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ピストンを洗浄するにはコンロッドから外せば、楽なのだがそうするとピストンクリップを外さなくてはならない。クリップは再使用しない方が良いので、面倒でもコンロッドに付けたままヘッドの洗浄を行ったのであるが、もうそんな戯言は言っていられない。
ラジオペンチの先で両側のクリップを外す。ピンが固いので、鉄棒をあてがってハンマーで叩き出す。コンロッドから外したピストンを手元に置いて精密ドライバーの先でピストンリングの溝を探りながら確認すると、小さなストッパーがあった。下側のセカンドリングはズレていなかったが、上側のトップリングがズレていた。ピストンリングの合い口を溝にあるストッパーの両側から挟むように指で縮めながら押し込むとあっさり入った。ストッパーと合い口の位置がズレると絶対に入らない仕組みになっているのだ。因みに、ピストンヘッドに刻印された矢印は、排気側(前方)を指すように向けなければならない。
セカンドリングまで入れたら一旦ストップ。この状態でコンロッドに嵌め込みピストンピンを押し込む。外したクリップは曲がりも無いようだったので、再利用してしまった。このクリップも左右を取り違えると付かないので注意が必要だ。
シリンダを押し込むと何事も無かったように軽くピストンが上がって来た。よしよし。めでたし。めでたし。
YAMAHA純正シリンダガスケット
シックネスゲージの計測では0.6ミリ厚のガスケット
トップリングストッパー
セカンドリングストッパー
クリップをセットする前のピストンピン
やっちまった電装 2020.05.24
エンジンが掛からない訳 2020.05.22 コメント(6)