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秋のサンティアゴ巡礼街道(22) 「イラゴ峠超え」前に 世界の人々と心一つに歌う楽しみ ブルゴスから出発した今回の巡礼の旅延々と続いた平坦な道枯野のカステーリャ大平原を横断する道(アストルガの巡礼宿;数百年の町の歴史とともに、旅人の生きざま見続けてきたアルベルゲ。町の景色のなかにしっくりと溶け込んで、今日も巡礼者の一夜の宿となる。この町で平坦な倦みやすい道ともお別れ。)アストルガから平坦な道とはお別れ標高1500mのイラゴ峠への険しい上り道となる辺りの植物相もがらりと変貌しヒースやエニシダの群生する険しい坂道(アストルガから10km登った所・サンタ・カタリーナ村:喘ぎながら登った険しい坂道。植物相も変わり、ヒースやエニシダの群生となる。)ヒースの群生(ヒースの群生: 淡い紫色のヒースの花が辺り一面に咲き、何処までも続く険しい坂道で難行苦行の巡礼者の心を慰める。)《巡礼宿の楽しみ》海抜1200mのラバナールが今日の巡礼宿ラバナールに近づくほどに坂道は険しい。最後の力を振り絞り遂に到着イギリスの宗教団体が運営する巡礼宿。この宿の庭の片隅には、数本のリンゴの木が実をたわわにつけていた。そして、その実はこんなにも地面に散乱して落下していた。日本のリンゴに比べ小さな実巡礼の旅人にとって、洗濯は大切な日課のひとつ、この巡礼宿の洗濯干し場はこのように洗濯物が満艦飾のごとくにはためく。 その洗濯干し場の前庭にはこんな淡い紫色の花が可憐に咲いていた花の盛りは過ぎてはいるがアップするとこんな花(名前は只今調べ中)このアルベルゲにはギターが置いてあり、思いがけずも「各国のど自慢大会」となり楽しい一夜となった。アイルランドの青年がギターでアイルランド民謡を歌っていた。その歌声に惹かれて、宿泊者が三々五々と集まって来た。イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、デンマーク、フィンランド、スペイン、ブラジル、南アフリカ、、、こんなにも色々な国々の人々が食後のワインを楽しみながら、次々、お国自慢の歌を披露した。わが日本のDanjoseも、ギターを抱えて、「荒城の月」を朗々と歌いあげました。その歌声は、言葉の壁を飛び越えてさまざまな国の巡礼者の心に染み入り、一同、しんみりと聞き入りました。更に、Danjoseは、スペイン語でラ・パロマ(La Paloma)英語でダニー・ボーイ(Danny Boy)を披露し、皆から拍手喝采を受けました。疲れ、最後の力を振り絞って、たどり着いた宿で、このように賑やかに楽しい一夜に出会うことができるのはこの旅の醍醐味でもある。生活習慣も言葉もさまざまな人々が、一堂に会して、心通わせ、心一つにして楽しむこと出来る歌の力、音楽の力、それを媒介するギターという楽器の力素晴らしいこれも巡礼街道ならではの楽しみである。《ギターは我が人生の友》ここで、ちょっと余談。サンティアゴ巡礼街道を2回も挑戦し、踏破したDanjose の素顔をのぞいてみましょう。Danjoseは、ギターで弾き語り、歌うことを得意とし、ボランティアで、老人ホームを訪問して、童謡や唱歌を一緒に歌う活動をしています。歌の持つエネルギーが人々の心を解放し、生きる力を与えてくれることは誰もが一度は経験済みのこと。Danjoseは今日も何処かで、ギターとともに歌って、人々に生きるエネルギーを与え、自らも貰っている筈です。又、最近、アリコ・ジャパンの「ザッツ・ゴールデンタイム フォト&エッセイ」という企画に応募して、昨年に続き「銀賞」を獲得しました。とりわけ、今回は、可愛らしいお孫さんとギターを楽しんでいる「ギターは我が人生の友」という写真とエッセイが入賞しました。この保険会社企画のその他の入賞者の作品も、なかなか興味深いものあります。興味ある方はどうぞ。(Danjoseのも掲載されています)「ザッツ・ゴールデンタイム フォト&エッセイ」
2008.01.29
