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夜十二時半、やっとフィレンツェのホテルにたどりついた。ミラノ発の便も一時間遅れ。もっと最悪なことは預けた荷物がフィレンツェに着いていないこと。スイス航空の人の言葉を安易に信じずミラノで確認すべきだった。明日はデジカメなし、それと日本で使っているケータイも預けた荷物の中なのだ。ああ、どこまで続く災難よ。やはり仕事の前に遊びの予定は絶対に入れるべきではないと反省しました。しかしこのホテルにバスローブがあって本当によかったー。
2006年01月31日
皆さーん、さくらでーす。とっくの昔にミラノマルペンサ空港に着いていなければならない時間に、何故かまだチューリヒ国際空港、なのだ。実は、乗るはずだった便がトラブルのため飛ばず、機内で待つこと一時間、結局下車することに。総勢私を含めて十名の乗客は代替便を手配してもらい、お詫びの印のお食事券二十フランをもらって時間待ち中なのだ。私は今日中にフィレンツェに行けなければ日本にすぐ帰ることも覚悟したのだが、スケジュールに余裕をもたせていたのでよかったです。ホテルにもケータイから電話して遅くなる旨伝えました。ああ、本当、持っててよかった、ケータイ。私は過去に何度もケータイのおかげで海外旅行のトラブルを乗り切っているのだ。パソコンは持参せずともケータイは絶対忘れてはならない必需品ですよ。しかし、今日は、飛ばなかった便の十人の乗客のうち、私を含めた三人以外が動じた風もなく落ち着いた様子でいたのに驚いた。皆男性で恐らくビジネストリップだと見えたのだが。安全第一だから、クルーをあせらせないようにという心使い なのか、それとも、なるようになれ、と呑気に構えているのか。多くの日本人とは違うな、と、感心致しました。今夜は食べたかったディナーも、サンタノベッラ薬局への買い物もおじゃんになってしまったけれど、夜十時半にはホテルに着けそうなので気長に旅を楽しみます。
2006年01月31日
今、チューリヒ国際空港にいます。実は、さっきエントリした文章は、昨夜ホテルで書いて外に出て送信しても未着になったものだ。こういう時、ケータイは便利だね。データが保存されているので。最悪、日本に帰ってからアップしようと思っていた。昨日今日はアクシデントが多かった。まず、このブログも、ホテルのパソコンから三度アップしようとしたのだが言語変換の問題なのか回線の容量の問題かあるいは楽天さん側のサーバがスパム防止設定でもかけているせいか、五分以上待っても画面がうんともすんとも動かずうまく行かなかった。それから、買い物でクレジットカードが二度も端末で受理されなかったこと。現金を多めに持っていたからよかったが。こういうことは海外ではよくあるのでダメならすぐあきらめて次善の策を探すくせがついているが、弱ったのは英語が通じないこと。いやはや、参りました。レストランのメニューもドイツ語オンリー。こういう地域だからか、ヒューゴボスさんの店舗が街でも空港でも目立っていましたね。
2006年01月31日
さっき、三十分もかけて書いた英文のエントリがなぜかアップできなかったのでケータイから。今日はいろいろな所へ行ったのだが、印象に残った所を二つだけご紹介したい。 一つは、フラウミュンスターという教会。シャガール作のステンドグラスが設置されている。皆さんご存じのシャガールらしいテイストのステンドグラスは、暖かく、見る人を優しく包み込むようなイメージだ。 もう一つは、高級時計専門店ベイエルの地下にある時計博物館。まさに芸術と呼ぶにふさわしい精緻で美しい時計の数々。日本の江戸時代の時計も何点かあったので非常に嬉しかった。 何故すごく古い時代の時計はないのか、という私の質問に対し、職員の方は次のように答えてくれた。機械式時計の歴史は十四世紀に始まったからだと。それ以前は日時計か水時計か砂時計しかなかったそうだ。そして現代はデジタル式の技術も開発されているが、スイスの時計メーカーの多くはデジタル化に走らず、ジュエリーのように高級な商品の開発を進めていったので国際競争力を保 っているのだ。 沢山の美しい時計達の商品ディテールもさることながら、そういう産業の歴史から学ぶべきことがあるのではないかと感じたひとときだった。 ファッションの話題については帰ってからアップします。きれいな写真も、楽しみに待っててください。 そうそう、一つだけ今日残念だったのは、チューリヒ湖の遊覧船に乗る時間がなかったこと。夏なら最高に気持ちいいでしょうね、きっと。
2006年01月30日
今、ケー橋のたもとにいます。これからタイムレスギャラリーに行きます。詳しくは、夜英語でパソコンからアップします。
2006年01月30日
I stay at the hotel near Zurich central station. It is nine o'clock onthe 30th of January.I came here in Swizerland yesterday. It is the first time to come here. I imagined that it would be very cold, but it is not so hardthis winter. I cannot see snows on the ground. I feel that last Saturday's Tokyo is colder than Switzerland. You know that Swizterland is not a dangerlous city at all. I felt it's right. But you had better speak Germany here in Zurich. I almost mistook to ride on the another train that I forgot the Germany word nicht (not). The signbord showed us "NICHT AUF ZURICH HB".The other advice is that you get SF instead of Euro.I went to Schweizerisches Landesmuseum yesterday. I was lucky because every 4th Sunday it is free. I came the museum at 4:30 pm., so I did not have the enough time to see it.I wonder if I would know Switzerland's history. During the 13-15 centuries, there are some wooden sculptures. The themes are Krist'sdeath, same as with Italy's same era's pictures. But I felt Switzerland's technique to make small items is very superior, and peoples faces are different from Italian arts. Necks are long, and smiles are like rural people's.Big change came in the 17th. French king brought a stylish culture.Many picture showes us to the influence of the French essence. I thought some rifles and swords are very beautifles.After that, Baloque style's watches. The best one is the watch named"Life and Death". The sculpture sitting on the small round gold watch, flower painted. I imagine it would inspire some Japanese designers if they see it, because Japanese young designers, especially men's designers love sculps, death images. They maybe feel it's COOL.Thus, now is the time to I have to go out. In fact, I e-mailed to Rakuten's mobile cite last night, but time over. My moble phone got many mails from Japan, I will try to mail again with i-mode outside.See you again here in Zurich.
2006年01月30日
今回は日程の関係上、経費節減よりも接続の良さを優先したため、行き帰りともJALを利用することにした。よく海外に行かれる方はご存知だと思うけど、成田空港の中でJALさんのチェックインカウンターだとか、搭乗口等は、一番良いロケーションを占めていいる。そんでもって、あっという間に搭乗手続きが済んだので、初めてYahho!cafeにやってきた。ここはcafeと命名されているが、飲み物が飲めるわけではない。いわゆるインターネットカフェだ。氏名とパスポートナンバーを記入するだけで、無料で利用できる。今の時間は私を入れて17名くらいしかおらず、人もまばらだ。日本人と外国人の比率は、半々、というところか。感心したのは、全てのPCにウェブカメラが接続されていていること。Yahoo! Messengerを使っている人には便利だよね(Skype!をこのPCにインストールするのは無理だろうけど)。時々女性雑誌等でも紹介されているが、このYaoo!cafeの手前に、マッサージのショップやシャワールーム等がある。旅の疲れをちょこっと癒すにはちょうど良い穴場でしょう。では、そろそろ時間だ。ケータイのFOMAカードも入れ替え、行って参ります。See you later!
2006年01月29日
今、成田第二空港に向かう電車の中です。これからスイスとイタリアへ行ってきます。スイスは観光ですが、イタリアはピッテイ・フィラッテイというニットのヤーン展が目的です。しかし、今回は業務の都合上、展示会場から空港に直行して日本に帰らなくてはならないため、荷物を少なくしてハンドキャリーで飛行機に乗るようにしています。パソコンも持参致しません。展示会も午前中に急いでみる必要があるため、プレスルームでブログを書く時間も恐らく取れないと思います。iモードがつながればなるべく一日一回はエントリしようと思いますが。日本に帰ってきてからも、しばらくバタバタすると思います。本格的なエントリは来週の日曜日、二月五日以降になると思いますので予めご了解下さい。それでは皆様、行って参ります!
2006年01月28日
今年のお正月明け、1月2日に、このブログで、「(今年は)日系のネット通販、中国進出始まる」と書いたけれど、その動きを後押しするニュースが27日に発表された。ムトウの子会社・ミックさんと、伊藤忠繊維貿易(中国)有限公司が合弁で上海に武藤系統信息諮詢(上海)有限公司を設立したのだ。ムトウさんは、一時期経営状態が悪化してからは、伊藤忠さんの支援で経営再建を進めており、両社の関係は深い。ニュースリリースには、「通販大手各社では商品の買付・検品事業を90年代から展開し、さらに現地での通販事業の検討を開始しているものと思われる。また、一部通販会社では、既に店舗展開によるマーケティングを実施している企業もあり、化粧品通販会社の一部でも、すでに通販事業を開始している。さらに、B2B通販企業も通販事業を展開している。今後、中小企業も含めた多くの通販企業が中国通販市場に参入するものと予測する」とある。日本国内でミックさんが展開している、通販の企画立ち上げや媒体の作成から、受注、物流から代金回収までを請け負うワンストップサービスは利便性の高いものだ。こういうノウハウを持った企業さんが、これまた中国ビジネスのノウハウと人脈を持つ伊藤忠さんと共に中国に進出してくれる、ということは、ニュースリリースに記されている通り、大手企業さんだけでなく、ネット通販の普及以降急増した単品系の中小企業にとっても福音だろう。しかし、必ずしも日系企業と組まなくとも、中国での通販を行う別の方法もある。中国系の企業さんと組む、という選択肢もあるんですよ。このエントリを書くためにネットを検索していて、あるブログを発見した。「United-Citesを目指して」というこのブログでは、上海出身で日本への留学経験を持つ(東大を卒業なさっておられるようですね)若き中国人起業家が、上海でネット販売のサイト「UCMall」を立ち上げ、そこに日本のブランド、商品を誘致しようという大きな夢が語られている。今見たら、うちのベンチャーさん・エニシングさんのTシャツや、京都の白鳩さんの商品なんかも出ていた。この旧正月に向けては北京の「精品商城」という大きなショッピングサイトと共同販促も行ったりしておられるようである。細かい取引条件や実情を知らないのでコメントしずらい点があるが、日本で学んだことのある若い中国人の起業家の方ならば、双方にネットワークが持てる。これは、うまくするとかなり大きなビジネスに成長する可能性は高いのではないのだろうか。頑張って欲しいですね。やはり年初に予想した通り、今年は上海と、そして北京ではネット通販の動きから目が離せない年になりそうである。人気blogランキングへ
2006年01月28日
先頃東京ビッグサイトで開かれたインターナショナル・ファッション・フェア(IFF)で、すごく賑わっていたブースの1つに、パンチングを施したメタリックな素材とレザーを組み合わせたアタッシュケースや自転車、時計など、目の肥えた男性に好まれそうな個性的なアイテムを打ち出しているところがあった。人だかりがしていたので、私自身はその時は担当者の方とお話しすることは出来なかったのだが、IFF終了後、繊研新聞さんに何度も記事が掲載されていたのを見て、改めて反響の大きさを確認することが出来た。「ゲノミックス」と命名されたそのブランドの出展者は、大阪・生野区の町工場(繊維関係ではなく、異業種の工場さん達である)の異業種交流会・「フォーラム・アイ」だという。成程、納得、である。マテリアルの特性を生かし、技術力の高さを感じさせる美しいフォルムだ。こういうプロダクトデザイン的なアプローチは、繊維のファッション畑出身の人からはなかなか出てこない発想だろう。しかし、ハードな分野のものづくりをやっておられる方がわざわざIFFに何故?そんな疑問は、「フォーラム・アイ」さんのホームページを見れば氷解する。そこには、「生野区を日本のミラノに」という目標が意気高く掲げられている。消費者に支持されるものづくりには、技術力の向上と合わせて、感性の研磨が必要であるということを、当地の皆様は知っておられるのだ。これは、非常に素晴らしいことである。イタリアの中小企業のように、小さくともキラリと光る個性的な商品を日本の中小企業が生み出していけば、どんなに世の中が楽しく美しくなることか。久々にいい話を新聞で読んだなぁ、と思っていたところ・・・。今日、私も加入している、e製造業の会のメーリングリストのやり取りの中で、ひょんなことから、「フォーラム・アイ」のメンバーの1人にさくらのネット勉強仲間であるタケヤン2246さんがいらっしゃることが発覚したのだ!いや~、びっくりしました。そういえば新聞の参画している業種を列挙したくだりに、「へら絞り工場」と書いてあったのだが、それが町のへら絞り屋さんことタケヤン2246さんのことだったとは!!嬉しくて嬉しくてたまりませんでした(^^)でも、やはり、頑張っておられる方、元気な方々、というのは、いろいろなところで活発に動いたり勉強なさっておられるので、ご縁が別の場でもつながっていくのだろうなぁ、という気も致しました。IFFでは、商談ベースも含めて反響が非常に大きかったそうで、出展が「フォーラム・アイ」さんにとっては新たなステージへの飛躍のきっかけになったようで何よりである。今秋には、イタリアの服飾雑貨の見本市・ミペルにも出展されるそうだが、イタリアの商品とは違う、日本独特の精密な造り、細やかな感性が、海外でも評価されることを祈って止まない。タケヤン2246さん、そして、お仲間の皆さん、頑張って下さい!そして、今度は東京で是非お会い致しましょう(^^)/人気blogランキングへ
