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1.東京シティフィルハーモニック管弦楽団 50周年記念特別演奏会開催日:3月31日(火)19時会場:サントリーホール 大ホールソリスト:森野美咲(S)、加納悦子(MS)合唱:東京シティフィル・コーア指揮者:高関建プログラム:交響曲第2番「復活」(マーラー) 東京シティフィル創立50周年記念シリーズの第2回「復活」の公演に行ってきました。仕事も休んで準備万端ですw 高関さんのマーラーへの拘りは国際マーラー協会へ出版譜に対する質問等により現在の新校訂版にもいくつか意見が反映されており、単に楽譜の誤りのあら捜しではなく、現場の意見としてより良いものを作ろう(残そう)とする姿勢が立派。それが今回の演奏にも現れていました。 プレトークでは第1楽章のあと「楽譜の指示により」5分以上の休憩を取りオケもいったん引き上げる旨、説明がありました。最近はあえて休まず次楽章へ流れていく演奏が多い中(アマオケも)、マーラーの指示に従うことにここまで拘るのは面白い。これについてネットでも意見が分かれるようだが「これもまた一興」と楽しめばいいのではないでしょうか。その第1楽章、冒頭から凄まじい勢いで低弦がうなりをあげ思わず息をのみました。以降、こんなバランスだっけ?こんなモチーフがあったんだと驚きと発見の連続。これはいつもの高関=マーラーを聞く醍醐味です。 第1楽章の終わり方も遅いテンポで崩れるように行くのかなと予想してましたが、速いテンポでした。終わった後、拍手してもよかったけど誰もせず、そのまま休憩20分。水分補給およびトイレ休憩でちょうどよかったです(サントリーホールはトイレの数が少ない)。ホールに戻ると、合唱団が並んでいるところでした。 第2楽章は無難なまとめ方、第3楽章は冒頭ティンパニーの気合に唸り、後半のトランペットソロの流れるような美しさに聞きほれました。 第4楽章冒頭は前楽章より半音高い調で始まるという厄介な箇所。メゾソプラノソロはちょい曖昧な感じもいい滑り出し、がややゆっくりテンポで歌いだして指揮と合ってなく一瞬ひやっとしましたがそこは高関さんが咄嗟に合わせます。またほかの公演だと舞台上オケのブラスが伴奏しますが、今回はオルガン席に別動隊を置くことで天上の調べをイメージさせました。(バンダは急ごしらえな感じでしたが) 第5楽章はもともと音響上の仕掛けが多く面白いのですが、今回はそれを忠実に再現したそうです。まず遠くから鳴り渡るホルン(運命の動機)は舞台袖ではなくオルガンの後ろ通路に配備した別動隊が扉の開け方により再現。ほかに左右の舞台袖も使いながら、マーラーがイメージした「遠くから堂々と」響きわたるブラスが舞台上のオケと別な時間の流れながら混然一体と鳴り響く(譜面上ではタイミングを合わせるように縦線がひいてありますが)という当時としては画期的な音響空間を作り上げていました。ここが一番面白かった。例のナイチンゲールのところとか。 その後に合唱が入りますが、大変訓練が行き届いていて実に素晴らしいハーモニーを生み出していました(本公演のMVP!)。ところがメソソプラノが絡んでくるとまたもやテンポが遅くてアンサンブルがずれだし、またもやヒヤリ。ソプラノソロがうまくリードしてくれたおかげで最後の「蘇るであろう」から感動のフィナーレへ。音響的にも内容的にも納得、たいへん面白く聞かせていただきました。 東京シティフィルは団員も少なく他のオケ等から賛助出演を得ての公演ゆえ演奏に傷もあり(特にバンダ)、あともう1回やれば高関さんの意思も通じより充実した演奏になったのではないかとも思う反面、1回限り故に奏者全員の力が結集した力演だったとも言えます。マイクが立っていたのでライブ収録したのかな。CDが出たら聞き直したいと思います。
2026年03月31日
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1.エバーグリーンフィルハーモニーオーケストラ 第7回定期演奏会開催日:3月28日(土)13時30分会場:ミューザ川崎シンフォニーホール指揮者:宮内晃プログラム:ニュルンベルクのマイスタージンガー(ワーグナー) 交響曲第103番(ハイドン) 交響曲第7番(ブルックナー) おそらく初めてか2度目に聞く団体。ワーグナーの開始からどっしりとしたオケの響きが好印象。バスパートの動きが聞き取れて、やはりドイツ物はこういう響きで聞きたいと思わせます。 指揮者宮内さんの指導の賜物と推察します。経歴を見ると室内楽を専門としている方のようなので響きのバランス感覚にすぐれているのだろうか。 続くハイドンの太鼓連打もなかなかいい響き。ティンパニーが胴鳴りしててちょっと聞きづらいなとは思いましたが思い切りがよくて好き。あとコンミスさんがうまくていいね。 後半メインのブル7。このオケならどっぷりしたブルックナーサウンドに浸れる、と思いきや快速調のブルックナーでした。案外大きめに始まる第1楽章冒頭は繊細さより原始霧の粗野なイメージ、続くメロディーは伸びやかさより感情の詰まった歌い口、強奏の分厚いサウンドにカタルシスを覚えました。 