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愛知県のお客様からロジェールのガスコンロのメンテナンスをお願いしたいというご相談を頂き、昨日作業を行いました。フランスのロジェール(Rosieres)は、製造中止になってから随分年月が経っていますが、未だに多くのファンを持っているお洒落なキッチンレンジです。でも、交換用の部品の供給もアフターサービスもない状況の中、不具合を抱えたままお使いになっていらっしゃるお客様も多くいらっしゃるような気がします。今回のお客様は取付けから15年程経っていらっしゃるそうですが、スイッチを捻るとカチカチ音はするものの、4口あるバーナーのうち一番大きな直径のものの火が付きにくくなってきていました。カチカチ音がするということですから、電気を点火プラグに送るイグナイターと呼ばれるターミナル部品には問題がないと考えました。あとは、バーナーのガス穴の詰まりや点火プラグの問題、電気配線の問題といったことが考えられますが、部品交換が必要な修理は不可能です。何れにしても、一度現場を見てみないと分かりませんから、出張費は掛かりますがダメ元でもご了承頂けるなら、メンテナンスにお邪魔しますという条件で伺いました。写真は、コンロを分解して不具合箇所を修理した様子ですが、点火プラグの根元部分の電気配線が錆びて切れ掛かっていました。実際に触っている途中でプラグの根元で配線が切れてしまって、繋げることが不可能に思われる状況になってしまいました。その時は焦りましたが、試行錯誤の上写真のように配線をプラグに繋ぐことが出来、スパーク(火花)は弱いながらも出るようになり、無事に着火するようになりました。(相当困難な作業でしたが・・・)勿論、バーナーやコンロ周辺もきれいにメンテナンスをしましたので、火の勢いもよくなり、お客様からはまるで新品だった時のような状態になっているとおっしゃって頂きました。こうして部品交換することなく修理を終えることが出来ましたが、点火プラグや配線の問題は今後もあり得ることだと思います。ですから、そういった部材の代替を海外から調達して、メンテナンスしていくことも考えていきたいと調達先の調査も開始しました。勿論、そういったものが使えるかどうかはやってみないと分かりませんが、やらずに諦めるよりはダメ元で挑戦してみる方が前向きではないでしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年11月26日
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大阪にお住まいのお客様から20年程前に施工した輸入住宅でマーヴィン(Marvin)社の輸入アルミクラッド・サッシの調子が悪いというご相談を頂きました。それは、スライディング・パティオ・ドアと呼ばれる掃出しサッシなんですが、それの網戸(Screen Door)の下に付いている戸車の動きが悪くなってきたそうです。通常、戸車は金属かプラスチック製のローラー(滑車)が付いていて、それが経年劣化で破損したり歪んだりするのが原因のようです。現在、お客様には他の不具合がないかもご確認頂くようにお願いしておりますが、それが出来次第メーカーに部品供給が可能かどうか連絡をしてみるつもりです。でも、この戸車だけの不具合であれば、それ程問題なく部品が手に入るような気がします。それくらい北米の窓メーカーは、古い部品の供給体制がしっかりしていると言っても過言ではありません。ただ、特殊な部品や会社自体がなくなってしまった窓メーカーのものなどは、手に入らなくなることもありますから、注意が必要ですよ。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年11月18日
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今日は、アンダーセン(Andersen)社製ダブルハングのメンテナンスの調査の為に、お客様の輸入住宅に伺いました。長年メンテナンスをお願いする先がなかったということで、窓もいろいろ修理や交換すべき箇所がいくつもありました。上下の建具の交換や網戸の張替え、全てのダブルハングのバランサーの交換と盛りだくさんの内容でした。それでも、何とかしたいという思いがいつもあって、掃除をしたりガラスを拭いたりはして頂いたそうで、まだ何とか直せるレベルに納まっていましたから、よかったです。家を何とか維持していきたいという気持ちが、やはり一番大切です。家の調査が一段落して、奥様と少し談笑させて頂いた折に、サッシの下側に何か付いているんだけど、あれは何ですか?という質問を頂きました。窓の外側のそれも下の方に何か付いていたかなと不思議に思い、家の外へ出てみました。その時撮った写真がこちらです。皆さん、何だか分かりますか?多分、普通の人では分からないと思いますが、これはサッシを構造体に打ち付けておく為のネイルフィンと呼ばれるものです。これがサッシの四方に付けられていて、この樹脂製のフィンを釘やビスで構造に固定する為に使われます。つまり、このサッシは、下側が構造体に固定されていないということです。ただ、その他のフィンが留めてあるでしょうから、サッシが家から外れることはありません。恐らく、このフィンを外壁の外側に持ってくることで、水返しの役割を持たせようとしたのではないかと思います。しかし、こうした施工をした場合、フィンと外壁材とのつなぎ目やフィンの両端の防水処理をしっかりやっていないと雨漏れのリスクが発生します。幸い防水コーキングなどは、少し汚く感じられるくらいベットリと塗り付けてありましたから、今の処は大丈夫です。それにしても、施工方法を熟知しない大工(職人?)さんは、想像力を駆使して思いもつかぬ納め方をするもんです。それに気付いたお客様も、大したものだと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2018年10月06日
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アルミクラッドの木製サッシの木部が腐るという例は、よくあります。私共もたくさんの木製サッシを修理してきました。最も多いのは、開閉する建具(障子)の木枠が腐るというトラブル。腐っている木の部分を新しい木に交換して、ペアガラスや屋外側のアルミ板といった部分をそのまま使用するというやり方もありますが、構造的に木が腐りやすい窓構造である場合は、同じトラブルが繰り返される恐れがあります。ですから、多くの輸入サッシ・メーカーでは、建具そのものを新しいものに全て交換してしまうという方法を推奨しています。この場合、建具を交換するだけですから、建物と一体となっているサッシ枠の方はそのまま使えますから、外装のサイディングやタイル、内装のケーシングやビニールクロスにまで手直しを広げる必要はありません。ただ、写真のマーヴィン(Marvin)社製グライダー(引き違い窓)のようにサッシ枠側の木に腐食がみられる場合は、少々ややこしい話になってしまいます。写真を見る限り、腐敗してボロボロになっているという感じではなく、木枠の原形を保っていますから、もしかしたら木の内部にまで腐食が進んでいないのかも知れません。万一そうではなく、黒くなった部分を軽く指で押して、指が木の中に入り込んでいくような感じであれば、木枠自体の交換か部分的な枠補修をする必要があります。木枠を交換するとなると、先程お話しした通り、サッシの周囲を内外に亘って触る必要が出てきますので、費用も高額になる可能性が高くなります。ただ、今までの話は単純に悪くなった部分を修理して新しくするというだけで、そうなった原因そのものには言及していません。原因を追究して、根本的な部分から全て修正するとなると、更に費用も時間も掛かってくることを覚悟しなければなりません。そうならない為には、常に家をチェックして変な部分を見付けたら、早急に輸入サッシの専門家に修復の相談をすることが大切です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2018年01月05日
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先日、名古屋市天白区のお客様のおうちにお邪魔して、上げ下げ窓のバランサーを無事交換してきました。エーキャン(ACAN)というカナダの樹脂サッシ・メーカーのシングルハングに使われていたコイルバランサーのバネが切れて修理が必要となったものです。以前のブログ記事で、バネが切れたバランサーのことを書かせて頂きましたが、切れていないバランサーも今回取り外しました。ステンレスで出来たゼンマイ式の板バネは、20年近く経っても大丈夫でしたが、金属疲労は切れたバネと同様に起きているのです。ですから、不具合のあったコイルバランサーを交換する際は、もう片方の窓枠に装着されている正常なバランサーも同時に交換しなくてはいけません。今は正常であっても、すぐにバネが切れてしまう恐れがありますし、バネ自体の強度も下がってきていますから、新しくした片側のバランサーと共存させた場合左右の開閉具合が違ってきます。そうなるとバランスが悪く窓が開けにくくなったりしますから、そこをケチると反って損をすることになります。当然同じ仕様のサッシが他にも存在するようなら、まとめてバランサーを交換しておくと輸入費用や交換費用もお得です。シングルハングやダブルハングといった上げ下げ窓には、必ず建具を吊っているバランサーが両サイドに存在しますから、新築から15年以上経ったらそろそろ交換メンテナンスを考えるようにして下さい。<関連記事>: 20年以上、よく持ちました (2021年6月14日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2021年07月09日
