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1.東京アカデミッシュカペレ 第70回定期演奏会開催日:6月21日(日)13:30会場:すみだトリフォニーホール 大ホールソリスト:安川みく(ソプラノ) 小泉詠子(アルト) 小堀勇介(テノール)指揮者:角田鋼亮プログラム:マンフレッド序曲(シューマン=マーラー編曲) 野の花が教えてくれること(交響曲第3番第2楽章)(マーラー=ブリテン編曲) 春の交響曲(ブリテン) 昨年「復活」を聞いての2回目となります。こちらはオケと合唱団の両方を有するアマオケで合唱付きの大曲をよく演奏しています。合唱もオケもよく訓練されているしプログラムも面白いしこれからも聞き続けたい団体さんです。 今回はブリテンの春の交響曲という滅多に聞けない曲を中心に、攻めたプログラムです。すれっからしのクラオタからするとよく考えた内容で痺れました(笑)。 まずはシューマンのマンフレッド序曲をマーラーが1890年代に手を加えたもの。大指揮者マーラーがシューマンの交響曲にオーケストレーション修正を加えていました。マーラーの耳には先人の作品は不完全と聞こえたのかもしれません。といっても全く変えてしまうわけではなくより明確に声部が聞こえるようにするため。これはバッハでもベートーヴェンでも同じスタンスです。今回のマンフレッドも冒頭のシンバルが目立った違いであとはよくわかりませんでした。演奏はすばらしくバランスがよく迫力もあっていきなりよかったです。 続く曲はブリテンがシェーンベルク主宰の私的演奏会用に編曲したマーラーの交響曲第3番第2楽章。私的演奏会は演奏機会の少なかったブルックナー第7番やマーラー第4番など大オーケストラの曲を小編成に編曲して演奏していました。これもよくできた編曲で2管編成でマーラーの響きを再現していました(ハープは入れてます)。 さてお目当ての春の交響曲。ディスクで自作自演盤とガーディナー盤を聞いてましたがライブは初めてです。作曲は1949年なので「春=平和」と考えれば平和が訪れた喜びと同時に戦争被害者への追悼の意味もあったと思います。ブリテンは反戦主義者でしたから。出だしこそ少々硬い感じでしたが、第4部に入るころには素晴らしい演奏を繰り広げていました。ワルツの部分では合唱も体を揺らしながら春の訪れを喜びいっぱいに歌っていました。 合唱もバランスよく児童合唱の声は天使の声でした。ブリテンの意図がちゃんと伝わる良い演奏で大変満足できました。 指揮者の角田さんはもうすっかりマエストロですね。良い指揮者になられたと思います。これからもがんばってほしい若手の-一人です。 それと大好きな安川さんを生で見れて、美しかったです! 次回はヴェルディのレクイエム。指揮は藤岡幸夫さん。この間エンターザミュージックでこの曲やってましたよね。これは楽しみであります。
2026年06月21日
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1.ラスベート管弦楽団 第50回定期演奏会開催日:6月14日(日)13:00会場:すみだトリフォニーホール 大ホール指揮者:小久保大輔プログラム:バレエ「ライモンダ」(全3幕)(グラズノフ) ここはお初のアマオケさん。グラズノフをやりたい人たちの集まりです。そもそもグラズノフをあまり(ほとんど)聞かない私としてはライモンダ全曲を通して聞くことができるのか多少心配でした。グラズノフというとチャイコフスキーからラフマニノフへロシアロマンティシズムを繋いだ人であり、ラフマニノフの交響曲第1番初演で大失敗をやらかし(一説では二日酔いだったそうですが)ラフマニノフを落ち込ませた張本人でもあります笑(そこから立ち直ってピアノ協奏曲第2番が出来るのですが)。 さて、ライモンダの内容ですが、ライモンダ姫と婚約者ジャン、横恋慕のサラセン人アブデラフマンの3人が主な登場人物でジャンが留守の間にアブデラフマンがライモンダ姫を奪おうとする寸での所でジャンが到着、決闘の末、アブデラフマンを殺して婚礼の宴を催しハッピーエンドと全く陳腐です。こんな筋で音楽付けろと言われたグラズノフも気の毒。 今回の上演では踊りがない代わりに大スクリーンにイラストで描かれた情景を映すという趣向でした。