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今回もネタ不足解消記事です。(笑) 先般購入した型落ちデジカメ「Nikon COOLPIX B500」で手持ちの腕時計を撮影してみました。撮影した時計は、ドイツのアリスト社製「4H50ブループラネット」(ベルトは社外品のシャークスキン)で、中のムーブメントは1970年代のロンダ社製マイクロローター自動巻「AR2538」です。所謂オールドムーブメントを使用した時計という事になります。 時計全体の写真は綺麗に撮れていると思います。二枚目のムーブメント全体の写真も、まぁまぁ。けれども、マイクロローターの拡大写真になると、ちょっと荒っぽい感じになってしまっています。この辺はコンデジの限界かも知れません。私の写真撮影テクニックの問題もありますが・・・。orz でも、素人写真でこれくらい撮れれば十分かなぁ。一応、私の趣味の範囲で使用するカメラとしては合格という事にします。 で、このカメラを先日来色々弄っているのですが、弄れば弄るほど物足りない面が出てくるのがコンデジという奴で、贅沢を言わなければ良いのですが、ああしたいこうしたいと考え始めると、どうしても一眼カメラ級にならないと出来ない事とかが出て来ます。・・・こりゃ、金がいくらあっても足りんわ。(笑) 設備より先に腕だろ、腕! ま、そんなこんなで。[久しぶりの時計ブログは此方 Click!]
2020.05.20
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毎年恒例の世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド2013」(バーゼルフェア)が、来月4月25日から開催されるのですが、本来その場で初披露されるはずの各社の新製品が既に大量に報道発表されています。それらは、時計専門情報サイトで見る事ができます。 「2013 Basel/SIHH Forum」 バーゼルフェアはまだ一ヶ月も先なのに、事前にこれだけ多量に新製品発表が行われるのは、過去のバーゼルフェアではちょっと記憶にありません。毎年こんなでしたっけ? 今年は、高級ブランドだけの見本市である「SIHH」が既に1月に行われ、4月のバーゼルまでに期間がかなり空きますから、各ブランドがバーゼルまで待ち切れずに報道発表だけは先にやってしまうという流れになっているように見えます。 雑多なブランドが混在し一般客も多く来場するバーゼルフェアを嫌った幾つかの高級ブランドが、バーゼルから独立して始めた見本市が「SIHH」で、そこには商談関係者と報道関係者しか入場できず、いわゆる「お高く留まった」見本市になっています。ですから、この「SIHH」の影響で、バーゼル関連の報道発表時期等が早まってきているのだとしたら、私個人としては、ちょっと苦々しい思いが湧いてきます。「お金持ちに振り回される一般大衆」というような姿に見えて嫌なんです。 とは言え、どのみち現地で現物を見られる訳でもないので、私としては報道発表時期が何時になろうと、何の影響もありません。事前発表が多いと、本番のバーゼルフェアが始まるワクワク感が希薄になるだけです。(笑)[ワクワクする時計ブログは此方 Click!]
2013.03.15
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先日は中華コピーの時計ムーブメントの記事を書きましたが、今回はそのコピー元のオリジナルのムーブメントをご紹介したいと思います。上の写真がオリジナルのETA社製「Cal.6497」です。 下の写真の中華コピー機と良く見比べていただきたいのですが、上の写真で赤い四角で囲った部分が、かなり違っている事がお分かりになると思います。 赤く囲った部分は、時計の精度を決める言わば心臓部分で、ここの良し悪しで時計の性能が決まります。で、中華コピー機の方は、ここの造りが非常に簡素で、精度を出すには不利な形式になっています。一方本物の方は、追い込んで精度を出すために調整しやすい構造になっています。 この機械のオリジナルの初出は1930年代ですから、コピーであっても特に違法という訳ではありませんが、心臓部分でさえ簡略化し、あくまで低価格で製造しようという意図が中華コピー機の方には伺えます。とても20万円超の時計の機械とは言えません。 見た目のデザインだけでほぼ勝負が決まってしまうファッション界とは言え、幾らかの機能性を持った道具としての性格がある時計というアイテムをリリースするのであれば、価格なりの中身を備えた製品を販売してもらいたいものです。 そして消費者側も、ちゃんと中身を判断できるだけの眼力は備えておきたいところです。[本物の時計ブログは此方 Click!]
2013.03.03
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写真は、標準モデルでも20万円オーバーで販売されている某ブランドの時計を裏から見た様子です。シースルーバックになっていて、中の機械が見えます。この機械は、熱心な時計ファンならパッと見で直ぐにお分かりになると思いますが、スイスのETA社製「Cal.6497」の中華コピーです。 この手の中華コピー機械を載せた機械式時計と言えば、一般的には数千円から数万円、少なくとも5万円以上で売ったら、ほとんどボッてるとしか言えない代物です。ネタや冗談のオモチャ感覚で買うならともかく、人に見せて自慢できる物ではないというのが、時計マニアの間での常識的な評価です。 この時計が、20万円超で販売され、且つ何人もの日本人有名人も着用するほど人気なのだそうです。 「【有名人・芸能人】愛用腕時計」 日本人も舐められたもんです。ってか、これを自慢げに着用してる有名人って、時計の事なんて何にも知らないんだなって思います。 いやぁ、デザインは面白いと思うんですよ。でも中華ムーブメントはナシでしょう。噂によるとこのブランドの時計は故障が多く、修理も困難だと聞きます。それに、20万円超の時計で、本物のワニ革ではなく、型押しの牛革ベルトを使うなんて、バカにしているとしか思えません。 20万円超の小売価格なら、本物のスイス製「Cal.6497」を使って、本物のワニ革ベルトだって付けられる価格帯です。価格設定がメチャクチャです。 まぁね、ブランドのマーケティング戦略の勝利とも言える人気だと思うのですが、マーケティング戦略だけで中身を伴わない時計なので、流行が過ぎれば二束三文です。 気を付けましょう。[本物の時計ブログは此方 Click!]
2013.03.02
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さて、新しい年を迎えましたので、今年の抱負を分野別に記しておきたいと思います。まずは時計編です。 今の所、現実的な範囲で欲しいと思う時計が思い浮かびませんし、時計弄りにしても手詰まりなので、今年の記事内容も昨年と同様に、ネット上で見つけた各種の情報関連を中心に書いていく事になりそうです。 記事のボリュームとしても、当面は今のペースのままになりそうです。 ただ、それだけでは少し物足りないので、今年は些細な事も出来るだけ書いてみようかと思っています。例えば、革ベルトにミンクオイルを塗ってメンテナンスしたとか、人様の時計ブログの紹介記事とか、そういう身近なネタでも積極的に書き残していっても良いのではないかと。 別の言い方をするならば、他方の煙草記事の方が、そういう些細な記事が現実的に多くなって来ているので、時計分野に於いても些細な記事を書いてバランスを取ろうというコンセプトです。 まぁ、大きな機械式柱時計が、ゆっくり振り子を揺らして時を刻んで行くように、今年ものんびり構えていようかと思っています。[今年の時計ブログは此方 Click!]