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輸入住宅や邸宅では、オーバースライダーのガレージ・ドアが必修ですが、今日はそのメンテナンスに行ってきました。ここは、先日記事にトーション・スプリング(巻上げ式バネ)が切れたと書かせて頂いたおうちですが、今日実際の現場をチェックしてきました。それは、ドア自体の重さや大きさを測って、それに対応するスプリングを手配する為に行かなければならなかったからです。実際のドアの計測を行い、その後輸入のガレージ・シャッターのバランスなどもチェックしましたが、10年以上経っている割にはそれ程崩れてはいませんでした。今回は、スプリングの交換というご依頼だったのですが、ガレージではこれ以外にドアを開閉するモーターも壊れることがございます。それは、ドアのバランスが崩れた状態で、ガレージ・ドアを何度も上げ下げしていると、モーターに不要な負荷が掛かるからです。また、スプリング以外に、ドアとスプリングとをつないでいるワイヤーケーブルが伸びたり、切れたりすることも非常に多いトラブルです。ワイヤーが伸びればドアのバランスが崩れますし、切れればスプリングの力をドアに伝えられなくなってしまいます。そういった点で、このワイヤーも10年くらいで交換するようにした方がいいですね。車のブレーキパッドのように、擦り切れる前に交換しておけば、大きな事故にはつながりませんよ。輸入住宅の新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年03月14日
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住宅の構造体に外壁材(外装材)を張る場合、一般的に胴縁が用いられる。レンガ積みのように下から積み上げられるのと違って、サイディングやタイル張りは構造体にくっつくようにしか施工出来ないからだ。ただ、構造体にそのまま張ってしまうと、雨や湿気が外壁材の内側に侵入した場合、木材のカビや腐れが発生する。だから、そういった外装材を胴縁の上に釘で留めて、通気層を確保する訳だ。ただ、こういう場合の問題は、通常胴縁材は木材であり、胴縁にカビや腐れが発生する恐れがあるということだ。そうなると、最悪の場合、外装材が脱落することとなる。まあ、20~30年で壊されることを前提にした住宅なら、そうなる前に家自体がなくなってしまうから問題ではないかも知れないが、100年住もうというなら気になるところだ。また、こうした外装材は子泣きジジイのように非常に重く、構造体にとっては大きな負荷であり、地震の揺れに対しても不利という側面は否めない。では、レンガ積みの外壁は、どうだろうか。先程も述べたように、積みレンガは基礎から積み上がってくる。それも、通気層を確保するのに木で出来た胴縁は必要ない。カナダのレンガ職人の高い技術さえあれば、胴縁を入れなくても垂直・水平を確認しながら、1枚の面で出来たレンガ壁が出来上がるからだ。レンガ積みの壁は、構造体から少し離れた位置に自立している訳だが、万一の腐食に強い亜鉛コーティングがされたブリックタイで構造体と緩やかに繋がれているから、地震の際でも構造体とレンガの外壁が同じ揺れ方をして崩壊を防ぐ。カビや腐れ、構造体への負荷、脱落リスクの何れを取ってもレンガを積んだ外壁は、有利と言えるのではないだろうか。勿論、レンガ以外の外壁が悪いと言っている訳ではない。構造体を守るという点では、ちゃんと役目を果たしている。だが、100年以上住むことを考えるなら、レンガ積みはリスクが最も少ない外装材・施工であることは間違いない。
2013年01月20日
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ヤスダプロモーションの洗面ボウルに取り付けられた同社の水栓金具が水漏れを起すようになったので、新しい水栓に交換した際の写真です。ワンホール・タイプのモダンな洗面水栓ですが、以前の水栓とデザイン的に似たものでしたから、雰囲気を壊すことなく交換出来ました。不具合のあった水栓金具は、カートリッジバルブが悪くなった為に吐水口から水がポタポタ落ちるようになったのですが、水栓の下から出ていた給水・給湯のステンレス製フレキ管の根元からも漏れていたようです。ただ、水栓本体からフレキ管を外そうとしても、ビクともしない状態で、このままでは洗面ボウルに明けられた穴から2本の管を取り出せないということで、そのうちの1本を切断しました。また、水栓とボウルとが接する部分から下へ水が落ちないように水栓の下にコーキングが入れられていました。確かに心配する気持ちは分かりますが、そうした施工は反って隙間を作ってしまったり、交換に支障をきたしたりしますから、下手に防水しないことが大切です。水栓金具の下には、防水用のパッキン材が付いていますから、しっかり取り付ければ、それだけで十分防水出来るようになっています。恐らくフレキ管もコーキングのようなものも使われていて、外せなかったのではないかと思いますから、施工マニュアルにないことは極力やらないという姿勢でいて頂きたいと思います。でないと、交換作業は余分な時間と手間が必要となります。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2022年03月10日
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アンダーセン(Andersen)の古いダブルハング・サッシに取付けられていた破損したバランサー(カウンター・バランス)です。この弁当箱のような本体から2本の糸が延びていて、それらがそれぞれ上窓(アッパー・サッシュ)と下窓(ボトム・サッシュ)とつながって窓を引っ張り上げる仕組みになっています。バランサーの箱の中には、巻き上げ式のバネが仕込まれていて糸を常に引っ張っているのですが、そのバネが機能しなくなって糸がダラ~ンと出てきてしまっています。こうなってしまうと、バランサーは窓を持ち上げることが出来ませんからサッシュ(建具)が重くて上がりませんし、上げたにしても手を離すと下に落ちてきてしまいます。また、糸が延びた状態の他に、糸が切れてしまっても同様に窓は持ち上がりません。どの輸入サッシでもそうですが、バランサーの寿命は10年程度。こちらは、25年もお使い頂いていたということですから、相当優秀な部品だったかも知れません。部品はアメリカからの取り寄せとなりますから、納期は3ヶ月程度となりますし、交換が必要な窓が複数あれば、作業にも時間が掛かります。そういった点で、そろそろ変だなと感じ始めたら、交換のご相談を早めにして下さいね。また、今は大丈夫だと思っていても、他のサッシに異常が出たらそのサッシのバランサーもそろそろ寿命です。ですから、作業経費を省く為にも家の窓全てで交換作業をした方がいいかも知れませんね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年12月08日
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北米では、非常に一般的な屋根材と言えるアスファルト・シングル。日本のシングル屋根材は、10年と持たないと言われていますが輸入のアスファルト・シングルは、30年以上の耐久性が保証されています。だから、日本のカラーベストといったスレート瓦のように10年毎に塗り替える必要がない。それだけで、何十万円ものメンテナンス費用が必要なくなるんです。その訳は、耐候性アスファルトの中にグラスファイバーが練りこんであることや、屋根の色を出す為に天然の石が表面に貼られているからなんですね。だから、強度もあって、色落ちしない屋根になるのです。また、厚さもないので、家への重量負担も少なく家の耐震性に寄与するといったことも特徴です。勿論、風速112kmに耐え、Aクラスの防火認定も受けているので台風や火事に対しても安心した性能を発揮します。アスファルト・シングルは、1枚1枚に微妙な色のグラデーションが付けられています。だから、家に表情を与え、デザインを引き立たせてくれるアイテムにもなります。下記写真が、その施工イメージですが、同じデザインの家でもこれだけ表情が変わります。勿論、どちらもおしゃれに仕上がっていると思いませんか?色も豊富で施工も簡単ですから、新築ばかりでなく、リフォームで家のイメージアップやメンテナンス費用の軽減を図ってみてはいかがでしょうか?
