東方見雲録

東方見雲録

2003.03.22
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カテゴリ: 2003
楽天日記でもよく紹介される野草である。

冬枯れの路傍や畑地のわずかな陽だまりで、コバルトブルーの花がカーペット状に群れなしていることがある。オオイヌノフグリである。

4つに分かれた瑠璃色の花弁に紫の濃い筋が走る。2本の角のようなおしべとその中央に1本のめしべ。
花全体だと中央部が白い青く輝く十字星、猫の目といった雰囲気。可憐な花。

オオイヌノフグリはこの可憐さと名前(漢字で書くと「大犬陰嚢」)のギャップから紹介されることが多い。

最初にこの植物の名を教えられたとき、講師の方は名の由来を恥ずかしそうに説明されるのだが、「ふぐり」の意味を知らぬ教養のない私にとって、この植物は「オオイヌノフグリ」という記号世界。無知とは幸せのような浅はかなような・・・。

ネットでもこの植物を紹介しているサイトの多くはこの名前に言及してる。この瑠璃色の花が不憫と、名称変更の動きがあったという。
たとえば「ルリクワガタ」、「オオヒョウタングサ」、「ルリカラクサ」とか。残念ながら一般には受け入れられることもなく、オオイヌノフグリ。
今じゃ、帰化植物ではあるが、目に、耳に、頭に焼きつく植物として、早春のメジャー野草としての地位を確保している。



ある園芸の本をみていたら、この植物、早春の花壇、鉢花として紹介されていた。
越冬するこの花、春を切り取るには扱いやすい野草ではある。この可憐な花だけに魅せられて、園芸本のとおり栽培したとしたら、名の由来の陰嚢型の果実(朔果といわれる)から種子があたり一面に飛び散り、フグリだらけとなり、知らない人が見れば雑草花壇の完成というオチ。
野草好きの楽天仲間の人でも、ひょっとしたら栽培した方もいらっしゃるかも。

みんな何処へ行った 見守られることもなく
地上にある星を誰も覚えていない

とは、中島みゆきさんの「地上の星」の一節。

みんなに覚えられ、愛され、園芸花にまでなったオオイヌノフグリ。
君は逞しい「路傍の星」だ。

参考サイト
http://members.jcom.home.ne.jp/izumi19593/gazo2k/111.html
2022.04.24.イメージ画像追加





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Last updated  2022.04.24 15:19:53
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