1994年〜1995年にかけて開催された「CORAZON Ⅷ BLACK AND BLUE TOUR」の 1曲目に歌われた、この時のライブでのみ聴く事ができた曲です。 全71本の公演でした。(青山劇場20本含む)
コンサートでこの「BLACK AND BLUE」を聴いて、 きっと次のアルバムに収録してくれるだろうと思い込んでた
この時の「BLACK AND BLUE TOUR」は、 1993年4月にポリスターレコードからの最後のアルバム「バサラ」と 1995年11月にポニーキャニオン移籍第一弾「I・T・A・N」の間の 新しいアルバムを出していない時期のツアーでした。
その中で唯一、聴けた新曲がこの「BLACK AND BLUE」です。 これがまためちゃくちゃカッコイイ曲で、あのままお蔵入りにするのが勿体無い曲。
『BLACK AND BLUE』 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 佐孝康夫さん
The Black and blue 憧憬は 醒めない昼の夢 ほろ苦い酒に似て 人を酔わせる The Black and blue 三日月に きらめく凪の海 過ぎ去りし恋もまた 甘い傷跡
生まれて消えていく この波の間に間に 人はただ夢を見て そして溶けてゆく
崩れゆく砂の城 遠いまぼろし
(間奏SAXソロ)
The Black and blue 海鳴りは あの日の風の音 どこからか 流れ来る JAZZの響きか The Black and blue 百億の きらめく星の海
生まれて消えていく この波の間に間に 人はただ夢を見て そして溶けてゆく
The Black and blue ひとときの 安らぎそれさえも 崩れゆく砂の城 遠いまぼろし 崩れゆく砂の城 遠いまぼろし
SAXのフリーソロと共に紗幕の向こうに港と倉庫の舞台セットが浮かび上がる。 青い港の灯りの中、ちんぺいさんの歌声がじっとりとこのジャズブルースの シブシブの世界を舞台、客席に染み込ませていく。 自分はちんぺいさんの、この世界が大好きで「BLACK AND BLUE TOUR」で 初めて聴いた時は鳥肌が止まらなかった。 「引き潮」「暗い桟橋」「ハーバー・ライト(港の灯)」「煙草のけむり」「 Left Alone」「Vega」 「JADE-翡翠-」「ファイアフライ-螢-」「アゲイン」「哀しみの終る時」「愛去りて」 「イカロス」・・・・ ちんぺいさんのソロの中でかなり重要な世界かも知れない。
「BLACK AND BLUE」はレコーディングのタイミングを逃したのか、 最初からライブのみで歌うつもりだったのか。 「I・T・A・N」に入れるには浮きそうなので無理だとしても 「21世紀BEST OF THE BLUE 1982〜1997」の中のボーナストラック的な存在として レコーディングして入れるべきだったように思う。良い曲だから勿体ない。 せっかく「青」つながりなのに。 (青いりんごのジャケットのCDです。赤りんごと対になってる。2枚同時発売)
「BLACK AND BLUE TOUR」セットリスト
1曲目「BLACK AND BLUE」 2曲目「狂った果実」 3曲目「夢去りし街角」 4曲目「男と女」 5曲目「三都物語」 6曲目「炭坑節 英語バージョン」 7曲目「最後の I Love You」 8曲目「Faraway」 9曲目「レストランの片隅で」 10曲目「帰らざる日々」 11曲目「ダンディズム」 12曲目「陽はまた昇る」 13曲目「遠くで汽笛を聞きながら」 14曲目「群青」 15曲目「チャンピオン」 16曲目「マイボーイ」