2013.01.02
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さて、2012年も残り僅かとなりましたので、ここらで今年のまとめに入りたいと思います。まずは時計編です。 今年のこのブログでの時計テーマの記事は、全く見るべきものがありませんでした。海外ニュースサイトにある新製品情報へのコメントばかりで、自分の時計に関しての記事は殆どありませんでしたし、もちろん新たな時計コレクションも増えませんでした。 いやぁ、ブログの名前にそぐわない中身の薄さです。orz ただ、今年は心を揺さぶる時計に出会わなかったというのもあります。新品でも中古でも、手の届く価格帯で「コレはっ!」と思う時計がありませんでした。 時計界全体としては、各メーカーオリジナルの機械を搭載した機種が増えていく方向で、それはそれで好ましい状況ではあるのですが、逆にそれは時計価格の上昇を招いており、その価格上昇は世界的な不況と円高による影響を受ける事なく進行しているように見受けられます。多分、新興国の新たな富裕層と、不況知らずのお金持ちを顧客とする事によって、価格が支えられているのでしょう。 つまり、面白い機械式時計は、庶民の時計ファンには手が出せないモノになりつつあるのかも知れません。 もっとも、自分の目も肥えてしまい、ちょっとやそっとの機種では心が動かなくなっているという面もあるのでしょう。「時計に目がない」マニアから、「時計にうるさい」マニアに変貌しつつあるのだとも言えます。 まぁ、とにかく中身のない一年だった事は、素直に残念がるべきでしょう。来年は、もう少し何とかしたいものです。[目の肥えた時計ブログは此方 Click!]
2012.12.26
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ジュネーブ国際高級時計展(The Salon International de la Haute Horlogerie : SIHH)は、3月とか4月とかに行われる世界最大の時計見本市「バーゼル・フェア」に不満を抱いた幾つかの高級時計メーカーが、「バーゼル・フェア」を飛び出して独自に始めた時計展なのですが、最近だんだんとその開催時期が早まっているような気がします。 以前は、バーゼル・フェアの直前くらいに開催され、取材陣等もSIHHとバーゼル・フェアを一続きで取材していたように思います。ところが、何時の頃からか定かではありませんが、この頃はかなり早い時期に開催されるようになり、今回の「SIHH 2013」などは2013年1月21日から25日までの開催という事になっています。これでは、例えば日本から取材に行くような人達は、非常に長い期間スイスに滞在するか、2回に分けてスイスに行かなくてはいけません。これはかなりシンドイ状況のように思います。 SIHHで展示される新製品の発表も、随分と早くから行われていて、確認できた最速の発表は何と今年の10月26日に行われています。本番の約三ヶ月も前です。 Pre-SIHH 2013 - Ralph Lauren Sporting World Time - Oct 26, 2012 04:32 PM 「こういう風潮ってどうなんだ?」というのが正直な感想です。 私としては、「今年の新製品」という形で、SIHHもバーゼルも一つの時計雑誌特集でまとまっていた方が分かりやすくて好きなのですが、SIHHとバーゼルの開催時期がこれだけ離れていると、特集は2回に分かれてしまいます。新製品を眺めるのが分散されると、ワクワクした気分も分散され、何となく盛り上がりに欠けます。 それに、SIHH参加ブランドの「私たちは特別なのだ」という雰囲気作りが、ちょっと行き過ぎているようにも感じます。もう少し時計界全体の「まとまり」という事を意識しておかないと、時計界全体そのものの地盤沈下を招いてしまうのではないでしょうか。実際、日本の若者達は携帯で時間を見る事が多く、腕時計を着用する人が減ってきています。 自らの特別感の演出のために、全体市場を壊してしまう結果になるのではないかという危惧を抱いてしまいます。 う~む・・・。[特別な時計ブログは此方 Click!]
2012.12.19
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先日、馴染みの時計店からゼニスのパンフレットが届きました。何やらフェアをやるとの事で、そのPRのためでした。 送られてきたゼニス社のパンフレットは、全12ページほどのリーフレットで、特にパイロット系のクロノグラフを中心に紹介している物でした。 ・・・こうして改めて今のゼニスのラインアップを見ておりますと、一頃より随分と 地味 硬派になったなぁと感じます。元々は今のような硬派なラインアップだったのを、前社長が一気に派手派手路線に切り替えて、かなりブイブイ言わせていたのを記憶しています。 ちょっと前に今の社長に代わってからは、ゼニスは再び硬派路線に戻り、オープンハート系統の派手な機種はすっかり少なくなりました。私個人としては、硬派なゼニスも良いですが、派手なゼニスも嫌いではありませんでした。ゼニスの派手さには、そこはかとなく品があったように思うのです。今のゼニスの時計デザインは、少し硬派過ぎて、遊び心が足りような気もします。 ただ、まぁ、「エル・プリメロ」ムーブメントをベースにした10振動三針ムーブメントをリリースしたりとか、面白い展開も始まっているようですし、昔の機種を懐かしがっていても前には進めないでしょう。 今後のゼニスにも期待したいところです。[期待できる時計ブログは此方 Click!]
2012.10.19
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ランゲ&ゾーネの「プール・ル・メリット」の組み立て作業の動画です。 いやぁ、鎖引きってのは萌えますよねぇ。解けるほどに弱まる主ゼンマイの駆動トルクを補正し、歩度を安定させるための機構ですが、それを腕時計のサイズにまで押し込めてしまうのは凄い事です。 現代の腕時計で鎖引きの機種を買おうとするとトンデモない事になりますが、昔の懐中時計やデッキウォッチなら、動作品を入手するのも無理な話ではなくなります。 何時かは手に入れたい機構です。[凄い時計ブログは此方 Click!]
2012.05.28
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【10年保証・3年損害補償】安心と信頼のアフターサービスですA.LANGE&SOHNE ランゲ&ゾーネダト・グラフ メンズ プラチナ/403.035 今、高級時計が売れているそうです。 毎日新聞WEB版の記事「景気回復、ホンモノ? 高額品堅調でも実感ゼロ」 まぁ、景気云々という部分は置いといて、こういった記事で、ランゲ&ゾーネやジャガー・ルクルトといった時計ブランドの名前が出てくるのは、大変珍しい事のように思います。ロレックスやフランク・ミュラーは普通の人でも知っていると思うのですが、ランゲにルクルトとなると、時計に興味のない人だと殆ど知らないのではないでしょうか。 そういう意味で、時計マニアとしては、ちょっと嬉しい記事です。 景気に関しては、まぁ、我々庶民とは関係のないところで回復の兆しが見えてきているようで、ニコニコなのは元々お金持ちの人ばかりと、そういう事のようです。orz[嬉しい時計ブログは此方 Click!]
2012.04.06
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2012年を迎えまして、今年の抱負なんぞを書き留めておこうと思います。まずは、時計編です。 昨年は古い中古の時計を一つしか入手できなかったので、今年は新品の時計を一つは入手したいと考えています。 もちろん欲しいのは機械式時計なのですが、今年はそれほどマニアックな時計でなくてもいいかなと思っています。 実は、時計を買ったり売ったりしていく中で、最近の自分の時計コレクションには、汎用時計ムーブメントメーカーであるETA社の今の主力ムーブメントであるCal.2824系とCal.2892系を搭載した時計が一つもない事に気付いたのです。マニア的には、これらのムーブメントの時計は軽く見られがちで、私もついつい早くに手放してしまう傾向があります。 けれども、これらの機械は汎用ムーブメントとして多くの時計メーカーに採用されている訳ですから、それなりに優秀なムーブメントでもあります。これを持っていない状態というのは、やはりマニアとしてはいかがなものかなと思う訳です。 という事で、今年の時計分野での目標は、「新品ETAポン時計を一個買う!」という事にしたいと思います。(笑)[今年も時計ブログは此方 Click!]
