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4月30日ヒゲナガコバネが入ったネットの底に初見のさらに小さなカミキリが入っていた。この手の種は図鑑でも目立たないので見覚えがない。テツイロハナカミキリ Encyclops olivacea BATES,1884体長7-11mmほぼ黒色で一部黄褐色だが個体差が大きく、上翅の光沢も通常の緑青色から金銅色まで変化する。前胸は頭部とほぼ同幅で背面はほとんど隆起せず、 側面は中央やや後方でコブ状に突出し、その前後でくびれる。上翅は非常に長く両側平行、いくらか柔らかく、密に点刻されるが微毛はややまばら、 端は両翅合せて丸い。♂は触角がほぼ上翅端に届き、 小腮枝末端節は短い扇状でその前縁は内縁より長い。♀は触角が♂より多少短くて上翅端に届かず、 小腮枝末節は長くてその前縁は内縁よりはるかに短い。成虫は春から初夏にかけて出現ミズキとサワフタギの花によく集まっているが中部と東北地方以外ではそれほど多くないらしい。寄主植物:ミズナラ、ダケカンバの生木樹皮分布:北海道~九州1体では寂しいので追加が欲しいがこの手の虫は手に入らないものが多い気がする。いる場所にはいるのだろうけど。
2006/06/26
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福岡の英彦山でヒゲナガコバネを狙ったときは超ど素人でしたのでカエデの花の時期を逸したこともですがその小ささを認識してませんので見逃していたのかもしれません。昨年は何とかコジマヒゲナガコバネを採りたくて頑張ったものの自宅近隣で探すのには無理があったようです。今年も高尾山周辺で3月末より探し歩きましたが結局カエデの花では見つけることができませんでした。おそらくカエデの花の時期は早すぎるのかもしれません。コゴメウツギとかで採られているケースが多く、5月の虫なのかもしれないです。4月30日奥多摩へ行きました。上部から順番にカエデを掬ってきて午後3時頃帰り際にカエデの花が咲く最下部の場所でようやくポツポツと採れて結局3頭のヒゲナガコバネを得ました。ヒメクロトラやヒナルリハナなど小さな春の虫を見慣れていても予想以上に小さく感じます。遂にコジマと思って覗き込むと真っ黒です。浅はかな知識なのでクロツヤか~とがっかりしました。しかし、ここでクロツヤだったら珍なのです。そんなことは全くわかりません。P.kawadaiさんにオダかホソツヤだと指摘され検鏡するとオダの特徴はないのでホソツヤと同定しました。3頭のうち最も大きな個体で幅も広い♀が分かりやすいので何度か再検するのですがクロツヤの線も捨て切れません。いじり倒してしまったのでボロになり、♂2頭はバラバラになってしまいました(苦笑)元々小型種が好きなのでとても良い虫だと思います。来春はヒゲナガコバネだけ求めて彷徨いたいとまで感じます。ボロボロバラバラになった♂1頭はコジマだと思いますがこれではひどすぎるので来年あらためて採りなおします。
2006/06/22
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夏の高所で蚊の如く飛び交うヒメハナカミキリだが4月の高尾ケーブル下のカエデの花に訪花していて驚いた。セスジヒメハナカミキリところが高尾より高標高で山深い奥多摩においては4月にも拘わらず5種のヒメハナが発生していた。ミツバウツギが至るところで満開を迎えてフタオビノミハナばかりが大発生。林道から逸れて奥深い日陰の林縁のサワフタギではチャイロヒメハナニセヨコモンヒメハナコトヒメハナが得られた。体長6.5-8.1mm色彩、斑紋の変異が少なく、♂♀が似ている。頭部、前胸部、小楯板は黒色。頬はやや発達し、前半は徐々に細まり、後半で急にくびれ頸部に至る。上翅の斑紋は♂でS紋は太く、前方は広がり基縁に至り、後方は徐々に細まり、上翅の1/8を残し消失する。H紋はない。Lb紋は大きく、Lm紋は楕円形。腹面は♂では頭部は黒色で、のどは黄褐色。胸、腹部は黒色。 ♀では頭部は黒色で、のどは黄褐色、時に黒ずむ。胸部は黒色。腹部は黄褐色。本種はセスジヒメハナと似るが、のどが黄褐色で♀の腹部が黄褐色である点で腹面全体が黒色のセスジヒメハナとは区別できる。系統的にはコトヒメハナはミワヒメハナ、トサヒメハナとともに1群を形成する。この3種はモミ林やブナ林に生息する。生態的にはセスジヒメハナと棲み分けておりセスジヒメハナは二次林にコトヒメハナは原始林に生活する。これは前者がより明るい環境を、後者がより暗い環境を好むことが原因と考えられる。東京都奥多摩の日原本谷では林道沿いの日向にはセスジヒメハナが採集され、林道より尾根に向って20-30m入った原生林内の日陰にはコトヒメハナが採集される。成虫は4月下旬-7月下旬伊豆半島から奥多摩にかけてのモミ林やモミが混じったブナ林に出現。カエデ類、タンナサワフタギ、ウシコロシ、ミズキの花に集まる。驚くほどに大図鑑解説に当てはまり研究者の努力に対して畏敬と感謝の念に耐えない。昨日6月2週末、長野のタニウツギに多くのピドニアを確認した。
2006/06/10
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最近のヒメスギカミキリの発生は遅いのでしょうか。イメージ的には3月の虫なんですが・・・。4月中旬になっても東京で見つけることができませんでした。杉材が転がってる場所を知らないだけでもありました。iwami君のポイントでの発生も5月になってからでした。5℃から成虫が羽脱して活動するらしいのですが実際のところどうなんでしょうね?Callidiellum rufipenne MOTSCHULSKY,1860 ヒメスギカミキリスギカミキリ族日本産6属のうちヒメスギカミキリ属日本産は1種 体長7-12mm杉の害虫として有名だが生木でなく伐採木を好む。前胸は通常黒いが時に褐色がかり上翅は♀では常に赤色系 ♂では赤~青藍色まで変化するが 低地では青藍色で肩部が赤色 高地では全体赤色の型が多い前胸背は小さく普通に点刻され、光沢が極めて強い後腿節は中央辺から急に肥大する触角は♂で上翅端を越し、♀では届かない成虫は早春~晩春に出現 高地では7月にも現れる 杉やヒノキなどの新しい伐採木に多く集まる寄主植物 : ヒノキ、アスナロ、ヒバ、コノテガシワ、イブキ、スギ分布 : 全国結局、初めて見かけたのが4月末の奥多摩でした。GWに湘南の海辺に近い裏山でたくさん見かけたのを撮影しました。虫屋もあまりの普通種なのでほとんどの人が採集しません。広葉樹に植え替えたりするケースも増えたので杉の伐採も多く、ますます増殖する種類のように思えます。比して広葉樹を伐らなくなってきたので採りたい虫が昔に比べて減少しているかもしれません。明治から昭和にかけて杉の植林で広葉樹を次々伐採したわけですから。
2006/06/05
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4月15日誕生日・・・同じ誕生日の人は・・・東京ディズニーランドが23歳になりました。スギカミキリの幼虫を樹皮下で発見したこの日はヒナルリカミキリ以外に出会えない最悪の日かと思いました。帰り際の最後のカエデの花をスイーピングすると入ってくれたのです。オニグルミを今まで何度やってもダメだったのですが近くのカエデの花でついに!素敵な誕生日プレゼントでした。Mimectatina divaricata divaricata BATES,1884 ドイカミキリコブヒゲカミキリ族日本産20属のうちコゲチャサビカミキリ属日本産は5種体長6-10mm体は細型前胸背の点刻は密ないし非常に密上翅は大半以上が見た目に白~明色で後方に明瞭な斑が形成されない頭背の両複眼間は狭く、第1触角節長のほぼ1/2かそれ以下成虫は春から秋まで出現各種の枯枝に集まるが本土ではオニグルミを比較的好み南方の島ではカラスザンショウに主に集まる分布:北海道~九州伊豆諸島南部と西南諸島と八重山諸島の3亜種がある
2006/06/01
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スギカミキリを採集した翌週に別の地の杉の樹皮をめくったらシロアリの巣があると一瞬見間違いました。それはカミキリの初令幼虫でした。100%スギカミキリの子供たちで間違いないでしょう。それと前週採集したスギカミキリ♀を直径10cmほどのプラカップに入れておいたら翌日産卵を確認しました。産み落としたくて仕方がなかったのでしょう。材も無いのにです。そのまま放置してましたが3週間後には8割が孵化しました。かなりカミキリムシは乾燥に強い虫であると再認識。杉の木に戻してあげようか考えました。杉の生木を食す害虫です。しかし管理されていない杉林なら花粉症対策の益虫ですね。結論としては花粉症の方には申し訳ないですが処分することにしました。採集された虫の運命として。数は60~70頭です。多産することが分かりました。大半が成虫までなれないにせよ1頭本種がいたら相当数が生息すると考えてよいのでないでしょうか。
2006/05/30
