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saluvi2002さんより「川頭さんも来るよ~」と古酒ワイン会のお誘いをうけ、先週のこのこと広島まで行って参りました。01)ジュリオ・フェラーリ200002)モエ・エ・シャンドン グランヴィンテージ2002写真はありません。ジュリオフェラーリは柑橘系果実の塊。複雑さと深みでモエシャンを圧倒しました。落ち着き感以外に熟成は感じられず、もっともっと大丈夫だろうなぁ。03)トッレ・ディ・ジャーノ1985/ルンガロッティ04)ストラーレ2002/グアルド・デル・レ前者は恐らくトレッビアーノとグレケット。ドライなシェリーっぽい香りがメインというか殆どでした(笑)。でも、ワインの飲み頃を終えてきれいに収束していく際な感じで、ワインとしての一生をまっとうしたんだなぁと、ちょっと愛おしかったです。ピノビアンコ100%な後者。すこしのドライフラワー的なニュアンスに熟成を感じるのみで、「今」すごくフルーティで美味しい。2002年侮りがたし、です。05)バルバレスコ・ラパヤ1988/ブルーノ・ロッカ右側に羽根がある最後のラパヤとのこと。こちらも果実味、という面では峠を越したイメージです。でも、キレイに熟成したネッビオーロとしての、緻密で厚みのある質感はさすがでした。06)タウラージ・リゼルヴァ1982/マストロベラルディーノ果実味もしっかり残しつつ、枯れ感もちゃんと存在。どちらも楽しめる状態でした。それにしても、マストロベラルディーノの古酒は外れがなく、老舗の凄さを感じさせられます。07)ヴォース・ダイ・チャンプス1998/ヴィエ・ディ・ロマンスヴィエ・ディ・ロマンスの90年台は初めて頂きます。驚くほどの果実味です。酸とタンニンはこなれ感こそありますがまだまだ若く、これから熟成の要素が入ってくる感じがします。08)ドルチェット・ダルバ・トレ・ヴィーニェ1998/ヴィエッティ先に飲んだのがヴォース・ダイだったからなのか、すこしタイトな感じを受けました。しかし、一般には早飲みと言われているドルチェットですが、きちっと熟成するなぁという印象です。09)ソリ・サン・ロレンツォ1970/ガヤ長い熟成により酸・タンニンと果実味は渾然一体となっていました。何と言ってもその絹よりも細やかなで滑らかなテクスチャは流石の一言でした。10)ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・カンポジョヴァンニ1990/サン・フェリーチェ初めてイタリアに行ったときに自分用お土産に買ってきた思い出の1本(その時は1993でした)。自分的にとても嬉しかったsaluvi2002さんのセレクトです。バルバレスコの後だったので、熟成したブルネッロらしい穏やかさと土っぽさがより感じられました。美味しいです。11)ヴィノ・パッシート・レ・ムラーリェ1988/エツィオ・ボヤート?聞いたこともなかったヴァッレ・ダオスタの作り手。驚きのモスカート。葡萄エキスそのものの柔らかな甘さと、しっとりとした酸味が素晴らしい。イタリアワインの奥深さをまざまざと見せつけられた一本でした。12)チンクエテッレ・シャケトラ1996/ジウミン?こちらも全く知らなかった作り手で、先のパッシートよりも8年若いですが、ちょっとシェリー香が入っていました。でも、とても珍しいワインですので飲めて嬉しかったです。美味しい料理と素晴らしいワインの数々、そして何より気のおけない皆さんとの楽しい会話。大変楽しいワイン会となりました。saluvi2002さん、そしてご一緒させていただいた皆様、どうもありがとうございました。
2012.07.29
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今日は、11月13日に行われた「カンサイタリー2011」のレポートです。被災した地域への復興チャリティーをイタリアワインで!の趣旨で行われ、イタリア20州のワインを60種位を、やはりイタリアのパン・生ハム、チーズで試飲できるイベントです。会場は、中之島バンクス。当日は晴天に恵まれ、非常に伸びやかな気分でワインを楽しむことが出来ました。パンは有名店「パンデュース」さんの本格イタリアパン。アルタムーラで見たようなでっかいパンも飾られてました。個人的には、もっちり感のあったフォカッチャが好み。10州10種類のチーズ個人的には、サルディーニャ洲のぺコリーノ・サルド・マトゥーロがよかったです。ゴルゴンゾーラ・ピカンテ・グッファンティは影も形もありませんでしたが・・・。因みに、10種類供された生ハムは、3種類位食べることができたかな・・・。がっつりと確保された方もいたみたいで、皆が楽しむにはチケット制にした方がよかったと思います。有料試飲したのは、オルネライア07(DM位?)、エミディオ・ペペのモンテプルチアーノ03、それから来場いただいている生産者に敬意を表して、モンキエロ・カルボーネのモンビローネ・バルベーラ・ダルバ、サンファビアーノ・カルチナイアのチェルビオーロを頂きました。点在している州ごとのブース、試飲できるワインは質・量共に満足できました。注いでもらっては青空の下でひと休憩。これを繰り返すこと3時間あまり、大変楽しい時間をすごすことができました。来年も、是非続けていただきたいイベントでした。関係者の皆様、ご苦労様でした。
2011.11.14
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事情により、もうすぐリアル引越しとなります。んで、今、セラーの中身の棚卸し中です。全体でも大した本数ないんですけど、最近滅多に飲まなくなった(=買わなくなった)甘々ワインが思いの他多い割合でした。ちょっとは予想してましたけど。イタリア中央部イタリアそれ以外甘々ワインって寿命が分かりません。レンテンナーノみても、写真の通り93年なんかはかなり退色というか薄くなっていますもんね。とりあえず、この中で一番古いアヴィニョネージのオッキオ・デル・ペルニーチェ86辺りを近々飲んでみようかな、とも思っています。
2011.10.02
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本日のワインの記録は、先日行われた「アンドレア・フランケッティ・メーカーズ・ディナー@ボッカ・デル・ヴィーノ Powerd by にしのよしたか&モトックス」です。トスカーナのテヌータ・ディ・トリノーロ、シチリアはエトナのパッソピシャーロと二つのワイナリーを率いるアンドレア・フランケッティさんのメーカーズディナー。まずはフランケッティさんの音頭で、「チンチン」ではなく「乾杯」!です。それぞれのワインについては、フランケッティさんが土地(テロワール)について、ワインの特性やそれへの思いを話し、林さんに訳していただき会は進んでいきました。左から、フランケッティさん、その彼女、エージェントの林さん1)グアルディオーラ 2009/パッソピシャーロシャルドネ100%。標高1,000mの溶岩性砂土壌、ヘクタール当たり12,000本の密植で2トンの生産量。ステンレス発酵のセメントタンク熟成。「二年後位により明確なキャラクターが出てくるだろう。」芳醇な果実味を残しつつ軽やか、ミネラルと酸がとてもきれいでした。2)パッソピッシャーロ 2009/パッソピシャーロ11月の収穫のネレッロ・マスカレーゼ。マセラシオンは最小で、約一ヶ月前のボトリング。長い活火山活動によって、場所により溶岩の年代・質が随分違うので、コントラーダ(区画)毎に醸造している。グラスの香りはまだ閉じているが、口に含むと赤いベリー系なバスケットのとてもチャーミングな香り。従来のシチリアのイメージからは程遠いエレガンスを感じます。3)レ・クーポレ 2009/テヌータ・ディ・トリノーロカベルネ・フラン、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、プティ・ヴェルドーの混醸。収穫は区画毎に50回行い、それぞれ小さなタンクで発酵、そこで、トリノーロ1に対しクーポレ10位の割合で選別する。80%はトリノーロになる区画(ベレーゾーン期の選定を特に厳しくする)は決まっており、残りは年により変更になる。4)テヌータ・ディ・トリノーロ2007/テヌータ・ディ・トリノーロカベルネ・フラン40%、メルロー30%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、プティ・ヴェルドー10%。雨が少なく乾燥した年、非常に実が小さい上皮がほとんどで固形に近く、ポンプがうまく使えなかったので苦労した。あまりに凝縮しすぎて美味さを感じなかったが、熟成を経て大分良くなってきた。「あと15年で素晴らしいワインになるだろう。」深い、とても深い黒い果実群、完熟と凝縮が体現されていました。やはり、普段のレ・クーポレとは全く別物、を実感。5)チンチナート1999/テヌータ・ディ・トリノーロ6)チンチナート2001/テヌータ・ディ・トリノーロ7)チンチナート2003/テヌータ・ディ・トリノーロ左から1999年、2001年、2003年今回の垂直は、いままでにましてチンチナートの味わい、方向性が一致していた、というのがまず感じたことです。1999に対してフランケッティさんは、味わいは12年経った今でも変わっていない、素晴らしい熟成をしてる旨、コメントされていました。私は少し酸化というか落ち気味になってきた印象を受けました。各3本あったのでボトル差かもしれませんが、昨年も若干感じていたことが進行したイメージ。2001年は、凝縮感でいうとベストの一本、チンチナートの独特の果実のリキュール感が一番出てます。今まで、三回垂直の機会をいただきましたが、共通してNO1ヴィンテージ。今回、もっともびっくりしたのが2003年。前回までは、少し過熟気味でトロピカルなニュアンスが強く、この年度だけちょっと「違う」印象でしたが、随分2001年風に変化。凝縮感では一歩劣るものの、香りの華やかさは2001を凌駕していたかも。このあと、チャリティオークションを経て、記念撮影をお願いする時間を設けていただき、この会は終了いたしました。関係者のみなさま、お疲れ様でした。どうもありがとうございました。Thanks for■にしのよしたかさん■モトックス(mottox)さん■ボッカ・デル・ヴィーノさん
2011.06.26
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本日のワインは、バルポリチェッラ・スーペリオーレ・モンティ・ガルビ2008年、生産者はテヌータ・サンタントニオです。クインタレッリやロマーノは別として、一昔前のバルポリチェッラは酒屋さんの店頭やスソ物コーナーに山積みされるなど、酷い扱いを受けてました。まぁ品質も確かにその通りでしたけど。でも、このサンタントニオ辺りが輸入され始めて、だんだんと今の地位を確立してきたんですね~。コルヴィーナ、コルヴィーナ・グロッソ70%、ロンディネッラ20%、クロアティーナ5%、オゼレータ5%のセパージュです。さて、感想です。落ち着きのある深いガーネット色。エッジは濃い赤紫を帯びています。グラスからは、ミント・ハーブ、インクの香り。口に含むと、ブラックベリー、アセロラなどの赤黒の果実やカカオが香っています。味わいは、果実の厚みが前面に出てきており、パワフルさをも感じつつも、酸のチャーミングさと開放感のある味わいから、重さを感じません。併せるとしたら、やはり肉。塩気を利かせた生ハムや肉汁たっぷり系にとてもよく会うと思います。千円台後半の価格は十分納得です。
2011.05.07