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ピアノは生きていたことねのママが3歳の時、購入しことねのママが高校生まで弾いていたピアノことねのママが大学生、就職、結婚、出産と親から離れて行くたびにピアノは部屋の片隅に追いやられほこりにまみれて邪魔モノ扱いされて開かずのピアノとなっていた。忘れかけた頃に、時々ほこり払われ、黒い漆塗りがピカピカに磨かれて調律されてはいたけれど、家族から見放され、邪険にされて、モノとして、そこに存在し続けてきた10年余しかし、そのピアノのがお嫁入りした。ことねが3歳になったころからピアノを習い始めた。ことねはピアノが好きらしい遊びのなかでママよりも熱心に熱中してピアノと遊ぶ。ことねの家が引越しした。ことねのママやパパの人生の出発地点でもありことねが生まれ育ち始めた記念すべき住居からことねの家族は、4人になって、自然林が豊かに残る郊外の住居に引っ越した。そして、ピアノも、このばあばの家から出て行った。あんなに邪険にされていたピアノも出て行った。がらんとしたそのスペース。主を失った部屋。わが子どもたちが親から一歩一歩と自立して完全に親から去っていく日。嬉しいようでもあり、寂しいようでもあり、主を失った部屋は明るい、やわらかな冬の陽射しあふれるばかり。ピアノがことねたち姉妹によってやさしい、やわらかな、音色を豊かに奏る日々がもう、そこまで来ている。私たち夫婦が自らの老いを生きてきた時間の長さを眼前に見せてくれたピアノよ私たち夫婦も新たな時を再び歩み続けなければならない。
2008.01.27
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日本列島寒波襲来一昨日から日本列島は厳しい寒波に見舞われている。今朝はこの冬一番の寒さ。旭川は零下33度。今日、関東地方各地でも初雪。Danjose の住む東京近郊も今朝目覚めたら辺り一面雪化粧 暖冬に慣れた近年の私たちにとってはこの寒さは身に沁みる 春を待つ梨畑は薄っすらと雪化粧 その梨畑の片隅のみかんもモノトーンの冬の世界に淡い黄色を点々と散らして雪景色のやわらかなアクセントとなる東京近郊の雪は昼過ぎには溶けた。 尾張の山里の私の朝の散歩道は膚に北風がひりひりと刺す日本海側で雪を降らしてからからになった伊吹おろしがぴゅぴゅと吹き降ろす (赤い実を寒空に震わせるハナミズキ:fujiko撮影) 裸木となって赤い実をふるわせて木枯らしになる街路樹何年ぶりかの身を切るように冷たい木枯らしこれが幼い時体験していた冬身体が引き締まり心も硬くなる寒さ忘れていた冬 凍てつく冬(散歩小道に咲きこぼれている蝋梅:fujiko撮影)その寒風のなかで蝋梅が強い香りを放って蝋のようにすきとおった花びらを荒々しい冬の寒空に咲き満ちるその明るさその健気さ寒気の厳しさの中で知る蝋梅の凛とした美しさよ幼い日の冬は毎年こんな冬だった。
2008.01.17
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「奈良の大仏」と「サグラダ・ファミリア」が語りかけているもの(今も建設中のサグラダ・ファミリア) サンティアゴ巡礼街道のアントニ・ガウディの設計による建造物について調べている際に、バルセロナに建築中のサグラダ・ファミリア教会に出会った。もちろんこの教会が、ガウディの作品であり、100年の歳月を経た今も建築途上であることは、世間によく知られていることである。 (サグラダ・ファミリアの外観) 今も工事は続いている。ゴシック様式の理想を追求しているガウディ・塔は天に鋭く昇る ガウディは詳細な設計図を残しておらず、大型模型や、紐と錘を用いた実験道具を使って、構造を検討したのだという。(錘を使った構造モデル:下に鏡があり、 逆にすると形が分かる)しかもその模型や資料の大部分は、スペイン内乱で消失してしまったのだと言うのである。