ポールとエマリックは蓄音機が発明されて以来、誰も録ったことのないようなサウンドを作りたがった。 秘密はマイキングテクニックにある。「エリナーリグビーでは、弦のすぐそばにマイクをセッティングしたんだ。弦に触れるくらい近くにね。あんなことは誰もしたことがなかっただろう。 ミュージシャンはビクビクしていたよ。」 Got to get you into my lifeでは、ブラスセクションにこれが試されることになる。 ホーンの出口何インチのところにマイキングされ、リミーターを目一杯かけた。
<非常識> 「For no oneで、彼らが録音したテープを聴かされて、音楽スタイルとしては褒められたもんじゃないと思った。 BフラットでもBマイナーでもなく、どっちつかずでね。(当時、ビートルズはテープの回転数を様々に変速させて歌や各楽器の演奏の独創的インパクトをさがした。録音、再生時、様々な状況においてである) ポールは「ここになにか入れたいんです。うまく合うようなものを吹いてもらえますか?」(とてもアマチュアチックだ)と言ったが、彼らがどんなものをはっきり求めているのかわからなかったので、中音域のバロックスタイルのソロを作ったんだ。」・・・アランシヴィル(当時、フィルハーモニー管弦楽団の首席ホルン奏者) ・・・他多々多々・・・