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杉を好むカミキリは早春のイメージがありこの種も3月末の虫だと思っていた。4.9ヒメスギを求め貯木場をうろついていたがまだ発生してないようで斜面の杉林の樹皮めくれを気分転換に覗いた。上に樹皮をめくると、すとんと下の樹皮めくれに黒い物体が落ちた。春の小型種ばかり見ていたのでそれは巨大なカミキリに映った。Semanotus japonicus,1869 スギカミキリスギカミキリ族日本産6属のうちスギカミキリ属日本産は2種体長24-23mm体は黒いが触角と肢は強く赤褐色がかる上翅は2対の黄褐色紋を備える 端部も黄色がかるが、時に全体まったく黒色の型も現れる。前胸は側部中央がわずかに角張り、後縁にかけては斜めに直線状 背面の点刻は多く整然としていない 両側は中央より明らかに小さく密上翅は♂♀とも後方へ広がる触角は♂は上翅端を越え ♀は第1腹節端にほぼ届く本種は杉を加害するカミキリとして有名成虫は早春に出現するが伐採木上で見かけることは少なくむしろ立木や伐採木の樹皮の割目や皮下に潜んでいるものを採集することが多い。寄主植物:スギ、ヒノキ、サワラ分布:本州、四国、九州北部ヒメスギ狙いがここでスギが来るとは夢にも思わず。iwamiくんの欲しがっていた東京産、それも♀だ。彼は山中の杉を見る勢いで探し始めた。場所を移動してヒノキ林で彼も♂を見つけて持ってきた。本種が1頭見つかれば数多くいることが次週以降で判った。それについては次回に書きたい。
2006/05/29
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昨年より4月9日に本種に会いに行くことを決めていた。今年は桜の開花が早く散っている。当然他の樹木の開花も早くなる。虫の発生に影響があるのだろうか。アカメガシワ各根元には吸いたてのマイルドセブンが落ちていた。すなわち先行者が早朝にいたことになる。残っているだろうか?負けじとハイライトのタール17mg砲を洞へ吹きかける。数本目でiwamiくんが見つけた。Enoploderes bicolor OHBAYASHI,1941 ヒラヤマコブハナカミキリハナカミキリ族日本産44属のうちヒラヤマコブハナカミキリ属日本産は1種体長9-16mm特異なハナカミキリで側頭部はえら張り状に発達前胸は背面が2コブ状に盛り上がり 側面は中央ないし中央やや後方で外に突出上翅は光沢がなく、大きくややまばらに点刻される 点刻中の前方に通常各1本づつ微毛を生ずるが非常に小さい 端とその近くの側縁は上反し、端はいくらかえぐられ気味に斜めに切断される♂は触角が上翅端近くに達し、体は細くて後方にわずかに狭まり♀は触角が上翅の1/2に達する程度、 体は太く上翅基部3/5-2/3に向けてわずかに膨れる成虫は早春から春にかけて出現カエデの訪花例はあるがほとんど花へは飛来せずにアカハネムシそっくりにゆっくりと飛翔しているケースが多い寄主植物:スギ、アカメガシワ分布:本州、四国、福岡結局6頭だったが珍品だけに先行できるかが有名地の条件。来年はマイポイントを作るべく冬期に散策したい。
2006/05/28
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カミキリを意識しだして3年ですがまだ150種ほどしか出会ってません。だからいつも新鮮で息の長い趣味とできそうです。毎週末のライフワークとなっているフィールド出動ですがたまたまP.kawadaiさんに用事があって電話したので今週末の行き先の情報を伺いました。昨年も感じた知識、経験量の溝は埋まりようがありません。矢継ぎ早に飛び出てくるカミキリ名にホスト。録音テープでも回さないとそのときは納得しても電話を切った後にはほとんど覚えてなかったりします。昨年、かなりカミキリに嵌ったと思ってますがやはり、にわかカミキリ屋であることを思い知らされた次第です。天気は悪いようですが夜行でこれから出動してきます。早春の小型普通種ヒメクロトラカミキリ
2006/05/26
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昨春、部屋の衣装ケースにはメダカで満たされているはずだった。しかし、それはただの小枝の満載箱に化していた。この屈辱から2006年の初採集種は既に決まっていた。 昨年は福岡の山でカゴノキの小枝をポキポキやっていた。こんな小さな虫だとは思っていなかった。それでは見つかろうはずがなく衣装ケース満載の小枝が寂しい。今年はブナの小枝をポキポキ・・・ほんと小さい。Stenhomalus takaosanus OHBAYASHI,1958 タカオメダカカミキリアメイロカミキリ族日本産4属のうちメダカカミキリ属日本産は6種体長3.5-5mm全体ほぼ黒色頭胸部はほとんど黒色上翅肩部、触角、肢は暗色前胸背は光沢がなくざらざらとしており点刻されない上翅は♂で両側ほぼ平行、♀では後方へ広がる触角は日本産本属中では最も短い。成虫は早春から時に初夏にかけて出現カエデ類の花に好んで飛来するが原産地の高尾山ではカエデよりむしろコゴメウツギの花で得られている。幼生期は短く9月頃には材中で新成虫となっている。寄主植物 : ブナ分布 : 北海道、本州、四国、九州今の自分なら福岡のカゴノキ小枝からキイロメダカが採れると思う。福岡の冬期採集へ行きたくなってきた。
2006/05/25
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古い図鑑を見ていたらこのような和名で載っていた。現在はフタオビノミハナ?フタオビチビハナ?ピドニアの中でも解りやすい種だが昨年は夏に高標高で多くを見た。5月初旬の奥多摩の林道はマルバウツギが満開だった。というよりこの花しかなかったとの表現が近い。そしてフタオビノミハナがうじゃうじゃネットインする。フタオビの名より旧名のヨツボシの方がぴったりくると思う。
2006/05/23
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昨年は春に転居して虫のいそうな場所探しから始まった。5月からじっくりと高尾の変化を見て来たが今年は4月の高尾の変化をのんびりと堪能した。桜→梨→カエデ→桃→ウワズミザクラ→ミズキ高木も毎週毎に花のピーク変化に虫がどのようについていくのか。中低木も遅れてノイバラ→マルバウツギ→コゴメウツギ→ガマズミ春の訪花一番手はヒナルリハナかな。ヒメクロトラと先手争いといったところか。梨、カエデ、マルバウツギとかなり長い期間勢力を保つ。次いでキバネニセハムシハナが勢力を拡大してカエデ、ウワズミザクラで圧倒する。この3種が東京あたりでは早春訪花カミキリ御三家のようだ。
2006/05/19
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今年初blogです。シーズンインしましたので3度ほど出撃しました。今年は時期をずらして報告したいと思いますので5月頃からぼちぼち開始するつもりです。梨の花は咲いていました。カエデも一部咲きだしました。桜同様開花が早いように思います。現状、4種のカミキリ(初採集3種)です。では、またの機会に。
2006/04/09
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みなさん、ご無沙汰してスミマセン。除夜を迎え今年を振り返っているところです。いろいろなことが今年もありましたが来年も虫と戯れることができる年であることを願います。一年間お世話になりまして有難うございました。みなさん、良いお年をお迎えください♪
2005/12/31
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ご無沙汰しております。現在はクワガタ採集をしながら来年以降の樹相把握をしております。積雪前の今頃の山は歩きやすく眺望も良好で快適です。時限抹消防止に1種紹介しておきます。8月21日前日の茨城北部灯火採集から東京へ戻ると朝の3時でした。仮眠で帰宅するときっと起きることはないだろうと再度、中央高速道に乗り富士山を目指しました。AM5:00 調査してみたかったN林道下部に駐車して仮眠。AM8:00 起床後周囲を見渡すと見事なモミ林 探索するも成果なし少しだけ車を走らせるとモミが数本倒されているポイント発見。先週、師匠がシロオビドイやシラフヒゲナガをGETされたのを聞いての出撃。さっそく叩いてみる。これが・・・?ドイ?ホンドモモブト?疑問のまま帰宅後確認するも確証を得ない。いつものように師匠に助け舟を求め、以下であることが判明。Mesosella simiola BATES,1884 クワサビカミキリサビカミキリ族日本産160属のうちクワサビカミキリ属日本産は2種の日本特産属一見、大属のサビカミキリ属に似るが複眼が浅く湾入されるだけで2分されず前胸背は点刻されずに極めて細かな顆粒で覆われるほか♂の第2腹節の大部分が凹陥することで特異である。野外での同定には 上翅基部後方にコブ状突起を欠くことが他属との便利な区別点だろう。体長6-9.5mm複眼下片はその下のほおより著しく短い前胸は両側が多少とも弧状背面は中央へ緩やかながらも盛り上る上翅は黄~黄褐色微毛で覆われ、しばしば微毛群を形成するほか 肩部内側、基部後方、端前、端付近に純白の微毛群を持ち (多くは肉眼でも白斑として認められる) 中央辺の1対の紋はまったくの白色 その前縁は概して凹凸が著しい触角は♂♀とも明らかに上翅端を越す肢はきゃしゃ前脛節は基部から端へ緩やかに太まる♂の第2腹節は後方を除いた全体が凹陥し、長毛を密生する成虫は5-8月に出現各種の広葉樹の枯枝に集まる寄主植物:各種の広葉樹、カラマツ、アカマツ分布:本州、四国、九州正午前にF林道上部で池修氏に出会いシラフを頂戴する。やはりシロオビドイ狙いとのこと。さて、追加を得ようと下りだすと降雨。激しくなり、スコールとなり本日の終焉。来年はシロオビドイに出会いたい。
2005/11/23
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1月より勉強の為に始めたこのblogですが、シーズンを終え、ひとまずの役割を終えたかと思いまして今後どのように活用するか思案しておりました。特に思いつくこともないのでいったん休止とさせて頂きます。来年の抱負、計画などを今後検討して再開したいと思います。お付き合い頂いた皆様有難うございました。思いついたときにたまに書き込みしますので削除は致しません。
2005/09/19
