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2024年11月05日
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カテゴリ: 津軽八十八霊場
津軽半島の北端、竜飛崎に至るまでの途上に今別という町があります。本州最北の新幹線停車駅がある事でも有名です。近くには旧石器時代の遺跡である大平山本遺跡、源義経北行伝説の舞台厩石など、歴史的なスポットが数多くあります。今回紹介する本格寺もその一つで、創建はある説によると天元年間(978~983年)とも言われており、歴史の息吹を感じられます。

2024.8.10
津軽八十八霊場十六番札所:始覚山 還洞院 本覚寺


山門です。かなり立派な扁額がついています。



こちらがその扁額です。力強い文字で”始覺山”という山号が書かれています。



山門をくぐって左手には多聞天堂という小さな御堂があります。



中には小舟が飾ってあり、装飾的である事から実用ではなさそうです。もしかしたら漁業関係者からの奉納かもしれません。



毘沙門堂の隣には鐘楼と大仏があります。今別大仏として有名なこの阿弥陀如来坐像は、小像の覆堂の代わりとして建てられたものらしいんです。



内部の阿弥陀如来像。もともとは阿弥陀堂があり、その中に納められていましたが、火災により焼失。大仏が建立され、今ではその胎内仏となっています。
ここでは賽銭を入れると自動で焼香の電源が入り、お参りできるようになっています。




 本覚寺境内にある青銅塔婆(総高3.015m、正面に「南無阿弥陀仏」、裏面に地蔵菩薩、側面と余白に貞伝上人の功績)は良船貞伝上人(享保3年:1718年、29歳で本覚寺五世に就任し多くの実績をあげた名僧)が死去すると菩提を弔う為、享保12年(1727年)に建立されたもので全国的に見ても大変珍しく技術的、意匠的にも優れている事から昭和34年(1959年)に青森県重宝に指定されています(貞伝上人が生前、鋳物師小原安兵衛を招いて制作させ自らは塔婆下の墓穴に入滅したとも)。



本堂です。なかなか変わった形の御堂です。手前の松がいい味だしてます。



梁には龍の木彫があり、かなり立体的です。



​では御由緒です。
始覚山 還洞院 本覚寺

浄土宗  梅福山報恩院専称寺末寺
開山:安長和尚
本尊:阿弥陀如来

本覚寺について
 抑々、慶安4年(1651年)羽州湯殿山大日坊別当より、法龍山延命寺吉祥院の導坊を建てたとされるのを起源とする。

 承応2年(1653年)武蔵の国より浄土宗白旗の僧安長が下向しその跡を継ぎ、明暦3年(1657年)名越本山たる磐城専称寺より寺号を授かる。爾来、享保には貞傳・寛政には愍榮の中興を輩出して布教あるいは地方産業に貢献し徳望遠近に触れることとなり、今日に至る。

 中興・貞傅は元禄3年(1690年)今別の生まれで當寺二世(後に弘前・誓願寺八世)の安貞上人に師事し得度、宝永元年(1704年)より磐城・専称寺での15年の修学を経て郷里へ迎えられ當寺五世となりました。その布教の様子は「貞博上人東城域念仏利益伝」上下二巻にまとめられ、念仏の功徳による数々の行徳を讃える内容がつづられています。
 また、北海道との縁も深く有殊・善光寺の住持をしたとも伝えられ、仏像・書画等が地域のみならず北海道に至るまで各地に残されています。小樽市の曹洞宗・宗圓寺の本尊及び五百羅漢の作成にも関与したとされています。

こちらの説明書きも見てみましょう。




始覚山還洞院本覚寺

この寺は、明暦3年(1657年)、安長上人によって開かれた浄土宗の寺で、阿弥陀如来を本尊としています。当寺の第五世住職貞伝上人は、名僧の誉れ高く、地域の産業振興にも尽くした人物。漁師の生活を案じた貞伝上人が、境内の多聞天堂に祈願し、経を書いた石を念仏読経とともに、海に投げ入れ昆布を根付けさせたといわれ、当地方では、今別昆布は貞伝上人の賜わり物とされており、また、ただ取るだけのものではなく育てる漁業の先駆者ともいわれております。


これらの由緒以外にも、貞伝上人に関する様々なエピソードがあります。津軽三十三観音霊場二十一番札所の袰月海雲洞釈迦堂(鬼泊巖屋観音堂とも)が荒れはてた時に、観音像を持ち出して一時寺に置いていたなどの話もみられます。詳しくは下のリンクからご覧になれます。

・二十一番札所①:袰月海雲洞釈迦堂 釈迦滝の脇に座す観音堂

・二十一番札所②:鬼泊巖屋観音堂 波打ち際の観音堂

本覚寺から譲り受けた仏像を本尊としているお寺もあります。詳しくは下のリンクからどうぞ!

・二十五番札所:矢倉山 観音寺 奇岩取り巻く三十三観音

もともと書房だった建物から堂内に入ると、すぐに御朱印置きがありそこで自押します。 津軽八十八霊場十六番札所:本覚寺 のものと、 津軽三十三観音二十番札所:高野山観音堂 のもの、 二十一番札所②:鬼泊巖屋観音堂 のものと三種類の朱印があります。





仏前に進みます。ここには大変立派な扁額が有るんですが、何と書いているんでしょうか?”忠覺殿”に見えますが・・・どうでしょう。



本尊の阿弥陀如来像です。写真では表現しきれていませんが、かなり荘厳な雰囲気が醸されています。直に見ると感動しますよ!



境内の地蔵像。
今回の札所は津軽最古の寺とも呼ばれている古刹でした。それを証明するように、津軽の特に外ヶ浜一帯には本覚寺との関連を示すエピソードが数多く残されています。おそらく、当地域における布教の拠点となっていたのではないでしょうか。非常に楽しめました



御詠歌
ともしびの つねにかがやくつきかげの ひかりをうけし のりのひとびと

本尊:阿弥陀如来 अमिताभ

以前貰った御朱印です。



以上です。






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最終更新日  2026年03月04日 21時19分57秒
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