三鷹、聞いたか、吉祥寺、二子玉川 and Shibata

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2024.01.22
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カテゴリ: TV
大石静のインタビュー記事は他にもありました。

紫式部と藤原道長はどんな人? 大河ドラマ「光る君へ」脚本家・大石静はこう見る(木俣冬) - エキスパート - Yahoo! ニュース

「光る君へ」初回、衝撃のラストは史実なのか、大石静に聞いた(木俣冬) - エキスパート - Yahoo! ニュース

からです。




大石の 紫式部観 です。

「一言では表現できない人物です。幼き日に母を亡くし、貧しい暮らしであったことから、生きることは不条理に苛まれることなんだと、早くから知ってしまった。だからなにかにつけて斜に構えた態度をとってしまう。でもそれが、文学者としての萌芽であって、やがて自分の心の内を表現してみたいと思うようになります。
ただ、誰かの妻になりたいというだけでない、私の使命は何なのかと考える、知的レベルの高い女性だと思います。
道長のことをずっと好きで、道長も何度も、自分の妻になれと言うのですが、嫡妻や妾もいるところで不自由な思いをしたくないと断ってしまう。私はこの場面を書きながら、素直に妻になればいいじゃないかと思うけれど、決して行かないという 自我の強い人 です。」

世界の偉人 10 人に選ばれるような人 です。物語の構築力と同時に、 確固たる自己批判の精神 がないと、長く魅力的な物語は書けないと思います。
『源氏物語』は男女が寝たり起きたりする話と思われがちですが、それだけでは決してない。ラブロマンスのようなおもしろさと、深い哲学的なおもしろさの両方が流れている。それが世界でいまだに高く評価されている要因だと思うんです。そういう意味では日本が誇る作家であり、作家としての私は、『光る君へ』を 世界配信 してもらって、紫式部をもっともっと広めたいです。」


おしんは発展途上国で受けたドラマですが、今度の大河は先進国でヒットとなったら素晴らしいですね。
ちなみに源氏物語は、 33の言語 で翻訳されているそうです。

今年こそ『源氏物語』… あなたが選ぶ現代語訳は? : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)



大河ドラマでは、源氏物語のエピソードは描かないそうです。

『源氏物語』自体は書きません が、例えば、第1回の道長とまひろの出会いは、源氏物語のオマージュです。また、女房たちのささやきも『源氏物語』から。
この先にも、あ、あれは……とわかる方にはわかるところがいっぱい出てきます。
紫式部の体験した出来事が、のちに作品に関わっていったかもしれない、というような散りばめ方をしています。
今回、私達『光る君へ』チームが描こうと思ったのは、紫式部がどういう生い立ちのなかで、男女の恋愛物語に、人生哲学と、権勢批判と、文学論のようなものをこめた奥深い文学作品を書ける作家に成長していったのかということでした。」


源氏物語ファンにとっても、興味深そうです。







藤原道長 についても語っています。

「道長は字が下手なんですよね。そこがかわいいです(笑)。
道長ゆかりの場所で、一番ぞくっとしたのは、お墓です。
京都の外れの住宅地に、そこだけ小さな古墳のようになっていて、鍵がかかっていて。そこへ制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサーと吉高さんと行って、前に立ったとき、『ここだ、ここに道長がいる』と感じ、道長にこの作品を書け!と言われていると思いました」

「『 おれは怒るのが好きじゃない 』と言う三郎(道長)のセリフは、道長の政治の根本です。
道長は 『この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば』 の歌によって、傲慢な独裁政治を行った人物という印象があります。中学、高校の教科書にもそういう論調で載っています。
ですが、その後生まれた武士の世界が、そんなによかったのか、集団で殺し合いをやるようなことがそんなにステキで潔くてよかったのか、といえば、そうでもないと思うんですよ。

平安時代のことを、現代の私達はほとんど知らなくて、。道長の歌一首だけで、横暴な政治を行ったと思い込んでいるだけ。
時代考証の倉本一宏先生は、決してそうではなく、当時、非常にレベルの高い政治が行われていたとおっしゃっていました。
その後、 400 年にわたって大きな戦(いくさ)のない、話し合いによって物事を解決していくという、現代の私達が考えていかないといけないようなことをやっていたんです。
『怒るのが好きじゃない』道長は、天皇だけが力を持たないように、権力をもって、話し合いで、天皇を諌められるようにしたり、横暴な政治ではなく、バランスをとることが上手で、みんなの気持ちもすくい上げながらやっていったりした、 優れた政治家として描く ことで、平安時代の認識も改めたいと思っています。」