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8月14日20時過ぎ、巨大カラマツの土場。見上げるとカブトムシのような巨体の腹部が動いた。巨大ノコギリカミキリ♀だった。大きな虫は気色悪いがあまりに大きいので捕まえることにした。計測42mm! 図鑑のサイズを遥かに越えている。昨年福岡で見つけたお気に入り小型♂を引っ張り出して並べてみた。23mm♂・・・約半分の大きさ。 ヒラタ、ミヤマクワガタもそうだったが、福岡の某採集地での虫は小さかった。大きな材がないからだろう。福岡で採集したい・・・最近その思いが強い。
2005/09/10
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9月3日次男へのミッションはスズメバチを探せ!同好たちがモミを見回ってうろうろ・・・オオトラ探しは気力勝負。他には何も採れないから。小学生の次男は何も採れないと飽きてセミや蝶を追いかける。スズメバチ発見の報がもたらされた。現場に急行し網を被せる。 でかすぎる!どう見ても本物のオオスズメバチ。トラカミキリの顔とそっくりだが強暴な顔自体がかなり大きい。直後、別の人がオオトラを捕らえた。しまった!!!比較するとまるで大人と子供。家で8月14日に採集したオオトラより大きなトラフカミキリと並べてみたが38mmの蜂と大きさも体つきもまるで違う。トラフ25mm・・・一番好きなカミキリだが並べてみると可愛い顔をしていると思う。色合いも黄色で蜂より虎に近い。オオスズメは顎がシロスジカミキリ並みの強靭なものを備え、符節も大型カミキリ並みのもの。こんなのに掴まれたら離しようもなくやられっぱなしだろう。網で捕らえたオオスズメバチを容器にどのように入れるか、掴むに掴めないで右往左往した。モミ林にスズメバチなどいない!と安心させて探させたがまさか本物がいるとはビックリ!考えて見れば混生林でアカマツ倒木があるのでいてもおかしくはなかった。
2005/09/09
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7月18日遠征のラストを飾るにふさわしい虫を池修さんがついに捕らえた!これが目的で出撃したのだから気分が良い。Gaurotes otome OHBAYASHI,1959 オトメクビアカハナカミキリ体長8-9.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちクビアカハナカミキリ属日本産は2亜属3種美しい種で上翅は青緑~緑藍色 前胸背は前・後縁部を除いて朱~赤褐色 あるいは全体黒色 その他は黒色だが腹部が黄赤色の個体もある。クビアカハナカミキリに似るが 前胸背に強い光沢を持つことにより一見して区別できる。前胸背は細かくまばらに点刻され 白色長毛をややまばらに持つ。 側部中央には弱いコブ状突出物がある。上翅はクビアカハナより細く、大きく密に点刻される。 端は両翅合せて丸いが、個体によっては内角が角ばる。♂の肢はクビアカハナより一見して長いが♀はそれほどでもない。触角の長さによる♂♀の区別は困難だが、 体型にほか、♂の腿節が細長いことから識別できる。成虫は夏に出現 特に樹林帯の中のハイマツの花に集まることが知られている。 個体数は多くない。寄主植物:未知分布:中部山岳これを書いていて初めて気付いた。高山の稜線や尾根上のハイマツにはいないのかもしれない。樹林帯の中のハイマツとなると限られるが標高は高くなく限定されるので探しやすいかもしれない。いずれにせよ、いつか自分の手で摘んでみたい。
2005/09/03
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7月17日午後自分が山地性のカミキリを採集している間、池修さんが高地性のカミキリを採ってきた。その日の宿で撮影会。Evodinus borealis GYLLENHAL,1827 クモマハナカミキリ体長9-11.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちクモマハナカミキリ属日本産は1種体は黒だが触角はしばしば黄褐色。上翅の紋は変化に富んで、 基部の狭い帯、 中央の大きな長x型紋、 その中にある側方寄りの1対の円紋、 端の紋、 会合部の細い縦帯 が出現する通常の型から、 黒紋が発達してx紋とその中の1対の円紋とが結合したもの、 逆に黒紋が非常に退化して中央の1対の円紋は明瞭だが その前後や会合部の紋がまったく消失するか、 あるいは淡紋となる個体まで出る。 斑紋からは一見、pidoniaのある種やヤマトキモンハナカミキリ、 シララカハナカミキリなどに似ることもあるが、側頭は背面から見れば直線状に細まり、前胸は背面が広く弱く隆起し、側面中央にはコブ状突起があって後縁とほぼ同幅、上翅の点刻はきわめて浅く不明瞭、 などの点で区別がつく。触角は♂では上翅端に達するが、♀では届かない。成虫は6-8月に出現 主にショウマ類やオオカサモチなどの日陰の花に好んで飛来する。寄主植物:未知分布:本州中央山地(ブナ帯上部-トウヒ帯)初日、これがクモマハナかと尋ねるもpidonia二日目に実際に採ってこられた。これが一番うらやましいカミキリだった。来年は是非探してみたい。
2005/09/02
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7月16日高原の草花に7月17日ハイマツ帯の草花に8月の北関東、富士山などの高地に相当数の個体を確認した。Pidonia testacea MATHUSHITA,1933 ニセフタオビノミハナカミキリ 体長5.6-7.9mmハナカミキリ族日本産44属のうちヒメハナカミキリ属日本産は5亜族56種フタオビノミハナに似るがより大型。頭部、前胸部、小楯板は黒色~赤褐色。 ♂に赤褐色の個体が多い。頭頂は強く膨らむ。 頬はより発達。 前半はほぼ平行。 角ばり頸部に至る。触角第3節は4節より長い。前胸側縁は強く三角形に突出する。上翅はフタオビノミハナに比べ、 より長く、より密に斜立した剛毛を備える。 表面は粗雑に点刻される。 2対の黄白色斑部の点刻の直径はより大きい。上翅の斑紋は変化に富み、 ♂で2対の黄白色斑が連結し 1対の眼状斑になる個体が 中部山岳特に南アルプスの亜高山帯に出現する。 ♀では上翅が茶褐色の個体と黒褐色の個体があり、 後者はオヤマヒメハナの♀に似る。本種とフタオビノミハナとは垂直分布に違いが認められる。 フタオビノミハナは日本列島の低山帯から山地帯に広く生息する。 本種は本州の山地帯から亜高山帯に生息する。 両種の分布粋が重複する場所では出現期がずれる傾向があり、 フタオビノミハナ、本種の順に出現する。また、前者は林縁のやや明るい環境を好む。 後者は林内や林床の薄暗い環境を好む。成虫は6-8月、山地帯から亜高山帯に出現。 ミヤママタタビ、ヤグルマソウ、トリアシショウマ、 ヤマブキショウマ、オニシモツケの花に集まる。寄主植物:未知分布:新潟、福島~石川、岐阜、静岡の中央山岳、及び奈良
2005/09/01
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7月17日森林限界、ハイマツ帯での採集においてカラカネハナやピドニアたちに混じって高山種の彼らもコバイケイソウなどの花にいた。 Anoploderomorpha monticola NAKANE,1955 クロルリハナカミキリ体長8-9.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちルリハナカミキリ属日本産は3種ミヤマクロハナカミキリに極めて似るが小型。上翅に紫藍~緑藍の弱い光沢を持つものが多いがほとんど黒色の個体も出現するため、色彩だけからは区別できない場合がある。前胸背はミヤマクロハナよりいくらかまばらに点刻される。小楯板は三角形。上翅はより小さくまばらに点刻される。 小楯板両側の隆起はあまり斜めとならず、 その内角は90度より明らかに広い。 端は通常やや斜めに切断されてその内角は短く突出するが、 極めて個体差が大きく、丸まるものから抉られるものまである。成虫は夏期に出現 ショウマ類やゴトウヅルなどの花に集まる。 ミヤマクロハナとは一部で明らかに混生する。寄主植物:未知分布:北海道、本州、四国画像で拡大してみないと同定が難しく、困ったちゃんの2種である。スミイロハナが判らなく片っ端から集めたので大変ではあるが楽しい作業でもある。6月に超小型種用展足の為に据え置き型ルーペを導入したが同定には拡大画像が分かりやすい。
2005/08/30
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7月16日信州高原のスミイロハナ探しで数多く出会った虫。ツヤケシハナと対照的な光沢で順番に見るとそれぞれが美しいと感じる。 Anoploderomorpha excavata BATES,1884 ミヤマクロハナカミキリ体長10-13mmハナカミキリ族日本産44属のうちルリハナカミキリ属日本産は3種体はほとんど黒色。上翅もまったく黒色。前胸は両側丸味を帯びる。 背面は隆起して大きく密に点刻される。小楯板は端が広く切断状、あるいは端中央がやや湾入してほぼ台形。上翅は♂で後方に細まる。 ♀で両側ほぼ平行。 基部の小楯板両側の隆起は強く斜めで、 その内角はほぼ90度。 大きく密に点刻される 端は広く丸まるか斜めに切断状。 その内角はしばしば短く突出する。触角は♂では上翅端に届くか越え、 ♀では上翅のほぼ3/4に届く程度。成虫は5-8月に出現。 ノリウツギやゴトウヅルなど各種花に訪れる。寄主植物:ミズナラ分布:本州、四国、九州猛暑が続くが虫はいない。黒いカミキリをたくさん見に行きたい。早くもその欲求が渦巻いている。11ヶ月待たねばならぬとは・・・夏なのに・・・早く夏が来て欲しい!!!
