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世紀の宗。科挙の試験に落ちた趙行徳は、街で西夏の女を助けた礼として、西夏への通行証をもらった。西夏の文字に興味をもった趙は西域へと旅立つ。
灼熱の砂漠を尉遅光の隊商と共に歩いていたが、途中で西夏軍漢人部隊の兵士狩りに会い、無理矢理入れられてしまう。
隊長の朱王礼は文字の読める趙を重用した。漢人部隊がウイグルを攻略した際、趙は美しい王女ツルピアと知り合い恋におちた。二人は脱走を試みるが失敗、趙は西夏王・李の命令で都へ文字の研究に行くことになった。
二年後、趙が戻ると、李はツルピアと政略結婚しようとしていた。趙も朱にもどうすることもできなかったが、婚礼の当日ツルピアは自殺した。ツルピアに思いを寄せていた朱の怒りは爆発し、敦煌府太守・曹を味方につけて李に謀反を起こした。
敦煌城内で死闘を繰りひろげる漢人部隊と西夏軍本部隊。初めは漢人部隊が優勢だったが敦煌城に火矢が放たれ、朱側は火に包まれた。
戦うことより文化遺産を戦火から守ることに使命を見出していた趙は、教典や書物、美術品などを城内から莫高窟へ運び込んだ。それから 900
年が経ち、莫高窟からこれら文化遺産が発掘され、敦煌は再び世界の注目を集めたのだった。
(KINENOTE)
『
敦煌
』(とんこう、 中
:
Dun-Huang
;
英
:
The Silk Road
)は、
1988
年
の
日本
・
中国
合作映画。
1989
年の
第12
回日本アカデミー賞
で複数受賞をした( ⇒
#
受賞
)。
原作は
井上靖
の小説「
敦煌
」。
143分
(ウィキ)
製作費45億円という壮大なスケールの日中合作映画ですが、ドラマの部分が弱いので感情移入ができず大味な感じです。
文化遺産の保護が主眼とすれば、主演は佐藤浩市かと思いますが、西田敏行でした。
ウィキには製作過程が載っていました。
「企画当初は 20
億円と見られていた予算は、 10
年間の時を経て、物価の上昇などで 35
億円にまでハネ上がっていた
[6]
。
なお中国当局によって、製作費は中間搾取され、撮影機材は日中友好の名の下に、全て接収されたという [10]
。」
というのは、ひどいですね。
香港に勤務していた時に夏休みを利用して日系企業有志の敦煌ツアーが毎年開催されていました。
当時は、遠くて訪問しにくいところでもありました。
敦煌 Tonko 1988 Extra Director and actors interview 佐藤純彌 佐藤浩市 西田敏行 渡瀬恆 彥 中川安奈 柄本明 田村高廣 (youtube.com)