りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2021.08.15
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​​​​経済の本って、いつの時点で書かれているかが結構気になる。
この本は2017年で、この本に影響された人が沢山いるというので、読んでみた。

平易な、まるで話しているような文章で読みやすい印象なのだけど、
なんか読んでるつもりですらすら~~っと、流れて行ってしまうので意外と読むのに苦労したんだけど。


*****印象に残った部分*****

資本主義経済で生まれ育ってくると、「ある暗示」にかかっている自覚が無いということ。
それは「儲かることを最優先に考えなくてはならないという暗示」

しかし、これからの世界では気付かぬうちにその価値観が変わっていく。

日本においいて物質的にはそこそこ満たされている若い人が多い。


以前のように大きな家や、車、ブランドものに興味が無い世代なので、
見栄をはるつもりも無いし、多額の浪費もしない。

では、その世代が求める事はというと、人生の意義や、目的、自分にしかできないことをみつけたり、承認欲求を満たしたりということに移り変わっているということなのですね。


物質・お金こそ人生の価値だと思い込んでいる世代からしたら、
そんな無意味で、不確かなものと心配になりますが、好きなものをみつけて生きていく事こそが重要視される価値観に移り変わりつつあるのです。

私ら世代だったら「そんなんで生きて行けるわけがない、甘い考えだ」と一刀両断されることでしょう。
でも、実際に世の中の価値観は変わり、テクノロジーの進歩などでそれが可能な世界に変わりつつあることに、前時代の人はついていけない。

イギリスの作家、ダグラス・アダムスの言葉が紹介されています。
「人間は、自分が生まれた時にすでに存在していたテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる。」


【 これからの未来は? 】
以下引用

大半の労働は機会によって自動化され、人間はお金や労働から解放されます。
人間は生きていくために働くことも、お金を稼ぐことも必要なくなります。
ベーシックインカムや巨大企業による生活インフラの無償化、トークンエコノミーなどの多層な経済のおかげで、万人が必要最低限の生活ができるような状況にはなっていくでしょう。
「ひいじいちゃんの時代には一週間のうちのほとんどをやりたくもない仕事をしていたらしいよ、かわいそうだね」と、
私たちの孫ぐらいの世代は話していそうです。
それはまさに現代人が身分制度に縛られていた江戸時代の市民を見る目に近いです。

引用終わり


確かに何十年の未来から見ると、たった数十年過去の常識がなんと古臭く不便で無駄に感じる事か。
私は1959年まれですから、たった14年前の1945年まで第二次世界大戦をしていたとは。
特攻隊が命を懸けて敵機に突っ込んでいったとは・・・
とても信じられないことなのですが、事実です。

その後気が付くと、1977年に 福田赳夫首相が「人の命は地球より重い」なんて言葉を言っています。



又1985年前後に会社の事務仕事や会計事務所の仕事に、PCが取り入れられ始めました。
今2021年には、仕事にはPCも当たり前で無いなど考えられない。
個人生活ではPCも下火でスマホが主体。
これもたかが35年前後の変化です。


私がブログを始めたのが2005年らしく、
途中10年程はmixi主体でこちらのブログは全く使用していませんでしたが、
通算16年程になるとは、数えてみてビックリですね。
2005年当時、ブログはただの日記で、読んでくれるのは友人知人だけ。
写真付きの手紙のようなツールでした。

その前にはホームページビルダーでHPを作っていて、当時はインターネットなんて、なんか使い道あるのかなー?って思ってました。
入力のバイトなどもしてましたが、それとか、何か印刷物を作るのが精一杯の有効活用。

でも今は、銀行振り込み、支払い決算、買い物に投資、電子書籍、映画・・・
日常そのものを賄ってくれています。

たった20~30年の変化は、今想像するよりずっと大きなものなのでしょうから、
きっと予想がつかない未来に続いていることでしょう。

なんか、面白いですね。

今私が長年気になっていることは、

・ 子育てが親だけの負担になっているのは合理的でない。
・ 同時に、親や保護者が居ない場合でも、大きな不自由や困難無しにのびのび育てる環境でなくてはいけない
・ 介護が家族の生活を圧迫しない世の中にしなくてはならない
・ 障碍があっても楽しく不安なく暮らせる世の中にしたい

そういうような事なのだけど、
確かにベーシックインカムがあるだけで、かなりの問題が軽減するのですね。

今、個々に合わせて支援や補助をしなくてはならないから、
判断や基準に時間もかかり、その割に現実は不公平なものにもなっている。


今正直、そんな楽に生きられて都合がいい世の中なんて、甘いでしょ、
なるわけない…って思うんだけど。

でも、私はもう古い世代で、今がフラットに見えていないのかもしれない。


技術的にも、すでにブロックチェーンを利用して簡単に該当者に資金援助などができる下地はできているわけです。
この前の日記にも書いたとおり、保険で言えば、いちいちこちらから災害の申告をし判定してもらわなくても、自動的に地域を指定して災害にあった人にすぐ振り込みされるようなシステムが。

そういうの、スマートコントラクトと言うらしい。
ブロックチェーン上であらかじめ約束事をルールとして記述しておき、特定の条件が満たされると約束事が自動的に執行される仕組みだって!!

これ、借金支払いの約束などにも使えるという。
少額だとウダウダになってしまいがちな約束とかも、ブロックチェーンに記録しておくことで、例えば支払いも自動的だし、万一支払いがなされないなら、自動的にあらかじめ決めてある利息が加算されていくとか、そういう風に。

これ、便利だよね。
お役所仕事をこうしていくってのは、ありだと思う。
きっとそうなっていくのでは。


一人では思い描くことのない未来予想図を、ドキドキしながら見られたのは、なかなか楽しい経験でした。



お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]
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最終更新日  2021.08.15 15:55:54
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