2006年01月27日
ユニクロさん、というか、厳密に言うとファーストリテイリングさんとダイエーさんの提携は、既存の「ユニクロ」の入店、という形を取らないことが正式に発表された。今秋、現状のユニクロより価格が2~3割安の新ブランドを発売するそうである。ブランド、と表現されているが、テナントとして、独立的なハコを構えるのか、それともコーナー展開、という形を取るのか?また、既存のダイエーの衣料品売り場はどの程度残されるのか?短いネットニュースの記事のみでは不明な点も多いのだが、現時点で感じたことを記しておきたい。ユニクロ価格の2~3割安、というと、3割で計算すれば2,900円上代なら約2,000円、1,900円上代なら約1,300円と、非常にお得感がある。まあ、上代が1,000円を切らなければ、「激安」とまでは行かないかもしれないが、現状のユニクロさんのきっちりした品質管理で作る商品ならば、「これ、安いのにものがいいわねぇ」と、普通のオバチャン達にはユニクロ以上に支持される可能性は高いだろう。ダイエーさんは、競合が強かったり衰退が激しい地域の店舗はかなり閉鎖し、今残っているお店は、都心の駅前立地でソコソコ良い場所ばかりだ。それらの店舗の弱点は、駐車場がない、ということだが、首都圏や関西等の都会地では、そういう店舗の周りには所得があまり高くない方々もかなり多く住んでいる。昨日もある方と話したのだが、東京23区内の公立小学校では、両親のいずれかが外国人だったり、水商売をなさっておられる家庭の子供さん達が、地域によっては非常に数多く存在する、という状況があるらしい。(余談になるが、『下流社会』という本の中で著者の三浦展氏が、教育困難校にこそ、『ドラゴン桜』ではないが、指導力の高い教師を派遣すべきではないか、といった説を展開しておられたが、全く同感である)。マンションや一戸建ての家を買い、休日に郊外の大規模SCに車で迎えるのは、安定した収入のある幸せなファミリーなのだ。賃貸のオンボロアパートの家賃の支払いを案じ、車なんて夢のまた夢、という庶民も存在するのである(今のさくらの生活も、それに近いですねぇ・・・トホホ)。だから、「ユニクロ」より低価格のショップは、今の「ユニクロ」に近似したMDなら、間違いなくそこそこ売れていきますよ。ファーストリテイリングさんの場合、「ユニクロ」の商品原価率は、リスクを貼っている分低めだと推察されるので、3割安にしても十分利益は出る構造だと思う。しかし、問題は、もし新ブランドを既存の「ユニクロ」と似たMDにしてしまったら、近接する「ユニクロ」の商品の売り上げに影響が出るし、ひいては「ユニクロ」の方のブランドイメージの低下を招くのではないか、ということだ。この点に関して、JDNのサイト(しかし、感度の高いデザインに関する情報サイトのニュースコーナーにちゃんとユニクロさんが取り上げられるとは!JDNさん偉い!!)に、気になる記述があった。「一部の商品を外部メーカーや問屋から仕入れることも検討する」という部分だ。これは、ひょっとすると、実現すればファーストリテイリングさんにとって、大きな進化のきっかけになるような気がするのだ。10月17日の私のブログで、「ユニクロの『第3世代論』に異議あり」というエントリを掲載したことを以前からの読者の方は憶えていて下さっているかもしれない。昨年秋頃、柳井社長兼CEOは、GAPやリミテッドを第1世代、ザラやH&MのようなファッションとトレンドによるSPAを第2世代と称し、自社はそれらよりも進化した形態の情報発信型製造小売業=第3世代製造小売業を目指す、と述べていたのだ。それに対し、少品種大量型の単純なMDのユニクロは、まだ第1世代に過ぎないのではないか、という私の見解を書かせて頂いたのだ。しかし、今度のユニクロの新ブランド、ユニクロさんのオリジナル+仕入れ商品、という形は、いわゆるUAさんとかワールドさんのアクア・ガールなどのビジネスモデルと形は同じなんですよ。プライスゾーンと、MDの中身がフツーのオバチャン、オバーチャン、若いお母さん向けでずっとずっとベタになっているだけで。それこそ、ユニクロさんの好敵手、しまむらさんが、100%仕入れ商品でしまむらさんなりのファッショントレンド追求型専門店になっていることを想起してほしい。このビジネスモデルが、初期の頃にセレクトショップ業態でも見られた、純粋セレクト業態=100%仕入れ商品でファッション追求型、なのだとすると・・・。仕入れ商品は見せ筋にとどめて、米の飯の部分のベーシックをしっかり売っていけば、うまくするとこちらのビジネスモデルの方がしまむら型よりは安定的に儲かる商売になり得る可能性は極めて高いような気がしてならないのだが・・・。しかし、最大の問題は、MDや企画担当にどれだけ人材が存在するか、だろう。ファースリテイリングは、グループとして矢継ぎ早に海外ブランドのM&A等を進めている。ブランドポートフォリオを描いた時、同社のM&A戦略は非常にバランスも取れており絵に描いた餅としては素晴らしいものだと思うのだが・・・。巨艦ブランド「ユニクロ」1つを取ってすら、マネジメントサイドではなく商品戦略を遂行する上での優秀な人材の数が全く不足しているのではないかという気がしてならないからだ。今度の新ブランドも、こう言っちゃ何だが、ワールドさんやオンワードさん当たりでバリバリSPAブランドを回している感度も高いMDやデザイナーなどをチームごと引き抜く、くらいのことをしないと、かなり難しいのではないだろうか。しかし、この新ブランド、真剣にやればやるほど将来宝の山になることは間違いないように私は思う。多くのファッション業界人はプライスゾーンの安いブランドで働くことを敬遠するきらいがあるが、今はたまたま景気回復しているものの、2~3年先、消費税率でも上がろうものなら、またぞろ売り上げが低迷する時期が来るのは目に見えていると皆さん思われませんか?そうなった時、「安くていいもの」は強い。そして、いいか悪いかは別として、「庶民」は日本国以外からも働き口を求めて日本に集まってくるはずだからだ。そして、「日本在住(日本民族、ではない)のフツーのオバチャン向け低価格セレクトショップ」業態が完成すれば、それこそ価格競争力とベタなMDのパワーによってアジアへの輸出も可能な強力なブランドと化する可能性も秘めているように思うのだ。頑張れ、ユニクロさん!人気blogランキングへ
2006年01月26日
マイiPod shuffleの調子が悪い。ヨーロッパへの行き帰りに音楽でも聞こうと思って、10曲ほどまとめて転送して、元々入れていた英会話のダイアログとごっちゃにならないように「スマートプレイリスト」の設定もかけたつもりでいたのだが、9曲入ったところでウンともスンとも動かなくなってしまったのだ。1晩置いても転送が完了しなかったので、仕方なくUSBの接続口から抜いて、イヤホンで聞こうとしたのだが、何度やっても音が出てこない。どうすりゃいいんでしょうねぇ。嗚呼、英語だけで止めておけば良かった、と後悔したのだが、後の祭りである。こうなったらなったで、諦めは早い方なので、ヨーロッパへの行き帰りは音楽なしで読書に励むことに気持ちを切り替えたが、shuffle君の方をどうやって直すかが問題だ。とりあえずは一度入れたファイルを全部削除した方がいいのかな?今、仕事も忙しいので、何となく夜中に作業するのが億劫になってほったらかしにしたままである・・・トホホ。さて、そんなこんなで、ちょっと気分がブルーなさくら、今日は小ネタで勘弁してチョ。WWDジャパンさんの「Weekly Schedule」によると、昨日プレスカンファランスが行われたばかりのニュースのようだが・・・。それなのに、先頃発売されたばかりの『SPUR』2月号には、もう記事がしっかり載っていたりするのが、このビッグな展示会の話題だ。「カルティエ現代美術財団コレクション展」。4月22日から7月2日まで、東京都現代美術館で開催される。『SPUR』情報によると、約100点の作品で構成されるかつてない大規模な展示会になる模様で、非常に楽しみである。目玉は、マーク・ニューソン氏の飛行機のオブジェ・「ケルヴィン40」。ニューソン氏と言えば、auのケータイ・「talby」や、NIKE(ナイキ)とのコラボレーションモデルのスニーカー等で、最近日本でも知名度は急上昇したが、昔80年代の終わり頃、来日していたことがあるらしいですね。と偉そうに言っておりますが、今、designmuseumのサイトで知ったばかりである。IDEE代表(当時)の黒崎輝男氏の下で働いていたようですね。1963年生まれだから、今がアーティストとしても脂の乗り切っている時期である。さくらも、長蛇の行列覚悟で、「ケルヴィン40」を見に行ってきたいと思います。人気blogランキングへ
2006年01月25日
昨日のニュースで恐縮だが、伊勢丹さんの公式サイトにはまだアップされていない情報、ということで・・・。見出しの通り、時宜に叶った企画である。ファッション性を重視し、スポーツ売り場ではなく、本館の4階、トランスキャリアの売り場内にコーナーを設ける、というのも正解だと思う。但し、業界人なら誰もが考えることだと思うが、単価の高い重衣料がない、ウェア中心のスポーツ衣料売り場では坪効率が低下してしまう。伊勢丹さんを持ってしても、売り場面積50平方メートルで、初年度売上目標が2億円、のレベルなのだ。西の雄、阪急さんはスポーツ専用の館・イングス館を持っておられるし、同業他店で婦人服用の一等地をこの種の売り場に、という追随する動きはちょっと出てこないかもしれないですよね。オープン日は2月18日。筋肉痛には悩まされ続けているが、一向に体型に変化が見られず、やや腐り気味のさくらも、ウェアだけはいろいろ変えてみたい、なんて思うようになってきたので、早速チェックしたいと思っております。予想していたようなブランドラインナップの中で、注目したいものを2つだけ挙げておこう。1つは、先頃伊藤忠商事さんとコロネット商会さんが独占輸入販売権を獲得した、と発表したばかりの、「ジェームスパース」。今秋からは、Tシャツ以外のアイテムも充実するのではないかと思うので、楽しみに待ちたいところだ。もう1つは、プーマ×アレキサンダー・マックィーンの、コラボレーションスニーカー。両者のコラボは、2005年秋からスタートしており、その時に雑誌等に沢山露出していた写真をさっきから日本語と英語で検索をかけてかなり探したのだが、見当たらないようで残念である。非常に目立つデザインだったので、忘れもしないのだが、赤のスニーカーの上に、赤いチューブ状のラインが何本も張り巡らされているデザインだ。そう、まるで人間の静脈が浮き出たかのようなデザインだったのだ。私は、ちょっと前に開かれていた「人体の不思議展」のポスターみたいな感じだなぁ、と思って眺めていた。それを、マックイーンらしい、猟奇的なイメージの表現だと捉えることも可能かもしれないが、むしろ、スポーツというものの本質をくっきりと浮き彫りにした、と見ることもできるのではないか。運動していると、血の巡りがよくなってくるのが、ありありと感じられることがあるんですよね。それから、今、筋肉がピクピク動いているなぁ、とか。既にプーマ×アレキサンダー・マックイーンのコラボ第2弾、今春夏商戦向けの商品も発表されているが、men.style.comさんのサイトのスライドショーをご覧頂くとおわかり頂けるように、引き続きそういうアナトミカル(解剖学)的な発想のデザインを打ち出しており、またまた人気は沸騰しそうである。昨日の繊研さんの記事によると、商品の単価が一番高いのは、ウェアではなくてスニーカーの1万5千~3万円だったから、スニーカーの売れ行きにも注目したいと思う。というのは、ヨガ、ピラティスは、教室の中ではスニーカーは不要だから。トランスキャリアが通勤でスニーカー、というのはちょっと考えにくいし、休日に犬のお散歩くらいでは履くのかもしれないが。スニーカーはウェアよりも若い客層に売れるのでは、という気もするのだが、エイジの高い層に向けてファッションとしてのスニーカー、のコーディネート提案も仕掛けていく必要があるような気がしますね。人気blogランキングへ
2006年01月24日
今日は、主催者の方に了解を得た上で取材させて頂いたニュースをご紹介します。(有)シューフィルと(株)I.T.タテマツは、このほど、靴のクリエーター等の独立開業を支援する起業・創業支援施設「JINCA(ジンカ)」の募集を開始した。シューフィルは靴の業界紙、I.T.タテマツは、皮革問屋タテマツの別会社で不動産の管理を行っている会社であり、民間企業によるファッション系に特化したベンチャー支援施設の運営は、全国でも稀なケース。民間企業らしく、柔軟な発想と体制で浅草から成功事例を創出したいとしている。「JINCA」とは、『人』と『靴』の音読みと、J-SHOES(日本の靴)、INCUBATE(孵化)、ACTIVITY(活動)の頭文字をも語呂合わせしたもので、靴のクリエーターを中心に、バッグや衣料品等をハンドメイドで製造している意欲のある個人、職人等を対象とした創業支援施設の名称。台東区のアイ・ティ・タテマツビル(浅草7-3-6)の1Fと2Fに設けられ、1Fにはシューフィルの事務所とインフォメーションスペースを設置、2Fを広さ6平米から12平米までの14室にパーテーションで仕切ってクリエーターに貸し出す。使用料は面積に応じて1か月につき消費税込み25,200~50,400円、管理費は同じく8,400~16,800円。入居時に保証料として、使用料と管理費の合計の税込み金額の2か月分を徴収する。入居者に対しては、地の利とシューフィル及びタテマツの持つネットワークを生かして、製造メーカー、加工所、パーツメーカー等、ものづくりに役立つ企業の紹介、コラボレーションを促進するほか、入居者による合同展示会の開催、小売業へのビジネス提案を行い、将来的には小資本・小スペース・個人営業・小さな売り上げで展開・運営可能な地元密着型製造販売店の開設を目指す。申し込みは、2月15日(水)必着で所定の入居申込書をシューフィル(TEL03-5603-0721、FAX03-5603-0722、担当:城さん)までFAXもしくはe-mailで送付すること。1月25日(水)から2月10日(金)までは、事前予約制で随時施設見学を受け付けている。入居者面談は2月18日(土)から2月26日(日)まで。第一次入居者選定は3月10日(金)、正式オープンは3月27日(月)を予定している。同プロジェクトの企画・立案者の1人、(有)シューフィル代表取締役/プランニングディレクターの城一生(たちいっせい)氏は、「民間がやっていく事業なので、在籍年数等も特段規定は設けず、柔軟に運営していくつもりだが、むしろビジネスを早く軌道に乗せどんどん卒業していって頂くようにハッパをかけていこうと思う。販路開拓やプレス活動についても、積極的に行って入居者と共に成功事例を創り出したい」としている。PS.現在、「JINCA」のホームページ(HP)は準備中だそうです。シューフィルさんのHPをご参考までにご覧頂きたいのですが、当初考えておられた「J-SIS」の名称のままで情報が掲載されているそうなので、注意してご覧下さい。うちの会社でも創業支援施設を運営していますが、今日の説明会に参加して、民間さんならではの、本当に柔軟で、まずビジネスありき、の姿勢に感心致しました。入居者についても、「良い方が来れば、先着順で決めさせてもらってもよい、くらいに思っている」とのことでしたので、ピンと来た方はとりあえずすぐにご連絡を取られることをお勧めします。何より、靴に関しては、仕入れから生産から、ショップ構築、販売に至るまで、あらゆる情報を知り尽くしネットワークをお持ちの方々のバックアップがあるのです。これは、真剣にデビューしたい方には、見逃せない特典だと思います。事務所としても、共有、そして創業支援、ということならではの、破格の安さでしょう。但し、靴作りにはどうしても作業の際音が出るのは致し方ない、ということで、異業種のクリエーターの方で静かな環境を好む方にはお勧めできないかも、ということでした。すぐにシューフィルさんにご連絡を取りづらいという方は、まずはうちの会社(国際ファッションセンター、TEL03-5610-5800)にお電話下さっても結構です。私自身も、今後「JINCA」さんを応援していこうと思っております。人気blogランキングへ