2012.01.02
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いよいよ今年も残り僅かとなってきましたので、ここらで今年の「まとめ」なんぞを書き留めておこうと思います。 まずは、今年の時計分野に関してです。 今年は、時計分野に関しては、ほとんど何もなかった年にしてしまいました。新たな趣味である「喫煙」に時間と資金をつぎ込んだために、時計の方に振り分ける部分が全くありませんでした。 新たな趣味を見つけた直後の時期というのは、そこに集中して資源を投下しますので、従来からの趣味の方面に投下される資源が少なくなってしまうのは当然なのですが、それにしても、ほとんどゼロという状態は少し極端だったかもしれません。 そうした中にあって、時計分野で特筆すべき事項は、やはり「キングセイコー」を入手した事です。昔の機種とは言え、セイコーの高級機種を手に入れたのは初めてですし、機械も非常に魅力的な物でした。 ・・・でも、まぁ、まともな時計ネタがコレしかないなんて・・・orz ブログのタイトルの割には、時計ネタが少なかったので、少々反省しております。単なるアフィリエイトの商品紹介でも良いから、時計ネタをもっと書くべきだったかも知れません。記事内容のバランスは見直す必要がありそうです。[今年も後僅かの時計ブログは此方 Click!]
2011.12.27
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ランゲ&ゾーネの31日巻き腕時計「ランゲ31」の動画は初めて視たのですが、これって、分針が10秒毎のステップ運針になってるんですね。知りませんでした。 この時計では、31日ものパワーリザーブを確保する強力な主ゼンマイのトルクを、中間に別のゼンマイを咬ませる事により一定のトルクに平均化してテンプに伝えていると聞いているのですが、中間ゼンマイを巻き上げる間隔が10秒なのだそうで、そこからこういった運針になっているのだろうと思います。 ランゲ31のムーブメント解説 面白いですねぇ。 こういった時計がもっと量産され、現実に手に届くような価格になってくれれば、言う事はないのですが・・・。(笑)[言う事ない時計ブログはコチラ Click!]
2011.10.17
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ドイツのランゲ&ゾーネ本社から届いた書簡には、こんな書面が入っていました。ランゲ&ゾーネグランドサクソニアオートマチック307.032 まぁ要は、今年の新作について登録会員専用のHPを開設したので見に来てねという内容なのですが、取締役のヴィルヘルム・シュミットさんの印刷でない直筆サインが入ってますので、かなり気合が入っています。 気合が入っているとは言え、実際にサイトに行ってみますと、それほど情報満載で凄いという程でもなく、・・・う~ん、セレブな雰囲気は味わえるかなぁ。(笑) ランゲのサイトというのは、私の個人的な印象から申し上げると、元々大した情報量がないです。冊子として配布されるカタログ以上の情報はほとんどないのではないかと思っています。 で、今回の新サイトも、驚く程の内容は、正直言ってありませんでした。 訪問ついでに、自分の登録情報を少し修正したのですが、その記入欄に、他社製品の所持情報だとか、どんな時計に興味があるのかとか、そういった質問欄もあり、どうやら顧客のより細かいデータを収集するのも今回の目的のようです。 まぁ、顧客をしっかり取り込むマーケティング努力という事だと思うので、そういったものに踊らされるのが好きではない私としては、個人的にはあまり気持ちの良い物ではありませんが、・・・まぁ、ランゲならいいかなって感じです。[セレブな時計ブログはココ Click!]
2011.07.21
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驚いた事に、ドイツ・グラスヒュッテのランゲ&ゾーネ本社から書簡が届きました。ランゲ&ゾーネ 233.026 1815WGカワ 手巻 ランゲ関係のPR文書は、いつもだったら馴染みの時計店から送られてくるのですが、今回はドイツ本国から直接送られてきました。しかも、ご丁寧な事に、宛先が手書きの綺麗な漢字で書かれています。明らかに手馴れた筆跡です。本社の日本人スタッフが書いたとは思えないので、外注だとは思うのですが、わざわざそんな事をするなんて、かなり大胆です。 いったい何の文書なんでしょう?つづく[綺麗な時計ブログならココ Click!]
2011.07.20
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機械式時計とパイプには共通点があるように思います。機械式時計は、手間がかかりますし、上手に付き合っていかないと正確な時間を知ることができません。既に時代遅れと言われていたりしますが、それでも愛好家から愛され続け、今尚、新しい製品が続々と発売されています。その昔、時計は全て機械式でした。そこに突如クォーツが登場し、市場を席巻しました。クォーツ時計は、持ち主が手間をほとんどかけなくても正確な時間を表示し、且つ大量生産によるコストダウンによって非常に安価に購入できます。けれども、こうしたクォーツ時計は結局人々から愛される存在ではなくなってしまいました。100円ショップにさえ並ぶような時計は、平然と使い捨てにされ、また、手を抜くことに慣れてしまったオーナーは、返って時計の手入れ等をしなくなり、それが余計に時計の短命化を招いています。クォーツ時計は、自らの首を絞めてしまっている存在に見えます。パイプ喫煙は、手間がかかりますし、上手に吸わないと美味しい煙草が味わえません。既に時代遅れと言われていたりしますが、それでも愛好家から愛され続け、今尚、新しいパイプが続々と発売されています。その昔、庶民の喫煙の主流はパイプでした。そこに突如紙巻煙草が登場し、市場を席巻しました。紙巻煙草は、喫煙者が手間をほとんどかけなくても喫煙でき、且つ、道具がほとんど必要ないため、何時でも何処でも手軽に喫煙できます。けれども、こうした紙巻煙草は徐々に人々から愛される存在ではなくなってきています。手軽な喫煙を実現した巻紙は、煙草から味と香りを奪い悪臭を放ちます。また、手を抜くことに慣れてしまった喫煙者は、吸殻を手軽にポイ捨てすることが多くなりました。これらは、嫌煙家を生み、禁煙ブームを生じさせてしまいました。紙巻煙草は、自らの首を絞めてしまっている存在に見えます。こうした世の中で、昔ながらの機械式時計は時計の良さを思い出させてくれ、昔ながらのパイプは煙草の良さを思い出させてくれます。当代随一の独立時計師フィリップ・デュフォーさんが熱烈なパイプスモーカーであるのも、なるほど、こうして考えると頷けるものがあります。[人気煙草ブログと人気時計ブログはコチラ。Click!]
