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2011年、イスラーム過激派組織「アルカイダ」の首領、ウサマ・ビンラディンの強襲作戦時に、米国特殊部隊はステルスヘリコプターを使用し、攻撃されたとされる。 米軍はビンラディンの邸宅に不時着したヘリを爆破するつもりだったが、テイルローター部を含む機体後部がほぼ無傷の状態で邸宅の壁の外に残ってしまった。 2015年の米陸軍特殊部隊デルタフォースによる IS 幹部夜間襲撃作戦にはステルス対策を施したブラックホークを投入したのでは、との噂が流れた。 ヘリコプターをステルス化する場合、対レーダー性能はもちろんであるが、静穏性や赤外線対策が重要になる。 【RAH-66 コマンチ】 「RAH-66」 コマンチは、米国の試作偵察攻撃ヘリコプター。 ボーイング・ヘリコプターズ社とシコルスキー・エアクラフト社により開発が行われた。 ヘリコプターとして初めて本格的にステルスを考慮された機体とされる。 胴体は二次曲面を組み合わせた外形で、機尾にはダクテッドファンをオフセット配置し静粛性の向上はかっている。 ターボシャフトエンジンの空気取入口はくさび形。 排気口は胴体脇の下部にスリット状のものを設けている。 メインローターは5枚ブレードで先端後退角付き。 ランディングギアとガトリングガンは引き込み式。 ウェポンベイを備え、左右にAGM-114を各3発、もしくはAIM-92を各6発装備可能。 緊急展開を考慮し、機体は輸送機に容易に搬入できるように構成され、半分解状態で輸送機への搭載時、22分で飛行状態にすることが可能。 無人偵察機が普及したこともあり、コマンチは、2004年に開発中止が発表された。 【ARH-70 アラパホ】 RAH-66 コマンチの開発中止によって、現用のOH-58Dの延命が決まった。 OH-58Dの基本はベトナム戦争時代に開発されたもので、機体の老朽化と基本設計の古さが課題となっていた。 民間機であるベル 407をベースとし、既存の技術を生かして開発費用と開発期間の短縮をはかるということで、ベル社によりARH-70の開発が開始された。 開発は難航し、開発費は増大。 2008年、開発中止が発表された。 2019年、中国はヘリコプターの展示会でステルス性は高そうだが、異形の試作機を披露した。 まるでUFO異形の軍用ヘリ試作機がお披露目中国2019.10.17 CNN 中国でこのほど開催されたヘリコプター博覧会で、UFO(未確認飛行物体)のような特異な外観の試作機がお披露目された。 中国メディアが「超級ホホジロザメ」と呼ぶこのヘリは、21世紀の技術というよりも1950年代のSF映画を思い起こさせる。 ただし中国では、「未来のデジタル情報戦場」を念頭に開発された「武装ヘリ」とされている。 国営「環球時報」はヘリの画像を掲載。米国のAH64アパッチやCH-53シースタリオン、ロシアのKa52やMi26など、性能実証済みの現代的なヘリのデザインを融合させた機体だと伝えた。 B2爆撃機を含むステルス機が採用する翼胴一体型の設計も有している。 ― 引用終り ―
2020年08月18日
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戦争は経済の戦いの最たるものだが、通常の経済原理を排して遂行される。 第二次世界大戦は、軍人精神で左右されない工業力の戦いでもあった。 当時の科学技術、工業技術の結晶である航空機の生産数の比較記事があった。 戦争は人命だけでなく、壮大なる「資源の無駄遣い」でもある。 第2次世界大戦の主要軍用機 生産数トップ5 首位は4年で3万6000機以上! 日本機は…?柘植優介(乗りものライター)2020.05.30 乗りものニュース …(略)…1位:イリューシン IL-2対地攻撃機(ソ連) 第2次世界大戦中に用いられた主要軍用機で最も生産数が多いのは、ソ連のイリューシン設計局が開発したIl-2対地攻撃機です。 同機は1939(昭和14)年12月20日に初飛行し、1941(昭和16)年から1945(昭和20)年までの4年間で3万6183機が生産されました。 ― 引用終り ― 陸空連携の対地攻撃機Il-2は、頑丈で生残性が高く、陸戦兵器のように量産された。 以下、機種名と生産機数を抜き書き。2位:メッサーシュミット Bf109戦闘機(ドイツ) 3万3984機 3位:スーパーマリン スピットファイア戦闘機(イギリス) 2万2997機 4位:フォッケウルフ Fw190戦闘機(ドイツ) 2万51機(空冷エンジン搭載型約1万9300機) 5位:コンソリデーテッド B-24「リベレーター」爆撃機(アメリカ) 1万8482機 2位Bf109も4位Fw190も、複雑精緻なエンジンを搭載している。 工業先進国のドイツが、量産の勘所を押さえた機種選定をしていることがうかがわれる。 Fw190は、予め生産性と整備性を考慮して設計されたことが反映された生産数であると考えられる。 3位のスピットファイア戦闘機はエンジンの開発改良とともに性能が向上し、一線級の戦闘力を開戦期から末期まで長期間継続できた稀有な例。 5位のB-24リベレーターは4発の爆撃機。 大きな機内容積とボーイングB-17よりも長い航続距離で知られる。 B-17に比べて高高度性能や被弾性の低いことから搭乗員の悪評も多かったが、汎用性の高さ、多用途性が勝ったのだろう。 1942年11月、B-17に代わり主力爆撃機として太平洋線の主力として運用された。 製造はコンソリデーテッド社のサンディエゴ工場およびフォートワースの他、ダグラス・エアクラフト社のタルサ工場、フォード・モーター社のウィローラン工場、ノースアメリカン社のダラス工場で行われた。 フォードは24時間体制によって1時間1機のB-24を生産したが、第二次世界大戦中軍用機を生産した自動車メーカーは、フォード社ばかりではない。 三菱 零式艦上戦闘機(ゼロ戦)は1万430機。 中島飛行機、三菱などの総力を結集して長期にわたり生産された傑作機にしてこの程度の数であることは、当時の日本の工業力の程度を象徴している。 軍用機に限らない第二次世界大戦中の最多量産機は、ポリカルポフPo-2(ソ連)。 練習機や偵察機、連絡機、軽攻撃機と多用途に使われた機体で、大戦後の他国におけるライセンス生産分まで含めると4万機以上。 ソ連の工業力が侮りがたいことを知る。
2020年06月18日
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2020年5月18日、防衛省は、陸上自衛隊が今年度から導入する新小銃と新拳銃を公表した。 31年ぶりに更新された「20式5.56mm小銃は、「89式」と同じ豊和工業(愛知県)製。 価格は一丁約28万円。 重量は3.5kgで89式小銃とほぼ同等。 銃身長は330mmと、89式小銃の420mmより90mm短かい。 大きな変化点は、米国でも最新アサルトライフルに使用されるM-LOK規格のハンドガードを装備し、様々なオプション装備に対応できるようになったこと。 伸縮式の樹脂製ストックの採用と銃身長の短縮などで操用性の向上をはかった。 中国の海洋進出の活発化から南西諸島の防衛を意識し、排水性や防錆性を向上させた。 ■主要諸元全長 銃床縮小時:約780mm、伸長時:約850mm銃身長 330mm重量 約3.5kg口径 5.56mm x 45弾装弾数 30発陸自、小銃を31年ぶりに更新安定性、耐水性向上拳銃は38年ぶり毎日新聞 2020年5月18日 陸上自衛隊は18日、隊員たちが携行する新たな小銃と拳銃を報道陣に公開した。 小銃の更新は1989年度以来で31年ぶり、拳銃は82年度以来で38年ぶりとなる。 新小銃は、肩に当てる銃床部分が隊員の体格に合わせて調節できるなど安定性が増し、命中率アップが期待される。 渡河や上陸戦を念頭に置き、耐水性も強化された。 今回の小銃は陸自にとって国産では3代目。 3代続けて豊和工業(愛知県清須市)が製造している。 2020年度予算で9億円を投じ、陸自の中心である普通科や離島防衛専門部隊「水陸機動団」などに計3283丁が21年度から配備される。 拳銃はドイツの名門銃器メーカー、ヘッケラー&コッホ社製。 手の大きさに合わせてグリップの取り換えが可能になり、装弾数も15発と現行の9発より増えて操作性しやすくなったという。 20年度は計323丁(計約2000万円)を購入し、21年度から指揮官たちが携行する。 ― 引用終り ― 38年ぶりに更新される拳銃は、「9mm拳銃SFP9」。 価格は一丁約7万円。 9mm拳銃の後継で指揮官等の自衛用の装備。 スライド部は金属製で、グリップフレーム部は樹脂製。 ストライカー式ピストル。 ドイツの警察に装備されたSFP9は、射撃制度に関わる問題で2018年にリコールされた。 ■主要諸元全長 186mm銃身長 104mm重量 710g 口径 9mm x 19弾装弾数 15発
2020年06月05日
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産業革命は石炭を熱源にして始まったが、現代社会の熱源の主流は石油。 地球温暖化ガスの排出量作気の為、自動車の電動化がすすめられているが、航空機の電動化構想も活発になっている。 MITがエンジンやプロペラを使わずに「イオン推進器」で空を飛べる飛行機を開発2018年11月22日 Gigazine プラズマを熱源とする航空機のジェット推進の電動化の回答例が、中国・武漢大学の研究チームから示された。 化石燃料を使わない航空機用ジェットエンジンのプロトタイプが発表される2020年05月07日 Gigazine …(略)… この熱エネルギーを「プラズマから生み出す」というジェットエンジンのプロトタイプを武漢大学技術科学研究所の研究チームは作成しました。 武漢大学の開発した化石燃料を必要としないエンジンは空気を高圧に圧縮し、マイクロ波でイオン化することによって熱エネルギーを生成して推力を生み出します。 エンジンの構造を簡単に示したのが以下の図です。 駆動時は、まずマグネトロンを使用して1kWの高出力マイクロ波を生成します。 このマイクロ波が導波管の最も細くなる部分に接合された石英管の入り口付近で非常に強力な電界を生み出します。 この電界を通過するように石英管に向けて圧縮空気を流し込む過程で圧縮空気中の窒素と酸素から電子が取り除かれ、低温かつ低圧のプラズマが生成。 導波管の中でプラズマ内の荷電粒子が圧縮されて、イオン・原子・電子が振動することによって頻繁に衝突し合い、熱エネルギーを急速に生み出します。 過熱されたプラズマによって、石英管の中でトーチ型の炎が形成されます。 この炎は電力によって出力が変動し、最大出力時は1000℃以上に達します。 研究チームは、「本プロトタイプ機が生み出した推力は28N/kWで、商用航空機のジェットエンジンに匹敵します」と述べています。 ― 引用終り ― 世界各地で生じている過激な気象変動をみるにつけ、地球温暖化ガスの削減は急務。 飛躍的に高密度な充電池の実用化はすすめられている。 実用化に向けての難易度の高いハードルは様々想定されるが、早期の実現をのぞみたい。
2020年05月20日
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AK-12は、ソビエト連邦軍人・ミハイル・カラシニコフ氏が設計したAK-47の魂を引き継ぐAKシリーズの自動小銃(アサルトライフル)。 AKシリーズの代表AK-47の生産数は全世界で約8000万丁とされ、『世界で最も多く使われた軍用銃』としてギネスに登録されている。 AK-12は2018年、ロシア連邦軍の正式採用された。 ロシア軍の新型アサルトライフルAK-12部隊配備が進むおたくま経済新聞 2020年4月22日 2019年から実戦部隊への配備が進むロシア軍の新しいアサルトライフル、カラシニコフAK-12。 2020年4月21日(現地時間)には、西部軍事管区スモレンスク地区に駐留する機械化歩兵部隊が5500挺のAK-12ライフルを受領したと発表されました。 カラシニコフAK-12は、ロシア軍が進める歩兵装備の近代化計画「ラトニク」の一環で、AK-74Mの後継として2018年末に採用されたアサルトライフル。 AK-74Mと同じく、5.45×39mm弾を使用します。 ― 引用終り ― 【AK-74Mからの変更点】・ピカティニーレール(アメリカ軍MIL-STD-1913)採用 本体レシーバー部とハンドガード部・銃口(マズル)部分のフラッシュハイダー形状変更・銃身の精度と耐久性の向上・樹脂製、伸縮式かつ折り畳み式(全伸長940mm・縮長880mm・ストック折り畳み長690mm)ストック採用で汎用性向上・ストック後部にメンテナンスキット内蔵The Newest Russian Army rifle in the service AK-12 history(YouTube、ロシア訛の英語) 正式発表当後、大きな改善点と思われる「セレクターの位置を銃の左右で変更可能」「コッキングレバーを左側に変更」はなくなった。 順調な配備ぶりから、AK-47以来の生産性が良い美点は引き継いでいるようだ。
2020年05月12日
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米海兵隊の抜本的な再編案が打ち出された。 現代の陸軍の課題である戦車の廃止も織り込まれている。 アメリカ海兵隊 戦車全廃か M1戦車大隊廃止 変わる戦い方 自衛隊・日本への影響は?乗りものニュース 2020年4月11日 …(略)… 2020年3月23日(月)、アメリカ海兵隊のデービッド・バーガー総司令官が、10年以内に戦車大隊を廃止し、歩兵部隊と砲兵部隊を削減することなどを盛り込んだ、新戦略に基づく大規模再編案の概要を発表しました。 2019年の夏以降進めてきた、人員・部隊・装備における再構築計画の策定作業を受けてのものです。 正式な大規模再編案はまだ発表されていませんが、バーガー総司令官は、人員を現在の18万9000名から1万2000名削減し、先に述べたM1A1「エイブラムス」戦車を運用している戦車大隊の廃止のほか、歩兵大隊を24個から21個へ、砲兵隊を21個から5個へ、AAV7水陸両用車を運用する水陸両用車大隊を6個から4個へと、それぞれ削減すると述べています。 また航空機に関しても、岩国海兵航空基地などに配備されているF-35B戦闘機と、アメリカ海軍の空母航空団への派遣が予定されているF-35C戦闘機の1個飛行隊の定数を16機から10機に削減するほか、MV-22「オスプレイ」とCH-53E「スーパースタリオン」重輸送ヘリコプターを運用する飛行隊を各1個、AH-1Z「ヴァイパー」を運用する飛行隊を2個削減する方針が明らかにされています。 この再編にともない、420機の調達が計画されてたF-35BとF-35Cの調達数は290機程度に、CH-53Eの後継機として200機の調達が計画されていたCH-53K「キングスタリオン」大型輸送ヘリコプターの調達数は約70機程度にまで、それぞれ減少すると見られています。 日本は2018年12月にF-35Bを42機、導入することを決定していますが、アメリカ海兵隊のF-35Bの調達数が削減された場合、若干、調達価格が上昇することも予想されます。お金がないわけじゃないアメリカ海兵隊…削減してなにをしたいのか? 今回のアメリカ海兵隊の大胆な再編計画は、アメリカの軍事的優位性が相対的に低下しているという現状を踏まえて、2018年に策定された国防戦略で大きな脅威と位置づけられた中国とロシア、とりわけ中国と西太平洋で対抗していくために最適な戦力構成とすることを目的としたものです。 戦車の全廃や部隊の削減などで浮いた費用を投じて、長射程精密誘導兵器と無人システムの導入の加速、高度な偵察能力の獲得などを進めていく方針が示されています。 具体的に、再編後の海兵隊がどのように西太平洋で中国と対抗していくかは、現在、沖縄に配備されている第3海兵遠征軍の再編計画によって、ある程度明らかになっています。 第3海兵遠征軍の基幹となる第3海兵師団は、ほかの海兵師団に比べて歩兵連隊が1個少なく、また戦車大隊も配属されていません。 今後は人数をさらに削減して機動性を高め、対艦巡航ミサイルである「NSM(Naval Strike Missile)」や地上発射型「トマホーク」巡航ミサイルなどを装備する、3個の「海兵沿岸連隊」を基幹とする部隊へと生まれ変わります。 ― 引用終り ― 主力戦車の3要素「攻・走・守」がコスパ(費用対効果)を失ってから久しい。 各国で「攻激力」「走行力」の優れた装輪装甲車が配備されつつある。 守(防御力)については歩兵携帯型対戦車ミサイルの実用化で優位性を失っている。 部隊展開速度では、戦闘ヘリにかなわない。 少ない兵力で、トンネルと橋梁が多い国土を防衛する自衛隊は、早く戦車の保有を止めて他の兵器に切り替え、より効果的な有事対応を考えるべきだ。
2020年05月01日