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本日は、垂直/水平イタリアワイン会@サンタルチアです。いつもお世話になっている西野嘉高さんのプロデュースになります。本日のラインナップはこの通り。スプマンテ・マグナムの後は、フリウリ・シャルドネの垂直、キアンティの雄、アマの単一畑平行、そしてサグランティーノの垂直となります。サグランティーノの古いのは飲んだことがないので楽しみです。先ずは、スプマンテから。1)Spmante Extra Brut 2004(MG)/ Bruno Giacosa写真では分かりにくいですが、薄めのレモン色。マグナムなせいか熟成香は殆ど感じられませんでしたが、淡い柑橘系のイメージがよかった。ピエモンテの生産者なんですけど、ロンバルディアのピノネロ100%。次に、白の垂直と赤の平行、この4本です。2)Chardonnay Sol 2006/Ronco del Gnemiz(左) Chardonnay 1994/Ronco del Gnemiz(右)2006年はとても花の香りが優しくフルーティ。フレッシュさもあり、酸が強くないのにさっぱりしていて、とても飲みやすい白でした。1994年は、かなり古酒っぽいシェリー感が出てきており、白がしっかり熟成するとこうなる、の見本みたいなワインでした。古酒好きな方にはたまらんかったかも。3)Chianti Classico Vigneto Bellavista 1986 Castello di Ama(左) Chianti Classico Vigneto La Casuccia 1986 Castello di Ama(右)どちらも若い。色合いはエッジに褐色が入っているし、味わいにも土の要素が強くなってきているけど、果実感はしっかり残っているし、枯れ感は少なめ。90年代前半の感じがします。ただ、カスッチャは、変な香りは無かったと思うけど、けっこう落ちてきている(疲れている)感じかな。そして、最後に、ウンブリア州を代表する偉大なサグランティーノ種、4)Montefalco Sagrantino 1997 Colpetrone(左) Montefalco Sagrantino 2006 Colpetrone(右)97年にしても、熟成感は殆どなし。どちらも、黒い果実を中心として強めの果実感があり、サグランティーノとしては比較的若いうちから飲みやすくなっていると思います。でも、2006年は、まだ硬さというよりも強さが残ってました。1997年はかなりエレガント。イタリア感満開の味わい・塩加減、そしてボリュームな料理とのマリアージュ。すこし料理の香りが勝ってしまった感もありましたが、皆さんとの会話も弾み楽しい会となりました。参加された皆様、どうもありがとうございました。にしのさん、ご苦労様でした。
2011.05.04
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かねてより、saluvi2002さんとお話していた「広島で97会」が一昨日行われました。急遽、かの「戦うワイン商」川頭さんも参加していただけることになり、ワンダフルでグレートな一日となりました。1-左)マウリティウス2000:ケラーライ・グリエスアルト・アディジェ州を代表するカンティーナであるボルツァーノ。その前身の片方ケラーライ・グリエスによる、日本味入荷のラグレインとメルロの混醸モノです(メズラシイ)。フルーティさとスパイシーさを残しつつ、柔らかくいい具合にこなれてきた感がありました。赤はサンジョベーゼ系が多かったのでとても印象に残りました1-右)ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ セッコNV:セルボーニ(左)マルケ州で有名な赤「コーネロ」と比べて生産量はその1/10以下。初めて見ました。セパージュは、ヴェルナッチャ・ネーラ・ディ・セッラペトローナ80%、他モンテプルチアーノ、ひょっとしてサンジョベーゼです。コクがあり、濃縮された果実味を感じ、気が抜けたあとでも十分美味しく飲めそう。パルメジャーノ・レッジャーノとの相性は非常によかったです。2-左)ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ・アジノーネ1997:ポリツィアーノ2-右)ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ1997:アヴィニョネージどちらもプルニョーロ・ジェンティーレ100%。残念ながら、アヴィニョネージの方はコルクの品質に問題があり「ぶ」のように腐敗臭ではないけれど、熟成が阻害され、「コルクの木」の部分がワインに移ってしまった味わいでした。(川頭さんにレクチャーいただきました。大変勉強になりました。)対して、アジノーネはミルキーさがいい具合で本日のサンジョベーゼでは、りりた♀好みNo1。3-左)キアンティ・クラシコ・レゼルヴァ1997:カーザ・エンマ3-右)キアンティ・クラシコ・レゼルヴァ1997:サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ最初から開いていたカーザ・エンマに対し、レンテンは若干の硬さを残していましたが中盤からかなり変化がありました。りりた♂的にはサンジョベーゼではこれが一番。4)ロビテッロ1997(MG):ベナンティネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョの混醸。状態がよほどよかったのか、マグナムの威力なのか、14年も経っているのに、果実味に(いい意味での)瑞々しさをも感じました。加えて熟成による「角取れ感」に、どこか上質のピノ・ノワールに通じる気品。5)カイトン(2003以前とのこと):クエンホフリースリング100%。いまちょうど要素をそぎ落としつつある状態でしょうか。美味しいです。今、このワイナリーのリースリングとゲヴェルツは競争率が高すぎて手に入れることが出来ません。価格とともに輸入業者の施策?6)プロゼオ・フリッツァンテNV:レ・マンザーネグレラ95%、メルロ5%。このラインナップの中ではさすがにインパクトは弱いけど、気軽に食事に併せることのできる汎用性は一番。7)キアンティ・クラシコ・レゼルヴァ1991:サン・フェリーチェ熟成の要素がかなり強く出ていました。枯れ具合を楽しまれる方向き、だったと。だいぶよっぱらっって来てましてあまり覚えてはおりません。すみません。8)グラン・ア・グラン2003:ヴィエ・ディ・ロマンス甘々好きのりりた♂♀には、大変ありがたい(笑)一品。貴腐ワインだけど、個人的にはその深みに加え、パッシートのような軽やかさを併せ持っていると思っています。とゲヴュルツトラミネール50%、マルヴァジーア・イストリアーナ25%、ライン・リースリング25%(2005年)。聞くと、ファーストビンテージとのこと。貴重なワインをありがうございます。9)グラン・ア・グラン2005:ヴィエ・ディ・ロマンスsaluvi2002さんによると開栓後、三ヶ月位経過しているとのこと。やはり若干酸化のきらいはあったけど、ぜんぜん問題ありません。てか、それも一つの味わいとして十分楽しめます。ウチでも開栓二年目位の甘々ワインあり、長期にかけて味わいの変化を楽しめるのが、甘々ワインの一つの特徴と考えます。13時半にお邪魔して、なんと21時半までの長丁場。ワインにイタリアに、そして音楽で盛り上がりました。saluvi2002さんのご家族には遅くまで居座ってしまって、大変ご迷惑をおかけしました。また、川頭さんからも印象に残る色々なお話を伺うことが出来、大変有意義な広島ツアーとなりました。参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
2011.04.25
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本日は本ブログでおなじみ、ニシノ酒店主催の「ザーモとモンテヴェルティーネ古酒の会@マーブル・トレ」に参加してきました。1)年度違い(セパージュも?エチケッタも)飲み比べシャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、フリウラーノの混醸。右:Tre Vigne 1995 Le Vigne Zamo左:Tre Vigne 1996 Le Vigne Zamo95は酸が低く、オレンジのような果実味が強くでていました。対して96は酸がしっかり残っているし、複雑味は上。個人的にはわかりやすい95がいいかな。2)畑名入りの白、年度違い(セパージュも?エチケッタも)飲み比べシャルドネとフリウラーノ。年度によるがピノ・ビアンコも入るらしい。右:Bianco Ronco delle Acacie 1996 Le Vigne di Zamo左:Bianco Ronco delle Acacie 1997 Le Vigne di Zamo先のトレ・ヴィーニェより強い抽出(写真ではわかりにくいケド)を感じます。味わいも深く、流石の畑名ワイン。白の熟成したワインをあまり飲みなれていないけど、想像していたよりもずっと果実味が残っている。3)モンテヴェルティーネのベースライン垂直おそらくどちらもサンジョベーゼ主体でカナイオーロを少量ブレンド。実質的にはキアンティ・クラシコを名乗ることも可能?右:Montevertine 2004 Montevertine左:Montevertine 1985 Montevertine1985は写真でもわかる様にかなり土っぽい熟成の香りが出ていた。本日一番の古酒感でとてもいい感じ。このベールラインの古酒はあんまり見かけないのでよい機会になりました。あと、横に並べてみると「エレガント系」であるはずのモンテヴェルティーネ2004がいやに強く感じるのが面白い。実はこちら系も結構好みだったりして。(笑)4)モンテヴェルティーネのクリュワイン水平イル・ソダッチオの古酒はこの時以来の二回目。サンジョベーゼ主体でカナイオーロの混醸。イル・ソダッチオ畑。レ・ペルゴーレ・トルテはモンテヴェルティーネのフラッグシップワインで、サンジョベーゼ100%。毎年違う女性のエチケッタで有名なワインだけれど、このように「絵なし」も存在します。西野さんに言わせるとこのヴィンテージで「絵なし」は1万円程、安いとのこと。私は、中身が一緒なのでこっちでいいです。(笑)右:Il Sodaccio 1985左:Le Pergole Torte 1985イル・ソダッチオはソリッド感を持ちながら、タンニンが分解されて旨みに転化したことで熟成を表現しているように思えた。対して、ペルゴーレ・トルテはワインの華やかな要素をすべて残した上で、熟成を加味した素晴らしい状態。1985でこれ、ですか。どこまで熟成するかわからないバケモノです。今まで飲んだサンジョベーゼにおいて1・2を争う素晴らしいワイン。今回はもう、「萌え」を通り超えて「蕩れ」でした。(by 化物語)素晴らしいワインと料理、そして楽しすぎる(笑)会話。大満足のワイン会となりました。関係者の皆様、そして同じ卓を囲んだ皆様、どうもありがとうございました。※素晴らしい料理の数々はコチラにアップ予定です。
2011.04.12
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本日のワインは、阪神イタリア市場 有料試飲コーナーから、プレミアムワイン5種です。「食」狙いで阪神イタリア市場に行ったのですが、何故か、するすると有料試飲コーナーに引き寄せられていってしまいました。1)レディガフィ 2006:トゥア・リータ (トスカーナ、メルロ100%) オルネライア 1994:オルネライア (トスカーナ、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、カベルネ・フラン20%、メルロー15%、プティ・ヴェルド5%)レディガフィは黒スグリやブラックベリーなどの黒果実、スパイシーさ、ミルキーさが満開で、酸やタンニンなど全ての要素が厚みのある構成。流石、凄く美味しい。もう少しこなれてきたら最高だろうなぁ。りりた♀の今日のイチバン!オルネライアは残念ながら少しコンディションが悪かった印象。さらに、開栓が随分前だったのか酸が支配的でした。しかしその中にもオルネライア香は存在しており、久しぶりの感覚にちょっと嬉し。2)50&50 2004:アヴィニョネージ&カパネッレ (トスカーナ、アヴィニョネージのメルロ50%、カパネッレのサンジョベーゼ50%) バルバレスコ 1998:ガヤ (ピエモンテ、ネッビオーロ100%)50&50は、先のメルロ感がイケてたのでその流れで注文。果実のパワーや構成では少し貧弱というか小さく纏まった感じだったけど、サンジョベーゼ混醸による変化感により楽しく飲めました。すっかり庶民のワインで無くなったガヤのバルバレスコを飲むのは4~5年振り。グラスからはスミレのとても華やかな香り。果実香や珈琲、バニラは言うに及ばず、ドライフラワーや腐葉土などの熟成香がかなり出てきてます。果実味、酸やタンニンは完璧なバランスで、りりた♂の今日のイチバン!3)バタール 2007:クエルチャベッラ (トスカーナ、ピノ・ビアンコ50%、シャルドネ50%)これまた超、久しぶりに飲みました、「d」の無いバタール。甘い、そして緩やかなメロンや青リンゴ等の柑橘の香り。爽やかだが厚みのあるボディに様々な複雑な香りが纏わりついています。僅か30ml(もうちょっと入っていた様な気がする)づつの試飲でしたが、ボトルで開けることがなかなか出来ないようなワインを飲むことが出来て嬉しかったです。出来れば、もう少し大きなグラスで飲みたかったですけど。■イタリア市場(メルカート)2010/Sicilia■10月13日(水)~10月19日(火)■阪神百貨店8階催場 ※最終日は午後5時終了