2011.04.03
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長らくご無沙汰いたしておりました。m(__)m まだまだエネルギー充分という状態ではありませんが、だらだらと再開だけはしておこうかと・・・。 で、まぁ、この半年間、時計趣味に関して酷いスランプに陥っておりまして、未だに脱し切れていないということでして。 そのスランプの原因なんですが、とにもかくにも「オールド懐中」に手を出してしまったのが、最大の要因なんです。 某Yオクやイーベイとかを覗くと、この写真のような「パテック18K無垢三針・ウルフティース&ムスターシュアンクル&勾玉式調整」クラスの懐中時計が、ほんの数十万円で買えてしまうわけです。上手く行けば、30万円台で買えたりもします。 もちろん、そうした場で購入すると、保証があるわけでもありませんし、はずれを引いてしまう可能性もあります。第一、通常売買だと「利益」が乗るわけですから、ショップさんの価格設定がボッタクリというわけではないですが、それにしても・・・。 ましてや、現行腕時計のこうしたクラスになると、価格もまさに「雲上」、とても手が出る範疇ではなくなってしまいます。 ・・・要は、現行新品腕時計は、機械の面白さに比べて高いぞ! っと。そうして、現行の時計に傾ける情熱が薄らいでしまったというわけです。(T_T) それじゃぁ、どうするか・・・? 機械式時計が嫌いになったわけではないので、相変わらず時計で遊んでいたいのですが、「高い」と感じるような出費は避けたいところです。 ・・・ということで、今日からしばらく、私のこの半年間の苦悩について記していこうと思います。
2008.01.14
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私は古い懐中時計をネットショップさんから買ったことがありません。買おうと思ったことも滅多にありません。 理由は簡単です。商品ページにムーブメントの写真が掲載されていない場合がほとんどだからです。 古い懐中時計を購入する際、ムーブメントの状態はもちろんのこと、石数や受板形状、レギュレーターの方式などの細かい仕様の違いで、評価が変わってきます。売価の設定が妥当なものかどうかは、ムーブメントを見てみないと判断ができないのです。 古い懐中時計を販売しているネットショップさんのページでは、それが掲載されていることがとても少ないのです。 例えば写真のものでも、グリュエンの1920年代の「ベリシン」だということは分かるのですが、同じ「ベリシン」でもいくつかの種類のムーブメントが存在したはずですし、ましてこのページでは、ケースが金無垢なのか金張りなのかさえ分かりません。 これでは、購入するのにかなりの勇気が必要です。 逆に、ネットオークションでの古い懐中時計のページでは、中のムーブメントの写真が掲載されることが多いです。例え、仕様についての記載が一切無くても、ムーブメントやケースの詳細な写真があれば仕様はおおよそ分かるので、安心して購入することができます。 ネットオークションでも、ムーブメント写真が掲載されていないものは、極端に入札が少ないようです。 と、いうことで、未だに頭の中から懐中時計が抜けきれていない私でありました。・・・次の懐中が今年の最後・・・、にしたいなぁ。(笑)
2007.06.29
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スタンド型のルーペですと、視線に合わせて見える箇所が自由に動く訳ではないので、決まった作業を続けるには向いていますが、あっちこっちを見たりするには向いていないです。かと言って、目に装着するキズミの類は、メガネの人には不便です。 そこで登場するのが、写真のようなヘッドタイプのルーペです。 装着した姿は、多少笑いを呼びますが。(笑) 両目を使えるというのもイイですね。片目を瞑るというのもけっこう疲れますから。 ・・・でも、こういうのを着けて時計をいじっている姿って、あんまり想像できないと申しましょうか・・・。
2007.06.26
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例えばブルガリなんかはどうでしょう・・・。 ・・・う~ん、スミマセン、私、正直言ってブルガリはノーマークなんです。(^^ゞ あ、でも、ディアゴノ・チタンなんかはカッコイイなとは思いますし、アショーマあたりの上位機種でムーブメント的にアーだコーだの話は聞き及んでもおります。 私、個人的には、宝飾系の時計の中ではブルガリが一番コテコテしているというイメージを持っています。お堅いスーツの仕事中には着用できそうにないという感じです。でも、逆にプライベートの派手なシーンには、良く似合うのではないでしょうか。 ・・・やっぱ、ノーマークのメーカーを題材にすると、話が浅薄になっていけませんな。(笑)
2007.06.10
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宝飾系なら例えばショパールはどうでしょう。 某時計雑誌の最近の記事によると、現在の世界市場において、ショパールの時計における男性用機械式時計の占有率は、本数ベースで40%を超えているそうです。これは驚きです。なぜなら、日本の市場を見る限り、ショパールの男性用機械式時計がそんなに多いとはとても思えないからです。 実際、日本のネット通販サイトでショパールを検索すると、多分9割以上が例のハッピーシリーズです。あの一発アイディアデザインのクォーツ時計も、決して悪い時計ではないと思うのですが、世界市場では日本市場ほどは占有率が高くないという訳です。 そういう意味で、ショパールにとっての日本の市場は、まだまだ遅れているということなのでしょう。 私は個人的には、ショパールのL.U.C.マーク3が好きなのですが、今年はそれのSSモデルが出て、価格的にかなり買いやすくはなってきたので、かなりそそられています。それに自社クロノやら何やらのことも考え合わせると、「宝飾系メーカー」という位置付けも見直さなければならなくなる日が近く訪れるかもしれません。 そして、ショパールの男性用機械式時計の取扱店が増えて更に買いやすくなってくれば、日本の市場も変わってくるのでしょう。期待したいですね。
2007.06.09
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宝飾系時計メーカーでは、エルメスの最近の動きが著しいですよね。 馬具の製造から出発したメーカーですけど、最近は宝飾・時計でも有名になってきてます。スイスのムーブメントメーカー「ボーシェ社」に資本出資して、良質のムーブメントの調達を確固たるものにした話は、昨年けっこう話題になりました。 ボーシェ社は、かのパルミジャーニ・フルリエ社の時計のムーブメントの製造を担当している高級ムーブメントメーカーです。ここの機械がエルメスの高級ラインの時計に入ってくる訳ですから、かなり期待が持てます。 まぁ、庶民の手の届くところの時計はそれなりなんですが、モノとしては割りと良い方になるのではないかと思っています。個人的には、クリッパーとか好きだったりします。 ところで、エルメスの時計を作っている「La Montre Hermès S.A.」のHPって、ご存知の方はいらっしゃいませんか? エルメスの本国HPに時計のラインアップが見当たらないので、全体像が掴めなくて・・・。
2007.06.08
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宝飾系時計メーカーということでいくと、今最もメジャーなのはカルティエということになるのでしょうか。時計メーカーとしての歴史、今の知名度、ラインアップの質と量・・・、どこから見てもトップクラスなのだと思います。 飛行機を操縦するのが趣味だったサントスさんの注文に応えて作った時計が、男性用腕時計の先駆けとなったという逸話は特に有名ですよね。これが、おおよそ100年も昔のことなので、いかに歴史があるかということですよね。 時計のデザイン・組み立ては良しとして、ムーブメントについてはどうなのでしょう。この辺の歴史は残念ながら私は調べきれていません。現在のカルティエは、多分ムーブメントの製造設備は自前では持っていないのではないかと思っています。 ただ、自社専用超高級ムーブはあるようなので、小規模な工房程度はあるのかもしれません。そして、生産料のほとんどは外部委託と・・・。 こういう体制というのは、宝飾系時計メーカーは昔からなので、何も珍しい話ではないですよね。機械オタク的には、少々もの足りませんが・・・。(笑)
2007.06.07
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オークションなどで古い懐中時計を眺めていると、よく目にする宝飾系のブランドはやはりティファニーですね。 懐中時計が隆盛を極めた最後の時代=1920年頃に世界で最も豊かだった米国を代表する宝飾店がティファニーということになるのでしょう。 当時のティファニーの懐中時計の機械を見てみると、アガシやパテック、トーション、バセロン、IWCなど、すごいメーカーのものが多く使われています。メーカーとしての規模がより大きかったであろう当時の米国メーカー=エルジンやウォルサム、ハワードなどは、なぜかティファニーの機械としてはほとんど見かけません。同じ国のブランドとしてライバル関係にあったからかもしれませんし、当時のアメリカにはまだ欧州に対するコンプレックスがあったのかもしれません。 当初ティファニーは機械も自製していたようなフシもあるのですが、高精度懐中時計の象徴たる鉄道時計には手を出していないようですし、あくまで宝飾店としてのスタンスを貫いていたように見えます。 この辺は、ドイツの宝飾店・ヴェンペと大きく違うところです。ヴェンペはドイツ時計業界にあって非常に大きな地位を占めていました。時計技術研究を推進したり、あるいは自らのブランドの時計をドイツ軍(=実用時計の頂点)に納入したり、先進時計メーカーとしての側面が強かったようです。 世界恐慌、第二次世界大戦、クォーツショックという逆風の時代を経て、現在のティファニーの時計は往時のような輝きを保つことには失敗しているように見えます。こと現在の宝飾系時計ブランドとしてみると、カルティエやピアジェ、ショパール、ブルガリ、エルメスの方が上をいっているように見えます。 高級時計ラインへの注力の話もチラホラ耳にしますが、かつての神通力を復活させるのには、まだまだ時間がかかりそうです。