聖堂内部の柱:森の樹木を連想させる列中 バロセロナ市の中央に高く聳える サグラダ・ファミリア(聖家族教会) それでも、職人の伝承や大まかなデッサンなどわずかなものから推測して、その時代その時代の建築家が建設を続行している。100年以上の歳月が流れている。世界中の建築家や職人が参加して、壮大な大聖堂を完成させようとしる。このような息の長さ、このように次々とそれに携わる人々が現れるガウディの建造物の魅力は何処にあるのだろうか。何が人々をかくも駆り立てるのか。このことにとても驚き感銘を受けた。(東ファサード全体像:イエスの誕生)東ファサードには、日本人の外尾悦郎が手がけた作品群がある。この生誕のファサード部分はアントニ・ガウディの作品群として、世界遺産に登録。(東ファサード・ファゴットを吹く人:外尾悦郎作) 聖堂の塔を飾る破砕タイルによる幾何学文様世界中から職人や 建築家がやって来て建設に参加している 奈良の大仏さま ちょうどその頃、私たち夫婦は奈良の東大寺をたまたま訪れた。 私たちは、小中学校の修学旅行以来、奈良の大仏さまにはお目にかかっていなかったが、私も連れあいも、半生紀余りの齢を重ねて大仏さまに再会した。 (東大寺・秋の青空に聳える大仏殿・by fujiko) 「子どもの時は、ただ大きいと思っただけで、あまり印象に残っていなかったが、今見るとそのすごさ感動ものだねぇ」などと口々に言い合あって、その壮大さに改めて感銘をうけた。そして、天平時代に、こんなにも壮大な仏さまや大仏殿を建造した人々のことに思いをはせた。 (奈良の大仏さま: fujiko撮影) 奈良の大仏 世界最大の鋳造仏 香取忠彦著: 穂積和男・絵 (草思社) この「奈良の大仏」という本は絵本形式になっており、十数年前に読んだものであるが、大仏再訪後に再読した。 天平時代の人々が、どうやってこの巨大な仏さまを作ったのか。なぜ作らねばならなかったのか。そして、今日、奈良に大仏さまがあるのは、どのような伝承によって今に至っているか。などなど、壮大なスケールで、この本は描いている。 公地公民の律令体制が確立して、国家としての統一を果たした天皇家の巨大プロジェクトとも言うべきこの大事業。中国や朝鮮からの渡来人たちの高い技術や文化に支えられ開花しよとしている日本の仏教。この工事を支えてきた技術者や労働者は、延べ人数にすると、当時の国民の約2人に1人が参加している大事業である。現代で言ういわゆる環境破壊や工事による犠牲者も甚大である。ここまでして、行なった大事業。この「奈良の大仏」の本は、当時の人々の暮らしぶりや大仏建立への並々ならぬ熱気や、完成したときの驚き・畏敬の念などを、まざまざと現代の私たちに伝えてくれる。この絵本のイラストレーションが、また写実的で素晴らしい。絵が、遠く天平の時代に、私たちを引き込んで、大仏鋳造の現場に連れて行ってくれる。想像力を豊かに育む手助けをしてくれる。天平時代が、若々しいエネルギーに満ち溢れ、世界の文化を貪欲に吸収して、民を巻き込んで国を作ろうとしている息ぶきを感じ取ることが出来る。天平の大仏は、その後の歴史の風雪に崩壊したり、焼失したりしてしまった。しかし、その度に、それを復興し再興しようとする運動があり、今日に受け継がれてきた。千二百年あまりを人々とともに生き続けている。この伝承するエネルギーの凄さ。 ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂は、現在進行形の建造物であるが、奈良の大仏さまの建立とその継承は、根っこのところで共通する人々の思いがあるように思われる。建築物に対する普遍的な何かがあるように思われる。 天平の時代を、生き生きと考え想像すること可能にする本「奈良の大仏」。歴史を学ぶとは、どうあるべきかを語っている本「奈良の大仏」。修学旅行で奈良に行く小中高生たちには、ぜひ読んでもらいたい本の1冊である。A3の大型版で95ページ・イラストレーション入りで、かなり骨のある読み応え十分の本である。 「草思社」は最近、経営不振で倒産が伝えられているが、このような良質な本を数々発行している。アマゾンで調べたら、現在もこの本は在庫あり発売している。勿論、図書館にはあるはずである。