2005/08/29
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7月24日上野国ピドニアが多くなる夕方にノリウツギを掬うと逆三角形の虫がたくさんいた。先週の信州では多くなかった虫だ。 Pseudallosterna misella BATES,1884 チャボハナカミキリ醜い画像で申し訳ありません体長5.5-7mmハナカミキリ族日本産44属のうちチャボハナカミキリ属日本産は3種体は黒色だが腹端(稀に腹部全体)は明色。触角は端に向うにつれ明色となる。前肢と中・後腿節は黄褐~褐色。上翅は会合部と側部、端部を除けば濁黄~濁黄褐色が通常だが 南アルプスの一部や富士山周辺などでは黒化する個体もあり、 肩部から後方にかけてだけ明色を残すものや 全体ほぼ黒色のものまで見られる。触角は♂ではほぼ上翅端に達するが♀では明らかに届かない。前胸は前縁が弱く上反するが後縁近くではまったく横溝状とならない。 背面は全体が強く膨隆し、やや大きく密に点刻される。上翅は♂では後方に細まるが、♀では両側ほぼ平行。 ややまばらに点刻され、端は丸まる。成虫は夏期に出現 山地では普通な種でさまざまな花に集まるが 特にショウマ類など草木の花を好む。寄主植物:未知分布:本州、四国、九州ピドニア大発生の6月末の伊豆から7月の富士山、信州でも見かけることはなかった。ショウマ類を好むとあるので盛夏に発生する個体が多いのでないだろうか。
2005/08/28
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8月14日未明の外灯採集から始まり、花採集、土場採集までは順調だった。ダケカンバでのアルマン採集は天気が崩れ雨が降り出した。諦めたが午後5時半既に交通機関は終わり足での下山となる。これで今年の採集は終わるのかと思うと寂しさが胸を覆い、たまらなくなった。森から高原に抜ける最後の樹が倒れていた。シラカバだった。折れ元が高さ2mほどだ。ルッキングしていると小さな初見のカミキリがついているのが分かった。ブナ帯での最終採集に水を差され釈然としなかったのでうれしさとともにドキドキ胸が高まる。この日は既採集種が多かったので撮ってから採る癖がついてしまった。爪先立ちで撮影するも上からのアングルが撮れない。ファインダーでは横からが限界だが自分の目では帯が2つであることはインプットした。上に廻りこんで撮影しよう。そう思って3歩動いた瞬間、飛び立ってしまった。撮る前に採らなければ・・・最後にまたやってしまった。Rondibilis saperdina BATES,1884 トゲバカミキリ体長8-15mmモモブトカミキリ族日本産10族のうちモモブトトゲバカミキリ属日本産は2亜族7種複眼下片はほぼ丸く、その下の頬の1.2-1.5倍程度の長さ。前胸は側面に小さな鈍い突起を備え、 背面は微果粒に覆われるほか ♂では端が突出した大きめ果粒をやや密に持つ。上翅は長く、♂では後方に両側狭まる。 端は斜めに切断状、外角はやや尖っても突出しない。 ♂では前方に顕著な棘突起を備える。 剛毛は長め。 小黒点を密布するほか中央辺と後方に黒帯を現すが、 稀に中央の帯も消失する。触角は2色状。下面に長毛をいくらか密に生やす。 第3節は1節より長い。後腿節は上縁の中央から後方にかけて1列の剛毛を備え、 基部より徐々に肥大して♂はふくらみが強い。 成虫は6-9月に出現。 各種の枯枝、伐採枝に集まる。寄主植物:各種の広葉樹。分布:沖縄以外逃がした虫それが来年のテーマの一つとなるだろう。
2005/08/27
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8月14日カラマツ土場の夜間チェック。ホソ、ビロウド、ウスバ、トガリシロオビサビどでかいノコギリカミキリ発見。そして2頭見知らぬ虫がいた。Acanthocinus griseus orientalis OHBAYASHI,1939 スジマダラモモブトカミキリ体長9-14mmカラフトモモブトカミキリと紛らわしいが上翅の暗色部と明色部のいずれかが鮮やかでないことから区別できる。前胸背はいくらか大きく点刻され、 前方に2対の黄色紋を備えるが通常は片方の1対が不明瞭。上翅は幅の2.3倍以上。 後方で緩やかに狭まる 各端は狭く丸まる。 点刻はいくらか小。 白紋を形成する微毛は非常に短く、 一方暗色紋中には多少とも黄褐色微毛群が出現するために 一見して鮮やかさに乏しい。触角は非常に細くて長い。 概して第3節は1節より少し長め。 ♂では体長のほぼ3倍。 ♀では体長の2倍程度。 ♀の尾筋板と第5腹節端は長く突出する。北海道基亜種よりも 上翅は♂で両側が後方へほぼ直線的に強く細まる。 暗色部はより明るい。 ♀尾筋板は概してより長い。寄主植物:カラマツ、モミ、アカトドマツ、エゾマツ、アカマツなど分布:本州、四国、九州懐中電灯での山の土場採集は真っ暗で不気味な感じがする。どでかいノコギリカミキリ♀の腹が下から見えた時グロテスクさを感じた。しかし、こんな小さな虫も簡単に発見できると楽しさに変っていく。
2005/08/26
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8月14日ノリウツギでブチヒゲ、オオヨツなど掬ったあとこれも混ざっていた。Leptura subtilis BATES,1884 コヨツスジハナカミキリ体長14.5-20mmハナカミキリ族日本産44属のうちヨツスジハナカミキリ属日本産は17種♂♀でまったく異なる。♂は体が細く、見た目に前胸背の微毛はほぼ黒。 触角は黒くて上翅端に届く。 上翅の黒紋は発達して4黒帯はしばしば側部でつながる。 発達の弱い個体はヨツスジハナカミキリの紋に似てくるが 触角5-10節の外端がやや突出気味で 且つ後脛節後半の膨らみが著しく弱くて緩やか。♀は体が太短く、見た目に前胸背の微毛は金色に輝く。 触角は上翅端に届かない。 時に先半は明色。 前・中脛節は明色でしばしば後脛節も端以外は明色となるが 腿節は常に大部分が黒。 上翅の黒紋は発達しない。後肢は♂♀ともヨツスジハナカミキリより短い。成虫は夏期に出現 ノリウツギとリョウブの花に好んで集まる。 ♀はブナやダケカンバの立枯れによく飛来する。 ♂は九州では山頂に吹き上げられたものがよく採集される。 丹沢ではブナのごく新しい立枯れの梢近くの枝に多数が飛来。寄主植物:ブナ、ダケカンバ、シデ分布:本州中央部(ブナ帯上部)、四国、九州 ♀はマルガタハナと思って採集していないのかもしれない。これを採りにいく目的ならば事前学習もしていたろうが初心者らしい採集が相変わらず続いている。近似種のヒメヨツスジハナも富士山には2度行っているがヨツスジハナとして決め付けて見ていないのが実情。人気blogランキングへ!
2005/08/24
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8月14日久しぶりの単独で早く到着しすぎたので夜間採集後、1時間仮眠して起きると雨が降っていた。2日夏休みをやり過ごしての出撃だっただけにショックが大きい。仮眠した場所の庭木としてあったノリウツギには5時30分だというのに、雨だというのにマルガリータがついていた。少雨になったので決意してレインウエアを着て入山。何本かの登山道を彷徨ってようやくみつけたのがスーパーノリウツギだった。カミキリで埋まった花をルッキングするだけで9種は確認できたので撮影しまくってから目ぼしいのを摘んで、まずは♂個体。Lepture regalis BATES,1884 オオヨツスジハナカミキリ体長20-29mmハナカミキリ族日本産44属のうちヨツスジハナカミキリ属日本産は17種体色、上翅の色彩とも非常に変化し、黄赤褐色~赤褐色と黒色の2色から成るものから全体黒色のものまであるが、一般的には北方へ行くほど明色がかり 西南日本ほど黒化する傾向がある。前胸は釣鐘状 後角は強く突出 背面は頭背部よりはまばらに点刻されて微毛を非常に密に生やすが、 屋久島産はまばら。上翅は♂♀ともやや直線的に後方に狭まるが屋久島産は細め。 背面は小さく密に点刻されるが屋久島産はまばら。 端はやや斜めにえぐられ気味に切られて内・外角とも突出する。触角は♂でも上翅端にまったく届かない。後脛節は♂の内縁には稜があるが、♀にはない。第5腹節は♂ではU溝状、♀は平たい。成虫は夏期に出現 リョウブとノリウツギの花を特に好む。 針葉樹の伐倒木にも飛来する。寄主植物:マツ科、スギ、ヒノキ分布:沖縄以外雨が上がり晴れたとたん虫が忙しく飛び廻るようになり上部に目立つ大型個体を採ろうと掬うが♀は肢の力が強いのか他のカミキリのように簡単に落ちない。でかい!今年は巨大ヨツスジハナを何頭も見てきたがやはり別格だ!一緒に入れておくとヨツスジハナ同士ですぐに交尾を始めるがオオヨツに乗るヨツスジハナはいない。♂のオオヨツを入れると交尾を始める。ほとんど似たカミキリだがやはり別種のようで交雑しないようだ。複数頭採れたのでそんな観察して遊ぶ余裕があった。人気blogランキングへ!
