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読書『嘘だらけの日中近現代史』-批判1のつづき孔子の教えは一歩間違えれば「生きている人間よりも死んだご先祖さまを大切にしろ」という方向に暴走しかねないので、現世利益しか考えない中国人には合わないのです。p.30この部分を読んで「おかしいな」と思った方は多いだろう。少しでも漢文をまじめに勉強した方や論語について学んだことがある方なら次の節を知っているからだ。季路問事鬼神。子曰。未能事人。焉能事鬼。曰。敢問死。曰。未知生。焉知死。(先進第十一ノ十二)(季路鬼神に事(つか)ふることを問ふ。子曰く、「未だ人に事ふること能わず、焉んぞ能く鬼に事へん。」と。曰く、「敢えて死を問ふ。」曰く、「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん。」と)※鬼神=「鬼」は死んだ人の魂。また、先祖の霊魂。「神」は天地の神々。つまりここで孔子は「祖先よりも生きている人間、そして死よりも生のことが大事である」とこの上なく明確に話しているのである。倉山氏が言っている方向には間違っても暴走することはない。儒教は確かに祖先崇拝を説いてはいる。しかし、それは祖先が現世に生きる自分たちを守ってくれるという考えからのものであり、あくまでも現世中心なのである。この点に関しては『儒教の知恵』p.15-19を参照。この季路と孔子の問答は孔子が現世主義であったことを示すためにしばしば引用されている。また多数の高校の教科書や参考書にも掲載されている。倉山氏はこのような基礎的な漢文も知らずに中国が関わる歴史を書いているのであろうか?私は倉山氏にこう尋ねたい。「伝不習乎」(習はざるを伝へしかと) キーワード:書評、誤り、間違い、批判、検証
2014.10.31
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日本で朝鮮人死ねーと言っている人たち(在特会デモ)。中国で愛国無罪を叫ぶ連中(反日デモ)。韓国で反日デモをする人々(独島の日デモ)。国籍は違うけど彼らはひとつの民族だ。
2014.10.26
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嘘だらけの日中近現代史 倉山満 この本に関しては既にまとめサイトにて検証が行われているが、私も検証してみよう。 新しくできた王朝は『漢書』『後漢書』『三国志(魏志、呉志、蜀志)』…と、前の時代の歴史を好き勝手書いていくのが通例になります。p.20歴史書の記述には正史かどうかを問わず、著述者の立場が反映されることは論を待たない。西洋人による西洋中心の歴史が批判されたこともある。歴史には中国に限らず程度の差はあれ偏向(歪み)が付き物なのである。これは日本に於いても同様である。古事記の「序」に記されている古事記編纂の理由を見てみよう。ここに、大海人天皇は次のごとく仰せになった。朕が聞いていることには、諸々の家に持ち伝えている帝紀と本辞とは、すでに真実の内容とは違い、多くの虚偽を加えているという。今、この時にその誤りを改めないかぎり、何年も経たないうちに、その本来の意図は滅び去ってしまうであろう。(古事記序)この「序」からは、有力な家々がそれぞれ割と勝手に歴史を書いていたことが伺える。尤もこの「序」は後世に付加されたものではないかという疑念が古くから持たれている(『「古事記」2013年9月(100分 de 名著)』p.11~14参照)。もしそうだとすれば、何者かが何らかの意図を持って付け加えたことになる。正史の日本書紀が天皇による統治の正当性を主張するための意図を持って書かれ、鎌倉時代の吾妻鏡が北条氏寄りの記述であることは明確である。歴史の研究において編纂した者、命じた者の意図を意識して批判を行うのは常識だ。日本書紀は上記のような政治的意図を持って書かれたにも関わらず、多くの異伝を伝えており編者の良心を感じる。権力者の意図がどうであれ真実を伝えようとする歴史家がいて、真実に価値を見出す人間がいるのは中国も同じである。歴史書『春秋』は事実を淡々と書いているように見えて毀誉褒貶が含ませてあり、「春秋の筆法」ともいわれるが「好き勝手に」と云う訳ではない。『春秋』の注釈書『春秋左氏伝』には有名な「太史之簡」、「董狐之筆」の故事があり中国でも真実を尊ぶ心は同じなのだと確信させてくれる。上記故事については『儒教の知恵』p.3-10を参照。蜀漢の旧臣であった陳寿は『三国志』(280年以降に成立)に自分が仕える司馬氏の正当性を示しつつ、自分の思いも表現した。『三国志』には元嘉6(429)年に文帝の命により裴松之が注を附した。そしてそれは本文の正しさを検証する方法論を自覚的に採用したものであった。これら点に関しては『魏志倭人伝の謎を解く』p.4-8、p.26を参照。裴松之が完成の際に自らの方法論を示した上奏文によれば、裴注は、1.「補欠」(記事を補う)、2.「微異」(本文と異なる説を引く)、3.「懲妄」(本文および引用史料の誤りを正す)、4.「論弁」(史実と史書への論評)という四種の体例に基づいて附せられた(裴松之「上三国志注表」)。 『魏志倭人伝の謎を解く』p.27その後も歴史書に注を附すことは盛んに行われ、清代の考証学の隆盛をみたのだ。中国でも真実を伝えようとする歴史家がいて、その歴史には厳しい批判が行われてきたのだ。つづく 「勝てば官軍、負ければ賊軍」という諺もある。「歴史は勝者によって書かれる」陳舜臣『中国五千年(下)』、p.49「歴史は勝者がつくり、文学は敗者がつくる」(佐佐木幸綱氏?) キーワード:書評、誤り、間違い、批判、検証