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「極超音速兵器」は、「弾道ミサイル並みの射程と速度を持ちつつ弾道飛行を行わない」ものを指す。 より具体的には「極超音速滑空ミサイル」と「極超音速巡航ミサイル」を指す。 従来の弾道ミサイルなどと異なり、飛行経路、着弾位置を容易に計算できない飛行経路である滑空、巡航を行う。 大気圏内を飛行し、弾道ミサイル防衛用の迎撃ミサイルでは迎撃できない。 極超音速であることでほとんどの大気圏内用の迎撃ミサイルも対処できない。 ロシアの極超音速兵器「アバンガルド」は既に公表、実戦配備。ロシア国防省極超音速兵器「アバンガルド」を実践配備2019年12月28日 AFP BB NEWS 中国は2019年の軍事パレードで公開。 米国防総省は極超音速兵器「ファルコンHTV-2」の発射実験に成功したと発表した。 「極超音速兵器」の飛行体の発射実験に成功 米国防総省2020年3月21日 NHK NEWS WEB …(略)… アメリカ国防総省は20日、「極超音速兵器」のうち、目標に向けて滑空するグライド・ボディと呼ばれる飛行体の実験に成功したと発表しました。 それによりますと、飛行体は現地時間の19日夜、ハワイのカウアイ島にある試験場から打ち上げられ、目標地点まで音速を超える速度で飛行したということで、国防総省は極超音速兵器の開発において「画期的な実験だ」と強調しました。 極超音速兵器は音速の5倍以上の速さで飛行しながら、軌道を変えられる能力を備え、既存のミサイル防衛システムでは迎撃は困難だとされています。 ― 引用終り ― 軍事超大国の装備の標準になっていくようだ。 抑止力という名の「恐怖」による支配と連鎖が続く。Falcon HTV2出典:Wikipedia概要 Falcon HTV2(ファルコンHTV2)は国防高等研究計画局(DARPA)の事業であるFalcon(Force Application and Launch from Continental United States)計画の一部として研究されている。 地球上のいかなる地点でも一時間以内の攻撃を可能とするPGS(Prompt Global Strike)構想の一翼を担うもので、クラスター爆弾や運動エネルギー弾を極超音速で攻撃目標へ撃ち込むことを計画している。 通常弾頭の兵器システムとして、核弾頭の大陸間弾道ミサイル(ICBM)に代わる次世代の抑止力と位置付けられている。 極超音速飛翔中の飛行制御方法を含め現在はまだ技術研究段階であり、実用段階には至っていない。
2020年03月25日
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比べられないけど比べたくなるのが各国の軍事力。 戦わずして真相が分かるわけもないのだが……。 アメリカとイランの軍事力の差は?世界の軍事力ランキング トップ25[2019年版]Ellen Ioanes2020年1月9日 Business Insider それぞれの国の軍事力を比較するのは、簡単ではない。 グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)の「2019年軍事力ランキング(2019 Military Strength Ranking)」は、55以上の要素を総合的に評価し、今回はモルドバを加えた世界137カ国の軍事力指数(Power Index)のスコアを算出した。 ランキングは各国が保持する武器の種類を査定した上で、特に動員可能な兵員数に注目した。 また地理、兵站能力、利用可能な天然資源、産業の状態なども考慮に入れた。 核兵器はボーナスとして加算しているが、その保有量はスコアに含んでいない。 海のない国は海軍を持たないことでスコアを減らしてはいないが、海軍があっても、艦隊に多様性のない国は減点した。 NATO(北大西洋条約機構)加盟国は、理論上、他の加盟国とリソースを共有しているため、わずかに加点。 ただし、各国の現在の政治的、軍事的リーダーシップは考慮していない(財政の健全性、安定性は考慮)。 軍事力指数の最高スコアは0.0000で、グローバル・ファイヤーパワーによると、これは「現実的に達成不可能」な数字だ。 この数字に近いほど、軍事力が高いことを示している。 ― 引用終り ― 北朝鮮は軍事力指数0.3274で18位。 韓国は軍事力指数0.1761で7位。 韓国の仮想敵国、日本は軍事力指数0.1707で6位。 ベスト(ワースト?)3の3位は、近年軍事費の増大を重ね、装備の現代化、高次化を急速に進めつつある中国。 軍事力指数0.0673。 2位は軍事技術の蓄積が多い、陸軍国ロシア。 戦車は1位だが海軍力に欠け、軍事力指数0.0639。 1位は言わずと知れた米国。 軍事力指数はNATOを含んで0.0615。 輸送力、兵站力でも圧倒的に世界一のはず。 複雑な手続きを経て指数を算出しているが、結局のところ軍事費の比較になっているようだ。 別途核兵器を中心とした軍事力ランキングもみてみたい。
2020年03月25日
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新型コロナウイルスの感染拡大防止のための大規模な街区の閉鎖、病院建設などで中国・人民解軍が活躍。 戦史上、戦いに強いという評判は聞かないが、中国人民のために大いに役立っている。 陸軍だけで98万人。 日本の陸上自衛隊の常備自衛官は15万人。 中国人民解放軍は、中国共産党が指導する中華人民共和国の軍隊。 中華人民共和国憲法には、中国人民解放軍のみを国軍と規定した条文はない。 こうしたことから、人民解放軍は国軍ではないとの見方がある。 国軍であるかどうかは、敗戦後の取扱に大きな差としてあらわれる。 例えば第二次世界大戦下のドイツの国軍は「国防軍」。 武装親衛隊(SS)は、ナチス(国民社会主義ドイツ労働者党)の軍隊。 ニュールンベルグ裁判など戦争犯罪人を裁く裁判で、武装親衛隊は戦争法規に反する殺人、テロリズムとして、国防軍より格段に厳しく罰せられた。 第93条に中華人民共和国中央軍事委員会が全国の武装力量を領導するとの記載がある。 また、中華人民共和国国防法第22条に、中国の武装力量を構成するのは中国人民解放軍現役部隊と予備役部隊、中国人民武装警察部隊、民兵組成と規定されている。 その中で中国人民解放軍現役部隊については国家の常備軍であると規定されている。 この点で国軍と認定できる。 一方、憲法前文に中国共産党が国家を領導するとされており、国防法で、「中華人民共和国の武装力は中国共産党の領導を受ける」「武装力の中の共産党組織は、党規約に従って活動する」とある。 そのため、中華人民共和国は中国共産党が軍事を支配する形になっている。 中国共産党中央軍事委員会と国家中央軍事委員会の構成員は同一。 このことから、中国人民解放軍は「中国共産党の軍隊」と認定される。
2020年03月06日
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2020年2月11日、アジア最大の航空ショー、シンガポール・エアショーが開幕。 新型コロナウイルスの感染拡大で政府が大規模なイベントの中止・延期を勧告する中、9日までに中国や米国などの70社超が参加を取りやめ。 感染防止対策を強化することで開催に踏み切った。 参加企業数は、当初の約千社から8%弱減。 肺炎、航空見本市も不参加相次ぐ三菱ジェットは模型展示2020/2/11 47ニュース シンガポールで11日、アジア最大の航空見本市「シンガポール・エアショー」が開幕した。 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が同国でも広がり、70社以上が参加を中止。 主催者は感染予防のため握手をしないよう呼び掛けたり、来場者の体温を検査したりするなど対応に追われた。 開催は16日まで。 三菱航空機(愛知県豊山町)は、国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の模型を展示。 開発が遅れ、6度目の納期の延期が発表されたが、担当者によると来月にも最新試験機の初飛行を行う見通し。 ― 引用終り ― シンガポールの、感染者数は9日で40人。 政府が在住者以外の中国人の入国を禁止したため、COMAC(中国商用飛機)など中国勢12社が参加をとりやめ。 アクロバティック飛行では、中国チームが特例で参加。 韓国やインドネシアの空軍が欠席。
2020年02月20日
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米国はF-22ラプターに続き、F-35ライトニングIIが就役。 F-35は共同開発なので、多数の国々が導入する。 F-35Bは世界初の実用超音速STOVL戦闘機で、シリーズ中、最も高価と思われるが、米空軍・海軍・海兵隊の他、イギリス空軍・海軍、トルコ空軍、航空自衛隊、ノルウェー空軍が採用を決定している。 軍事大国の中国、ロシアは、第5世代戦闘機を就役、実戦配備したとの話は聞こえてこない。 日本はB型を含め147機の導入を予定。 2019年3月26日、航空自衛隊はF-35、12機で構成される302飛行隊を発足。 韓国は40機を発注し、2019年3月2機が到着。 ブラックボックスをものともしない韓国軍を警戒し、韓国空軍のF-35Aが配備されている清州空軍基地では、米国人のセキュリティ要員が常駐し、F-35Aの飛行データを保管・処理する施設を何十にもチェックしていると伝えられる。 F-35Bの購入は未定。 仮想敵国・日本の軍事的脅威、打倒に備えるには不十分。 大形揚陸艦搭載STOVL戦闘機は、韓国お得意の安価な「国産化」が考えられている。 第5世代戦闘機、昨年米国は81機就役…中国は?―中国メディア2020年1月5日 Record China 2020年1月3日、新浪軍事は、米国で昨年第5世代戦闘機であるF-35が81機就役したことを、ロシアや中国の状況と合わせて報じた。 記事は米紙ワシントン・ポストの1日付報道を引用。 ロッキード・マーティン社が発表した2019年の生産報告で、昨年F-35が131機製造され、うち81機が米軍に引き渡されたことが明らかになったと紹介。 残りのうち30機はパートナー国に供給され、23機は顧客に売却されたとした。 一方で、ロシアについては「非常にお寒い状況だ」とし、昨年末に就役予定だった初のSu-57戦闘機の最終テストで墜落事故が発生したことで改良を余儀なくされたため、昨年は第5世代機が1機も就役できない結果に終わり、ロシア軍はいまだに第5世代戦闘機を所有できていない状況だと伝えている。 また、中国については、J-20の具体的な生産台数は明らかになっていないものの、昨年1つの飛行大隊がJ-20に入れ替えたことが公開されたことから20機程度の生産だったと予測。 F-35よりもはるかに少ない台数だが、J-20は新型エンジンを搭載した「完全体」にはなっていないため小規模な生産にとどまっているとするとともに、今年も大規模な増産は起こらないとの見方を示した。 さらに、中国で開発中の第5世代戦闘機であるFC-31については、依然としてプロトタイプ機による試験飛行段階にあり、すべてのテストが完了していないため、今年も量産は不可能だとしている。(翻訳・編集/川尻) ― 引用終り ― 第5世代戦闘機の要件はいまだ定まらない。 第4世代を大きく凌駕する、以下のような要件を備えた制空戦闘機と考えられる。1.高度なステルス性2.高度な火器管制装置3.大推力重量比のジェットエンジンと高機動性 1は、形状の工夫と、塗料の開発が要求される。 2は、より高性能なアビオニクス、データリンクによる行動制御が要求される。 3は、スーパークルーズ、推力偏向装置(スラスト・ベクタリング)などによる、異次元の機動性の実現が求められる。 フライバイワイヤによる飛行制御の高度化は必至となる。 電子機器と素材・加工技術の高度化が必須であり、実現が困難。 F-35の開発が長期化したのも当然。 開発費が増加し、価格が上昇するのも当然。 中国は当然、ロシアでさえ大推力重量比のジェットエンジンの実用化は難儀な課題。 高機動と高度なエンジン制御が連動しないと、飛行機は墜落する。 第6世代戦闘機は構想されつつあるが、米国系以外の第5世代戦闘機が実用化されて初めて、次世代戦闘機の要件が示せるようになるだろう。 中国、第5世代戦闘機「J-20」の弱点を「ステルス処理」した排気ノズルで克服か?2019.11.4 航空万能論 軍事情報誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」もJ-20の「新型エンジン(鋸歯状のステルス処理)」について報じているので、J-20のステルス性能向上は事実である可能性が高い。 ― 引用終り ―
2020年01月21日
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T-20はM4シャーマン後継候補として開発された米陸軍の試作中戦車。 1943年5月試作型完成。 M4A3と同じフォードV8水冷式エンジンを搭載して、星形エンジン搭載を前提としたM4シャーマンより車高を下げた。 トランスミッション、エンジンは一体化したパワーパック方式。 起動輪はソ連のT-34と同様、後部にある。 足回りはHVSS型ボギー式サスペンション。 主砲は後にM4シリーズに搭載される76mm M1系。 M4とT20の火力はほぼ同等。 信頼性と生産性と前線での利用で実績のあるM4シャーマンが、対戦車戦闘等で不利なシルエットにも関わらず選ばれたようだ。 T20の発展型の一つとして、北アフリカでティーガーに対し大損害を蒙った経験から要求された、対戦車戦闘能力の期待できる90mm砲を搭載する新型として、T25E1中戦車と装甲強化型のT26E1重戦車が試作された。 T25E1中戦車は、90mm砲搭載、装甲は砲塔防盾89mm、車体前面76.2mm。 T26E1重戦車は、T25の足回りと機関部を変更した装甲強化型。
2020年01月20日
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空前絶後の量産規模を誇るM4シャーマンは4万9234両生産された。 生産期間は3年3か月。 大量に生産されただけに、何をもってM4シャーマンとするかを質の面からの定義するのは困難。 量産を前提に鋳造の砲塔、車体ではじまったが、のちに鋳造と溶接、両者混用で生産された。 砲塔と車体の概形が同じならM4シャーマンということだろう。 車体と砲塔の組合せ3種、エンジン5種、サスペンション2種。 戦車の要諦ではあるが、主砲と砲塔のバリエーションは類例をみる。 「戦いは数」どう支える?M4「シャーマン」戦車、「偉大なる大量生産」の実現2019年11月8日 乗りものニュース …(略)…偉大な戦車の生産期間はわずか3年3か月 自衛隊も使用したM4「シャーマン」は、アメリカを象徴するような戦車です。 もともとは、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で、ドイツ軍戦車に対抗できる性能を持つ近代戦車の必要性に直面したアメリカが、既存のM3戦車のシャシーを流用し、上モノだけ作り変えて誕生させた中戦車でした。 M4「シャーマン」の木製モックアップ(実物大模型)が1941(昭和16)年5月に製作されると、同年9月には試作車が早くも完成します。 この試作車で各種試験を行うと、なんと翌10月には軍にM4として制式採用され、4か月で生産ラインが作られて、1942(昭和17)年2月から大量生産がスタートしました。 モックアップから量産開始まで、わずか9か月です。 しかも当初から月産2000両が目標でした。 量産準備中の1941(昭和16)年12月に、日本が真珠湾攻撃を行い、アメリカも本格的に第2次世界大戦へ参戦します。 この参戦で、様々な民間企業が兵器生産に駆り出されたことで、M4「シャーマン」も従来の戦車工場だけでなく、自動車工場をはじめ、工作機械や蒸気機関車の工場など10か所で生産されることになりました。 M4「シャーマン」の真価はここから発揮されます。 当初、車体と砲塔は鋳造製で、エンジンは航空機のものを転用した星形空冷ガソリンエンジンが用いられましたが、すぐに大型トラック用のディーゼルエンジンを2基搭載したタイプの生産が始まりました。 航空機用エンジンは当然、航空機製造に優先して供給されるため、戦車に回される数は航空機の需要に左右され不安定でした。 そこで、大量生産するにあたりトラック用のディーゼルエンジンを用いることにしたわけです。 その後もエンジンの供給不足を補うために、ほかの航空機用エンジンを流用したり、自動車用ガソリンエンジンを5基連結して搭載したりするなどした結果、エンジンだけで5種類もあるM4「シャーマン」の各タイプが、同時並行で各地の工場にて生産されました。 この大量生産体制は、太平洋戦争終結直前の1945(昭和20)年5月に終了しましたが、M4「シャーマン」はわずか3年3か月ほどのあいだに、総計4万9234両も生産されました。 1か月あたりでは約1262両になります。最後の現役「シャーマン」退役は2018年! M4「シャーマン」の各タイプは、基本的に搭載するエンジンで分類されますが、ほかにも、車体構造で鋳造と溶接、両者混用の3種類あり、さらに主砲も75mm砲、76.2mm砲、105mm砲の3種類、サスペンションも初期型と後期型の2種類あります。 これらを混乱なく生産し続けられたのは、アメリカが大量生産能力だけでなく、優れた生産管理能力も持ち合わせていたからでした。 さらには、M4「シャーマン」の後継として、より優れたT20中戦車を開発していたにもかかわらず、量産開始にともなう生産ラインの混乱と、生産効率の低下を嫌って、これの制式採用を見送ったことでした。 いかにアメリカが性能よりも数をそろえることに腐心していたかわかります。 ― 引用終り ― シャーマンは、ウィリアム・テカムセ・シャーマンという、南北戦争の時の北軍の将軍の名に由来する。 大量生産されたM4「シャーマン」は、第二次世界大戦が終結し多数が余剰となった。 第二次世界大戦終了後、決定的になった米ソ対立(=東西対立)に備え、他の兵器類ととともに、M4シャーマンが米国の友好国約40か国に供与された。 共産陣営との防波堤である日本の陸上自衛隊にも供与された。 トランプ大統領のようにケチなことは一切言わなかった。 このあたりはソ連の傑作戦車T-34が社会主義諸国に供与された構造と同じ。 M4「シャーマン」は、イスラエルやチリのように独自改良(魔改造)を加えて性能向上を図った国もあった。 2018年、南米パラグアイから世界最後の現役「シャーマン」が退役。 1941年の誕生から77年の時が経っていた。