2005/08/22
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8月21日土曜東北での灯火後、その足でそのまま西へ向った。完徹での移動は脳は麻痺していたが体は大丈夫のようだった。N林道からダートを抜けてF林道を下る。途中、カミキリ情報館の池修館長と偶然お会いした。挨拶もそこそこの別れ間際に先方の同行者ネキさんが飛翔個体を捕らえた。Monochamus nitens BATES,1884 シラフヒゲナガカミキリ体長19-28mmヒゲナガカミキリ族日本産14属のうちヒゲナガカミキリ属日本産は10種上翅は凹凸があり、立ったやや長い毛で覆われる点が特徴。前胸は側突起が強大だが先端はやや丸まる。 背面は浅く小さく点刻されるものから虫食い状のものまで変化。 前・後方はしばしば横しわ状。 通常は前方に1対の白~黄紋と側突起の基部辺に縦紋を持つ。上翅は基部辺を除けば非常に浅く点刻されて強い光沢を有する。 褐色の細毛で密に覆われる。 白~黄白色の小紋をほぼ全体に不規則に散らす。触角は♂で体長の2倍以上。 ♀は1.5倍を越えない。♂の肢は長く、前符節は発達して側方に髭状の毛を長く伸ばす。成虫は夏期に出現 針葉樹の新しい倒木を好み、時に多数が来集している。寄主植物:ウラジロモミ、アオモリトドマツ、シラベ、トウヒ、カラマツ分布:北海道、本州中央山地(ブナ帯上部-トウヒ帯)本種との出会いはこのような形となったが珍種ではないので高山帯針葉樹林でそのうちまた会えるだろう。美麗種でとても可愛い。人気blogランキングへ!
2005/08/21
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8月14日自分で見つけたスーパーノリウツギでの出来事。ブチヒゲカミキリ採集前にまったりとした赤色の虫を採った。てっきりこれがイガブチだと思っていたが触角の斑がない。アカハナかと考えたがすぐアカハナも採れて比べると触角の鋸歯がないので違う。大きいのでセアカかとも思ったがセアカの赤色♀も採れてしまい、これとも違う。判らずじまいだったが、帰宅後調べてすぐに判った。Konoa granulata BATES,1884 オオハナハナカミキリ体長15-23mmハナカミキリ族日本産44属のうちオオハナカミキリ属日本産は1属1種の日本特産種体は黒上翅は赤色前胸はいくらか横長。 前縁部がくびれる。 後縁は横に凹陥。 正中部前半と正中部両脇が浅く凹むが 正中部後半には多少とも縦隆が認められる。 背面は密にやや不明瞭に点刻されて金毛で覆われる。上翅は幅広い ♂では後方に直線的に狭まる。 ♀では両側ほぼ平行で端近くで丸く細まる。 背面は密に小果粒と短い赤色微毛で覆われる。 端はまっすぐ、あるいはやや斜めにえぐられ気味に切断される。 内・外角とも明らか。触角は♂では上翅の4/5前後に達する。 ♀では上翅の1/2をやや越える程度。肢は♂では太く頑強で後脛節は反る。 ♀では♂より一見して細く、後脛節は直線状。成虫は夏期に出現 特にノリウツギやシシウドの花を好む ブナの立ち枯れにもよく飛来する。寄主植物:ブナ、ダケカンバ、モミ分布:北海道、本州(ヤブツバキ帯-ブナ帯)結局、1♂2♀を得た。アカハナ系を並べて見ると違いが判りやすかったが、現地での初見では他の赤色を含め、全く判っていなかったのが実情である。昨日のブチヒゲは2頭と書いたが生体持ち帰りが2頭いた。4頭と訂正する。イガブチも並べて比較してみたい。人気blogランキングへクリック!
2005/08/20
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8月14日12日からブラリ採集2泊3日の予定だった。今年初めて雨で中止にした。ようやく降雨確立が下がったので深夜2時出発、日帰りで出撃した。西か北か行き先選定が難しかったが当初の予定通りの場所へ行ったのが運のつきだったのか、朝5時半から雨が降りだしてしまった。小振りになった6時半仕方なくレインウエアを着る。車から覚悟を決めて山へと入って行く。見つけたスーパーノリウツギは雨でも虫が一杯だ。7時半、いきなり夏の日差しが戻る。そして狙いの一つを手に入れた。Corymbia variicornis DALMAN,1817 ブチヒゲハナカミキリ体長14-21mmハナカミキリ族日本産44属のうちアカハナカミキリ属日本産は3種イガブチヒゲハナカミキリとともに触角4-6,8節の基部が黄色な点に特徴。体は黒上翅は褐~赤色のものが多いが、 黒赤色から全体黒色のものまで現れる。頬は複眼より明らかに短い。前胸背はアラメ状に大きく密に強く点刻され 長い立毛で非常に密に覆われる。上翅は密に点刻されて黒色短毛が密に覆う。 端は弧状にえぐられて内・外角ともに認められるが突出しない。触角は6-10節がいくらか鋸歯状。 末端節はしばしば明らかな偽節を生じる。 ♂は上翅端直前に達する。 ♀は上翅の3/5を越えない。後脛節は前脛節と同様で内側にも微毛を密布する。成虫は盛夏の頃に最も多く出現 ノリウツギの花を特に好む マツ科の立ち枯れや伐倒木によく飛来する。寄主植物:アカトドマツ、アカエゾマツ、オオシラビソ、シラベ、トドマツ分布:北海道~本州中部現地ではイガブチか迷ったので持ち帰って同定。たくさん採れた気がしていたが2頭のみでそれぞれ別の種だった。るどるふ師匠から脛節の違いを教えて頂き、決定した。するとイガブチハナが欲しくなった。花が末期だがなんとか見つけたい。人気blogランキングへクリック!
2005/08/19
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7月18日また同じゴトウヅルの花から新たな虫を得た。1株で20種以上いたことになる。Anoploderomorpha cyanea GEBLER,1832 ルリハナカミキリ体長11-15mmハナカミキリ族日本産44属のうちルリハナカミキリ属日本産は3種美しい種で体の大部分が緑~青藍~紫の強い金属光沢を持つことにより他種と容易に区別できる。前胸背は小さく点刻される。小楯板は三角形。上翅は大きく密に点刻される。 小楯板両側の隆起はあまり斜めとならず、 その内角は90度より明らかに広い。 端はさまざまに変化する。♂の触角は上翅端にほぼ達する。♀の触角は上翅の2/3-3/4に届く程度。台湾には別亜種Anoploderomorpha cyanea izumiiを産する。成虫は夏期に出現 ノリウツギ、ウド類、ショウマ類などの花に普通だが 西南日本ではそれほど多くない。寄主植物:ミズナラ分布:沖縄、鹿児島、北九州各県、香川、岡山、大阪、京都、滋賀、 和歌山、神奈川、千葉、茨城以外の都道府県何度見ても美しい虫だ。今一番のお気に入りの虫♪その後追加したかったが見つからない。人気blogランキングへクリック!
2005/08/18
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7月2日富士山にて遭遇以降必ず山の花にはいる虫だった。翔ぶ姿は最も蚊に間違えやすく飛び立ちも最も早くじっとしてくれない。Parastrangalis lesnei PIC,1901 ニョウホウホソハナカミキリ体長8-11.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちニョウホウホソハナカミキリ属日本産は3種体は黒。腹節は黄褐~褐色から全体黒色まで変化。肢は通常前・中腿節と端部を除く後腿節が明色。上翅は会合部と側部、端部が黒色な他は濁黄~黄褐色だが ごく稀に全体ほぼ黒色の型も出現する。側頭は幅狭いがタテジマホソハナ属よりよりは広い。頭背は密に点刻されて正中部にはかすかな稜を持つ。前胸背はやや釣鐘状。 前縁後でやや弱くくびれる。 後角はほとんど突出しない。 背面はかすかに盛り上がって非常に密に点刻され、 後角付近に淡色毛を生やす。上翅は♂でわずかにえぐられ気味に、 ♀では直線的に後方に狭まる。 端は斜めに丸味を帯びて切断状。♂の触角は上翅端を越えるが、♀はわずかに届かない。成虫は夏期に出現 ショウマ類やノリウツギなど各種花を訪れる優占種。寄主植物:モミ、アカマツ分布:本州、四国、九州ニョウホウって頭に残る語彙だけどどんな意味なんだろう?自分は山屋なので女峰としてみたが人名なのか?地名なのか?ちと判りかねる。人気blogランキングへクリック!