2007年10月11日
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カナダの輸入資材メーカーであり住宅メーカーでもあったヴァイスロイ(Viceroy)社。カナダの輸入住宅を建築・販売していた日本の住宅会社でも、ヴァイスロイのサッシ等を売りにして建てたというケースは多いと思います。でも、そのヴァイスロイも数年前に倒産して、アフターサービスを受ける手立てがなく、修理やメンテナンスで困っているお客様は途方に暮れている状況でしょう。写真の部品は、何度か私共にご相談を頂いたことがある掃出しサッシ(スライディングパティオドア)用のロックレバー。ドアハンドルの横に付いているものなんですが、このレバー部品は他のサッシ・メーカーのものにはほぼ使われていません。ですから、サッシの汎用部品を作っている北米のメーカーや販売業者を探しても、殆ど取り扱いがないというのが現状です。ヴァイスロイは、何故か自社でしか使っていないというパーツを使って輸入資材を組み立てていましたから、探してもないという部品がたくさんあります。そういう場合は、出来るだけその部材に近いものを見付けて、それを取り付けるという方法も考えないといけません。今回のこのロックレバーは、幸いにも私たちは調達先を見付けましたが、1個、2個という少量調達だと海外からの送料や輸入諸掛りの費用の方が格段に高く付きます。本来なら私たちでたくさん在庫して皆さんに販売するというのはいいのでしょうが、年に1個しか売れないという部材を大量に調達するというのはほぼ不可能です。何万もある輸入サッシや輸入ドアの部材をお客様の希望に合わせて輸入している私たちですから、その点の理解がないとサービスを続けていくことは出来ません。輸入住宅の資材の調達には時間も手間も掛かりますから、壊れる前にちゃんと手入れやメンテナンスをして、長く使える状態を維持して頂くことが一番です。でも、どうしても悪くなってしまったら、私たち ホームメイドが調達や修理のバックアップをしますから、ご安心を。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年03月25日
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こちらの建物は、一見するとヨーロッパの美しいお城のように見えますが、実は茨城県結城市にある結城病院という医療施設だそうです。このロケーションと言い、建物のゴージャスさと言い、日本ではないみたいな風景ですね。この建物は、NOBU ARCHI DESIGN株式会社の代表 成ヶ澤伸幸氏がアメリカの輸入建材をふんだんに使って設計したものだそうで、そのことをアメリカ大使館・領事館からメールでご紹介を頂きました。病院のHPも見ましたが、内部の装飾も病院じゃないですよ。まさに、お城や博物館といった域です。まあ、こういうすごい建物に携わるような機会はないかも知れませんが、一度はこんな建物を手掛けてみたいものですね。何れにしても、こういう情報に触れさせて頂くと、私自身もインスパイアされていい刺激になります。興味のある方は、是非「結城病院」で検索して見てみて下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
2018年05月03日
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国産のゴムパッキンと違い、輸入住宅の水栓金具に使われる止水パッキンは、この写真のようなセラミック・バルブ(カートリッジ・バルブ)が使われます。金属製ですから、結構ごつい部品に見えますが、それ程大きくはないんです。このバルブは、洗面水栓やキッチンの蛇口(水栓)に使われているものなんですが、メーカーや製品、製造時期によってバルブの形状が全く違います。実は、この2つのバルブは、同じメーカーの同じ製品に使うものなんですが、水栓の製造時期が古いか新しいかによってこれだけ形状が変わってしまいました。ですから、水栓によっては、新しいバルブが水栓金具にうまく納まらないなんてことになってしまいます。現在、この水栓メーカーは廃業してしまいましたので、製造していたバルブ・メーカーや販売店に古い在庫がないか問い合わせをしています。国産のものでも製造中止で部品が手に入らないなんてことはよくありますが、何とかしてあげたいものですね。輸入水栓の水漏れやメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年03月17日
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1ヶ月くらい前にファイバーグラス製の輸入玄関ドアを塗り替えした作業風景をご覧頂きましたが、今日はそのドアのビフォア・アフターをご覧に入れましょう。まずは、塗り直す前の玄関ドアです。木目の凹凸はありますが、ドアの表面の塗装は全て剥げてしまっているという状態でした。この状態では、せっかくのステンドグラスも美しさを発揮出来ません。次に、塗り直した後の玄関ドア。お客様が選ばれた色は、ダークオークです。如何でしょうか。落ち着いた高級感があるドアに仕上がっていると思いませんか。木目も自然な感じになっていますから、これがファイバーグラス製のドアだなんて思う人はいないと思います。塗り直しには専用の塗料と塗装の技術が必要ですが、私たちならこんなに美しく木目を蘇らせることが可能です。10年程度経った玄関ドアは、ファイバーグラス製でも木製でもきれいに塗り直しをすることをお勧めします。玄関は、家の顔ですからね。<関連記事>: 白く変色したファイバーグラス製輸入玄関ドア (2017年2月21日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月21日
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昨日、NHKで活断層による地震をテーマにした番組がやっていた。現在、大きな被害が予想されている東海・東南海・南海地震は地殻プレートの沈み込みによって生じた歪みが、元に戻ろうとする現象によって引き起こされる地震と考えられています。ですから、震源はこの沈み込んでいるプレート境界面ということになるんですなぁ。でも、活断層による地震は、プレートによる歪みがその上に乗っかっている地盤の中に亀裂を生じさせてそこのところがずれることによって発生するらしい。乗っかっている地盤の方だから、地震は比較的浅いところで起こるとされている。地中の奥深くで地震が起こる訳だけれど、その規模が大きくて浅いとそのずれが地表面にまで顔を出す。それを称して、活断層(帯)というんですが、じゃあ愛知県付近の活断層はどうかを早速調べてみました。活断層の多くは、知多半島から名古屋市の東をなぞる形で南北に延びているのがお分かりか?だから、私たちが暮らしているあたりは、直下じゃないけどほぼ近い位置を活断層が走っていると言っていい。でも、これらは過去に出来たものであって、ここでしか地震が起こらないという判断はどこにもない。今まで活断層が生まれてきたんだから、新たに活断層が出来るなんてことだってあり得るよね。だから、活断層が見つかっていないところだってちゃんと備えておかないといけないんだけど、そんなに頻繁に起こるもんじゃない。そう、何十年に一度なんて高い頻度じゃ起こらないんだってさ。慌てる必要はないけど、そういうこともあるんだということを理解しておいて下さいね。まあ、地震が起こったら起こった時。多少家が歪んでもしょうがない。ちゃんと家族が生きているくらいのことだけ考えましょう。そんな程度のことしか、人間にはできんと思います。「人間、生きているだけで丸儲け」って誰か言ってたな・・・。愛知県を中心とした活断層と地震予想
2008年09月06日
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修理の為にドアを外して、ワンボックス車に積み込んだ様子です。このサッシは、キャラドン(Caradon、CWD)社製のアルミクラッド木製掃出し窓の可動ドアで、それを戸車のある下から撮りました。表になっているのがドアの室内側、下になっているのが屋外側ですが、屋外側は木部の傷みが激しく一部脱落している状態です。以前にも記事に書いた通り、CWD社は既にプライジェム社に吸収されていて、会社が存在しない状況です。一応、プライジェム社が後のメンテナンスを引き受けるサービスを継続するとは言っていますが、実際には難しい部分も多いと感じています。今回も本来なら建具(ドア)そのものを新しいものに交換するのが一番だと思いますが、古いデザインのものを新しく製作してくれるだけの製造設備も情報も残っていないですから、国内で腐った部分を取外して、そこに新しい木部を装着するという方法を取ることにしました。このように腐ってしまうのは、単純に水が木部に入ってしまったということだけではなく、窓そのものの構造的な原因であることが大きいような気がします。ただ、製品の構造を私たちが修正するということは不可能ですから、まずはドアを修復してそれに防水塗装を施したり、水や湿気が侵入しそうな場所をコーキングで防水したりすることで対処します。対処療法となりますが、窓自体を他社のものに交換するよりは大掛かりにならず、ある程度の効果が期待出来るやり方ではないかと考えています。それにしても、最近キャラドンの輸入サッシの修理依頼が多いなぁ。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年11月12日
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最近、カナダ ヴァイスロイ(Viceroy)社の輸入サッシで、いくつかお問い合わせを頂いております。以前何度か記事に書きましたが、ヴァイスロイは既に会社がなく、同社の窓を輸入・施工していたセルコホームを始め、国内の輸入住宅メーカーは、アフターサービスをほぼ中止・終了している状況のようです。ただ、メンテナンスも大丈夫と言われておうちを建てた一般のお客様にとって、それを了解出来る心境にはならないかも知れません。勿論、住宅会社自体が倒産・廃業してしまった場合は、仕方ないと諦めるしかありませんが、事業を継続しているという場合は、最後まで面倒をみるという気概が欲しいところです。今回は、一宮市のお客様のおうちですが、スライディング・パティオドア(片引きの掃出しサッシ)のドアハンドルが破損してしまったというもの。取っ手が破損すると使い勝手も悪いですし、防犯上も気になる処です。ヴァイスロイの部材は、結構独特のものが多く、入手するのが難しいものも多くあります。このドアハンドルも同様で、そこに付いているロックレバーやロック金物も他のサッシ・メーカーでは見掛けないものです。幸い私たちは部品の入手ルートを確保していますから、調達・修理は今の処可能です。今回もハンドルが破損した原因は、経年劣化だけでなく、ロック部材の不具合や調整不足、ドア自体の建て起こし(水平・垂直)といった問題ではないかと推測出来ますから、それらの交換・調整が必要です。ヴァイスロイのサッシでは、ダブルハング等の上げ下げ窓のバランサーも特殊な交換方法・工具が必要ですから、お困りの方は多いでしょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年08月26日
