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鳥取県と言えば、日本で最も人口が少ない都道府県(約60万人)。その県庁所在地である鳥取市の人口もわずか20万人しかない。鳥取砂丘や二十世紀ナシ、らっきょう、松葉ガニで有名だが、過疎化、高齢化を象徴する県の一つでもある。 経済的には、同じ県内の米子市と勢力圏を二分していることもあるが、鳥取市内の商店街は不況もあってさびれが目立つ。しかし、意外と元気なのが飲み屋街である。景気が悪くても、やはり外食はしたい。だから居酒屋やBARも元気である(ちなみに、寿司屋がやたら多いのが鳥取市の特徴でもある)。 鳥取までは大阪から直通特急「スーパーはくと」で2時間半ほど。出張でも十分日帰り圏内であるが、如何せん本数が少ない。最終は午後6時40分発。うらんかんろのような呑み助には、BAR巡りが叶わないダイヤである。今回、うらんかんろは1泊出張の機会に恵まれ、ようやく念願のBAR巡りができることになった。 とは言え、関西のBARのマスターにも鳥取のBARに詳しい人はあまりおらず、で、頼りにしたのはS社のホームページにある全国のBARR案内「Bar-NAVI」。そこにオーセンティックBARとして紹介されていた2軒に狙いをしぼった。 最初にお邪魔したのは「Bar・Style」=写真左。しかしオープンは午後8時ということなので、寿司屋でゆっくりと腹ごしらえをしてから出かけた。扉を開けると、当然僕が最初の客。 まず、1杯目をいただく。「ご出張ですか?」とマスターのMさん。「えっ、分かります?」と僕。「ええ、早い時間に来られるのはまずそうですね。地元の人間は出足が遅くて、(来店は)早くて9時。普通は10時前後くらいです。それに服装です。やはり都会から来られた方はセンスがいいので、すぐ分かります」と解説をしてくれたマスター。センスを誉められて少し嬉しい気持ち。 店内は、都会にあるようなおしゃれで、落ち着いた雰囲気。鳥取にいるのを(失礼!)忘れるくらいだ。バック・バーの棚のお酒の品揃えも都会に負けないくらい充実している。「(地方都市の)ハンディはありますが、情報は精一杯手に入れて、都会のBARに負けないように頑張っています」とマスター(写真右=Bar Styleの店内風景)。 マスターは時間があれば、比較的近い関西のBARに出かけては、そこのマスターのカクテルづくりなどの所作を学んでいるという。「僕には師匠がいませんから、都会のBARで働く先輩はみんな先生です。技術で盗めるものは全部勉強しています」。話を聞いていて、その努力家ぶりにただ頭が下がる。 マスターの話に出てくる大阪のBARのマスターには、僕が懇意にしている人も何人もおり、親近感が増す。店は今年で8年。柔らかくソツがなく、温かい接客。まだ30代半ばであろうマスターには「これから」を大いに期待させる。鳥取に行く機会があればまた行きたいと思えるBARだが、マスターどうか午後6時くらいから店を開けてくださいなー(笑)。 さて2軒目もS社の「Bar-NAVI」に出ていた「Bar・Ism」=写真左。訪れた日の夜は雪が吹雪いて、凍えそうに寒かったが、1軒目の「Style」からは歩いて数分なので有り難い。 店は雑居ビルの2階にあるが、店内はとても静かでゆったりとした空間。バックバーの扉代わりの格子戸がこのBARをさらにしっとりとした雰囲気にしている。ここも8年目という。まず1杯いただいた後、1軒目のBARでした同じ話(鳥取のBARのオープン時刻はなぜ遅いのか)をする。 「Ism」のマスターもやはり、鳥取の客の出足の遅さを口にした。都会のBARなら、早い時間に開けておけば仕事帰りの客を期待できるだろうが、地方都市なら、マイカー通勤も多いだろうから、なかなかそれも叶わないのだろう。都会とは違うBAR経営の難しさを知った。 2杯目は、寒いので体を温めるためにホット・ウイスキーをお願いする。「(ウイスキーに浮かべる)丁字(クローブ)はありますか?」と尋ねたが、あいにく「切らしているんです。申し訳ありません」とのこと。 都会のBARと同じレベルの望んではいけないし、なかったからと言って問題にしてはいけない。温かい接客とリーズナブルなお値段のお酒があれば、もう十分満足なのだから。そういう意味では「Ism」も十分及第点のBARだと僕は思う。 さて、まだホテルに帰るには時間も早いので、1軒目のマスターに聞いたBARに向かう。なにやら、大阪のBARで修業した方が故郷に戻って開かれた店という。