2010.10.16
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今回は、キャンティ・セミナーのレポートです。先日の「キャンティクラシコ新世界」のイベントにおいて、闘うワイン商・川頭さんの解説で比較試飲を行いました。主要なテーマはキャンティ・クラシコ地区におけるコムーネ別のテロワールの違いです。解説を受けながら、試飲したのは下記7コムーネ、7ワイナリーのキャンティ・クラシコです。1)サン・カッシャーノ・ヴァル・ディ・ペーサ 豊かな土地で土壌は砂が多く、標高が低い=ふっくら丸みがあり、果実味豊かで飲みやすい。 試飲ワイン:ポッジォ・ピアーノ(サンジョベーゼ100%)2)グレーヴェ・イン・キャンティ 北は砂が多く石灰が強い、南はコンカ=ドーロを含みキャンティに最適なガレストロ(石灰質を多く含んだ石や岩、粘土質)土壌。 試飲ワイン:クエルチェベッラ (+カベルネS)ビオデナミ農法3)バルベリーノ・ヴァル・テルサ 土壌が豊かで、標高が低く粘土が多い=トータル的にバランスの良いワイン 試飲ワイン:イゾレ・エ・オレーナ (+シラー、カナイオーロ)4)カステッリーナ・イン・キャンティ 粘土は少なめ石灰が多い 試飲ワイン:サン・ファビアーノ・カルチナイア(サンジョベーゼ100%)5)ラッダ・イン・キャンティ コンカ・ドーロの殆どのエリアが入っている、素晴らしいエリア。石灰の多い痩せた土壌、標高も高め。味わいが凝縮、余韻も長い。 試飲ワイン:ブランカイア(+メルロ)6)ガイオーレ・イン・キャンティ 標高が高く恵まれていないが、このエリアの中のよく出来たワインは全エリアの中でも(熟成において)傑出したものができる。 試飲ワイン:サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ(+カナイオーロ) 石灰が多いので強い酸味とエレガントな果実味。7)カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ 粘土質が強く標高が低いので保水力がある重いワイン。 試飲ワイン:フェルジーナ(サンジョベーゼ100%)他にもキャンティクラシコ地区全体のことについての説明もとても面白かったです。・キャンティクラシコの歴史について・サンジョベーゼ80%以上、他には何を混ぜても良いので、味わいは千差万別・2010年は、去年の暮れから初夏まで雨が多かった。春の雨は受粉量の低下を招くので収穫量が低くなる。 それ以降はいい気候となっているので、これからの秋の雨が少なければ量はともかく、品質はとても良い作柄の年になる。(ランゲも同じ)・パンツァーノ・イン・キャンティを中心に「コンカ・ドーロ(黄金の谷)」と呼ばれている地帯はいいワインが出来る。・西から東に向けて標高が高くなる、北から南に向けて痩せた土地(粘土、石灰=逞しくタンニンが強い傾向)になっている。・果肉は勿論、タンニンの熟成が重要であるが、それには時間がかかる。熟成した種は「苦味の中に香ばしい甘さ」が入る。・トスカーナの畑は高いところから低いところへ縦に葡萄が植えられている。ピエモンテは横。・イタリアの生産者は、今世代交代の時期にある。如何にワインの品質を向上させるか、というメンタリティにおいてイタリアは後進国であったが、今後10年~30年が楽しみである。わずか千円の講習代でこんなに美味しいワインをシッカりと飲ませていただき、素晴らしい内容のセミナーを受けることができました!大好きイタリアワインvol2、期待してしまいます!さあ、キャンティ・クラシコ飲むぞ~。
2010.10.03
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9/26中之島公会堂にて開催された「大好きイタリアワインvol.1キアンティクラシコ新世界!」に行ってきました。参加費2,000円で、70種類ものキアンティクラシコが試飲できます。会場は人人人でごった返してましたが、アコーディオンコンサートやトークショーも行われ、どの銘柄のワインもスイスイ飲めたため、全くストレスはありませんでした。さらに素晴らしい会にするためにあえて苦言を言うなら、次回には口直しのためバゲット等パンの販売をお願いします!位でしょうか。さて、りりた♂♀はここぞとばかりに下記47種類の試飲を行いました。流石クラシコだけに、ハズレは少なかったですが、特に印象的だったものに「◎印」を付けてみました。全てChianti Classico(ヴィンテージ・ワイン名/造り手/輸入業者) Berardenga 2007 /Fersina/成城石井 Riserva 2006 Rancia /Fersina/成城石井 2007 /Casa Emma/ワインウェイブ Riserva 2006 /Casale dello Spaeviero/DKSHジャパン 2007 Terrarossa /Melini/モンテ物産 Riserva 2004 Terrarossa /Melini/モンテ物産 2007 Scassino /Terrebianca /ブリストルジャポン Riserva 2006 Croce /Terrebianca/ブリストルジャポン 2006 /Montesecondo/テラヴェール 2006 /Livernano/テラヴェール 2007 /Castello d'Albola Zonin/アサヒビール 2007 /Badia di Cortibuono/日欧商事 2007 /San Fabiano Calcinaia/アルトリヴェッロ Riserva 2004 Celolle /San Fabiano Calcinaia/アルトリヴェッロ ◎Riserva 2006 Celolle /San Fabiano Calcinaia/アルトリヴェッロ◎2007 /Querciabella/フードライナー 2007 /Brorio /Ricasoli/フードライナー 2007 Castello di Brorio /Ricasoli/フードライナー ◎2005 /Solatione /エトリヴァン 2006 /Solatione /エトリヴァン 2007 /Solatione /エトリヴァン 2007 /Castello di Monsanto/日本リカー Riserva 2006 /Castello di Monsanto/日本リカー 2007 /Castello di Fonterutoli Mazzei/ファインズ◎Riserva Castello di Fonterutoli 2006 /CdiF Mazzei/ファインズ 2007 /Castello SanSano /ウィンターローズジャパン Riserva 2005 /Castello SanSano /ウィンターローズジャパン◎2006 /Castello di Ama /エノテカ 2006 /Dievole/グローバル 2007 /Villa Montepardi /ヴァンパッション 2007 Tagliafune /Villa Montepardi/ヴァンパッション 2006 Villa Calcinaia/Villa Calcinaia/大榮産業 Riserva 2005 /Villa Calcinaia/大榮産業 2007 /Aiola/高瀬物産 Riserva 2005 /Aiola/高瀬物産 2006 /Tenuta di Nozzole/スマイル 2007 /Isole e Olea/ジェロボーム 2006 /Castello dello Paneretta/ラシーヌ 2006 La Pieve /Il palazzino/ラシーヌ 2006 /Brancaia/アビコ◎2005 /Fattiria di Petroio/アビコ 2007 Clemente Sette /Grevepesa/モトックス Riserva 2006 Clemente Sette Grevepesa/モトックス 2008 Poggiopiano/モトックス 2007 Le Corti/モトックス◎2007 Viticcio/モトックス Riserva 2006 Viticcio/モトックス 大御所アマは随分飲んでなかったけど、久々にやっぱ美味しい。ペトロイオとSFカルチナイアはカルロ・フェリーニ印。普段飲みとちょっと奮発な週末はこの二本で決まり!華やかなクエルチャベッラもハズせない。フォンテルートリもカルロ・フェリーニ印(だっけか)のゴク旨。でも、コスパ(6,700円)を考えると買えない。対して、ヴィティッチオはノーマルの方が2,300円とお得な価格設定。本日のコスパ大賞。ソラティオーネは3ヴィンテージ頂いたが、2005年が例外的に美味しい。価格(3,390円)も比較的安価だけど、エトリヴァンだけにレストランでしか飲めないのは、きついかなぁ。(最低、倍ですものね) ※価格はすべて希望小売価格夕方には、闘うワイン商、川頭さんのキアンティセミナー(後日アップします)に参加、とても充実した日曜の昼下がりとなりました。
2010.09.27
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にしのさん主催のカンパーニャ・シチリアワインをサンタルチアで飲みつくそう会に参加してきました。。本日のワイン・ラインナップ!です。一応、比較試飲という名目にはなっていますが・・・。■ドゥブル・グレコ 2004 フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ《カンパーニャ/白/泡/グレコ》【写真右】■ドゥブル・ファランギーナ 2004 フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ《カンパーニャ/白/泡/ファランギーナ》【写真左】共通香としてシトラスの様な柑橘系。ファランギーナは柔らかく華やか、グレコはよりミネラリーで硬質な印象。■デナッツァーノ・パエストゥム・ロザート 2009 ルイジ・マッフィーニ《カンパーニャ/ロゼ/アリアニコ》【写真右】■エトナ・ロザート 2008 テッレ・ネレ《シチリア/ロゼ/ネレッロマスカレーゼ98%、ネレッロカプッチョ2%》【写真左】マッフィーニは、フレッシュなフランボワーズやチェリー等の小さな赤い果実系の香りが印象的。アリアニコの持つ膨大なタンニンを押さえ気味に、果実味の部分だけをうまく抽出していると思います。対して、テッレネレは色調の通り、少し酸化した白ワインのような印象。■エトナ・ロッソ グアルディオーラ 2007 テッレ・ネレ《シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ98%、ネレッロカプッチョ2%》【写真右】■パッソピッシャーロ 2007 パッソピッシャーロ《シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ》【写真左】コチラも色調通り、パッソピシャーロはより華やかで明るい。エトナロッソは前回のレヴューどおり。でも最高のパフォーマーはノーマルのエトナロッソだね、とsaluvi2002さんと共通認識。■タウラジ・ラディーチ・リゼルヴァ 1997 マストロベラルディーノ《カンパーニャ/赤/アリアニコ》【写真右】■タウラジ 1982 マストロベラルディーノ《カンパーニャ/赤/アリアニコ》【写真左】97年は黒系の果実味、酸味もしっかりしていますが、タンニンはかなり柔らかくなっています。この2~3年で3回位飲んでるけど、何時飲んでも美味しい。82年は枯葉や腐植質などの熟成感がかなり出ていました。ちょっとヘタり気味だったけど、果実味はまだ生きてたし、このワインの長熟具合は知っていますし(笑)。■リモンチェッロ爽やかで、レモンの皮のニュアンスが強く感じられました。美味なり。いつものように純粋に、会話、ワイン、そして料理に酔っぱらった楽しい会となりました。みなさん、有難うございました。
2010.07.20