第2楽章のワーグナーへの弔歌は深い悲しみというより抒情に満ちた感じ。 第3楽章の快活さとトリオの歌の対比は見事でした。 第4楽章は前半楽章に比べて短いせいかバランスが悪い(締まらない)感じがしますが、響きの充実がそれを補っていました。最後の終わり方も遅くしたりタメを作ったりする従来のやり方ではなくインテンポであっさりした終わり方。昔気質のブルオタならそれだけでダメ出ししそうですが、私はこのようにすっきり終わるほうが好みです。こんな感じでいずれブル8もやってほしいな。(本公演のMVPはティンパニーさん!) 次回は来年3月池袋にて巨人。冒頭はざわざわした感じで始まるのか、楽しみであります。
2026年03月28日
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1.東京楽友協会交響楽団 第120回定期演奏会開催日:3月21日(土)13時30分会場:ミューザ川崎シンフォニーホールソリスト:手嶋真佐子指揮者:森口真司プログラム:交響曲第3番(マーラー) はい、またマラ3です。満腹ですw 新響のは明るい響きで明晰なマーラーですが、今回はどうでしょうか。 この団体は120回も演奏会やってる老舗だけあってレパートリーも広く、指揮者陣もテレビに出てくるような有名指揮者はいませんが多彩で面白いです。 今回は右のバルコニー席だったせいもありバランスがどうこうは言いませんが、感銘度は大変高かったです。第1楽章の行進曲はド派手に決まってたし、第2楽章の抒情的な謡い方もなかなかでした。 第3楽章はポストホルンに注目してましたが舞台裏で扉を少しだけしか開かない上に音量が小さいため客席ではほとんど聞こえてなかったのでは?2回目にポストホルンが出現する時は2つの扉を全開放してようやく聞こえてました。指揮者の狙いは最初の出現は遠くから2回目は近くから木霊のように聞こえてほしかったのでしょうけど、ちょっとあてが外れていたかもしれません。あと夢世界を破るようなトランペットの強い入り方は好き。 第4楽章、第5楽章は声楽が入りますが合唱はこの演奏会のための臨時編成の割にはうまくまとまった良い響きでした。突き抜けた感じがいい。 第6楽章はぐっと抑えた歌が徐々にヒートアップして最後の金管のコラールに至るまで長い道のりをうまくコントロールしながら最後のニ長調の和音が鳴り渡るまで集中が途切れず感動的な幕切れだったと思います。細かい表情をつけながら大きくうねりを作り出した森口さんの手腕は見事でした。 演奏に関しては以上ですが、あらためてマラ3を2回聞いて「いい曲だなあ」と感銘を受けました。復活のような劇性はないもののゆっくりじんわり感動に浸れるのはいいものです。後に5番や6番みたいな複雑な路線に走るマーラーですが、内に起こる自然な感動を素直に写し取った2番や3番のような路線のままに進んでほしかったなと思いました。アルマが悪いんだな、きっと(笑)
2026年03月21日
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1.フライハイト交響楽団 第56回定期演奏会開催日:3月1日(日)13時30分会場:すみだトリフォニーホール 大ホール指揮者:森口真司プログラム:交響管弦楽のための音楽(芥川也寸志) キージェ中尉(プロコフィエフ) ガイーヌ抜粋(ハチャトリアン) キージェ中尉を生で聞きたくてあまり期待せずに行ったコンサート、結果どれも素晴らしくて感激しました。 芥川がショスタコーヴィチやプロコフィエフなどソ連の作曲家に憧れて1954年当時まだ国交を結んでいなかったソ連に密入国、そのときに出会った作曲家のひとりがハチャトリアンでした。そんな繋がりを知っていればニヤニヤなプログラム。 今回の芥川を聞いてからプロコやハチャトリアンを聞くとなるほど影響受けてたんだなあとわかります。 芥川の生き生きとした音楽にはプロコのオーケストレーションの巧みさ、面白さ、後半メインのガイーヌに聞かれる民謡性とリズムが一体となって芥川に流れているように思えました。 期待していなかった分、とても面白いプログラムです。 でも何がよかったってガイーヌです。抜粋とはいっても通常の4曲の組曲ではなく21曲も! アイシャとガイーヌの場面の曲は「子守歌」と題されて単独でも演奏されますがこうして全体の流れで聞くとまた違った味わいですね。 ほとんど初めて聞く曲たちでしたがどれもいい曲揃いで十分堪能しました。有名な剣の舞は全体の最後のほうに出てくるんですね。知りませんでした。 余談ですが、私の左斜め前に座っていた外国人(ひょってしてウクライナ?)のおばあさん。リズミカルな曲には体を揺らし聞かせるところでは涙し実に演奏を楽しんでいました。ああ音楽ってこう楽しんでいいんだなあと改めて思いました。 周りに迷惑かけなければ、ですがw
2026年03月01日
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