ひょっとして共通の知人がいるかもしれない。 店は泊まるホテルと川を挟んだ斜め向かい、住宅と飲食店が混在する通りにあった。その名は「Misty Bar」=写真右。目立つ看板も出ていないので、もうちょっとで通り過ぎてしまいそうだったが、店先にBARらしい灯りがあるので、なんとか迷わずにたどり着けた。 「大阪から出張でお邪魔して、Styleのマスターから教えてもらいました」とまず、マスターのNさんに挨拶する。聞けば、Nさんは、大阪で僕も何度かお邪魔したことがある「~ist」というBARで働いていたという。そして、当時の同僚には今は独立されて、僕の懇意にしているバーテンダーも数多くいた。 こうなれば僕とNさんとの距離はあっという間に縮まる。落ち着いた雰囲気もあってか、Nさんは実際の年齢よりは少し老けて見える(失礼!)が、ほのぼのとした人柄。ひと言で言えば、「いい味出している」バーテンダーという表現がぴったりか(写真左=Misty Barの店内風景)。 店は「~ist」で修業したという影響もあるのか、なんとなく、店内の雰囲気や酒類の品揃えやフードへのこだわりが似ている(付き出しの盛り付けなど)。聞けば、この店も今年でオープン8年というから驚いた。つまり、鳥取のBAR状況は8年前から大きく変わったということか。 ほのぼのとしたNさんのゆったりトークに包まれていると、心地よい酔いがさらに心地よくなる。Nさんおすすめのシングルモルト「ベンリアック1987」が胃にしみる。鳥取のBARも捨てたものではない。みんなそれぞれ一生懸命頑張っていることを、僕は実感した。 願わくは、鳥取の経済状況ももっと好転すればなによりなのだ。そのためには、まず鳥取の人口が増えるような施策が行政にほしい。そして、地元で暮らしたい人が十分暮らしていけるような働き口が多くできればいい。さらに、都会からもっと旅行客を呼び込めるようなアイデアを考えたい。JR西日本さん、ぜひ最終の特急は9時発くらいに設定してほしい。頑張る地方都市を応援することは、都会側にも必要なことだと思う。 鳥取で訪れた3軒のBARのマスターの皆さん、温かいもてなしを本当に有難うございました。皆さんのBARにいつかまた再訪できることを、うらんかんろは心から願っています。 【Bar・Style】鳥取市末広温泉町206 ギャザビル2F 電話0857-23-8008 午後8時~午前3時 月休 【Bar・Ism】同市末広温泉町158 ユキビル2-2F 電話21-1366 午後7時~午前3時 日休 【Misty Bar】同市弥生町140 柄本ビル1F 電話29-0180 午後9時~午前4時 日祝休 (JR鳥取駅から徒歩10~15分。3軒ともとてもリーズナブルなお値段です)。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/02/19
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倉敷と言えば、江戸時代は幕府直轄の「天領」として栄え、大原美術館や白壁の家並みが運河沿いに建ち並ぶ歴史的な「美観地区」で知られ、年間を通して全国から多くの観光客が訪れる。うらんかんろも学生時代に二度遊びに行ったことがあるが、情緒あふれる素敵な街という印象をずっと持っていた。そんな倉敷に、実に数十年ぶりに仕事でお邪魔する機会があった。 久しぶりに訪れた倉敷の「美観地区」は昔と変わらぬたたずまいを見せ、相変わらず観光客で溢れていた。しかし、駅前から「美観地区」につながる商店街は、他の地方都市同様、シャッターを下ろしたままの店が目立ち、かつて百貨店があった場所は、広い駐車場に変わっていた。 倉敷はまだ「美観地区」という財産があるからまだいい。しかし、そうした目立った財産を持たない地方都市は、この経済苦況の中で、再生への手掛かりをつかめぬままもがいているところが多い。特効薬はないし、答えは簡単ではない。 さて、日記の本題であるBAR巡りに戻る。まずは、午後6時オープンと聞くBARに行ったところ、まだ電気が暗い。定休日でないことは確認している。念のために、店へ電話を入れてみると、マスターらしき方が出て、「すみませ~ん。きょうはちょっと準備が遅れて、オープンは7時頃になります」とのこと。 それでは、仕方がない。もう1軒お邪魔しようと思っていたBARは、7時オープンなのでまだ早い。で、駅から美観地区へ続くメーン・ストリートを歩いていると、1軒のBARが開いていたので、時間つぶしにお邪魔する=写真右。 