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先日、ワイン・グローリアスさん主催の”「闘うワイン商」川頭氏と学ぶフリウリワインセミナー”に行ってきました。北の巨人、ヴィエ・ディ・ロマンス(以下、VdR)とその弟分、テルチッチの同じ品種のワインを同時に味わいながら、川頭氏から、コッリオ(テルチッチ)とイゾンツォ(VdR)のテロワールの違い、品種やワイナリ(オーナー)の哲学やトリビアなど、楽しく勉強になるお話しを頂きました。1)テルチッチ/シャルドネ20072)ヴィエ・デイ・ロマンス/チャンパニス・ヴィエリス2007どちらも樽熟なしのシャルドネ100%。テルチッチはとてもキレイな酸をもっており、とてもソーヴィニョンらしい(当たり前か)。VdRは、やはりVdRらしい白い花が香ります。種の熟成まで収穫を待つというジャン・フランコの姿勢が生きる、とてもふくよかなシャルドネでした。3)テルチッチ/ソーヴィニョン20074)ヴィエ・デイ・ロマンス/ピエーレ2007樽熟なしなのに、かすかな薫香(土壌によるもの?)。そして共に強いミネラルが特徴的です。テルチッチは幾分細く感じられましたが、多分、それはピエーレがふくよかすぎる(笑)からだと思います。どちらもまさに葡萄そのものの香りでした。因みに、テルチッチのオーナーはソーヴィニョンが一番好きで、この秋にピノ・グリとの混醸もの(樽熟)が出るそうです。5)テルチッチ/ピノ・グリージョ20076)ヴィエ・デイ・ロマンス/デッシミス20077)ヴィエ・デイ・ロマンス/デッシミス2006フリウリでは昨今、過度のマセレーションが非常に流行っており、代表的な白ワイン品種であるピノ・グリにおいても、この両社ほどテロワールに忠実に造っている所はほとんどないそうです。テルチッチはピノ・グリにおいても素晴らしい酸で、第一印象ではデッシミスより上でした。デッシミスは少し酸化したニュアンスが特徴でしたが、これは木樽熟成による酸化の促進の結果とのことです。ほうじ茶のような燻し香も感じられましたが、これは樽かどうかわかりません(笑)。デッシミス2006は熟成によるタンニンが出てき始めており、今後も素晴らしい熟成が期待できる(川頭氏)とのことでした。8)テルチッチ/ヴィノ・ディ・オルティ20079)ヴィエ・デイ・ロマンス/フロール・ディ・ウィス2007名前の通り、まずその華(花?)やかな香りが印象的なフロール・ディ・ウィス。そして、香りに負けない複雑さと膨らみのある味わい。本日の私の一番のお気に入りとなりました。単独でゆっくり楽しむならロール・ディ・ウィス、食事にあわせて飲むなら、キレの良い酸が心地よいヴィノ・ディ・オルティだと思います。10)テルチッチ/メルロ200611)ヴィエ・デイ・ロマンス/マウルス2006メルロー好きとしては、興味深々な飲み比べです。飲み始めは、柔らかくて優しいテルチッチに対し、マウルスはやや酸が強め。どちらもトスカーナ他のパワフル~なメルロと異なり、優しい果実味が特徴のどちらかというとフランス産にちょっと近い印象でした。2003年以降販売されていないVdRのメルロ・クリュ「ヴォース・ダイ・チャンプス」は2008年出るかもしれない(秋頃決定)とのことです。すべてのワインを通して、コッリオ(VdR)は、丘。寒暖差が大きく、酸が高く香りの良いワインが出来る。泥灰土とカルシウムを多く含んだ砂質が混ざっており、水はけがよくミネラル感が出やすい土壌。イゾンツォ(テルチッチ)は海に近い平地。少し気温が高めのため、ふくよかな、糖度の高いワインが出来易い。土壌は粘土質で、水はけが若干悪いが力のあるワインが産出される。というテロワールがしっかりと表現されており、二人のオーナー、そしてそれを扱っている川頭氏の信念が感じられたセミナーでした。最後に、トリビア二つ。テルチッチは自社瓶詰めする前は、かのリヴィオ・フェルーガに葡萄を売っていた。シルヴィオ・イエルマンは、ジャン・フランコの従兄弟。
2010.06.12
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昨日は、「チンチナート垂直オフ会」に参加してきました。会場は昨年度Woodyさんにお誘いいただいた垂直会と同じ、スープルさんです。1)スプマンテ・エクストラ・ブリュット2003マグナム/ ブルーノ・ジャコーザスターターは、バルバレスコの巨匠、ブルーノ・ジャコーザのスプマンテです。スプマンテといえど、シャンパーニュ方式(メトド・ドラディツィオーネ)によるものか、泡は細かめでふうぁっとイースト香がします。藤次ソムリエによるとかなりミネラルが強く感じられるとのことで、その影響かエクストラ・ブリュットといえど仄かな甘みを感じさせられました。2)比較試飲(レ・クーポレ1995、1996、2000年)95年は柔らか、滑らかで上品。ヴァランドローのテュヌヴァン氏に「酸っぱい」とつき返された逸話を聞いていますが、全くそんな印象を受けません。時間が経ってくるとリンゴのような酸味が立ってきますが、このことを言っているのでしょうか。00年はプルーンのジャムをそのまま煮詰めたような味わい。ピンクの胡椒のようなスパイス感もあり時間が経つ毎に凝縮してきた感があります。96年は00と印象が似ていますが、白粉や青っぽさが加わり、この3本の中では一番複雑味を感じました。ただ、00よりも時間の経過に弱かった部分がありました。3)比較試飲(チンチナート1999、2001、2003年)チンチナートたる、高いアルコール感やプラムや石榴など赤い果実の煮込んだジャムのような甘い果実味、重層的な旨みはどのヴィンテージも健在。加えて、全体的にシェリー香りが出てきており、いい熟成を迎えつつあります。99年は特にその傾向が強く、そろそろ飲み頃のピークを迎えているかも。01年はこの3本の中で完成度は一番。柔らかな東洋系スパイスの複雑さ、オレンジの様な柑橘系のニュアンスや酸が印象的。対して03年は若干の過熟感とカラメルのようなロースト感が特徴的ですが、01年ほどの複雑さは感じられませんでした。ただ、この一年で03年のニュアンスはかなり01年に近づいてきました。「方向性」だけでなく「差」も含めて。ひょとしたら、この僅かな「差」は将来的に決して埋まらない、かもしれないけど03年もまた素晴らしいチンチナートであったことが(再)確認できました。「舌の上のただ一滴が、何故こんなに美味しいのだろう。」4)スループ・ビアンコ・ドルチェNV(375ml)売り文句が「400本のみ生産された、残糖量300グラムの怪物ワイン 」というモスカート、ピコリット、ソーヴィニョンからなるドルチェワイン。写真のオレンジっぽい色のとおり、ビワやみかん、杏などのジャムを液化したような果実味。柑橘系の強めの酸を持っていますが、やはりそれでも甘甘って感じです。以上、ワイン・料理も素晴らしかったですが、参加者の皆様と色んなお話をさせて頂いたことも大きな収穫でした。いい勉強をさせていただきました。有難うございます。料理編は南森ぱとろ~るに掲載予定、乞うご期待。
2010.03.22
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前回の続き、場所を変えての2次会です。飲んだワインはこの2本。1)イル・ソダッチオ1988/モンテヴェルティーネしなやかな、そしてエレガントな甘い黒の果実味。現在でも旨みは充分ありますが、酸・タンニンともまだまだで更なる熟成が期待できます。一杯分残っていたので翌日飲んでみましたが、香り・味が損なわれることがなく、このワインのもつ底力を感じさせられました。2)ブリッコ・デル・ウッチェローネ1986/ブライダ先代、ジャコモ・ボローニャ時代のウッチェローネ。この頃はバルベーラ・ダスティD.O.C.ではなく、VdTピエモンテでした。黒や赤の果実と渾然一体となった土の香り。きめ細やかなタンニンと酸味、そして上品だけどまだ力のある果実味がクリーミーな余韻に溶け込んでいます。バルベーラって思ったより長熟なんですね。この2本を飲んだ後、いい時間になってましたので解散。開栓した、ナゾのドルチェワインを残して・・・。次回は「ナゾのドルチェワイン」に迫ります。
2010.02.22
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昨日はモンテラートさんでピエモンテぷちワイン会!でした。一次会で飲んだ3本を紹介します。1)バルベーラ・ダルバ2007/ジョバンニ・カノーニカ直前持ち込みだったからなのか、開栓したては暴れている感じでしたがしばらくたつと落ち着き、本来の香り高く深い味わいを取り戻してきました。とても力強いバルベーラです。2)パフォイ・ロッソ1999/イカルディ若いうちはヴィーノ・フルットなパフォイも、8年の年月によりかなり素晴らしいバランスとなりました。ほんのり爽やかなタラゴンを思わせる香りと独特の果実味は、バローロとは違う、ネッビオーロのもう一つの個性があります。3)バルバレスコ・ブリッコ・アジリ1990/チェレットグラスから零れる芳香で極上の予感。気品のある酸味と果実味でした。チェレットというと大手生産者というイメージですが、期待を裏切られたことはありません。今回も予想に違わず、柔らかくも力強さを残した素晴らしい味わいでした。モンテラートさんでの料理はコチラです。二次会は次号で!
2010.02.21
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昨日はぷらっと、アマンジャに立ち寄り、おいし~い料理とワインをグラスで頂きました。1)ヴィーノ・デッリ・オルティ2007/テルチッチ・マティアズ強すぎないふくよかさとキレイな酸、バランスのいいワインです。2)イル・カベルロ1995ブルゴーニュグラスとボルドーグラスで頂きました。ファーストノーズが素晴らし。前者ではキメ細やかなテクスチャを感じましたが、後者ではスパイシーさが引き立ちました。3)グラッパ・オルネライア4)▲※□◇○!!分かる人にはわかるワイン。グラッパが口直し。粘、凝、滋、韻。・・・感謝です。とても楽しいひと時を過ごせました。
2010.01.19
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先週の土曜日、広島にて焼肉ワイン会に参加して来ました。主催者は在広時に大変お世話になったsaluvi2002さん。今回は、旧知・初めての方混合、そして男子組・女子組に別れて(距離1mですが)それぞれの会話に花を咲かせました。1)コルレート06/ヴィラ・ディ・コルロ過去の月光苑さんで肉とランブルスコの相性の良さは経験済みでしたが、これはまたシッカリとコクのあるランブルスコで、肉の饗宴のオープニングワインにぴったり。2)ロッソ・イブレオ07/グルフィこのワインは9月に飲んでおり、その時は鶏などの淡白な肉と相性が良い、と書きましたが、牛肉にも合ってました。3)エトナ・ロッソ・オウティス・ネッスーノ03/ヴィニ・ヴィオンディとても優しいワイン。ヴィヌペトラを最初に飲んだときの印象に近いかな。年をとってくるとこんなワインがいいです(笑)。4)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ87/カローゾ謎のモンテプルチアーノ、という触れ込みでしたが、なかなかどうして、たいしたもんです(笑)。紹興酒というか酢昆布の狭間から素晴らしい半枯れ果実。saluvi2002さんによると「オークションで2500円位だった」とのことですが、大当たり。5)ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ90/カパルツォタンニンはかなりこなれてきていましたが、酸はまだすーっと伸びています。果実味は若干ピークを過ぎた感がありましたが、これから段々と枯れ感がのってきてまだまだイケるのかな。6)クルニ00/オアジ・デッリ・アンジェリご存知、スーパーマルケの頂点。見事な果実の凝縮感と重厚感、立体感。実はまだ飲んだことありませんでしたが、一口飲んで皆が賞賛する理由が分かりました。と、同時に始めて飲むこのワインがこれだけ熟成を重ねたものであって良かったと思います。7)ソーヴィニョン07/テルチッチフィニッシュに口直し的に供されたソーヴィニョン。フリウリのソーヴィニョンですが、ふくよかで柔らか、そして酸がきれいな良品です。とても美味なり。ここまでが、お肉にあわせた一次会。そのまま全員でワインバーへと流れ、今度はMIXで音楽談義。7)キュヴェ・マリー=アニック/シャトー・マンスノーブル(ランドック)8)シャトー・メリニャン05(ボルドー)わいわいがやがやと、会話・お肉・ワインのすべてが楽しい素晴らしい会でした。saluvi2002さん、そして皆様。どうも有難うございました。
2009.12.20
