ロシア生活2004-2012

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koshka0467

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2005/04/27
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カテゴリ: 観劇記
ついに観てきました、『キャッツ』。


『キャッツ』は一年に一度、長老猫によって
「ジェリクルキャット」が選ばれて永遠の命を授かる夜、
月光のもと猫たちが集まって繰り広げる物語です。
全く初めて観たのですが、
アクロバティックな振付のダンスに感嘆。
この作品のためにロシア各地から集められた役者たちは
とてもきれいに踊りこなしていました。


きれいではあるけれども、ホットじゃないのです。
歌も全然テンションが上がらず、
さらさらと流れてしまう。
また、それぞれのナンバーのバランスが
考えられていないのか、
ただ「はい次、はい次」と順送りに
曲を聴いているだけのような平板な印象。
物語一のキザ猫ラム=タム=タガーなんて、
なんでこのおいしい役でそんなにおとなしいの!
それじゃちょっと目立ちたがりの
おじさんにしか見えないよ!という感じでした。

ぬいぐるみショーに見えちゃうのよね・・・

総じて、ミュージカル『キャッツ』ではなく、
オペレッタ『キャッツ』とでも言えそうな、
ちょっと昔風の穏健なテンポの舞台でした。
もっとも二幕の後半、長老猫がさらわれて


『キャッツ』といえば
「メモリー」という曲が有名ですが、
落ちぶれた雌猫グリザベラが歌うのを聞いていたら、
「メ~モリ~♪」のところまで「パ~ミャチ~♪」と、
ちゃんとロシア語になっていて驚きました。
全曲ロシア語バージョンとはいえ、サビまで訳すとは。
劇団四季の『キャッツ』はたしか
「メ~モリ~♪」でしたよね?

ロシアは演劇やオペレッタはさかんだけれども、
何らかの理由でミュージカルは育たなかった国で、
パンフレットで出演者の経歴を見ていると、
皆、ロシア国内でほとんど同じ作品に出てきたり、
あるいは欧米で活動していたことがわかり、
ロシアでのミュージカル俳優の活動の舞台は
まだあまり広くないのかな、と思わされました。
(日本もかなり限られているでしょうが。)

また、彼らのうちのかなり多くが
過去に出演した作品として
『ノルド=オスト』を挙げていました。
これはチェチェン人テロリストによる
劇場占拠事件の際の上演作品です。
あのとき、俳優さんにも犠牲者が出たりして、
この人たち、つらい思いをしたのかしら・・・
と、ふと思ってしまいました。

まだ公演は長く続くようなので、
もう少し経ったら事情は変わっているかも。
もう一度観にいくのもいいかな、と思っています。





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Last updated  2005/04/29 07:08:33 AM
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