2006年01月23日
何気なくネットサーフィンしていて見つけた、ケンコーコムさんのブログ「KC Cafe」さんのこのエントリ、非常に気になる内容である。ネット薬局の会が、今年3月にも行われようとしている薬事法改正に対して、「医薬品のインターネット販売に関する要望書」を提出した、というものだ。この問題については私の専門分野外なので理解不足な点があれば是非ご指摘頂きたいが、ネット薬局の会さんの言い分は非常に筋が通っていると私は思う。ネットで薬が買えれば、過疎地で近隣にリアルの薬局がない所に住む方々にとってどれだけ福音になるかと思うのだが・・・。まちづくり3法の問題でも感じずにはいられないのだが、既得の権益を守るための法律が成立すれば、せっかく芽生えようとしている新しい業態が、小売業本来の発展の方向性からは大きく歪んだ形に育ってしまい、ひいては消費者のためにもならず、国際競争力をもなくしてしまう、ということになりかねない。行政当局、そして政治家の皆様には、消費者、生活者の立場に立った公平な判断をお願いしたいと思いますね。さて、来週の日曜日の今頃の時間は、ヨーロッパに向かう飛行機の中、なので、余計に海外のニュースが気になって仕方ないさくらでありますが・・・。昨日付けの繊研新聞さんに、2月14日から17日にイタリア・ミラノで開かれるテキスタイル見本市「ミラノ・ウニカ」に関する記事が出ていた。同展示会は、半年前に、「モーダ・イン」、「イデア・コモ」、「イデア・ビエラ」、「シャツ・アベニュー」の4展示会が一緒になって初めて開催されたばかりなのだが、今回はそれに「プラート・エクスポ」が加わり、よりパワーアップする形となる。昨年は「ミラノ・ウニカ」だけでなく、パリの「プルミエール・ヴィジョン」も幾つかの展示会を併合しスケールアップしたことが話題となっていた。その背景には、中国からの欧州への輸出の急増に対する、ヨーロッパの繊維業界の強い危機意識が存在する。「ミラノ・ウニカ」第2回展に関する繊研さんの記事の中には、「交通手段を含むサービスや運営面の改善」「興味があれば、工場見学も申し出て欲しい」「『文化・経済の一角を担うイタリア・ファッション』をより強くアピールする」云々の文言が踊っているが、裏を返すと、それくらい必死になって売り上げを確保しようとしているということの表れなのだ。ちなみに、同紙によると、出展社数は698社となる見込みらしい。ライバルのプルミエール・ヴィジョンが709社、参考までに、わが日本のジャパン・クリエーションは、出展社数が激減した直近の昨年12月ではなく、一昨年が651社だったので、相当に規模の大きな展示会であることがおわかり頂けると思う。繊研さんの見出しの、「量より質」という意味は、昨年の繊維クォーター撤廃以降、安いコストで生産した大量の製品の輸出攻勢を強める中国に対抗するには、高付加価値型のものづくりしかない、という意味で言っておられるのだと思うが、実際のところ、どんな産業においても、「量は質に転化する」という法則が成り立つのではないか、ということを決して忘れてはならないと思う。フランス、イタリアにおいては、先進国ながら繊維ファッション産業は国の主要産業の一つだという自負を業界人が持っているので、一定のレベル以上の企業を多数集積した見本市が開催できているのだと思う。対照的に、かつては繊維産業の隆盛を誇ったイギリスでは、1980年代に至っても業界の中から見本市開催の動きは起きず、繊維は完全に国の主要産業ではなくなった。日本の繊維ファッション産業は、前者の道を歩むのか、それとも後者の道をたどるのか。先進国型の見本市の成功モデルの確立を目指すのか、それとも、大規模見本市は、上海か北京まで出向けば良し、とするのか。他産業の強いわが国は、繊維に対する産業振興の優先順位は低い。誰かが何とかしてくれる、ということは在り得ない。生き残りを決めるのは、当事者である我々業界人自身の強い意思と行動力如何なのではないかと私は思う。人気blogランキングへ
2006年01月22日
朝起きると、窓の外は大きなボタ雪が降りしきっていた。東京では珍しい、雪の朝である。前にも書いたことがあるかもしれないが、こんな日に、必ず思い出すことがある。それは、私が就職し初めて働いた会社、百貨店やファッションビル内に多店舗展開していた婦人服専門店のインストラクター(社員教育担当者)の言葉だ。何の拍子だったか忘れたのだが、その頃の私の勤務先・広島県福山市内でも、年に1度くらいは朝雪積もって、電車が遅れることがある、という話になった時・・・。私がお気楽な調子で、「そういう時は仕方がないから休んでもいいんですよね」というと、インストラクターは真顔になって、「両国さくら(仮名)さん、それは絶対駄目よ。電車が動いてなかったら、朝早く家を出て、代わりにバスでお店に向かって頂戴。それも無理だったら、自転車に乗ってでも、お店に向かうこと」と、強い調子で私を叱責したのだ。彼女は続けて、「雪が積もっていても台風が接近していても、余程のことがないと百貨店やファッションビルが臨時休業することはないのよ。そういう日、お客様の数は非常に少ない、ということはあっても、朝、どこのインショップも開店に間に合わない、マネキンにかけてある白い布が取られていない、なんてことはまずないからね。皆、無理してでも絶対に出勤してきて、白い布を取って掃除をし開店には間に合わせるのよ」。「それぐらいの責任感のないブランドは、百貨店やファッションビルの中で生き残ってはいけないことを、必ず憶えておきなさいね」。まだ20代だった私は、電車で30分以上離れた町に住む私が雪の中自転車を押して百貨店を目指す光景を想像し、「何て厳しいんだ」と身震いしたのだが、しかし、地方都市のその百貨店さんには、私なんかよりもっともっと通勤に時間がかかる郡部から通ってこられている従業員の方も何人も存在した。温暖な気候の瀬戸内の地方都市で、実際に雪のため電車が止まる、ということは、私が勤務している間はなかったのだが、台風の接近や公共交通機関のストなどという事態はたまに発生していた。お陰さまで、主要幹線経路で通勤している私自身が困るようなことは全くなかったのだが、郡部に住む方々は、そういう時でも、家族に車で送ってもらうなり、別の経路で駆けつけるなりして、何とか定時に間に合うように出社しておられた。正社員であるかパート、アルバイトであるかを問わず、働く、ということ、お店でお客様と接するということには、それくらいの責任感が伴う、ということを、私は、その初めての職場で、先輩達の姿から学んだのだ。今、その時私を厳しく叱責したインストラクターのその当時の年齢に近づきつつある自分は、元来はいい加減だった自分自身はそういう素晴らしい先輩達との出会いのお陰で、天変地異があってもそうやって一歩でも早く会社に近づくような厳しさを持って働く人間になったのではないかと自負している。しかし、自分の後進達に対して、働くことの意味を愛情を持って伝えることが出来ているだろうか。厳しさのないところに、喜びや達成感はない。降りしきる雪の中、昼下がりの裏原宿で、店頭をほうきで掃除するショップスタッフの姿を見ながら、かつての先輩達が身をかがめてダスターで店内のガラスをふいていた姿を思い出していた。人気blogランキングへ
2006年01月21日
「ファッション流通ブログde業界関心事」のtakaさんは、昨年末の12月22日に早くもこのニュースを取り上げておられたのだが・・・。ザラ・ジャパンは、去年の年末に、ビギ・グループとの合弁を解消し、スペインのインディテックス・グループの100%出資となった。同社のホームページにもそのニュースが掲載されているが、今年は中国、タイ、韓国にも新たに進出を開始する、ということで・・・。アジア地域全域での、ディストリビューション(物流)面でのスケール・メリットが図れるだろう。店舗数が増えれば、更なるリードタイム短縮に向けて、いずれは、生産面でも、アジアにも拠点が設けられる可能性も出てくるのではないか、という気がする。はっきり言って、日系企業が一国ずつ必死にマーケティングしてMDを現地化し必死でアパレルの海外進出を図ろうとしているのとは、スケールが違いすぎる。いよいよ本気で来るのか、と思うと、ちょっと身震いがしますね。日本でも海外でもちょくちょく「ZARA」のショップは覗いているのだが、デザインやサイズのバリエーションも豊富なので、粗雑さを感じる部分はあっても、ついつい1、2点は買ってしまう。日本では百貨店さんのインショップにもこれから出店していくそうだが、どういう店舗の、どのフロアのどの並びに出るのか、また、周囲のブランドにどの程度の売り上げ面での影響を及ぼすのか、注目したい。それから、繊研新聞さんには、この「マッシモ・デューティ」も日本に上陸する、ということも記されていたのだが・・・。「ZARA」の1.5倍から2倍の価格帯で、サイトにアップされているようなテイストの商品、というと、昨年秋から日本でショップ展開している「バナナ・リパブリック」を連想しちゃいますよね。バナ・リパさんがうまくやっているのを見たら、「すわっ、うちもやろう」と思うのは、当然でしょう(笑)。サイトに「マッシモ・デューティ」の店内写真も何枚かアップされているが、VMDもバナ・リパさん同様かなり綺麗目ですよね。私も実店舗はまだ見たことがないのだが、このブランドも、基本的な戦略は「ZARA」と同じで、「マックス・マーラ」など、イタリアの有力ブランドを買っているような層に、「あらっ、これって、お洒落で品質もそこそこなのに、すごく安いわね」と思わせている、というところにあるのではないかと推察される。要するに、「ZARA」よりは、全体的に価格と客層が上方にシフトしているが、お客様が「あらっ、安いわね」とつぶやいて買う、という部分は共通している。だから、イタリアの有力ブランドや、日本の百貨店向けキャリアブランド等にとっては、一定の脅威であることには間違いないだろう。しかし、日本国内ではバナ・リパさんとは知名度が全く違うので、出店のロケーションに留意することと、広告宣伝を相当行う必要があるように思う。「憧れ感」がまだ形成されていない、全くの白紙の状態だと思うので。しかし、「マッシモ・デューティ」のサイトの、2005~2006年秋冬シーズンのイメージ・ヴィジュアルを見ながら感じたのだが・・・。メンズ、レディス、それにキッズまでをもトータルで展開する強み、というのが、ここに来て出てきているのではないか、ということだ。これ、同じ2005~2006年秋冬シーズンの「アバクロンビー&フィッチ」のCMのシチュエーションに近似していて、いわゆる、カップルの逢瀬を、セクシャルな匂いも一部分に漂わせながら打ち出している。こういうカルチャーは、日本社会には著しく欠落しているもので、欧米への留学経験があったりするインテリ層や、富裕層だがライフスタイル、趣味等がコンサバな若夫婦&ファミリーにはウケが良いような気がするのだ。日本人は和を尊ぶ、と良く言われるが、日本の社会では、カップルがファッションで統一感を演出する、という習慣が形成されていない。そもそも、着物文化も、メンズとレディスは独立的に存在していたもののように私は思う(私は着物の専門家ではないので、異論があれば、是非ご教示下さい)。最近になってやっと若い男性もお洒落になってきたと思うが、どのジェネレーションでも、平均的には女性の方が男性よりもお洒落だ。ただ、そういう「お父さんのものはお母さんが買う」とか、「着るもの、身につけるものは個々バラバラに好きなものを買う」、というのではなくて、週末にああでもないこうでもないと言いながら、「カップルやファミリーが一緒に買う」、そういう幸福なパートナーシップ、家庭像への憧憬みたいなものが、改めて浮上してきているのかなぁ、と感じるのである。そこでは、買う、という行為そのもの以上に、パートナー、家族との会話、コミュニケーションを楽しむところにミソがあるのかもしれない。そういう楽しさを、高すぎない価格で、居心地の良いショップで展開している欧米のSPAブランドさんは、やはり偉い、と思いますね。日本のアパレルさんだと、元々欧米のSPA企業のベンチマークでブランド構築しておられるファイブフォックスさんと、オンワード樫山さん、それに三陽商会さんくらいしか、メンズ、レディス、キッズをトータルでやれるアパレルさんはないように思う。大手さんでないと出来ないカップルもしくはファミリーMD、日本発だとブランディングが難しい、というのは承知の上で言わせてもらえば、それでも是非再挑戦して頂きたいと思うのだが、いかがでしょうか?団塊の世代向けカップルMD、というのも、大穴かもしれませんよ。PS.大事な企業さんの名前を忘れていた。ファーストリテイリング傘下のセオリーさん、今のところ、「セオリー」が日本では一番カップルMDのイメージ構築に成功していると言えるかもしれない。但し、「セオリー」は日本発ではなくアメリカ発のブランド。ううむ、やはり日本発では難しいのかなぁ・・・。人気blogランキングへ
2006年01月20日
半期に1度の恒例行事、日本のファッション業界最大級のアパレル、服飾雑貨の見本市「インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)」へ。出展ブースの中には、うちの会社の英会話や中国語会話に通って下さっている受講者の皆様、岡山時代に大変お世話になっていたM社のM社長、地元企業さんで、うちの渋谷開催のセミナーやMD講座、経営系講座の常連企業の皆様など、お世話になっている皆様、懐かしい顔・顔・顔に会う(^^)そして、さくらが応援しているベンチャーさん達。その中の1人、「Majestic Star(マジェスティック・スター)」のデザイナー、志田正和さんにも会った。色使いが綺麗でポップな可愛いが実は風刺の意味合いも込められたプリント、付属のアクセサリー的なディテールが楽しい洋服と、キッチュでインパクトのあるブレスレットなどのアクセサリーを打ち出している。若々しく、非常に感度の高い商品群だ。志田さんは、今週末の21日(土)と22(日)に、仲間5ブランドと共に、原宿のSTART LINE(神宮前3-31-20、ユナイテッドアローズ本店を少し下ったところです)で、サンプルや1点物、特価品等のセールを開くそうなので、興味のある方は是非足を運んでみてチョ。さくらも突発的な用事が入らなければ、お買い物に行こうと思っております♪ところで、今回のIFFだが、概ね次のような傾向を感じた。1.雑貨のブランド+団塊ジュニア以下のキャリア、ヤング向けアパレル商品については、益々内容が充実している。雑貨に関しては、この展示会と、来月開かれるギフトショーさえマークすれば、資金を持っている人なら個店の開業は完全に可能だな、と思える程、問屋、メーカー発のブランドから、クリエーター系のものまで、アイテムも帽子、バッグ、ベルト、靴、手袋、傘等々、百花繚乱である。また、アパレルに関していうと、プライスゾーンの低い、いわゆる3,900円、4,900円上代のブランドの感度のレベルが5、6年前に比べてグンと上がっている。昔は安物(ゴメンナサイ)のイメージが強かった名岐地区や大阪の量販系アパレルさんの出しているブランドも、非常にレベルアップしてきたな、という印象だ。最早、商品の価値は、特に綿素材のカジュアルについては、価格では全く図れない時代になってしまった、と言えるのではないだろうか。メンズカジュアルでは、“お兄系”の影響で、テイストを問わずシルエットがかなり細身になってきている。サイズ設定が、販路政策と密接に関連する時代になっている。2.