2008.01.16
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秋のサンティアゴ巡礼街道(21)サンテイアゴ巡礼街道のガウディレオン王国の首都であった古都レオンは中世の歴史的建造物が現代の今も街のなかにしっとりと溶け込んで暮らしの中で息づくあるいは、長い歳月に耐え抜いて今なお心の拠り所となって威風堂々と聳える聖堂しかし、レオンの町には前衛的なモダンな建造物も古風な町並みと共存して調和しているアントニ・ガウディの初期の建造物カサ・デ・ボチネス(Casa de los Botines 1892~1894年建築:Antoni Gaudiのネオゴシック様式の初期作品)現在、この建築物は銀行の建物として使われているカサ・デ・ボチネスの入り口にある聖ホルヘによるドラゴン退治の彫刻ガウディの故郷でもあるカタルニア地方には、お姫さまを襲うドラゴンを聖ホルヘが退治するという民話があるという。この地方の人々の暮らしのなかでドラゴンは親しみのあるお話であり、守護神的なものであったのだろうか。その後のガウディの作品のなかには、ドラゴンをモーチフとする装飾が多用されているという。今は銀行となっているこのカサ・デ・ボチネスの前にはガウディさんがブロンズ像となって鎮座ましますベンチがある。買い物帰りのオバサンが談笑し、ある時には、美しいお嬢さんが憂い顔で休息するベンチガウディさんは町の人々とともに生き続けているのである。(夜の街のカサ・デ・ボチネス)レオンから48km、歩けば2日の行程のところアストルガローマ時代に建設された由緒ある町アストルガ(アストルガのカテドラル:風雪に耐え、石の色が微妙に変化して、歴史の重みがただよう聖堂)この町にもガウディの作品である司教館がある(Museo de los Caminos:撮影厳禁なので内部は撮影できなかった)この建物はアストルガ司教の宮殿として設計されたという。しかし、ネオゴシック風の奇抜なデザインに教会側が難色を示し、途中から別の建築家が引き継いで完成させたという。優美な曲線を基調とする内部はアルヌーボー風のインテリアやステンドグラスが美しい。結局、司教館として長く使われないまま現在は「サンティアゴ巡礼街道博物館」となっている。この博物館では、巡礼路に関する展示を行っている。ローマ時代の城壁とガウディの司教館が秋の黄葉のなかに溶け込んで静かに佇んでいるガウディの斬新で奇抜な建造物は明るいスペインの空気のなかではしっくりと周辺に溶け込んでしまう。そしてその年代、年代の歴史を建物のなかに吸収して今も、生き物のように呼吸して人々の暮らしの中で使われている巡礼街道の多くの建造物は中世や近代や現代を象徴しながらも、調和させて、溶け込み合って、町の美しい景観となって今に生きている
2008.01.13
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Danjoseの初春だより関東地方は元旦の寒波が去って6日はうららかな小春日和その陽気に誘われて鎌倉を散策しました蝋梅とメジロ折りしも、紫陽花寺で有名な鎌倉・明月院は今、蝋梅が満開蝋細工のように透けた花びらの黄色にメジロも染まって蝋になる。蝋梅の強い芳香に酔って枝に宿るメジロよ。好物の甘い蜜を求めて枝に宿るメジロよ。うららかな、明るい初春の陽光に咲き満ちて、空に霞む蝋梅辺り一面に、かぐわしい香りをまき散らし、かすかな春の香りを運ぶ蝋梅やわらかで明るい初春の陽光に山茶花の赤と蝋のように透き通る蝋梅の黄色とのコントラストが鮮やかでまぶしいそして水仙も 初春の庭に強い香りを放ち華やぎを添える明月院方丈方丈の丸窓が、切り取る庭はまだ、浅い春の庭丸窓は一幅の掛け軸となって薄暗い方丈の静けさに溶け込む2008年初春穏やかで芳しい1日Danjoseの写真花歳時記今年もどうぞ宜しく。
2008.01.07
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