2020年01月19日
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シャーマン、シャーマニズムは一般に、超自然的存在と直接接触・交流・交信する役割を主に担う者や、呪術者・巫・巫女・祈祷師・ムーダンを指す。 M4戦車・シャーマンは、北軍のウィリアム・テカムセ・シャーマン将軍に因んで名づけられた。 南北戦争において、焦土作戦をアメリカ南部で展開。 近代戦略の実行者、近代戦の創始者、最初の近代将軍などと評価される。 ジョージア州アトランタの焦土作戦後の「海への進軍」、サバナよりの北上作戦により、南部経済は壊滅。 南北戦争の終結を早めたとされる。 嫌戦家であったとされるが、近代戦の人種掃討作戦、一般人および一般施設への無差別攻撃など、非戦闘員を巻き込んだ戦争の形態を作った人物。 当初劣勢だった北軍は、リンカーンの政治戦略、グラント、シャーマンの軍事戦略、カスターに代表される猪突猛進型の将校との組み合わせが出来てようやく優勢となった。
2020年01月19日
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【59式戦車】 59式戦車は、中華人民共和国の中戦車。 1959年にソビエト連邦のT-54をライセンス生産したもの。 全ての中国戦車の基礎。【59式戦車諸元】寸度 全長×全幅×全高 9.00m×3.27m×2.59m重量:36.0t懸架方式:トーションバー方式速度:45km/h行動距離:430 km主砲:59式56口径100mmライフル砲副武装 54式12.7mm機関銃 59式7.62 mm機関銃装甲:鋳造砲塔・溶接鋼板エンジン 形式:12150L 4ストロークV型12気筒水冷ディーゼル 出力:520 hp乗員:4名 【62式軽戦車(WZ-131)】 62式軽戦車は59式戦車を踏まえて、59式をスケールダウンさせた中国初の国産戦車。 主にチベットや内蒙古などの山岳地域や華南の低地など道路条件の悪い地域で使用された。 車体の基本設計は、59式戦車を一回り小型化したもの。 59式戦車より装甲を薄くし15t軽量化をはかった。 エンジンは59式戦車の低馬力仕様を搭載。 軽量化により59式に比して機動性が高く、地盤の軟弱な場所や傾斜の厳しい土地での運用性が高くなっている。【62式戦車諸元】寸度 全長×全幅×全高 7.9m×2.9m×2.3 m重量:21.0t懸架方式:トーションバー方式速度:60km/h行動距離:450km主砲:62式54口径85mmライフル砲 105mm低反動砲(M型) ×1副武装 54式12.7mm機関銃 ×1 59式7.62 mm機関銃 ×1 装甲砲塔前面40-50 mm砲塔後面32-38 mm砲塔上面20 mm車体前面上・下部各25 mm車体側面25 mm 後面16 mm車体上面16 mm 底面 12.6mmエンジン 12150L-3型水冷V型12気筒ディーゼル 出力:430 hp乗員:4名 【15式軽戦車(ZTQ15)】 2019年10月1日、中華人民共和国成立70周年祝賀大会の閲兵式で確認された。 西蔵(チベット)自治区、新疆ウイグル自治区、中印国境での使用を考慮し、62式よりさらに高地仕様に特化。 現代仕様として、ネットワーク化とデジタル化を推進。
2020年01月18日
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「国をまとめるため」という大義名分のもと、独裁体制の国家は、大衆弾圧、少数者弾圧に走る。 独裁体制の国家は主義、主張を問わず同じような統制、弾圧をはかる。 少数民族、各種反体制派などを弾圧するためには、軽戦車が相応しい。 中国は国家間戦争ではない使い方を意図し、現代の戦力としてネットワーク化をすすめた軽戦車を新規に開発した。 中国が新型「軽」戦車を作ったワケ対戦車戦は無理!特異なスペックに見る意図、背景2019年11月21日 乗りものニュース 中国が新規開発し運用を始めたとある戦車は、対戦車戦など眼中にないようで、装甲も武装も強力とはいえません。 それはまるで、かつての「軽」戦車のよう。 伝えられるわずかな情報と写真や映像から、その開発意図を読み解きます軍事パレードの映像に見えた、いまどき珍しい「軽戦車」 2019年10月1日に、中国、北京の天安門広場で中国建国70周年パレードが実施されました。 派手なミサイルなどが目立つ、いわゆる軍事パレードです。 記者(月刊PANZER編集部)はもちろん戦車を注視していましたが、中国が誇る99式戦車で構成された「戦車隊列」ではなく、装甲車で構成された「軽装甲車隊列」に参加していた、小型の戦車に注目しました。 この戦車は制式名称「15式軽戦車(ZTQ15)」と分かっています。 改めて映像を見てみると、気が付くことが多くあります。 まず戦車砲、おもな国の戦車は120mm砲を搭載していますが、15式軽戦車は小さめの105mm砲です。 車体にはブロック状の追加装甲が張り付けられていますが、砲塔上の乗員が立っているハッチから見て、車体の装甲は薄いようです。 重量は33tから36tとされており、同じ中国の主力戦車である99式が54t、日本の10式戦車が48tであることと比べても、軽量で装甲が薄いことがうかがえます。 15式軽戦車の火力と防御力はともに、敵の戦車と正面から戦える十分な戦闘力があるようには見えません。 一方で、車体前面に用途不明のセンサー、アンテナ類が見え、砲塔にもレーザー検知センサーと思しき物も確認できるので、中国の主力戦車で最新型の99式戦車と同レベルのネットワーク能力付加とデジタル化が図られているようです。 ― 引用終り ― 戦車の3要素は走攻守。 機動力、火力、防御力の3要素で軽戦車は防御力が決定的に欠けている。 それは対戦車戦闘でなければ、大きな問題とならない。 15式戦車は高度の高い地域での使用を考慮している。 西蔵(チベット)自治区、新疆ウイグル自治区、中印国境での使用を考慮した仕様となっている。 15式軽戦車について■運用部隊 チベット軍区(最高標高4800m)にある混成旅団の中核。■航続距離 450km 車体後部に外装式燃料タンク搭載。■高地対応・エンジンのツインターボ化・乗員用の酸素ボンベ、暖房装置、紫外線防止装置の搭載■重量 33~36t 重量とサイズは鉄道輸送(長距離)を考慮したものと思われる 「無謬の中国共産党」にまつろわぬ民人の弾圧用兵器!
2020年01月18日
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西ドイツの装甲兵員輸送車に砲塔を装備したのが、アルゼンチンのTAM中戦車 アルゼンチン軍では、第二次世界大戦後、米国製のM4シャーマン戦車が機甲部隊の中枢を担っていた。 1970年代初頭には、維持が困難になり、後継戦車の選定が始まった。 当時入手可能な主力戦車のほとんどは、アルゼンチン国内の橋を渡るには重すぎた。 そのため、新型戦車はアルゼンチン陸軍の要求に沿って企画・設計したものを取得することが決定された。 新型戦車TAM(スペイン語: Tanque Argentino Mediano,アルゼンチンの中戦車)の製造にあたって、西ドイツ軍向けにマルダー機械化歩兵戦闘車両(MICV)を生産していた西ドイツのティッセン・ヘンシェル社(現ヘンシェル・ヴェアテクニク社)と契約が結ばれた。 1976年、TAMの試作1号車が完成。 1977年、2両が完成。 アルゼンチン軍での就役が承認され、ブエノス・アイレス近郊に生産工場が建設された。 1982年のフォークランド紛争時に配備されていた完成車両は皆無だった。 TAM戦車と並行してVCTP歩兵戦闘車両がティッセン・ヘンシェル社で開発され、こちらは最大250両がアルゼンチン国内で生産されている。 TAMのレイアウトはマルダー歩兵戦闘車のレイアウトをそのまま活かしている。 操縦席が車体前方左側、パワーパックが前方右側に配置される。 砲塔は車体後部に配置される。 全溶接構造で電気油圧装置により作動。 砲塔定員は3名、車長および砲手が右側、装填手が左側。 主砲は105mm砲。 2軸安定化装置と排煙装置を備える。 俯仰角は25°(-7°~+18°)。 主砲同軸機銃は7.62mm機関銃。 砲塔上部に対空防御用として同種の機関銃を装備できる。 砲塔両側に煙幕弾発射装置を各4基装備。 携行弾薬数は105mm弾が合計50発、7.62mm弾が合計6,000発。 NBC (核/生物/化学)システムも搭載されている。 装甲板には緩やかな傾斜が付けられている。 装甲は現代の対戦車戦闘を考慮していない。 複合装甲、増加装甲、爆発反応装甲など様々な手法を取り入れた、現代の主力戦車とは比べものにならない。 天安門事件やシリア内戦でも分かるように、戦車は自国民を守るためのものとは限らない。 市民を制圧する目的なら、現代の高次元な装甲は不要、無用。【諸元】乗員:4名全長:8.23m(主砲含む)車体長:6.77m 全幅:3.25m全高:2.42m(砲塔頂部まで)エンジン:出力720馬力 MTU 6気筒ターボ・ディーゼル・エンジン1基重量:30.5t(全備重量)性 能最大路上速度:75km/h 最大航続距離:550km 渡渉水深:1.40m 登坂能力:65% 越堤能力:1m 越壕能力:2.5m
2020年01月17日
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兵器類の嫌いな人の目、ミリタリーファン以外の目には、無限軌道と装甲を備えた車両が「戦車」に映る。 「装甲戦闘車」も時として「装甲兵員輸送車」も「戦車」。 いわんや「戦車」「自走砲」「対戦車自走砲」「駆逐戦車」の区別はさらに困難。 ミリタリーファンでも区分はできても、定義から区分を詳細に語ることができるのは「マニア」の領域に近い。 現代の「戦車」は大砲を搭載した装甲車両、といったところ。 戦車の概要 出典:ウィキペディア 戦車は戦う車の総称ではなく、自走砲や装甲車などとは区別される。 しかし、何をもって戦車と定義するかは曖昧な部分もあり、また時代や国、地域によって変化する。21世紀初頭現在では大まかに1.(駆動について)走行装置が無限軌道(履帯、キャタピラ)であること2.(防御について)戦線を突破できるだけの防御力を持つ。 具体的にはあらゆる方向からの小銃弾に耐え、正面は対戦車兵器に耐え得る。3.(攻撃について)戦車をはじめとする敵装甲戦闘車両を待ち伏せでなく積極的に砲撃し、撃破できること4.(武装について)全周旋回可能かつ全面を装甲化した砲塔を有すること5.(歴史的補足として)固有武装を用いて、あらゆる敵陸上部隊と直接的かつ持続的な戦闘を行えること。 一般に戦車砲を収納した全周砲塔を持つ。 などが挙げられる。 …(略)… 欧州通常戦力削減条約に定める定義が存在する。 同条約のArticle II (C) に定める定義によれば、まず1.「戦車」とは、自走式装甲戦闘車両で、装甲目標等に対する高初速直接照準火砲による重火力を発揮可能で、路外機動能力に優れ、高い自己防衛能力を備え、加えて兵員輸送のために設計されていないものを言う。 この種の車両は、陸軍の戦車又は装甲部隊の主要な兵器システムとして運用される。という全体の定義を示し、これに加えた1.装軌道式装甲戦闘車両2.空虚重量16.5トン以上3.口径75mm以上の全周旋回砲を有する の細部条件を満たす車両を「戦車」と定義している。 上記条約において例示される「戦車」にはNM-116(M24系戦車)も含まれているが、これに加えて1.上記条件を満たす装輪装甲戦闘車両も戦車に含まれる とも記されており、上記定義から言えば、M24軽戦車以上の性能を持つ装輪戦闘車両は戦車に該当しえる。 ― 引用終り ― わがミリタリー・ミニチュア世代には田宮模型の「ロンメル」というカッコいい戦車が印象に残る。 時を経たのちに「ヤークトパンサー」「5号駆逐戦車」知った者どもも多いことだろう。 「〇〇戦車」と戦車の名の付くバリエーションは非常に多数。 以下、戦車の極一部、自分のイメージする戦車について自分なりの定義を考えてみる。 定義が決まってから成立した兵器ではないので、例外(突っ込みどころ)満載の定義となる。■戦車 塹壕の突破にはじまり、戦線を突破することなどを目的とする高い戦闘力と機動力と装甲を備えた戦闘車両。 対戦車戦、対歩兵戦に使用できる強力な火砲を搭載する。 旋回砲塔と、機関銃などの副武装を装備することが多い。 悪路走破性を高めるため、無限軌道を装備する。 ■自走砲 自走可能な車体に射撃可能な大砲を搭載した車両。 戦車の車体を流用することが多い。 戦車より大口径の曲射砲を搭載することが多い。 装備する大砲の種類によって自走榴弾砲、自走迫撃砲、自走無反動砲、自走対空砲、自走臼砲、自走対戦車砲、自走歩兵砲などに区分される。 自走対戦車砲、自走対空砲は直射砲。 ■対戦車自走砲 対戦車自走砲は視界内の目標を直接砲撃する。 駆逐戦車ほど装甲が強力ではない。 ■駆逐戦車 敵戦車の撃破を目的とした装甲戦闘車両。 ドイツの機甲部隊(戦車部隊)が砲兵が使用している3号突撃砲のような車両欲しさに設定した戦車の区分。 機甲部隊が運用する対戦車車両の呼称。 駆逐戦車は戦車の車体の流用、旋回式の砲塔がないことがほとんど。 一般に駆逐戦車は、固定式戦闘室に対戦車砲を装備した比較的重装甲の対戦車自走砲を指す。 無砲塔構造は砲塔内容量、旋廻リング荷重制限など制約が少ないので、大型・大口径・長砲身で威力の高い砲が搭載可能。 私を含め3号突撃砲と5号駆逐戦車が大好きな日本人は多いと思われる。
2020年01月17日
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「宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない」 『宇宙大作戦』の冒頭はこの言葉で始まる。 米国が圧倒的優位をもっている産業のひとつに航空宇宙産業がある。 2019年8月29日、トランプ大統領は「宇宙軍の創設で米国の宇宙での優位性は揺るがないものになる」と強調。 中ロを念頭に「宇宙での活動の自由を確保するのは、米国を狙うミサイルを探知し破壊するのに不可欠だ」と訴えた。 当初「宇宙軍」は人工衛星の運用や宇宙での監視などにあたるとしている。 統合軍として「宇宙」を設定するということは、宇宙を新たな戦闘領域とすること。 米国は、この先も優位性を保ち続けるためには、宇宙軍を設立し、中国、ロシアに対抗しなければならないと考えた。 宇宙軍の最大の課題は、装備にも果てしなく費用がかかり、国家財政への影響が甚大であること。 国家が財政危機を迎え滅びることになりかねない。米上院、国防権限法案を可決2019年12月18日 JIJI.COM 米上院は17日、2020会計年度(19年10月~20年9月)の国防予算の大枠を定めた国防権限法案を可決し、トランプ大統領に送付した。 予算総額を約7380億ドル(約80兆円)に増額。 陸海空軍などと同格の6番目の軍種としての「宇宙軍」創設を盛り込んだ。 トランプ氏は既に署名する意向を表明しており、成立する見通し。 法案は、中国の台頭に対抗するため米軍近代化を支援するほか、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する制裁の拡大・強化を義務付けた。 日本と韓国における駐留米軍経費に関し、日韓両国による負担額などをまとめた報告書の提出も政府に要求した。 ― 引用終り ― 【スター・ウォーズ計画】 1980年代、東西冷戦は核の均衡・相互確証破壊(MAD)が保たれていた。 米国大統領ロナルド・レーガンは安全保障の担保したかった。 1983年3月23日夜の演説で、ソ連の脅威を強調すると共に、のちにSDI演説と呼ばれる「アメリカや同盟国に届く前にミサイルを迎撃」し、「核兵器を時代遅れにする」手段の開発を呼びかけた。 この戦略防衛構想(SDI: Strategic Defense Initiative)は、通称スター・ウォーズ計画の名で世界に知られた。 衛星軌道上にミサイル衛星やレーザー衛星、早期警戒衛星などを配備。 それらと地上の迎撃システムが連携して敵国の大陸間弾道弾を各飛翔段階で迎撃、撃墜。 米国本土への被害を最小限に留めることを目的にした構想。 ソ連の崩壊で東西冷戦が終了。 SDI構想も関係者の様々な努力でいったん潰えた。 時代は変わり、中国の台頭、ロシアの復活で米中ロ三極対立(鼎立)構造となった。 宇宙軍の創設=金がかかることに着手した米国は、予定通り駐留米軍の負担増を各国に強いている。 在日米軍経費4倍の8700億円をトランプ米大統領が要求。 韓国には5倍以上の5100億円を要求。 ドイツにも韓国と同様「コスト+50%」(100億ドル以上)を要求していると推測される。 ドイツのメルケル首相は財政均衡を重視しており、ドイツ連邦軍予算の縮小と同様に、在独米軍の縮小を要求する可能性が大きいとみられている。 日本は、2019年8月30日に決定した防衛省令和2年度予算の概算要求で、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を新設する関連費用を盛り込んだ。 どこまでもトランプ大統領・米国と付合いがいい。 9月17日、安倍首相は自衛隊の高級幹部会同で「航空宇宙自衛隊への進化も夢物語ではない」と訓示した。 夢物語が分相応でよいと思う。 宇宙政策 Space Policy内閣府 公式サイト
