パッキャオでさえ(効かせるだけの)クリーンヒットはできなかった。
伝説の UFC 王者、コナー・マクレガーはコンピューターの分析によると、 10R で 111 発を軽くでもヒットさせている。(当然、効いてはいませんが)
しかしメイは、自身の
10R
・
KO
勝ちに賭けていた。(デラホーヤ)
「マクレガーは総合の選手だから
10R
以上はスタミナが持たない」(メイ)
つまり、メイは
10R
まで時間稼ぎをし
た。
、
メイ
vs
マクレガー。(
2017
年
8
月)
プロボクサーたちに言わせれば、自分たちの頭の上を乗り越えてボクシング界のレジェンド(伝説)にボクシングルールで挑む天心や朝倉たちを良く思っていない人もいるかもしれません。
が、もし元世界王者の日本人ボクサーがメイとやっても意外性がないし、まずメイの報酬を払うだけのスポンサーは見つからないでしょう。(天心戦では推定 10 億) PPV (有料放送 ) でも、視聴数は伸びない。
メイ
vs
マクレガー戦で
2
億
7500
万ドル(メイ)、
8500
万ドル(マクレガー)の報酬というのは、やはりトップボクサーというのは格闘家の中でも商品価値が高いことを表しています。
事実、天心はメイとの試合後にボクシング転向を表明し、バラエティに引っ張りだこ。
朝倉は今回、普段より 10 キロ重い 75 キロでリングに上がるようですが、だとしたらもっとヒットさせる可能性は低くなる。
3 分 3R だから、 1R はメイも様子見でパンチの軌道や相手の出方を見るかもしれない。そのときにメイが足を使ったら、当てるどころか追いつかない。
万が一ヒットさせる可能性があるとしたら、メイが途中から舐めだした場合のみ。
個人的には、遊ばれてプライドを傷つけられた朝倉のイライラが募って、ハイキックを放つことも充分あり得えます。マスコミがいる前で(冗談に見せかけて)蹴っているし、これは予告ともとれる。仮に罰金(
1
発
5
億)を払ってもそれで
KO
できれば、そのほうが商品価値は遥かに上がる。
世界中のトップニュースになるでしょう。
パンチと蹴りの軌道は違うので、そのほうが当たる確率は高い。
だが、果たしてメイは
KO
を狙うか? できるか? に注目。(おそらく
2R
・
KO
)
メイウエザーはウエルター&
S
・ウエルター級(
15
戦)での
KO は
3回=20%
(そのうちの
1回
はオルティス戦で、オルティスが減点の後ノーガードの状態で不意打ちのパンチで
KO
したものだった。試合後には、その戦法に否定的なインタビュアーを大声で罵った)
日本で、他競技の格闘家がメイとやりたがる理由は、ボクシング界でNO.1のビッグネームであることはもとより、(ウエルターとしては)さほどパンチ力がないために怖さがないから。
「もし、自分のパンチが当たれば……」
通常のウエルター級王者は、
KO
率は
80
%以上。
もともとは
S
・フェザー級から上がってきたメイなので、不意に打ち合ってウエルターの強打をアゴにもらったら倒れる可能性が大。
2010 年 5 月、 シェーン・モズリー( 61 戦 49 勝 41KO10 敗 1 分 1 無効試合)戦では、第 2R (開始 1 分)でモズリーの右ストレートを頬あたりに食らってグラついた。すぐにクリンチで時間稼ぎ(ダメージ回復)をして……さらに、同ラウンド 1 分 45 秒に同じ右パンチを左側頭部に被弾して腰を落とした。あわやダウン……観衆も総立ちで、解説者も「効いた❢」を連発。どちらもアゴではなかったから倒れなかったが。(それでも判定は 10ポイントが2人、8ポイントが1人)
2011年
年
5
月、モズリーはパッキャオと戦うが、(モズリーは)メイ戦では勝ちにいっている表情なのに対し、パッキャオ戦では少し萎縮しているように見える。パッキャオの圧力に押されている感じで、あきらかに危機を感じていた。
3R、
左ストレートでモズリーは強烈なダウン。
10R、
パッキャオはモズリーのプッシュで倒れるが、なんとレフェリーはカウントを始めた。結果はパッキャオの
3-0 。
この頃にメイウエザーがパッキャオの対戦要求を受けていたら……しかし、メイはドーピング検査を要求して避けていた。
それでも大金が稼げるパッキャオ戦を避け続けるはずもなく、力が衰えてきたころを見計らって対戦は実現した。(という私の見解で、試合巧者という意味はリング外でもいえる)
パッキャオ戦( 2015 年 5 月)と天心戦( 2018 年 12 月)ではメイの絞り具合(シェイプ度合い)が全然違う。(試合前に叙々苑で焼肉、会場の控室でもウォームアップなしでリングへ)
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