海外勢もアジアのOEM系企業を除けば、USアパレルのみとなり、フランス、イタリア、イギリス、スペイン等の先進国、ファッション強国は、別会場で付加価値の高さをアピールするようになった。3.60代、70代以上の、キネマ世代向けは元より、団塊の世代、DC洗練世代と、ハナコ世代の中のエレガンス系、インポート好きを対象としたような、いわゆるミセスを狙ったブースは益々数が減ってしまった。これまで実績がいまひとつ上がっていない企業さんが多いことが、出展の足を遠のけ、それが更にミセス専門店さん離れを招く、という状況になっているようである。だから、今回、繊研新聞さんが、パリの特派員さんを招いて、パリの現金問屋街・サンチェでの仕入れノウハウに関するセミナーを開催されたのは、非常に良かったのではないかという気がする残念ながら私自身はこのセミナーは聴講できなかったのだが、最近中央線沿線のある街の専門店さんでも、海外仕入れをうまく使って品揃えしている良い例を見たばかりだったので、本当に納得、という感じである。こういう企画でもないと、ミセス専門店さんからは、ブーイングの声が出てしまっただろうから。しかし、今や益々、アパレルについては団塊ジュニアとプリクラ世代、モテ系の勢いが拡大しており、40代以上のゾーンの元気のなさ、商品の欠落振りと好対照を成している。顧客ターゲットを思い切って若返らせたところ、富裕層、エグゼクティブの固定客を多く持つところ以外のミセス専門店さんは、非常にご苦労なさっておられるのではないかと思うのだ。確かに、大江戸線に乗って周囲をさりげなく見渡し、ミセスと思しき客層の服装を見ると、ミセス苦戦の原因に気付かざるを得ない・・・。今の季節なら、つばのある帽子に、ビーコートか、ナイロンの中綿4分の3丈コートの下に、プレーンなハイネックセーター、チノパンに、ローファーかワラビー、手には「レスポートサック」のバッグ、といったような服装の人が、あまりにも多いのだ。いわゆる、イマドキの普通のオバサンスタイル、である。もっとリッチな人だと、年とって顔色がくすんできたのがいやだから茶系ではなくピンクなどの発色の良い服を選びたい、とか、上質の素材、他とは違うディテールを求めて、インポートのカットソーとか、DCブランドのジャケットとか、横編ニットに強いミセスアパレルの個性的なツインニット、なんぞを買うところだが・・・。そこまでファッションにお金をかけられない、とか、ファッションよりも別のことに関心が高い、という人は、どうみても、ユニクロさんや量販店さんでうまくチョイスしたベーシックなアイテムの組み合わせでそれなりにすっきりまとめる、というところに落ち着いてしまうのだろう。普段着、もしくは、「ちょっと外へ出る」時はそれでOK、但し、特別のお出かけの時はそれなりの外出着でお洒落にしておられるのではないか。ということは、やはり、富裕層、もしくは、有職主婦向けのショップとか、あるいは、ボリュームに近い層でも、カジュアルではなく、スーツやセットアップ、ハイミセスなら、ブラウスやニット、カットソーでも、華やかな柄入りの物など、外出着を中心に品揃えして戦うか・・・。もしくは、カジュアル中心で行くのならば、「プラス1点か2点、ちょこっとおシャレに、それを加えるだけでグンと垢抜ける」ことができる商品を戦略的に揃えておくべきではないかと思う。例えば、帽子をハンドクラフトのニット帽に替えてもらう提案、ハンドバッグを軽くて上質なイタリア製のレザートートに替えてもらう提案、大人のマリンテイストのニットベストを重ね着してもらう提案、等々。全身うちのお店でコーディネートしてもらう、というのが理想だろうが、経済的にそれは無理というお客様も多いし、年齢層が下がれば下げるほどお客様は自由なチョイスを好む。だから、ミセス専門店でも、団塊ジュニア向けのセレクトショップのように、単品の感度のレベルを上げていかなければ生き残りは非常に難しくなるのではないか。もう1つ、前々から思っていたことなのだが・・・。ミセス層におけるチノパンやジーンズの着用率のアップと、ミセス専門店のパワーは、まさしく反比例しているように思うのだ。すなわち、ジーンズとチノパンに合うトップス、ということから、コーディネートが決定していっているように思うのだ。ウエストにゴムが入ったリングスカートがウリの1つだったイージークロージング系のミセスブランドが、今やほとんどと言って良い程鳴りを潜めたのも、ミセス向けの、腰周りをすっきり見せてくれるジーンズが普及し、ミセスもウエストを締めることに慣れて苦痛に思わなくなったことが影響しているように思う。パンツって、外出するにも家事をするにも活動的だし、冬も暖かいので、これが普及したのは、やはり理の当然、と言わざるを得ないと思うのだが・・・。しかし、ジーンズとチノパン、この2アイテムが、ミセスのコーディネートをワンパターン化してしまった元凶でもある。だから、もう一度ミセスのスタイリングを活性化しようと思えば、ボトムスのバリエーションを強化すること、これが決め手になるだろう。チノパンの代わりに、クロップドパンツ。重いイメージのロングスカートの代わりに、膝下丈のマーメイドラインのスカートやヘムの長さがアシメトリーになったスカート等々。商品を仕入れる際に、ボトムスのシルエットを意識し、どういう商品の構成比をどれくらいにするかという商品計画をきちっと立てた上で仕入れに臨むことが必要なのではないか。一昔前の、ミセス専門店向けアパレルに頼り、売れ残りは月末返品すればいいからとにかくある物何でもアパレルから送ってもらって在庫を店頭に積んでおく、といった店作りは、最早全く通用しなくなっている。また、感性偏重で、ディテールの面白いとっぴな商品ばかりをどんどん仕入れてくるタイプのお店(つまり、米のメシになる部分の、ニューベーシックのないお店)も、富裕層が多かったり、商圏人口の多い立地ならばうまくすれば成り立つかもしれないが、年2回とか1回だけ買って下さるような、次代の固定客候補の“フツーのミセス”を取り逃がしてしまうことになるように思う。個店型のミセス専門店さんは、セレクトショップのMDをもっともっと研究し、販売力だけに頼るのではなくMDの精度を上げていく必要があるのではないだろうか。そうなると仕入先が増え、エネルギーも相当要するかもしれないが、その努力に比例して必ず売り上げ数字は上がるのではないかと私は思いますね。人気blogランキングへ
2006年01月19日
久々の池袋。広い広い地下を抜け、メトロポリタンプラザの脇から地上へ出る。いつも思うことだが、ここって、冬に来ると日当たりもイマイチで風が地上から吹き込んできてすごく寒いんだよね。思わずマフラーをギュッと巻き直してしまった。今日は別の場所で昼食を取ったのだが、この辺りで私がよく立ち寄るのは東武百貨店池袋店さんの「キハチ」。夏場はゴマのアイスにパクつくのが習慣になってます(^e^)さて、今朝の繊研新聞で、2006~2007年のミラノメンズコレクションの速報写真を見て、すぐにネットで検索してしまったのがコレ。「アレクサンダー・マックイーン」のショーの作品だ。いや~、前回のコレクションの「蝿の王」もエキセントリックで凄かったけど、今回も負けず劣らず、イッちゃってますねぇ~。終盤の、ジャポニズム×シノワズリ×ドラキュラ伯爵、見たいな、デザイン的にもカラー的にも強烈な一連のシリーズにも度肝を抜かれたのだが・・・。序盤の作品群も、ちょっと面白いな、と私は思った。パンツが非常にハイウエストになっており、それを太めのベルトでウエストマーク、更には、ロングブーツの中に裾を入れ込んだ着こなしだ。いずれにしても、主張がくっきりはっきりしている。リアルクローズとクリエーションのバランスもうまく取れており、ファッションフリークの間ではマックイーンは益々注目されるのではないかという気がしますね。話は変わるが、今週号のWWDジャパンさんがちらりと書いていたのだけれど、「ディオール・オム」のエディ・スリマンは、今回のパリ・メンズコレクションでは、ロックとは離れたテーマに挑むのだとか。いかなる新機軸を打ち出すのか、こちらも非常に楽しみになって参りました。人気blogランキングへ
2006年01月18日
例年1、2月は通年で行っている連続講座がフィナーレを迎える時期だ。今夜は、「メーカーのための実践的ファッションマーチャンダイジング(2005年版)」、通称「MD講座」の最終講を行った。昨年末の12月20日(火)に続いて、社団法人日本通信販売協会の理事 主幹研究員・柿尾正之氏に、通販市場の現状とアパレル通販に関するトピックについて概説して頂いた。柿尾講師の情熱的な語り口と、そして鋭い指摘の連続に、受講者の皆様もグイグイ引き込まれたようで、講義の後の懇親会の席では、「非常に良い内容だった」「来年もこの続きの話を聞きたい」「店舗販売向けの商品しかやっていないが、参考になることが多かった」と絶賛の嵐でした。柿尾先生、お忙しい中、本当に有難うございましたm(__)mしかし、今年度は、本当にあっという間の連続講座だった。それだけ中身が濃かった、ということであろう。通し受講の方は、予備講座の6月から8か月、ほぼ2週間に1回のペースで両国に通って頂いた訳だが、ハードな実習にもしっかりとついてきて頂いた。ここに来て、それぞれの皆さんが次の課題を設定し、それに向かって具体的な努力を開始され始めていると聞き、本当に主催者冥利に尽きるな、と、非常に嬉しく思っている。また、柿尾講師だけでなく、他の3名の講師の先生方も、他では聞けないような貴重なノウハウを惜しみなく伝授して頂いた。それに何より、それぞれの専門分野に対する熱い情熱。やる気、意欲こそが、ビジネスを成功させる上で最も重要だということを身を持って教えて下さったことに、ただただ深謝致しておりますm(__)m来年度も、更にカリキュラムを充実させ、MD講座を開催する所存ですので、産地企業の皆様、OEM主体のものづくり企業、川中繊維中小事業者の皆様、来年は是非ご参加下さい!8か月間、有難うございました。平成17年度受講者の皆様の益々のご活躍を心からお祈り致しております。またファッション業界のどこかで、お会い致しましょう!!人気blogランキングへ
2006年01月17日
ホテルオークラ~帝国ホテル~夕刻はうちのビル内の第一ホテル両国で新年会と、ホテルをハシゴの1日。今週は、ヨーロッパのプレタポルテ展が東京で集中して開催される週である。ホテルオークラでは「モーダ。イタリア」展、帝国ホテルでは「モード・イン・フランス」展と「ブリティッシュファッション2006」展が催されていた。フランスはロアンヌからは、6年前に、地元の組合さんと一緒に、ジェトロのミニLL事業(ローカル・トゥ・ローカルといって、日本の地方と海外の地方の企業同士を結びつけ、ビジネスマッチングを図ろうという事業を行っていた時期があったのだ)の一環で当地を訪問した際に企業訪問させて頂いた中の1社、キャロル・グレイさんの社長さんと専務さんご夫婦が今年も参加なさっておられた。さくらのこともずっと憶えて下さっていて、「私は英語は聞き取れるけれどうまく話せないのよ・・・」と言いながら私のヘタな英語を一生懸命聞いて下さるのだが、本当に毎年、遠い日本までやってきて商売を作ろう、という意欲には頭が下がる。将に、継続は力なり、なのだ。ミセスのニットブランドだが、誠実にデリバリーなさっておられることもあって、固定客をきっちりと掴んでおられる。こういう方々と話すと、逆に、日本から世界に売りに行く、ということも、大変なようでいて、実は繊維ファッション業界ではどこの国の人もやっているごくごく当たり前の努力に過ぎないのだ、ということを感じさせられる。自分も頑張ろう、という勇気が沸いてくる。さて、今朝の繊研新聞さんに掲載されていた記事だが・・・。見出しの通りである。昨年秋に明治神宮外苑聖徳記念絵画館前に建設した特設テントでスタートした「東京発日本ファッションウィーク(JFWイン東京)」、第2回目は同じ場所に原宿クエストホールを加えて3月18~24日のスケジュールで開くことが決定しているが、第3回目は、テントを建設することは止め、東京国際フォーラムの複数のホールを使用することに内定したらしい。これは、正しい決断だと私は思います。その期間中しか使わないテントの建設と撤収コストが大幅に削減できる訳だから。行政の支援がなくなった後も事業を継続していくことを考えるなら、当然早期に決断すべきことであろう。しかし、だからと言って、スポンサー集めの作業に気を抜いてはならないと思う。関係者の方も頑張っておられることと思うが、前回のスポンサーの大半は繊維ファッション関連の企業さんばかりで、自動車、家電、IT等の大手企業さんの名前は見られなかった。ファッションデザインが社会に与えるプラスの影響を広く一般の方々に認知して頂くためにも、大手企業さんのバックアップは欠かせない。今は景気も良い訳だし、当たって砕けろ、の意気で、資金集めに注力すべきではないだろうか。それともう1つ、頑張らなければならないことは・・・。ついに第3回目から、パリ・コレクションよりも東京コレクションのスケジュールを先に持ってくる、という勝負に出る訳なんですよ。これは、ローカル・コレクションにすぎない、という評価を、少なくともアジアNo1、一見の価値ある中身にグレードアップしようという、ファッション戦略会議の決断である。果たしてどれだけの海外バイヤーやジャーナリストが日本に来てくれるのか、蓋を開けてみないことにはわからないのだが・・・。東コレに参加されるデザイナーさんやブランドをプロデュースしているアパレルさんはもちろんのこと、広い意味での関係者全員が、精一杯世界に向けて発信する、その努力を続ける以外にないと思う。そのうちの幾つかは、稚拙なものとしか評価されないかもしれない。しかし、そういう裾野が広がれば、ジャパン・ファッションの山の頂点は必ず高くなる、私はそう信じています。もちろん、海外に売る前に、まずは国内のセレクトショップや百貨店さん、そして日本の商業系メディアに評価され、商売につなげることが先決なのだが。そのための戦略については、僭越だが後程また日を改めて私見をこのブログで披露したいと思います。Go!Go!J-Fashion!!人気blogランキングへ
2006年01月16日