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本日のワインは、アッソ・ディ・フィオーリ・ランゲ・シャルドネ2007、生産者はセッラ・ディ・フィオーリ。販売元はブライダですが、バロリスタで有名なフラテッリ・ジャコーザとの共同作品です。シャルドネ100%。アッソ・ディ・フィオーリの意味は(トランプの)クラブのエースで、文字どおり同ブランドのフラッグシップです。他にシャルドネ・リースリングレナーノ・ナシェッタ他混譲の「イル・フィオーレ」とドルチェット100%の「ドルチェット・セッラ・ディ・フィオーリ」が販売されています。さて、感想です。濃いめの藁色。香りは白い花とみかん、柔らかなシダ。口に含むと蜂蜜レモンやラムネ、杏のドライフルーツ。あと、しっかりバニラな木樽香。非常にふくよかで余韻も長めなので飲み飽きしそうですが、どこかプラスティックのような無機質さも持ち合わせており、フィニッシュの僅かな苦味をとあいまってとてもキレイにフェードアウトしていきます。よって、少量ずつ舌の上でころがして、何時までもちびちびいけそう。3500円位だったような気がしますが、それだけの価値アリ。
2009.11.03
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本日のワインは、21日に北浜のマーブル・トレ。にしのよしたかさん主催のサン・ジュスト・ア・レンテンナーノ・サンジョベーゼづくしワイン会で飲んだワインのレポートです。前菜3品に合わせてキアンティ・クラシコ04、05、06の水平。色合いはほぼ変わらず。綺麗なルビー色香りは紫の花、チェリーやプルーン。06は果実味が前面、05はちょっと沈黙気味、04は果実味よりもハーブ感などが出てきてました。あと、やはり落ち着き感かな。りりた♂のベストは06、りりた♀は04。次にプリモ3種にあわせてキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ レ・バロンコーレの04、05、06。果実・酸・タンニン、そして味わいのすべての要素において通常のキアンティ・クラシコとは歴然の差。例え通常04とバロンコーレ06でも・・・。単なる樽の違いとは思えません。06は黒果実系のニュアンスが強く、05は落ち着いた酒質、04はキアンティの04の全ての要素をバージョンアップした感じ。りりたのベストは♂♀とも05のお替わり分。ボトル差か、お替わりの05がべら美味かった。最後に北海道産羊肉にあわせて、ペルカルロの94、95、96(すべてマグナム)です。これはまた、熟成という要素が加わり文句なしの別格。94はエレガンス。濃密さは劣りますが今飲んで充分に美味しい。95はヴィンテージによるものか全ての要素がまだまだ力強いです。96は94と95の中間、今飲んで最高のバランスを感じました。どのヴィンテージもペルカルロ、とても美味しかったです。どれか一つを選べ、と言われれば「今飲んで96」かな。最後にヴィン・サンジュスト2001。ズコットと共に供されましたが、はっきり言ってこれがデザートそのものです。いや、ご馳走さまでした。今、半年放置のヴィン・サンジュスト2000飲みながら書いてます。極楽じゃ。この時の料理はコチラです。
2009.09.23
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本日のワインは、ズュートティローラー・メルロ・スピッツ2001、2008年7月に紹介した、ベルガー・ゲイ2002時に出てきたアルト=アディジェ4人組のひとり、フランツ・ゴイヤール/グロッグルホフです。彼のスキアーヴァやラグレインはよくWEBで見ますが、メルロ100%は珍しいですよね。前にも書きましたが、ズュートティローラー=南チロル地方(北チロルはオーストラリア側)って意味です。さて、感想です。エッジがレンガ色の暗めのガーネット。グラスから零れる香りはまさに干しプルーン。口に含むと小さな赤い実、黒スグリのジャム、干し葡萄、干ししいたけ、ドライフラワーやヨード、そしてバニラ。おがくずっぽい香りもあります。タンニンはかなりソフトになっており、酸もまた大人しめ。果実味(とその甘み)は充分なだけに、飲み飽きしそうなものだけど、フィニッシュにかけてオレンジピールの様な苦味と綺麗にフュージョンしており、なかなか美味しい。価格3000円は充分合格。
2009.08.29
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本日のワインはヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ2007、生産者はモンテニドーリです。ヴェルナッチャ主体みたいですが、細やかなデータはHPには載ってませんでした。中央部の白では唯一のDOCG(統制保証原産地呼称)に指定されており、形の上では、イタリアワイン・ヒエラルキーの頂点にたってるワインです。ワインを始めた頃に飲んだファルキーニのものは大変美味しかった思い出がありますが、いつの間にか自分の中で「ガヴィやソアヴェ」と同じ扱いになってしまってました。超久々です。さて、感想です。薄めの黄金色。記憶の中のヴェルナッチャより少し濃い。果実味はびわ。ラムネ、スパイスやハーブ、セメダインのニュアンス、そしてミネラルがぎっしり詰まっています。キュっと冷やして飲むのがいいかな?と思っていましたが、レモンピールのような苦味が余韻を引き締めており温度が上がってもあまりダレません。むしろ開栓後2時間位経ってくる頃には膨らみ感が出てきて若干高めでもけっこう美味しいかも。3,000円オーバークラスの味わいには至りませんが。あと、エチケッタがなかなかクラシカルで好きです。
2009.08.05
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昨日、ルーチェ・デル・ソーレ京都で持ち寄りワイン会でのワイン達をアップさせていただきます。ご参加いただいたのはSaluvi2002さん、Woody夫妻。それにりりた♂♀の計5名です。左から、(数字は順序)4)サンジョベート1990:バディア・ア・コルティブォーノ 5)ロッソ・ディ・モンタルチーノ1995:ラ・チェルバイオーラ 2)キアンティ・ルフィーナ・モンテソーディ1997:フレスコバルディ3)アルボレウス2004:パオロ・ベア6)マキシモ2000:ウマニ・ロンキと、スターターとして、1)シャルル・プジョアーズNV(シャンパーニュ)。2)は変化を楽しみたいため、最初に開栓。最初からチェリー等の赤果実の香りがしっかりあり、直ぐにでもOK。果実味をしっかり残したいいバランスになってきています。開栓直後からの全開モードをしっかり最後まで維持していましたので、果実味重視派にはちょうどいい飲み頃だったのかな。---(写真撮り忘れ、スミマセン)---次に、ウンブリアの土着亜種トレッビアーノ・スポレッティーノ100%の3)。思ったよりもクセがなく、フレッシュな印象。最初温度が低く酸味が勝ちすぎていましたが、少し室温にならすといい感じでいただけました。4)サンジョベート、いい熟成していました。2)の紫がかった色とは対照的に、こちらはオレンジがかったきれいな赤。味わいも、2)の華やかな果実味とは違って、静かに旨みが広がる、滋味な感じ。5)のロッソはさすがの一言。暖かみのあるタンニン、まろやかな赤の果実味は紅茶のようなニュアンスも加わってきており、複雑味、そして立体感のある旨み。まだしばらく熟成イケると思います。(最初ちょっと?な香りも、すぐとびました)そして、珍しいソーヴィニョン・ブランの貴腐ワインである6)。パッシートの甘さ・爽やかさにヴィンサントの複雑なハーブ香がミックスされたような感じです。酸が素晴らしく、後味がとてもキレイでした。大変楽しい会となりました。皆様お忙しい中、都合をつけていただき有難うございました。食事編はもう一つの方を見てくださいね。
2009.07.26
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先日、楽天ブログ「kaoritalyたる所以」でお馴染みのkaoritalyさんと新地のアマンジャで一緒にワインをいただきました。シャンパーニュ・グラン・クリュ・シルリー・ブリュットNV/ドメーヌ・フランソワ・スコンデ ブルュットではありますが、果肉を溶かし込んだような甘みをも感じ、非常に柔らかなバランスの良いシャンパーニュでした。ロエロ・アルネイス・チェク2007/モンキエロ・カルボーネ 南国果実の甘い香りと柑橘系のキレイな酸。ミネラルがシッカリしています。ボトルのラストのせいか、すこしまとまりすぎの印象。ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・ヴィニェート・フォリアーノ1997/ビッシ これもミネラル分がしっかりした白。こんなに古いヴェルディッキオを飲んだのは初めて。メルロ・ディ・ヴィストルタ1998/コンティ・ブランドリーニ・ダッダ(ボトル) ボトルでいただいた1本。フリウリ州のメルロ100%ワイン。強く抽出しすぎない赤い果実と柔らかなスパイス、土。1時間程で濃厚さもピークにいい感じになりました。カマストラ2005/タスカ・ダルメリータラムーリ・ネロ・ダーヴォラ2006/タスカ・ダルメリータ シチリアの大御所、タスカダルメリータの2本。 実はこのワイナリーが大好きで過去に専用ページをつくっちゃったぐらい・・・お恥ずかしい(笑)kaoritalyさんとはイタリア話と映画話。アマンジャの森さんとはガンダム話で盛り上がりました。大変楽しい時間を有難うございました。食べた料理はコチラです。
2009.07.12
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本日は、プチワイン会INスープル。Woody_Stoneさん夫妻と持ち寄りました。シルヴァーナ2007/クエンホフ僅かに緑がかった麦わら色。こぼれ出る香りはさほど強くありませんが、口蓋にはレモンなどの柑橘や蜜がしっかり。冷ややかな、そして強いミネラル感をもっており、逆に果実の甘みが引き立っています。昨年度より若干ボリューム感が出てましたが、酸もまたキチッと出ていましたので引き締まったいいスターターになってくれました。woodyさんにはブラインドでアルト・アディジェまで正解。さすがです。ジュヴレ・シャンベルタン1erオー・コンボット1997/ドメーヌ・デュジャック中心部は97年ものとは思えないほど、鮮やかなチェリー色。しかしエッジはレンガ色がかっていました。初めて体験する香り。この香りはこの生産者独特とのことですが、むせかえるような化粧のような香りは、実に華やか。さらに時間が経つ毎に品と旨みが出てきました。97年は創始者ジャック・セイス氏のラストヴィンテージ。貴重なワインを飲ませていただき、有難うございました。メルロ2007/クロアット(写真なし)イタリアワイン好きには知らぬ人いない、ミアーニのエンツォ・ポントーニ氏のプロデュース。まだ紫がかった濃いガーネット色。濃厚な黒果実の香りが開栓直後から香ってきます。それから想像するに、どんなに濃いワインかと思いきや、意外に酸がしっかりしている(でもマロみがある)ためバランスが良く、若いウチから飲めます。流石にデュジャック程にテクスチャのきめ細やかさはありませんでしたが、野菜の炭焼きやシッカリとした味わいの牛のローストにはぴったりでした。美味しいワインと相性のよい料理、そして、楽しいお話を有難うございました。また、次回楽しみにしています。
2009.06.21
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昨日はパレオ・ロッソ97マグナムの会@アマンジャでした。イタリアワイン好きならご存知のレ・マッキオーレのフラッグシップです。97年のセパージュはカベルネ・ソーヴィニョン85%、フラン5%、サンジョベーゼ10%です。ボルゲリ・ロッソ2004マグナムで気持ちよくほろ酔いした頃、供されました。熟成をさほど感じさせない深遠なルビー色ですが、スワリングすると茶色がかってきているのが分かります。香りは熟したプルーンやブラックベリー、ブラックチェリー、白胡椒、インク、そしてバニラ。果実味はまだしっかりあり、熟成香もあまり感じませんでしたが非常にシルキーなタンニンときめ細やかな酸が12年の時を感じさせてくれました。余韻も程よい心地よさで、しみじみ美味しいなぁ、と思えるワインでした。実は、リリース当時も飲んでいるのですが、余り良さが分からなかった思い出があります。私も8年の時を経て少しは味わいの分かる男になってきたのかな、とひとり笑い。食事編は後に南森ぱとろ~るに掲載いたします。お楽しみに!
