日本代表の「致命的な弱点」がW杯で浮き彫りに。それでも鎌田大地や久保建英らが掲げる「主導権を握るサッカー」を実現 するには? (msn.com)
が、興味深かったです。 日本代表の「致命的な弱点」がW杯で浮き彫りに。
それでも鎌田大地や久保建英らが掲げる「主導権を握るサッカー」を実現するには?
サッカーダイジェスト WEB - 12月7日
日本代表はカタールW杯で確実に大きな爪痕を残した。優勝経験のあるドイツ代表とスペイン代表に逆転勝ちして「死の組」を首位通過し、ラウンド 16 PK 戦の接戦まで持ち込んだ。
その最大の原動力となったのは、間違いなく ディフェンス力 だ。最も仕様頻度が高かった3-4-2-1システムは、守備時に5-4-1に可変してリトリートでブロックを形成。多少崩されても DF 陣が身体を投げ出して防いだ。長友佑都は「引いて守る戦い方は通用した」、田中碧は「あのやり方なら世界を相手にしても守れることが分かった」と語っている。
一方で、 オフェンス面には多くの課題が残った。 今大会の全5ゴールの内訳は、ロングボールからが2点で、ポゼッションから、ショートカウンターから、セットプレーからがそれぞれ1点だった。実質5バックの守備重視のシステムにしていた関係もあるが、それは「強豪国を相手に主導権を握るのが難しい」と森保一監督が判断したゆえだ。
日本サッカーが目指す「 ポゼッションで主導権を握って崩し切るサッカー 」は、実はほとんど通用していなかった。実際、コスタリカ戦とクロアチア戦は比較的ボールを握る展開になったが、攻撃はむしろ停滞。その点について例えば長友は、クロアチアに敗れた翌日に次のように語っていた。
「そこが日本サッカーのこれからの大きな課題です。カウンター攻撃のベースはできてきたが、今後トップを目指す上では 引いた相手をどう崩していくか 。冷静に考えてドイツとスペインには勝ったが、彼らを相手にボールを握って圧倒的に勝つ力はまだ日本にはありません。そこは認めないといけない。日本はまだ世界のトップレベルではないです。今の日本サッカーの限界。とくに攻撃面ではやるべきことが多い」
他の選手たちも長友の意見に同調する。とりわけ 攻撃陣は自分の個性をある程度は犠牲にしながら戦っていた
だけに、未来に向けてはそれぞれに思うところがあった。
「あれだけの強豪国を相手にすると、まだ(守備的な)難しい試合になる。今回のやり方で勝っても先はない。決勝トーナメント進出が目標なら今のままでいいけど、その先を目指すなら間違いなく今のままではいけない」(鎌田大地)
「コスタリカ、クロアチアとボールを少し持たしてくれた相手に対して、アイデアがなかった。やっぱり強豪国相手にこのワールドカップという舞台で、 90 分間しっかりボールを保持して勝ちたいというのは理想。この大会でできた粘り強い守備をベースにしながら、理想を追いかけるのがいいかなと思う」(堂安律)
「良く言えばチームのためにやることはやれたが、悪く言えば自分のやりたいことはやれなかった。『個』を押し通すくらいの力が自分にはまだなかった。自分の見積もりの甘さというか、僕の今の状態なら押し通せるだけの『個』があるだろう、認めてもらえるだろうと思っていた自分の勘違いだった」(久保建英)
日本代表は今大会の4試合で、 致命的な弱点 を露呈してもいる。 基本技術の低さ だ。サッカーにとって最も大事な「止めて・蹴る」の技術が、全体的に高いとはお世辞にも言えなかった。ドイツ代表、スペイン代表、クロアチア代表のほとんどの選手が涼しい顔で高速パスを止めてパスを繋いでいく一方で、 日本代表の選手はトラップの段階で困難に陥り、最終的にはボールを捨てるシーンが多かった。
今大会の日本代表でこの「止めて・蹴る」を完全に安心して見ていられたのは、それこそ 鎌田、堂安、久保、 さらに 三笘薫と冨安健洋 くらい。「日本人はボールコントロールが上手い」というイメージは、あくまでもプレッシャーが弱い局面での話であり、 現代的なハイスピードかつハイインテンシティーな展開 になるとむしろ大きな課題となってのし掛かる。それはカタールW杯で改めて浮き彫りになった現実だ。
欧州チームの選手との違いを感じた人は、多かったことでしょう。
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