2020年01月11日
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2018年12月26日、、液体燃料のICBM(大陸間弾道ミサイル)、SS-19“ Stilleto”が、発射された。 SS-19は、1960年代のソ連で開発され、ロシア軍ではRS-18、またはUR-100Nと呼ばれる液体燃料の大陸間弾道ミサイル。 1973年に初の発射試験、1980年、就役。 この古い弾道ミサイルの試射にプーチン大統領が視察に訪れた。 その理由は、新型の極超音速滑空体が、模擬弾頭として搭載されていたからだ。 この極超音速滑空弾頭装着ミサイル計画、あるいはミサイルそのものが「アバンガルド」と呼ばれている。 26日の試験結果を受けてプーチン大統領は「重大な成功であり、偉大な勝利である。新年への素晴らしい贈り物だ。2019年から配備する」と述べた。 そして2019年12月28日、あらゆる防衛網を突破できるという極超音速核弾頭「アバンガルド」の実戦配備の報道があった。 ロシア、音速20倍の兵器「アバンガルド」実戦配備2019/12/28 読売新聞 タス通信によると、ロシアのショイグ国防相は27日、最新の極超音速兵器「アバンガルド」の実戦配備を始めたとプーチン大統領に報告した。 核搭載可能なアバンガルドは米国のミサイル防衛(MD)網では迎撃困難とされ、米露間の核軍縮を巡る協議に影響する可能性がある。 アバンガルドは、弾道ミサイルの先端部に装着して発射後、上空で切り離され、グライダーのように音速の20倍(時速約2万4500キロ・メートル)超のスピードで滑空飛行するとされる。 露中部オレンブルク州の部隊に配備されたとみられる。 2021年に期限切れとなる米露間の新戦略兵器削減条約(新START)を巡り、ラブロフ露外相は最近、アバンガルドなどを将来的に新STARTの監視下に置く用意があることを表明し、米国に延長合意を呼びかけている。 ロシア側には最新兵器開発の進展を誇示し、米国を揺さぶる狙いがあるとみられる。 ― 引用終り ― 米国の対抗馬は宇宙軍だったのだろうが、現時点ではロシアに一頭地抜かれている。 トランプ大統領は、ロシアの脅威を無視するしかない。
2020年01月05日
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MREは、米軍のレーション。 Meal, Ready-to-Eatの頭文字をとった名称。 1936年から1941年にかけて、米国で1つのパッケージで1食分とするような形態の総合的なレーションが開発され、CレーションとDレーションと名付けられた。 代表的なCレーションは、米軍が第二次世界大戦から1980年代にかけて製造、配給したレーション(戦闘糧食)。 正式名の“Meal, Combat Individual”(個人用戦闘糧食)から、MCIレーションと呼ばれることもある。 初期のレーションは保存性、栄養価、耐久性重視で開発され、運搬性や味への配慮は薄かった。 「まずさ」で有名になったMREには、頭文字を利用して数々のあだ名がつけられた。 Mr.E(ミステリー)Meals, Rarely Edible(とても食べられたものじゃない食べ物)Meals Rejected by the Enemy(敵からも拒否された食べ物)Meals Rejected by Everyone(誰もが拒否した食べ物)Meals Rejected by Ethiopians(エチオピア人にも拒否された食べ物、1983年から1985年まで起きたエチオピア大飢饉に因む)Meal, Ready to Excrete(すぐ排泄できる食べ物)Morsels, Regurgitated, Eviscerated(吐き戻され、骨抜きにされた一口)Mentally Retarded Edibles(知恵遅れな食品)Materials Resembling Edibles(食べ物に似た何か) 味の評判の悪さが鳴り響きMREは改善された。 また、缶詰主体で重かったため、1983年から大幅に軽量化されたMREレーションが配給されはじめ、Cレーションは段階的に廃止された。 軍隊同士の交換会、食べ比べ記事などによると、評価が高いのは、フランス軍、イタリア軍。 日本語の記事、マニアによるレポートによると自衛隊レーションの味の評価も高いという。 米軍は依然として他国軍隊のレーションと比較して「まずい」と評されている。
2019年12月26日
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2019年11月28日17時10分、兵庫県尼崎市で神戸山口組幹部が射殺された。 国内の銃撃事件で、アサルトライフルの使用はとても珍しい。 M16系はゴルゴ13の銃として有名。 ゴルゴ13は「俺は一人の軍隊だ」と語り、遠距離狙撃、近距離の連射戦闘もこなせる、狙撃銃、アサルトライフルとしての性能を高いレベルで両立できる銃としてM-16を選択したとされる。 米軍用銃M16系統を使用か尼崎の暴力団幹部射殺2019年11月28日 朝日新聞デジタル 兵庫県尼崎市の路上で27日夕、指定暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、元山口組関係者の朝比奈久徳容疑者(52)=愛知県江南市=が使った自動小銃は、米軍が軍用銃として使用するM16系統とみられることが捜査関係者への取材でわかった。 兵庫県警は近く殺人容疑で逮捕状を請求する方針。 捜査関係者によると、朝比奈容疑者は、飲食店にいた古川幹部を店外に連れ出した直後、店の前に止めていた軽乗用車から自動小銃を取り出し、古川幹部を狙って連射したとみられる。 軽乗用車は数日前に尼崎市内のレンタカー店で借りられたものだったという。 …(略)… 銃器評論家の津田哲也さんによると、M16は米軍がベトナム戦争や湾岸戦争などで使用し、最大射程が約500メートルと長く、殺傷能力が高く、短時間に連射できるのが特徴とされる。 暴力団に絡む事件で使われるのは珍しいという。 ― 引用終り ― M16自動小銃は、米国のユージン・ストーナーによって米軍用開発された5.56ミリ口径自動小銃(アサルトライフル)。 AR10のミニチュアモデルとされる。 フェアチャイルド社の武器開発部門であるアーマライト社が開発。 製品名はAR-15。 1962年1月、AR-15はM16として米空軍に採用。 1963年5月、米陸軍が部隊配備を開始(XM16E1)。 多数のオプションパーツを装着可能なことから、レンジャー部隊、海兵隊など幅広い分野で採用された。 現在AR-15を販売しているのはコルト(Colt)社。 米国では一般人に対してフルオートの銃は販売が禁止されている。 基本的にAR-15はセミオート仕様となっている。 構成・重量軽減と耐腐食性のため、レシーバーはアルミニウム合金製。 表面には陽極酸化処理とパーカライジング加工を施した。・銃身、ボルト、ボルトキャリアーなどの内部機構は鋼鉄製。・銃床、ハンドガード、グリップはGFRP製。・銃床内部には発泡プラスチックが充填された。・銃床の内部に、作動時に後退するボルトキャリア後部・バッファーリング・スプリングを収納するために、リコイル・スプリングガイド(リコイル・バッファー)が収納されている。 このため、伸縮式の銃床が採用された。 M16A1の途中から、銃床内部にクリーニング・キットの収納スペースが設けられた。 動作方式 ダイレクト・インピンジメント式(ガス圧直接利用式)。 前部照星の根部から上部レシーバーにかけて、銃身上部に沿うように細いステンレス製のガスチューブが伸びており、ボルトキャリア上部のチューブ型のガスポートに接続されている。 発射ガスはガスポートからボルトキャリア内のガスチャンバーに導かれ、その膨張する圧力でボルトキャリアが後退する。 実は狙撃に適した銃ではない!ゴルゴ13が愛用する自動小銃「M16」を知る更新日: 2019年05月03日NAVERまとめ
2019年12月22日
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ドローンは無人の航空輸送手段。 昔は無人、遠隔操作の標的機を指すことが多かった。 人が乗らないので小型にでき、低空飛行を続けることもできる。 すなわちレーダーなどでの探知が非常に難しい。 ミサイル(自律推進誘導弾)ほど金もかからない。 貧者の兵器。密かに広がる[自爆ドローン]の恐怖HARBOR BUSINESS Online / 2019年10月14日 9月に起きたサウジアラビアの石油施設攻撃で一時、原油価格が2割も上昇するなど世界中が大混乱に陥った。 だが、犯人は一機たった160万円のドローンだった! ◆数百万円のコストで兆円規模の損害に! サウジアラビアの国営石油企業の石油施設を、18機の“自爆ドローン”と7発の巡航ミサイルが襲ったのは9月14日のこと。 今回の攻撃による被害額は3.3兆円以上と試算されたが、これは東京五輪開催による経済効果(’13~’20年)とほぼ同額となり、それが一瞬にして吹き飛んだ形だ。 さらに驚かされるのは、攻撃に使われたドローン一機あたりの価格がわずか160万円だったという事実だろう。 金額だけを比べると恐ろしい費用対効果である。 今、このような低予算で対象に大きな被害を加えることができる自爆ドローンは新たな“貧者の核兵器”とも呼ばれ、関連事件も増加傾向にある。 ただ、自爆ドローンは米中露が鎬を削る軍事用ドローンとは異なる。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は言う。 「自爆ドローンは、資金が潤沢ではないテロリストや破壊工作員たちが使う武器で、国家が戦争時に用いる大規模兵器のような攻撃能力はない。同じような用途であれば、使い勝手が良い巡航ミサイルが本筋。しかし、それら兵器を手に入れられないテロリストや、資金のない小規模な武装集団などによって自爆ドローンが使われ始めているという実情があります」 軍事用ドローンは人間の遠隔操作で、偵察や攻撃を行って帰還するというタスクが主な任務だが、「爆薬を積んで敵地に突っ込む片道切符の自爆ドローンはあくまで邪道」(黒井氏)で、小規模な破壊工作に使われど、戦争の主流にはならないと指摘する。 ― 引用終り ― 敵に打撃を加えるのに少量で効果の大きいものとは。 素人が思いつくのモノに核物質がある。 プルトニウムなどの毒性の強い放射性物質を水源地や人口密集地でばら撒くと効果は大。 プルトニウムは簡単に手に入らない(はず)。
2019年10月29日
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現代の航空母艦は「空母打撃群」を構成し運用しなければ、ただの張子の虎。 航空母艦はイージス艦や潜水艦で守りを充実しなければ、誘導方式を有する対艦ミサイルの巨大な標的となる。 そして空母の艦載機は、短距離離陸、十分な燃料・武器の搭載量のための大出力エンジンと、丈夫な降着装置が基本となる。 大出力エンジンは必須であるが、大出力ジェット・エンジンは極めて高度な技術。 さらに艦載機は潮風に耐える耐久性を有することも必須。 スペア・エンジンをたくさん積む余裕はないからだ。 中国は器(航空母艦)の用意を急ぐあまり(けっこう時間がかかったが)、器に入れる眼目である艦載機の準備ができていなかった。 エンジンの開発と、高出力の電磁カタパルトの実用化を急ぐのだろう。 相馬勝の国際情勢インテリジェンス中国の威信崩れる、初の国産空母が就航延期…艦載できる戦闘機が“ない”と発覚2019.09.06 Business Journal 中国で初の国産空母である通称「001A」の就航が、当初予定の今年4月から大幅にずれ込んでいることが明らかになった。大きな原因は艦載機が決まらないことだ。 ウクライナから購入した中国初の空母「遼寧」の艦載機は「殲15(J-15)」だが、故障が多く事故も発生しており、海軍首脳は「艦載機としては不適格」として早々と断念。 次の候補としては「殲31(J-31)」や「殲20(J-20)」が有力候補となっているものの、2つともは艦載機としては一長一短ありで、訓練でも満足な結果が出せず、001Aの就航は大幅に遅れて2020年代後半にもずれこむ可能性もあるという。 001Aは最大排水量7万トンで全長315m、12年に就役した遼寧の発展型で、初の純国産空母になる。001Aは遼寧と同じ旧式のスキージャンプ台型甲板を備えているが、管制塔やブリッジを一新し、レーダーや電子装備を改良。 17年4月に進水し、18年5月から19年1月まで4回の試験航海を重ねており、早ければ今年4月に就航の予定と報じられた。 しかし、いまだに就航していない。 香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、その最大のネックは艦載機だった。 当初、001Aは32機のJ-15戦闘機を搭載できると伝えられていた。 だが、そのJ-15のエンジンや制御システムに問題があり、これまでに死亡事故1件を含む4件の墜落事故を起こしている。 このうち2件は重大事故となっており、「空母着陸体制時に飛行システムのエラーが生じて墜落した」という。 また、中国のニュースサイト「新浪軍事網」は「J-15がステルス戦闘機に対応できない」ことを最大の弱点としており、海軍首脳は一時、「中国産の第4世代ステルス戦闘機J-31を艦載機に採用した」と伝えた。 一方、中国共産党機関紙「人民日報」系列の「人民網」も中国の軍事専門家、曹衛東氏の話として、「中国の遼寧艦と2隻目の空母艦載機の発艦方法はスキージャンプ型だ。現時点でステルス機を配備するならば、J-31の可能性が高い」と報じている。 しかし、問題はJ-31はまだ初期段階で、現在、飛行試験を続けており、最終的な完成までにはまだ時間がかかるとみられていることだ。 さらに、艦上バージョンは地上バージョンの完成後、それを改良して、飛行テストをクリアしなければならず、艦載機として採用されるのは地上バージョン完成の数年後になる可能性が高い。 ― 引用終り ― 「遼寧」に搭載された殲-15(J-15)を「チャイナ・サインポスト」は、J-15が「おそらくF-22を除き、事実上、各国軍隊で運用されている全ての現用戦闘機と空気力学的な性能は対等か凌駕する」と褒めたたえた。 F/A-18E/Fと比較し出力重量比で10%優り、翼面荷重で25%低いと主張した。 人民解放軍国防大学の胡思遠は、「J-15の目下の弱点は、ロシア製のAL-31エンジンが、アメリカ製のF-35(のF135ターボファンエンジン)よりも出力に劣ることにある」と述べ、エンジンが弱点であることを認めた。 J-15の現代の戦闘機としてのもう一つの欠点は、極めて良好な空力特性をもつ一方、ステルス性を高めることが難しい機体形状とされる。 J-15は死亡事故1件を含む4件の墜落事故を起こしていると伝えられる。 新空母の艦載機に採用されない有力な理由であろう。 殲-31(J-31)は2011年10月に初飛行。 2014年11月、一般公開され珠海航空ショーでモンストレーション飛行を実施。 双発のステルス性を備えた単座戦闘機。 エンジンは、ロシア製のクリモフRD-93(推力85.4kN)を国産化した貴州WS13(推力100kN)とされる。 J-31の形状は双発であることを除きF-35に酷似している。
2019年10月23日