2009.04.16
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本日は、イタリア北部・プチワイン会。本日持ち込み無料のスープルさんに、woody_Stoneさんと持ち寄りました。トカイ・フリウラーノ2004:ミアーニそろそろ飲み頃になってきたかな?の2004年。大分と円やかになってきていました、が本日閉じ気味(笑)。白い花、みかんのような柔らかな、そして心地よい芳香。ミネラル感はたっぷり、そしてアフターに口の中で揮発する桃の香も。温度が上がるにつれオイリーさが強くなってきました。パイナップルの芯に近い果肉とは藤次ソムリエの言、確かに。オスラヴィエ・リゼルヴァ"イヴァーナ"1997: ラディコン 収穫後、11年も経ってリリースされたシャルドネ40%、ソーヴィニョン40%、 ピノグリージョ20%のブレンドワイン。色合いは、当初濃い麦わら色。ラディコンの古酒という想像からは遥かに普通な感じでした。そして、ビオ香が強く、ピノ・グリージョ系の酸がしっかりワイン全体を支配していました。しかし、1時間経たないうちに赤みを帯びてくるや、アイロン後の糊、タラゴン・洋梨、ステンレスや銅の金属香が。そして2時間位経つと酸の強さが消え、柔らかく、そしてワインに力が出てきました。おそらくここからが真骨頂なのでしょう。バローロ1997:エリオ・アルターレ良年にも関わらず、アルターレの80%がコルク汚染で出荷できなかった年のものです。残り20%の運のいいワインなので是非ともあやかりたいものです。開栓当初はタンニックでしたが、果実味は強くはありませんが、旨みはしっかり存在していました。香りはブラックカラント、枝付き干しぶどうなどの黒系果実が中心でうまくバニラがかぶさっています。ラ・モッラらしくとてもシルキーで優しい飲み口でしたのであっというまに完売しました(笑)。実は、もともとクロアット・メルローを飲もうということで開かれた会なのですが、上記3本とってもしっかりしたワインなので、メルローまでたどり着けませんでした(笑)。でも、とても楽しいプチ・ワイン会だったので、是非またやりたいですね。
2009.03.20
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本日はワイン会、ワインが縁で知り合ったwoody_stoneさんのご結婚記念ワイン会「チェザネーゼをたっぷり浴びよう会」のレポートをお届けします。飲んだワインは、1)アンナ・マリア・クレメンティ1999 カーデル・ボスコ 泡、及び泡抜きで。2)フェラーリ ブリュット NV(推定70年代)3)チルシウム2004 カンティーナ・チョッリ4)ロマニコ2004 コレッティ・コンティ5)チンチナート2003 テヌータ・ディ・トリノーロ6)チンチナート2001 テヌータ・ディ・トリノーロ7)チンチナート1999 テヌータ・ディ・トリノーロ1)は、シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロの混譲。柑橘類、タラゴンやローズマリーのようなハーブ香り。フィニッシュにライムの爽やかさでオープニングにはぴったり。グラスを換えて泡抜き状態では、イースト感、ふくよかさが増してきました。よく出来たメソッド=シャンパーニュは泡抜きでも美味しいですね。2)は、さすがに泡は立っていません。イースト香と酸味が中心。「甘みを除いたヴィンサント」はwoody_stoneさんの至言。チェザネーゼを浴びよう会だけあって、3)~7)まで品種はすべてチェザネーゼ・ダッフィーレ100%です。3)樽の風味はあまり感じませんが、小さな赤い果実とシェリー酒を彷彿させるチェザネーゼのいい香り(共通香)ベースの部分は十分に出ています。4)かなり強く樽の影響を感じましたが、それに見合う十分な果実味がありました。(チンチナートと比べないでください)5)6)7)さすがの一言。2003は強い過熟感のある甘~い香り(赤い小さな果実のシロップ漬け)、そして柔らかなスパイスが温かみを感じさせてくれます。会の終盤には、落ち着いてきて益々美味になりました。2001は最初から完璧。各要素のバランス感、味わいの深み・広がり共に申し分なし、です。ネッビオーロでもない、ピノでもない「チェザネーゼ」の個性が凝縮した味わいでした。1999、もう飲めるとは思っていませんでした(笑)。他のビンテージと比較して熟成感が強く、それによる若干の不安定感がありましたが、そのうねりの中に常に存在し続けた類い稀なエレガントさは流石です。これだけのワイン!を揃え、お誘いいただいたwoody_stoneさん(ご夫妻)、そして各ワインを最上の状況で供していただいたSoupleの藤次さん、に大感謝です。■訂正■チンチナートはチェザネーゼ・ダフィーレだけでなくトロイアという土着品種との混譲でした。すみません。(料理は「南森ぱとろ~る」で掲載予定です)
2009.02.22
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昨日は、マグナムの会@アマンジャを堪能してきました。ワインは供された順に、イ・ソーディ・ディ・サン・ニコロ1990、モンテベルティーネ・リゼルヴァ1995、イル・カルボナイオーネ2000、ペルカルロ2001の4種、何れもマグナムボトルです。1)イ・ソーディ・ディ・サン・ニコロ1990全体的にこなれてきていますが、果実味は健在でした。。フィニッシュの腐葉土のような香りが印象的。昔ミラノのペックでオススメのワインを聞いたところ、このワインを勧められました。玄人好みなのかも。2)モンテベルティーネ・リゼルヴァ1995今回の4つのワインのなかでは最もメリハリの利いた味わい。インターナショナルなキアンティを感じました。3)イル・カルボナイオーネ2000このワインらしい白粉のような香りが全開。このワインが一番マグナムらしいまろやかさを持っていたかな。4)ペルカルロ2001深い味わいのあるワインです。ある意味、モンテベルティーネと対照的。主張が外に溢れてるモンテベルティーネに対し、ペルカルロはあくまでも奥行きと重さ。懐の奥にポテンシャルを感じます。このアマンジャさん。料理もかなり上質なものが供され、単なるワインバーではない何かを感じます。看板一つないドアだけの外見、そして新地という立地から何となく敷居の高さを想像しがちですが、一旦中に入ってみると、意外とシンプルなインテリアと心のこもった対応がすごく居心地のいい空間でした。料理の方は、後日「南森ぱとろ~る」で。
2008.12.01
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22日の土曜日、豪華・大御所古酒ワイン会@広島に参加してきました。主催は広島在住時代に大変お世話になったsaluvi2002さん。広島に遊びに行くタイミングで素晴らしいワイン会を企画していただきました。ホントに感謝感謝です。写真右から(供された順)、コンテンポラーレ2003/アルナルド・カプライ、ペルカルロ1993/サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ、サッシカイア1988/テヌータ・サン・グイド、ソライア1988/アンティノリです。○コンテンポラーレ2003:これは私の参考出品です(^^;カプライで購入してきたものです。開栓直後は、綺麗な飲みやすいワインだけどあまり面白みがないなぁと思ってましたが、時間が経つ毎にワインに芯みたいなものが出て、果実の厚みもどんどん増してきました。結構、面白いワインです。さて、ここから、豪華絢爛・古酒大御所ワイン会の始まりです。1)ペルカルロ1993:ペルカルロのこんなに古いのを飲むのは初めてです。私の知っている濃密感は落ち着きとバランスの良さにとって代わってました。若干閉じ気味でしたが、まだ、しっかりした酸を感じたのでまだまだ熟成し花開いていくことでしょう。美味しいですねぇ。2)サッシカイア1988:これまた実にエレガント。タンニンは完全にこなれており、キレイな酸、小さな黒い果実と完全に調和している感じがします。柔らかなスパイス香、バニラ香が素晴らしい。枯れ感はあまり無かったので、これから徐々に苔やキノコの等の香りが出てくるのかな。その頃にまた飲んでみたいけど、まず手に入りません(笑)。3)ソライア1988:さすがにおいしい。サッシカイアとの水平なんて、なんて贅沢な。共にいい熟成をしているワインでした。酸が如何にもサンジョベーゼ入っている感じの伸び具合で、よりはワイルドな印象を受けました。どちらを好むかは人によると思いますが、私としてはサッシカイアに一票かな。会場は中新地のイル・グリードさん。付出しは山口県産の献上牛を使った「皇(すめらぎ)牛のジュレ」。そして、テイスティングセットみたいな感じで、イベリコ豚、イベリコ豚のチョリソー、自家製生ハム、パルマ生ハム、ミモレット、ピカンテ、ウオッシュ2種、白カビ2種(と聞いたような・・・)、ドライフルーツ盛り合わせ、パンを用意していただけました。広島開催にもかかわらず、急遽にしのさんも参加され、大変楽しい会となりました。有難うございました。(このワイン会の前に開かれた食事会の「華ぶさ」は後日南森ぱとろ~るにアップします)
2008.11.24
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昨日は、にしのよしたかさん主催のオフ会に参加してきました。生野区のディープな焼肉屋さん、「焼肉 万正」です。お好み焼きで有名な「オモニ」の右隣の隣です。 スターターとして供された、チャントンス・ロゼ2005年は、時間が経つ毎にかなりマロくなり、ナムルやユッケのみならず、タン塩やハラミなどにも相性よかったです。次に本日のメインワインの「ル・ペルゴーレ・トルテ2001年・ジェロボアム」(写真右)は、流石に複雑味と深遠な味わいを持っており、そのバランスの良さは焼肉とのマリアージュと言えども、クロニョーロを圧倒していました。ただ、その微妙な香りは焼肉の香りにマスキングされており、やはり単独で飲むのがベストだと思います。前のル・ペルゴーラ・トルテが素晴らしすぎたのか、そして恐らくかなり酔ってきたからなのか、最後のクロニョーロ2003年マグナム(イタリア人は「マニュウム」と発音するみたい)酸のエッジが多少強くて万正の甘みのあるタレとは若干方向がちがったような印象でした。しかし今回は、マリアージュ会ではありませ~ん。美味しいお肉とやはり美味しいワインをいただきつつ、なによりワイン好きの皆様とのわいわい楽しい会話が出来、大変満足な会となりました。にしのさん、ありがとうございます。(お肉の写真は、上欄の「りりたの南森ぱとろ~る」をクリック!) 最後、恒例のジャンケン大会ではウチの「使い猫」が優勝し、商品のモンテプルチアーノ・ダブルッツォ・ビノミオ2000(写真左)をゲットしました。2000年は、ワイン・アドヴォケイト152号で90点をゲットした、ルカ・ダットーマ印のいいワインです。飲むのが楽しみです。 2次会は阿倍野のフェイストゥフェイスに場所を移しました。開けたワインはバルバレスコ・マルティネンガ・カンプ・グロス1999年。マルケージ・グレーシーは89年のガイウン以来7年ぶり位です。香りは若干閉じ気味でしたが(ハナが死んでただけかも)、ネッビオーロらしい落ち着きのある果実味は、まだまだ若さを保っており、しみじみ美味しい一杯でした。その後、個別にボウモア(12年?)を経て、ベルタのグラッパ「MAGIA1995年」をいただきました。香りだけで満足できそうな位のすばらしくチャーミングな芳香。通常のベルタとまた全然違う、もう一つの頂点と思いました。初めて訪れましたが、落ち着いたいい雰囲気のバーですね。
2008.11.03
