ボクの音盤武者修行

ボクの音盤武者修行

2026年04月12日
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1.新交響楽団 第273回演奏会
開催日:4月12日(日)14時
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
指揮者:中田延亮
プログラム:6声のリチェルカーレ(J. S. バッハ(ウェーベルン編))
      浄められた夜(シェーンベルク)
      交響曲 第5番 ニ短調「宗教改革」(メンデルスゾーン)
      前奏曲とフーガ 変ホ長調(J. S. バッハ(シェーンベルク編))

 メインにはなれないがこれだけでも聞きに行きたい曲ばかり集めた、マニア向けプログラム。こんなことができるのもアマオケならではです。
 バッハに絡めながら隠れた共通項はユダヤ人であることを指揮者の解説で披露していました。
 私も随分コンサートには出かけたがすべて初ライブで聞けて嬉しい。

 特に大好きな「浄夜」は後半の赦しの音楽からラストまでうるうるし放し。録音では小澤=サイトウキネンが素晴らしく美しいが、今回の演奏もアマオケとは思えぬ美しさでした。
特にコンミスとチェロトップはからだの揺れが大きく、かなり気持ちが入っていたように見受けられた。女性には何か響くものがあるのだろうか。愛と赦しといえばモーツァルトが浮かぶものの、他愛ない恋のさや当てのモーツァルトに比べればシェーンベルクのは生々しい内容であるだけに、より現実味とそれゆえの愛の深さが感じられるのだろうか。とにかくこんな作品を20代前半で書いてしまう彼の才能にあらためて感心してしまう。

 後半の宗教改革はあまりコンサートでは見かけないし録音でもぱっとしない印象で積極的に聞きに行こうとは思っていなかった。今回の演奏は丹念に音を重ねていくような丁寧さに感動しました。正直、こんないい曲だとは!メンデルスゾーンの若き才能と感動が迸る素晴らしい名曲であることを思い知りました。
 最後のシェーンベルク編曲のバッハは音色の使い方がユニークで、彼のブラームスのピアノ四重奏曲の編曲を思い出しました。あれも練りに練られたオーケストレーションだがこちらも音色旋律技法が冴えている。ここでの演奏も丹念さが素晴らしかった。

 アンコールはバッハのコラール前奏曲「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」(レーガー編曲)。弦楽合奏が切々としながらも、最近ではあまり聞かれなくなったロマンティックなバッハ演奏を堪能。たまにはいいじゃないか、時代考証がどうのより音楽には大事なことがある、そんな風に思わせる演奏でした。

 昨日と違い、3階中央席は音の分離というよりミックスされた響きを聞けるし、低音もブンブン聞こえるしで結構気に入りました。



 また、指揮者の中田さんは存じ上げなかったが真摯な指揮ぶりにたいへん好感が持てました。隣に座っていたご婦人も姿勢がいいとお褒めになっていましたw





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最終更新日  2026年04月17日 17時07分11秒 コメントを書く
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