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2007年02月11日
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カテゴリ: 仕事部屋の風景

(一応、前回のつづき)

そんなこんなで、
専門知識があることと、
翻訳ができることとは別という考えは早くからありました。
実際、当該分野ご専門の方(ドクターなど)に依頼したが、
わかりにくいので直してほしい。
エージェントさんからそういう依頼も幾度となく受けています。

そういう仕事をするなかで気付いたのですが、
専門知識のある人は、

構文がとりづらい部分に遭遇すると、
知っている単語をつなぎ、
知識に基づいて意味のある文にするというのがパターンです。
当たっていればいいのですが、
間違っていれば、できた上がった文は内容的に正しくても、
原文とは違う内容の文ということになりますし、
誤訳であることに気付かれないまま通ってしまうことにもなります。

私のように知識のない人間は、
まず原文に食らいつくしかありません。
原文から得られる情報を残らず吸い上げ、
それでも解決しない(ふたつの意味にとれうるなどの)場合には、

でも、そういうことはほとんどありません。

以前 にも書きましたが、
専門性の高い文書でも、
知識がないと解決できないことはかなり少なく、
原文の構造をきちんと把握でき、

思考と言語とは密接に関わっていて
人間の思考を支えているのも、
科学技術の発達を支えているのも言語です。
ごく細かいこと、高度なことも
きちんと誤解の余地なく表現し、伝達することができます。

もし、知識がないと書かれた内容を正しく知ることができない言語があるとすれば、
その言語そのものに重大な欠陥があるということになりますが、
今のように科学技術が高度に発達していることを考えれば、
そういうものとはまったく無縁な世界でしか用いられていない言語を除き、
それはないということになります。

…で、翻訳する際に知識があるとこに頼っている方は、
原文の構造をまず完全に把握するまで粘るという力がつきにくいように思います。
最終的には、そっちの方がずっと確実で楽なんですけどね。



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最終更新日  2007年02月11日 18時55分57秒 コメント(14) | コメントを書く
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