2007.06.06
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私の知合いに、リストバンドの上から腕時計を着ける人がいます。ブレスやベルトが直接肌に触れるのを嫌うとか、汗対策という意味では良い方法かもしれません。もちろん、フォーマルな服装には似合いませんから、いつもできるという訳ではありませんが。 写真のような迷彩模様のリストバンドなら、ジンとかのミリタリーな時計に似合いそうです。また、もっと一般的なリストバンドであれば、ダイバー系のスポーツモデルあたりが似合いそうです。 ただ、リストバンドと組み合わせる際には、ベルトの長さをだいぶ長くしなければならないので、そのための専用ベルトを用意するか、長さ調整の幅が大きいものを選ばなければなりません。まぁ、一般的なNATOベルトとか、ベルクロのベルトなら何とかなりそうです。 プライベートでは結構使えそうな方法だと思います。
2007.06.04
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そもそも私がなぜブレスが得意でないのか・・・。簡単には長さの調整ができないとか、感触が固いとか、いろいろありますが、一番の原因はやはり汚れだと思うのです。 以前はブレスの時計を使っていたのですが、その頃は時計に夢中という訳でもなかったので、時計のブレスを洗うなんていうことは一度もしなかったのです。これはやっぱり良くないですよね。コマの間に、汗と埃と垢と金属の磨耗紛が混ざった黒いドロドロが堆積し、それが汚れとして手首に黒い跡を残します。 あの頃に写真のような安価な超音波洗浄機があったなら、私は今でもブレス派だったかもしれません。 え? 今はもうブレスに戻してもイイんじゃないかって? う~ん・・・、ブレスの時計って、革ベルトの時計より高いじゃないですか。それにベルト交換で気分を変えるってことも気軽にはできませんし・・・。 時すでに遅しってところでしょうか。(笑)
2007.06.03
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ベルトの汗・水濡れ対策ということでいくと、水が染み込まないものにするという方法の他に、染み込んでも大丈夫なものにするという手もあります。ナイロン製のベルトにすると、汗が染み込んでも簡単に洗濯ができるのでイイですよね。 ナイロン製のベルトは、使いっぱなしですと当然のように汗臭くなってくるのですが、外して洗濯すると再び快適に使えるようになります。ベルクロを使っているものですと、それが洗濯によって多少劣化しますが、使えなくなるほどではありません。またの縫い方の甘いものですと、やはり洗濯によって解れてきたりしますが、そうなったらそうなったで「使い込んだ味」と言えなくもないです。 ナイロンベルトは、NATOベルトが代表例ですし、カジュアルな雰囲気が強いですから、Tシャツ汗だくな姿にはベストマッチかもしれません。
2007.06.02
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汗や水濡れに強いと言えば、ラバー製のストラップもそうなのですが、何故か私はラバーのストラップがあまり得意ではないです。 切って長さを調節するタイプは、一度切ってしまったら元に戻せないというところに抵抗感がありますし、普通のストラップのようにバックルで長さを調節できるものは、小穴の耐久性が心配です。 そもそもラバーストラップは、古くなって材質が劣化してくると突然切れたりするので、それが一番心配だったりします。1~2シーズン限りの消耗品として使うという感覚でないといけないのかもしれません。 あのラバー独特の肌触りについては慣れの問題が大きいでしょうから、今から慣れておけば、汗だくの季節も快適に過ごせる・・・、かなぁ?
2007.06.01
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懐中時計用の金無垢チェーンは、現行商品ではなかなかないです。楽天内でやっと見つけたのが、左の写真。残念ながらYGではなくてWGでした。しかも273,000円って・・・。ヴィトンのマークなんて、いらないんですけど。(笑) 銀無垢のもの(右の写真)は見つかります。値段もまぁまぁ。銀細工は素人でも趣味で作るくらいなので、商品としても揃えやすいのでしょう。でも銀は黒くなってきますし、そもそもYGと色が合わないです。(T^T) ステンレス製の銀色またはメッキの金色のものなら、1,000円くらいからあるようです。実際に新品で買うとすると、この辺になるのかもしれません。 因みに、楽天内にはありませんが、市販のYG無垢チェーンは実はバンビから発売されています。20万円オーバーですけど。(^_^;) あ、あとセイコーのクレドール金無垢懐中時計用純正チェーンというのもあります。これも20万円クラス。加えて、金細工加工業者さんに時計店を通じて問合せをしたこともあるのですが、20~30グラム相当の18金無垢で作った場合、価格はやはり20万円クラスになるようです。 懐中時計用の金無垢チェーンを入手するには、やはりオークション等でアンティークのものを購入するのが最も安上がりのようです。
2007.05.28
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懐中時計を携帯する際に、時計に紐かチェーンをつけて持ち運ぶのですが、それを何にするかも意外に悩みますよね。 高価な懐中時計ですと時計にキズを付けたくないですから、チェーンは避ける方が多いようです。また、実用性と価格を考えて携帯電話用のネックストラップを使う方もいらっしゃるようです。 でも、やはり定番は組紐でしょうか。 懐中時計用組紐にもいくつかの種類があるようですが、使いやすいのは、やはり写真のように両サイドが輪っかになっているタイプだと思います。時計の落下防止を考えると、紐の一方を服装のどこかに結わえておきたいからです。 このタイプの価格をネット上で調べてみますと、オークションで1,000円ぐらいから、ショップ販売で3,000円前後、高級品で10,000円を切るくらいでしょうか。さほど高いものでもないようですから、1本持っておくのもよいのではないでしょうか。 ・・・でも、洋装の正装をする時の金無垢懐中時計には、やっぱり金無垢のチェーンを使いたいなぁと思うこともありまして・・・。(笑)
2007.05.27
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さて、金無垢の良い懐中時計を入手すると、持ち運び時の方法もこれまで以上に気を使いたくなります。単にポケットの中に入れておくとキズが入りそうなので、何か対策を打ちたいです。 そこで登場するのが、ジュエリー用のミニ巾着袋です。 当初は「懐中時計」をキーワードに探しましたが意外に見つかりませんでした。でも「巾着袋」と「ジュエリー」のキーワードで検索するとゴロゴロ出てきます。 大きさとしては、縦横10cm近くあるものが良いと思います。また、素材には十分に気を付けなければなりません。あまり廉価なものを買うと、袋の内側の感じに不安の残るものだったりします。スエードあたりの素材が良いのではないでしょうか。 巾着袋は持ち運び時のキズ付き防止だけではなく、保管時でのキズ付きや日焼けを防止するのにも使えそうです。まぁ、咄嗟に時間を見るということはできなくなりますが、せっかくの「金時計様」(笑)なのですから、時間を見るのに時間をかけても良いのではないかと思います。
2007.05.26
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アンティーク懐中時計の世界でも、パテック・フィリップが段違いに評価が高いですよね。 経営が途絶えることなく一貫して継続している数少ない時計メーカーの一つであるということもあって、費用さえかければ、どんなに古い時計でもメーカーで必ず修理が可能であるという点、なおかつ、常にトップクラスの高級メーカーであり続けた点、シリアルナンバー等の資料がほぼ完璧に残っているので、自分が持っている時計についてメーカーに問い合わせれば必ず分かるという点、などなど、なるほど査定が高くなるのも当然と言えるのではないでしょうか。 ただし、時計単体で見た時に、時代時代でパテックと同等あるいはパテックを越えるマイナーメーカー製の時計というのもあった訳で、そういうのは今では値段も安く入手できるので、時計として楽しむ分にはマニアに絶好の存在かもしれません。 私が今回落札した懐中時計は、実はそういう時計です。メーカー自体が現存しないので、あまり高い価格ではありませんが、時計そのものの出来としては、同時代のパテックにも負けない内容をもっている・・・、と思いたいなぁ。(笑)
2007.05.13