2005/08/17
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7月25日それと思って採集した個体がhakonensisだった。7月31日やはりhakonensisしか得られない。8月14日ノリウツギでこの属を得るたびに確認していく。そしてこれが深山であると確信できるものを得た。 Idiostrangalia contracta BATES,1884 ミヤマホソハナカミキリ体長10-14mm(腹端まで)ハナカミキリ族日本産44属のうちミヤマホソハナカミキリ属日本産は3種体は明色から黒色までさまざまに変化するが腹部は低地のものほど赤褐色がかり 逆に高地のものほど暗色がかる傾向。通常は前頭と頭胸背正中部は明色だが後者は黒化する型がある。触角は♂では複眼は大きい。頭背は非常に密に点刻されて正中部には細いが長い溝がある。前胸は前方に細い筒状だが側部中央で多少とも膨らむ。 前縁後はほとんどくびれない。 後角はほとんど突出しない。 背面は弱く盛り上がる。 非常に密に点刻されるが 正中部後方には点刻されない光沢ある条を有する。上翅は中央後方に向って強く狭まる。 中央後方から端に向けて角翅は離れる。通常♂♀とも第4腹節の大部分が露出する。♂触角は6端節で小さく、 7-10節端で大きく強くえぐられるが♀ではえぐられない。成虫は初夏から盛夏にかけて出現 特に日陰のショウマ類の花に訪れる。寄主植物;サワフタギ、タンナサワフタギ分布:本州、四国、九州ハコネホソハナカミキリは個体数が少ないと図鑑にあるがミヤマホソハナカミキリの方が見つけるのが容易でなかった。上唇の色が明色なのがミヤマと非常に分りやすいのでかなり探してようやく見つけた個体である。前胸背の特徴も出ている。人気blogランキングへクリック!
2005/08/16
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7月18日薪置場に彼はいた。7月31日ノリウツギの花に彼はいた。何の変哲もないカミキリに感じる。ジョウカイボンをモデルにした仲間だからだろうか? Leptura latipennis MATHUSHITA,1933 ハネビロハナカミキリ体長16-18.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちヨツスジハナカミキリ属日本産は17種♂でも上翅が両側ほぼ平行という体型は本属の中では特異である。体は黒触角と脛節、符節は見た目に黄褐色上翅は全体黄褐色から基部を除いて黒色まで変化するが 北海道産を除けば全体黄褐色のようでも 会合部に沿って暗色を帯びる。前胸背はやや密に点刻されて短い黄~赤黄色の微毛を生やす上翅は♂で長くて♀は短い 非常に細かく点刻されて短毛を密生させる 端は斜めにえぐられ気味に切られるが 内角はほとんど認められず 外角も突出しない。触角はやや短く、♂で上翅の2/3-3/4に達する程度。 ♀は2/3に届かない。♂の脛節は後半で膨らむ。成虫は晩春から盛夏に出現 ノリウツギなどの花に集まる 広葉樹の伐採木によく飛来する寄主植物:各種の広葉樹深夜から夜までの日帰り強行採集から戻りました。2泊3日の予定が天候不良で残念です。外灯、花、土場、登山、夜土場とこなしましたが一日ではかなり厳しいですね。温泉に浸かり釜飯を平らげた後、仮眠してから渋滞を避けて未明に帰京しました。渋滞前に帰ろうというのが一般の考え方ですが遊び人は皆が帰ってからと思考回路が組み込まれてます(笑)夏休み終了。これから実家へ家族と帰省します(これは休みじゃない気がする)。夏もシーズンも終わってしまいました。寂しいですね。8月一杯blog続けます。人気blogランキングへクリック!
2005/08/15
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7月25日上州山地ブナ帯はソリダ採りの人で賑わう。誰でも簡単に採れるネキの登竜門だ。♂が次々飛来して確保したのち立ち枯れ上方でも明らかに♀と判る大型が飛来した。どんどん下りてくるので採りやすい高さまできたときに慎重に網を仕掛けた!♂で網の使い方をマスターしたので容易に捕らえることができた。クワガタもこうやって採れば外すことはないと今頃気がついた。29mm特大サイズが手の内にあった。感動!Necydalis solida BATES,1884 オオホソコバネカミキリ体長11.5-30mmホソコバネカミキリ族日本産1属のうちホソコバネカミキリ属日本産は11種体は黒腹部は全体明色から黒色まで変化肢は最も明色化しても後腿節端と後脛節端は黒 最も黒化しても符節を除く前肢、中・後腿節の基部と 端を覗く中脛節は明色触角は全体黒色から1-5節が明色なものまである上翅は完全に黒色から明色まで変化する。北海道のホソコバネ、ウスリーホソコバネに似るが 複眼の中央後方の背部の湾入はより弱く ♀では複眼がやや小さく 前胸背は前方が強くくびれ、強い光沢を持つ。上翅は♂♀とも幅よりやや長い 端は広く丸められ 背面は中央でやや大きく点刻されるが 端部は小さくきわめて密に点刻されて小毛を密生する。触角は通常♂でも腹端に届かず、 ♀では第3腹節に届き 4節は1節とほぼ同長。成虫は初夏から晩夏にかけて出現 稀に♂が訪花することもあるが ブナ、ダケカンバ、シラカバ、ミズナラの立ち枯れに多く飛来する。 中部・関東の山地では少なくないが 本州南岸山地や四国、九州では少ない。寄主植物:ブナ、ミズナラ、イタヤカエデ、ダケカンバ、ヤシャブシ、 コシアブラ、サワグルミ、ニガキ分布:本州(ブナ帯)、四国、九州トガリバもギガンも来年は確実に採ってみよう!サハリンは判らない。今日狙うはずだった黒のアルマンも雨、雨、雨。虫採りに終わりはない。人気blogランキングへクリック!
2005/08/14
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7月16日いろいろ採れた薪置場の下の方に2頭の死体を発見。採ったと言うより見つけたということ。カビており春産卵に来たものと推測される。ビニール小袋に封印して持ち帰ったがさらにカビ進行。多分、このカミキリだろうと思うがいや違うとの意見も頂戴したいと思う。Phymatodes testaceus LINNE,1758 チャイロホソヒラタカミキリ体長8-15mmスギカミキリ族日本産6属のうちチビヒラタカミキリ属日本産は5種上翅と肢全体が黄褐~褐色と、上翅が青藍~紫藍色の金属光沢を帯び、腿節の肥大部が暗~黒色の2型に分れ、両型とも前胸は赤褐色だが、上翅が藍系の型は背面が黒化する個体もしばしば出現する。前胸は側縁がきれいな弧状、 背面はややまばらに点刻され、 正中部後方と中央両側に低く滑らかな丘を持つ。上翅は両側ほぼ平行。 非常に小さく点刻されて均一に微毛を生やす。触角は♂では上翅端を越えるが♀では届かない。後符節は他チビヒラタ属に比べれば一見して長く、 第1節は2+3節より、2節は3節よりそれぞれ明らかに長い。成虫は晩春~初夏に多く出現 各種の広葉樹のやや乾燥した薪に好んで集まり 夕刻時に最も活発に活動する。 灯火に飛来することもある。寄主植物:コナラ、ミズナラ、アベマキ、リョウブ、カエデなど分布:北海道~島根、広島まで人気blogランキングへクリック!
2005/08/13
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7月16日初めてこの種と出会い、同時に3日間数多くの個体を見たので珍しくないものになってしまった。7月25日、7月31日と3週連続で出会うことが出来た。一昨日のカタキハナと間違えた種である。上画像の右がカタキハナと間違えた上州で得た大型個体。右の♂が信州で得た個体だが7月31日の武州ではこの斑紋ばかりだった。下画像も7月16日に信州で得たものだが特徴的な2タイプだ。Leptura arcuata PANZER,1793 ヤツボシハナカミキリ体長11.5-17mmハナカミキリ族日本産44属のうちヨツスジハナカミキリ属日本産は17種極端に変化に富んだ種類で、従来主に中部山岳や東北日本のものに上記の亜種名を当て、関東低地以西のものに対してツマグロハナカミキリを当ててきたが、両亜種を区別できない地域や両型の得られる地域もあって、2種類には事実上分けられない。また両型は、概して後者の体がより太く、肢も太い等の点から別種関係にある可能性もあるが、独立種と認められるだけの差異は見出せない。頭胸部は黒、触角は基部ほど暗色で先端ほど黄色となる個体が普通だが、 全体ほぼ黄色あるいは暗色の個体も出現し、肢は常に中・後腿節は黒色だが、他の部分は黄~黒色まで変化が見られ、上翅も見た目には全体黄褐~濁褐色(ただし常に会合線と端は黒色)から まったく黒色のものまである。頭胸背は細かに非常に密に点刻されて黄色毛で密に覆われる。上翅は非常に細かに点刻されて、 だいたいの傾向としては黄色地に黄色微毛が、 黒色時には暗色毛を生やす。 ツマグロハナ型の場合にはほぼ黄色あるいは全体暗色毛の場合も多く、 また両型の交わる地域では黒色地に一面金色毛を生やすこともある。触角の長さは♂♀大差ない。♂の後脛節は後方が膨らむが♀ではほぼ直線状。成虫は晩春から夏にかけて出現 各種の花に普通である。寄主植物:各種の広葉樹と針葉樹。分布:沖縄以外全体が黒色個体だとクロハナカミキリと見分けが難しい。通常は触角先端部が明色である点や前腿節の基部が明色なことで分けられる。上翅の点刻が非常に小さいことや体が細長いこと、前胸背に密な長毛がないことで区別する。とあるが、現状クロハナ類の見分けにも窮している状態だ。いつになったらすぐに判るのだろうか?人気blogランキングへクリック!
