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June 18, 2006
カテゴリ： disillusion
彼の人間観察を基本にしたひとり芸や電車男での完璧なアキバ系演技、バラエティーでの確信犯的な泣き芸、キレ芸の数々の着地点はここだったのだなあ・・・
ひとつひとつの章が独立しているのですが、実は何気にそれぞれのドラマが一瞬クロスしていきます。
おちこぼれといわれる人たちの実像が、必要以上に救おうとしているわけでも、美化しているわけでもなく、ただただ心を持った人間として描かれています。
だからこそ、ほんとに暖かく見ていなければ、ここまでの優しさは生まれないでしょう。
各方面から静かな絶賛を浴びていますが、ぜひとも作家的素晴らしさよりも、彼の人間としての視点の素晴らしさからの主題が伝わり、皆さんの琴線に触れたなら幸いです。
ぼくが寅さんに求める深遠さと親近的な優しさの、バランスとかではない同一性というか不二性というか、その辺がこの作品にも満ちています。
山田洋次の根本がおそらくそうであるように、例えばドストエフスキーの世界と人情落語が、同次元な人間ドラマとして瞳に映り、心揺さぶられる人間に一歩でも近づきたいものです
むっつかしいぞ～それが一番
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Last updated
June 21, 2006 10:08:41 AM
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