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ララキャット @ Re:台北で泊まったホテルとCNNニュース(11/30) New! お疲れ様でしたね 関空からも大変でしたか…
パパゴリラ! @ Re:台北で泊まったホテルとCNNニュース(11/30) New! 機内預けの荷物が出てくるまで1時間以上の…
marnon1104 @ お帰りなさい ٩꒰。•◡•。꒱۶♪ New! 関空に到着されほっとされたでしょう。 ま…
あきても @ Re:帰国日(11/29) New! 飛行機たくさん飛んでます monmoegyさんの…
moto,jc @ Re:帰国日(11/29) New! こんばんは 道中お気をつけください
Jan 23, 2020
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私は鉄道に疎いので、ヨメ実家のある新横まで「のぞみ」で行ってても、それがどんな形式の電車なのか興味もありません。



新幹線が登場した1964年、東京~新大阪間の東海道新幹線は時速210km でした。
現在の整備新幹線で、時速260km 。
2027年開通予定のリニア新幹線に至っては時速505km も出ます。
全国新幹線鉄道整備法では、新幹線を「その主たる区間を列車が時速200km 以上の高速度で走行できる幹線鉄道」と定義しています。
1972年に開業した山陽新幹線。
大阪から行くと、六甲トンネルに始まって博多まで、まぁなんとトンネルの多いこと!
トンネルがないのは西明石~姫路間のみで、トンネル区間が占める割合は50.8%とか。

山陽新幹線、開業当時は時速210km でしたが、現在は時速300km だしてます。
この路線、開業当時から問題をかかえていたのですね。

トンネルが多いのもそれが原因なんですが、とにかく平野部の住宅密集化がハンパない。
で、住宅が密集していて用地買収が困難なことでトンネルが必然的に多くなったワケですが、こんどは電車がトンネルから脱出する際、俗に「トンネルドン」と呼ばれるトンネル微気圧波が発生するのです。
高速で空気を押しやるために風の壁が作られ、砲音のような騒音が発生するうえ、車体が減速するのでエネルギーも無駄になります。
いくらトンネルが多いと云っても、住宅密集地を走ることに変わりは有りません。
このトンネルドンが大変な問題になって、夜間試験中に赤ちゃんが泣き出した、瓦が落ちたと苦情が殺到したのです。
いくら車体強度、台車強度、力行性能などすべて時速320km 対応として設計されてても、これでは宝の持ち腐れです。
その問題を解決したのが当時、JR西日本の技術者だった中津英治でした。
彼は日本野鳥の会の会員でもありました。

中津は「カワセミ」に着目したのです。


カワセミの流線型のくちばしは魚を獲るうえで非常に実用的。
先端が尖っているために水しぶきを上げずとも川の中にダイブできるのです。
水がくちばしに沿って後ろへ流れ、衝撃が減少するからです。


そこで中津は丸みを帯びた新幹線の先端をカワセミのくちばしに似せてみたのです。
「ノーズ」あるいは「鼻」と呼ばれる部分です。

その分、乗客の席が少なくなってしまう。
しかし、必然があったのですね。

1997年に時速300km 運転に対応する車両として投入された東海道・山陽新幹線500系の先頭部は全長27m のうち15m がノーズになる大胆なデザインとなりました。
高速走行時に列車に貼りつく空気の層(境界層)が列車から離れる際に発生する振動も軽減できるよう設計されているのです。




こうして現在の新幹線はエネルギーをロスすることなく時速300km で疾走できるようになったのですね。
また騒音対策の一環として、パンタグラフはフクロウの羽と同じカーブをつけることで騒音を低減しています。
警戒心の強いネズミでさえ気がつかないほど静かに飛行できるフクロウの羽の形状がベストだったのです。
土台は空気抵抗を減らすためにペンギンを参考にしたそうです。


500系の製作費は1両あたり約3億円。
1編成46億円と300系よりも6億円弱余分にコストが掛かったため、東京~博多間の直通のぞみの半分を担うことができる9編成しか製造されませんでした。
しかし、500系の運用により、15%速く、15%電力消費が少なくなりました。
また、居住地域でのノイズを70db 以下に抑えることができたのです。







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Last updated  Jan 23, 2020 05:11:56 AM
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