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2023/09/29
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カテゴリ: ちょっとおでかけ


かなり見ごたえのあるスポットなのですが、どうも意外と知られていないようで、「穴場」と言っていいでしょう。
ということで、本日は「起雲閣」のご紹介です。

熱海というところは、平地がほとんどなく、斜面に所狭しと建物が並んでいる印象ですが、その中にあって、「起雲閣」は広々として、ちょっとした別世界ですね。

ここは持ち主が3人変わって、現在は、熱海市が買い取って管理しています。
通りに面して立派な門がありますが、駐車場は裏側です。

入場料を払って中に入ると、「起雲閣」の概要を説明してくれます。
最初の所有者は、大臣も務めた内田信也氏。大正8年、足の悪い母親のために作った別邸でした。
和風の美しい建物はその時のものです。

その後、昭和19年に手放され、戦後の昭和22年に、桜井兵五郎氏が購入し、旅館「起雲閣」を開業。
ということで、大きく分けて、内田信也氏の母親の別邸時代の建物、根津嘉一郎氏の別荘時代の建物、旅館時代の建物の三つに分かれます。
最初に、そういった説明があり、わかりやすいです。

広い庭を見渡せるガラスの窓も、微妙に波打った大正時代のガラスです。

天井の高い、青い壁の和室。
青い壁は、後からのものだとか。

広々とした和室の広間です。

2階に上がると、庭を見渡すことができます。

2階から、根津嘉一郎氏が増築した洋館の屋根が見えます。
特徴的な黄土色の瓦屋根の手前にちょっと違った感じのガラス張りの屋根が見えますが、ここがあとで見学する「サニールーム」

立派な渡り廊下を通って洋館へ。


屋根を透過した光が、空間を満たして、なんとも気持ちのいい空間になっています。
ステンドグラスも美しく、見ごたえあり。

そして、この床なのですが、一見写真では絨毯っぽいのですが、タイルです。

サニールームの隣には、ダイニング。

寄木の床は昔のままだとか。


暖炉もあって、柱や梁も見えるようにしてあり、重厚な作りです。

別方向から。

柱や梁が見える重厚なデザインなのですが、特筆すべきは、そのすべてが「手斧(ちょうな)仕上げ」であるということ。
柱も梁も、表面に刃物の跡が残ってます。

もちろん、ドアもこの通り。

さらに、窓の桟までというこだわりようです。

こちらはダイニングでしょうか。
旅館時代は、ここに畳を敷いて、客間として使っていたとか。

船底天井もステンドグラスで、独特のデザインです。

こちら、ローマ風呂。

確かに、ローマっぽい感じ。

旅館スペースへ。

旅館スぺースは庭に面して、落ち着いた和空間。

かつては、熱海を訪れた文豪や著名人たちもこぞって宿泊したようです。

金色夜叉の尾崎紅葉の「紅葉の間」。

そして最後に、再び移築された、内田信也氏の母親のための別邸。

足の悪い母親のために、部屋も廊下もバリアフリーです。

ということで、最後に、旅館時代にラウンジだったカフェで、コーヒーをいただいて見学終了。
どうも、私たちが最初のお客様のようでした。

とっても見ごたえがあるので、一度は見ておきたいスポットです。






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Last updated  2023/09/29 06:53:17 PM
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