日本語で話そう

August 5, 2017
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カテゴリ: スイス2017
2,000m越えの高地をバスが走れば寒くなり、雲行きが怪しく、1,000m以下の街にバスが降りれば暑くなる。フォーパスズ(4つの峠)ではあるが、それ以上にいくつか登ったり降りたりする。1日の気温の変化に身体がうまくついていかない。

アイロロでなんとかイタリア語の注文をクリアーして、また駅前に戻ると、バスの行き先ナンバーは変わる。今まで南に向かっていたバスがアイロロに向かって東に方向を変え、ここから今度は北に向かうのである。ちょうどマイリンゲンを起点に四角形の対角線上の角にいることになる。

バスのナンバーは変われど、バスも食事を終えた運転手さんも変わらず。

8人ほどの乗客を乗せて発車したバスはまたヘヤピンカーブをさっきの道をなぞるようにして直登し、途中から違う道に別れて進む。
2,091mのゴッタルド峠へ到着。

ゴッタルド峠
ゴッタルド峠 posted by (C)灰色ウサギ



峠の湖の周りに観光馬車もいて20分ほど休憩。スイスの峠って大概湖があるのね。

ここからバスはまた一気に荒涼とした岩場を周りくねりながら降りる。かつてここは交通の難所で、馬車の時代も、バスの時代も、鉄道の時代も大変な山越えだったそうだ。ミラノからルツエルン、チューリッヒを抜けてドイツに至る通行路だ。今鉄道はかつて世界一の長さを誇った青函連絡鉄道を抜いて世界一のトンネルが通っている。しかし、バスは相変わらずくねくね道。それでも新道なので時々石造りや岩をくりぬいた古い道と交差する。

途中、ターナーの絵に描かれている崖にへばり付く「悪魔の橋」が一瞬見える。ご隠居と娘が見つけてシャッターを切った。


また全員バスを降ろされた。そしてバスは行ってしまう。次のバス停と時間は運転手には指示されていたが、やっぱり不安な最初から乗っている夫婦。停留所あたりをうろうろして言い争いをしている。

このバスツアー、三角形の連なりをのぼったりおりたりのコース。今はその底。暑い。アンデルマットは一大リゾート基地で、鉄道も交差していて新しい建物もどんどん建てていた。日本人発見。

結局バスがやって来たが番号が変わっただけで、同じ運転手。番号はマイリンゲンを出発した時と同じ162番。ルートが違うのに。でも行き先がマイリンゲンなのでもう、違うバスに乗り換えるという不安もない。
結局、このバスも運転手も最初から最後まで同じなのだ。番号と行き先だけ途中途中で変えるだけの話。観光バスのようなもの。そうと分かっていれば、あの夫婦も喧嘩しないし、私たちも途中で不安にならなかった。ここでやっぱり言葉の壁を考える。

ゲッシネンの鉄道駅に到着
ホームというものがないので線路ギリギリをバスが通過。谷底の駅でゆとりがないのか?ここは長いトンネルに入る直前駅。水晶などの産地なのだろう駅前に一軒だけある店は鉱物が展示してあった。

そしてまた山を登る。
どきどき。どんなカーブが待っているやら。




ゲッシネンの街
ゲッシネンの街 posted by (C)灰色ウサギ

登るねえ。

フォーパスズツアー
フォーパスズツアー posted by (C)灰色ウサギ



フォーパス
フォーパス posted by (C)灰色ウサギ

この滝の中の岩場トンネルをバスが通っている。

スステン峠を過ぎると道は降り始める。最後の休憩場所にバスが着いた時、私は急ぎ足でさっき車窓から見えたシュタイングレッチャー(氷河)を見に向かった。その先端が谷に落ちてくるところを見に。

バスが発車するとき乗って来たパーティーはザイルやハーケンを持っていた。氷河巡りか岩場伝いか?この辺りも自然の冒険ランドらしい。高所吊り橋などもあるらしい。

ステンテン峠氷河
ステンテン峠氷河 posted by (C)灰色ウサギ


そして1日を共にした運転手さんに「ダンケシェンと言ってバスを降りた。

遅くなったのでその日はホテルのレストランで食事。やって来たサーバー、ちょっとだけ英語で後は全部ドイツ語になってしまった。

今日は英語の通じない日。





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Last updated  August 5, 2017 07:19:05 PM
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