東方見雲録

東方見雲録

2024.07.27
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カテゴリ: 教育
2003.07.27の日記 こちら

言葉の森:シンクロニシティー
「弟子に心の準備ができたとき、ちょうど師匠がやってくる」という中国のことわざがありますが、これは共時性(シンクロニシティ)の考えをよく表しています。

「内界(心の動き)と外界で起こる出来事が連動している」と言い換えてもいいかと思いますが、このような考えは東洋において昔からありました。

上で述べた「易経」も共時性(シンクロニシティ)を東洋的な経験則から体系化したものと考えられます。

このような東洋の考えを、西洋文明に特徴的な分析的、帰納的な方法で解釈し直したのが、共時性(シンクロニシティ)として概念化されたと言ってもいいかと思います。

私の個人的な経験からも、人生の節目や精神的な内面が緊張状態にある場面で、「内界と外界の一致」、「意味のある偶然の一致:共時性(シンクロニシティ)」を体験したことがあります。

読者の方々にも、そのような経験をされた事があると思います。

人生の重要な場面における偶然を、「単なる偶然」と考えるか、それとも「意味のある偶然」と考えるかで、その意味合いが全く異なってきます。

私は、「意味のある偶然」と考えるほうが、より豊かな人生となると思います。なんでもかんでも「意味のある偶然」だと安易に捉えないという条件付きですが。
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言葉の森:コンストレーション
数百光年という地球のはるかかなたに、まったくバラバラに存在している星たちが、地球から見るとまるでオリオンとして同一平面状にあるかのごとく見える。

このように、もともと全く関係ないと思われたいくつかの事象が、ある関係性をもって互いに「布置」されていることをコンステレーションという。(「ユング心理学辞典」より)
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コンステレーションの中でも、とくに注目したいのがシンクロニシティ(共時性)であり、因果的に説明できない複数のことが、同時的に起こるときに、その全体的なコンステレーションを読むということが、ひとつの文化や時代の理解に役立つと河合隼雄は言う。
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人間が生きている以上、現象の中に常に自分が入っていて、自分を含めた全体がお互いに不思議な関係を持っている。

自分の子供が学校に行かないときに、誰が、あるいは何が悪いかではなく、子供が学校に行かないということに、どんなことがコンストレートしているのか、その家庭や、社会や、あるいは個人にはどうかという見方をする、これがコンステレーションという見方であり、これによって、今まで見えなかったものが見えてくる。

全体的なコンステレーションを読もうとすると、たとえば子供が学校に行かないということが自分にとって何を意味するのかということになる。

自分を切り離して原因と結果を追求するのではなく、自分がこう生きなければならないとか、自分が動いていこうということになる。

これを河合隼雄は「全人的なかかわり」とし、いろいろなことが便利になった(30年前の)現代は、この全人的なかかわりが少なくなってしまっていると言う。

近代というのは、全人的な関わりを避けて、機能的に能率よく、ということを目指して成功したのだが、それを家庭内でもやろうとすることにはあやまりがあるというわけである。
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ちょっと寄り道:河合隼雄『河合隼雄と子どもの目』
人間がその本来性を回復するためには、ファンタジーをもつことが必要である。それは外的世界を裏打ちするものとしての内的世界について、思いをめぐらせること、と言うよりは、われわれが外的世界に生きているのと同様に、内的世界においても生きる、ということである。人間がファンタジーをもつ、というのは、そもそも思い上がった言い方で、ファンタジーが人間の中に生きてくる、と言うべきであろう。このような裏打ちを得てこそ、われわれの人生は豊かなものとなり、生命力をもったものとなる。しかし、われわれがファンタジーと切り離されたとき、われわれは機械と類似の存在となる。これが現代人の危機なのである。


河合隼雄「こころの最終講義」  動画   こちら


2023.09.23の日記
 箱庭遊び  こちら
2022.03.12の日記  私の「割れ窓」観  こちら





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Last updated  2024.07.27 04:04:03
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