混迷の世紀 「第 6 回 “情報戦”ロシア VS. ウクライナ〜知られざる攻防」
初回放送日 : 2023 年 1 月 15 日
去年2月の軍事侵攻以来、ロシアとウクライナは、戦況を有利に導こうと熾(し)烈な情報戦を繰り広げてきた。
真偽不明な情報を拡散させ、ウクライナや欧米各国を混乱させようとするロシア。
対するウクライナ側は、ロシアに立ち向かう “
勇敢さ ”
をアピールする一大キャンペーンを展開し、さらなる武器の支援などを取りつけようと動いてきた。
SNS全盛の時代に、デジタル空間で繰り広げられる熾烈な “
情報大戦
”
。その攻防に迫る。
(番組 HP )
第
6
回は「“情報戦”ロシア
VS.
ウクライナ~知られざる攻防」。
番組は、ロシアによるウクライナ侵攻の裏で繰り広げられる、両国の“情報大戦”に迫る。
NHK
は、ネットや
SNS
上に発信されたロシア発の情報の流れを分析。そこから、ロシアが真偽不明な情報を、各地にあるロシア大使館や、親ロシアのインフルエンサーなどを通じて、世界に拡散させ、ときに相手を混乱させ、ときに国際世論を有利に形成しようとしている実態が見えてきた。
一方のウクライナ側は、世界各地の広告代理店と手を組んだ戦略で、国際社会の世論を味方につけ、欧米各国からさらなる武器の支援などを取りつけようと動いている。
番組は、デジタル空間で繰り広げられる熾烈な攻防に迫る。
ウクライナ侵攻の裏で繰り広げられる熾烈な“ 情報大戦”...... 『NHK スペシャル 混迷の世紀』 | RBB TODAY
放送前のNHK の関連記事です。
ロシア ウクライナ “ 情報戦” とフェイク SNS 時代の戦争は | NHK | WEB 特集 | NHK スペシャル
「#ロシアを支持します」
去年 3
月のある日、突如、このハッシュタグが SNS
で広がりました。
月の軍事侵攻以降、主に欧米の「ウクライナ支持」を表明する投稿が多く見られた中、一時、ツイッターのトレンド入りもしました。
なぜなのか。
ロシア発の情報の流れを分析すると、「フェイク」を交えながら世論に影響を与えようとする巧妙な「情報工作」の実態が浮かび上がってきました。
自国の行動を正当化する「 プロパガンダ
」を発信し続けるロシア。
それに対して、 国際的な PR
戦略
などで対抗するウクライナ。
双方が仕掛ける情報戦は激しさを増し、世界に分断を引き起こしています。
全盛の時代、世界中の市民を巻き込んで繰り広げられる新次元の “
情報戦 ”
に迫ります。
( NHK
スペシャル「混迷の世紀」取材班)
興味深い内容でしたが、あまり新味はありませんでした。
ロシアは国営放送や通信社のスプートニクでプロパガンダ、
ウクライナは米国の広告代理店に3億円払って宣伝ロビー活動という内容です。
イギリスにあるシンクタンク「ドシエセンター」が入手したロシア政府が国営メディアなどに向けて配布したとされるマニュアルには、「 ウクライナで、アメリカと同盟国が核や生物兵器を開発してきたと、主張し続けることが重要
」と記されていました。
マニュアルには、情報を SNS
で拡散しやすいように、メッセージ付きの画像や動画も多数、掲載されていました。
「 ウクライナで、アメリカと同盟国が核や生物兵器を開発してきたと、主張し続けることが重要
」
おや、先に紹介したロシア擁護のブログでも、このことが何度も取り上げられていました。
マニュアルに従って発信していたのでしょうか。
放送では、ロシアの情報拡散に対しては プロパガンダ
といいながら、ウクライナに関しては 国際的なPR戦略
と肯定的でした。
いつの間にかウクライナは自由と民主主義の国にイメージアップです。
イギリスの NGO
が運営する「 アイズ・オン・ロシア
」
、イギリスにあるシンクタンク「 ドシエセンター
」、イギリスの調査機関「 キャスム
」、 SNS
時代の情報戦を研究してきたアメリカの ピーター・ W
・シンガー
さん
と、番組の情報が、英国の組織や米国人というのが、奇異に感じとても気になりました。
英米といえば、独仏のEUよりもウクライナに肩入れしている国です。
ウクライナが依頼している広告代理店の入れ知恵によってこの番組が作られていないことを願います。
番組が紹介していた湾岸戦争時のクェート駐米大使の娘を使った宣伝工作のように、英米の情報工作は巧みです。
双方ともプロパガンダ合戦なのに、ウクライナには使わず ロシア=プロパガンダ
を必要以上に強調していたのが気になります。