東方見雲録

東方見雲録

2023.07.22
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カテゴリ: 宙(そら)学入門



関連日記:2022.10.12の日記 こちら

関連サイト:イプシロンS Wikipedia情報   こちら
開発経緯
2016年度改訂の宇宙基本計画工程表でH3ロケットとのシナジー対応開発が進められることが明示され、2020年代前半にH3ロケットと構成要素を共通化して低コスト化を図ったシナジー対応開発計画が検討されることとなった。このシナジー効果による低コスト化の達成目標は、オプション形態での実機価格30億円以下とされた。第1段のモータにはH3ロケットの固体ロケットブースタSRB-3を採用し、第2段と第3段にもSRB-3の開発成果を活用、アビオニクスもH3ロケットと一部共通化させることとなった。2020年3月、JAXAのプロジェクト移行審査を経てプロジェクトへと移行され、プロジェクト名は「イプシロンSロケットプロジェクト (英: Epsilon S Launch Vehicle Project)」、通称は「イプシロンS (英: Epsilon S)」とされた。2020年度より開発を始め、2023年度には実証機打ち上げを計画している。開発予算は138億円(実証機の製造・打ち上げのコストは含まず)を見込む。

2023年7月14日の第2段エンジンの燃焼試験中に爆発が発生した。2023年12月、JAXAはイプシロンSの開発状況を報告し、6号機の打ち上げ失敗と第2段エンジンの燃焼試験失敗の原因を究明したことを明らかにした。6号機打ち上げ失敗に対しては第2段RCSタンクの設計を変更することで対応し、燃焼試験の失敗に対しては断熱材の設計を変更して対応することにした。

2024年11月26日の二回目の地上燃焼試験でも、燃焼圧力が想定より高くなり、異常燃焼で49秒後に爆発を起こした。これを重く見たJAXAは同日、対策チームを設置した。12月25日の会見ではモーターケース後方から燃焼ガスの漏えいと爆発が起きたと判断できるデータが報告されたほか、新たな燃焼試験を経る必要があることから2024年度内の打ち上げが不可能になったことが正式に確認された。

関連サイト:H3とイプシロンSロケットの開発難航をJAXAが報告 こちら
秋山文野2025年9月30日

2025年9月29日、文部科学省はJAXAの基幹ロケット「H3」と「イプシロンS」の開発について新たな状況を公表しました。今年度内の打上げを目指していたH3ロケットの固体ロケットブースターを使用しない「30形態」で開発課題が見つかり、再度の地上試験を行なって初打ち上げは2026年度以降になる見通しです。

またイプシロンSロケットは2段モータの地上燃焼試験で発生した異常燃焼への対応を続けており、2段モータを旧型に戻した上で、搭載予定の衛星に暫定型の機体が適合するかどうかの検討を進めていることがわかりました。





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Last updated  2025.12.07 07:56:52
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