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良く似たサスで、自由長310ミリ、スプリング径55ミリ2本セットで2,930円と激安品があったが、恐らく中華製で、TLR125改を組んだ時に安さに負けて白サスの代わりに買った台湾製の400ミリサスと同じように、最弱にアジャストしてもスプリングが固くてトライアルバイクには向いていない代物だった失敗を反省し、もう同じ轍は踏まないのだ。
安くて柔らかそうなサスはないものかと、探しているうちに、南海部品が出しているカブ用のサスに目が止まった。50cc~90ccのカブ専用に設計されたサスなので、少々固めに振ってあっても原付用なのでガチガチでは無いと思うし、5段階のアジャスターも付いている。しかも製造国はともあれ、今度は日本メーカーの南海部品だ。
南海部品アドバンスサスペンション(NPC-S325A)自由長325ミリ、スプリング径不明。スプリングが赤、黄、メッキと3種類あったが、迷わずメッキをチョイス。2本で7,776円、送料810円の合計8,586円の投資だが、さて、吉と出るか凶と出るか。
2日で届いたサスの箱を開けてみたら美しいメッキが施されたサスがアジャストレンチとワッシャと共に出て来た。やっぱり台湾製や中国製とはメッキの質が全然違う。申し分ない仕上げである。スプリング径は55ミリと少し大きいが何とか収まるだろう。はやる気持ちを抑えながら、車体に取り付けてみようとしたら、フレーム側は問題無いが、スイングアーム側が入らない?10ミリ径だ。購入前にカブ用ということで、現車のカブ90のリアサスを外してピボットの軸径を計ったらTYと同じ12ミリだったので、取り付け出来る筈であった。と、言う事はカブのスイングアーム側のピボットの軸は10ミリ?カブは上下でピボットの軸径が違うのか。これは誤算である。上下測っておけばよかった。何たる失態。やっちまったか。
しかし、折角大枚叩いて買ったサスなので、何が何でも取り付けなければならないのだ。汎用サスはピボットの軸径に合わせるため、10ミリと12ミリと両方使えるように外径は同じで内径の違う2つのカラーを用意しているものが多いが、このサスはカブ専用設計と言う事で、そんな配慮はないのに加えて、カラーがゴムブッシュに埋もれるようにガッチリ取り付けられており、カラーを抜き取る事さえ難しそうである。
カラーの部分をよく観察してみると、厚みが結構ある事に気づいた。この肉厚なら、カラー穴を12ミリのドリルで広げても大丈夫だろうと思い、サスからゴムブッシュを抜き取る治具を作る。GSX750Eのチェーンをカシメた時に作った改造シャコ万を利用する時が再びやって来た。カラーより肩の部分が少し大きな安物のソケットを差し込み反対側は23ミリのソケットをセットしてハンドルを締め込んで行くと硬そうなゴムブッシュがカラーごとソケットの中へ抜け落ちて来た。かなりの力でカラーが押された筈なのに、ゴムブッシュに強く張りついたままだ。このカラーは抜けないだろう。
外したカラー付きのゴムブッシュを万力に挟んで、12ミリのドリルでカラーの穴を拡げて行くのだが、長さが2センチ近くあるので、かなりの熱が発生するため、時々水に漬けて冷却しながらの作業となる。
カラー穴の拡大だけだったので、左右共均等な肉厚で作業を終える事ができた。サスへのはめ込みもシャコ万を使ったので傷つく事無く嵌め込む事ができ、取り付けてみると、少しキツイがピボットに何とか嵌まった。やれやれである。ワッシャは4ヶとも磨いて再使用したが、ビスとスプリングワッシャは錆びて使えないので、ユニクロの新品トラスネジを使用した。スイングアームを上下に動かせてサスの硬さを試した限りでは、かなり硬い。カブ用だからそんなにガチガチにはならないと思ったのだが…。やはりトライアル用とは違うようだ。詳細は乗って見なければ分からないが、普通に走る分には問題無いだろう。メッキの美しさがせめてもの救いだ。購入結果は半吉という所だろうか。
アドバンスサスペンション(NPC-S325A)
ドリルで拡大するカラー穴
12ミリ径に貫通間近のカラー
改造シャコ万でサスに圧入中のゴムブッシュ
ピボットに取り付けてトラスネジで留めたスイングアーム側のサス
取り付けが完了したサス
メッキが美しいアドバンスサスペンション
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