2005/08/12
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7月27日高尾のケーブル上駅が終了後しばらくして覗くと構内に悠然と歩いているカミキリがいた。8月6日関東と東北の県境の山上で灯火を張った。終了間際にこれが飛んできた。Apriona japonica THOMSON,1878 クワカミキリ体長35-45mmシロスジカミキリ族日本産2属のうちクワカミキリ属日本産は3種クワ類やイチジクの害虫としてよく知られている種類。前胸は側突起が強大で先端は非常に鋭い棘状。 背面は数列の横しわ状だが変化が大きい。小楯板は舌状、端はしばしば湾入する。上翅は長く、両側ほぼ平行。 肩部は突出し、その端は突出した果粒を伴って丸まらない。 基部辺の果粒は小さいが非常に数多く、 通常は基部1/4を覆う。 微毛は普通淡黄色。 端は内角が長く棘状に突出するが 外角は角ばるかせいぜいごく短く突出する程度。触角は明らかな2色状で、 第4節以降の各節では白色部は暗色部よりも小さくならない。♂は第5腹節端が広く切断状、♀は2山状。成虫は夏期に出現 クワやイチジクの枝を好んで後食 灯火にもしばしば飛来する。寄主植物:クワ科、ニレ科、バラ科など広葉樹の生木。分布:本州、四国、九州、及びその周囲の離島桑の木が減ったせいかキボシ、トラフともども低地で見かけることが少なくなった。外灯でも見たことがなく、ようやく今年みつけることが出来た。ウルトラ普通種のはずなのだが。人気blogランキングへクリック!
2005/08/11
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ヒワラさん、るどるふさんのご指摘により当カミキリはヤツボシハナカミキリと判明しました。タイトルも堅木花より肩黄花に変更しました。7月25日春に狙ってずっと採れなかった虫をようやく拝むことができた。やはりノリウツギの花掬いだ。 Leptura femoralis MOTSCHULSKY,1860 カタキハナカミキリ体長11-14.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちヨツスジハナカミキリ属日本産は17種背面が強く丸味を帯びる特徴ある種類である。体は通常黒、前肢特に前腿節は明色、上翅は肩部が多少とも黄褐~褐色だが、全体黒色の型や全体褐色の型もあり、後者は腹部の大部分と触角、前胸の背面中央以外、中・後腿節除く肢まで褐色となる。前胸背はほぼ釣鐘状だが前方で側縁が膨れ、 その後方で抉られ、 後角は大きく突出、 前縁後と基部のくびれは弱い。上翅は猫背状に丸められ、 端は強く斜めに切られるが内角は認められず、 外角もほとんど突出しない。触角は♂では上翅端に達し ♀では上翅の3/4-4/5に届く。後肢は短く、脛節はほぼ直線状。成虫は春~夏に出現 ミズキ、ノリウツギ、ウド類など 各種花を訪れるが、概して平地では少ない。寄主植物:未知分布:沖縄以外人気blogランキングへクリック!
2005/08/10
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7月25日狙いはネキダリスsolidaオオホソコバネそんな中で地元のおじさんが別種を狙っていた。あのキツツキがついた穴に産卵しに潜って出てこないんだよそう教えてくれ、一緒にさらに30分を待った。出てきたらあげるからと遅い昼食に出掛けられた。とは言っても20m戻った森の広場だけど。赤い個体がブナ上部の穴に入っていくのを確認。これを待とう!待つこと1時間・・・その間、solidaは次々飛来する。網の使い方を教わったので容易にネキは捕らえることが出来た。しかし赤いそれは出てくることはなかった。Leptura thoracica CREUTZER,1799 セアカハナカミキリ体長18-25mmハナカミキリ族日本産44属のうちヨツスジハナカミキリ属日本産は17種全体黒色の♀と、頭胸部と触角が黒以外は暗赤色がかる♂♀とが通常で後者の赤色型には時に上翅基縁部や肩部後方が黒くなるもの、前胸背の一部が赤化するものも出現する。黒化型はややオオヨツスジハナカミキリに似るが 太短い体と短い触角で区別できる。頭背はオオヨツスジハナカミキリよりまばらに点刻されて毛が少なく 正中部には細いが明瞭な溝が走る。前胸背はややまばらに点刻。 基部はオオヨツスジハナより凹まない。上翅は大きく点刻され、赤色型でも微毛は暗色。 端は切られるが内角はほとんど突出しない。触角は短く、♂で上翅の1/2を越える程度。 ♀では届かない。 3節は1節より短い。肢はオオヨツスジハナより短い。♂の第5腹節後半はU溝状だが深くはなく♀では平たい。成虫は夏期に出現 時にノリウツギの花にも来るが だいたいはブナや針葉樹の立ち枯れで見かける。寄主植物:アカトドマツ、アカエゾマツ、モミ、ブナ、 センノキ、ダケカンバ、オヒョウなど分布:北海道、青森~岐阜のブナ帯上部、 京都、兵庫、鳥取、広島、山口、徳島などこの木がこの山での御神木らしい。8月になれば増えるらしい。赤い個体を見てみたい。ブチヒゲ、イガブチヒゲ、オオハナにも逢いたい。盆前に再度訪れてみようと思う。人気blogランキングへクリック!
2005/08/09
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7月25日上州山岳下部のノリウツギの花掬い。華奢なカミキリが入っていた。ハコネホソハナやドウボソでも肢はしっかりしているがこの種は弱いようで後肢が折れてしまった。一昨日(8月6日)のコバネカミキリはもっと弱くて肢がぼろぼろ取れてしまった。Chloridolum loochooanum GRESSITT,1934 ミドリカミキリ体長12-19.5mmアオカミキリ族日本産3属のうちオオアオカミキリ属日本産は5種色彩変異があり、背面は通常緑色だが 北地では唐金色がかる個体が多く、 屋久島産は頭胸背が強く青色がかる個体も出現。 北アルプス白馬方面には青藍色の個体が生じる。。前胸は背面が全体横しわ状、隆起部は特に認められず、小楯板はほとんど点刻されないで無毛。上翅は♂では両側が狭まるが ♀はほぼ平行。 ややアラメ状に点刻されるが近似種より明らかに粗い。触角は♂では通常8-9節で、 ♀では10節で上翅端を越す。肢は細長く、非常に華奢。成虫は平地では5月頃に 山地や北地では7-8月に出現。 ノバラやノリウツギなど各種花を訪れる。寄主植物:モミ、トドマツ、アカマツ、クヌギ、コナラ、ミズキなど分布:沖縄以外採ったときは青藍色だったが酢エチ処理後通常色となった。人気blogランキングへクリック!8月まで
2005/08/08
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7月24日上州山岳下部でのノリウツギを掬う。前週の信州でも次週の武州でも得られた種であるがスリムで素敵なカミキリだ。 Idiostrangalia hakonensis MATSUSHITA,1933 ハコネホソハナカミキリ体長10-12.5mmハナカミキリ族日本産44属のうちミヤマホソハナカミキリ属日本産は3種体は黒、腹部は♂では第1節が前・後縁を除けば明色な型が通常、 ♀は変化が多いが通常は第1-2あるいは3節までが 各前・後縁を除けば明色。前頭は一部明色がかっても上唇は常に黒色、頭胸背も常に黒色、上翅は会合部と端、側部が暗色だが肩は明色。頭胸部は頭背正中部の溝と前胸背正中部後方の無点刻部は ともに不明瞭となる傾向があり、上翅もほぼ同様だが明色部は灰黄がかる。 肩部はミヤマホソハナカミキリのようになで肩にならず いかり肩となる。触角はミヤマホソハナカミキリよりも暗化する個体が多く、 特に基部数節はしばしば暗色。 ♂は7-10節の各端が小さく弱く抉られるが♀では通常。♂は第4腹節がほぼ露出するが♀はその端が露出する程度。成虫は夏期に出現 日影のショウマ類の花を好む。 ミヤマホソハナカミキリよりも局地的で個体数も概して少ない。寄主植物:未知分布:本州(ブナートウヒ帯)、四国、九州 人気blogランキングへクリック!
