自分の人生をお伽話のように人々に語り続ける有名な男、エドワード・ブルーム(アルバート・フィニー)。
しかしジャーナリストとして活躍する息子のウィル(ビリー・クラダップ)は、自分の結婚式の祝宴でエドワードが巨大魚の話をして注目をさらってから、父親に憤りを抱いている。
しかしある日、母親のサンドラ(ジェシカ・ラング)から、患っていた父の容態が悪化したとの報告。ウィルは出産間近の妻、ジョセフィーン(マリオン・コティヤール)と共に実家へと向かった。
エドワードは一日のほとんどをベッドで過ごしつつも、相変わらず思い出話を語っている。ジョセフィーンはサンドラとの恋愛話を聞かされ、そのロマンティックな内容に心を打たれた。だがウィルはそれが事実ではなく作り話であることに苛立つ。
しかしそんな時、ウィルは、エドワードの話の中に出てきた彼の戦死を告げる電報をサンドラが見つけたことで、お伽話の中に真実が隠されていたことに気づき衝撃を受ける。
間もなくエドワードの様態は急変。人生の最期を迎えようとする父に、枕元でウィルは父の物語を豊かに創作して語って聞かせる。そしてエドワードの葬式には、彼の物語に出てきた人々がたくさん集まってくるのだった。
『 ビッグ・フィッシュ
』(原題 : Big Fish
)は ティム・バートン
監督による 2003
年
作の ファンタジー映画
。
ダニエル・ウォレス
(Daniel Wallace
)
のベストセラー『ビッグフィッシュ -
父と息子のものがたり』を原作に ジョン・オーガスト
が脚色した。
劇場公開翌年の 2004
年に 第76
回アカデミー賞
作曲賞にノミネートされた。
2013 年にミュージカル作品が初演(後述)。
前年に父を亡くし、子供を授かった
ティム・バートン
の自身の物語とも取れる作品。
次作の『
チャーリーとチョコレート工場
』と同様に、
父と子の和解
というテーマが根底にあり、この作品で新境地を開いた。
125分
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