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ヤフオクなどに出てくるアンティークの懐中時計は、写真のハミルトンの他に、ハワード、ウォルサム、エルジンのアメリカ4メーカーが多いようですね。 当時、アメリカでの生産量が多かったというのもあるでしょうし、戦後の日本がかなりの親米であり続けたこともあって、かなりの量が日本に入ってきているのでしょう。グレードや保存状態もピンキリで、値段も比較的安価なこともあって、人気も高いような気がします。 それで、アメリカ製はとてもありふれているということで、私個人としては、あまり興味がわかないのですが、一つだけ気になるブランドがあります。ハンプデンです。 最終的には生産設備をロシアに売却して早い時期に消滅してしまったメーカーなのですが、それだけに玉数が少なく、あまり見かけません。 で、まぁ、性懲りも無く、ハンプデンの出物で注目しているのが一つあるのですが・・・。先日の懐中時計購入でしばらくは買えないです。(T^T)
2007.05.12
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質屋さんからの出物ですが、こういうのも売られてるんですねぇ。 ここまでスケスケにされると、ベースムーブが何なのか分かりませんが、テンプの受石に耐震装置がついているのと、テンプにチラネジがないことから、割りと最近のものだと思われます。ただ、ヒゲ持ちが肝臓型なので、かなり良い部類のムーブメントがベースになっているようです。 高級なムーブメントをベースにして、なお且つここまでスケスケにしたとなると、最近の時計であれば中古でも100万円近い金額は宜なるかなといったところでしょうか。 さて、私が突撃した○○なのですが、昨夜何とか突破しました。でも、ボロボロです。やはり最後に急激に値段が上がってきてしまいました。もう今年は終わったと言ってもいいくらいです。 モノの到着は来週水曜日の予定です。請う、ご期待!(笑)
2007.05.11
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先日来、アンティークもしくは中古の懐中時計を物色していますが、写真のようなのが楽天にありました。懐中時計の範疇に入れるべきかどうか微妙なところですが、面白い形態ですよね。 このヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、時代はいつのものなのか分かりませんが、これと同じ形態の時計は、ロレックスの現行機種にもあるようです。今日、ロレックス屋さんでチェリーニ・シリーズのカタログを見せてもらったら掲載されていました。(価格は聞き忘れました。) 容易に持ち運べて、置時計としても使えて、ちょっとおしゃれですよね。裏スケではないので、その部分での面白さには欠けますが、遊び心あるコレクションとして、“余裕のある方”(←ここ重要。(笑))にはよろしいのではないでしょうか。 ・・・ということで、ただ今、某オークションに突撃中。(笑)
2007.05.10
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日本国内のネット上で古い懐中時計を探すなら、ヤフオクが圧倒的に探しやすいのですが、楽天ショップでも丁寧に探せば全く無い訳ではないようですね。 写真のルクルト8日巻きなんていうのも面白いんじゃないでしょうか。べらぼうに高いですが。(笑) ショップさんがオークションでなく価格を決めて売りに出す場合は、どうしても一段二段高い売価が設定されますよね。中古と言っても、こういう場合はショップ独自の保障(6ヶ月とか1年)や、オーバーホール済みや磨き仕上げ済みといった特典が付いてきたりするわけですから、そういう部分も込みで買うようなものです。特に、実際に使おうと思って古い懐中時計を買うということであれば、こういう買い方をするのも悪くない選択だと思います。 逆に、冒険半分でコレクションや鑑賞用のために買うのであれば、無保証&現状渡しでも、格安で購入できる可能性があるオークションに突撃する方が面白いかもしれません。 ・・・ということで、某オークションに出ている某懐中時計に突撃するかどうか迷っている私でありました。(笑)
2007.05.09
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ゴールデンウィークも最終日になりましたので、そろそろ覚悟を決めて明日からの仕事に備えましょう。とは言え、まだ今日は休みですから、そこまでガチガチになる必要もないですが。 こういう日には、機械式アラーム時計がよろしいのではないかと思うわけです。アラームなんて言うと、時間に追われる日常を想起させますが、機械式の音ですと何故か癒されてしまうのです。 機械式アラーム時計と言うと、真っ先に思い出されるのがバルカンの「クリケット」ですね。2時位置にプッシュボタン、3時位置にリューズという独特の配置の自社ムーブは、とても有名です。 バルカン「クリケット」以外にも、旧A.シールド製デッドストック汎用手巻きアラーム(5振動Cal.1475系、6振動Cal.1930系)を使用したものはいくつかのメーカーから出てますし、やはり旧A.シールド製汎用自動巻アラームCal.5008を復刻させたラ・ジュー・ペレ製Cal.5900系を使った時計も多いです。 また、ジャガー・ルクルトは澄んだアラーム音を奏でる自社製アラームを持ってますし、ロシア製や中国製にもアラームがあります。更に、時代を遡れば、一つのリューズだけで時計とアラームの操作をすべて行なってしまえる腕時計(ランゲンドルフ社製「ランコフォン」)や、日本メーカーにもアラームはありました。 クロックでもそうですが、冷たい感じの電子音より味わい深い機械式のアラームの方が、やはり心が癒されると感じる方は多いと思います。時計の価格も、ミニッツリピーターなどの他の鳴り物系より安いですから、一つは押さえておきたいですよね。
2007.05.06
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ゴールデンウィークで散々遊んだ後、休みの最後の1~2日は本当に身体を休めるということも必要かもしれません。 そういう時には、リュージュのオルゴールが良いのではないでしょうか。 腕時計にオルゴールが仕込まれたものならボーグリ社から出ていますし、リュージュ社も発売する旨が今春発表されています。また、懐中時計に入ったものも、リュージュとボーグリの両方から発売されています。 無理に時計に絡めなくても、ストレートにオルゴールを楽しむのも良いと思いますし、思い切ってシンギングバードを手に入れるというのも捨て難い選択です。 でも不思議ですよね、デジタル制御された最新の音楽より、オルゴールのような素朴な音の方が癒されるなんて。
2007.05.05
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ゴールデンウィーク向けの時計ということなら、アントワーヌ・プレジウソのオートマタ付時計もいいかもしれません。オートマタの動きを堪能するなんてことは、時間に余裕のある時でないとなかなかできませんから。 で、いきなり余談なのですが、1~2ヵ月ほど前に、突然プレジウソの新品時計が大量に市場に出まわりました。もちろん、最新のモデルや超高額モデルではなく、少し前の比較的中下位機種ばかりだったのですが、いくつかのネットショップで半額に近いぐらいの価格で、ほぼ同時に売りに出たのです。 恐らく、何らかの理由で輸入元が在庫の一斉処分をしたのだと思いますが、「アワーズ・オブ・ラブ」や「ファイヤー・フライ」などの中下位機種の代表的モデルも放出されていました。まだ手持ちのあるネットショップもあるようなので、プレジウソの時計を買うなら、今が良いチャンスかもしれません。 オートマタ付きの時計なんていうものは、時計が貴族のための宝飾品だったころの名残りなんだと思うのですが、「時間を忘れてオートマタの動きに見惚れる」という、時計としては逆説的なことができるという意味で、休日に使うには最高の部類に属するのではないでしょうか。
2007.05.04
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さて、ゴールデンウィークも後半戦に突入です。心ゆくまで休日を謳歌したいものです。 休みの日ぐらいは少し「晴れ」な気分になりたいものですので、これまで「はっちゃけた」時計ということで、機能や運針方式で「はっちゃけた」ものを取り上げてきました。でも、そうでない時計でも「はっちゃけた」時計はあると思うのです。 伝統的に昔から作られてきたものなので、つい見落としがちですが、スケルトン時計あるいはオープンハートタイプの時計も、ある意味「はっちゃけた」時計だと思うのです。 スケルトン時計は、伝統的タイプということで、B級から超高級まで様々なメーカーで作られていますが、まぁ、あんまり高いモデルですと、着用時にある種の緊張感が漂いますので、リラックスしたい休日には少しリーズナブルなモデルの方が良いのでないでしょうか。 ということで、レビュー・トーメンのオープンハート・シリーズです。価格は20万円を遥かに下回りますし、レビューの自社ムーブを使っているということで、こだわり派の方にもお勧めできます。また、5.5振動のロービートは、リラックスしたい方にも最適です。 レビューの現行オープンハートは、41mmケースにアルファ針という組み合せですが、38mmケースにドーフィン針の前タイプ、34mmケースにリーフ型青針の前々タイプも、まだ新品で購入することができます。手巻きのレディースサイズモデルもあるので、ペアで着用するのも一興でしょう。 例えば、リゾート地でのスケルトン時計なんて、すごく似合うと思いませんか?
