ゴジラ老人シマクマ君の日々
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ニコラス・ハイトナー「ザ・コラール 希望を紡ぐ歌」シネリーブル神戸 チラシの男性に見覚えがありました。「あれっ?この人教皇選挙のローレンス枢機卿やったんちがう?」 で、見ました。やっぱりそうでした(笑)。 見たのは、演出家のニコラス・ハイトナーが監督の「ザ・コラール 希望を紡ぐ歌」でした。 よかったですね。 1916年、第1次世界大戦下のイギリスです。 田舎町の教会の合唱団、団員の多くが出征して、指揮を務めていた男もいなくなります。で、そこに敵国ドイツ帰りの偏屈男が指揮者として探し出されてくるのです。 夫や息子、友人たちの戦死の通知に悲しみが広がっているところに、この、「ドイツ野郎!」の指揮で、これまたドイツ野郎のバッハの受難曲を歌うということが皆さん気に入りません。やる気ゼロ! で、どうするのか?どうなるのか? そこで、登場するのが、ローレンス枢機卿ならぬ、レイフ・ファインズ演じる、偏屈ドイツ野郎ガスリー博士です。 というわけで、ここからは、まず、音楽映画として展開が面白かったですね。静かに聞こえてくる伴奏のピアノの響きが印象的で、ラストにやってくる大合唱のすばらしさまで、聴こえてくる音というか、育っていく音楽に惹きつけられました。 ガスリー博士が、バッハではなくて、ボクなんて、「威風堂々」しか知らなかったエルガーの「ゲロンティアスの夢」とかいうミサ曲を選んだところに驚きました。 でも、この映画は、合唱が完成していくプロセスで描かれる、やたらに好戦的なご婦人や、戦場が他人ごとであるかの老人たちの発言や振る舞いに始まり、作曲者エルガーとガスリー博士のぶつかり合い、徴兵忌避者として告発されるピアニストの勇気、戦地から片腕を失って帰ってきたソリストの青年の苦悩、今日か、明日か、に迫ってきた徴兵通知に脅える少年たちの明るい絶望の姿、その一つ一つのエピソードが、実によかったですね。 戦地から傷病兵として帰国したソリストの青年が、曲の詩にある「煉獄」という表現に対して「煉獄はある!」と、戦場体験を語るあたりは圧巻で、やがて、下手くそな合唱団の声の響きが、文字どおり「祈り」へと昇華していく演出には拍手!でした。 レイフ・ファインズさんのお芝居も、ゆるぎない渋さで納得、拍手!でしたが、少年たち、ソプラノの少女、片腕の青年、みなさんよかったですね。拍手! この作品の監督のニコラス・ハイトナーですが、彼は、ナショナル・シアター・ライブで「アレルヤ」とか見た記憶もあって、どっちかというと舞台の方だと思っていましたが、さすがの作劇術ですね。堪能しました。拍手!監督・製作 ニコラス・ハイトナー製作 ケビン・ローダー ダミアン・ジョーンズ脚本 アラン・ベネット撮影 マイク・エリー美術 ピーター・フランシス衣装 ジェニー・ビーバン編集 タリク・アンウォー音楽 ジョージ・フェントンキャストレイフ・ファインズ(ヘンリー・ガスリー博士)ロジャー・アラム(バーナード・ダックスベリー市会議員)マーク・アディ(ジョー・フィットン)アラン・アームストロング(ハーバート・トリケット)ロバート・エムズ(ロバート・ホーナー)サイモン・ラッセル・ビール(サー・エドワード・エルガー)リンゼイ・マーシャル(ビショップ夫人)ロン・クック(ウッドヘッド牧師)ウッドアマラ・オケレケ(メアリー・ロック)エミリー・フェアン(ベラ・ホームズ)ショーン・トーマス(ミッチ)ジェイコブ・ダドマン(クライド)オリバー・ブリスコム(ロフティ)テイラー・アトリー(エリス)2025年・113分・イギリス・アメリカ合作原題「The Choral」2026・05・29・no099・シネリーブル神戸no383追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
2026.06.01
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