草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2017年01月02日
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第 百十七 回 目


 今度は日本の神話から、大黒様、即ち、大国主の命と因幡の白兎のお話を取り上げます。

親切とか優しさをテーマとした、人の生き方に関して示唆に富んだ興味深いエピソードですよ。

 「 大きなふくろを かたにかけ 大黒さまが 来かかると ここにいなばの 白うさぎ

皮をむかれて あかはだか / 大黒さまは あわれがり 「きれいな水に 身をあらい がま

のほわたに くるまれ」と よくよくおしえて やりました / 大黒さまの いうとおり

きれいな水に 身を洗い がまのほわたに くるまれば うさぎはもとの 白うさぎ /

大黒さまは だれだろう おおくにぬしの みこととて 国をひらきて 世の人を たすけ

なされた 神さまよ 」 ― 童謡・唱歌『大黒様 だいこくさま』より



 大国主の尊(みこと)には大勢のご兄弟がいらっしゃいました。しかし、お国を支配する権利

は全部、この末弟である大国主にお譲りしておられました。お譲り致した経緯(いきさつ)に

ついてこれからお話申し上げましょう。

 或る時に、この御兄弟の神々が皆揃って、因幡(いなば)の八上(やがみ)比売(ひめ)と結婚した

く思い、全員が打揃って因幡に出かけられた。時に、大国主に大きな袋を背負わせ、兄たちの

従者として、連れて行ったのでした。そして、気多(けた)の崎に至った際に、丸裸にされた

兎が海岸の近くに、臥せって苦しんで居りました。大勢の神々はその兎に言いました、「

お前はこの海水で身を洗い、高い山の頂上に上り、強い風に当たって寝ているがよい」と。

それで、この兎は言われた通りにして、寝ておりましたが、海水の乾くのに従って、身体中

の皮という皮がひび割れして、猛烈に痛み出したのです。最後にやって来た大国主が、この

兎の姿を見て訊きました、「どういう理由で、泣き伏しているのですか?」と。これに



が、その手段が見つかりませんでした。そこで、ワニザメを騙して、渡ることを思いついた

のです。私はワニザメに言いました。わたしとあなたの一族は、どちらが数が多いか、比べっ

こしてみましょうよ。あなたは、一族を皆連れてきて、ここから気多岬まで並んで伏していて

下さいな。私は、その上を踏みながら走り、数を勘定致しましょう。そうすれば、どちらが

多いか直ぐに分かりますから。騙されたワニザメ達が並んで伏している上を、私は数を



叫んでしまったところ、最後にいたサメが私を捕まえて、着物を全部剥がしてしまったのです。

それで困って、泣いて悲しんで居りましたが、兄上様達が「海水に漬かって、寝ておれ」と

お命じになられましたので、お言葉の如くに致しましたところ、この様にすっかり身体を

壊してしまいました」と。

 すると気の優しい大国主がおっしゃるには、「急いであの河口に行き、真水で身体を清め、

河口の蒲(がま、多年草の抽水植物。円柱状の穂は蒲の穂と呼ばれる)の花粉を取って、敷き

散らし、その上に転がり廻ったならば、お前の身はもとの膚の様に治るだろう」と、丁寧に

教えて上げたのです。そこで兎は、お言葉の通りにしましたから、元通りに元気になりました。

 これが、因幡の白兎と言われている兎ですが、この因幡の白兎が大国主に言いました、

「あなた様が八上姫を得ることになるでしょう。兄上達は姫と結婚できません」、この兎神

の言葉の如く、大国主の命(みこと)は目出度く八上姫を妻とすることに、成功したのでした。

めでたし、めでたし。


 この説話は、考えようによっては非常に深い人間考察に、私たちを導かずには置かないかも

しれません、必然的に。

 心の優しい人間は、非常に少なく、大多数は意地が悪く、他人の不幸を「あたかも蜂蜜の

如くに」美味である、愉快で堪らない。不幸で、悲惨な奴はとことんまで痛めつけ、骨の髄

までシャブリ尽くしてしまわなければ、こちとらの腹の虫が收まらない。とばかりに、底意地

の悪い悪党というものは、何時の時代にも世に蔓延り、人心を益々悪化させる様に、作用し続ける

かの如くではありませんか、如何?


 それにつけても、私は「戦争」と「人間性」の問題を考えないわけには行きませんよ、実際

の話が……。


 知識人とか、文化人とか言われる人達が、「得意気に(?)」平和デモを持ち上げたり、自らも

も進んでお手本を示すかの様に、周囲に、無学文盲のやからを啓蒙し、教育するのが目的の

ように、平和を唱え、平和を訴えるデモンストレイションを行う、誇示する。


 私は正直な所、彼らの気持が殆んど理解できない。真面目なのか、真からのバカ者なのか、

真意が那辺にあるのか、掴みきれないでいる…。そんな事で、本当に平和を呼び込むことが

可能だと、本気で、正気で考えているのですか…?そう、こちらは真面目なのですが、偽ら

ざる、掛け値なしのところを問質してみたい。私の本音は、「バカも休み休み言いなさいよ、

そんな子供ダマシで、平和が実現するくらいなら、世話はないのですから」でありますね。

 私は、よく学習塾の子供たちや、自分の息子たちに言うことがありました。エイリアンに

人類とはどのような生き物かと、簡略に説明するとすれば、この様に定義して見せる。

 人間とは、理由も無く、別言すれば、あらゆる口実を作って、仲間を大量に殺戮し続ける

生き物である、と。戦争は人類が地上に誕生してから、常に背負い続けている宿痾、質(たち)

の悪い業の如きもの。残念ながら、完治は見込めない、不幸の極みながらも……。

 皆様方に、新年に当たってお願いしたい、この痛ましい事態に対して、私たちは一体、

どのように対処したらよいのでしょうか、どのように、一体全体……。


 私の申し上げたいことは、平和デモ行進などよりも、遥かに有効で、人々の心に響く

行為・行動が有る、ということだけにすぎませんよ。そして、野辺地での町おこしの

プロジェクトは、私なりの回答であり、その実践にほかなりません。応援の程、宜しく

お願い申し上げる次第であります、力強い声援の声を!





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最終更新日  2017年01月02日 13時31分10秒
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