2007.05.03
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ゴールデンウィークの「谷間」に着ける時計は、はっちゃけつつも少し抑えた雰囲気の時計が良いでしょうということで、候補の一つとしてペルレのダブルローターのシリーズなんかも良いのではないかと思うのです。 ベースムーブメントのETA2892-A2は元々巻上効率はかなり良い方だと思うので、わざわざ別に小さなローターを付加する必然はないのだろうと思うのですが、そこはそれ、機械式時計なんていうものは・・・、ということで。(笑) 何年か前にペルレは経営者が代わって、最近は中高級ラグジュアリー路線を目指しているようで、このダブルローターを搭載した機種もかなり少なくなってきているようです。直近の機種は価格が上がってきてますし、今なら探せばまだ以前のダブルローターの機種を新品で購入することができるので、押えるなら今のうちでしょう。(残念ながら楽天ショップには在庫がありませんでしたが、ヤフオクには新品が何機種か出ているようです。) クリクリ回る小さなローターを表からいつでも見れるというのも、なかなか面白いと思います。
2007.05.02
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今日はゴールデンウィークの「谷間」ということで、私は出勤しましたが、多くの方が今日も休みという状態ではないでしょうか。世の中的には、やや中途半端な日ですよね。 こういう日に使う時計というのは、トータルとしてははっちゃけていても、パッと見、普通の時計に見えるというモノが良いのではないでしょうか。 ということで、ジャン・イヴの「セクトラ」です。 時分針同軸レトログラードというはっちゃけた機能の時計でありながら、遠目に見ると、いたって落ち着いたデザインです。丸っこいケースデザインに白文字盤、古風なスペード針というのが、落ち着いて見える要因なのでしょう。 でも一時間置きに分針がビュンと戻り、また昼の12時(夜中の12時も)には、時分針が同時にビュンと戻る様を見ることができるという、とても楽しい時計です。こういう時計が、ゴールデンウィークの「谷間」には最適なんではないかと思う訳です。 因みに、去年は縦型の時分針同軸レトログラードの「セクトラ2」も発売になってまして、これもなかなか良いのではないかと思います。
2007.05.01
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ゴールデンウィーク向けに少しはっちゃけた時計ということなら、ジャラルド・ジェンタの時計もイイかもしれません。 例えば、この連休中に家族でディズニーランドに行くなら、ミッキーのレトロファンタジーなんかは、あまりにベタではありますが悪くない選択だと思いますし、別のどこかリゾート地に行くのなら、もっと普通(?)のレトログラードも良いのではないかと思うわけです。 写真は、ジャンピングアワー・レトログラードミニッツですが、これぐらい抑えたデザインでも、こういう書体のアラビア数字インデックスなら、リラックスした雰囲気が出ますよね。 こうしたモデルは、慣れるまでは時間を読み取りにくいという話がありますが、休みの日ぐらい時間を知るのに時間をかけてもイイんじゃないでしょうか。
2007.04.30
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えー、ゴールデンウィークでございます。私は5月1~2日は業務なのと、休み中のお客様のアポがあるために、全くの休みという訳ではありませんが、まぁ、春の大型連休特有の雰囲気を感じてはおります。 春の休日ってのは、イイもんですね。 ということで、ゴールデンウィークに最適の時計って何だろうかということを、ツラツラと考えてみますに、このカルロ・ファラーラなんかは良いのではないかと。 フォーマルな時計ではくつろげませんし、ドレッシーになり過ぎて「ディナーパーティー」な雰囲気になると、せっかくの春の爽やかさが足りません。やはり、好天に恵まれた春の休日には、少々はっちゃけた時計というのが似合うような気がするわけです。 このカルロ・ファラーラは昨年発表されたモデルで、時針だけが例のはっちゃけた運針をします。 で、まぁ、これぐらいが丁度いいでしょう。分針も同じ運針をするモデルもありますが、やっぱ行き過ぎの感があるのかなと。これぐらいに抑えてある方が、気軽に楽しい気分を味わえるのでイイです。
2007.04.29
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上蓋付のワインディングマシンを自動巻時計の保管用として使う方も、けっこういらっしゃるのだろうと思います。でも実は、私はそれには基本的には賛同しかねると思っています。 毎日使っている時計を、使わない土日の間だけワインディングマシンにセットしておくというのなら問題ないと思うのですが、コレクションの一つで滅多に使わないような時計をワインディングマシンにセットしたまま動作状態で保管しておくというのは、使わないのに磨耗させることになるので、パペカレでない限りは少しもったいないような気がします。 また、マシンを止めた状態にしておくにしても、時計をマシンにセットしたまま保管すると、時計を立てた状態で保管することになるので、ヒゲゼンマイの重力による変形のことを考えると、これもどうかなという気がします。 普段は平置き保管で、使用予定の前日からマシンにかけて巻き上げておく・・・。これが私にとって理想的な自動巻の保管方法です。 私の場合は、普通のコレクションケースで平置き保管して、使用前日から普通のワインディングマシンにセットして巻き上げるということをしていますが、この写真のワインディングマシンを使うと、手間が少なくて済みそうです。 このワインディングマシンは、蓋を上にした状態で置いておくとマシンが止まります。つまり時計を平置きで保管することになります。そしてマシンを倒すと動作を開始して時計を巻き上げます。 これですと、前記の私の理想の保管方法が、時計をセットする手間をかけることなしに実現できるというわけです。イイですね。 更に、このマシンは、乾電池とACアダプターのどちらでも電源として使えますので、置き場所が自由ですし、移動も楽です。外装も革張りなので、ケースとしての質感も悪くなさそうです。 まぁ、自動巻のコレクションの一つ一つにこうしたマシンを宛がうというのは、かなりのコストになってしまうので現実的ではないですが、例えば、よく使う自動巻の保管用に限定するとか、あるいは手巻きはなるべくしたくないorできない自動巻だけに限定するとかの工夫をすれば、かなり有効なマシンになるのではないでしょうか。
2007.04.24
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最近の腕時計の大型化に伴い、その中に入るムーブメントも大型化しているようです。 デカ厚ブームで脚光を浴びたユニタス6497/8は16.5リーニュ(36.6mm)ですし、昨年ETAから発表になった新しいムーブメントCal.A07シリーズもユニタスと同じ大きさです。 まぁ、そこまで大きいのはレアケースとしても、これまでの主力であったETA2892-A2の大きさ(11.5リーニュ=25.6mm)に比べ、最近発表された各社のムーブメントは確実に大きくなっています。 例えば、一昨年発表になったグラスヒュッテ・オリジナルのCal.100は14リーニュ(31.15mm。それまでの主力Cal.39は12リーニュ)ですし、先日オメガが発表したCal.8500も13リーニュ(29mm)あります。またジラール・ペルゴの新型Cal.4500も13.25リーニュ(30mm。これまでの主力Cal.3300は11.8リーニュ)になりました。 ムーブメントを大型化すると、機械としての強度が上がる他に、大きなテンプを乗せることができるようになるので、精度の向上に有利です。また、大きな香箱も載せられれば、パワーリザーブも伸びます。時計にとって悪いことはまったくないと言っても良いのでしょう。 ただ、まぁ、時計を趣味にしている私としては、写真のプゾー7001(10.5リーニュ、23.3mm)のように、小さくて薄いムーブもまた魅力的ではあるのですが・・・。
