直子の直筆

直子の直筆

2017年03月02日
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昭和ひとケタ生まれの父の口癖は 「働かざる者食うべからず」。
実を言うと私はこの言葉が大嫌いだ。 
これほど人の罪悪感を煽り、恫喝にも近い言葉はないと思っている。
何よりこの言葉は、発した人自身が感じている不安や葛藤を、利害関係もない人にぶつけて正当化しようとしているからだ。
父の常套句は次のとおり。 
「裕福な家を飛び出してきた(離婚した)のはお前の責任なんだから、これから働かないわけにはいかないだろう」
「遊ぶ金くらい自分で稼いがないとダメ!」
さて、ここで問題です。
父は私のことをどう思っているでしょうか?
「俺には貯えがなくて、何かあっても助けてやれないから、今のうちにから将来に備えておけよ」
でしょうか? 
残念ながらそうではありません。
なぜなら、父には余るほどの年金と貯金があるからです。 
では、なぜそんなことを言うのかというと、その本音は

”俺は何十年も身を粉にして働いてきたのに、お前はまだ50代のくせに仕事もせずに家でのんびり暮らしているなんてずるい!」
です。
しかし、父はそれに気づいていないので、”反論の余地がない”はずの名言を持ち出して、自分の不都合な本音と向き合うことを避けているのです。
そんな父の心理の奥に隠されていた強迫観念が、いつどのように生まれたのか、この本は教えてくれました。
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何百年も続いてきた ”働いてこそ人としての価値がある” ”勇気ある不肖の娘(息子)” なのかもしれないと思う不肖の娘です。





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最終更新日  2017年03月02日 10時14分53秒


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