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2024年09月06日
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むつ市の飲み屋街周辺には大きな寺院が数か所ありますが、ここもその内の一つ。この寺院の前の通りを山手に行くと恐山 菩提寺に着くんですが、なんとこの寺はその本坊とのことです。恐山と並び立つむつ市内の古刹を見ていきましょう


田名部海辺三十三観音霊場一番札所:吉祥山 円通寺 慈眼堂


大通りからすこしそれると寺門が見えてきました。



寺門の横に斗南藩史蹟地とありますね。説明書きも建ってあります。





斗南藩史蹟地 円通寺

明治維新は会津藩にとって、まさに動乱の時代でした。朝敵の汚名を着せられたまま廃藩となった会津藩は、翌明治2年(1869年)9月、全国唯一の移封処分を受け最花の地へ挙藩流罪となったのです。
ここ円通寺は、明治4年(1871年)2月18日数え年三才の松平容大公を藩主に迎え、斗南藩の仮館として藩庁が置かれた場所で、容保公・容大公が起居をともにされました。
現在も容大公愛玩の布袋像などが保存されています。また、同時に田名部迎町大黒屋文左衛門方に開設中の藩学校日新館もここに移されました。境内にはこの地に残った会津人の手により、明治33年(1900年)8月容大公揮ごうによる会津藩士の招魂碑が建てられました。碑文は会津藩士族南摩綱紀博士の撰によります。



寺門をくぐると広い駐車場があり、更に山門が有ります。
こちらの山門は組木が非常に素晴らしく、足の部分の反りも良いです。装飾から何から全てが美しい山門ですそして会津藩は松平、つまりは徳川の氏族が藩主だからなんでしょうか、大きな三つ葉葵の垂れ幕がかけてあります。







境内の小祠です。この隣に会津藩士の招魂碑があるんですが、例の如く撮り忘れ・・・。



説明書きだけは撮ってました。





招魂之碑裏面の碑文

碑陰記
明治33年8月
旧会津藩士従五位勲五等南摩綱紀撰并書
石工 伊東 平太郎

明治戊辰之乱会津藩士奮戦各地死者数千人其忠勇節烈凛乎凌風霜矣及乱平生者皆浴一視同似仁之澤而死者幽魂独彷徨寒煙野草之間不得其所吁嗟
哀哉今茲庚子為其三十三年忌辰於是旧藩士居南部下北郡者胥謀建碑
圓通寺招魂祭之寺則旧藩主容大公封斗南時所館也

明治戊辰の乱、会津藩士各地に奮戦す。
死者数千人、その忠勇節烈は凛乎(毅全として)として風霜を凌ぐ。乱平ぐに及び生者は皆、一視同仁(差別をつけず全ての人を同じように愛する事)の澤(恩恵)に浴す。而して死者の幽魂は独り寒煙(物寂しい)たる野草の間を彷徨(さまよう)し、その所を得ず。ああ哀しいかな、今茲(ことし)庚子(カノエネ)(明治33年の干支)はその三十三年忌辰(命日)なり。是に於いて旧藩士の南部下北郡に居する物、碑を圓通寺に建て、招魂の祭りをあい謀る。この寺は即ち旧藩主容大公の斗南に封せらる時の館なる所也。




こちらにも垂れ幕がかかっています。屋根は入母屋造、入り口は中央から少し左にずれています。本尊は釈迦如来です。下に由緒を載せます(一部加筆)。




円通寺(恐山菩提寺本坊)


開山:聚覚和尚
本尊:釈迦如来
札所本尊:如意輪観音

 吉祥山円通寺の創建は室町時代後期の大永2年(1522年)、根城南部家の援助を得て聚覚和尚(曹洞宗の僧)に開かれたのが始まりとされます。聚覚和尚は享禄3年(1530年)に恐山菩提寺を再興すると円通寺は恐山菩提寺の本坊となっています。江戸時代初期の寛永4年(1627年)に根城南部家が遠野に移封になると外護者を失い衰微しましたが、万治2年(1659年)、盛岡藩主南部家が東昌寺六世に招き中興し東昌寺(茨城県猿島郡五霞町)の末寺となっています。

 又、斗南藩の史跡としても知られ、幕末、新政府軍と対立した会津藩(福島県会津若松市)23万石は慶応4年(1868年)の会津戦争へ突入し明治元年に降伏、会津藩は廃藩となりました。明治2年(1869年)、旧家臣や親族などの嘆願により会津藩主松平容保の嫡男松平慶三郎(容大)の家督相続と陸奥国内3万石が認められます。

 明治3年(1870年)、旧南部藩領の五戸(五戸町)に入り五戸代官所が仮の藩庁となります。その後、正式に領地が決定し斗南藩が立藩、明治4年(1871年)に円通寺に仮の斗南藩の藩庁と藩主の居館が設けられ、一時迎町大黒屋で開校した藩校日新館も円通寺に移されました。

 境内には戊辰戦争三十三回忌の明治33年(1900年)に招魂碑(旧斗南藩主松平容大の揮毫、碑文は南摩綱紀の撰)が建立されています。寺宝である田名部海辺三十三番順禮札所標示板(1枚)が昭和47年(1972年)にむつ市指定有形民俗文化財に指定されています。

斜めから。
こう見ると軒下の装飾もかなり豪華です。むつ市でも指折りの歴史ある寺院です。田名部海辺三十三観音の札所本尊は如意輪観音ですが、これは境内の慈眼堂に納められています。



これが慈眼堂です。



扁額です。慈眼堂の文字が消えかけています。







御詠歌


札所本尊:如意輪観音 चिन्तामणिचक्र

今回貰った御朱印です。



初代和尚によって再興された恐山 菩提寺の記事も有ります。興味があれば是非!
・三十三番札所:恐山 菩提寺 本州最北の大霊場

以上です。



掃除小僧と歌碑



山門の装飾






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最終更新日  2025年05月14日 23時02分08秒
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