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先日、アルナルド・カプライ訪問テイスティングを行いました。カプライはガンベロ・ロッソ2006年に最優秀ワイナリーとして選ばれています。モンテファルコの城砦から車で約5分、北北東に位置する高台のに醸造所はありました。テイスティングルーム全景今回、カンティナ見学+モンテファルコ城砦内のエノテカでの食事で55ユーロ/人でした。(カプライで清算、紹介状をいただきます)残念ながらマルコさんは外出中で、話は出来ませんでしたが、畑の説明から箱詰めまで約30分、テイスティング等に約1時間あまり、秘書のエレオノーラさんらと楽しい時間をすごすことが出来ました。テイスティングしたワインたち試飲したワインは次の4種。1)グレカンテ2007グレカンテ100%、優しい花や果実の香り一杯のグレカンテ。フレッシュなワインですが、厚みのある果実味も合わせもち、旨酸味が心地のよいワインでした。2)モンテファルコ・ロッソ2005サンジョベーゼ70%、サグランティーノ、メルロ15%。これも優しい赤ワイン。仄かな樽香と華やかな香りで、飲みやすく非常にフルーティ。そこそこの複雑味もあり、普段の食事ワインのみならず単独飲みでも十分に耐えれます。3)サグランティーノ・ディ・モンテファルコ コッレピアーノ2004サグランティーノ100%。プラム、ブラック・ベリーなどの黒い果実がスパイス、ハーブ等の複雑味を伴って、強いタンニンと共にキレイな酸に溶け込んでいます。4)サグランティーノ・ディ・モンテファルコ 25ANNI2004サグランティーノ100%。はっきり言ってまだまだタンニック。コッレピアーノ+強い樽香、強いスパイス、インク等によりまだ、アンバランス。今飲むならコッレピアーノの方が(随分)美味しいと思います。おつまみは、ウンブリア・サラミ2種、チーズ、ブルスケッタ(カプライのオリーブがたっぷり)。収穫翌日のサグランティーノ食事は、ワイナリでの試飲後、提携しているモンテファルコ城砦内、コムーネ広場のエノテカ、L'alchimista(http://www.montefalcowines.com/index.php)でいただきます。大皿でのアンティパスト・ミスト他アンティパスト3皿、プリモ、セコンド、ドルチェ(お腹一杯で食べれず)までしっかり。ワインは白のグレカンテ、赤はモンテファルコロッソ、コッレピアーノをグラスになみなみとついでくれました。カプライでの試飲に加え、コレはちょっと飲みきれません(笑)。ワイナリーで購入したワインは、25ANNI2004・マグナム、ネロ・アウトサイダー1999(ピノネロ:未輸入)マグナム、コンテンポラーレ(サンジョベーゼ・未輸入)の3種類(+グッズ、キリ番企画で使いますね。)ユーロ安でラッキーでした。別途、旅行記をいつか(笑)アップしますので、また見てくださいね。
2008.10.28
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今日、国外免許取得手続きの帰り、阪神百貨店のイタリアフェアに寄ってきました。目的は阪神百貨店の威信をかけたイタリアワイン180種テイスティング。展示しているワインは殆どが試飲可能。ブルネッロやバローロなど上級クラスのワインも全てです。プラネット・ウェイヴスやチンクエ・ステッレなんぞもありました。す・すごい、と言っても一回5ml位ですけれど。その横のブースで有料試飲コーナーで飲んできたのが、以下のワインです。右から、1)サクリサッシ2005年/レ・ドゥエ・テッレ/トカイ・フリウラーノ、ソーヴィニョン・ブラン、リボッラ・ジャッラ 非常になめらかな酸。ハーブの香りが濃厚で、かつ複雑。食事と共にではなく、単独でこそ飲んで欲しいワインと感じました。美味しい。2)ルディ2003年(マグナム)/ヴェルノージ・エルコレ/モンテプルチアーノ、カベルネ・ソーヴィニョン・メルロ- 完熟した黒系果実。円やかなスパイス感。単に美味しい、というだけどなく、緻密さと広がりを兼ね備えた味わいでした。マグナムのおかげなのか?素晴らしい。3)ドン・ルイジ・リゼルヴァ2004年/ディ・マーヨ・ノランテ/モンテプルチアーノ、ティンティリア 濃厚で味わい深いものがありましたが、ルディの後に飲んだのが悪い。違った状況で飲みたかったです。右から、4)ヴィンテージ・トゥーニーナ2005年/シルヴィオ・イエルマン/ソーヴィニョン、シャルドネ、リボッラ・ジャッラ、マルヴァジア・イストリアーナ、ピコリット 白い花を連想させる、綺麗なワイン。厚み、ふくよかさを持ちながらも、すっきりと一本線が通っているような清清しさを感じました。5)カルミニャーノ・リゼルヴァ2003年/ピアッジア/サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ 良質のサンジョベーゼを思わせる伸びのある酸が好みです。黒系果実に加え、土の香りやミルキーさがいいバランスを保っています。右から、6)ロイ・コロナ2000年/アルベルト・ロイ/カンノナウ、カベルネ・ソーヴィニオン、カリニャーノ、ポヴァーレ、モスティリヨ 香りはプラムやイチジク。そして、パッシートしたような甘みを感じます。少し枯れたニュアンスも相まって妙に美味しかったです。この造り手、知りませんでしたが見かけたら買ってみます。オススメです。7)オルネライア2005年/オルネライア/カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド オルネライアはやっぱりオルネライアの味わい、知っている(過去の)味わいより洗練されたものでした。750mlで10,000円を越えてから買うのを止めていますが、現在でも価格なりのパフォーマンスはあると思います。買わないけど、好きなワインのベスト3に入ります。有料試飲は全て50ml。ドライフルーツとチーズの盛り合わせを含めて5,073円也。いろいろ飲めて楽しかったです。
2008.10.09
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本日のワイン、ランゲ・シャルドネ・エデュカート2006年、生産者はエリオ・グラッソです。エリオ・グラッソと言えば、96年はガンベロ・ロッソのワイン・オブ・ザ・イヤーだったバローロ・ルンコットをすぐ思い出します。が、この5~6年飲んだ覚えがありません。美味しかったのに何故なんでしょう。ということで、白とはいえ久々のエリオ・グラッソの感想です。香りは洋梨、パイナップル、桃など。ミネラル感が強く出ています。また、樽香は殆ど感じられません。酸は非常にまろやかで、雄大とまではいきませんが、広がりがあるものです。表に出さないけど持っているのがわかる上品さ、そしてフィニッシュのわずかな苦味が「大人のシャルドネ」を感じさせます。2980円は十分合格点!因みに、ピエモンテ州で赤ワインの産地として有名なランゲ地方とロエロ地方はターナロ川の上岸と下岸。地図上では、ボルドーでいうジロンド川の右岸と左岸の関係と同じです。「土」的にはどうなんでしょうか。一度、飲み比べてみるのも面白いですね。やりませんか?
2008.09.23
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本日のワイン、カルボ2006年、レ・コステ、輸入業者ラシーヌさん、最近イチオシのイタリアはラツィオ州の生産者です。売り文句は「サンジョヴェーゼの苗はソルデーラ、アレアティコはマッサ・ヴェッキア、リナルディとパカレからは樽を譲り受けた。ワイン造りはジャン・ダール、パカレ、リナルディ、ディディエ・バラル、ジェラール・シュレールで学んだ。畑の1/3はヴィーニュ・フランセーズ(接木なし)である。」です。今回飲んだカルボのセパージュはグリゲット100%。聞いたことのない土着品種ですが、サンジョベーゼの親戚らしいです。さて、感想です。グラスに注ぐとすぐ、ビオ臭というか、こ○だめというか、硫黄臭というか、とても有機な香りが立ちこめます。この香りがダメな方はそのまま数時間放っておきましょう。私も得意じゃないです(笑)。それを除くと、野葡萄、ぐみ、フランボワーズ等赤い果実のコンポートのとても立体感のあるピュアな果実味、ダイレクトに芳醇な果実味を味あわせるタイプのワインです。大変なパワーで飲み応えがありますが、変に飾り立てしていないので。食事は結構何にでもあわせられると思います。上級キュベのロッソ・ピュウは、暫く置いておき、熟成を見極めるつもりです。
2008.09.20
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昨日は、「ちょっと豪華な比較試飲なワイン会 powerd by にしのよしたか」に行ってきました。題材は4つ、とおまけ一つ。1)サンタ・マッダレーナ、ソーヴィニョン・モック垂直(2006・2007)2007年は、キレの良い開放的な酸。香りは梨や青りんごなどフルーティで、ミネラル感もあり、すっきりとした味わい。2006年は、まろやかさがプラス。そして、突き抜けるような酸ではなくしっかりとしたきめこまやかな酸。やはりこのクラスは若いうちに飲む方がいいと感じました。2)ヴィエ・ディ・ロマンス、シャルドネ水平チャンパニス・ヴィエリス・シャルドネ2006(ステンレス)。やはり果実の厚み、ミネラル感、ヴォリューム感は同じステンレスといえど、モックとは全然違いますね。しっかり目の料理にも合うし、単体でも美味しかったです。ヴィエ・ディ・ロマンス・シャルドネ2006(樽)は、ステンレスに比べて更に豊かで複雑味がありました。燻製や焼き物との相性抜群。3)パルッソ、ランゲ・ネッビオーロ垂直(2004・2006)昨晩から抜栓していただいているからか、プルーン等黒系果実の香りがグラスから溢れてきます。こなれたタンニンと柔らかなバニラ香りとのバランスも秀逸。やや、2004年の方がタンニンがしっかりしており、私の好みです。あと、円やかさでも。4)パルッソ、バローロ・ブッシア垂直(2001・2003)さて、この頃には大分酔っ払って味覚が怪しくなっていましたが、一口飲んで、「別格」と認識しました。ランゲ・ネッビオーロを飲んだ時点では、しょ~もないバローロより余程美味しい!とおもっていましたが・・・。ともに、厚みがあり且つ上品。クリーミーながらドライな甘み。グルタミン系の旨みがしみじみとアルコール膨れした体躯を癒してくれました。こちらは、2001年の方が構成が大きく、まろやかで味わい深いと感じました。5)サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・パッシート2001これ、美味すぎ。まさに、純粋な葡萄の昇華物。真っ黒な熟れた果実、甘草、チョコレートなど至福の味わい。とてもレベルの高いワインと料理に、大満足の2時間半でした。料理も大変すばらしかったので、是非、姉妹サイト「りりたの南森ぱとろ~る」をご覧ください。
2008.09.17
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本日のワインはチェルビオーロ・ロッソ2001年、生産者はサン・ファビアーノ・カルチナイアです。大変美味しいキアンティを造っている生産者ですよね。セパージュはサンジョヴェーゼ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、メルロー30%のスーパータスカン(古い?)で、ミスターサンジョベーゼこと、カルロ・フェリーニ(醸造家)さんの力作です。さて、感想です。果実味はプルーン、プラム、ブラックカラント等の黒系の果実。チョコレートやバニラ香は前面にこそ出てきませんが、ベースとして常に存在していおりうまい効かせ具合です。また、酸が非常にクリーンで、キレイに伸びていて、とても気持ちがいいです。タンニンは細やかで酸・果実味とのバランスも文句なし。まだ若いですが十分飲み頃だと思います。価格は一昔前からすると高くなった感はありますが、それでも尚価格以上のお値打ちはあると思います。川頭さん関連ワインのコスパは安定して高いですね。
2008.09.12
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本日のワイン、トルクラム・サンタ・マッダレーナ・クラシコ 2007年、生産者はヴィティコルトーリ・アルトアディジェということで、アルトアディジェ州の6つの協同組合の合同出資の会社とのことです。スキアーヴァ90%、ラグレイン10%のセパージュです。フレッシュなワインが多いスキアーヴァ主体ということで、「ギンギンに冷やして飲むのが吉」とのことです。さて、感想です。明るく輝くルビーレッド。香りは木苺、ラズベリーにアセロラ等の小さな果実。軽やかなフレッシュ感を前面に押し出すよう、余分なものは抽出しない!と割り切ったようなワインです。食事の邪魔をしないワインではありますが、単独で飲むのは若干飽きるかも。ソリッドさこそありませんが、フィニッシュ感がヴィエ・ディ・ロマンスのチャントンス・ロゼに似ている気がしません?品種全然違うのにね。
2008.09.09
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本日のワイン、ボルゲリ・ロザート2005年、ミケーレ・サッタです。サンジョベーゼ主体とのことですが、正確なセパージュは不明です。ミケーレ・サッタって特にすごく評価されている生産者ではないですが、コスパという意味ではかなり優れていると思います。最近イタリアワイン、随分高くなりましたし。(ボルドー一流シャトー程ではないですけどネ)さて、感想です。すこし熟成がすすんでいるのか、オレンジがかった明るい錆び色。色から想像されるようにロゼにしては重みがありました。香りは白い花、チェリー、洋なし、フィニッシュに水割りのウイスキーのようなアルコール感。温度が若干高くても十分飲める、キレよりも甘みとコクに重点をおいているような感じです。熟成によるものか狙っているのか分かりませんが。1680円でしたが、値段を考えれば合格点だと思います。
