東方見雲録

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2026.02.19
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カテゴリ: 政経
米トランプ政権は12日、国内の温室効果ガスの排出を規制する根拠である「危険認定」を撤廃したと発表した。自動車の温室効果ガスの排出基準も廃止する。気候変動対策の制度的基盤を揺るがす決定は、世界的に長期の影響を及ぼしかねない。

 「危険認定」は、二酸化炭素(CO2)やメタンなどの温室効果ガスを大気浄化法に基づく汚染物質と位置づけ、国民の健康と福祉を脅かすとした環境保護局(EPA)の決定だ。オバマ政権下の2009年に示され、自動車や発電所、工場などからの排出を規制する根拠となってきた。

 トランプ大統領は同日の記者会見で、「危険認定」が「米国の自動車産業に深刻な損害を与えてきた」と批判し、今回の決定が新車価格の引き下げにつながると主張した。

 米国の気候変動政策は政権交代のたびに振り子のように揺れ動き、国際社会に大きな影響をもたらしてきた。「危険認定」の撤廃は、将来の政権による温室効果ガスの排出削減の取り組みも阻害しかねず、複数の環境団体などが司法の場で妥当性を争う姿勢を表明した。

 気候変動を「詐欺」と呼ぶトランプ氏の下、米国は1月に地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から正式に離脱した。協定の母体である国連気候変動枠組み条約からの脱退方針も打ち出している。国内では民主党のバイデン前政権が進めた電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの支援策の多くの打ち切りを決めた。【ニューヨーク八田浩輔】
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関連日記:2026.01.15の日記  パリ協定離脱   こちら

関連サイト:温室効果ガス規制の法的根拠を撤廃。アメリカ、そして世界にとっての意味 こちら
アメリカが確固たる科学を無視し、人々に自分の目や財布を信じないよう説得しようとしたとき、世界の他の国々は注目します。アメリカ合衆国信頼を失うリスクがあります友人や同盟国の間では、その政策決定が事実と科学に基づいており、信頼できるパートナーであることが認められています。他の国々、例えば中国米国が後退する中で、信頼できるパートナーかつ経済リーダーとしての立場を確立するでしょう。

科学から離れることは、アメリカの環境政策や公衆衛生政策を弱体化させるだけでなく、信頼性が重要なあらゆる問題における米国のリーダーシップを脅かします。



短期的には、規制コスト削減という明るい材料が株価を支える可能性があります。

特に複数のパワートレインを持つ従来型自動車メーカーは、柔軟な製品戦略により一定の恩恵を受けるとの見方があります。

しかし中長期的には、規制の不確実性、国際競争力の低下、既存投資の減損リスクなど、多くの課題が浮上してきます。

中国や欧州の電気自動車メーカーが技術的優位性を確立する中、米国メーカーが後塵を拝する構図が固定化する懸念もあります。

グローバル市場で最も厳格な規制に対応できる企業が、最終的には競争優位を握るという見方も根強くあります。

投資家が取るべき姿勢
今回の危害認定撤廃は、表面的には規制緩和による業界へのポジティブニュースに見えます。

しかし深く分析しますと、規制の不確実性が極大化するという最も困難なシナリオを意味しています。

賢明な投資家は、短期的な市場の反応に惑わされることなく、長期的な産業トレンドを注視する姿勢が求められます。

電動化、自動運転、コネクテッドといった技術革新は、規制環境の変化とは独立して進展していく可能性があります。

規制環境の変化に柔軟に対応できる財務的に健全な企業、グローバル市場で競争力を維持できる技術力を持つ企業に注目が集まるでしょう。
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参考サイト:米国車の輸入、日本基準と「同等の安全性」あれば書類審査のみで認定 こちら

関連日記:2025.10.17の日記  気候に関する最初の転換点へ・・COP30   こちら





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Last updated  2026.02.21 06:42:00
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