店内にはさまざまなオブジェやポスター、催しのチラシが飾れていて、カジュアルな雰囲気。椅子やテーブルの色や形がみんなバラバラなのは、当然、そういう「ウケを狙った」ものなのだろう。カウンターだって、タイル貼りだ。 店名は「SWLABR」と書いて「スーラバー」と読ませるという。何から何まで変わった店だけれど、不思議と居心地は良い。BAR巡りのスターターには、こんな店も悪くない。僕はビールを頼んでカウンターに腰掛け、しばしのウォーミングアップ(店は昼間から開いていて、カフェ遣いもできるという)。 店長らしき方に、「店の名前の由来は?」と尋ねる。「(エリック・)クラプトンがやってたクリームの曲名からとったらしいです」。で、その「スーラバーの意味は?」とニの矢を放とうかと思ったが、やめた。それは帰ってから自分で調べてみよう。BARというのは雑学が増える場所でもある。 さて、ようやく7時になり、最初の店へ戻ろうかとも考えたが、2軒目に予定しているBARの方がロケーションが近いことから、急遽まず、その「Bar胤(つぐ)」=写真左=を目指すことにする。 「胤」は、切り絵作家の成田さんや大阪の複数のBARのマスターから、「あの店はいいよ」と勧められたBARだ。店はメーンストリートから数分、静かな住宅街の中にある一軒家の1階。気を付けて歩かないと通り過ぎてしまいそうだ(写真右=成田一徹さんの切り絵も店内に飾られていた)。 重厚な扉を開けるとマスターのYさんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。驚いたのは、例えば麻布十番にでもありそうな、おしゃれな空間。僕はカウンターに落ち着き、「大阪から出張でお邪魔しました。複数の方から倉敷へ行ったらぜひ胤へ行きなさいと言われました」と切り出し、ジン・リッキーをお願いした。 「胤」は今年で創業25年。現在地に移転して約10年になるという。店名はYさんの名前の1文字に由来する。2年ほど前に少し病気をして数カ月間お店を休まれたが、現在は快復されたといい、お元気そうで何よりだ。 客は幸いまだ僕ひとり。Yさんが個人的に懇意にしている大阪や神戸のバーテンダーの話題をひとしきりしていると、Yさんは突然涙を流され、ハンカチを取り出された(写真左=落ち着いた雰囲気のカウンター)。 神戸のBar・Savoyの元マスターKさんの近況に僕が触れた時だった。「すみません、(病気をしたせいか)涙もろくなってしまって…」とYさん。「いやいや、こちらこそ泣かせるつもりはなかったんですが、申し訳ありません」と僕。業界の大先輩のことを思って、思わず胸に迫るものがあったのかもしれない。 NBA(日本バーテンダー協会)中国地区本部の技術研究部長という重責を担っておられることからも分かるように、腕もとても確かな方である。しかしそんな技術的なことよりも、温かい接客が最上のもてなしだということを、Yさんは体で教えてくれる。そのバックには病気と闘った貴重な経験が生きて、その人間味あふれる人柄に現れているのだろうと僕は思う。 「胤」でさらにハイボールを頂いた後、僕は再会を約束して、店を後にした。倉敷は新幹線とJR在来線を乗り継いで大阪から1時間半ほど。再訪するのには嬉しい距離だから、またYさんに会いに行きたいと思う。 さて、3軒目にお邪魔したのは、倉敷一の老舗「Onoda Bar」=写真右。駅前商店街のはずれ、ツタのからまる1軒家の脇の階段を上っていけば、そこがBARの玄関。 「さっき電話した者ですが…」と言うと、白髪まじりの短髪のマスターは笑顔で「すみませんでしたねぇ…、いつもは必ず6時に開けるんですが…」と。まぁ、こういう予期せぬことが起きるのがBAR巡りの面白さでもある。 天井の高い店内は、開放感があふれる。一見すると和風の一軒家なのに、壁はコンクリートの打ちっぱなしという面白い造り。ちなみに、1階の日本料理屋とは姉妹店関係にあるとか。 長いカウンターに面した長いバックバーが凄い。4段の棚には、シングルモルトを中心に様々な酒類のボトルが所狭しと並べられている。そして、そのボトルの前には、アンティークぽいグラスがいっぱい(写真左=「Onoda Bar」の店内風景)。 「地震が来たら大変ですよね」と言うと、「このあいだ、ちょっと大きい震度4くらいの地震があった時は、店にいる時で、ボトルとボトルがぶつかり合う音が凄かったよ。幸い、まだ倒れて割れたことはないけど、まぁその時はその時で…」と大らかなマスター。 