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この写真は、ホームメイドの現場でドライウォーラーが下地処理を終えた時に撮った内壁です。幅広に十分な量の石膏パテを使っている以外は何の変哲もないように見えますが、実はたくさんのノウハウが詰まっているんですよ。今回は、その一部ですがボードの貼り方について皆さんにお話ししたいと思います。本物のドライウォールをするには、石膏ボードの貼り方にも工夫が必要なんです。では、この壁を例にして考えてみましょう。<高さ2.4m 幅2.7mの壁のボード接合ラインの長さ比較> (窓: 高さ1m 幅0.6m)1.日本の大工が貼る場合: 使用するボードは、0.9m x 2.4m。それを縦長に貼ります。 捨てるボード片を少なくする為に、余ったボード片を 小さく切って貼りますので、接合ラインの長さが長くなります。 2.4m x 4 + 2.7m + 0.15m x 4 = 12.9m2.ドライウォーラーが貼る場合: 使用するボードは、1.2m x 2.4m。それを横長に貼ります。 レンガ目地で貼る為、コーナー部分以外には垂直方向の 接合ラインが上から下まで通ることはありません。 通常の建物は、垂直荷重を多く受けますが、レンガ貼りをすると 下にあるボードが、上のボードの接合ラインを受けてくれますので クラックが発生する確率が低くなります。 また、窓等の開口部分は、ボードをくりぬくように切りますので 強度が弱い開口部のまわりに接合部分を作りません。 切り残った小さなボードは使用しませんので、不経済のようですが 接合ラインの長さが短くなりますから、クラックの可能性も 当然低くなります。 2.4m x 2 + 2.7m + 1.05m x 2 + 1.2m x 2 = 12m (9.3%も少ない)皆さん、如何でしょうか?たった6.5平米のこの壁だけなら大したことはありませんが、家の壁・天井の総面積は、500平米以上あるのです。単純計算しても、(500平米÷6.5平米)x0.9m=69m も接合ラインが多くなるんです。北米で使われる大きめのボードは、通常日本で使われるボードより価格が高くお話した通り、ロスになる部分も多いので建築コストは上がってしまいますが、価格と品質・技術は正比例することがお分かり頂けたと思います。一度、普通の大手メーカーの現場を見てきて頂くと、仕事にこだわるホームメイドとの違いがよく分かると思います。また、こうした秘密?をお話ししますね。
2007年11月30日
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写真のものは、輸入の樹脂製掃出しサッシ(スライディング・パティオ・ドア)。どこの製品かは、分かりません。先日、お客様の玄関ドアのメンテナンスに伺った際に、掃出しサッシのドアが重くなって子供の力では開けられないという相談を頂きました。通常よくあるのは、掃出しサッシの上に構造体の重しが掛かってサッシを上から押してしまっているというトラブルです。そうなると、ドアの上下にあるべき隙間がなくなって、戸車が固くなる為ドアが固くなるんです。でも、今回のケースは、片引き戸の上下には十分な隙間があるようです。よく見ると、ドア自体が少し変形しているようで、ドアが下枠を押しているような感じです。ドアの高さ調整をした上で潤滑油を注してみましたので、若干ドアが軽くなりましたが、掃出しサッシの変形自体はどうしようもありません。お客様には定期的に油を注すようにアドバイスしましたが、製品のくせと上手に付き合っていく他はありません。ペアの強化ガラスを使っていますから、重さが200kgもあります。重さで多少変形するのも仕方ないかも知れませんね。何れにしても、何かあった時に頼りにされる存在で今後共ありたいものです。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。
2015年09月13日
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愛知県常滑市で玄関ドアの金物メンテナンスをしてきました。こちらのドアをご覧頂いて、ラッチがドア枠に当たる受け金物(ラッチ・ストライク)の長さが少し長いと感じませんか。標準のストライク・プレートだとドア枠より短すぎて、ストライクとして機能しません。そう、ラッチがストライクより先にドア枠に当たってしまう状況となります。これは、一番外側に取り付けられたブリック・モールディングと呼ばれる化粧枠がドア枠と同じ面になるように取り付けられた為に発生してしまうトラブルです。施工した大工さんや設計者が、そういった納まりのことを知らなかったのだろうと思いますが、修正せずに無理な取付けを続けた結果変になってしまったという輸入住宅は多いですね。私たちは、そういうおうちの為にこのように舌の長いラッチ受けの金物を輸入しました。納まりの悪い玄関ドアだと感じていらっしゃる方は、こうした特別の金物を使えば問題解決するかも知れませんよ。<関連記事>: こういう玄関ドアの処は、意外と多い 輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
2018年02月28日
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こちらの写真は、リフトマスター(LiftMaster)社製のガレージ開閉用電動モーター(オープナー)です。お客様曰く、ガレージドアを閉めようとすると途中で止まってしまい、そこから逆に上がる方向に動いてしまうとのこと。また、お客様側の電気屋さんが、オープナーに内蔵された電子基板が問題でこれを交換すれば直るという判断をされたようです。確かにそういうこともあるかも知れませんが、途中でドアが止まってしまうという時は、重いガレージドアの左右バランスが崩れていたり、レールのどこかで可動用ローラー等が引っ掛かっていたりするケースが多くあります。そうなると、ドアを動かすモーターに無理な力が掛かることとなり、それを感知したモーターが逆回転してトラブルを回避する方向に動くように作られているのです。ですから、基板の調達や交換を行う前に、ドア全体のチェックや調整を行う必要があるのですが、場所的に遠い為それを確認するには費用が掛かってしまいます。また、基板部品以外に内蔵されたプラスチック製のギアが削れて消耗している場合もありますから、本体の細かなチェックも必要です。何れにしても、私共の意見をお客様にもお伝えして、それでも基板を調達したいというご希望であれば、私共がそれ以上口を挟む余地はありません。但し、基板を輸入しても、私共の方で作動チェックは出来ませんから、製品保証等は出来ないことをご理解頂いた上でご依頼下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年01月15日
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岐阜市N邸、加藤設計さん撮影の第2弾。華やかな色の壁に白いモール材をあしらってみました。クリスタルの照明器具やボタン留めされた背もたれのデザインがクラシックなソファが洋館的なイメージを増幅させています。ワンポイントで入れたカーテンのオレンジ色が印象的です。キッチンや洗面・キャビネットのデザインとお揃いのリビング・キャビネットの上には、アンティーク・デザインのテーブル・スタンド照明が待機しています。これらの照明器具は、私がお客様を連れてトロントに行った時に照明器具の専門店で購入してきた逸品です。普通の国産住宅だったら、こんなデザインは浮いてしまうんでしょうが、徹底的にデザインすればちゃんとコーディネート出来るという証しです。家具類もこれから買い揃えていくんでしょうが、これからが楽しみですね。
2013年02月11日
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名古屋市守山区の輸入住宅、Cさんからの依頼で、ウェザーストリップなるシール材を取り付けに行きました。奥様が大の虫嫌い。近くに森もあってムカデなども家に入ってくるらしい。そこで、輸入の玄関ドアの敷居にあるほんの小さな隙間を気にして何か対処してほしいということだった。カナダ製の玄関ドアの多くは、ウェザーストリップというクッション材(モール材)がドア枠の上下左右に入っているのだがこのメーカーのものは、ドア下だけはゴム製の薄いテープ材があるだけで、それが人の出入りで徐々に切れてきていた。簡易なものですから、ただの目隠し材だと思うのですが、小さな虫が出入りしないかと奥様は気が気でない。そこで、私たちは写真のようなウェザーストリップを用意しました。写真は、おうちに取り付けたものの切れ端ですがこれの長いものをドア枠の上下左右にある取り付け用スリットにビード部分を差し込んで施工します。このウェザーストリップは、ある程度の高さや幅がありますから多少ドアが枠にピッタリしなくなっても気密を保つように考えられているんですね。ウェザーストリップは、おおよそ10~15年程度で劣化してきますから、必要に応じて取り替えて下さいね。但し、ドアメーカーによっては、形状が違う場合もありますのでちゃんと確認してから手配して下さい。こういうメンテナンス部材もホームメイドでは用意していますから、ご希望の方はお問い合わせ下さい。
2012年04月24日
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この話を聞いたのは、もう10年くらい前だった気がするが、先日2月4日の中日新聞の朝刊1面でも報道された。ずっと、放りっぱなしだったのに、何故今になって再度取り上げられたのか。岐阜県の御嵩町にこうした跡があって、最近この坑道を全て埋め終えたという話をきっかけとして、各地の状況がどうなっているかという話になったのかも知れない。ホームメイドのある愛知県日進市岩崎台は、実は亜炭坑の跡が、近くに存在している地域なのだ。跡がある土地は、近年区画整理などで開発が進み、宅地や商業施設なども広がってきている場所だったりする。行政で調べれば、こんな話は簡単に分かると思うのだが、知ってか、知らずか、平気でここの家を建てて住んでいる人がいる。まあ、何もなければ越したことはないが、大きな地震が直撃すれば、陥没や地盤沈下、水道やガスの配管の損傷が発生するのは目に見ている。地域は、相当広い範囲に亘っているし、既に建物が上に載っているだろうから、御嵩町のように埋めることは難しいような気がする。日進・長久手に住んでいる人や住みたいと考えている人は一度調査をしてみて損はない。ことが起こった後に行政や開発会社にクレームを言っても、後の祭。家を建てる時に、地盤補強したから大丈夫なんて思っている人もいるでしょうが、補強した土地の下が亜炭坑だった場合は、役に立たないかも知れない。