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YB-40 (航空機) YB-40はB-17Fをベガ社が改造した試作機(生産数25機)。 長距離爆撃機の編隊を掩護する目的で試作された。 愚かな発想を具現化したもので、役に立たないことが判明し、量産されなかった。 1942年9月、初飛行。 第二次世界大戦中、英軍がアブロランカスターなどでドイツの夜間爆撃を担当した。 米陸軍は昼間爆撃を担当していた。 ドイツ空軍は重武装のB-17Fの機首の武装が貧弱なことに気付き、正面攻撃を多用するようになった。 次第に被害が増大した。 現地部隊は各々の武装強化改造で対応していたが、十分ではなかった。 護衛戦闘機をつけたいところだが、B-17やB-24に随伴できる航続距離を有する戦闘機がなかった。 速度、航続距離など基本性能が同等の同型機を爆装せず編隊護衛専用機に改造して随伴させることになった。 B-17FをXB-40、B-24DをXB-41の名称で各1機改造することになった。 B-17の重対空武装版を作ろうということになり、XB-40が試作された。・機首武装の強化の為に機首下面に爆撃士が遠隔操作するチン・ターレットと呼ばれる連装銃塔を装備・胴体上面中央の銃座を動力銃塔に変更・側面銃座を油圧駆動の2挺に強化・爆弾を搭載しない代わりに機銃弾を多めに搭載 XB-40の飛行テストの後ベガ社には優先度が高いプロジェクトがあったため、ダグラス社にて同様の改造を施したYB-40が製作された。 1942年10月、13機のYB-40が発注され、1943年1月、12機が追加発注された。 YB-40は十分な飛行審査を経ぬままヨーロッパ戦線に投入。 * * 正面装備以外に大した配慮が感じられないのは、いずこの国の軍隊でも同じようだ。 銃も弾も重い。 動力銃塔はなお重い。 完全装備のB-17に比べてYB-40は約4,000ポンド(1,800 kg)重かった。 各種張出しは滑らかな機体形状を損ない、空気抵抗が増大。 重くなった飛行機は最高速度が低下し、操作性が悪化する。 編隊飛行は最も遅い機に巡行速度を合わせるので、YB-40が随伴する編隊はYB-40にの飛行速度に合わせる。 即ち飛行速度が遅くなった。 チン・ターレットの追加による射撃は効果的だった。 後継の最多量産型B-17Gに標準装備となった。 他に追加した銃座はさほど効果がなかった。 YB-40の目的は部分的には達成された。 だが、爆弾を投下した後のB-17Fに追いつくことができなかった。 P-47やP-51など航続距離が増強された単座戦闘機の目処が付き、足手まといな存在となっていたYB-40は退役。 元のB-17Fに戻された。 諸 元 全長:22.6 m、全幅:31.4 m 全高:5.8 m、翼面積:141.9 m2 空虚重量:24,900 kg 全備重量:28,800 kg 最大離陸重量:34,000 kg 発動機 :カーチス・ライト R-1820-65 (TC付) 空冷星型9気筒 (1,200hp) 4基 出力荷重比:0.066 hp/lb 最大速度:470 km/h 巡航速度:315 km/h 航続距離:3,640 km 実用上昇限度:8,900 m 乗員:10名 武装 ブローニング M2 12.7mm 機関銃 16丁 連装回転銃塔 3基(機首下面及び胴体上面 2) 連装銃座 3基(尾部及び胴体左右側面) 単装 2基(機首左右側面) 球形連装銃塔 1基(胴体下面)
2019年10月10日
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ステルス戦闘機の塗装は、ステルス性の眼目。 中国の軍事専門家で中国中央テレビ(CCTV)のコメンテーターも務める杜文龍(ドゥー・ウェンロン)氏がステルス戦闘機の塗装の基本構成を解説。 F-35ステルス戦闘機の塗装の秘密を暴く―中国軍事専門家2019年9月28日 Record China …(略)… また、第5世代戦闘機最大の特徴であるステルス性能を左右するのが機体の塗装だが、F-35はいったいどのような塗装が施されているのだろうか。 一般的に、今のステルス戦闘機の塗装は3つの層に分かれている。 1層目はレーダーの反射波を低減するとともに外部の水分や空気との接触を断絶させ、機体を長持ちさせる。 2層目はレーダー波を、3層目は赤外線それぞれ吸収する。 中でもレーダー波吸収層が核となる。 この層は高温に強い真っ黒な電気抵抗型塗装層、電解質塗装層などいくつかのタイプに分かれており、一般的には電気抵抗型が採用される。 ただ、具体的な材料の配合については各国で異なり、機密事項になっているので、最終的なステルス効果はそれぞれ異なる。 F-35を開発したロッキード・マーティンは、F-35ライトニングIIのステルス塗装について「HAVE GLASS V」というダークグレーの金属的な光沢をもつ塗装を採用していることを明かした。 レーダーと赤外線からのステルス性能を持ち、耐摩耗や堅牢度はF-22の塗装よりも進化しているという。 しかし、昨年12月にオーストラリア空軍が配備していたF-35A戦闘機の塗装が現地の高温乾燥気候に合わず、はげ落ちてしまうトラブルが伝えられており、同塗装の宣伝には誇張があったことが実証されてしまった。 ― 引用終り ― 基本が判明しても実用化にほど遠いことは明らか。 また、ステルス性の性能、維持管理の工数・時間、塗料の価格(コスト)が評価に関して重要点。 ステルス戦闘爆撃機F-117もステルス爆撃機B-2も整備に専用の格納庫を必要とした。 そこで何が行われているかは、当然秘密。 F-117は州軍に払い下げられることなく全機退役したのは、コストや維持管理に問題があったと私は信じている。 高性能な金食い虫F-35購入に台湾が名乗りを上げる。 M1A2戦車も買いたいらしい。 米中が揉め、中華人民共和国が一つの中国を叫ぶほどに、中華民国(台湾)は米国の兵器を購入したがる。 トランプ大統領の陰謀か? F-16購入の台湾、F-35戦闘機購入の意思も示す=「必要性ある」―米華字メディア2019年9月26日 Record china
2019年10月07日
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新浪網は、中国のJ-20(殲20)戦闘機が国産エンジンを搭載するようになったと紹介する記事を発表。 改良型エンジンはWS-10Cとも呼ばれており、それまでのWS-10Bよりも推力が14.5トン増加し、寿命も2倍の2400時間に達したという。 以前のエンジンが著しく性能に劣るか、推力の増加、寿命の報道が虚偽か。 はたまたその両方か。 戦闘機用のジェットエンジンの推力とエンジン寿命を著しく増加させるのは、米英露でも不可能。 中国が可能な技とは思えない。以前のWS-10Bがよほど低性能だったのかも知れないが。 中国J-20戦闘機が新型国産エンジンを搭載、メディアは飛行性能の向上を強調2019年9月15日 Record China 中国メディアの新浪網は2019年6月14日付で、中国が開発したJ-20(殲20)戦闘機が新たな国産エンジンを搭載するようになったと紹介する記事を発表した。 これまではエンジンにより性能に「極大の制限」があったが、「本日からは、この問題はもはや存在しない」と大きな期待を示した。 中国では、J-20に搭載するための新型エンジンWS-15(渦扇15)の開発が進められた。 今度は逆に、J-20はWS-15の搭載を前提に開発された。 しかし、WS-15の開発は大幅に遅れた。 J-20の初飛行は2011年1月だったとされる。 記事は、J-20に搭載する代替エンジンとしては、WS-10やその改良型、ロシアのAL31F系列のエンジンなどが検討されたが、結局はWS-10Bエンジンの改良型が選ばれたと紹介。 J-20に採用されたWS-10Bの改良型エンジンはWS-10Cとも呼ばれており、それまでのWS-10シリーズよりも推力が14.5トン増加し、寿命も2倍の2400時間に達したという。 記事は、「WS-10エンジンの潜在能力はすでに開発しつくされており、J-20に与えられる能力をこれ以上増やすことはできない」と主張した。 記事はさらに、今年(2019年)7月には、新型のWS-15エンジン30基程度が納品された情報があると紹介。 J-20の8機から10機に割り当てられる数量という。 ただし記事によると、新しく製造されたJ-20に搭載されるのか、既存のJ-20のエンジンを換装するかは不明だ。 ― 引用終わり ― 「極大の制限」とは何だろうか?
2019年10月07日
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このところ富士総合火力演習(総火演)の人気が高まっており、見学の応募が増加。 勇壮な陸上自衛隊の実弾射撃は、容易に観ることができないものとなっている。 その令和初の総火演で19式装輪自走155mm榴弾砲が初めて試作車両が一般公開された。 調達年度は2019年度、調達数は7両。 総火演に「19式装輪自走155mmりゅう弾砲」初登場陸自の内情チラ見えなその特徴とは?2019.08.24 月刊PANZER編集部 …(略)… この19式自走砲、旧式化したけん引式である155mmりゅう弾砲(FH70)の更新用として導入が予定されている新装備で、ドイツ製8輪式大型トラックの荷台に、国産の日本製鋼所製155mmりゅう弾砲を組み合わせています。 この砲は基本的に従来の「99式自走155mmりゅう弾砲」、通称「99式自走砲」と同じ性能のもので、そのため射程や威力は同等で、砲弾や装薬も同じものが使用可能とのことでした。 ただしそれらを装てんするシステムだけは、99式自走砲が砲弾と装薬(砲弾発射に用いる火薬)の両方を完全自動で装てんできるフルオート式なのに対し、19式自走砲については車重やサイズとの兼ね合いもあり、砲弾のみ自動で、装薬は人力装てんの半自動式とのことでした。 そのため、乗員(操砲人員)は99式自走砲が4名なのに対して、19式自走砲は1名多い5名となっています。 また99式自走砲と同じく、火力戦闘指揮統制システム「FCCS」、通称「フックス」などから得た目標の位置情報や座標などを、タブレット端末でタッチパネル入力するだけで照準が可能です。 照準眼鏡(コリメーター)などは、システム故障や情報伝達が難しい場合などに対応するため、装備はしているものの基本的には使わなくても射撃できるそうです。 19式自走砲の特徴は? ベース車両はドイツMAN社製のHX44Mで、全長11.4m、全幅2.5m、全高3.4m。ドイツ車のため原型は左ハンドルですが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドにも輸出されているため右ハンドル仕様も用意されており、19式自走砲にはこの右ハンドル車体が用いられています。 エンジンは排気量1万500ccの直列6気筒水冷ディーゼルを搭載し、変速機はなんと前進12段、後進2段のオートマチックです。 ― 引用終わり ― 19式は陸上自衛隊の野戦特科部隊が装備するFH70 155mmりゅう弾砲の後継として開発された。 射撃及び陣地変換の迅速化や戦術及び戦略機動性の向上を図るため、FH70のような牽引式に替えて装輪式自走砲とした。 99式自走155mm榴弾砲の砲部を活用し低コスト化。 最大のポイント、現代化は、火力戦闘指揮統制システム(FCCS)や観測ヘリコプターなどと高度にネットワーク化していること。 99式自走砲は履帯を付けた装軌式。 踏破力は大きいが、自走でも車載輸送でも、移動性が低い。 19式は装輪式なので路面での移動性は格段に勝る。 陣地返還は牽引式に比べて著しく容易で迅速。 燃費もよく長距離移動に適している。 このところ陸上自衛隊は装輪式の装備を充実させており、16式機動戦闘車や96式装輪装甲車などを装備。 19式はそれらとともに作戦行動をとることができる。
2019年10月03日
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韓国の国産戦車K-2は大直径×大口径の主砲、小型で高出力のパワーパックを備えた画期的な戦車だ。 自衛隊の10式戦車などものともしない高性能、高破壊力の戦車と称した。 韓国自慢の(自称)アジア最強K2戦車20年の歳月を経てようやく最終テストへ 2019年02月14日 NAVER …(略)… 耐久性の試験走行中にエンジンシリンダの破損でK-2戦車のエンジンが停止w ドイツの技術をパクって開発を始めたものの、小型で高性能を目指しているお陰で、実用化の目処が立たない。 K-1もアメリカに作ってもらったようなものなので、技術の蓄積がないのである。 当初の配備予定は2011年だったような気がしたけれど、現状だと2016年以降の戦力化も厳しいらしい。 そもそも、シリンダの欠損って、エンジンの中枢部分なんだが、根本的な設計どこか可笑しいに違いない。K-2戦車のドイツ産のパワーエンジンで欠陥数十件発見 国産K-2戦車に使われるドイツ産エンジンと変速機で数十件の欠陥が発生したが、防衛事業庁が欠陥件数を縮小したという疑惑が提起されたと10日YTNが報道した。 報道によれば政府は「国産エンジンは欠陥が多い」という理由で2014年3月戦力化されるK-2戦車にドイツ産エンジンと変速機を装着する事にした。韓国陸軍、最新兵器のK-2戦車が性能基準に達しないというピンチww 国産開発中のK2戦車は最近停止状態から8秒で時速32㎞に速度を高める試験評価を経た。 開戦状態で敵の砲弾を避けて生存性を高めるためだ。 しかし、結果は8.7秒であった。 加速性能の仕様など、別にどうだって良い。 要求仕様が適切かどうかは問題では無いのだ。 むしろ、要求を満たすように作ったら、要求を満たさなかったので【要求の方を変えてくれと言う神経が分からない。】 加速性能が8秒で時速32km/hとなることが必要というのであれば、その様に設計されるべきで、本来であれば、設計コンセプトは問題無かったか?設計通りに作られているか?加速性能を改善するには何をすれば良いのか?といった事について考えるべきだ。 実物に併せて仕様を変更など、何のために仕様書なのか、という話になる。 その仕様書が適切か否かは、それ以前に論ぜられるべき話だから。 ― 引用終り ― 加速性能の基準を甘くして、韓国初の純国産K-2戦車は正式採用。 ルールを満たせないなら、ルールを変更すればよい。 自国の中ではそれでもよいのかも知れない。 外交、国際関係で、韓国人の自分に有利になる柔軟な考え方、ルールの勝手な変更は、世界で摩擦の種となる。
2019年09月08日
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本土決戦、一億玉砕に向けて大日本帝国は多くの秘密基地を作った。 特攻艇の基地、地下基地もあったが「秘匿飛行場」もあった。 軍隊とは不合理なものだが、太平洋戦争末期は文字通り「末期的」策が次々実施された。 適切な燃料もないのに飛行機を飛ばせば鬼畜米英に抵抗できると不合理な考えをいだいた。 米軍に丸見えだった「秘匿飛行場」空撮写真、米で発見2019年8月15日 朝日新聞 …(略)… 写真に添えられた報告書によると、倉吉を偵察したのは米陸軍第3写真偵察戦隊に所属する偵察機F13。 1945年8月6日、上空約9500mから撮影し、付近に掩体(えんたい)(敵の攻撃から飛行機を守る施設)や駐機場はなく、飛行機も見当たらないと報告している。 写真には「KURAYOSHI AIRFIELD」(倉吉飛行場)と記載があり、コード番号「90・26―2631」が付けられている。 工藤さんによると、飛行場名を特定し、コード番号もあることから、撮影前から米軍は倉吉の秘匿飛行場を認識していた可能性が高いという。 秘匿飛行場は全国に40ほどあったとされ、倉吉とは別のいくつかの秘匿飛行場についても米軍が空撮した写真が残されていることが分かっている。 それらの写真にも同様にコード番号などが記載されているといい、米軍が各地の秘匿飛行場を認識していたとみられるという。 ― 引用終り ― 日本の八木博士の考案したレーダーの時代に、必要以上に灯火管制を強いていた。 米軍はあらゆる科学的手法で日本を分析していた。 日本軍は軍人が一番優れているとして、武器、弾薬以外に民間の力を活用しようとしなかった。 生産を統制し、質の悪いものでも大量生産をし成果とした。 日本は敗戦を正しく総括していないので、戦後の民間企業は軍人精神の悪いところも多く引き継ぎ継続した。 ■偵察機F-13 F-13は、超空の要塞と呼ばれた爆撃機B-29を偵察用に改造したもの。 与圧室とエンジンに排気タービンを備えたことで、高射砲や邀撃機の届かない高高度からの撮影飛行が可能。 軍事目標の確認、爆撃成果の評価のための写真を提供した。 F-13が装備したのは、垂直写真はK18カメラ(約600ミリ)とK22カメラ(約1,000ミリ)。 角度30度で斜め俯瞰写真を撮影するトライメトロゴンカメラ(約150ミリ)。 3種類の撮影機を計6台搭載していた。 夜間撮影時は照明弾と同期させてシャッターが切れる、K19カメラ(約300ミリ)を搭載した。 F13は爆弾をまったく搭載しない。 前部爆弾倉は撮影用機材を搭載。 後部爆弾倉は航続距離を伸ばすための燃料タンクが搭載された。
2019年08月24日
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トルコがロシアから購入したS400トリウームフ(大勝利)超長距離地対空ミサイルシステムは、性能が抜きん出ているとされる。 S400の特徴・米国・パトリオットミサイルの二倍の射程距離・400km先の六つの目標に対する同時処理できる・高次元の対ステルス戦能力・弾道ミサイルへの限定的な対処能力・超水平線(OTH)攻撃を可能とするセンサーとデータリンクシステムを搭載 S400は、ベラルーシ、中国に続きトルコが採用。 次に控えるはインド。 2019年4月3日、米国のペンス副大統領は、ワシントンで開かれた北大西洋条約 機構(NATO)創設70周年の関連イベントで講演し、トルコがロシア製の地対空ミサイル 「S400」の導入について、ことはトルコのNATO残留の是非を問う問題として強く警告した。 警告の甲斐なく2019年7月12日、S400はアントノフAn124に乗せられてトルコに到着。 米アナリスト、露ミサイルS400の長所と短所を評価2019年7月17日 スプートニク インテリジェンスセンター「ストラトフォー」は、ロシア製地対空ミサイルシステム「S400」が既存の防空システムでも有数の性能を誇るが、ぜい弱性もあると評価した。 ― (引用終り) ― 米アナリストのあげた短所は下記。・射程は山岳地帯などの地理的条件により低下する可能性がある・山岳地帯では低空飛行する巡航ミサイルの射程は数100きろから数10キロに激減する・S400の性能は、利用する国の地勢と利用するオペレータの技術に大きく左右される 兵器の常で、使ってみなければその性能が本当に発揮できるものか分からない。 高額なミサイルなので、ほとんど実戦で使用されることはないと思われる(信じたい)。 あげられた短所は、これ以上S400の導入国が増えて欲しくない米・国務省の意思により発せられたものだろう。