先日、高円寺の「ZOOL」系列のショップの1つで、あれこれ商品を物色していて、ちょっと気になるサングラスを発見してしまった。フレームは白で、レンズはごく薄いブラウンなのだが、ブリッジ(レンズとレンズとつなぎ、人間の鼻の上に乗る部分)の位置に特徴がある。すごく低い位置にあって、まるでレンズが逆さに乗っているような感じに見えるのだ。実は、これに似た設計のサングラスを、横浜のある眼鏡専門店さんで年末に見つけて、買おうかどうか迷っているのだ。それは、このサイトの、上から2番目に出ている「Victor&Rolf(ヴィクター&ロルフ)」のもの。ちょうど、同ブランドの2006年春夏コレクションのテーマ、「upside-down(さかさま)」を彷彿とさせるようなデザインである。(ファッション業界の方は既にご存知の方が多いだろうけれど、このショー、すごく面白かったのだ。オープニングにヴィクターとロルフが登場、続いて、全てのモデルが拍手の中をランウェイを闊歩する、という、居合わせたバイヤーやジャーナリストの度肝を抜く形でショーはスタートした。ショーのエンディングとオープニングが逆さま、モデルが着る服や持つバッグも「逆さま」をテーマにしたデザイン、という奇抜な内容だったのだ。Diane Rossの「upside-down you're turning me」をBGMにした同ショーの様子にデザイナーへのインタビューやバックステージの模様も絡めたダイジェスト版がstyle.comのサイトのvideoの項目をクリックするとご覧頂けるので、どうぞ!)。但し、レンズの形が、「ZOOL」系のショップにあった商品と「Victor&Rolf」では全然違っていた。後者の方は、ラウンド型。大き目のレンズなのだが、掛けてみると私の顔には違和感なくなじむ上品なデザインだ。それに対し、前者のレンズは、逆台形型、レンズの上辺の方が下辺より長く、大きさも「Victor&Rolf」のサングラスより少し大きい。70年代っぽい感じで、私が掛けるとかなりコミカルな雰囲気になる。そうでなくともお笑い系キャラ(^^;;のさくら、これではちょっと3枚目になりすぎか、と思ってしまった。2,000円の上代にはかなり惹かれたのだが、サングラスには装着感と、自分に似合っているかどうかを重視する主義なので、ちょっと迷ったのだが、買うのは止めることにした。以前2005年10月13日のエントリにも書いた通り、昨年からずっとサングラス、アイウェアが欲しい欲しいと思ってかなり探し続けているのだが、なかなか良い物にめぐり合えない。実は、候補に挙げていた「ミクリ」のサングラス、pink & vert special asiaを買おうと思って、南青山にある「アラン・ミクリ」の旗艦店にまで行ったのだが、セカンドブランドの「ミクリ」は取り扱っていないとのことだっだ。在庫が日本国内にあれば取り寄せてもらうつもりで調べて頂いたのだが、フランス本国からの取り寄せになる、と聞いたので、もし取り寄せて頂いて自分に合わなかった場合のリスクを考え、泣く泣く諦めたのであった(TT)ところがその時、「アラン・ミクリ」の旗艦店で、非常に美しいデザインのサングラスを見つけてしまったのだ。それは、フィリップ・スタルクデザインのもの(このサイトの、P9913に似ているように思うが、違っているかも?)。シルバーのフレームで、一見するとフューチャリスティックで個性が強く、かなり掛ける人を選ぶのではないかと思わせるデザインなのだが・・・。実際掛けて見ると、違和感なく顔になじむ。ショップスタッフの方もおっしゃっておられたのだが、意外と男女や顔の形を選ばないタイプなのだそうだ。理由は、フレームの形にある。人間の眉の形のように、自然な山型を形作っているからである。さすがデザイン界の巨匠・スタルク。欲しくて欲しくてたまらなかったのだが・・・。お値段が確か48,000円くらいだったんですよ。サングラスでこの値段、というと、最高級のゾーンである。いわゆる「シャネル」とか「ディオール」といった、海外のラグジュアリーブランドのライセンス物でも3万円台なので、庶民が普通手にするべき価格帯ではない。そう思って、潔く諦めました。ラグジュアリーブランドのサングラスは、そのブランドのロゴが入っていたりブランドイメージに合ったデザインを施していることと、毎シーズンのトレンドが加味されている、というところに醍醐味があるのだが、スタルクの場合は、サングラス、というアイテムに必要不可欠な機能というものと、デザインの本質を突き詰めたところだけで勝負しており、切り口が全く違う。言わば、「流行」と「不易」の勝負、といったことではないかと思うのだが、うーん、この勝負、やはりファッションデザインの方にやや分が悪いなぁ、という気がしてならなかった。とは言え、ラグジュアリーブランド系の眼鏡、実際にデザインしているのは、ファッションデザインの大家の方々自身ではないと推察されるので、一度本気を出して一流のファッションデザイナーの皆さんにもサングラスをデザインしてもらったら、また全然違う商品が出来上がってくるのではないか、という気がする。イタリアやアメリカの大手アイウェアメーカーの皆様、是非是非ご検討ヨロシク、お願い致します。話は戻るが、さくらのサングラス探し、このまま行くと、横浜で「Victor&Rolf」を23,100円出して買う、ということに落ち着きそうな気配である。皆様、他にも素敵なサングラスをご存知でしたら、是非是非教えてチョ!情報のご提供、お待ち致しております。人気blogランキングへ
2006年01月15日
今まで自分なりのカテゴリ分類はタイトルの中に含めて書いてきたのだが、今日から楽天広場さん据付のカテゴリにきちんと振り分けていこうと思います。とりあえず、「ニュース解説」「エッセー」「日記」「お知らせ」の4項目を作成したのだが、もう少し皆さんが検索しやすいように、項目を増やすかもしれません。皆さん、これまでご不便をおかけして申し訳ございませんでした。過去のエントリも良かったら是非ご覧下さいm(__)mさて、今日はお知らせを。私も会員になっている、挑戦する製造業のための会「e製造業の会」のセミナーが、1月25日(水)午後2時から5時まで、大田区産業プラザで開催される。講師は、久米繊維工業株式会社代表取締役社長・久米信行氏。先頃、2冊目となる著書『ブログ道』を出版されたばかりなので、それを記念しての講演会だ。私のブログでも何度か記してきたように、昨年は日本でもブログが広く普及し、個人ブログから企業ブログ元年とも言うべき現象が見られたが、幾つかの大手企業さんの企業ブログが反って消費者の不振を買うもとになるなど、企業ブログの難しさも浮き彫りとなった1年だった。その一方で、中小企業の社長ブログや、個人で起業している人のビジネスブログなど、誠実に自分の言葉で本業について呼びかけたブログが、着実な成果を挙げている、という話もあちこちで耳にする。今回のセミナーでは、e製造業の会主催なので、社長ブログ、ビジネスブログにフォーカスした内容がかなり聞けるのではないだろうか。司会のe製造業の会代表・村上肇さんならではの鋭い突っ込みや、ネットの活用において先駆的な取り組みを行っているe製造業の会の会員さん達の質問も、いつもそうなのだが非常に勉強になるセミナーだ。ただ聞きっぱなし、という雰囲気がなく、毎回セミナーが終わったら即日で問題点を改善しているような優秀な会員さんが多い会なので。更に言うと・・・。久米社長の素晴らしさは、狭い本業について述べたブログだけでなく、趣味や子育て、社会貢献活動など、非常に広い視野での情報発信を行っておられるところにある。これは、凡人にはなかなか真似のできないことだと思うのだ。超人的な量のテキストを執筆しておられるが、テンパったようなところがない。非常に前向きに、人との出会い、人生を楽しんでおられる姿が文面から伝わってくる。自然体で、発信されている情報の内容のバランスも非常に良い。これは、ネットワーカーとしてのキャリアが長いからということもあろうが、ご自身が非常に深い自己洞察を行い、自律心を持っておられるから可能なことで、ただただ畏敬するのみである。お正月明けに挨拶回りにお伺いした時、リアルでは久々に久米社長にお会いした。スーツ姿の久米社長との面会は、ひょっとしたら後にも先にも最後、のレアな経験だったのかもしれない(^^) 今年の抱負をいろいろと聞かせて頂いた。益々溌剌としておられたので、今年の久米繊維さんの飛躍が楽しみだなぁ、と思った次第である。ちょっと私自身が参加できるかどうか微妙なところなのだが(忙しい時期なので平にご容赦下さい)、特に中小企業の経営者の皆様や、セルフブランディングを考えておられるビジネスパーソンの皆様に是非お勧めしたいセミナーです。皆様、是非是非ご参加下さいませ!以下、e製造業の会ブログ(2006年1月4日付け)より抜粋転載******2006年1月25日開催 『ブログ道』出版記念セミナー&交流会(中略)■開催場所:東京 日時:2006年1月25日(水)14時00分~17時00分 会場:大田区産業プラザ(PiO)1階 B会議室 財団法人大田区産業振興協会 〒144-0035 大田区南蒲田1-20-20 TEL:03-3733-6466・6477 FAX:03-3733-6459 地図:http://www.pio.or.jp/map/map.html 定員:30名 (中略)■主催:e製造業の会(株式会社 創) http://factory.e-b2b.jp/(中略)■第一部: 講演 『ブログ道』 ~自分を磨き、ひときわ輝かせる究極のブログ道~ 14:00-16:20 講師:久米繊維工業株式会社 代表取締役 久米信行氏■第二部:質疑応答、ディスカッション 『経営者、ビジネスマンにとってのブログ活用の秘訣』16:30-17:00 講師:久米繊維工業株式会社 代表取締役 久米信行氏 コーディネータ:e製造業の会 主催 村上 肇■懇親会 17:30頃より***引用、終わり*************************人気blogランキングへ
2006年01月14日
主だったネットニュースはこぞって取り上げていた話題だが、三越さんとNTTデータさんが、三越さんのブログポータル「三越コミュニティサロン」の利用者から先着50名を募って、店内を取材した内容をブログに記してもらう、という実証実験を開始するそうだ。この楽天広場を見てもわかるように、個人が執筆するブログの多くが、ネットショップやネット上で見つけた魅力的な商品情報を紹介する行為を行っている。それを、ネットショップ側にもブログ執筆者側にもメリットがある形で仕組みにしたのが、アフィリエイトだ。そういう盛り上がりを目の当たりにして、「リアルでも同様のことはできないだろうか」という思いを、多くのリアル店舗で小売業を営んでおられる方々は歯噛みなさっておられたのではないかと思う。今回の実験は、かなりアフィリエイトに近い内容になっており、レポーターの皆さんがどのような記事を書かれるか、非常に興味深いところである。さっき「三越コミュニティサロン」を見たら、早速何名かの方が「応募します」というエントリを掲げておられましたよ。もう1つ注目したいのは、この実証実験で、取材や写真撮影の権利を有するかどうかを判別する材料として、実験参加者に配布するUSBメモリーにICタグ機能を付加している、という点である。これは、これまで行われてきたICタグの実証実験とはまた違う切り口で行われるものだ。これまでは、物流、検品とか、在庫確認とか、商品情報の表示といった、商品に関わる部分でのICタグの活用だったが、今回初めて、顧客の動きを知るために使用されることになる。顧客情報の取得となると、アメリカでも問題となったように、プライバシーの侵害ではないか、という意見も当然出てくるだろう。しかし、今度の実験は、積極的に三越さんと関わりたいという希望者に限って、趣旨を説明し同意を得た上で行うものなので、プライバシーの問題はクリアできている。ネットショップで行われているログ解析、つまり、お客様がどこから入ってきて、何に関心を持って、実際購入したのは何なのか、といったことの分析と同じことが、ICタグを活用すればリアルの店舗でも可能になるのである。「そこまでの情報をお店には知られたくない」という考え方ももちろんあるだろうし、そういう希望は尊重されるべきだろうが、ネットやケータイの普及で日本人のプライバシーに関する考え方は大きく変化してきている部分もある。むしろ、個人が特定されなければ、ネットショップ同様、データを合理的に活用してよりよいお店を作って欲しい、というポジティブな考え方というのも、今後主流になってくる可能性もある。あるいは、今回の実験同様、「私達はお店の熱烈なファンだから、モニターとして積極的に協力したい」という顧客のみを対象として、定期的にそういう方々の店内動線を調べさせてもらう、ということもあり、だろう。いろいろな意味で、今回の実証実験の結果を、楽しみに待ちたいと思います。人気blogランキングへ
2006年01月13日
新年も10日を過ぎ、ちょこっとだけ時間にゆとりが出る時期だ。来週になると展示会が続々と始まってまた外出が増えてくるので、今のうちに少し先の仕事を片付けておかねばならぬ。今日は1日、3月開催予定のセミナーの仕込み。販促の期間を考えると、ちょっと遅れ気味のペースだが、集中して机の前に向かえたので、かなり作業ははかどった。さて、今日は小ネタのご紹介でご勘弁を。業界紙の記事って、大見出しが踊っているものよりも、ベタ記事の中に掘り出し物が隠れている可能性が高い。それらはネット上でかなり情報を発信している新聞さんの場合でも、今の所は紙媒体にしか掲載していないので、やはり真剣に仕事をなさっておられる方にとってはまだまだ紙の新聞も必要不可欠なものだろう。昨日のニッセンさんこと日本繊維新聞さんにも、そんなキラリと光るミニコラムが掲載されていた。ユニフォーム業界に詳しい方や、この企業さんの販売商品に関心のある方以外にはあまり知られていないかもしれないが、アパレル通販の隠れたる雄の話題である。それはこの企業さん=レモールさんである。2005年の売上高は、日本繊維新聞さんによると、約200億円を見込むそうだ。ナースウェア&グッズ、キッズ&マタニティという分野に絞り込んだ通販で、圧倒的な強みを見せている。看護婦さん向けには、物販事業だけでなく、「ナース専科.com」という情報&コミュニティサイトも立ち上げている。バナー広告も相当ついているようだが、それこそ、昨日の本ブログのエントリで書いたような、自社の顧客にマッチした情報を異業種ともタイアップしながら幅広く集積し、広告収入を得る、という新しいビジネスモデルの良い見本だろう。私が看護婦さんだったとしても、たぶんこのサイトはかなり閲覧すると思いますね。こういうサイト、もっともっといろいろな分野で考えられると私は思うのだ。皆様、是非参考になさってみてチョ!人気blogランキングへ
2006年01月12日
ファッション業界の方に「NTTレゾナント」といってもなじみがないかもしれないが、「goo」を運営する会社、といえば、イメージしやすいかもしれない。このNTTレゾナントが、ケータイサイト大手の「魔法のiランド」に、検索機能と検索連動型広告の提供を開始したそうだ。パソコン(PC)の世界で起こっていることは、少し遅れて携帯業界にも導入される、という良い例だろう。PCのネット上では、Googleのアドワーズ広告がその代表格の存在だが、ネット通販を手掛けている人の多くが既に便利なものとして活用なさっておられると思う。同様の効果をケータイで狙うのは、至極当然の発想だ。しかし、今日私が書きたいのは、わが繊維ファッション業界の方向けのエントリなので、ちょっと違うことなんだよね。注目して頂きたい点は2つ。1つは、この「魔法のiランド」の登録ID数が、400万もあること!PC上のブログの総数よりは少し少ないと思うが、ものすごい数である。しかも、その数の問題だけでないのだ。今日、私は初めてかなりじっくり自分のFOMAで「魔法のiランド」のケータイサイトを見たのだが、メチャメチャ面白い内容ですよ。このサイトに集まってきているのは、圧倒的に若い子が多く、ブログの内容にもリアリティがある。PCより短文で感情を表しているので、むしろ凝縮された喜怒哀楽が感じられるのだ。コミュニティが主体だが、一部通販も手掛けている。これにも特徴があって、ヴィヴィアン・ウエストウッドを前面に打ち出している(バッグは安いので、狙い目ですよ)。それから、渋谷109ステージの一期生だった「小萩」のサイトも見つけちゃいました。若いターゲットを狙っているブランドだから、ここで情報発信されるのは非常に効果があるのではないかと私は思いますね。ファッションに関してだけでも、ネタはてんこもり、わんさかあります。企画担当者ならこのサイトを見ていると相当いろいろなアイデアが沸くのではないだろうか。ただ、ピュアヤングをやっていない人だと全然ピンと来ないかもしれませんが。こういうポータルサイトを見て感じるのは、C2Cの情報のやりとりや、つながり感といった「コミュニティ」の持つポテンシャルの高さ、である。ケータイの公式サイトに並んでいる、売らんかな、の通販サイトからは、絶対に得られない、ユニークなコンテンツの集合体だ。このコミュニティの住人達は、ネットとかぶる部分もあるが、ケータイしか使っていないピュアヤング、ヤングの方がたぶん多いのではないか。となると、こういう客層に向けたブランドにとっては、このサイトは宝の山である。通販以前に、情報収集・情報発信というだけでも、それなりの効果を見込めるのではないかという気がする。もう1つは、ビジネスモデルの問題。「ケータイサイトで儲ける」となると、皆が連想するのは、着メロとか、天気予報やニュース、英会話のサイトなんかのように、コンテンツそのものに課金するか、もしくは通販、ということなんだろうけど・・・。あと1つ、広告を取る、という方法もあるのだ。このことに、わがファッション業界の皆さんは、意外と気付かなかったりするんだよね。というのは、いつも広告を雑誌や新聞なんかに出しておられる方のお立場だから。コンテンツ課金と通販は、消費者からお金を頂く訳だが、広告は、サイト閲覧の消費者ではなく、企業さんからお金を頂く、というビジネスモデルである。さっき「魔法のiランド」さんはID数が400万人、と書いたが、これだけの巨大なコミュニティを保有していれば、そこから派生する様々なビジネスが考えられる。広告も、その有力な一つだ。今、ネット企業と呼ばれる会社、そして、既存のメディアも、やっきになって広告や課金のシステムを考案しようとしている。それに対し、わが業界は、元々ものを作ったり売ったりすることが本業だから、ネットやケータイと聞くと条件反射的に通販のことばかりを考えてしまうのだけれど・・・。実は、顧客のコミュニティを持っていれば、他産業から広告を取る、というのもアリなのではないか。ファッション業界の強みは、ある年齢層やライフスタイル、趣味志向によってセグメント化された絞り込んだ客層向けのブランドを有している点にある。そういうあるヤング向けブランド「A」(仮称)のファン向けに、ケータイの勝手サイトを立ち上げ、その会員数が数万人規模になれば、同様にそういう客層を狙っている化粧品やダイエット食品、ファッション雑貨等の企業さんの広告を掲載してあげて、先方のビジネスに寄与する、ということも出来るはずなのである。そのためにはもちろん、そのブランドに、顧客の心を強く掴んで話さないだけのパワーがなければならない。少し前から、IFIビジネススクールの尾原蓉子学長が力説しておられる、「顧客熱中」ということである。単にモノを売る、とか、買う、といった次元を超え、もう少し大きな目でお客様を見て包み込むようなビジネスモデルを組み立てることが出来る企業が、今の時代は大きく伸びているような気がする。Googleさんはその最たるものだと思うが、そこまではいかなくとも、あるセグメントの中で小さくとも濃いコミュニティを作れるところは、きっちり生き残っていけると思いますね。皆さん、アタマをやわらかくして、いろいろチャレンジ致しましょう。おこがましいようだが、私のブログも、そんな良質の濃いコミュニティでありたいと思います(^^)人気blogランキングへ