もしもの時のためにも、ウイスキーは「秘蔵するより飲んであげてなんぼ」だ。グラスだって、形のあるものはいつか壊れる。僕と同じ哲学の持ち主のマスターに乾杯! で、まず1杯目に頂いたのは、久しぶりにアイラの新顔「キルホーマン」のシングルモルト。スモーキーで旨い。 マスターに名刺をもらうと、「おや、Oさんじゃなくて、Tさんですかぁ…?」と僕。「いやぁ、10年ほど前に婿養子に行って、名前が変わっちゃってねー、アッハッハ」とのたまう。いやいや愉快なマスター。 2杯目は、「ソーダ割りで何かおすすめを」とお願いしたところ、「じゃぁ、これで」と「Ancient Clan」=写真右=というブレンディドを選ばれた。う~ん、まさかの選択。トマーチンがキーモルトのブレンディドだが、実はこのウイスキー、(偶然なんだけど)前から一度味わってみたいと思っていた銘柄だった。 マスターは大阪のBARのマスターたちとも懇意。僕の行きつけのBARにも行ったことがある。「Mさんの店(Bar・K)では6軒目くらいだったこともあって、寝込んでしまって迷惑をかけちゃってねー」とマスター。大阪でも豪快な人柄だったらしい。 そんなこんなで話し込んでいると、そろそろ新幹線の出発時間。岡山まで戻らなければならない。後ろ髪を引かれる思いで、「Onoda Bar」を別れを告げた。ここもまたぜひ再訪したい。倉敷のBARの皆さん、温かいおもてなしを本当に有難うございました!【SWLABR(スーラバー)】岡山県倉敷市阿知2丁目18-2 電話086-434-3099 正午~午前3時(木のみ午後8時~午前3時) 無休 昼間はカフェ営業も 【Bar 胤(つぐ)】倉敷市阿知3丁目16-8 電話426-6676 午後7時~午前1時 日休 【Onoda Bar】倉敷市鶴形1丁目2-2 電話427-3882 午後6時~午前0時 月休【追記1】「SWLABR」(スーラバー)は、60年代のクリームの名盤「カラフルクリーム」の収録曲で、「She walks like a bearded rainbow」(彼女は髭を生やした虹のように歩く)という、サイケデリック時代ならではの意味不明文の単語の頭文字を並べてタイトルにしたものということです。【追記2】Bar 胤はその後、残念ながら閉店されました。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/02/13
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またまた広島への日帰り出張でした。そして、仕事の後は“お決まり”のBAR巡りです。まず、前回広島のバーテンダーさんから教えてもらった、広島市内で「唯一、午後5時からやっている」という「Bar・BROWN」へ=写真右。 市内最大の繁華街「八丁堀」界隈にある福屋デパートのすぐ裏という抜群のロケーション。店は地下にあるので、通りに面した階段の下り口に立て看板が立っていました。 最初はもう少しカジュアルなBARを想像していたのだけれど、階段を下りてドアを開けると意外や意外、落ち着いたオーセンティックな空間が待っていました。カウンター約7席にテーブル席が一つというこじんまりした酒場。 開店間もなくにお邪魔したというのに、カウンターにはもう先客が一人いて、僕が座った後も、一人客が相次いで来店。やはり広島の「飲みびと」たちも、早い時間からオープンしている店が好きなんでしょうね。 マスターのOさんは30代前半くらいでしょうか。ハンサムで、薄めの口髭がかっこいいバーテンダーです。最初は寡黙で近づき難いような雰囲気でしたが、喋ってみると気さくな方で、接客もスマートでした(写真左は、Bar・BROWNへのエントランス)。 オープンして3年らしいですが、バック・バーの棚にはシングルモルトがオフィシャルだけでなく、ボトラーズものも結構充実しています。でも、マスターに聞くと「モルトだけにこだわってるつもりはなくて、カクテルにも力を入れています」とのこと。 嬉しいことに、これほど雰囲気もいいのにノー・チャージ。懐が心細くても(笑)、安心して飲めますね。広島のBARホッピングのスタートにちょうど良い店です。 さて2軒目は薬研堀エリアへ。老舗のオーセンティック「Bar・KAWASAKI」=写真右=にお邪魔しました。1968年オープンした店は、堂島サンボアのような、重厚でウッディな空間。マスターのKさんは御歳68歳。