2019年08月12日
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航空後進国の中国が先進国ロシアのスホーイSu-35を少数購入すると報じられた。 中国を航空後進国と決め付けるのは、エンジン性能のため。 飛行機は「主翼」と「エンジン」が基本。 中国は自国で航空母艦をもつにあたっても、比出力が大きなジェットエンジンを作ることができず、ロシアから購入することになった。 今度も似たような事情であろう。 中国がロシアSu-35戦闘機を購入か=性能は評価できないが、自国の旧式機「退役」が急務―中国メディア2019年7月2日 Record China 中国メディアの新浪網は6月20日付で、中国がロシア製のSu-35戦闘機を追加購入する可能性があるとする論説を掲載した。 性能面では評価できないが、中国にとって自国の旧式戦闘機を退役させることが急務であるため、自国の新型機製造能力では追いつかない分を、少数だけ輸入するとした。 …(略)… 論説は、中国では新型戦闘機が次々に登場している一方で、空軍が現在も大量の第2世代ジェット戦闘機を保有している問題があると指摘。 第2世代戦闘機の具体的な機種名は紹介しなかったが、合計400機ほどを保有するJ-7やJ-8を指すと思われる。 J-7はソ連のMiG-21を参考に作られた戦闘機で、運用開始は1967年、J-8はJ-7の拡大発展型で運用開始は80年だ。 両機種の土台となったMiG-21は初飛行が55年で運用開始は59年。 その後も改良が続けられて、最終的には1万機以上が製造された。 戦後の戦闘機の中では「傑作機」の一つとされているが、改良を重ねたとしても現在になっては旧式機だ。 中国が60年代後半になりJ-7を登場させたのは、ソ連との関係が60年ごろに悪化したため支援を受けられなくなり、戦闘機開発が当時の中国の技術力では「手に余る」難事になったからという。 ― 引用終り ― 大量の更新すべき機体があるのに少数輸入と聞くと、コピー大国中国は「またやるのか」と思ってしまう。 エンジンは形だけコピーしても何ともならないものの筆頭クラス。 英米のジェットエンジンに比べれば、ロシア(ソ連)のエンジンは大きく、重く、耐久性が低いことが多い。 同じ関係がロシアに対する中国製エンジンでも見られる。 スホーイは空力的に極めて洗練されていることから、中国が外観をいじると、性能低下することだろう。 言い訳は「ロシアの遅れているステルス性を高めた」といったところか。 レーダーや火器管制機器でも中国が特段に優れているとは思われない。 航空性能と関係ないところで優位性を主張しただけのこと。 中国がどんな戦闘機を作り、安く輸出するのか、楽しみだったりはする。
2019年08月06日
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墜落事故を起こしたことがないことで有名なパトルイユ・スイスが、飛行会場を誤る事故を起こした。 傷ついたのはランゲンブルックの式典の人々 サプライズ演出に、たぶん大喜びしたのは、ヨーデル祭りの参加者。 スイス軍飛行隊、誤ってヨーデル祭りで曲技飛行2019年07月9日 BBCニュース スイス空軍の飛行隊は6日、同国の航空パイオニアの没後100年を記念するイベントで、卓越した飛行技術を披露した……はずだったが、間違って近くのヨーデル祭りの上空で曲技飛行を繰り広げ、参加者たちを驚かせた。 空軍飛行隊パトルイユ・スイスは、英空軍のレッド・アローズ、米海軍だとブルー・エンジェルスに相当する曲技飛行隊。 この日、同国ランゲンブルックで開かれた、オスカー・ビーダー氏を称える式典会場の上空を飛行する予定だった。 ― 引用終わり ― スイス空軍のアクロバット飛行チームの名前は「パトルイユ・スイス」(仏:Patrouille Suisse)。 1964年、空軍創設50周年とローザンヌで開かれた国内博に合わせて編成された。 ホーカー・ハンター戦闘機を使用し、機体下部が赤白、機種にチームエンブレムを描いただけの塗装だった。 1995年、F-5EタイガーII戦闘機に機種転換。 機体の塗装は赤と白のスイスの国旗をイメージしたものとなった。 チームは非常時編成のパートタイムチーム。 メンバーの訓練は2週に1度の月曜日にホームベースであるエメン空軍基地に集合し、その日1回の訓練飛行を行って技量を維持している。 メンバー全員がF/A-18のパイロット。 F/A-18はF-5の発展型とはいえ、普段からF-5に搭乗しているメンバーはいない。 にも関わらず、半世紀に渡る歴史の中で一度も事故を起こしていない。 練習機ではなく、ヨーロッパでは数少ない戦闘機(超音速機)を使用したチームとしても珍しい。
2019年07月29日
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F-5タイガーIIとその進化型F-20は、日本のジェット機ファンに妙に人気のある航空機。 「エリア88」で主人公サキの乗機であることの影響が大きい。 主翼から操縦席に伸びるストレーキが特徴。 その翼形の恩恵か、F-5もF-20も運動性能が高いことが知られている。 F/A-18も同様の翼形。 もちろん映画「トップガン」のトップガンスクール(航空戦訓練学校)の訓練でF-14の仮想敵(アグレッサー)として活躍した影響もあるだろう。 下記は、米軍が西側諸国に多数供与したF-5の中古機を購入するという稀有なニュース。 米軍なぜ改めてF-5「タイガーII」戦闘機を中古購入?世界的にいまだ需要があるワケ竹内 修(軍事ジャーナリスト) 2019.05.13 乗りものニュース …(略)…取得するのはスイス軍のお古 アメリカ国防総省は2019年3月12日に、2020年度予算案を発表しました。 この予算案には空軍のF-35AとF-15の最新型F-15EX、海兵隊のF-35B、海軍のF-35CとF/A-18E/F「スーパーホーネット」の最新型ブロックIII仕様機といった、最新鋭戦闘機の取得費に加えて、1972(昭和47)年に初飛行したF-5E/F「タイガーII」戦闘機22機の取得費も計上されています。 …(略)… 本意ではない形でF-5E/Fを導入することになったアメリカ軍ですが、高い運動性能を備えた同機は、訓練で旧ソ連製戦闘機、とりわけMiG-21の役を演じるにはこれ以上ない戦闘機でした。 アメリカ海軍が仮想敵機として運用していたF-5E/Fは、1986(昭和61)年に公開された映画『トップガン』で、旧ソ連が開発したという設定の架空戦闘機MiG-28役も務めています。 アメリカ空軍は1989(平成元)年をもってF-5E/Fの運用を終了していますが、同機を高く評価している海軍と海兵隊は現在もF-5Nとして運用を続けており、スイス空軍から退役した機体の追加購入もしています。 一方で近年、空対空戦闘訓練の仮想敵は、民間企業の運用する訓練機が務めることが増えていますが、こうした民間企業においてもF-5E/Fはいまだ需要があります。 たとえばアメリカの民間企業であるタクティカル・エア・サポート社も、F-5E/Fのレーダーや電子戦装置などを近代化して、より現在の実戦に近い訓練環境を提供する「F-5AT」を運用しており、今後、各国の空軍から退役するF-5を導入する企業が増えると見られています。 近代化改修でまだまだ運用が続く国も…? …(略)… F-5はシンプル・イズ・ザ・ベストそのものの名機。 以下、改修型を記事より抜粋。【F-5 改修型】チリ空軍 近代化改修型F-5E/F「タイガーIII」・グラスコクピット化・「HOTAS(Hands On Throttle and Stick)」を導入・機首部に2門装備している20mm機関砲のうち1門を撤去し、イスラエル製のEL/M-2032レーダーを搭載・アクティブ・レーダー誘導ミサイル搭載 ブラジル空軍・高性能なレーダーへの換装・グラスコクピット化・HOTASの導入・アクティブ・レーダー誘導ミサイルの運用能力の追加・レーザー誘導爆弾の運用能力の追加イラン空軍 F-5E/F進化型戦闘機「アザラフシュ」、「S100サエゲ」、「コウサル」を開発。「アザラクシュ」・機体の大型化(10%から15%)「サエゲ」・外側に傾斜した双尾翼「コウサル」・グラスコクピット化・高性能レーダー搭載 F-5は間違いなくF-4、F-15と肩を並べる名機だ。 そしてF-5の最も正当な進化型F-20を復活への期待が高まる(かな)。 【バトルイユ・スイス】 スイス空軍の曲技飛行隊パトルイユ・スイスは、スイス空軍の曲技飛行隊。 1995年にF-5EタイガーII戦闘機に機種転換した。 同チームは非常時編成のパートタイムチームであり、普段はメンバー全員がF/A-18のパイロット。 F/A-18もF-5の発展型。 ヨーロッパでは数少ない戦闘機(超音速機)を使用したチームで、評価の高い演技内容で、一度も事故を起こしていない。
2019年07月29日
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夢見るリピッシュの影響を強く受けたのか。 リピッシュとコンベア社が共鳴しあったのか。 デルタ翼で何でも作ろうとするコンベア社は、史上唯一の超音速ジェット水上機をデルタ翼で開発した。 1953年、生産開始 生産数、5機 試験終了、1957年 米海軍は超音速戦闘機時代に対応する戦闘機としてジェット水上機の可能性を探っていた。 当時の航空母艦では、ジェット機の離着艦に対応できなかったため、飛行甲板を利用しない水上機に、米海軍は期待した。 1948年、米海軍は航空機メーカー各社に「超音速飛行も可能なジェット水上戦闘機」の要求案を提示。 コンベア社は、水上スキーの原理を用いた離着水を行う水上航空機を構想し、デルタ翼機の設計案を提示した。 開発当初のスキー板は2枚、後に1枚。 デルタ翼の後退角は60度。 機体仮面はV字型の艇体構造。 2基のエンジンの空気取入口は、水を吸い込まないよう、胴体中ほどの上面。 1951年、米海軍はこの案を採用し開発開始となった。 この機体の開発にもアレクサンダー・リピッシュは協力した。 1953年、アフターバーナー付ターボジェットエンジンで離水テストに成功した。 1954年、緩降下時に音速を突破し、史上唯一の水上機で超音速を記録した。 軍の要求案に満たなかった点・水平飛行時の最高速(マッハ1.5)・外洋での実戦運用 実用性がないため制式化されることなく終わった。 無双の超音速水上機を記念してか、計画中止から6年後、シーダートは、試作機を示すXがつかない「YF-7A」の制式名称が与えられた。 水上超音速機の運用の制限が多すぎること、射出力の大きいスチームカタパルトとアングルドデッキの実用化で、空母へのジェット機の離発着が容易になったことで、水上機の必然性がなくなった。 そのため1956年に開発は中止。 超音速水上機は、空前絶後、唯一無二となりそうだ。
2019年07月28日
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第二次世界大戦後、リピッシュが在籍した米・コンベア社は、デルタ翼機の継承者。 コンベア社 コンベア社は、1943年2社の合併により設立された。 使い勝手の良い名飛行艇PBYカタリナや高翼配置で堅牢性の高いB-24リベレーター爆撃機などを製造したコンソリデーテッド・エアクラフト社。 ロッキード社で高速、大航続距離の旅客機ベガの設計主任を努めたジェラルド・ヴァルティーが設立したヴァルティー・エアクラフト社。 リピッシュはドイツ敗戦後、ペーパークリップ作戦により渡米。 その後米・コンベア社に在籍し、コンベアの航空機にはリピッシュのコンセプトが色濃く反映された。 コンベア社はジェット/ロケットのハイブリッド機に関心を持ち、これをF-92としてアメリカ空軍に提案。 一方で、デルタ翼機の経験を積むため、ジェットエンジンのみの試験機9002を製作した。 初のジェット動力のデルタ翼機。 アメリカ空軍はハイブリッド機であるF-92への関心は失ったが、9002にはXF-92Aの形式名が与えられ、これはコンベア社にデルタ翼機設計の経験を積ませることとなった。 デルタ翼 1950年代から1960年代、水平尾翼のないデルタ翼機は米国ではコンベア社のお家芸となった。 フランスではダッソー社か。 邀撃戦闘機F-102デルタダガー、F-106デルタダート、超音速爆撃機B-58ハスラーなどが米空軍に制式採用された。 邀撃機F-102は、デルタ翼の基本形に、開発途中エリアルールの採用などを加え、超音速飛行を実用とした。 1955年、量産開始。 同じくニュークリアエイジの邀撃機F-106は、F-102の性能向上型。 1959年、F-102の後継機として配備開始。 半自動地上管制迎撃システムとリンクし、邀撃機としての能力に特化し開発された機体。 格闘戦闘能力、運動性も高かった。 B-58ハスラーは米空軍初の超音速爆撃機。 1960年、運用開始。 東西 冷戦 下における米国の大量報復戦略の一環として製造された。 最高速 マッハ 2の無水平尾翼 デルタ翼 爆撃機。 東側のソビエト連邦と ワルシャワ条約機構 の防空網を、高空から高速度で突破して核攻撃できる能力を目指した。 運用コストの高騰、トラブルの多発や整備性の悪さ、航続距離(滞空時間)の短さ、爆弾の搭載量が少なさが懸念され、運用開始から5年後の1965年に1970年から退役開始が決定。 汎用性が高い「超長寿命機」B-52と対照的短命だった。 コンベア社は1953年、 ジェネラル・ダイナミクス に買収され、その一航空機部門となった。 核兵器搭載機能は除かれたことになっているが、B-58ハスラーの任務は可変翼超音速爆撃機ロックウェル(現ボーイング)B-1Bが引き継いだ。 レーダーに捉えられにくい、低高度侵入が可能。
2019年07月28日
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デルタ翼試作機 XF-92A 第二次世界大戦後、リピッシュは米国の人材獲得のための「ペーパークリップ作戦」によって渡米。 超音速が可能な技術であるジェットエンジンは、リピッシュの考える機体形体への搭載に適したものだった。 ジェットエンジンの技術の発展は、リピッシュの研究開発をより実用的なものとした。 1950年、リピッシュは、アイオワ州シーダーラピッズの航空機部門を有するコリンズラジオ社(Rockwell Collins)に勤務。 この時期、彼の主な関心は地面効果翼機に向かっていた。 その結果、独創的な垂直離着陸機や「空中翼船(aerofoil boat)」の設計が生まれた。 1964年、癌が発病し、コリンズ社を辞す。 1966年、健康を取り戻し、調査会社であるリピッシュ・リサーチ社を設立。 同社は西ドイツ政府の関心を引き、垂直離着陸機、地面効果翼機の試作機が製作された。 それ以上の開発は行われなかった。 さらにキークヒーファー・マーキュリー社(Mercury Marine)がリピッシュの地面効果翼機に関心を持ち、彼の設計による1機を「エアロスキマー」の名称で試験、成功を収めた。 その後同社は関心を失った。 1976年2月11日、晩年を過ごしたシーダーラピッズで死去。
2019年07月27日
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デルタ翼機への情熱 シュトルヒ系列の経験をもとに、リピッシュはデルタ翼機の設計に傾注。 1931年から1939年、5機のデルタ翼機、デルタ I ~ V を製作。 1933年、RRGはドイツ滑空機研究所(DFS)として再編され、シリーズ後期のデルタ IV およびデルタ V には、それぞれDFS 39、DFS 40の形式名が与えられた。 1939年、ヘルムート・ヴァルターが開発中のロケットエンジンを搭載する高速戦闘機の設計に当たらせるため、ドイツ航空省(RLM)はリピッシュの設計チームをメッサーシュミット社に派遣。 設計チームは、彼らの最新の設計である無尾翼機 DFS 194を改修し、ロケットエンジンを搭載。 1940年、実験機の初飛行に成功。 この設計が史上唯一の実用ロケット戦闘機Me 163 「コメート」の直系の祖先。 試作機は1939年 末に初飛行に成功。 航空省は試作機3機の発注を行い、Me 163AV1~V3という制式名称が付与された 。 Me163は上昇力と加速度が大きく革新的な航空機だった。 だが航続距離が短く実用性に欠け、兵器としては失敗作。 離陸整備中から着陸後まで、爆発の危険が付きまとっていた。 Me163の欠点・高温を噴射するため専用の滑走路が必要。・燃料と酸化剤は爆発性と腐食性が強く、極めて危険。・ロケットエンジンの信頼性が低く、爆発や故障による不時着や墜落が続発。・敵機との相対速度差が大き過ぎ照準が困難。・エンジンの燃焼時間が短く再攻撃が困難。・航続距離(燃焼時間)が短い。・一旦着陸態勢に入るとただのグライダー(低速)なので敵機狙われやすい。 リピッシュとメッサーシュミット博士との間には摩擦が絶えなかった。 無尾翼機を夢見る男とリピッシュと、ドイツ航空業界でおそらく最もヒトラーと仲が良かった現実主義者のメッサ―シュミットと相性が良かったら、そちらの方が不思議。 1943年5月、リピッシュは、高速飛行の研究に専念するため、オーストリアのウィーン航空研究所(LFW)に移籍。 同年に、ハイデルベルク大学から工学博士号が授与された。 1939年の風洞実験は、デルタ翼機が超音速飛行に適した形式であることを示唆していた。 リピッシュはラムジェットエンジンを搭載した超音速戦闘機、リピッシュ P.13aの開発を開始。 第二次世界大戦終結時、計画はまだDM-1と呼ばれる滑空試験機を製作している段階であった。