2013年02月06日
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私共が建てさせて頂いた輸入住宅で、洗面の水栓金具を交換させて頂きました。水側のカートリッジバルブ(止水パッキン)の問題だったのですが、メーカーがなくなってしまい、交換用のカートリッジバルブの入手も困難となった為、当社の在庫にあった輸入水栓を取り付けました。陶器で出来たベデスタル・タイプの洗面台には、やっぱり舶来のものがよく似合います。この水栓金具については、カートリッジバルブも少しですが在庫していますから、万一交換することになっても安心です。ただ、カートリッジバルブが悪くなった原因が、ハンドルを強く締め過ぎたということと、元の水道管から流入する細かな砂粒や異物と考えられますので、再度トラブルになる可能性も否定出来ません。ですから、私たちのような輸入住宅の専門家が、今後もこの家の点検・メンテナンスを引き続き行っていくことこそ重要な気がします。いくらいいもので家づくりをしても、使っていれば寿命を迎える部材も多くあります。そんな時、ちゃんと修理して使えるようにしてあげる体制が必要だと思いませんか?<関連記事>: 丁度いいのがありました 輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年10月28日
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愛知県のお客様のおうちに伺って、輸入サッシのガラス防水の仕事を行ってきました。輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのサミット(Summit)製です。防水処理の作業は問題なく終わったのですが、ダブルハングサッシの開閉があまりスムースではなく、よく見たらバランスシューが破損して外れているではないですか。写真は、そのサッシに付いていた不具合のあるバランスシューと、私共が以前他のおうちで外した正常な古いバランスシューです。バランスシューにはクラッチと呼ばれる金属の部品が付いていますが、この上に建具(障子)に付いているピボットバーが載ると、クラッチのストッパーが外れてバランサーのバネの力が建具に伝わり、建具を持ち上げることが可能となります。ですから、これが壊れていると、重い建具をバネの力で支えることが出来ず、窓を開けようとしても建具が落ちてきてしまう状況となります。ただ、両サイド窓枠に付いているバランスシューの片側だけが破損してももう片方で持ち上げていますから、建具が傾いて窓が固くて開けられないなんてことになるかも知れません。このバランスシューは北米でも既に生産が終了していますから、同じものは手に入りません。ではどうしたらいいのかということになりますが、これの改良版のものであれば入手は可能です。輸入の上げ下げ窓が開けられないというお客様は、もしかしたら同じようなトラブルかも知れませんから、部品の調達や取付け・調整を私共のような会社にご相談されては如何でしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年11月17日
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長野県のお客様から輸入サッシの修理・メンテナンスが出来なくて困っているというご相談を頂きました。輸入窓は、木製アルミクラッドサッシや樹脂サッシを作っていたサミット(Summit)です。建具の木枠が腐っている箇所がいくつかあるそうですが、今日は浴室に取り付けられた樹脂サッシの網戸の話です。写真がそのサッシに付いている網戸なんですが、網戸の一部に小窓のようなものが付いています。こちらの窓は、オーニングと呼ばれる下側押し出し式のサッシなんですが、建具(障子)を外へ押し出す形になる為、網戸を内側に取付けなければ窓が開きません。ただ、網戸が室内側に付いていると、今度は網戸が邪魔して建具を外に開くことが出来なくなります。そこで、ロックレバーのハンドルがある部分だけ網戸に小窓を設けて、窓を開ける時だけその小窓からハンドル・ロックを外して外に押し出せるようにした感じです。なかなか面白いことをアメリカ人は考えるものですが、この窓が浴室にある為に、網戸は常に温度差や湯気(湿気)・水分に曝され、更にカビやヌメリの付着といった問題が生じる状況になってしまいます。網戸のフレームはアルミで出来ていて、ある程度の耐久性を持っているのですが、この小窓はプラスチックのフレームで小窓のヒンジは鉄の心棒が入っているので、どうしても劣化や錆びが発生します。そういう厳しい環境にあるこうした網戸は、常に水分を拭き取ってケアしてあげる必要がありますが、やはり15年程度でメンテナンスをしてやるといいかも知れません。因みに、アメリカ人が浴槽に入ることは滅多になく、シャワーブースで体を洗いますから、日本の浴室のように部屋中に湿気が充満するようなことはありません。ですから、窓に水分が付着することもないのです。つまり、日本の住宅メーカーが欧米との使用環境の違いも考えずに、樹脂サッシなら水に強いだろうと安易に考えたのが間違いで、輸入サッシそのものの問題ではないということです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年11月22日
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スウェーデン製の輸入サッシが、うまく開閉出来ないという相談を頂きました。お客様曰く、SP フェンスター(SP fönster)か、エリートフェンスター(Elitfönster)の何れかの木製サッシではないかとのことですが、定かではありません。これらの輸入資材を調達したビルダーのノルディスカヒュースは、建築を計画している11年前に倒産してしまったそうですから、今となってはどこの窓メーカーのものかは知る由もありません。(倒産後に輸入サッシを含めた資材だけをお客様が購入して、他社で建築されたそうです)さて、今回の不具合は、サッシの両サイドに付けられた金物のうち、レール内を走る樹脂製のガイドが片方欠損して動きが悪くなったというものです。片方だけが、レールをすべらないという状態では、窓の開閉バランスが崩れますから、当然窓がうまく動きません。メーカーが不明でも、この手のスウェーデン製サッシは多いようですから、金物を含めた部品の調達は可能なような気がします。それにしても、北米の資材だけでなく、北欧の輸入資材も取り扱えるなんて、うちは本当にストライク・ゾーンが広いですねぇ(笑)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年08月08日
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写真は、窓下にボトムシルを取り付ける前のレンガ積み。ボトムシルの幅に合せて、レンガがカットされているのが分かりますね。面倒な仕事ですが、こういうディテールが長く愛着を持ってもらう為には大切なんです。さて、今回は、レンガとレンガとをつなぐ為のモルタル目地についてお話ししましょう。モルタルとは、セメントの粉と細かな砂、ライムと呼ばれる石灰、そして水を混ぜることによって出来る接着剤のことを言います。接着剤と聞くと、プラスチック系やゴム系のものを思い起こす人が多いと思いますが、レンガやブロック、コンクリートを接着する場合は、このモルタルが使われます。このモルタル目地には、適当な幅があるというのをご存知ですか。通常は、10~12mm程度で目地を作るというのがいいとされています。目地の強度を上げたり、雨が内部に入り込まないようにしたりする為にジョインターと呼ばれる目地押えを使って仕上げるのですが、この道具は目地よりも若干大きめのものを使うというのも覚えておいて下さい。ですから、20mmとか30mmとかといったあまりにも広い目地幅にするとジョインターで押えられないばかりか、レンガ積み自体の強度も落とすことになってしまいます。プラモデルで接着剤をたくさん塗っても、そこがすぐに取れてしまうのと似ています。モルタル目地は、あくまで接着する為のものであって、外壁の材料ではないのです。目地の幅を広くして、積みレンガの数を少しでも減らそうとするのは、大きな間違い。そんなところでケチらないで下さいね。せっかくのレンガの輸入住宅が台無しですから(笑)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
2012年08月16日
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よくあるアルミの玄関ドアの写真です。こちらは、私のお客様の家に20年近く前に取付けさせて頂きました。ドアの隙間からラッチが見えるのを隠す為に、隙間隠しのアルミ板で出来たドアガードが付いています。(隙間が分かりやすいように、少しドアを開けて頂きました)でも、薄板を成型しただけのドアガードですから、バールのようなものでこじってしまえば、すぐに変形してしまいます。こういう場合、ドアガードの内側に堅い金属のガードプレートを装着することが大切です。自分の処は大丈夫だろうという過信が、空き巣のツケコミどころですから、逆に自分の処が危ないと認識すべきです。さあ、年末まであと3日。大掃除と一緒にご自宅のセキュリティチェックもやりましょう。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年12月28日
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北米製輸入ドア用のガードプレートを2セット購入頂いた方から、今回施工後の写真をお送り頂きました。古い木製の玄関ドアに、アンティーク・ブラス(古金色)のハンドルセットや追加のデッドロック(デッドボルト)が取付けられています。ダブル・ロックにして玄関ドアの防犯性能を高めてあったのですが、やっぱり鍵のロックボルト(ボルト・ラッチ又はデッドロックバーとも呼ぶ)が隙間から露出してみえると、セキュリティに不安を感じます。そこで、外側からドアの隙間を隠すガードプレートを装着して更に不安を解消しようということになったのでしょう。私共が在庫しているガードプレートは、ゴールド(ブラス)色のものしかありませんが、こうしてみると意外とアンティーク・ブラスとの相性もよさそうですね。北米製輸入ドア用のガードプレートは黒いタイプもありますし、勝手口のドアにも装着可能ですから、輸入住宅のセキュリティ対策をお考えの方は、お問い合わせ下さい。あと、古い輸入玄関ドアの塗装についてもご相談下さいね。<関連記事>:輸入玄関ドアの安全対策