「私はつねに、オリジナルを書いてきて、 10 年に1回か2回くらいしか原作ものの脚色はしないので、オリジナル作品を書くことは当たり前なんです。だから、そこに特別な気持ちはありません。
歴史もの は、いろんな資料を読むのは楽しいし、この仕事を引受けなければ、千年前のことをなにも知らなかったと思うと、そういう意味でやってよかったと思います。」



定説や通説をくつがえす人物描写は、作家の創作意欲を刺激することでしょう。
前の築山殿の描き方も物議をかもました。
平岩弓枝も田沼意次を好人物?として描きましたが、ちょっと楽しみです。



ストーリーテリング についてです。

「平安貴族は、 血を見ることは穢れだ と思っているから、人を殺すことは、下っ端に任せています。それがのちに武家になっていくわけです。
自分の手を汚さず、都合の悪い人たちを排除させる理由は、偉くなりたい欲望のためで、宮廷や城は会社みたいなもの。
そこではみんな出世して楽になりたくて、誰かの足を引っ張ったり、権謀術策で失脚させたり左遷させたり、現代と同じようなことが行われているんです。
藤原家の権力闘争は、まるで、山崎豊子さんの『 華麗なる一族 』のようです。」

「例えば、戦国時代だと、長篠の戦いだったら馬防柵、関ヶ原だったら家康は桃配山に陣を敷き、石田三成は伊吹山に逃げたとか、そういうビジュアル的に有名なものがありますが、 今回はありません
でも、人間の足の引っ張り合いは、戦と同じくらいスリリングだと思います。本能寺の変で信長が死ぬってわかっている物語より面白いかもしれませんよ。
山場がなくて大変ですね、と言われたって、そこを私達は逆手にとって勝負を賭けるしかない。やってみなくちゃわからないけれど、きっとおもしろい。平安オタクしかわからない、先の見えないおもしろさですが、毎週見たくなっちゃうようにがんばっています。」


TBSの某ドラマのような無理などんでん返しの連続は考えられませんが、スリリングなそれでいて雅な展開を期待したいです。

藤原道長:966~1028年 62歳で没
紫式部 : 生没年不明
970~78年の間に生まれ、1018年までは存命確認

この機会に、録りだめておいた「 関口宏のいちばん新しい中世史 」(BS-TBS)でお勉強です。







武士の世界へのひとつの反発としても、平安時代を描きたい そうです。

現代の問題とフィクションは重なりますか?

自ずと重なってくると思います。でも重ね方は、私が示すものではなく、視聴者がそれぞれの独自の解釈で、自分と繋げてご覧になるということではないでしょうか。
ほんとに平安時代を生き生き描ければ、必ず、みんな現代の自分と繋げてご覧になると思います。

また、戦国時代の、集団で殺し合いをすることが潔い時代というイメージは、明治維新で、富国強兵に向かうときに、国民の意識をそちらに向けたものです。
武士の世界こそ潔いみたいになったことへのひとつの反発としても、平安時代を描きたい。

平安時代は、律令制には死刑はあったが死刑を行わないとか、話し合いで乗り越えていくという知的な時代で、国風文化も栄えた時代です。
これまでの皆さんの既成の感覚に、ほんとにそうなの? ということをこの1年で問いかけたいと思っています。」


260年間の対外戦争のない江戸時代を築いた頼りない家康の物語のテーマを引き継いでいるようにも見えます。
軍拡路線のアベ政治やウクライナ、ガザの状況に触発されたのかもしれません。

貴族だけでなく、国民の大多数を占める庶民も描くそうですから、期待半分で興味深く見てゆきたいと思います。

「そこはかとなく漂うエロスの雰囲気」 、こちらはNHKなので難しいかもしれませんね。
視聴率次第では、夜メロ?
お手並み拝見です。





中宮定子と清少納言が楽しみです。












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Last updated  2024.01.22 00:00:13
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