2014.10.19
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エボラ出血熱の感染拡大が止まらない。世界的な問題であると共に日本に於いても危機感を抱くべき大問題だと思うのだが、メディアの報道の比重の軽さには違和感を覚える。本日(10/13)7時のNHKニュースでも台風19号のニュースが殆どで全く取り上げられていなかった。米国とヨーロッパに感染が拡大した以上、日本にも危険が間近に迫っていることを自覚する必要がある。拡大するエボラ感染(ロイター)←感染者数推移のグラフを見られる。まずは個々人が予防(感染地域への渡航を控える)に努めることが第一だ。それとともに米国のように検疫体制を強化する必要がある。エボラ感染国からの到着者、米検査義務付けへ(CNN)エボラ拡大防止へ、米主要空港5カ所で検査(ロイター)<日本の検疫>←注意喚起は行っているがもっと警戒すべきでは?厚生労働省検疫所-「西アフリカでエボラ出血熱が流行しています」、「2014年10月09日更新 エボラ対応に関するロードマップ (更新9)」、「帰国時体調を崩している方は」外務省海外安全ホームページ-「西アフリカ5カ国、米国及びスペインにおけるエボラ出血熱の発生状況(その18)」米メディアでの扱いも米国で初の患者が確認されるまでは日本と大して変わりなかったが、米国内で初めての感染が確認されるに及んでエボラに関する報道が一気に増えた。しかし、いずれエボラウイルスが米国に上陸することは予想されたことだった。<米国内での初感染について>エボラ出血熱、米国内での感染を初確認(読売新聞)米国内で初のエボラ熱感染、死亡患者の治療担当した医療関係者(ロイター)<エボラ上陸の予測について>エボラ熱「上陸」確率、フランス75%・英国は50%=研究チーム(10/6 ロイター)米国、ヨーロッパにエボラを上陸させない鍵は、西アフリカの感染地域での感染数をいかに低く抑えるかということであった。今のところ感染は1ヶ月で倍増するペースを保っているように見える。エボラ出血熱 死者急増、4000人超す 1カ月で倍…急拡大(産経新聞)U.S. Scientists See Long Fight Against Ebola(科学者はエボラとの長い戦いを予想)(9/12 The New York Times)←今のところ記事内グラフの「If conditions improve(状況が改善された場合)」という一番ましな推移に見えるが感染報告が不確かという問題がある。世界は感染が西アフリカ内に留まっていた段階で対処することに失敗してしまった。欧州でのエボラ感染拡大は「避けられない」=WHO局長(ロイター)これからエボラの世界的感染拡大を阻止できるか否かは米国、ヨーロッパでの感染を限定的なものにできるかということと共に、今も西アフリカの感染を如何に押さえ込むかという事にかかっている。そのためには、国際協力を強化する必要があるだろう。エボラ熱対策:米軍3000人投入へ 医療支援や施設建設(毎日新聞)安倍首相、エボラ対策に総額4000万ドルの追加支援を表明(日経メディカル)
2014.10.13
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寺社の装飾彫刻 関東篇〈上〉東京・埼玉・群馬若林純2012/12/1以下「日本における建築装飾の流れ-彫物(建築彫刻)を中心に」伊藤龍一 (p.21~28)の情報を元に法隆寺から日光東照宮までの彫物について要約。法隆寺-現存世界最古の木造建築。法隆寺金堂には既に彩色・錺金具・彫物の装飾が見られる。雲斗雲肘木が有名。華やかな装飾は、平等院鳳凰堂(平安時代)、中尊寺阿弥陀堂(鎌倉時代)に引き継がれた。その後、木鼻や虹梁を繰型や渦などで飾ることが行われるようになる。室町時代の寺社建築では左右対称の文様がよく見られたが、一部には非対称の動植物などの彫物も現れた。錦織神社本殿(大阪 正平十八年<1365>)大笹原神社本殿(応永二十一年<1414>)紀州は和泉(大阪南部)とならんで彫物の先進地帯であった。桃山時代は彫物のバリエーションが増える。御船神社本殿(天正十八年<1560>)加太春日神社本殿(慶長元年<1596>)豊国廟(慶長四年<1599>)大崎八幡神社(慶長十二年<1607>)青井阿蘇神社(慶長十五年<1610>)久能山東照宮(元和三年<1617>)
2014.10.08
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