2006年01月11日
雪が舞い散る寒い東京だが、もうすぐミラノ・メンズ・コレクションにピッティ・ウォモと、メンズ業界は2006~7年秋冬シーズンに突入する。しかし、一般の方向けの雑誌は、まだ春物のチラ見せ状態だ。「ディオール・オム」の市松格子柄のブルゾンを身に纏った、俳優の妻夫木聡氏が表紙の、『メンズノンノ』2月号は、メインの特集がストリートスナップ。特別付録という形で、2006年春夏シーズンのパリ・ミラノ・東京コレクションの概要を紹介している。嬉しかったのは、『メンズノンノ』さんは、ちゃんと1ページを割いて東コレの紹介をして下さっていること(^^) 「マスターマインドジャパン」「ドレスキャンプ」「N.ハリウッド」「タイシノブクニ」「シアタープロダクツ」の5ブランドを取り上げている。この他にも、「ソーイ」や「モンツキ」なども含めて、前回の東コレはレディスよりもメンズの方が元気だったと私も思うが、やはり商業系メディアの評価がなければ、エンドユーザーにはクリエーターの思いなり商品のよさは伝わりにくいだろう。次回、3月のJFWイン東京(Japan Fashion Week in Tokyo)に関して、「マスターマインドジャパン」の参加がなくなることから、昨秋よりもレベルダウンするのではないか、という予想を述べる人がさくらの周りにもかなり多い。しかし、一般のファンの方がそのような見方をされるのならともかく、繊維ファッション業界の内部にいる人間、あるいは、繊維ファッション業界のサポーティング・インダストリー(支援産業)に従事している人間ならば、「いかにして少しでも内容を良くすべきか」「イベントを盛り上げるか」「ビジネスを創出するのか」というスタンスに立つべきなのではないか?そういう知恵を出し、遊び心と拘りを持って、自分の身の回りの小さなことから一つずつ変えていく、実行していくことが、「ファッション」なのではないかーー皆さん、傍観者、評論家になるのはやめましょう、最近つくづくそう思いますね。話は戻るが、『メンズノンノ』のコレクション特集、半年前に私も何度かこのブログで取り上げた通り、2006年春夏のトレンド・テーマとして、プレッピーとか、ミリタリー、リゾート、ミュージックを挙げており、それは順当な見方なんだろうけど・・・。こうやって改めて数多くのスナップ写真を、しかも『メンズノンノ』という、若い読者層をターゲットとした媒体のフィルターを通して見ると・・・。トンガッた若い子ならば、「白と黒」、この着こなしがやっぱりイチ押しかなぁ、という気がしてならない。パステルカラー、綺麗目な着こなしのプレッピーやリゾート系のファッションなんて、やはり、『レオン』オヤジの世代のモンなんでしょうね。特集の最後のページ、12ページに、「ラフ・シモンズ」「ディオール・オム」「N.ハリウッド」の写真が3枚並んでいるが、それがヤング向けファッションのエッセンスを凝縮しているんじゃないだろうか。「ラフ・シモンズ」のは黒の上下に、インナーは黒の鎖帷子ルック(日本の伝統にインスパイアされたものらしいが)、「ディオール・オム」は前述の黒白の市松格子。「N.ハリウッド」は、紺ブレ、ならぬ、黒ブレの下にストライプの上下だ。そんでもって、3ブランド共、ボトムスが細い!太目の男子には、益々非常に辛いシーズンである。この「美脚」ブームを、オンワード樫山さんはアダルトなゾーンにも波及させようと独自のパターンでボトムスの商品化を図られたようだが、非常に狙いどころが良いのではないかと私は思いますね。極めつけとして、その下に、「アレクサンダー・マックィーン」の真っ黒な「蝿の王」の写真も。まあ、ここまで行くとリアル・クローズの域は超えちゃっていると思うけど・・・。もう一つ注目したいのは、どのブランドもバンバン取り上げていた、膝下丈のクロップドパンツである。これこそ、脚の短い人にはウルトラC級の難易度であろう。しかし、見た目はともかく、クロップドって、履くと涼しいんですよね(笑)。果たしてどの程度街に出てくるか、非常に楽しみである。人気blogランキングへ
2006年01月10日
3連休の最終日だが、ちょこっと出勤。メールチェックや古いフロッピーの廃棄など、雑用を片付けていたら、約束の時間になってしまった。休み前から難易度高めの課題を幾つか抱えているのだが、名案が浮かばず。今夜もお布団の中でケータイをメモ帳代わりにヘッドワークに励みます(^^;;;さて、昨夜に続いて、今日も私の情報収集術をもう1つご紹介しておこう。既にご存知の方もいらっしゃるだろうが、海外情報を数多く使いこなさなければならないわが業界の皆様にとって救世主となるのが、「Yahoo!Japan」の中に組み込まれている「翻訳」の仕組みである。このソフト、英→日、日→英、中→日、日→中、韓→日、日→韓の6方向に対応している。フランス語やイタリア語も欲しいところなのだが、英語、中国語、韓国語の3ヶ国語だけでも、かなりの数のサイトに対応できるので、非常に助かる。使い方は、次の通りである。1.Yahoo!Japanのトップページの、「調べる」のカテゴリー内にある「翻訳」の文字をクリックする。2.「ウェブ翻訳」の文字をクリック、翻訳方向を選び(例えば、英語を日本語に訳したければ、「英→日」の欄に黒ポツを入れる)、翻訳してほしいページのURLを入力する。3.「翻訳」をクリック。暫く待つと、こなれた文章ではないが、それなりに読み取れる翻訳文が出てくるはずだ。もし、ホームページ内の文字量が多すぎる場合、テキストをコピーして、「ウェブ翻訳」ではなく、「テキスト翻訳」の欄に幾つかに分割してペーストした方が、早く翻訳の結果が出てくるようである。実は私は随分前から結構この仕組みを活用しているのだ。昔、土曜日の朝に、わざわざ英語での速読法を習いにいったりしたこともあったのだが(^^;;根本的にボキャブラリーが少ないせいか、正直なかなか成果が上がらなかった。外国語→日本語、という形で、大意をまず読み取るには、この仕組みでも十分に使える。それを掴んでから、気になった部分だけ「Excite エキサイト辞書」や、英英辞典を使いながらじっくりと読み込めば、相当な時間の節約になるはずだ。私自身は非常にホームページのチェックが楽になりました。これ、本当に革命的な仕組みだと思いますよ。しかも、こんな便利なソフトがYahoo!のポータル上で無料で使えるのだ。単に海外のビジネスモデルを参考にしたい、とか、ファッショントレンドの情報を早く見たい、ということなら、語学が出来なくてもネットの活用だけで相当な質・量の情報が取れるのだ!但し、日本語→外国語、という方は、機械的な翻訳では正直ビジネスで使うにはなかなか難しいのではないかと思う。だからやはり、海外に頻繁に行く人、海外の企業さんと取り引きしようという人は、外国語はしっかりと勉強する必要があるのではないか、という風に私は思いますね。今、世界的には検索エンジンとしてはGoogleのパワーの拡大が注目を浴びているが、こと日本国内に関していうと、日本語という独自の言語に対する対応力や、総合力で、Yahooさんの影響力はまだまだ捨てたもんじゃないと思う。更に、いつだったか日経産業新聞にも書いてあったように記憶しているのだが、中国の上海で最も多くの人が閲覧しているポータルサイトは、Yahoo!Chinaらしい。さくらも、日本以上に、中国の情報はYahoo!Chinaの簡体字のサイトからゲットしているが、こちらの方もうまく使いこなすと面白い情報が発見できるようになってくるので、皆さんも頑張ってトライしてチョ。また、「もっと良いやり方知ってるよ」という方、いらっしゃいましたら、是非書き込みをお願いします。人気blogランキングへ
2006年01月09日
最近この楽天広場さんって、エントリを手元でアップしてから実際にWeb上に反映されるまでにちょっと時間がかかるようだね。私のブログがなかなか更新されていないんじゃないか、と、ご心配頂いている方もいらっしゃるかと思うが、基本的には今年も毎日更新致しますので、ご安心の程を。ただ、夜12時過ぎて送信した原稿は真夜中にならないと読めない、という状況のようなので、RSSリーダーをご利用頂くか、もしくは気長に待って頂き、翌日ご覧頂くか、ということで、引き続きご愛読頂ければ嬉しいです。ところで今日は、私がよく巡回しているホームページやブログを、ちょっとまとめてご紹介したいと思う。実は、これまで、自分のPCのInternet Exploreのお気に入りの中に、幾つかのホルダーを作って整理していたのだが、数がかなり増えてきたので、昨夜遅ればせながら「はてなアンテナ」を立てることにしたのだ。この「はてなアンテナ」便利なのは、最近更新されたサイトが上位に来るようになっている(とはいえ、チェック漏れも結構あるようだが)のと、パソコンへのブックマークと違って、自宅でも会社でもどこでも見ることができる、という点にある。自分でいうのも何だが、ファッション系の有力サイトを数多く集めているので、良かったら皆さんもご参考になさって頂ければと思う。この楽天さんのブログの中でリンクを貼らせて頂いているサイト及び、非常に頻繁にチェックしているもの、プライベートな趣味や人間関係に関わるものを除いて、どんどん登録していったら、110件もあった。結構使えるのではないかと思います。「はてなアンテナ」って、面白いのは、「おとなりアンテナ」という仕組みがあって、自分の登録しているサイトと同じものを登録している人を、重複している数が多い順に知らせてくれるのだ。ところが、予想通り、というか(笑)、ファッションや通販に関するサイトを数多く掲げている私と同じような趣味志向の方は、はてなユーザーの中にはどうやら全くいらっしゃらないようでしたよ(爆)。やはり、こういう優れた仕組みがある、ということを知って、使いこなしている人の多くは、IT関連の企業さんにお勤めだったりするのだろう。1つ1つのサイトを登録する際に、既存の登録人数がわかるのだが、ファッションとか通販系のサイトは、本当に人数が少なくて、びっくりする程であった。「ZOZOTOWN」さんが私以外にたったの4名とか。作業してみて本当に面白かったですね。「はてなアンテナ」は、無料ユーザーでも最大200件までは登録できる。あまり数を増やしすぎても、結局見なくなる、ということもあるが、もし、「こんなサイトも加えてはどうか」といったご提案等ございましたら、是非是非両国さくらまでご一報下さい。今後も徐々に内容を充実させていこうと思っております。人気blogランキングへ
2006年01月08日
昨年秋頃から噂のあった、「クロエ」のデザイナー、フィービー・フィロが辞める、という話、残念ながらとうとう本当のことになってしまったようだ(参考までにロイターのサイトをご紹介しておく)。一昨年誕生した愛娘や家族との時間を大切にしたい、という理由で、フィロ本人からの申し出であったようだ。リシュモングループの「クロエ」は、先代のデザイナー、ステラ・マッカートニーの頃から人気を伸長し、デザイナーがフィロになってからも、女性らしい目線で打ち出した等身大のリアル・クローズと、お洒落で使い勝手の良いバッグの双方の人気が益々沸騰、世界的に売り上げが絶好調で、この1年間で倍増の勢いだとの話も聞こえてくる程である。昨年はアジア地区では上海、北京にもショップがオープン、中国市場への進攻も始めていた。日本国内でも、今月、青山に新店のオープンが予定されている矢先のことで、リシュモンさんにとっては大きな痛手であろう。さくらの所得では、セカンドラインの「シー・バイ・クロエ」くらいならまだともかくとして、ファーストラインなんてそうそう買える身分ではないが、コレクションの内容はここ数シーズンやはり非常にバランスの取れた良い内容だと思い、個人的には高く評価していた。フィービー・フィロは、今が脂の乗り切った時期だと思っていただけに、非常に残念である。しかし、フィロさん個人の人間としての幸せって何だろう、と考えると、ご自身が大切だと思われることを重視する、というのが一番なのだろう、という気持ちになる。ファッション業界は、一見華やかで楽しげな業界に見えるが、日本国内のMDブランドを展開するアパレルさんを見ても非常に長時間労働で過酷な業界だ。プライベートをかなり犠牲にしなければ続けていける業界ではない。まして、世界のトップレベルを走り続け、年2回(クルーズラインも含めると3回か)のコレクションをコンスタントに発表し確実にヒットを飛ばす、というのは、並大抵のプレッシャーではなかったことだろう。ドナテッラ・ヴェルサーチが、一時期ドラッグ中毒に苦しんでいた、というのも、そういう業界事情を考えると、わからないでもない気がする。だから、自然体を旨とするフィロが、自分の心に従って家族を選んだ、というのは、たぶん正解なのだ。本当に、心から彼女の今後の幸せをお祈りしたいと思います。しかし、個人としてのデザイナーが辞任とか、引退、といった時を迎えても、ブランドを経営する企業体はビジネスを存続していかなければならない。現時点では、後継デザイナーはまだ決定しておらず、3月のパリ・コレクションでは現存のデザイン・チームがコレクションの発表を行う模様だ。その次の、2007年春夏シーズンについてだが、Roland Mouret(ローランド・モーレット、フランス語読みだとローラン・モーレ)が最有力ではないか、と言われているそうだね。但し、現時点では、リシュモンさんからのこの件に関する公式なコメントはまだないようだが。ネットを検索していると、VOGUE NIPPONさんのサイトのこんな記事がヒットした。モーレットは、昨秋、自身の名前「Roland Mouret」を冠したブランドのデザイナーを辞任しているそうだ。そういう意味では、確かに「クロエ」の仕事を引き受けやすい条件にある人材、と見ることができるだろう。一般のファッションファンの方も早くもこの件についてのエントリを上げておられる方が何人かいらっしゃったが、その中に幾つか、「モーレット氏は(他に候補者として名前が挙がっているヘルムート・ラングやジル・サンダーに比べて)地味ではないか」といった趣旨のものが見られた。成程、普通の方、というのは、やはりそういう見方をされるのだなぁ、と思って読ませて頂いた。さくら的には、というか、業界のプロの多くは、逆の考え方だと思います。というのは、既に知名度の高いデザイナーに支払う契約料と、新進もしくは中堅クラスのデザイナーのそれとでは、金額に相当な差が出る、ということ。それから、マーケットに対して色のついていないフレッシュなイメージを打ち出せるという意味では、明らかに名前が売れすぎた人よりもモーレットのような人の方が費用対効果が高くなる、と思えるからだ。今日私も初めてじっくりとローランド・モーレットの公式サイトを見たのだが、フェミニンでなかなか美しい服を作る人である。「クロエ」の客層は若く、「フェミニン」という今までのポジショニングはキープするのが得策だろうから、適任な人材だという気がする。フィービー・フィロとの違いは、ややミニマルな雰囲気にあるなぁ、と思っていたら、VOGUE NIPPONのサイトのコレクション評の中には、「モーレットの特徴は40年代調のアワーグラスシルエット」云々の表記があった。成程、確かにどの服もウエストをきゅっと絞ってある。こういう服、昔からモーレット氏が衣装提供している女優さんの中では、特にニコール・キッドマンには最高に似合っているようにさくらは思うんですよね。まだどうなるかわからないが、リシュモンの公式発表を楽しみに待ちたいところである。PS.蛇足だが、Googleで英語で検索したところ、Phoebe Philoの57,700件に対して、Roland Mouretは、何と105,000件の圧勝である。モーレットは、ロンドン~ニューヨークと、英語圏で活躍してきたからだと思うが。しかし、ファッション業界の場合に限っては、必ずしも英語圏での情報発信で優位に立つ方が良いとは限らないんだけどね。人気blogランキングへ
