東方見雲録

東方見雲録

2023.03.12
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カテゴリ: 宙(そら)学入門


© 東京新聞 提供

 先月亡くなった漫画家の松本零士さんの代表作「銀河鉄道999」や、作家宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に触れ、星の海の旅を夢想した人は多いのでは。そんな夢をかなえるような、誰でも参加できる「銀河の航海」という研究プロジェクトが進んでいる。

 きっかけは、米ハワイ島のすばる望遠鏡に搭載された最高性能カメラによる観測。田中さんは二〇一三年、鮮明に撮影された銀河を調べようと、画像を見始めた。光の速さでも約百三十億年かかるほど、遠い銀河も写っている。膨大な数に「とても無理だ」と頭を抱えた。

 同じ頃、国立天文台は外部監査で「市民とのやりとりが少ない」と指摘された。このため、壁にぶつかっていた銀河の研究で、市民の協力を得るプロジェクトが計画された。

 銀河は衝突と合体を繰り返し、大きく成長すると考えられている。しかし、これまで解析に十分な銀河の分類データはなく、詳しくは分かっていない。

 一九年秋、分類データ収集などを目的にギャラクシークルーズは「出航」。参加者に「渦巻き銀河」か「楕円(だえん)銀河」かの判別や、銀河の衝突の発見を呼びかけた。実際の研究で利用される宇宙の画像を使うが、市民も参加できるように、研究者向けのシステムを使いやすく簡素化。参加者はプロジェクトの専用ホームページで「乗船許可証」を手に入れれば登録完了。パソコンで宇宙の画像をクリックして進み、ズーム操作で銀河を観察できる。ゲーム感覚で楽しめるように「航海記録」や「パスポート」もある。

 これまで約百の国と地域から計一万人以上が参加。「不思議な形の銀河の宝探しをしているようでワクワクした」「天文学に足を踏み入れたのではと達成感満載」との声が寄せられている。

 「船長」の田中さんによると、市民による分類の精度は高く、集まったデータを基に判別用の人工知能(AI)開発も検討されている。「科学的価値は非常に高い。世界中の天文学者に使ってほしい」と早ければ今夏にも世界に公開する。

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引用サイト:東京新聞  こちら





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Last updated  2023.03.12 09:00:07
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