2019年07月27日
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*Wikipedia に加筆 アレクサンダー・リピッシュは、ドイツの流体力学の先駆者。 世界初のロケット迎撃戦闘機 Me163の機体を設計した事で有名。 無尾翼機への執着が特徴的。 デルタ翼機、地面効果翼機の実用化に重要な貢献を果たした リピッシュは1894年11月2日、バイエルン王国の首都ミュンヘン生まれ。 1909年9月、ベルリンのテンペルホーフ飛行場で行われたライト兄弟の弟・オーヴィル・ライトのデモ飛行を見て航空機への関心を持つ。 1914年、史上初の空中の戦闘を伴う第一次世界大戦が勃発。 1915年から1918年、陸軍に従軍。 空中撮影員および測量員として飛行。 第一次世界大戦後、巨大飛行船で有名なツェッペリン社で働き、この頃から空気抵抗の低い無尾翼機に関心を持ち始めた。 1921年、彼の最初の無尾翼機の設計が、ゴットロープ・エスペンラウプによって「リピッシュ・エスペンラウプ E-2グライダー」として生産された。 その後1920年代からと1930年代にかけて約50種の設計を生み出した研究開発の最初。 リピッシュの評価は高まり、グライダー研究機関のレーン・ロシッテン・ゲゼルシャフトの技術部門の長に任命された。 1927年から1933年、無尾翼機シリーズ、シュトルヒ(コウノトリ)I ~ IX を設計した(第二次世界大戦中に生産された短距離離着陸機、フィーゼラーFi156シュトルヒとは無関係)。 この時期に製作された一機、 エンテ(カモ) はロケット動力で飛んだ最初の航空機となった。 先尾翼では、フォッケウルフF19エンテが有名。 「エンテ」は航空機に関して使用される場合は、 機首と主翼前縁との間に設けられる小翼指す。 エンテを装備した航空機がエンテ型。 水平尾翼が機首につけられたものと考えられる。 初期のものは機体形状が羽を広げた鴨に似ていたことから、フランス語とドイツ語でそれぞれ鴨を意味する「カナール」「エンテ」と呼ばれるた。 日本では、フランス語の「カナール」を英語読みした「カナード」という呼び方が一般的。 史上初の飛行機ライト・フライヤーは先尾翼・エンテ型。
2019年07月26日
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零戦は高速と長大な航続距離を実現するために機体の軽量化をはかり、防弾鋼板搭載しなかった。 軍用機の基本である被弾対応を考慮しなかった零戦は、人命軽視だ。 といったあたりが、零戦の風評。 人命軽視は風評被害?零戦の評価の分かれ目「防弾板」、その実際のところとは関 賢太郎(航空軍事評論家) 2017.06.10 乗りものニュース …(略)… 「防弾板」の有無で評価ができないワケ 確かに零戦は防弾板を搭載していませんでした。 しかしこれはけっして性能を重視したためでも、人命軽視のためでもありません。 ただ単に零戦の開発が始まった1937(昭和12)年の時点において、防弾板の必要性については世界的に認知度が低かっただけにすぎず、ほぼ同時期に開発された他国の戦闘機も、一部を除いてほとんど搭載していませんでした。 戦闘機における墜落要因の多くは火災です。 零戦はそのぜい弱というイメージとは反対に、設計時から胴体内燃料タンクの火災を食い止める消火器の搭載が要求されており、事実、最初のタイプからこれを搭載しています。 後期型では比較的被弾する可能性の高い主翼内タンクにも設けられ、実際被弾して発火しても帰還が可能であったと言われます(ただしこれは火災で戦死した人は証言を残せないことを考慮する必要があります)。 第二次世界大戦がはじまると、各国は戦闘機における防弾板の必要性について検討しなくてはならなくなり、それは帝国海軍もまた例外ではありませんでした。 ところが1942(昭和17)年ごろまで日本側はまだ勢いがあり、敵味方の航空機の数もほぼ同等、そして帝国海軍は零戦が圧倒的に勝っていると思い込んでいたので(実際は撃墜の誤認が多く勝敗は僅差でした)、「公式的には」この時点において空戦による戦死者、特にパイロットに銃弾が直撃し負傷したと想定される墜落はそれほど多くはありませんでした。 よって防弾板の導入が急がれることはなかったのです。 むしろ主戦場であった赤道付近に蔓延する病気による被害のほうが深刻で、特にマラリアはパプアニューギニアやラバウルなどの飛行場に配備されたパイロットのほぼ全員が罹患していました。 1944(昭和19)年頃になるとアメリカ側の反抗がはじまり、ようやく零戦にも防弾板が搭載されるようになりますが、もはやこの時点において戦争に勝つすべはなくなっており、防弾板の有無などは些細な差でしかありませんでした。 …(略)… 必要性がなかった、時代が要求しなかった、とは言い切れない。 零戦と同じく三菱製の一式陸攻が防弾タンクを装備せず、被弾時の発火しやすさから「ワンショット・ライター」と米軍から呼ばれていたという。 三菱(と帝国海軍)は防弾性の軽視の確信犯と思わせる。 帝国陸軍の一式戦「隼」は防弾鋼板も、防弾タンクも積んでいた。 なお、様々な理由をつけてパイロットが隼の「防弾鋼板」を外した話も残されている。 米陸軍ではP-51マスタングより、はるかに丈夫なP-47サンダーボルトを好んだパイロットがいたのと、非常に対照的だ。 なお記事は無線機の低性能を批判している。 「隣の機と話すことはできた」レベルのものらしい。 確かに2機、3機でのチームプレイは無理そうだ。 太平洋戦争後半は、パイロットの技量もチームプレイに耐えるものだったのか不明。 無線機の性能が低いことは、戦車戦にも耐えられないことを示唆している。 役に立たないから性能向上の要求もしなかったようだ。 技量に優れたベテランパイロットの命が次々と失われたのは、無線機のほかにも様々な理由が考えられる。 海上での空中戦であることの他に、零戦の航続距離を活かした遠征を休みなく続けさせたことが、大きな原因の一つだと思う。 ドイツも米国もローテーションに休息があったが、日本軍にはそんなものはなかった。 「月月火水木金金」は艦体勤務だけではなかった。 いまに続くこの伝統、休養と再生を否定するモラルそのものが、人命軽視だといえよう。
2019年07月26日
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ハイテク銃を開発するセキュビット社は、2010年、イスラエル海軍特殊部隊出身のアサフ・バルダビドによって創業された。 従業員はイスラエルに23人、北米に4人。 同社が開発したソフトウエアチップの初めての顧客は、スウェーデン軍。 現在、米軍を含む12カ国に顧客を持つ。 この製品は、市場に流通しているアサルトライフルの90%以上、拳銃の70%以上に導入できる汎用性を備えている。 市場規模は5兆円ハイテク銃分野で今後5年間に起きる技術革命2019/01/17 Forbes JAPAN …(略)… 同社の最初の顧客層となったのは、戦争の遠隔化・機械化が進む中でハイテク兵器に対する関心が高まる軍隊だ。 「武器業界のようにとても保守的な市場ですら、他の大半の業界と同様、いずれはIoTやデータ指向の製品に移行せざるを得なくなる。 私たちはそれまでに、最高の製品とソリューションをもって万全な備えができる」とザッカーマンは語る。 同社は、今月開催される見本市ショットショーで、人工知能(AI)を搭載した新型弾薬カウンターシステム「WeaponLogic」を発表する予定だ。 同システムの旧型は、弾薬をカウントすると同時に銃の点検時期も知らせる軍用製品として売り出されていた。 AIチップが埋め込まれた新バージョンでは、より多くのデータをリアルタイムで提供できるようになる。 私がテルアビブにある本社を訪問した際に行われたデモンストレーションでは、チップを埋め込んだ銃把(グリップ)、手持ちサイズのトラッカー、ダッシュボードソフトを確認できた。 ダッシュボードソフトは、武器庫から持ち出された武器の数、点検日、個別の銃器の発射数、連射速度、弾丸タイプなどの情報を管理できる。 こうした情報は、銃器の点検スケジュールを立てるのに有用なだけでなく、指揮官が戦闘状況や各兵士のパフォーマンスをリアルタイムに把握するのに役立つ。 …(略)… 武器、弾薬の使用状況まで把握できることは画期的。 一言も書かれていないが、トータルコストはいくらなのだろうか? 銃器、弾薬などは熟成されたシステムであり、何か新しいことをすると、そのコストが確実に上乗せになる。
2019年06月09日
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日本政府が自衛隊と米軍による宇宙とサイバー空間ふくむ6分野での共同作戦を策定すると報じられた。 6分野は陸、海、空、宇宙、サイバー、電磁波。 電磁波は電子戦。 近時特に懸念されているのが「電磁パルス兵器」。 ミサイルを使って、遠隔操作により攻撃地点に強烈な電磁パルスを発生させる。 周辺の施設内にある電子機器を、反応する隙すら与えずに無効化される。 電気を使ったコンピュータ、ネットワーク機器類は全て使い物にならなくなる。 施設を物理的に破壊することなく相手の統制系統を破壊できる。 日本、宇宙とサイバー空間ふくむ6分野で米軍と共同戦略=報道2019年1月29日 大紀元時報日本 中国共産党政権が日本を含むアジア太平洋地域で軍事的プレゼンスを拡大させるなか、日本政府は自衛隊と米軍による陸海空および宇宙、サイバー、電磁波の6分野の領域における共同戦略を策定する。 日本のメディアが複数の政府筋の話として伝えた。 共同通信26日付によると、今春に開催される日米外務・防衛閣僚による安全保障協議委員会「2プラス2」で作業加速を確認するという。 報道によると、日米の共同戦略の詳細は公開されないが、敵対的勢力から自衛隊の指揮統制システムに対するサイバー攻撃と電磁波攻撃に対応するため、衛星の破壊活動を含む宇宙空間の戦闘能力も開発すると考えられている。 トランプ大統領は2018年12月18日、米国防総省に11番目の統合軍として「宇宙軍」の創設を命じた。FOXニュースによると、米トランプ政権は宇宙空間の最大の脅威はロシアと中国で、対衛星兵器、ミサイル探知能力、宇宙での太陽エネルギー計画の推進を考えている。 米国国防情報局(DoA)は2019年1月15日、中国の軍事力に関する報告「中国:軍事力の現代化は闘争して勝つため」を発表した。 DoA上級防衛情報官ダン・テイラー氏は国防総省で記者会見を開き、中国の指導者たちが長期的な軍事力の現代化を図るのは「大国の地位を獲得するためだ」と分析を示した。 …(略)… 電磁波兵器による破壊の傍ら、米国、中国、北朝鮮はサイバー軍を設立しているとされる。 日本もこの領域に食い込んでいく(ついていく)ということになる。 日本はこの方面で大国になる必要はないと考える。 きりがないからだ。 ついに行われた米国サイバー軍の昇格自衛隊はついていけるのか2018年05月10日 Newsweek 日本版<米国のサイバー軍の統合軍への昇格が発表された。 日米同盟下で自衛隊はついていけるか> 日本のゴールデンウィークのさなか、米国のサイバー軍(CYBERCOM)司令官で国家安全保障局(NSA)の長官を兼任するマイク・S・ロジャーズが退任し、第三代のサイバー軍司令官として日系のポール・M・ナカソネが就任したと米国防総省が発表した。 司令官の交代式でパトリック・シャナハン国防副長官は、「1000年以上もの間、軍は陸と海で支配を競ってきた。 直近の100年間は、我々は空を支配してきた。 今日、我々は新しい時代の夜明けに立っており、戦争が性質を変えるという現実に直面している。戦闘領域としてのサイバースペースと宇宙の登場であり、その重要性は陸、海、空に匹敵する」と述べた。 ロジャーズが二代目のサイバー軍司令官に着任したのは、2013年6月にエドワード・スノーデンがNSAの機密文書を暴露してから1年も経っていない2014年4月だった。 それ以来、ロジャーズは、スノーデン問題の対処に加え、サイバー軍の存在の確立、サイバー軍とNSAとの関係の整理、そして、何よりも、増大するサイバーセキュリティのリスクへの対処に取り組んできた。 ロジャーズより4歳若いナカソネ陸軍大将は、ミネソタ州出身の日系三世で、陸軍のサイバー軍からの昇任である。 インテリジェンス部門での活動が長い。 …(略)… 防衛省・自衛隊の『ここが知りたい!』自衛隊のサイバー攻撃への対応について防衛省 公式サイト
2019年06月08日
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現代の戦闘においても敵地の攻略・占拠に歩兵は欠かせない。 それには、重い装備を携行、長距離の移動、弾薬、食糧の補給のための運搬作業など戦闘以外の肉体労働がつきまとう。 戦闘時に兵士が最高のパフォーマンスを発揮させるため、長距離の徒歩移動、砲弾など重量物の運搬などの際に、肉体の負担を軽減する「パワードスーツ」ロッキード・マーティンとの開発に、米陸軍が合意した。 アメリカ陸軍がロッキード・マーティンと「パワードスーツ」開発に合意2018/12/4 おたくま経済新聞 2018年11月29日、アメリカ陸軍のナティック研究開発技術センター(NSRDEC)は、ロッキード・マーティンと外骨格型パワードスーツ「オニキス(ONYX)」をデモンストレーション用に機能拡張を図る総額690万ドルの契約に合意したと発表しました。 AIを利用したこのパワードスーツのデモンストレーションは、2019年に予定されています。 …(略)… 現在研究開発が行われているのは、一番疲労が溜まりやすい足腰の筋肉をサポートするタイプのもの。 日本でも介護現場などで利用が始まっているような、外骨格式の「装着するロボット」です。 今回の契約にあるロッキード・マーティンの「オニキス」は、装着型パワーアシストロボットメーカーのB-TEMIAからライセンス提供を受けて開発されたものです。 システムにはAIを採用しており、筋肉の動きに追従して最適な出力で違和感なく筋力をサポートする仕組み。 実際に装着して実験した結果によると、装着していない時と比較して、明らかに疲労軽減効果があったとのことで、兵士の負担が減ることが証明されています。 問題は戦場のような過酷な環境で、確実に作動してくれるか、という点。 これに関するデモンストレーションを行うため、さらなる改良を陸軍はロッキード・マーティンに要求したというわけです。 オニキスは、駆動用のバッテリーを含めて非常にコンパクトなものとなっており、兵士が装着した際に違和感を感じないレベルになっています。 近未来のアメリカ軍では、このような外骨格型パワードスーツ(パワーアシストスーツ)を装着した兵士が重量物を運搬したりする様子が見られるかもしれません。 …(略)… パワードスーツ (講談社文庫) [ 遠藤武文 ] EVでニーズとともに進化必至のリチウムイオン電池の進化、全固体電池の実用化は、パワードスーツ実用化に大きく貢献する。 駆動用バッテリーが飛躍的に小型高性能になれば、後方業務時に使える。 エネルギー密度が高くなると爆発しやすいので、戦場には不適だと思う。 肉体の欠損を補うメカニズムとなる可能性も高い。 ☆大星霜セール☆ S.H.Figuarts 強化外骨格 霞
2019年06月08日
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第6世代ジェット戦闘機は米国で現在運用中の第5世代ジェット戦闘機よりもさらに先進的な機体を指す。 現在のところ統一された新規技術など判定の定説がない。 米空軍はF-22 ラプターを代替する目的で第6世代戦闘機のF-Xを開発し、アメリカ海軍は既存のF/A-18E/F スーパーホーネットをF/A-XXと呼ばれる計画で代替する事を想定する。 米空軍と米海軍とは2025年から2030年に最初の第6世代戦闘機の登場させることを想定している。 いつの時代も、飛行機は主翼とエンジンが肝心要。 第6世代戦闘機もより遠く、より速くを目的として、高性能なエンジンが期待されている。 そして、いつの時代もエンジン開発はリスクが多い。 初期のF-14トムキャットはエンジン不調の欠陥機だった。 最終的にエンジンの機種変更し、全機換装している。 大出力、大出力重量比、高燃費効率なエンジンができれば速度向上、そして兵器搭載重量の拡大に使える。 レーザー兵器の実用化などが検討されている。 現用技術の数々は相当に詰まっており、飛躍は考えにくい状況となっていると思われる。 飛躍的性能向上策として、無人戦闘機を各国は想定していると思われるが、具体的な情報は限られている。 できてみてのお楽しみ。 あらためてジェット機の世代区分を確認する。■ジェット戦闘機の世代区分第1世代 ジェット戦闘機が実用かされ始めた時代。 亜音速飛行。 第2世代 1950年代に登場した超音速ジェット戦闘機。 レーダー搭載。第3世代 1960年代に登場した超音速ジェット戦闘機。 マルチロール・電波ホーミングミサイル搭載能力・ 夜間戦闘能力有することが特徴。第4世代 1980年代に登場した超音速ジェット戦闘機。 電子機器の飛躍的進歩が特徴。 F-14、F-15、F-16、F/A-18、ロシアのSu-27系、MiG-29系などが代表で現用機が多く含まれる。 第5世代 高次元の火器管制装置とステルス性を有する。 米国のF-22、F-35、ロシアのSu-57など。第4.5世代 第4世代ジェット戦闘機の性能に加え、デジタルフライ・バイ・ワイヤとそれに伴うCCV設計、ストレーキの大型化、カナードや推力偏向ノズルの装備などによって空戦時の機動性を飛躍的に向上させたり、ステルス性のある形状・素材の使用、アビオニクス類の高性能化、マルチロール能力の強化化など、第4世代機でも採用された能力を磨き上げた戦闘機。 第4世代と隔絶したものがあるわけではないことから、第4.5世代と分類される。 F-15Eなど。