2006年01月07日
寒い。あまりにも寒すぎる。それなのに売り場にコートが全然ナイ(TT) 午後7時半過ぎ、所用で訪れた原宿にて「インターナショナルギャラリー・ビームス」と「レイ・ビームス」とラフォーレ原宿1階の「アッシュ・ペー・フランス・ブティック」を急いで回ったが、ロングコートはほとんどなかった。そもそも、期初からそんなに品揃えされていなかったんだから、いくら見たってありっこないのだ。明日は今日より少しはマシになるらしいが・・・。自分が南国育ちで、寒さにあまり強くない、ということを思い知った初春、今月末のスイス&イタリア行きが非常に心配である。雪にも慣れていないさくら、スッテンコロリン、と転ばなければ良いのだが・・・。ヨガで習った腹式呼吸で体を温め、なんとか乗り切ろう!さて、今日付けの幾つかの繊維ファッション関連の業界紙にも掲載されていたユナイテッド・アローズさんのニュースを、シブヤ経済新聞のサイトからご紹介しておこう。消費の2極化の時代が来る、ということは、最近あちこちで叫ばれているから誰しも感じているはずだが、それがわかっている、ということと、素早くその変化に対応し行動する、というのでは、100倍くらいレベルが違うのではないか。大概の企業さんは、知っていても手を打たないが、いち早く外商組織を立ち上げ、上顧客の満足を図ろうとしておられるUAさん、流石である。こういうことは、本来ならば既存の外商組織を有している百貨店業界から先に起きてくるべきだと思うのだが・・・。ちょっと残念である。UAさんは、自由業やIT関連の仕事に従事している人など、若い新興の富裕層や、医師や弁護士、大手企業勤務のサラリーマンであっても、百貨店さんの旧態然とした品揃えやサービスに飽き足らない層をかなり発掘される可能性があるように思う。既に既存店の顧客の中に、束矢部のサービス対象候補者は相当数抱えておられるだろうから、すぐに事業は軌道に乗るのではなかろうか。イメージとしては、百貨店さんの外商よりもむしろ、もっとハイグレードな、LVJ(ルイ・ヴィトン・ジャパン)さんの日本独自の事業「セリュックス」に近い形になるのかもしれないですね。貧乏なさくらは、「セリュックス」なんて入ったことはないので新聞や雑誌の報道等から中身を推察して書いている訳だが(笑)・・・。貴族社会を背景としたヨーロッパのファッション業界には、富裕層向けのアパレルや雑貨商品はゴマンと存在する。だから、インポートを扱っているアパレル、小売業ならば、海外から仕入れてきたスーパーラグジュアリー、ラグジュアリー、ミグジュアリーの商品を売れば労せずして売り上げは取れる。売上高=客数×客単価、の、客単価の方を上げる戦略である。しかし、単純に衣料品や雑貨といったモノを売る、ということ以上に、UAさんが提供して行かれるサービスの内容及び、顧客=個客とのコミュニケーションの中から生まれるカスタマイズ・ビジネスの内容の方に私は興味がありますね。一昨日のベンツの福袋のエントリの際にも書いたが、お客様が求めておられるものは、必ずしも洋服だけとは限らないからである。例えば、マンションのインテリアのコーディネートとか、リゾート地でのバカンスの旅行計画のプランニング及び販売とか、同社が持っておられるノウハウの中からいろいろと面白い商売が誕生する可能性があるように思う。今後の展開に注目したい。
2006年01月06日
上司2人と墨田区内を歩いて年始の挨拶回りに。しかし、寒かったっす。こんなに寒いお正月は、温暖な岡山育ちの私にとっては、本当に記憶にないくらいだが・・・。しかし、早足で闊歩していると、次第に体も温まり、午後には日も差してきたので、無事予定通りのスケジュールを終了することができた。やっぱり、これをやらないと新年が来た、という感じはしないですよね(^^)閑話休題。年末年始にネットを見ていて、たまたまこの楽天市場さんの中で気になるサイトを見つけてしまった。それは、「夢みつけ隊」の楽天店さんである。「夢みつけ隊」のことは、日経MJさんなどでもちょくちょく取り上げられてきたので、ご存知の方も多いかと思うが、当初は、「中高年男性の夢をかなえる品揃えの通販」として脚光を浴びていたらしい。しかし、この楽天店さんのトップページをよくよくご覧下さい。ちょっと違うな、ということに気付かれるのではなかろうか。ふむふむ、と思ったさくら、早速検索エンジンで他のネット店舗を「夢みつけ隊」さんが持っていないか調べてみた。そうしたら、さくらの予想通り、先述の楽天店以外に、3店舗があったんですよ。▼本店▼楽天店▼Yahoo!ショッピング店 http://store.yahoo.co.jp/yume/▼livedoorデパート店 http://tenant.depart.livedoor.com/t/yumetai/*すみませんが、Yahoo!ショッピング店とlivedoorデパート店は、ご自身でURLを打ち込んでみてチョ。どうです?このサイトの品揃え。そして、もっとはっきり言うとターゲット。全部変えてあることに気付かれませんか?ばくっと言って、本店は従来の、50代後半から60歳過ぎの、団塊の世代の男性向け。それに対して楽天店は、30代から50代くらいの主婦層向けに、柔らかいイメージにまとめてある。Yahoo!ショッピング店は、楽天店とかぶる部分もあるが、50代はなしで20代後半~40代の男女。特に、ダイエット関連と、会社の宴会等でウケる面白グッズに強いようだ。最後のlivedoorデパート店は、30代~40代の、マニアックな男性を完璧に狙っているとしか思えないバナーがガンガン貼ってある。これは、非常に良いやり方だなぁ、と思います。リアルの店舗でもそうなのだが、ある人気店を経営していて、固定客も付き、今のところは非常にうまくいっているのだが、その顧客が高齢化していて、先行きが心配だからより若い客層を取り込みたい。かといってその店舗の中で部分的なMDの若返りを図ると既存客に対しても新規のお客様に対しても中途半端な対応になってしまうという問題は、既存店はそのままにしておいて全く新しいお店を出店すれば難なく解決する可能性が高い、という良い見本ですね。それが、リアルの場合だと、出店コストの問題があって二の足を踏んでしまうということも多いのだが、ネットショップなら商品調達さえ出来れば比較的ローコストで実現できるのだ。用地を確保する必要もないし。これは、ネットショップならではの利点であろう。もう一つ言うと、ネットショッピングモールごとにMDを変える、という芸当は、メーカー発の単品通販系の方にはなかなか難しい手法である。もちろん、サイトのデザイン=リアルでいうところのVMDに該当する部分や、サイトのコピーライティングやメールマガジンの内容を変える、といったことは出来るだろうが、商品調達が自社生産品だけだとどうしても品揃えのバリエーションが限られてくるからだ。しかし、例えば、大手の小売り発の通販、特に、百貨店さんならば、同様のことはいとも簡単に出来るのではなかろうか。店舗のターゲット設定及びそれに応じたMDの構築、サイトのデザイン、MDと連動させた販促、購買後のフォロー等、全てリアルでやっていることの応用でいけるはずだ。前々から思っていたのだが、お客様にお手紙を書いたりとか、綺麗にラッピングする技術などは、ネット販売で初めて小売りというものを経験した方に比べてリアルの店舗販売を経験してきた人達の方が、高いスキルを有している場合が多いように思う。ラッピングとか、荷物の検品や、梱包・発送等作業のスピードも、リアルで数をこなしてきた人は非常に速くて、しかも美しいはずだ(この私ですら昔とったきねづかで、そこそこ今でもできますからね)。本気を出せば、まだまだ面白いネット通販ショップを構築できるはずですよ。リアル出身の方は、ブランドの力もあるのだし、もともと人が好き、人にサービスすることが大好きなのだ。それをそのままネットの中で実行すればよいだけである。もっと自信を持つべきだと私は思う。足りないのは、大手さんの場合、トップのネット通販への意欲と、現場への権限委譲だろう。それと、百貨店さんの場合は、委託販売や消化仕入れ中心で、オリジナル商品を持っていない、という問題も大きいと思うのだが。大手小売業さんの通販にも、通販業界の先駆者のサイトから学んで、これからまだまだ進化していってもらいたいものである。今はネットのスキルよりは総合力の時代ですよ。リアルと同じで、MDの切り口というのは無限にあるのだから。人気blogランキングへ
2006年01月05日
三が日明け早々から、イトーヨーカ堂さんが早速まちづくり3法対策で閉鎖予定の店舗数を減らす、というニュースが飛び込んできた。小売業はどこも、初売りの福袋やバーゲンセールの販売状況が絶好調のようだし、お屠蘇気分は一気にふっとんで、さくらも気分は既に商売全開モードになりましたよ。今年はやはり、攻めの年、ですね。さてさて、初出勤してみたら、予想通り多くの皆様から年賀状を頂いておりました。弊社や私への暖かいメッセージの数々、そして、皆様の近況のご報告、本当に有難うございます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。大半の皆さんが礼儀正しく、お葉書をお送り下さったようで、思ったよりメールは届いていなかったのだが、当方が強引にお送りしたメールがきっかけになって、今日一日、何人かの方とは有意義なやり取りをさせて頂くことが出来た。言いっぱなしになってしまいがちな葉書より、効果的な面もあるなと改めて感じたのだが・・・。受取られた方々は、果たしてどのように感じて下さったのだろうか?もし今後、まだまだ数が増えていったら。仕事柄どうしても中小企業さんやベンチャー企業さん、デザイナーさんとのお付き合いは広く浅いものになりがちだ。広く浅い、と書いたが、皆様への思いは、誰にも負けない程熱く、深いつもりなのだが。そうなったらそうなった時のこと。今のところ、特にファッション業界の方に関しては、頑張れるだけ頑張って年賀状や年賀メールをお送りしたいと思います。但し、メールがお正月開けに沢山届いて困る、という方、おっしゃって下されば来年から郵送の年賀状に戻しますので、是非ご連絡を下さい。お待ち申し上げております。もう一丁。ジャジャジャジャーン。ここで、両国さくらの今年の目標を披露したいと思います。それは・・・。捨てられる女になること!「捨てられる」って、パートナーに捨てられる、という意味じゃないっすよ。念のため。「捨てることが出来る」という意味である。実は、例年数多くの目標をズラズラと年頭に掲げてきたのだが、そのうち半分くらいは達成し、半分くらいは未達、というのがお決まりのパターンであった。今年その原因を反省してみたのだが、どうやら私の場合、「○○に行く」とか、「××を体験する」とか、「△△を食べる」といった類の目標は、かなりの勝率なんですよ。いわゆる、「欲望充足系」に対しては、すごくリーチが早いんですよね(笑)。それに対して、「捨てる」というこの目標、東京に出てくる前から何年も掲げ続けているのだが、一向に達成できた試しがないのだ。自分が所有しているもので、たぶん人様に比べて異様に数が多いのは、書籍と衣料品だろう。これ以外のモノには、なるべくお金をかけないように節約して生活しているので。だが、本と服、これは自分の商売道具のようなもので、お付き合いもあったりして、放っておくとどんどんどんどん増えて行ってしまう。そして、特に本の方は、「良い内容の本は保存しておいて後で自分が文章を書くときの参考にしよう」という思いもあって、繊維とかファッション、流通に関するものにはほとんど今まで手をつけず買ったものは手元で保管してきた。しかし、昨年から、その考えを改めよう、という気になったのである。今ネット上で話題になっているWeb2.0、そういう新しい時代の片鱗は既に今、ネット上に見ることができる。原稿を書こうと思って昔買った本を本棚から引っ張り出して、「え~っと、私が引用したいと思ったのはどの辺だったかな」、なんて格闘するよりも、検索エンジンにキーワードを入れて検索した方が余程早いからだ。今のところ、さすがにビジュアル系の本、例えば絵画集とか写真集なんかは買った時のお値段も高かったし、そう簡単に手放す気はないが、その他のものは思い切ってブックオフに持っていこうと思います。それから服も。どうしても増えていくので、ある程度着たら、あげるか売る、と割り切ります。更に、本も服も、先入先出。早く買ったものから早く読む、着る。何か、こんなこと今更書くのはかなり恥ずかしい気もするのだが・・・。在庫を3分の1は圧縮して、オシャレなインテリアを私のねぐらに導入するぞ、今年こそ。今年の目標は、この1点に絞って毎週お掃除と在庫処分に励み、絶対達成します。Go!Go!さくら。人気blogランキングへ
2006年01月04日