2008.09.07
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本日のワイン、キアンティ・コッリセネージ2006年、テヌータ レ カルチナイエです。あのチェルビオーロで有名なサン・ファビアーノ・カルチナイアとはまた別のワイナリーです。キアンティなのでサンジョベーゼ主体とは思いますが詳しいセパージュはわかりません。コッリセネージとはシエナの丘という意味で、キアンティ・クラシコと同様に特別な地域であることを示しています。少し前に、安旨ワインとして名を馳せたゲオグラフイコ(ここのヴィンサントも安旨)も同地域のワインです。さて、感想です。グラスに顔をよせると、ナツメグ等の柔らかないい香りが漂ってきます。小さな黒い果実、プラム、チョコレートの香り。フレッシュでありながら濃厚さも併せ持っています。若干甘味料的な甘さが気になるところですが。全体的な構成は中程度で、価格なりっていやぁそれまで。チャーミングな印象で1980円ていう価格並みの味わいはありますが、わたしならあと200円あまり追加してレ・コルティのキアンティを買うと思います。
2008.09.04
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昨日のワイン、ニュイ・サンジョルジュ2002年、生産者はレシュノーです。ブルゴーニュ地方の村名ワイン、当然ピノ・ノワール100%です。同じ年、この生産者の特級畑クロ・ド・ラ・ロッシュはパーカー100点を取りました。昨日の夕食は、プレ・サレ・焼尻のグリル。本家プレ・サレに敬意を表し食事のお供もフランス産にしました。最近すこしイタリアワイン比率が下がっているような・・・。さて、感想です。やさしい香り。酸はまろく、日向の香り。日光がたくさん当たり、甘く完熟したフランボワーズ、乾いた落ち葉、かな?味わいはどちらかというと単純(に思えます)。渾然とした香りで判別できませんが、イメージ的には外側の皮も含めた「干し葡萄」ですね。
2008.09.03
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本日のワイン、インペロ・ブラン・ド・ピノ・ノワール2006年。生産者はファットリア・マンチーニ、マルケ州のワインです。葡萄品種はピノ・ノワール100%。通常赤ワインに使用する品種ですが、白ワインに仕立てています。シャンパーニュでは珍しくないですが、イタリアもので飲んだのは初めてです。さて、感想です。淡めのストロー色。香りは、野生のフランボワーズ、バナナや白桃の甘いフルーツ香が感じられます。他には、生のフェンネル、ペパーミント系ハーブ、オレンジピール、バニラ、そしてミネラルなど。柔らかく、上品。裏漉ししたような滑らかな飲み口です。するすると杯が進みます。構成が一つの方向を向いており、非常にピュアな印象を持ちました。購入先のN野さんも同じ印象で、あぁ、よかった(笑)。一飲の価値有りかな。
2008.08.30
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本日のワイン、ロッソデルコンテ2004年。生産者はシチリアの大地主であり伯爵家のタスカ・ダルメリータです。それでピンときた方は、相当なイタリアワインの勉強家。今日の昼休み、紀伊国屋で立ち読みした(スミマセン)「ワイン王国」の特集が「イタリア貴族のワイン」。このロッソ・デル・コンテも当然?掲載されていたので、「今日はコレでいっ」と、本日の開栓の運びとなったのです(笑)。品種はネロダーヴォラ主体のペッリコーネあたり?ガンベロは3ビッケーリ、エスプレッソは18/20です。さて、感想です。中位の明度のルビー色ですが、かなりクリーンな印象。グラスから溢れてくる香りは、濃厚なバニラ、ブルーベリーのジャムなどの小さな果実、フレッシュなハーブ、インク、鉄など。細やかで非常に緻密なタンニンは、完熟の甘み溢れる果実味とまろやかだけど主張のある酸と三位一体、絶妙のバランスを構成しています。よって、非常に濃度の高いワインですが、すいすい杯が進んでしまうのです。厚めの化粧をしたキレイな女性という印象を受けました。おー。2日目には「ワイン王国」通り、ヨード香りが顕著になってきました。さすが。
2008.08.26
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本日のワイン、マハリス2005年、生産者はシチリアのフェウディ・マッカリ。フェウディ・マッカリはトスカーナはオレーノで有名なテヌータ・セッテ・ポンティのプロディユース。テヌータ・ディ・トリノーロのパッソピシャーロみたいなもんかな、と勝手に納得しています。同ワイナリにはサイアという土着品種ネロ・ダーヴォラ100%のワインがありますが、こちらはネロ・ダーヴォラ、カベルネソーヴィニョン、シラー(比率は不明)です。さて、感想です。エッジまでしっかり暗い色調のルビー色。グラスからはワイルドなベリー系の香りが・・・。一口目、ちょっとビオっぽいゆらぎ感のあと「ドンッ」とくる分厚い果実。タンニン・酸味もかなり強く、故にこの果実味が活きてきている感じです。押し寄せる香りは、ブラックベリーやインク、ドライ・フレッシュの合わせハーブ、スパイス感、そしてカカオパウダー、コーヒー、フィニッシュにはシガーのニュアンス。混譲って感じではない一体感「ネロ・ダーヴォラ、それでいて、シラー、そしてカベルネ」そんなワインです。
2008.08.23
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本日のワイン、カンピ・フレグレイ・ファランギーナ2006年、醸造所はカンティーネ・ファッロです。葡萄品種はファランギーナ100%です。グレコ、フィアーノとあわせて白ワイン用の3大カンパーニャ州土着品種です。さて、感想です。香りは青リンゴ、洋梨が中心、ミネラル感もしっかりです。ファランギーナといえば、私の中では完熟バナナ香なのですが、このワインはフレッシュなハーブっぽい青さをもっており、ブラインドで飲むとソーヴィニョン?って感じもします。酸の伸びが若干頭打ちぎみでフィニッシュにかけるキレが弱いですが、値段(通常1680円)を考えると十分に美味しいと思います。
2008.08.20
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本日のワイン、キアンティ・クラシコ2005年、生産者はレ・コルティです。品種はサンジョベーゼ95%、残りはカナイオーロ、コロリーノです。イタリアワイン好きの皆様にはいまさら紹介するまでもないサンジョベーゼのスペシャリスト、カルロ・フェッリーニさんの普及タイプにおける代表作です。さて、感想です。香りはチェリーやブルーベリー、白コショウ、タラゴンや甘草。果実感たっぷり、旨みたっぷり、酸は気持ちよくすくっと伸び、むふわっと残る苦味感。すごく柔らかく厚みのあるワインです。万人に好かれるワインだと思います。で唯一このワインを気に入らないのは、ワイルドでえぐみのあるジビエ感びんびん(死語)のキアンティ好きの方位でしょうか。2000円そこそこで、これは間違いなくお勧め。
2008.08.14
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本日のワイン、アイザックターラー・シルヴァーナ2006年です。生産者はクエンホフです。ちょっと前のベルガー・ゲイのところで紹介しましたアルト・アディジェ州の4人組の一人ですね。葡萄品種はシルヴァーナ100%。アルザスとかドイツでよく栽培されているようですが、イタリアワインではあまり見かけません。さて、感想です。グラスからは僅かにイーストの様な香りが漂ってきますが、まだ閉じている?状態です。口に含むとレモン(ピール)やシトラスなどの柑橘系の香りが柔らかく漂ってきます。ミネラル感に加え、ゲヴェルツのように強いものではありませんがマンゴーのような南国果実のニュアンスをも持っています。柔らかいながらも、厚みとクリーン感を持っています。温度が高めの場合は甘みがより際立ち、低くなるにつれ円やかな酸が全体をキレイな調和への導いており、2度美味しい白です。超お勧めなんですけど、殆ど市場に見かけないので競争相手を増やしたくないなぁ(笑)。
2008.08.10
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本日のワイン、ペルダコデューラ2005年です。生産者はサルディーニャ州のパーネ・エ・ヴィーノ。カンノナウ主体ににムリステッロ(聞いたことがなかった)、おそらくその他という品種構成です。このワインは毎年名前が変わっていて2004年は「スキストス」、2006年は「マリポーザ」。我が家ではエチケッタの共通イメージから「おむすびくん」と呼んでます。最近2006年モノが出まわっています。あまり輸入量がないようですぐ売り切れるようです。さて、感想です。おしろい花やマンゴスチンの強い香りがグラスから漂ってきます、ってよりも押し寄せてきます。赤い小さな果実、フィリピンのマンゴーの香りと味わいも。トロピカルな白ワインにタンニンをプラスしたものを、エレガントにまとめてみました・・・ようなワインに感じます。4000円あまりの価格は微妙なところですが、かなり個性のあるワインであることは確かだと思います。興味のある方はお早めに(2006年モノです)。
2008.08.07
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本日のワイン、ファロ・ロッソ1997年、生産者はパラリです。企画「イタリア1997年はそろそろ飲んどかないとやばいっすか?」の最終回です。1997年の南部の土着品種というお題目ですが、ネロ・ダーヴォラは持ってないし、他の南のワインは全て寺田送りで手元にあるのはコレだけ(笑)でした。品種はネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、ネレッロ・マンテラートとその他です。比率は手元に資料がなく調べることが出来ませんでした。因みにガンベロは2ビッケーリです。さて、感想です。色合いは茶~レンガ色がかなり侵食しており、3本の中では一番の熟成が進んでいるように見受けられます。そしてかなり濁りがあります。香りは、アセロラなどの赤い果実が中心ですがあまり強くないです。他には干しプルーン、ヨード香。ぐみのような植物系の独特な香りもあります。酸はマイクロトマトのようなこれまた野生かかった酸味です。タンニンは完全に溶け込んでおり、目隠しして飲むと「ロゼワイン」と答えてしまうかもしれません。初期のワインを構成する一部が抜け落ち、その欠けた空間を「熟成感」が埋めきれていない・・・そんな感じで、飲み頃(ピークではない)を僅かに過ぎてしまっている感じがします。3回にわたって1997年のワインを飲んできましたが、結論は「今飲んでも後悔はしない。今飲まないと後悔する場合もありうる。」というところで、とりあえずは結論づけたいと思います。ありきたりになっちゃいましたね(笑)。(ネッビオーロやブルネッロ等の長熟型ワインはわざと候補から外しました。それはまたの機会にしてみたいと思います。)
2008.08.04
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本日のワイン、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ・アジノーネ1997年、生産者はポリツィアーノです。企画「イタリア1997年はそろそろ飲んどかないとやばいっすか?」の2回目です。さて何を開けよう?の思案の後、サンジョベーゼからは僅かに反則のプルニョーロ・ジェンティーレ100%(だった記憶。年によりコロリーノやメルローが入ります。)のこのワインにしました。何故?飲みたかったから(笑)。ちなみにポリツィアーノの97年はこのワインとスーパータスカンのレ・スタンツェと共に3ビッケーリでした。さて、感想です。グラスからすぐ立ってくる香りは、チョコレートや腐葉土、カレーパウダーっぽりスパイス香です。口に含むと、バックスキン、インク、そしてサンジョベーゼらしいジビエ感。同じ97年を2002年頃に飲んでいますが、格段に柔らかくなっており十分飲み頃になっていることが実感できました。まだ、酸がすくっ、タンニンもしっかりの状態でしたのでもう暫く大丈夫とは思いますが、先日のダリオのカベルネ97よりも飲み始めての酸化による風味の変化が早かったのが気になります。次回は、97年企画のとりあえず最終回、南の土着品種。ワインはもう決めています。
2008.08.01
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