2015年04月05日
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この記事のタイトルは、オードリー・ヘップバーンが主演した有名な映画ですが、それに触発されてLisa Mendeがデザインしたバスルーム(欧米では浴室・トイレ・化粧室が一体となった空間をそう呼びます)がこちらです。彼女は、北米で著名なインテリア・デザイナーで、伝統的なデザインに現代的なものを取り入れてコーディネートすることを得意としています。また、写真にあるような薄いベイビー・ブルーの色を用いたデザインが彼女のお気に入りのようで、そうしたインテリアが多く見られます。この写真のインテリアは、装飾モールディングを製造するMetrie社のものを使ってデザインされた一例ですが、天井の周囲の廻り子やドアのケーシングなど、比較的大きくてクラシックなモールディングが使われていますね。日本だと費用をローコストにする為か、せいぜい幅が3cmくらいのものしか使いませんが、10cmを超える幅広の飾り枠になっています。色遣いは、ベイビー・ブルーの一色のみで、せいぜいアクセントとして薄いピンクのお花が飾られているだけという構図も美しいですよね。こんなクラシックな洗面空間で過ごせたら、きっと女の子ならいつもうっとりしてしまうかも知れません。また、こうしたインテリアの殆どは、全てパラペイントのような北米製の水性塗料で成し遂げられていることも忘れてはいけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年02月14日
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とあるお客様からリフォームの相談を頂きました。中古の国産住宅を買い取ったのですが、前に住んでいたご家族がヘビースモーカーだったらしく、家全体の壁や天井、サッシや設備が、タバコのヤニで黄ばんだ状況になっています。築年数が20年近く経っているそうですが、そりゃすごい黄ばみようです。これから時間を掛けて少しずつ雑巾等で拭いてきれいにするそうですが、全てをそうする訳にはいきません。そこで、私たちは黄ばんだビニールクロスを張り替えることにしました。本来私たちなら、こうした状況の時には、下地の汚れや臭いをブロックする強力な下塗りプライマー、パラペイントの「ブロックアウト」をクロスに塗装して、それから上塗りの美しい水性塗料を塗る方法を取ります。でも、入居までの時間があまりないのと、それ程内装にこだわりを持っていないという状況ですので、予算的にも比較的安価なクロスの張り替えをご希望されました。私たちのポリシーからするとどうなのという気持ちもありますが、お客様にも事情がおありです。私たちのことは、取り敢えず横に置いておいて、状況的にベターな方法でやって差し上げるのも必要なことかも知れません。何れにしても、どれ程きれいにリフォーム出来るか、また後日ご紹介させて頂きます。リフォーム・メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年09月14日
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こちらは、今朝静岡県のお客様から頂いた屋根裏(小屋裏)の写真。グラスウールの断熱材がその重さに耐えかねて、至る処屋根から脱落しています。(屋根組みを支える柱もいい加減な施工ですが・・)お客様曰く、屋根に張ってある野地板合板とグラスウールとの間に手を入れてみたら、合板が濡れて結露を起こしているそうです。当然、このまま放置すれば、合板は黒く変色してそのうち腐ってくるでしょう。また、ガラス繊維で出来たグラスウールは、水分や湿気が付くと断熱性能が極端に落ちてしまいますから、その周囲をビニールの防湿シートで完全に覆わなければなりませんが、カットされた断熱材がむき出しのまま施工された形です。これでは、断熱材としての役割が十分果たせないばかりか、水分や湿気が表面に付着して重さが増してしまいます。その重量増に耐えかねて、グラスウールが下の床に落ちてしまったものと思われます。こういう場合、断熱を屋根断熱から天井断熱にすれば直るという間違った提案をする業者もいるようですが、残念ながら、天井断熱にしても全く意味はありません。それは、断熱する位置が変わるだけで、原因を解決していないからです。まずは、換気棟の設置をすることです。それで、居住空間から昇ってくるたくさんの温かい湿気を棟から逃がすことが可能となります。次に、野地板の内側に通気の為のスペーサーを付けることをお勧めします。こうすることで、野地板と断熱材との間に通気層を確保し、ビニールの防湿シートと野地板とが直接触る状況を回避出来ます。(人間でも直接肌にビニールを張り付けると、中で汗をかいて気持ちが悪いですよね。そうなることをなくすのです)勿論、グラスウールをそのまま使うのであれば、剥き出しになった断熱材をビニールの袋に入れるなどして密閉しなければなりません。私としては、出来れば断熱材を無機系のグラスウールやロックウールから呼吸作用のある天然の羊毛やセルロースといった自然素材に変えると更に安心出来ると考えます。湿気の多い梅雨の季節や室内を加湿する冬場に、皆さんも一度屋根裏の状態を点検しては如何でしょうか。屋根裏結露の問題を抱えている日本の住宅は、80%以上あると思いますよ(多くの皆さんは、点検していないので知らないだけです)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。<関連資料>: 「断熱施工の見えないリスク」【PDF】(2008年11月発刊 日経ホームビルダー)<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) (2007年9月1日)<関連記事>: 冬場を前に屋根裏を点検しましょう! (2014年10月20日)
2016年07月16日
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こちらの写真は、昨日入荷してきた輸入サッシの気密パッキン材であるウェザーストリップ。参考にとお客様から提供頂いた既存品のウェザーストリップと断面を比較しても全く同じです。このウェザーストリップは、ミルガード(Milgard)のケースメントやオーニング・サッシの建具(障子)に装着されていたものなんですが、窓メーカーでは古いタイプのウェザーストリップの供給はしないと断られ、部材メーカーをいろいろ当たっていました。20年も前に施工されたサッシの部品ですから、供給出来ないというのも分かりますが、どこで手に入るかくらい教えてくれてもいいと思うんですけどね。何れにしても、いろいろな処を当たってやっと見つけたのが、このパーツ。でも、メーカーは大量のロットで購入しないと売らないということで、お客様にもご迷惑をお掛けしました。最初に相談頂いてから1年以上の時間が経ってしまいましたが、見つかっただけでもラッキーでした。この量なら、30年以上消耗品の交換には困らないかも知れません。どうぞ大切に使って下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年09月12日
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ボトム・ウェザーストリップが付いたアルミクラッド製のフレンチドア。外側に両手を広げたように開くフレンチドアは、輸入住宅好きには堪らないですよね。外側がアルミで覆われ、防水の為にドア下にも塩ビのボトム・ウェザーストリップが取り付けられていますから、結露や防雨は大丈夫と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、防水対策がなされたもの程、防水に欠点が発生した際には、逆に水が内部で溜まりやすくなってしまうのです。例えば、アルミの外枠に隙間が生じたり、アルミ枠とガラスとの間から雨が侵入したりすると、アルミで覆われた木部に水が付いてしまい、それが外へ抜けなくなります。また、同様のことがボトム・ウェザーストリップと木部が接するところで起ってしまうのです。特に、時間が経ってボトム・ウェザーストリップが外れかけたりすると、そこに雨水が入りやすくなって木部の黒ずみや劣化が起ってしまいます。ボトム・ウェザーストリップを交換するには、フレンチドアを一旦外す必要がありますが、そういうこまめなメンテナンスがあなたの大切な家を守ります。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせをお考えの方は、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年09月18日
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先日、カナダのレンガ職人が平針のH邸で積み上げたレンガ。この部分は、家の形が八角形に出っ張っているんだな。ということは、その形に合わせてレンガをカットして積まなきゃいけないってことです。こういう仕事は、手間が掛かります。何故かって?よく見てみて下さい。アングル・コーナーになっている部分のレンガですが、大きさ(幅)が1段1段違っていませんか?そう、大きさを変えて、いちいちカットしていかなきゃいけないんです。それに、コーナーの垂直ラインが、一直線に屋根まできれいに通っていますよね。1個1個手積みのレンガをここまできれいに積むのは大変な技術なんですが、彼らはいとも簡単にやってしまう。窓まわりの美しさや、コーナー部分の美しさを見れば積んだ職人の技術や気遣いが分かります。クラフトマンシップってやつですね。
2008年02月12日
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こちらは、名古屋市にお住まいのお客様の処にあるリビングドアですが、長くお使い頂いたようで少しドアレバーが下がってきています。開け閉めした際のレバーの戻りも悪くなってきていて、恐らくドアレバー内部のスプリングが弱ってきている感じです。ドアレバーは、丸いドアノブに比べて常に重さの負荷が掛かります。その分バネへの負担も大きいですから消耗も早いかも知れません。こういう場合、内蔵されたバネだけを交換したいという問い合わせの方がいらっしゃるのですが、ドアノブ・メーカーはバネだけを供給してくれることはありません。メーカー曰く、長年の使用でバネ以外の部品も経年劣化を起している為、バネを交換してもその他もすぐに悪くなる状態だから、ドアノブ自体を交換すべき時期にあるとのこと。勿論、ドアレバーだけでなく、ドア・ラッチと呼ばれる爪を出し入れする部品のバネも定期的に交換が必要ですから、本体と一緒に交換するのが基本です。こちらの製品は、クイックセット(Kwikset)社のコモンウェルス(Commonwealth)というものですが、私共でも少し在庫をしていますから、比較的簡単に交換手配をすることは可能です。ドアノブ・メーカーによってはすぐに手に入らない製品もありますが、早めに相談頂ければ支障が出る前に交換が出来ますので、放置しないで連絡をして欲しいと思います。輸入住宅の資材の多くは、修理や交換をすれば直るものばかりです。高品質な家を長く愛する為にもしっかりと手直しをして下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年09月11日