昨日、東京に発つ前に、岡山高島屋でちょっと気になる福袋を発見した。それは、コレ。メルセデス・ベンツA170アバンギャルドリミテッドである。ベンツには珍しいコンパクト・カーで、平成17年発売の新車。メーカー希望小売価格299万円が、何と260万円!かなりのお買い得である。1Fのインフォメーション・カウンターの前に設置されていたのだが、「可愛いいわねぇ~」と、福袋を買いにきた女性達の熱い視線を浴びていた。限定1台だが、何名もの抽選参加者が出るのではなかろうか。東京に来て、現在の生活環境下では車を所有するのはほぼ絶望的だからすっかり忘れていたのだが、岡山に居た時はもちろん車は生活に必要不可欠な存在で、車に関する思い出もいろいろある。実は、ベンツのもっと大型の車種にも一度だけ載せて頂いたことがある。業界紙の記者時代に、ある経営者の方が自ら運転して下さったのだが、車高が低く、非常に安定感がある。スピードが出ると、地の底を這う感覚と高速による浮揚感という、相矛盾する感覚を同時に味わうことが出来る。ボディもしっかりしたツクリだから事故にあっても安心だということでプロ野球選手などにも非常に愛用されている、という理由がわかるような気がした。可愛いAクラスを見ていると、その時の感覚が全身に蘇ってくるようで、「コイツを運転してみたい」「欲し~い」というあらぬ欲望がムクムクと首をもたげてきてしまった。ヤバイヤバイ、めったに物欲というものは感じることがないのだが、こんな大きな買い物をしてしまったら破産してしまいますよ(^^;;しかし、このベンツAクラス、最初に登場したのは1997年らしいが、マーケティング的には非常にイイ線を突いているように思う。ベンツの公式ホームページ(HP)や日本の正規ディーラーであるヤナセさんのHPにはこの車のターゲットについてははっきり謳っていない。というのは、恐らくターゲットは2タイプ存在して、1つは、ベンツを買うほどの所得はないがベンツが欲しいという、ブランド志向、もしくは車が大好きな男性(年齢は問わず)。もう1つは、富裕層の女性(恐らくメインはハナコ世代、バナナ世代と一部の団塊ジュニア)なのではないかと思う。後者の、富裕層の女性向けマーケットというのは、実は今後大きく拡大していくのではないかと私は思うのだ。最近ヒットしている三浦展著『下流社会』に出てくる女性の類型化に当てはめると、「お嫁系」と「ミリオネーゼ系」に該当するゾーンである。昔だと、女性の関心事は、お料理、ファッション、コスメ、グルメにせいぜい英会話、といったところに集中している、というのが定説であった。だが、若い世代になればなるほど、学生時代からIT機器を使いこなし、ライフスタイルもアクティブである。従来は男性中心の市場と思われていた領域に、彼女達は貪欲に進出している。車に関していうと、子供を幼稚園に送り迎えするとか、ちょっとしたところへのお出かけは実家のお母さんと自分の子供達と自分だけで、というライフスタイルは今や当たり前なのだ。それなのに、若い女の子が乗っているのと同じ軽四や、大衆車からしか選べない。リッチな若奥様が自分で運転するのに相応しい車の選択肢があまりにも少ない、というのが現状だろう。スペックは男性向けと同じ本格仕様、だが、デザインは女性向けに、というようなニーズは、自動車だけでなく、家電、IT機器などの分野に広く潜在しているように思う。こういう「クロスジェンダー」のマーケット、ファッション業界においては「お兄系ファッション」や「メンズコスメ」など、男性の女性化、の部分のみがクローズアップされているが、その逆の市場、女性の男性化ももちろん存在するのである。しかし、私の大学時代の同級生の女性にもBMWを自ら運転するような人がいるが、男性並みの商品知識を持った女性というのは、なかなか手ごわい消費者である。ファッション商品を買う際にも、ある部分で非常に割り切った考え方を持つので、「これは自分にとって不要」と思ったものはバッサリ切り捨てるシビアさがありますよ。お金を持っているからといって、必ずしも高額のアパレル商品は買わないのだ。最近バッグは79,000円とか10万円以上の高いものが売れるが、衣料品の高いものが売れない、というのは、こういうシビアな消費者の価値判断の順位づけにおいて、アパレルは下位に下げられているからだという気がしてならない。日本のアパレルにも、富裕層向けのマーケティングが今後は絶対に必要になってくるように私は思う。もう1点。高島屋岡山店さんがベンツを、ということ、今回は福袋用の企画だったのだろうが、こういう売り方には非常に将来性があるように思う。百貨店さんが持っている上顧客。これこそが、百貨店さんの最大の資産だということである。今の百貨店さんにはMD力が不足しているが、最悪の場合でもここさえ押さえておけばご飯は食べていけるのだ。何故かというと、お客様にはファッション商品だけを売る必要はなく、本来は「お客様が欲しいと思っておられるものを売る」ことをすれば良いからだ。だから、車だって家だって何だって売っても全然構わないのである。これまでファッション中心で来たのはたまたまそれが儲かる時代だったからで、今後もそれにこだわる必要は全くないと私は思う。むろん、それぞれの分野に個人向け営業のプロは配置されていて、百貨店さんが異業種に大きく舵を取る、というのはそんなに簡単ではないかもしれない。しかし、特に関西以西の百貨店には、縮小傾向にあるとはいえ、家庭外商の部隊が存在する。異業種の企業さんが持っていない顧客名簿を武器に、一定の手数料を貰って車やマンションなどの大型商品の販売の請け負いや、高額所得者専用のポスティング・サービス(DMの宅配)は可能なのではないか?外車なんて領域も、私は本当に百貨店さんが手掛けたら面白いと思いますね。もちろん、ディーラーさんも顧客名簿は持ち、個人宅への営業もかけていると思うが、女性の顧客、という切り口は不足しているだろうから。かぶらない客層がかなりいると思うんですよ。岡山県民は堅実な人が多いからちょっと難しいかもしれないが、大阪、神戸くらいでやってみられたらどうだろうか?1台ウン百万円の商品だから、10台売っても大きいですよ。いかがでしょう?人気blogランキングへ
2006年01月03日
皆さ~ん、さくらで~す。改めまして、明けましておめでとうございますm(__)m岡山で充電し、元気一杯になって東京に戻って参りました。帰省先でも、景気が良いという様子を十二分に感じ取ることができたのだが、2006年は、景気回復基調の継続をベースに、久々にファッション業界の企業さんの積極的なアクションが期待できる明るい年になりそうだ。だが、それと同時に、少子高齢化、中国を中心とするアジア経済の更なる伸長、及び半端ではないスピードでのIT技術の進化、という3つのメガトレンドをきっちり押さえた中期的な戦略の立案というのも、決して怠ってはならない年だと思う。今年は、今後10年に向けての土台作りの年と言えるのではないかと思っている。私のブログをいつもご覧頂いている皆様、共に頑張って参りましょう!という訳で、今日は、大胆にも両国さくらが、2006年のファッション業界の動向を占って見たいと思う。業界のプロの皆様の異論・反論もあろうかと存じますが、良かったら皆様のご意見もお聞かせ下さい。それでは、ベスト10方式で参ります・・・。第1位 強者によるM&A本格化元旦号の日経MJさんもこの話題をトップニュースにしていたが、私も全く同感である。ただ、同紙は流通業全般を対象にしておられる新聞さんなので、セブン&アイとイオンを軸に、量販店、コンビニ、百貨店と、ホームセンターやドラッグストア、食品卸とそのバックヤードをささえる商社等の中軸に据えた論調であり、それがもちろん本流の部分になるのだが・・・。ファッション業界の場合、同紙に名前が挙がった企業さん以外に、ファーストリテイリング、オンワード樫山、ワールド、ジェイ・ブリッジ=小杉産業、元々は美容業界発のヤマノホールディングコーポレーションさん辺りの動きに注目したいところだ。現に、この年末年始にも、小杉産業がコージツへのTOBを開始したり、WWDジャパンさんが12月26日号で触れている通りバーニーズ・ジャパン売却のニュースなどが流れている状況である。M&Aの背後には、それを後押しする金融機関の積極的な仲介があることは言うまでもない。また、敵対的買収、というケースももちろんあるのだが、今景気の良い時に自社の本業ではない事業から撤退したり、後継者のいない会社を売ってしまおう、というような理由で、買い手探しに動く売り手企業と、事業拡大、もっと言うと、買った事業を将来転売することで利ざやを稼ごうという、アメリカ型のM&Aを望む買い手企業の双方の存在が、今後益々M&Aが日本でも盛んになるのではないかと私が予想する理由である。今春施行される新会社法も、益々これを加速化させるフレームになるようですね。わが業界の場合は、もう一つ、他産業以上に、国境を超えたM&Aというのが出てくる可能性が高いように思う。2006年の場合、外から日本への買いよりは、日本の企業による海外の企業の買収の方が目立つのではないか。特に、ファーストリテイリングさんとオンワード樫山さんの動きに引き続き注目したいと思う。第2位 百貨店中心に、海外からの観光客向けの市場拡大最初に書いた、アジア経済の発展の影響、生産の問題よりも、今後は流通の変化によるビジネスチャンスが大きいはず。既に日本の百貨店さんにはアジアからの観光客が押し寄せている。このマーケットへの対応が、一部店舗では今年から本格化するのでは?第3位 地域ハブとしてのコンビニの役割高まるー電子マネー、高齢者向け新規事業のノウハウ蓄積ー残念ながら、繊維ファッションをあまり扱っていないコンビニさんのパワーが益々高まる年になるのではないか。セブン&アイの新マネーはまだデビュー前だが、エディやスイカによる実験、そして、ファミリーマートさんの、地方店での高齢者世帯への商品配達の試みなどは、数年先に相当大きな売り上げを作る企業になってくるはずだ。第4位 駅ビル、駅ナカ益々堅調、有力ブランド、ショップからのオファーが殺到これは解説するまでもないだろう。表参道のエチカも凄いようだし。第5位 勝ち組アパレル、専門店による新規ブランド、新規ショップ続々投入好景気だが、勝ち組と負け組の差は、益々開くのでは?第6位 ネット通販普及期に無名の企業さんがデビューして小まめなページ更新やSEO対策で半年後くらいには検索エンジンで容易に上位に来られたのは、食品などより動きが遅かったファッション業界でも2003年頃までだったような気がする。昨年はサンエーインターナショナルさんが、ついに大手発の直営のB2Cのホームページ「セレクソニック」を開設、有力セレクトショップがこぞって「ZOZOTOWN」に出店、その他軒並みこの楽天さんの中にショップをオープンするなど、大手、中堅企業さんの逆襲が目立った。最早、「ネット通販はやって当たり前」の時代なのだ。ブランド力のない新進企業にとっては非常に厳しい状況になっている。ネット販売のノウハウは既に多くのHP制作会社が一定水準以上の知識は習得済だ。商品力、サービスなど、リアルと同じ総合力がものを言う時代に入ってきた。むしろ、リアルに一定人数以上の顧客(コミュニティ)を有している企業ならば、ネットでのブレイクも速いので、軽く見てはいけないが、必要以上にネットを恐るるに足らず、ということではないか。第7位 川上企業、中国一辺倒から東南アジアへのシフト図る2005年元旦に繊維のクオーターが撤廃されたが、アメリカやEUの繊維業界が再三セーフガードの発動等を行い、中国国内で特に欧米向けの生産を行ってきた縫製工場や工場としてのレベルが低い“負け組工場”の中に、業界の将来性を不安視し工場を売却したい、というような雰囲気が出てきている、という話を仄聞している。日系企業は、当然そういう動きは察知しているし、華中・華南のコストアップから、アイテムによっては、ベトナム、ラオス、インド等に生産拠点を移そうという動きが出ている。FTAの締結が進めば、チャイナリスクを避けるための生産拠点の分散は益々進むだろう。第8位 スポーツ市場、ジャンルによっては盛り上がりも今年はトリノ・オリンピックとワールドカップの年。スポーツイヤーなのだが、この業界、世界的に業界再編が進んでおり、今年も予断を許さない。日本でも実は、昨年アシックスさんがミズノさんの売り上げを抜いて業界ナンバーワンになる、というニュースがあった。大手スポーツメーカーさんは、中国市場への進攻に注力する年になると思うが、実は足元を固めることも非常に重要なのではないだろうか。既存の問屋流通や地域の学校前スポーツ専門店さんの力がどんどん弱まる一方、しがらみにとらわれる必要のないナイキ、アディダス、プーマ等の外資は、益々パワーアップしてきている。スポーツ業界では、サッカーやヨガ、ピラティスなど、伸びている分野と、ウィンタースポーツのように縮んでいる分野の勢いの差が著しい。縮む分野の活性化ももちろん重要だが、とりあえずは伸びている分野に打って出る方が早く成果が上がるだろう。1月1日付けの繊研新聞さんも書いておられた通り、商品のバリエーションが不足しているウィメンズの強化を日本の企業さんは早急に進める必要があるのではなかろうか。第9位 有力アパレル、専門店のケータイ通販への参入続々伸び率が鈍化してきたネット通販に比べ、今が伸び盛りのケータイ通販。昨年後半には、サマンサタバサ、前述のセレクソニックのケータイ版などがオープンしたが、まだ手掛けていない企業さんも今年は雪崩を売って参入してくるのではないだろうか。その際、自前でサイトを構築する企業、ブランドと、ゼイヴェルさんのようなコンテンツ企業の用意したインフラに乗っかる、というケース両方が考えられるが、その両方を手掛ける企業さんも幾つかは出てくるのではないだろうか。今年始まるワンセグ放送は、すぐは無理だろうが2007年以降ファッション業界の有力企業にとっても大きなビジネスチャンスとなる可能性が高い。放送の中で芸能人が着ていた衣装がワンクリックで注文できる、というようなイメージは誰しも思い描いていると思うが、地上波のTVのオンエア中にケータイTVの付帯情報から即、通販とか、ローコストで番組が作成できるとなると、ファッション雑誌とタイアップした番組作りでTVの深夜番組&ケータイTVと雑誌のメディアミックスによるプロモーション→即、通販、とか、マルチチャネルによるダイナミックなプロモーション&通販が展開できるようになってくるのではなかろうか。それが全て、重々しくヤヤコシイものではなく、軽~いイメージでサクサクとやれてしまうようになれば、今、QRコードに気軽にアクセスしたり、TV番組のケータイサイトにアクセスしたりするノリで、ネット販売ほど深く考えずにヤングの消費者は「サクッと買う」ようになるように思う。何と言っても、ケータイとネットでは、普及率が全く違う。老若男女、必ずしもリッチでない層も若い人は皆所有しているのだから、ここはわが業界にとっては大きな大きな宝の山ですよ。しかし、残念ながら、前にも書いたことがあるが、ネットと違いケータイの場合、既にブランド力のある大手、中堅の有力企業さんの方が圧倒的に有利なのだ。無名の良品佳品を作っている企業さんで、特に中年以上をターゲットとしたゾーンだと、今のところコンテンツ企業さんの企画に乗るのも非常に難しい。とは言え、いずれはケータイを自在に扱える層の年齢も上がってくるので、今から中年やシニア向けのコンテンツを人に先駆けて立ち上げる、というのも手かもしれない。ネットと同じで、既にリアルに多数の顧客を抱えている企業さんならば、まずは顧客サービスのつもり、メールDMの延長のつもりでやってみるのも一案であろう。10.日系のネット通販、中国への進出始まる。先月アイ・スタイル&三井物産さんの中国進出のエントリを書いたが、中国のエリート層のネット熱は日本以上かもしれない。1月1日付けの日経MJさんもチラリと書いていたが、「ブログも地元の調査会社によると、9月までに利用者が3,336万人」(同紙より引用)らしい。日本とはケタが1ケタ違うのだ!この間、堀江社長がブログに書いておられたが、ライブドアさんも中国でブログ事業を先頃立ち上げたようですね。少なくとも上海は既にネットインフラも物流の面でもネット通販は可能な状況になっている。リアルでの進出と同じく、誰もが気軽に出来ることではないが、幾つかの企業さんは今年中国でのネット通販を開始するような予感がしてならないのだが。オマケ:見通しが不明瞭な問題その1:アクティブシニア向け商品開発これ、UAさんの「ダージリンデイズ」とか、ダーバンさんの「ニブリック」とか、幾つかは出つつあるのだが、続く企業さんが今年どれだけ出てくるのか・・・。正直、年々生活に変化があり出掛けることも多いヤングと違って、マーケティングがしにくい、前人未踏の市場、というイメージが強いのでは?このマーケットは、この世代の人に聞く、のが一番だろう。場合によっては、団塊の世代の業界人自らがブランドを立ち上げるとか。メンズだけでなく、レディスも新ブランドは必要なんだよね。皆様の奮起を期待したい分野だ。その2:郊外型SC、果たして今後も出店可能なのか?まちづくり3法の見直しの問題、どっちに転ぶか予断を許さないところである。規制が強化されれば、アパレル、小売業の今後の戦略決定に大きな影響を及ぼすことになる。しかし、これから人口減に向かう日本社会で、大型SCの乱造は将来のゴーストタウンの造成だと言えなくもないのだ。体力のある大手さんはスクラップ&ビルドで良いのだが、中小のアパレルさん、個店型の専門店さんは、SCに出店する場合はくれぐれも無理の無い収支見通しを立てて臨む必要があると私は思っている。人気blogランキングへ
2006年01月02日
岡山は晴れの国らしい清々しいお正月。久々に旧倉敷市街をドライブし、カーディーラーが軒並み店舗をリニューアルしていたのに驚く。景気が良いので攻めの姿勢に転じたのか。イオン倉敷SCでもショップにもよるが近年にないレジ前の列の長さが目立つ。今年は消費者の前向きな気分への機敏な短期的対応と、超高齢化社会、来るべき消費税率アップの時代に向けた中期的戦略の立案を同時平行的に進められる余力のある勝ち組企業が規模の大小を問わず益々元気になるような気がする。スポーツオーソリティでハーフパンツを2着買ってニッコリ。
2006年01月01日
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