2005/08/07
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7月25日前日上州へ採集に行ったばかりだが車を使用して準本拠の柏地区に向った。電車移動と違うのは虫のいる場所へも寄れること。造園屋の伐採木置場を見つけた。タマムシくらいしか目に付かない。とそのとき、ハチが動いたように見えたのを見逃さない。材裏にそれは隠れていた。Chlorophorus quinquefasciatus CASTELNAU et GORY,1841 ヨツスジトラカミキリ体長14-19.5mmトラカミキリ族日本産14属のうちクロトラカミキリ属日本産は17種体は黒だが、腹部の大部分、触覚、肢などは赤褐色。上翅には黄~橙黄色微毛を生やす。前胸背の黒斑は帯状に側部に届き、 その前・後方には黄~橙金微毛で広く覆われる。 (沖縄本島産は赤色微毛の個体が多い)上翅の基部後方のC状紋は肩紋と中央黒帯に連結し、 大部分の個体は小楯板直後で左右繋がる。 中央黒帯は会合部に沿って大きく前方へ伸びてC状紋と連結する。 沖縄本島産は黒色部の発達が著しい。触角は概して♂では上翅の中央黒帯端に届くが ♀ではその帯の前半に届く程度。成虫は5-9月に出現。 各種の花上や伐採木に普通。寄主植物:各種の広葉樹、スギ、クロマツ分布:茨城以南の太平洋岸各県、福井、鳥取、 四国、九州、沖縄 普通種においてはトラフカミキリと双璧の格好良い虎だと思う。別の意味においてはムネマダラトラやキンケトラが素敵だけどコトラ、オオトラへの序章かもしれない。人気blogランキング 8月末まで続けます。
2005/08/06
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7月24日ネキの採集を終えブナ帯から林道を下っているとオニグルミが何本も実っていた。これに出会えていないのでとにかく葉を掬いまくった。網の中に見つけた時、沸々と喜びがあふれてきた。 Menesia flavotecta HEYDEN,1886 オニグルミノキモンカミキリ体長6-10mmトホシカミキリ族日本産17属のうちキモンカミキリ属日本産は3種通常は発達した黄紋からキモンカミキリと区別できる。複眼下片は♂ではその下の頬の4倍以上 ♀は2倍以下の長さ。前胸背は正中部すぐ両側に1対の黒条が現れる他は 黄色微毛で密に覆われる。上翅は♂で後方に両側直線状に細まるが、 ♀は両側ほぼ平行。 端は斜めに切断されて内・外角とも角張るか短く棘状に突出。 大きな黄紋は左右が会合部で繋がり、 しばしば前方2紋と後方2紋はそれぞれが繋がる。触角は肢とほぼ同色の明るい黄褐色。 概して♂は第9節で、♀は第10節で上翅端を越える。成虫は5-8月に出現するが6月頃に多い。 オニグルミの生葉を後食し、その伐採木に集まる。 山間地や内陸盆地に多いが、東京や横浜など大都会周辺でも得られている。寄主植物:オニグルミ、サワグルミ分布:以下の地域以外に生息 近畿、宮城、千葉、富山、 山口、福岡、佐賀、長崎、鹿児島、沖縄トホシ族は夕方に伐採木に集まることを前週に学んだがやはり生葉にもいた。2頭しか得られなかったので1頭を相棒見習いにプレゼント。人気blogランキング 8月末まで続けます。
2005/08/05
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7月17日標高1000mほどの集落の薪置場でいるだろうと予想された虫を見つけた。Menesia sulphurata GEBLER,1825 キモンカミキリ体長6-10mmトホシカミキリ族日本産17属のうちキモンカミキリ属日本産は3種複眼下片は♂で非常に大きく、その下の頬の4-5倍前後の長さ。 ♀では約2倍かそれ以下。前胸はほぼ筒状。 背面は両側に1対の白~黄条と 正中部後端に小白~黄紋を備える以外は黒色。上翅は両側ほぼ平行だが後方で広がる。 端は多少とも斜めに切断状、 内・外角とも角ばるか短く棘状に突出。 4対の黄紋(時に白紋)は会合部で離れ、 端直前の紋は通常丸く、 各紋は黒色部上の毛よりも明らかに太い微毛で覆われる。触角は多少とも明色がかるが肢よりも暗色。 ♂♀とも第8節端辺で上翅端を越す。爪は付属物を欠く。成虫は6-8月に出現 オニグルミやサワグルミの生葉を後食し、 またそれらの伐採木に好んで集まる。寄主植物:オニグルミ、サワグルミ、ヌルデ、ウルシ、 シナノキ、シオジ、アカシデ、トチノキなど分布:沖縄以外人気blogランキング 8月末まで続けます。
2005/08/04
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7月16日山荘から少し下った場所にカラマツ伐採木置場がありまずはヒゲナガカミキリを見つけたが目的は本種である。昨日紹介したオオマルクビヒラタカミキリよりも希少だ。 Asemum punctulatum BLESSIG,1851 ヒメマルクビヒラタカミキリ体長9-16mmマルクビカミキリ族日本産6属のうちマルクビヒラタカミキリ属日本産は2種触角が短いことと細長い体つきとからケブカカミキリとともにコメツキダマシ科甲虫に似た感じがある。色彩は赤褐色から黒色まで変化が大きいが 常に上翅は前胸より明色。体はやや平たい。肢はオオマルクビヒラタカミキリよりも細くて華奢。上翅は上記種より長く、両側はほぼ平行。 前胸背は整然と大きく点刻され光沢を持つ。 大きな横しわがない。触角は♂は上翅の約1/2に達し、10節は4節とほぼ同長。 ♀は触角が上翅の1/3以上には達せず、 10節は4節よりも明らかに短い。成虫は主に春から初夏にかけて出現 各種針葉樹の伐倒木に集まる。 夕刻よく飛翔する性質を残しているものの 夜間にはあまり見かけず灯火にも飛来した例を聞かない。 北海道や東北地方には普通だが、表日本での採集例は少ない。寄主植物:アカトドマツ、エゾマツ、カラマツ、アカマツなどマツ科や ヒバ、アスナロ分布:北海道、青森、岩手、山形、福島、 栃木、群馬、長野、山梨、静岡、岐阜人気blogランキング 8月末まで続けます。
2005/08/03
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7月16日先ずはサハリン捜索。サハリントラップを覗くとカラフトホソコバネならぬ巨大コメツキがついていた。と思ったらカミキリらしい。 Asemum striatum LINNE,1758 オオマルクビヒラタカミキリ体長10-19mmマルクビカミキリ族日本産6属のうちマルクビヒラタカミキリ属日本産は2種ヒメマルクビヒラタカミキリとよく似ているうえに同所に分布。特に小型個体は同定に注意。全体的により大型で体も幅広く、特に前胸背に艶を持たず上翅の縦すじは強く肢はそれほど華奢でない。色彩型が認められ、黒色の原型のほか、 上翅が赤褐色~褐色の型が普通で、両型の中間型も生じる。外部形態から♂♀を見分けるのは意外に難しいが、 ♂は触角が上翅の1/4~1/3に達し、 第5腹節の幅は長さの2.5倍以上である ♀は触角が上翅の1/4を越えず、 第5腹節の幅は長さの2倍以下 ♂より肢が細いことにより区別できる成虫は4-8月に出現する 春から初夏にかけて多く、盛夏の頃は少ない。 各種針葉樹の伐倒木に集まる。 夕刻よく飛翔する性質を残しているものの 夜間にはあまり見かけず灯火にも飛来した例を聞かない。寄主植物:クロマツ、アカマツ、エゾマツ、カラマツ、モミ、トウヒ、スギ分布:北海道、本州(ヤブツバキ帯-トウヒ帯)、四国、対馬3日間サハリンポイントを広くチェックするも結局出会うことはなかった。唯一見つけたのがこのカミキリだけだった。人気blogランキング 8月末まで続けます。
2005/08/02
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7月16日スミイロハナに惨敗して宿への移動中での最下部の集落に製材所をみつけ最後のチェックをかける。夕方遅い時間であったのと外材のような大丸太だったので期待は薄かったが、なぜかクロトラが飛んできた。そして池修さんが目立つ奴を見つけた。擦れた個体だが充分美しい。 Eutetrapha chrysochloris BATES,1879 ハンノアオカミキリ体長11-17mmトホシカミキリ族日本産17属のうちシナカミキリ属日本産は3種緑~金緑色の美しい色彩を持つ。前胸は両側が中央辺で少し膨らむかほぼ平行。 側面に1対の大黒紋を持つ。 背面は正中部後方で通常は隆起するほか 中央辺に1対の低い隆起をしばしば備え2個の黒紋を現す。上翅は♂で細型。 側面は上端の隆条が鋭角状に発達し その下方の隆条は鈍いが明らか。 背面は強い金属光沢を有する鱗片を密生し 3対の黒紋を現すが後方の鈎状紋は時に上下に2分される。触角は第3節を除いて単色状。 通常は♂は第9節で ♀は第10節辺で上翅端を越すが変化が大きい。♂は前・中肢の爪に付属物を持つ。成虫は5-8月に出現 オヒョウやシナノキの生葉を後食 各種伐採木に集まるほか、灯火にも飛来する。近畿以東の基亜種と西日本亜種に分れるが 通常は別種を思わすほど形態差が著しい一方、 分布の接点周辺ではその差が不明瞭となっている。本基亜種は上翅端外角は棘状に突出。 上翅の黒紋はより発達。 触角はより短くなる傾向。基亜種分布:北海道~近畿寄主植物:ヤナギ科、クルミ科など各種の広葉樹人気blogランキング 8月末まで続けます。
2005/08/01
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7月24日上州のブナ立ち枯れ、下生えのセリ科の花にたくさんいた。本日7月31日高所のノリウツギの花にも多く見られた。あまりカミキリチックな感じのしない虫だと思う。Corennys sericata BATES,1884 キヌツヤハナカミキリ体長11.5-16mmハナカミキリ族日本産44属のうちキヌツヤハナカミキリ属日本産は1種体はほぼ黒。上翅や前胸背の真紅色の微毛は死後次第にうす汚れた色となる。前胸背はやや釣鐘状で側部中央が少し膨れ、 後角はほとんど広がらないで肩部に達せず、 前縁後はくびれ、 後縁も帯状に広く凹陥し、 正中部後半には点刻されない縦の部分がある。上翅はさほど広がらず 背面は平たくなく、 非常に密に微毛で覆われ、 端は両翅合わせて丸い。触角は♂では上翅端に達し 2-5節が長毛で密に覆われ 5-10各節の端外側はやや鋭角状。 ♀では上翅の2/3に届く程度。 1-8節が長毛で覆われ 各節は筒状。後符節は一見して短い。成虫は6-8月に出現 ノリウツギなどの各種の花を訪れるほか、 ブナ等の立枯れにもしばしば飛来する。寄主植物:ヤナギ科、ブナ、ダケカンバ分布:沖縄以外ほぼ全国真紅の個体が上記説明どおり死後薄汚れた色になるのが惜しい。昆虫採集の必要性・認知を!人気blogランキングへクリック!
2005/07/31
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