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以前お話した通り、温まった湿気が滞留しやすい屋根裏は十分な換気が必要です。特に冬は結露を起こす原因にもなります。屋根の一番高い位置にある棟に換気棟を設置して、屋根裏の空気を逃がすのですが、湿気がスムースに出ていく為には、どこからか別の空気が入ってくることが重要となります。そこで利用されるのが、外壁材と構造体との間に作られた通気層と写真の軒下換気口。太陽の熱によって温められた空気が、軒下から入って屋根を抜けていくと、その空気に引っ張られる形で外壁の通気層にある空気も一緒に抜けていきます。外壁の空気、軒下の空気、室内の空気の3つが混在して棟から抜けていくことで、建物の結露を防ぐことが可能となります。当然、屋根裏空間は断熱空間としても機能することとなります。ただ、屋根裏を部屋や収納として利用する場合、屋根に断熱材を入れなければなりません。でないと屋根裏部屋が暑くていられませんからね。でも、断熱材が空気を流通させる通気層を塞いでしまってはせっかくの結露防止の仕掛けが機能しなくなってしまいます。断熱を図りながら、結露対策をするにはいろいろな施工が必要になるのですが、そこに気付かないビルダーはたくさんいますね。
2012年11月25日
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輸入住宅では、個室のクローゼットに鏡タイプのクローゼット・ドアを使うことがよくあります。以前私共が施工した八事のF邸や岐阜のN邸でも玄関のシューズ・クローク用のドアに写真のような折れ戸タイプのミラーバイフォールド・ドアを使いました。この収納ドアのいいところは、高さが2mもあるので姿見としては絶好の大きさであることと、収納ドア自体が鏡ですから別に鏡を取り付ける必要がないことです。つまり、一挙両得ってやつですね。それにこういうドアにすると、鏡に部屋が映り込みますから、鏡の中に部屋があるように見えて広く感じられることがメリットとしてありますね。あと、折れ戸の場合、少し開き気味にすると三面鏡のように違う角度から体を映すことが出来ますから、更に便利です。現在建築中の半田市のレンガの家、K邸でもこのドアを使う予定です。結構いい商品だと思うのですが、どうして普通の住宅メーカーはこれを採用しないんでしょうねぇ?価格も木製のものと然程変わらないんですけどね。
2013年07月25日
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輸入サッシのシングルハングやダブルハングといった上げ下げ窓では、窓枠の両サイドにバランサーと呼ばれる開閉サポート金物が取付けられています。いろいろな種類や大きさがありますが、樹脂サッシのシングルハングでは、チャネル・バランサーという金属製の棒状のものが殆どです。ただ、ここ半年くらいに掛けて、螺旋状の長い棒によって建具を引き上げるスパイラル・バランサーの不具合相談が相次いでいます。何故ここの処このパーツについての問合せが増えたのかは分かりませんが、輸入住宅ブームから20年以上経って、バランサー自体の耐久年数に限界を迎えたと考えるのが普通かも知れません。ご覧の写真は、下窓(ボトムサッシュ)を室内側に倒して、片方のバランサー・ピボット付近を拡大した様子です。ピボットシューという樹脂製の部品にボトムサッシュが連結することによって、ピボットシューに差し込まれたスパイラル・バランサーの力がボトムサッシュに伝わるという構造です。毎日記事をご覧頂いているお客様であれば、お分かりになるかも知れませんが、昨日記事に書かせて頂いたコイル・バランサーでもピボットシューが窓枠内に内蔵されています。ですから、コイル・バランサーでこれを外すのに相当苦労したように、スパイラル・バランサーでも窓枠内からピボットシューを出し入れするのは、専門知識がない人には難しいかも知れません。スパイラル・バランサーが不具合を起こす原因は、内蔵されたバネの経年劣化であることは間違いないですが、写真でも分かる通り雨や湿気による錆や掃除不良によってゴミや油汚れが付着したことも大きいように思います。そういった点では、こまめに窓を開けて雑巾や潤滑剤を用いて日頃のメンテナンスを心掛けることが大切ですね。そうしたことが、修理までの時間を長くし、家のメンテナンスを時期を遅らせ、費用を安くする最大の方法だと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月14日
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埼玉のお客様から、ローウェン(Loewen)社のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の鍵がうまく掛からなくなったという相談を頂きました。ロックレバーを上げ下げしても、鍵爪のロックラッチが出たり入ったりしない状態になって、ロックが出来ないというものです。輸入の掃出しサッシの場合、モーティスロックと呼ばれる防犯性の高いロックケース(ロックセット)が用いられているのですが、鍵爪を出し入れする為の小さなバネが経年劣化で飛んでしまうことがあります。こうなると、鍵爪がうまくアクションしなくなり、鍵が掛けられなくなるという不具合です。小さなバネを交換すれば直るのですが、バネ自体を個別に調達するということは出来ませんし、ロックケースも分解出来ない構造となっていますから、この金物を交換する以外に修理の方法はありません。ただ、このロックケースという金物は、何十年も前から同じ形状、同じ大きさのものが継続して作られていますから、20年も前の輸入の掃出しサッシでも問題なく部品を調達することが可能です。今回もこのロックケースを予備を含めて3セット程、カナダから調達する準備をしています。鍵がおかしくなってきたら、防犯性を考えて早めに交換するようにしたいものですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2019年01月15日
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昨日、春日井市のお客様の処に伺って、久々にロジェール(ROSIÈRES)製コンロを修理してきました。国内に交換用部品の在庫もなく、ほぼ修理は不可能な状況になりつつありますが、何とか直したいという要望を頂き、詳しい状況を聞きました。キッチンコンロは、TDS-64という型番のもので、ガスオーブンは付いていないが、ゴトクの上の耐熱ガラスのフタが付いたおしゃれなコンロです。通常は点火プラグの上でスパークしてガスに火が着くのですが、写真のようにプラグの下の場所でミスファイアしてしまい、ガスに火が着かないという不具合でした。この場合、スイッチを操作すれば、電気が来るということですから、点火に関する大まかなシステムは機能していると考えて宜しいでしょう。あとは、どうして変な処でスパークしてしまうのかという問題です。お客様にはダメ元で調査を行って、原因を確認の上部品交換をしないで直せるということなら修理をしますというお話をしました。勿論、修理不可となる確率が高く、安易に期待を持たせることはよくないですから、修理が出来ようが出来まいが出張調査の費用は掛かりますので、その点を了解頂けますかと相談させて頂きました。そして、考え得る限りの道具と材料を準備して、お客様の元にお伺いしました。まずはスパークの状態を確認しないといけませんから、コンロを分解して電気配線やガス配管を露出させました。そのうえで、ミスファイアする場所や原因を考えて、そういったことを順番に解決していった結果、見事全ての口で点火が正常にされることを確認しました。部品交換なしで無事に修理出来たのは、点火の際の「カチカチ」というスパーク音が鳴ったということが大きかったと思います。点火プラグの部品はありませんが、プラグまで電気が来ているだろうと推測出来る状況だったから、出張点検を決意しました。全ての修理案件でうまく修理が出来る訳ではありませんが、構造が比較的簡単なロジェール製コンロですから、皆さんのおうちのものも、もしかしたら直せるかも知れませんよ。但し、淡い期待は禁物ですから、その点はご注意を!輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2021年04月04日
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こちらは、先日ウェザーストリップの劣化をお伝えしたミルガード(Milgard)製ケースメントサッシの窓枠部分。建具(障子)を開けて、窓の下枠を写真に撮りました。下枠には2ヶ所穴が明いています。1つは、窓を閉めている時強い雨風で窓枠内に雨が入り込もうとした際、その雨水を穴の中へと誘導する為の水抜き穴。もう1つは、その雨水を窓枠の外に出すための排水穴。水抜き穴が塞がっていると、溜まった雨水が窓枠内に溢れますから、最悪の場合室内に雨漏れが発生します。排水穴が詰まっていると、窓枠のフレームの中に水が溜まってしまい、それが一杯になれば水抜き穴の方へと逆流して溢れてきます。ですから、どちらも重要な役割があるのですが、このおうちの以前の所有者の方が、その両方をわざと塞いでいました。今の所有者であるお客様から、このサッシは室内に雨漏れするんだけど、どうしてだろうというご相談を頂き、調べた処それが発覚しました。以前の所有者の方は、恐らく穴の中に砂やゴミが入り込んで通水出来ない状況になったり、台風などでたくさんの雨が降って、雨を排水出来る許容量を越えてしまったりした時、水が部屋に溢れたのだろうと思います。そこでサッシを調べてみた処、こうした穴を見付けて、この穴から雨が逆流してきたのではないかと考えたのではないでしょうか。でもそれは、反って雨漏れを助長するだけで、予防の効果は全くありません。それよりも、サッシ枠を定期的に掃除して、穴に入り込んだ砂や泥を水流で押し出してやることで、雨漏れのリスクを最小限にすることが出来ると思います。勿論、絶対逆流しないということはないと思いますが、逆流のリスクよりも排水出来ないリスクの方が何倍も高いと思います。素人判断は控えて、専門家に問題を相談したり、メーカーがどうしてこうした穴を明けたのかを考えたりすることが大切ではないでしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2021年04月19日