2019年06月06日
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J-10(殲撃十型)は、中国の成都飛機工業公司によって開発、生産されている戦闘機。 高価な主力戦闘機J-11(殲撃十一型) とともに配備され機数を確保する混合運用(ハイ・ロー・ミックス)のための軽戦闘機として開発・配備された。 機体は中国製、エンジンはロシア製。 安価で高性能な組み合わせだ。 長くは使えないかもしれないが、のちの時代はより高性能な機体が開発されることだろう。 J―20戦闘機は「非売品」だがJ―10C戦闘機は輸出のための最後の障害が取り除かれた―中国メディア2019年2月7日 Record china 中国メディアの新浪網は2019年2月6日付で、「J-20(殲20戦闘機)は非売品だがJ―10Cは輸出か? 最も重要な障害が取り除かれたからだ」と題する記事を掲載した。 中国の最新鋭戦闘機として最も有名な機体はステルス性が強いとされるJ―20だ。 記事は「J―20の購入を希望する国が多いことは周知の事実」と主張した上で、J―20は中国空軍が「げんこつ」つまり自らの主力戦闘機として開発した機体であり、今後20年間は「非売品」であり続けると論じた。 中国とパキスタンが共同開発の名義で完成させた、FC―1(梟龍)については、パキスタン空軍が大量に配備した以外に、一部の国への輸入が始まったと論じた。 記事はさらに、中国が自国だけで造った戦闘機は、現在も正式に輸出された事例がないと紹介。 ただし、これまでの報道により、J―10C戦闘機についてはラオスとバングラデシュからの購入申請を中国当局が許可したことで、J―10シリーズとしては初の輸出事例になる可能性が出てきたと論じた。 …(略)… 機体の特徴 ブレンデッドウィングボディの採用で抗力を抑え、機体内容積を確保。 大迎え角でも安定した空気流入を確保するための機首下面へのエアインテーク配置。 機体後端の左右に主翼から延長した棚状の張り出しへのベントラルフィンの配置。 電子機器の格納配置場所とするために厚く太めた垂直尾翼基底部。 全周視界確保のための水滴型キャノピーの装備などといった点は、イスラエルのラビと共通する特徴。 しかしながら、単一の大きな垂直尾翼を持ちデルタ翼の主翼に近接してやや面積の大きなカナードを置く翼の配置は、ヨーロッパの第4~4.5世代戦闘機の間で流行した、タイフーンやラファール、グリペンの配置に近い。一方で主翼形状にはMiG-21の影響が見られ、エアインテーク形状もF-16と酷似したラビとは異なり、タイフーンのような四角形である。これらに加え、装備するエンジンの違いからJ-10の方がラビより胴体が一回り太いこともあり、外形の印象はラビに似て非なる機体といえる。
2019年05月27日
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世界初の実用的な軍用機とされるF-117A ナイトホークは、1983年10月就役開始。 2008年4月、維持費がかかりすぎるという理由で全機退役と伝えられた。 空軍州兵にも就役することもなかった。 その後、解体処分の予算も決定したと伝えられたが、維持費に転用されたようだ。 オサマビンラディン暗殺に活躍したステルス・ヘリコプターとともに本当の秘密兵器なのかもしれない。 退役ステルスF-117Aが再登場…北核精密打撃に備え?2019年4月24日 中央日報日本語版 2008年に退役したという米国初のステルス機「F-117A」ナイトホークが今年2月、米本土で飛行訓練をしたと米国航空専門雑誌「Combat Aircaft」が報じた。 同誌は5月号で、2月26~27日(現地時間)に米国カリフォルニア州R-2508射撃場を飛行しているF-117Aの写真を掲載した。 同誌は2日間で4機のF-117Aが飛行し、一部はF-16戦闘機編隊と共同訓練を行ったと伝えた。 21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「R-2508は米国の航空専門写真家が陣を敷いて撮影する場所」としながら「ここでF-117Aが訓練したというのは米国空軍がF-117Aの現役復帰を非公式的に知らせようとするという意味」と説明した。 Combat Aircrftは4~6機のF-117Aが再就役した後、ネバダ州トノパー空軍基地を母基地としたとみられると付け加えた。 米空軍は冷戦時代に極秘プロジェクトを通じてF-117Aを開発した後、1983年に導入した。 戦闘機に分類されているが、事実は空中戦が全くできない爆撃機だった。 90~91年の湾岸戦争の時、イラクの防空網を崩壊させて有名になった。 99年のコソボ空襲の時に1機が撃墜されたことがある。 湾岸戦争勝利の主役だったF-117Aは維持費がかかりすぎるという理由で2008年に退役した。 キム・ヒョンチョル前空軍参謀次長は「米空軍は性能が悪くてF-117Aを退役させたのではない。当時導入予定だったF-35ライトニングIIステルス戦闘機の開発期間が長期化して費用が予想よりかさんだためF-117Aを犠牲にした」と説明した。 米空軍はF-117A 52機を有事の際に備えて30~120日内に再稼働することができるよう特殊保管している。 …(略)… 軍事衛星の「目」の下、ステルス攻撃機と精密誘導兵器を組合わせれば、米国に敵対する独裁者が恐れる闇討ちが実現できる。 米国は本気になったら「実行する」「実行した実績がある」から、怖い。 F-117Aの唯一とされる撃墜は、コソボ空爆時に発生。 1999年3月27日にセルビアの首都ベオグラード近郊上空で米空軍第49戦闘航空団に所属する機が、中低高度用対空ミサイルS-125Nで撃墜された。 撃墜された機体の残骸は、ベオグラードの航空博物館に展示されている。
2019年05月18日
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最近の兵器の記事を見ているとよく目にするのが「データリンク」。 この「データリンク」は戦術データ・リンクを指す。 「戦術データリンク」は、軍隊の作戦行動に用いられる情報を伝達、配信及び共有するためのデータ通信システムの総称。 戦術データ・リンクを用いることで作戦情報のリアルタイムでの共有化が容易になる。 いままでよりも効率的な指揮管理能力と作戦行動が実現できる。 米軍の陸海空軍と海兵隊において兵器の次世代技術の中核をなすといって過言ではない。 さまざまな分野、手段で得られた情報を戦術データ・リンクによって統合的に共有し、部隊の行動に関与する者が総合的な判断材料を得られるように計画できる。 より早い情報収集とより早い適切な判断とその指示が伝達できるよう計画されている。 刻々と変化する戦術情報と作戦指示の情報のロジスティクスがシステムとして整えられつつある。 もちろん、従来通りの物のロジスティクス(兵站)も同時に整えられている。 恐らくデータリンクが最も大規模に進められているのは米軍。 通信衛星または早期警戒管制機・早期警戒機の情報がリンクで上がってくるし、艦船の闘いや会敵情報はいうに及ばず、F-22やF-35の戦闘機やM-1戦車の位置情報、戦闘情報も上がってくるようになっている。 残弾、残燃料も分かるといいなあ。 当然それらを統合し作戦行動に結びつける仕組みも訓練もあるはずだ。 米軍と作戦行動をともにする(つもりの)自衛隊も着々とデータリンクを整えている。 伝統的に兵站の観念に乏しい自衛隊は、データリンクを十分に活かすことができるかは疑問。 正面戦闘以外は何とかなる、何とかするとの考え方をなくして、万事科学的な管理が必要との考えに至り、その姿勢を実行しない限り宝の持ち腐れとなる。 災害支援に出向いた兵士が寝るマットも用意しないことが継戦能力を大いに損なう行為だということを、防衛大学校を卒業した幹部自衛官は真剣に考え、取り上げなければならない。 現代の曹士を鍛えられた技術者として遇さなければ次代の戦は闘えない。 昨今の日本の夏はインド並なのみ、最新の10式戦車にエアコンが装備されていないのも同根(兵士に最高の能力を発揮させることを考え付かない)の問題。 今のところ立派な装備の多くは、人が操作あるいは整備しなければ適切に動かないのだから。
2019年04月17日
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2019年4月9日、航空自衛隊三沢基地所属の最新鋭ステルス戦闘機F-35Aが、同基地の東約135キロ付近の太平洋上で消息を絶った。 岩屋毅防衛相は、4機で訓練中の1機が「訓練を中止する」と無線通信し、その後レーダーから機影が消えたと明らかにした。 パイロットは異常を感じて訓練を中止したのだろう。 パイロットが感じた何らかの異変は、墜落原因に直結する可能性がある。 F35A戦闘機は墜落と断定尾翼の一部洋上で発見(政治部・山本志門記者報告)2019年4月10日 テレ朝news 岩屋防衛大臣は9日夜に訓練中に消息を絶った航空自衛隊のF35A戦闘機の尾翼の一部が見つかったことを明らかにし、墜落したと断定しました。 墜落したのは航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機で、国内で組み立てられた第1号機です。 岩屋防衛大臣:「現場海域で当該航空機の尾翼の一部をすでに回収しておりますので、墜落したものと考えております」 戦闘機には搭乗経験3200時間を超える40代のベテラン男性パイロット1人が搭乗していましたが、依然、行方不明で、自衛隊やアメリカ軍などが現場海域で捜索を行っています。 岩屋大臣によりますと、青森県三沢基地の東約135キロの洋上で夜間に4機で訓練中にこの戦闘機から“訓練中止”という通信があり、その後に交信が途絶え、レーダーの航跡も消えたということです。 F35戦闘機は今後の主力戦闘機として位置付けられていて、現在の13機から将来的に147機態勢とする方針です。 F35Aの墜落は世界で初めてで、防衛省は機体のトラブルなのか人的な要因なのか原因の究明を急いでいます。 墜落は様々な可能性が考えられるが、衆院予算委員会でパイロットの酸欠の可能性との情報が提供された。 米F35戦闘機で操縦士の酸欠多発…日韓空軍への影響は2019年4月10日 デイリーNKジャパン 韓国の通信社ニューシスは10日、日本の航空自衛隊に所属するF-35A戦闘機1機が青森県沖の太平洋上に墜落したと見られていることを受けて、「現在のところ、わが空軍に影響は及ばない」とする韓国空軍関係者の話を伝えた。 この関係者は「今回、太平洋上で消えた日本のF-35Aは三菱がライセンス生産したもの」と指摘。 「我々が導入したものとは別の生産ラインだ」と説明している。 記事によれば、韓国空軍が導入する予定のF-35Aは、40機すべてが米テキサス州にあるロッキードマーティンの工場で生産されるという。 …(略)… 日本共産党の宮本徹議員は2月15日の衆院予算委員会で、「2017年には、F-35のパイロットが酸素欠乏になる重大事案が6回起きている。 呼吸調節装置が頻繁に故障する。 急激なコックピット内の気圧の変化は、耳や鼻が損傷して、パイロットが状況認識を失い、航空機を墜落させる可能性がある、これは原因が特定されていないと米国の報告書に書いている」と指摘。 岩屋毅防衛相もこれを認めた。 F-35Bは2018年9月28日、初墜落(米国海兵隊)。 F-35Aは、今回が初墜落(航空自衛隊)。 F-35は価格がとても高いが、酸素供給ひとつままならないのか? 反射が少ないステルス機をどのようにレーダーで把握しているのか?
2019年04月16日
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米空軍の空中給油機KC-135(ストラトタンカー)は、ボーイング707旅客機の姉妹機として知られるが、先行設計されていた輸送機型の367-80をベースにしつつ、開発中であったボーイング707の設計を反映させる形で造られた。 1956年8月初飛行で1957年運用開始。 生産数は冷戦下の戦略空軍時代を反映して803機。 生産最終は1965年でここから数えても50年以上経っている。 給油装置の基本はフライングブーム方式。 プローブアンドドローグ方式の機体に給油する際は給油ブームの先端にドローグ方式のアタッチメントを取り付ける。 改修によって両翼端にMk.32B ドローグポッドが追加された機体もある。 給油オペレーター席は胴体後部。 当然近代化改修は行われており、エンジンは当然ターボファン化し、最新版はCFM56 ターボファンエンジンを装備し、低燃費化がはかられている。 ボーイングの空中給油後継機、不安抱え初納入不具合など未解決2019.2.19 SankiBiz アイゼンハワー時代の米空中給油機「KC-135」の老朽化が進み、同機の代替が喫緊の課題となっている。 そこで、米航空大手ボーイングが後継機として開発したのがKC46「ペガサス」だ。 1981年のKC10A「エクステンダー」以来の米国製の空中給油機となるものの、納期遅れや技術的問題の発生が相次いでいる。 ボーイングは1月24日、シアトルの同社工場でKC-46の最初の2機を米空軍に引き渡した。 米空軍は440億ドル(約4兆8800億円)を投じてKC-46を導入する計画で、今回はその第1弾だった。 KC-46は電磁パルス攻撃に耐え得る強度を持つ外板が特徴で、給油ブーム(パイプ)を用いて1分間に最大1200ガロン給油できる。 また、空中給油だけでなく、兵員、貨物、患者などを輸送可能だ。 …(略)… しかし、華やかな式典とは裏腹に、KC46には先行き不透明感が漂う。 当初契約では、第1次分となる18機の納入を2017年8月に予定していたが、開発トラブルに伴い納期を再三にわたり延期。 その結果、予定から大幅に遅れ初納入した。 国防総省の国防契約管理局はボーイングが契約を完了するのは20年の第3四半期になると見通す。 さらに、納入された初号機と2号機は、給油作業に使用するカメラシステムなどの不具合が解決していない。 米空軍は各航空機に対する最終支払額のうち最大2800万ドルを支払い保留にしており、ボーイングは納入後も引き続き修理を続ける。 残りの機体の納入を急ぐボーイングにとっては、さまざまな技術的な問題が立ちふさがっている。 KC-46の開発過程において、機内配線のトラブルや、給油ブームで相手機体にひっかき傷を作ってしまうといったトラブルが相次ぎ、11年に締結した米空軍との開発契約から開発費を40億ドル近く超過している。 …(略)… KC-10 高額なKC-46を充分調達するには予算が足りないため、KC-135をさらに40年延命するための改修を実施する計画。 米軍の軍用機は高額化し過ぎて、調達機数を減らすか、現用機の延命をはかるかしている。 次世代型空中給油機KC-46ペガサスは、イタリアと日本で運用されているKC-767ベース。 大本はボーイング767旅客機。 主翼はB767-300ER型、翼、ギア、貨物ドア、床は300F. コックピットはボーイング787のグラスコックピットシステムを派生させたもの。 空中給油装置はKC-10のフライングブームの改良型。 給油オペレーター席は3Dディスプレイを採用した新世代型。 キャビン床下には燃料タンクが増設されており、装甲化し、誘爆防止の不活性ガスが満たされる。
2019年03月18日
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FH ファントムは米国海軍の艦上ジェット戦闘機。 世界初の実用ジェット艦上戦闘機(1945年1月初飛行)。 1946年7月21日、艦上ジェット戦闘機として初めて、航空母艦「フランクリン・D・ルーズベルト」での運用試験に成功。 開発は1939年に設立されたばかりの新興メーカーマクドネル社。 第二次世界大戦中で有力航空メーカーの開発・生産力を削がずに済ませるため、リスクの大きいジェット戦闘機の開発を新参・中小のメーカーに配分したとされる。 初飛行:1945年1月26日生産数:62機生産開始: 1944年(試作機) 1947年(量産開始)運用開始:1947年8月退役:1954年 最高速は、771km/h (海面高度) でエンジン換装後、805km/h (海面高度) その後のジェット戦闘機の進化は早く、劇的だった。 後継機は、米海軍艦上戦闘機老舗、グラマンのF9Fパンサー。 F9Fの配備により練習機的な扱いとなり、1949年には実戦部隊からは引き揚げられてわずか7年で退役。 そのパンサーも1952年からパンサーの後退翼型F9Fクーガーに順次交替。 1957年、同じくグラマンのF-11タイガーが後を襲う。 機体重量に比して非力だったタイガーの部隊配備は1961年まで。 ただし、離着艦性能、操縦性、運動性は非常に優れていたので、米海軍の「ブルーエンジェルス」の使用機となった。 1960年には、初の超音速全天候型艦上戦闘機のファントム2が運用開始。
2019年03月18日
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