2007.04.13
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巷に正確で安価なクォーツ時計が氾濫するのに伴い、機械式の腕時計は装飾品あるいは趣味の対象という側面を強く持つようになってきたわけですが、そうなると機械式腕時計は、「人に見せる」あるいは「自分で眺める」モノとしてちょっと大きい方が良いということになってくる訳です。機械式腕時計の「デカ厚」ブームは、こういうところから来ているような気がします。 さて、私にとって腕時計(丸型)のベストサイズは37~38mmくらいだと思っていますが、昔から見ると少し大きいですね。逆に今の流行から見ると、少し小さいでしょうか。 多分今の感覚から行くと、 33mm以下:レディースサイズ 34~36mm:ボーイズサイズ 37~40mm:メンズサイズ 40mm以上:ビッグサイズってな感じになるのではないでしょうか。 さすがに33mm以下のサイズの時計は、男性が着用するにはキツイと思います。でも逆に女性の場合は、40mmオーバーの時計でも意外と違和感なくカッコ良く着用できたりします。そういう意味では、女性が羨ましいです。 どの直径が適当なのかは、腕の太さや好みが大きく関係してきますので、一概に決め付ける訳にはいかないのですが、好みのデザインの時計が必ずしも好みの直径であるとは限らないので、選択はとても難しくなってきますよね。 その点、オリスとかの一部の良心的メーカーは、同じデザインでレディース、ボーイズ、メンズの3サイズを準備してたりして、こういうところから選べると嬉しいですよね。 ということで、私、最近狙っている機種が34mmなもんで、どうしたものかなと・・・。(笑)
2007.04.12
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昨日はユニタスの話だったので、今日はその流れで、ETA2892-A2の話題をば。 11.5リーニュ8振動自動巻のETA2892-A2は、実質的に現行ETA製機械式ムーブメントの主力と言えると思います。「手巻きムーブ+自動巻機構」という形ではなく、当初から自動巻専用(手巻き可)で設計されているため、自動巻としては薄くできています。これが、実に様々な時計で採用されている所以なのでしょう。 元を辿ると、かつては兄弟会社であったエテルナのムーブメントCal.1455(1963年)辺りが原型のようです。この機械は5振動であったようですが、その後、エテルナCal.1500で6振動、エテルナCal.1504で8振動にまで進化し、そこからETA社に引き継がれて更に改良が進み現在に至ると。 ETA社における今のCal.2892-A2のバリエーションも多いですね。Cal.2892-A2:ベースモデルCal.2893-1:GMT24時間ディスク付Cal.2893-2:GMT24時間針付Cal.2893-3:GMT24時間ビッグディスク付Cal.2894-2:横三目クロノグラフモジュール付Cal.2895-2:6時位置スモセコCal.2896:3時位置ビッグデイト付Cal.2897:7時位置パワーリザーブ計付 もちろん、薄型であることによって、各モジュールメーカーから様々な付加モジュールが出てますし、多くの独立時計師さんも自らが作った機構を動かす動力源としてCal.2892-A2を使うことが多いです。 ここでお気付きの方も多いと思うのですが、先のユニタス6497/8ではムーブメントそのものを改造するパターンが多いのに対して、Cal.2892-A2の場合では、ムーブメントそのものに改造を加えることは少なく、もっぱらモジュールを動かす動力源としてそのまま使用されることが多いということです。それだけ隙のない完成度を持っているということなのでしょう。 まぁ、あまりに多くの時計で使われているので、あの特徴的な大きなローターベアリングを見つける度に「あぁ、これもか・・・」と萎えてしまうことも多い(笑)ですが、仕上げ次第では非常に優秀な機械なので、一度は押えておきたいムーブメントですよね。
2007.04.11
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ユニタス6497/8というムーブメントは、とても面白い存在ですよね。 オーガスト・レイモンド社から独立したムーブメント製造メーカー・ユニタス社によって、1950年代(?)に開発された直径16.5リーニュの懐中時計用ムーブメントで、現在もETA社によって生産が引き継がれています。 最近は、「デカ厚」ブームに乗って腕時計に搭載されることが多くなって、世間で頻繁に見かけるようになりましたし、中国製コピー品と思われるものも出てきました。 各タイプの概要は今の型番で行くと、「ETA6497-1」:5振動手巻き17石、9時位置スモセコ(3時位置リューズの場合)「ETA6497-2」:6振動手巻き17石、9時位置スモセコ(3時位置リューズの場合)「ETA6498-1」:5振動手巻き17石、6時位置スモセコ(3時位置リューズの場合)「ETA6498-2」:6振動手巻き17石、6時位置スモセコ(3時位置リューズの場合)となりますが、加えて、おそらくETA社のオプションとして、トリオビス緩急針とかチラネジ付テンプとかを搭載した仕様があります。 更に各時計メーカーや独立時計師さんらによって独自に改造されたり、モジュールを加えられたりしたものが数多く存在します。クロノグラフ化されたり、トゥールビヨンを搭載したりした改造モデルもあるくらいです。 実際、これほど改造バリエーションの多いムーブメントは他にはないのではないでしょうか。それは、直径が大きくて弄りやすいということと、構造自体が簡潔だということが効いているのだと思いますが、まさに「偉大なる凡庸」といったところなのでしょう。 5振動の心地よいリズム、いかにも「巻き上げてますっ!」感の強い巻き味、直線カットされた受板の力強い外観、普通の精度を普通に出す基本性能・・・、思えばとても味わい深いムーブメントです。コレクションの中に一つは入れておきたい傑作ですよね。 いや、バリエーションを集めるだけでも、膨大なコレクションになりそうですが・・・。(笑)
2007.04.10
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ビーバレルというメーカーをどう評価するかは、とても難しいことだと思っています。 中国製(おそらく天津のシーガル社製が大半だと思われます)のムーブメントを使い、安価で面白い時計を売っているという意味では、良い評価をしてもいいのかなと思います。 例えば、写真の「中華茄子」(今は現存しないスイス・ビーナス社製クロノグラフムーブメントの中国製コピー品)ムーブメントを使った時計とか、やはりシーガル社製トゥールビヨン・ムーブメントを使用した20万円そこそこの時計とか、それと分かって遊び心で所有するには面白い時計だと思うのです。 でも、ビーバレルの時計の中には、ちょっと眉をひそめたくなるような時計もあります。 写真の時計のように、どこにでもあるような出自不明のデザインの時計なら良いのですが、中には、某有名メーカーの特定モデルにソックリに作ってある時計もあります。そういう一目見ただけで「あ、○○社の☆☆モデルのパクリじゃん!」と叫びたくなるようなモデルというのは、やはりいかがなものかと思うわけです。 せっかくそれなりの企画力があるのに、露骨なパクリデザイン時計を出すと、もうそれだけでメーカーとしての評価は下がってしまうと思うのです。もったいないなぁと思うのですが・・・。
2007.04.03
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