ロシア生活2004-2012

ロシア生活2004-2012

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

koshka0467

koshka0467

2005/08/22
XML
テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: 地方観光
モスクワ-カザン間は、

ロシアでも、寝台は
ひとつのコンパートメントに4つ。
各寝台にカーテンがついていないのが
日本との大きな違いで最初は衝撃でしたが、
絨毯が敷いてあったり、花が飾られていたりして
車体自体は日本のブルートレインよりきれいです。

行きのモスクワ発19:20の寝台列車、先輩と二人で乗り込むと、

ロシア人のスマートなサラリーマンのおじさんと、
モスクワ出張を終えてカザンに帰る
タタール人のお兄さん(しかし年齢を聞いたら
年下だったのがショック)と一緒のコンパートメントに。
日本人が珍しかったのと、
彼ら二人とも仕事が終わった後の開放感に浸っていたのとで
お兄さんが車掌からビールをしこたま買い込み、
「まぁ飲め飲め」の宴会に。

夜更けて宴もたけなわ、
既に車掌に主電燈を切られた後の23:30、
ふと電車がスピードを落として止まりました。

途中停車駅だよ、降りよう空気を吸ってこよう、と言います。
え、電車に置いていかれない?とびくびくしつつ
背を押されて降ろされると、
そこは漆黒の闇に覆われたプラットフォーム。
(つまり電燈がまったくない。)

するとそこへ現れたのは、手に手に大きなものを抱えた
ロシア人の大集団。
よく見ればそれは、ティーカップのセットが入った箱や、
シャンデリア、ガラス製の細長い鶴の置物・・・
鶴が月光を浴びてきらめくシュールな光景を呆然と眺めながら、
「なんですかこれ?」とお兄さんに聞くと、
「ここグスフルスタリ(と聞こえたけど、正確ではないかも)には
 ガラス工場があって、地元の人が電車が来るたびに
 名産品を売りに来ているんだよ」
つまりじもてぃーがお小遣い稼ぎに
電車の乗客におみやげ物を売りに来ているわけです。
しかし夜の11時半だぞ!?

暗くてよくわからないまま、私はガラスの栓抜き、
先輩は卵型の小物入れを買いました。
車室に戻ってよく見てみると、
私の栓抜きは「ガラスだから力入れると割れるぞ。
使えないな」と笑われ、
先輩の小物入れはなんとメイド・イン・ジャパン、
愛知のノリタケ・チャイナでした。

翌朝7:30にカザンに着くと、
お兄さんはさくっと電車を降り、
おじさんは「じゃあキミたち、楽しい旅行になるといいな!」
と言って去っていきました。

ロシアの寝台列車、結構おもしろいものです。

もっとも帰りの寝台では、
ありえないくらいいびきがうるさい
ロシア人のおじいさんと同室になり、
私たちは眠れずヨロヨロに。
そのおじいさん、ほんとは隣のコンパートメントだけど
孫たちがいて場所がないんだよ、と言って、
我々の方の空いてる寝台にやってきたのですが、
後から思うに、
いびきを嫌がる家族に「あっち行って!」と
放逐されたのではないだろうか・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/08/31 03:48:17 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: