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「わ」の会コンサート vol.7 Herausforderung:挑戦 2021年12月20日(月) 18:00開演 17:20開場 プレトークあり(17:30予定) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール 全席自由¥4,500 後援:日本ワーグナー協会 《さまよえるオランダ人》第1幕より オランダ人 : 河野鉄平 ダーラント : 大塚博章 舵手 : 伊藤達人 《ローエングリン》第2幕より オルトルート : 池田香織 テルラムント : 大沼徹 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 第1幕より ダーヴィット : 伊藤達人 ヴァルター : 岸浪愛学 《ラインの黄金》第3場より ヴォータン : 大塚博章 アルベリヒ : 友清崇 ローゲ : 岸浪愛学 《トリスタンとイゾルテ》第1幕より トリスタン : 片寄純也 イゾルデ : 中村真紀 ブランゲーネ : 郷家暁子 クルヴェナル : 新井健士 指揮:城谷正博 ピアノ: 木下志寿子/巨瀬励起 字幕・解説:吉田真 (※9月1日午前10:00発売) https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=5956986607924244&EventCode=P584643658 問い合わせ wanokai.wagner@gmail.com ※わの会FBよりの情報
2021年08月31日
第19回東京音楽コンクール】声楽部門:本選結果発表2021年08月29日 (日)第19回東京音楽コンクール声楽部門 本選結果第1位梶田真未(ソプラノ) KAJITA Mami, Soprano第2位花房英里子(メゾソプラノ) HANAFUSA Eriko, Mezzo-soprano第3位奥秋大樹(バス) OKUAKI Daiki, Bass入選七澤結(ソプラノ) NANASAWA Yui, Soprano中須美喜(ソプラノ) NAKASU Miki, Soprano聴衆賞花房英里子(メゾソプラノ) HANAFUSA Eriko, Mezzo-soprano***指揮:大井剛史東京交響楽団入賞された皆様おめでとうございます。出場者皆すばらしいパフォーマンスで、楽しませていただきました。 1.七澤結(ソプラノ) NANASAWA Yui, SopranoC.グノー:オペラ『ロメオとジュリエット』より 「私は夢に生きたい」七澤さんはコロラトゥーラ・ソプラノ真っ赤なバルーンドレスジュリエット 最後High D?A.ベルク:「7つの初期の歌」より 第3曲 夜鳴きうぐいすドイツ語A.トマ:オペラ『ハムレット』より 「私も遊びの仲間に入れてください」アムレオフィーリアHigh D High Es 最後High D ?圧巻のコロラトゥーラで勝負役に入り込んだ演唱 アイドル系の可愛らしさ 2.中須美喜(ソプラノ) NAKASU Miki, SopranoG.ドニゼッティ:オペラ『ランメルモールのルチア』より 狂乱の場「あの方の声の優しい響きが」有名アリアの二段重ね これ1本で勝負!中須さんはリリックソプラノだが、ベルカントを歌える高音と声の美しさを持っている。真っ赤なマーメイドラインのドレス 胸元に金の縫い取り圧倒的ディーヴァ曲のテンポが若干遅すぎるHigh Es 二箇所ともバッチリ!コロラトゥーラ歌いとしては重量級の声で、会場を震わせるパワーがあり客の拍手もすごかった。 3.奥秋大樹(バス) OKUAKI Daiki, BassA.ヴィヴァルディ:オペラ『ティート・マンリオ』より 「もし戦士の心があるのなら」強靭な声のバスバロックの楽器編成がすごくかっこいいです。ハープシコードもあって。P.I.チャイコフスキー:オペラ『エフゲニー・オネーギン』より 「恋とは年齢を問わぬもの」金管楽器他の奏者が戻ってくる。東欧・ロシア系の声なのでハマります。低音のレガートの連続ですごく難しい曲です。S.ラフマニノフ:オペラ『アレコ』より 「全ての天幕は寝静まった」すばらしかったです。まるでオペラの舞台を見ているような演唱。 (休憩)4.梶田真未(ソプラノ) KAJITA Mami, SopranoF.チレア:オペラ『アドリアーナ・ルクヴルール』より 「私は卑しい芸術の下僕です」サーモン・ピンクのAラインドレス 楚々として美しい。清純さと気品とオーラがあります。リリック・ドラマチック・ソプラノ。神々しい声で酔わせます。非常にゆっくり歌う。コンマスのソロ・ヴァイオリンも美しい。P.I.チャイコフスキー:オペラ『エフゲニー・オネーギン』より 手紙の場 「破滅してもいいわ」チャイコフスキーのやっぱり曲もいい!東響の弦楽がすばらしいです。いつまでも聴いていたい癒される美声 5.花房英里子(メゾソプラノ) HANAFUSA Eriko, Mezzo-sopranoW.A.モーツァルト:オペラ『皇帝ティートの慈悲』より 「行こう、だが愛しい人よ」またオケの編成が変わる。えんじ色のドレス類い稀なるノーブルな美声のリリック・メゾ。神が与えし声です。パルト セストのアリア 声がぴったり。凛としたノーブルな美声が響き渡ります。P.I.チャイコフスキー:オペラ『オルレアンの少女』より 「さあ、その時が来た」すばらしい!全てにおいてミスがないように感じた。この時点で彼女が獲るとしたら1位か2位しかないだろうと確信する。G.ヴェルディ:オペラ『ドン・カルロ』より 「むごい運命よ」エボリを最後に持ってきたのは賭けだった。有名曲なので客受けはいいが、とんでもないイタリアオペラのパワーが必要な曲です。ところが!中間部のしっとり聴かせる部分がすばらしすぎて涙が滲んでくる。しっとり→パワーと緩急つけて聴かせた。オペラに理解が深い指揮者 歌手を常に見ながら振っていて良かったです。お疲れ様でした!
2021年08月30日
Frau Karoline GRUBER, die OpernregisseurinPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artistLULUOpera in two actsLibretto and Music by ALBAN BERGSAT. 28. 17:00, SUN. 29. 14:00 & TUE. 31. 14:00 August 2021at Shinjuku Bunka Center (Tokyo, Japan)Conductor: Maxime PASCALStage Director: Karoline GRUBERSet Designer:Roy SPAHNCostume Designer: Mechthild SEIPELLighting Designer:Takashi KITAMURAVideo:Taiki UEDAChoreographer: Yo NAKAMURAAssistant Stage Director:Maiko OTALulu: Mari MORIYA Gräfin Geschwitz:Yayoi MASUDA Eine Theater-Garderobiere /Ein Gymnasiast: Akiko GOKE Der Medizinalrat:Kiyotaka KAGA Der Maler:Jiro TAKANO Dr. Schön:Masumitsu MIYAMOTO was replaced by Toru Kaku Alwa :Kensho MAEKAWA Schigolch:Koji YAMASHITA Ein Tierbändiger / Ein Athlet : Tatsuhiko KITAGAWA Der Prinz / Der Kammerdiener: Masato TAKADA Der Theaterdirektor: Shigeru HATAKEYAMA Solo Dancer:Yo NAKAMURA 【FACH 原設定】LULU (high soprano)COUNTESS GESCHWITZ (dramatic mezzosoprano)WARDROBE MISTRESS/SCHOOLBOY/GROOM (contralto)MEDICAL SPECIALIST/BANKER/PROFESSOR (high baritone)PAINTER/NEGRO (lyric tenor)DR SCHÖN/JACK THE RIPPER (heroic baritone)ALWA (youthful lyric tenor)SCHIGOLCH (high character bass)ANIMAL TAMER/ACROBAT ((heroic bass with buffo flavour)PRINCE/MANSERVANT/MARQUIS (buffo tenor)STAGE MANAGER (low buffo bass)Lulu (Sopran)Gräfin Geschwitz (Mezzosopran)Garderobiere / ein Gymnasiast / ein Groom (Alt)Der Medizinalrat (Sprechrolle)Der Bankier (Bass)Der Professor (stumme Rolle)Der Maler / ein Neger (Tenor)Dr. Schön / Jack the Ripper (Bariton)Alwa, Dr. Schöns Sohn (Tenor)Schigolch, ein Greis (Bass)Ein Tierbändiger / ein Athlet (Bass)Der Prinz / der Kammerdiener / der Marquis (Tenor)Der Theaterdirektor (Bass)Tokyo Philharmonic Orchestraルル〈新制作〉オペラ全2幕日本語および英語字幕付き原語(ドイツ語)上演原作:フランク・ヴェーデキント(戯曲『地霊』および『パンドラの箱』)台本・作曲:アルバン・ベルク2021年8月 28日(土) ☆…鑑賞日新宿文化センター 大ホール指揮:マキシム・パスカル演出:カロリーネ・グルーバー 装置: ロイ・スパーン衣裳:メヒトヒルト・ザイペル照明:喜多村 貴映像: 上田大樹振付:中村 蓉演出助手: 太田麻衣子 舞台監督: 村田健輔公演監督: 佐々木典子キャスト 8月28日(土)ルル 森谷真理ゲシュヴィッツ伯爵令嬢 増田弥生劇場の衣裳係、ギムナジウムの学生 郷家暁子医事顧問 加賀清孝(全日)画家 高野二郎シェーン博士 加来 徹アルヴァ 前川健生シゴルヒ 山下浩司猛獣使い、力業師 北川辰彦公爵、従僕 高田正人劇場支配人 畠山 茂ソロダンサー 中村 蓉(全日)東京フィルハーモニー交響楽団主催:文化庁、公益財団法人東京二期会共催:公益財団法人新宿未来創造財団(新宿区立新宿文化センター)制作:公益財団法人東京二期会***東京二期会のルル第3幕は上演しなかった。ちょっと残念ですが、この暑さとパンデミックの中、全幕は厳しかったと正直思うのでこれで良かったのだ。やっぱりパスカルさんとカロリーネのおかげで最高の舞台になった。カロリーネ 情報量多過ぎ病は相変わらず。でもちゃんとルルになってた。現代に置き換えてるけど全く問題なく理解できる。タイトルロールのルルはシェーファーとかモイツァ・エルトマンとか超絶高音系コロラトゥーラを聴いていたのだが、やはりライト・ワグネリアン・ソプラノの森谷さんは最高です。パワフルで高音もすごい圧倒的だった。ルルは coloratura soprano のために書かれた作品であることは明らかだが 高音域を出せるcoloratura soprano はパワフルさに欠けることが多い。それだとオケの爆音に対処できない。森谷さんのFachは現状 Dramatic coloratura soprano でありリヒャルト・シュトラウス歌いといってもいいほどの声量を有している。ゲシュヴィッツ伯爵令嬢の増田さんは正統派ワグネリアン系ですばらしいパワーで群を抜いてました。アルヴァの前川さんもすばらしかった。凛とした鋼鉄の美声でした。ルルと共に主役に位置するドクターシェーンは、急遽加来さんに代わったのだが、加来さんの魅力が全開でした。召使いと公爵役の高田さんこういう性格俳優的な役がうま過ぎです。背が高くスレンダーなので衣装も似合います。山下さんのシゴルヒ いい味出してました。中学生役の郷家さん 熱演でした。画家役はヘルデンテノールが演じることの多い役ですが、高野さんヘルデンテノールっぽく発声していました。***※中身に触れますのでご注意ください。子供の頃から性具としての価値しか与えられず育ってきた少女12歳の時盗みを働いたシェーン博士によって引き取られ教育を受けるシェーン博士の息子、アルヴァとは兄妹のように育ってきた。そのころはミニヨンと呼ばれていた。数年たち、病身のシェーン博士の妻、アルヴァの母が死亡する後釜に座れると思っていたルル。しかしシェーン博士は世間体のためルルと1歳しか違わない身分の高い女性と付き合い始めるルルは医事顧問の老人と結婚させられる。ここまでがオペラの開始前の出来事アニマルトレーナーが前口上を述べる第1幕第1場ある日ルルは衣装デザイナーの(本来の設定は画家 デア・マーラー)ヴァルターのモデルになっていた。衣装デザイナーはデザイナーと言ってもエロい衣装専門だ。ルルは下着姿ルルのボディダブルがいてうろうろしている。ルルのボディダブルはルルの少女である心を表している。おとなに消費され疲弊していくルルを表現しているルルのボディダブルは誰にも見えない。そこにアルヴァとシェーンが来る2人が帰り画家はルルに迫るネリー、愛してるよあたしの名前はネリーじゃまくてルルよ。じゃエーファだ。そこに夫の医事顧問が帰ってくるMachen Sie auf!うろたえる二人。しかし医事顧問は心臓まひで倒れ死亡するIch möchte tauschen mit Dir, Du Toter!ヴァルターは「死んだおまえになりたい」とつぶやく。***ここの間奏のシーンもすごいですエロいマネキンがどんどん増殖していく映像***第1幕第2場時が経ってルルは名士になった画家(衣装デザイナー)と結婚しているルルの体にデザインしたエロい衣装の数々はたいそう売れた金持ちになった画家Eva?手紙作品が高値で売れたってさルルは手紙を読むシェーンが婚約者と結婚すると書いてあるvon der Verlobung seiner Tochter Charlotte Marie Adelaide mit Herrn Dr. Ludwig Schön ergebenst Mitteilung zu machen2人で過ごしていると誰かが来る画家が出ると、浮浪者だった小銭がないとアトリエに入る画家やってきたのはシゴルヒいやらしい老人でルルを金づるにしているシェーンにはシゴルヒのことを父親と説明しているルルは画家には父親は精神疾患で自殺したと説明しているシゴルヒは床に散らばったお札を拾い集め、勝手に酒を飲んでいるシェーンが来るお前の父親は何の用なんだ話がある、もううちに来ないでくれAch so!あっそう。子供っぽいまま成長しない画家をシェーン博士は疎ましく思っている二度も結婚させてやったのに。俺にもう関わらないでくれ婚約したんだから。Wenn ich einem Menschen auf dieser Welt angehöre, gehöre ich Ihnenもしあたしがこの世で誰か男のものだとしたらその男はあなたよ。