創業以来ずっと一人で切り盛りしてこられたということです。 BGMもない店内は風格が漂い、通りの喧噪もほとんど聞こえず、本当に静かです。ゆったりと気持ちよく飲めます。マスターは吉本新喜劇の「竜(たつ)ジイ」似で、好々爺のようなあったかい感じの方です。 マスターとは、ちょうどこの夜、朝青龍の引退表明があったりしたので、「潔く辞めるしかないですよね」「これまで甘やかし過ぎたんやねぇ」などとその話題で盛り上がり。そして、美味しいクリームチーズのお通しをいただきながら、あっという間に2杯を重ね、再訪を約束してお別れ。 さて、この夜の締めは「ニッカ・バー今市」=写真左=という店。その名の通り、ニッカ社のウイスキーがメインの店です。カウンターの上にはニッカ製品がずらりと並んでいます。 せっかくだから1杯目は、発売されたばかりのシングルモルト「宮城峡1989」を=写真右下。マスターの今市さんは北海道の余市蒸留所を訪れたのがきっかけでニッカ・ファンになり、ついには7年前、自分でBARまで開いてしまったとか。 カウンターを見ると、「あれ、ボウモアとかラフロイグとかS社系のモルトがある! いいんですかぁ…(ニッカ社の人に)怒られません?」とマスターに聞くと、苦笑して「いやぁ、洋酒は構いませんよとニッカさんからも了解を得ています」と。 2杯目に何を飲もうかと思いましたが、カウンター端に並んでいたニッカのオールド・ボトルの中から、少し古い時代のシェリー原酒が多めにブレンドされたスーパー・ニッカをお願いしました。濃厚でしっかりした味わい。レギュラーのスーパー・ニッカでは得られないテイストです。 僕が、店が午後8時オープンなのに触れて、「もう1時間早く店を開けてくださいなー」とお願いすると、また苦笑いして「昔は7時から開けていたんですが…、要望が多ければ考えておきますねー」とのお答えを頂きました。 かくしてここ数ヶ月で3度目の広島BAR巡りは無事に終了し、僕は新幹線で帰阪の途につきました。来週再び広島出張があり、それが終わるともう当分は広島へ来ることはありません。さて、次回はどこを巡ろうかなぁ…。【Bar・BROWN】広島市中区堀川町6-17 森岡ビルB1F 電話082-247-4441 午後5時~午前2時 日休 【Bar・KAWASAKI】中区薬研堀2-2 243-5558 午後6時半~午前2時 無休 【ニッカ・バー今市】中区堀川町4-8 右近ビル2F 244-3333 午後8時~午前3時 日祝不定休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/02/06
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昨日開催された2010年の米グラミー賞の授賞式。毎年様々なアーチストのライブ・パフォーマンスが楽しみで、欠かさず見ています。 で、今年もエルトン・ジョン&レディ・ガガやボン・ジョビ、マイケル・ジャクソンへのトリビュートなど、なかなか見応えがあるライブがいっぱいありました。 そうしたパフォーマンスの中で、昨年なくなったレス・ポールさん(ギタリスト)へのトリビュート・ライブがありました。レス・ポールさんと言えば、ギブソン社製のエレクトリック・ギターのオリジナル・モデルで有名です。 レス・ポールのモデルは60年代以降、様々なプロのアーチストに使われ、フェンダーのストラトキャスター、テレキャスターと並んで最も有名なギター・モデルとして、現在でも高い人気を誇っています。 しかし、レス・ポールへのトリビュートとしてギタリストとして登場したのは、なんと、ジェフ・ベック=写真。ベックと言えば、ステージではいつもフェンダーを使っていることで有名です。僕は思わず、「お前が出るなんて、おかしいやろ!」とテレビに突っ込みを入れてました。 レス・ポールへのトリビュートなら、やはり一番ふさわしいのはジミー・ペイジでしょう。ペイジが多忙で来られなかったのなら、この日会場に来ていたカルロス・サンタナやガンズ&ローゼスのスラッシュの方がまだましだったはずです。 しかも、ベックが女性歌手のバックで弾いていたのはカントリー・ブルースっぽい曲。グラミー賞委員会のセンスを疑う一場面で、ほんとに後味が悪かったですぞー。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/02/02
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