絶対勝利の名の下に

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わからねぇ…、理由がわからねぇ。心に鍵をかけている。今までいろんな奴の心の中に入り込んできた俺だが、この鍵はあけることが出来ねぇ。
この女の子に入り込んでわかったのは名前だけだ。それ以外はぜんぜんわからねぇ。
名前…、一応言っておこうか、さおり…。学がない俺には漢字なんてわからん。覚えるのも面倒だ。

理由…、あの写真が手掛りになるかも知れないがクシャクシャで男の顔は見えない。今までこれほど何かに興味を奪われたことは無かった。俺はさおりに恋をしてたのかも知れない。化け物が人間に恋なんてわらっちまうよな。

「さおり、元気出しなよ!」「確かにつらいかも知れないけどさ…。」さおりの友達が必死になぐさめているようだ。この会話からワケがつきとられるかと思ったが、内容をしゃべる人はいなかった。
さおりも笑顔で振る舞っていたが、俺にはさおりの本心が筒抜けだった。あと残っている方法はさおりの家までついていく事だが、俺みたいな奴が人間の家に入っていいものか…?当然、人間には姿が見えないだろうが、なんか嫌な感じがする。
続く…





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最終更新日  2006.02.06 01:10:43
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