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亀山市のお客様からお預かりした掃出しサッシ用の網戸 2枚。サッシは、クレトイシ製の樹脂サッシ、モンタージュ。それ程古くないんですが、網戸の戸車が付いた樹脂製のコーナー部品が劣化して壊れそうになっているので、これも交換しました。ただ、このコーナー材は作りが結構柔くて、少しのことでバラバラになってしまいます。古いものを外す際は、壊れてもいいですから問題ないのですが、新しいものはそうはいきません。でも、アルミのフレームにコーナー部品がなかなか差し込めず、ゴムハンマー等を使って装着するのですが、慎重にやらないと破損してしまいます。私たちが依頼を頂く前に、どこかのリフォーム屋さんにも網戸の張り替えとコーナー部品の交換を相談されたそうですが、破損を恐れて断られたとのこと。簡単でお金になる仕事しか引き受けないというのは、昨今の日本人の特徴かも知れませんが、プロとして少々情けない感じですね。日中は久々にいい日になりましたので、引き続き網戸の張り替えを行います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2022年05月14日
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横浜のお客様からご相談を頂いた掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)のメンテナンス。サッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッドサッシなんですが、ドアを開閉する為のレールに付いていたウェザーストリップがなくなっています。レールに沿って屋外側に付けられているもので、シルシール(Sill Seal)とも呼ばれています。英語を訳すと、「敷居気密(防水)材」。つまり、ドアは戸車がレールを走ることで開閉するのですが、そういう構造の場合どうしてもドアがレールから浮いた状態になるので、隙間が生じてしまいますその隙間から雨や外気が入り込まないようにする為の部材が、シルシールなんですね。台風などの強い雨や風は、窓下から浸入しやすいですから、これがあると室内への雨漏れを防いでくれるというスグレモノです。ただ、こうしたウェザーストリップは、ハードの掃出しサッシ以外には装着されていない状況で、ユニークで貴重な部材のように思います。勿論、これがあると雨漏れが全てシャットアウト出来るという訳ではありませんので、サッシの水抜き穴の掃除や防水材のやり直しといった日頃のメンテナンスも怠ってはいけません。輸入窓やドアのウェザーストリップは消耗品ですから、15年くらいで定期的に交換するようにしたいものです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年03月02日
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静岡県のお客様から、雨が降るとベランダの輸入サッシから水が部屋に溢れてくるというご相談を頂きました。輸入窓は、形状からするとミルガード(Milgard)の樹脂製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のようですが、別の写真ではサッシに張ってある製造シールがサミット(Summit)になっていますので、ちょっと不思議です。写真は、そのサッシの下枠レールに雨水が溜まっている状況です。ペアガラス内に付いている飾り格子が、水面に反射して映っていますから、水が下枠に相当溜まっているのが分かりますね。もう少し詳しい情報がないとはっきりしたことは言えませんが、恐らく原因は排水穴にゴミや砂が詰まったことだろうと思います。もしそうなら、それを除去して丁寧に掃除をしてやれば、問題は随分解決すると思いますが、中に詰まったゴミはある程度穴から出せても完全に出せるものではありませんので、常にゴミが入らないようにこまめに掃除をすることと、将来またゴミが溜り排水出来なくなるような場合は、再度穴の詰まりを解消する作業が必要です。ただ、一連のメンテナンス作業は、ペアの強化ガラスが入った重いドアを外さないと出来ませんので、特殊な道具や専門知識がない皆さんでは難しいかも知れません。これからの時代は、極端に雨風が強い台風や爆弾低気圧・線状降水帯といった気象が頻繁に発生すると思いますから、ちゃんとした窓のメンテナンスは欠かせません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年11月03日
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岐阜県のお客様の玄関ドアを直しに行ったということで、何回かドアヒンジの記事を書かせて頂きました。蝶番同士が擦れ合って、金属が酷く減ってしまったヒンジの様子は、ちょっと衝撃的でしたよね。でも、ヒンジが減っただけであれば、恐らくお客様は何も気にされなかったと思います。それは、ヒンジの摩耗が直接的に暮らしに影響しないからです。お客様にとって問題なのは、ドアヒンジが摩耗することによって玄関ドアが下がり、敷居(ボトムシル)や土間にドアが当たってくるようになって、ドアの開閉に支障が出る状況になることです。また、ドアの下がりは、ドアのロック(鍵)の位置にも影響しますから、鍵が掛からなくなったり、掛けづらくなったことで無理な操作をして鍵自体をも破損させてしまう状況もあり得ます。写真は、そうなったドアがアルミの敷居材を深く傷つけた様子です。軽く擦っただけであればいいのですが、ドアがゆっくり下がってきた状況で何度もドアを開け閉めしようと動かした結果、えぐれたような傷が付いてしまいました。今はドアヒンジを交換すると共に、ドアの高さを上に戻すという調整作業を行いましたから、見事にドアが軽く動くようになりましたが、それまでは相当玄関から出入りするのに苦痛だったと思います。皆さんももし玄関ドアの敷居に傷が付くようになったとしたら、まずはドアヒンジの状態を確認して、出来るだけ早くヒンジ交換とドアの調整をするようにして頂きたいと思います。因みに、重い輸入ドアを支えるドアヒンジの寿命は、15~20年です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年11月12日
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先日、アメリカの次期大統領にトランプがなることとなりました。日本でも兵庫県知事に斎藤前知事が返り咲き、いささか正気と狂気が世界的に混在している世の中になってきたようにも感じられます。まあ、それはそれとして置いておいて、トランプは大統領に就任した後中国からの輸入製品に60%の関税を掛けるということを公約に掲げています。それもある程度中国への脅しであって、中国との交渉で実際にはトーンダウンするであろうと考えています。ただ、アメリカが他国に対し関税を引き上げてくることは、ほぼ確実であるとも思います。アメリカと中国との経済戦争だから、輸入住宅には関係ないと考えるかも知れませんが、実際にそうなるでしょうか?確かに、サッシやドアといったある程度組み立てが必要な製品は、アメリカ国内で製造しているケースが多いので然程問題ではないと思いますが、そこに付けられる部品類は中国で生産されているものも多くあります。例えば、先日入荷した写真にあるサッシ部品などのいくつかは、中国で作られている可能性があるように思います。中国で部品を製造し、それをアメリカが輸入して製品に組み込んだり、部品そのものを修理・メンテナンス部品として販売するような場合、もし関税が製品価格の60%も乗せられてしまうとどうなるでしょう?私たちのように、輸入住宅のメンテナンスを行う事業者にとって、アメリカからの修理部品の調達は必修ですから、部品代の高騰だけでなくアメリカのインフレが加速するという問題も含めて、お客様へ提供出来る品物代や修理の施工代といった費用が倍になるなんてことにもなりかねません。日本人は、比較的のんびりしている人種ですから、まあ何とかなるさなんて考える人もいるでしょうが、輸入住宅に住んでいる人が歳を取って所得も少なくなってくる状況だとしたら、家の維持管理の費用の高騰は生活費への大きな負担となるかも知れません。最近の円安もそれに輪を掛ける問題ですから、もし何か不具合を抱えているというお客様であれば、値上げ前に何とかしておくことが大切です。(尚、トランプは自国の輸出促進の為にドル安にしたいと強く希望しています)まあ、これは私の単なる注意喚起ではありますが、占いのように不確実なものではなく、既にそうなることが想定される事実だと思います。勿論、トランプが公約を撤回して中国とも仲良くなれば、私の予想は的外れになるでしょうね。私の話は、天気予報よりも当たるかも・・・。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2024年11月24日
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先日、東京のお客様から輸入の引き違いサッシに使われているロック金物(クレセント)を調達したいというご相談を頂きましたが、同じ引き違いサッシに違う形状のロック金物が付いていたという記事を書かせて頂きました。サッシは、アルパイン(Alpine)製の樹脂サッシだったのですが、お客様にお願いしてそれぞれのロック金物を相互に入れ替えて取付けしてもらうことをやって頂きました。そうすれば、互換性があるものかどうかが、すぐに分かるという仕組みです。で、やって頂いた結果、やはり互換性があることが判明しました。同じおうちで同じメーカーのサッシで、同じ引き違いタイプという窓ですから、同じ仕様のものが取り付けられているのは当たり前です。ただ、何故仕様が同じで違うデザインのものが取り付けられていたのかは、依然不明です。まあ、先般の記事にも書いたように、どちらかの部品がどこかのタイミングで交換されたものであったという推測が、一番現実的かも知れません。こういうことは殆どないことだとは思いますが、やはりちゃんと調べてみないと互換品と断言は出来ませんから、慎重な対応が求められます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年01月14日
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