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がちゃ「あれ?花火はもう終わったの?」 母が入って来た。「救急箱?あ、どっちか火傷したの?大丈夫?」 俺達は慌てて離れた。「うん。私が火傷しちゃって。でも健が薬塗ってくれたからもう大丈夫」 姉が平然と答える。さっきまでの沈黙が嘘みたいだ。「そう?すいか切ろうと思うんだけど食べる?」「食べる×2♪」 姉は母の方へと歩いて行ってしまった。 何も無かったかのように。 俺はまだドキドキしている。落ち着かない。 さっきの感情は何だったんだろう? アレはきっと……。 自覚してしまった。 俺は姉が好きなのだ という事を。 もう 姉と弟 には戻れないのだ という事を……。 母と姉が切って持って来てくれたすいかは いつもより切ない味がした。>>終わり
2006.12.12
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沈黙。 こんな姉は知らない。 こんな自分も知らない。 姉が分からない。 自分が分からない。 俺は無意識に姉の手を握った。 姉が握り返して来る。 自分の感情が分からない。 どうしたらいいのか分からない。 自分がどうしたいのか分からない。 自分の心臓の音だけが聞こえている気がする。 姉の手を握る手に力が入る。「痛い……」「あっゴメン」 俺は火傷をした方の手を握ってしまったらしい。姉が少し顔をしかめた。 でも離したくないのだ。 力を緩める。 姉が軽く微笑みながら俺を見た。 そして「こっち」 と言って逆の手を差し出す。 俺は今握っている方の手を離し、差し出された手を握ろうと近づけた……。>>つづく
2006.12.12
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