ところがスクリーンにはっきり映すためか会場全体を一度真っ暗にしてしまって(楽員は手元のライトだけで演奏するのかと思いましたが)いつまで経っても始まりません。業を煮やしたのか指揮者が真っ暗な中で棒を振り始めます。と楽員のなかで動揺があったのかガタガタな演奏で始まりました。おそらく舞台演出と話が通じていなかったと思われます。(実は私もかつて似たような経験をしました。指揮台上ではさぞ頭にきたことでしょう、お察し申し上げます) 幕切れも真っ暗にするのですが、お客さんもいつ拍手していいのかタイミングがわかりませんでした。第2幕の開始は薄明りでしたが幕切れはやはり真っ暗。ラストの幕切れは数秒して明るくなりましたが、舞台演出の未熟さが今回の公演の足を引っ張っていました。ちゃんと演奏側と段取りせずイラストを売りたいためイラスト投影を優先にしたのでしょう。失敗ですね。 演出のまずさもさることながら、第1幕から何の盛り上がりのない音楽が続いて周囲のお客さんはお眠りなっている中、ライモンダ姫の夢のシーンがうっとりと奏でられそこに謎のサラセン人が登場して盛り上がるかと思いきやずっと平板なまま幕を閉じます。第2幕は決闘シーンが盛り上がりちょっとワーグナー風な半音階進行による音楽に目が覚めました。第3幕の婚礼の祝宴もいろんな国の踊りの音楽がだらだらと続き、ふとこれがチャイコフスキーだったらもっとうまくまとめてくれただろうな、と無い物ねだりしてしまいました。 というわけで価値ある公演だったと思いますが私にはピンと来ませんでした。帰りにグラズノフのCDを買う事もなかったです(笑)。 次回はカリンニコフの交響曲第2番。一時期流行りましたね。
2026年06月14日
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1.ルスコアール管弦楽団 第59回定期演奏会開催日:6月7日(日)13:30会場:すみだトリフォニーホール 大ホール指揮者:榊真由プログラム:海原の小舟(ラヴェル) ラ・ヴァルス(ラヴェル) 交響曲第9番(ブルックナー) ここは何度も聞きに来てます。上手いアマオケのひとつです。衝撃的だったのは10年前にトゥランガリラ交響曲をやったこと。アマオケでやるような曲じゃないでしょう。でもほんの数年前まではハルサイがそうでした。今後メシアンなんて当たり前のようにやるアマオケが増えてくるのかもしれませんね。 今回もトリフォニーの3階席中央です。ちょっとチケットを購入するタイミングが遅くてこの辺ぐらいしか空いてなかったので。。。この席はオケの響きが管楽器寄りになってしまいますね。弦楽器がマスクされてしまいます。1階席で聞いたらまた違った印象も持ったかもしれないという前提で書いていきます。 そもそもラヴェルとブルックナーという取り合わせの妙についてプログラムでは「(ラヴェルの)精緻な色彩感」と「(ブルックナー晩年の)精神性」が響きあうとのみ書かれていて今一つ意図がはっきりしません。まあやりたい曲を募集したらこうなりました、ということかもしれませんがwちょっと考えてみました。優れたオーケストレーションの技術をもちながら過去の音楽への郷愁を描くラヴェルと、オルガン的な響きを基調にしながら未来の音楽を目指したブルックナー、ということでしょうか。ほんとなら逆であるはずが作曲の腕前と方向性がごっちゃになっている二人。この路線ならラヴェルはクープランの墓とパヴァーヌあたりがよかったかも。あくまで私の好みですがw と、そんな余計な話はともかく、演奏のほうですがこの団体の技量の素晴らしさに惚れ惚れしました。管楽器のソロ、ヴァイオリンのソロの腕前も大したものです。全体的に弦楽器が弱くトゥッティになるとブラスがかぶってきます。あと低音楽器群の鳴りももう少しあっても良かったかな。これも3階席ゆえかもしれませんが。 指揮者の振り方がどうにも素人っぽくて(拍をひたすらするだけ)大丈夫かいと思いましたが、その分オケ側が思い切り弾けてたようなので、これはこれで良しとしましょう。それだけオケが優れているということでしょう。気になったのが、この指揮者はコンミスとコンサート始まってから終わりまでいっさい握手しませんでした。そういうことか、と勘ぐってしまいます。 次回はマラ10(クック版)!楽しみにしてます!
2026年06月07日
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