別れてくれあんな子供お前の1歳年下なだけじゃないか。画家(衣装デザイナー)が入ってくる。いったいどうしたんだ?シェーンと画家(ヴァルター)Bitte!Du hast eine halbe Million geheiratetあいつは12歳の時深夜街角で花を売っていたシェーンは潜在的にこの男を追い詰め破滅させたかったのかシェーン博士の語りで画家はルルの本性を知り、絶望して自殺してしまう。頸動脈を切ったのだ。アルヴァが来る部屋の扉を開けるルルの悲鳴シェーン博士は警察に電話するルルはシェーンとの結婚を夢見ている***第1幕第3場楽屋ルルはストリップのポールダンスダンサー金持ちたちが見に来るルルの人気に上気しているアルヴァ公爵がルルをアフリカに連れていこうとしているルルはアルヴァにアフリカに行くと告げるアルヴァはルルの人生をオペラにするとどうなるか妄想するErste Szene: Der Medizinalrat ... Schon faul!公爵と呼ばれる男毛皮を肩にかけた奇抜なファッション似合ってます踊るルル背後では結婚のヴェールを被ったマネキンを連れたシェーンが恐ろしい表情でルルを見ているルルは倒れてしまうこのシーンは情報量が多すぎてすべて把握できませんでした通常ルルの踊るシーンは見せないのですがこの演出ではばっちり見せています。衣裳係(中学生と同一人物が演じる)が叫ぶSie hatte einen Ohnmachtsanfall.倒れました!駆け寄ってきてルルをなじるシェーン博士俺の婚約者の前でも踊るんだ!いやだわあなたの婚約者の前では踊らないわ踊れ!皆後ろを向いて、二人の痴話げんかを(原設定では彼らは退出する)聞かないふりをしている公爵があたしをアフリカに連れて行きたいんだって。アフリカじゃなくてもいいだろ?俺の邪魔をするな、8日後に結婚するんだから別れられないわOh, oh, Du tust mir weh!ルルはシェーンに婚約破棄の別れの手紙を書かせる(紙ではなくシェーンが伴っていたマネキンの白いヴェールに書かせます)Mein Todesurteil!Vergessen Sie mich! - Doktor Ludwig SchönPS 私を救おうとしないでください***第2幕第1場シェーンの豪華な邸宅の広間ダイニングテーブル思惑通りシェーンの後妻におさまったルル。食事をしている。館には奇妙な人間が出入りするようになった。レズビアンのゲシュヴィッツ伯爵令嬢がルルをパーティに誘う男装して来てくれたらうれしいわあたしに似合うかしらルルにその気はないが彼女を利用しているシェーンは耐えきれず出ていく株の取引所に行くのだシェーンが姿を消すと有象無象がわいてくる彼らは屋敷を我がもので占領するシゴルヒ軽業師中学生はエロいルルのマネキンを愛でているアルヴァだけが聖母マリア(のマネキン)にルルをなぞらえているゲシュヴィッツ令嬢は男装したルル(のマネキン)に欲情している召使もルルに魅せられ、次第に脱ぎ始めるMan ist auch nur ein Mensch! 半裸になる男ここは笑うところ、という演出。シェーンは戻ってきて部屋の内部を覗き見していた。息子がルルに恋していることを知ったシェーンの驚きDer also auch!アルヴァMignon, ich liebe Dich!ルルあんたの母さんをあたし毒殺したのよシェーンは逆上し乱入するピストルでルルに自殺させようとする。ロドリーゴはバルコニーから逃げる飛び降りたのか⁉身軽なのよここは笑うところルルのアリアWenn sich die MenschenWenn sich die Menschen um meinetwillen umgebracht haben, so setzt das meinen Wert nicht herab.男たちがあたしのために自殺したって、あたしの価値は下がらないから。ここほんとすごいですルルはシェーン博士の取り繕ってきた世間体と実態のずれを看破し、彼を追い詰めるしかし中学生が飛び出してきてルルはシェーンの背中に何発も打ち込むシェーンは倒れて神よ神よとうめくがルルの顔を見て 悪魔 der Teufel とつぶやいてこときれるここ原設定は ゲシュヴィッツ伯爵令嬢の顔を見て「悪魔」と言うのである意図的にこの演出に変えている。ルルは法の裁きを受けたくないと叫ぶここから無声映画ルルは逮捕され裁判を受ける有罪しかしコレラに罹患してしまう***マネキンが倒れている室内ゲシュヴィッツ伯爵令嬢猛獣使い アルヴァ3人はシゴルヒの帰りを待っているルルを脱走させるため計画しているのだ。カペルマイスターみたいに人を待たせるやつだ猛獣使いが文句を言うシゴルヒが帰ってくるシゴルヒとゲシュヴィッツ伯爵令嬢はルルの救出に向かうアルヴァと猛獣使いルルが戻ってくるルルは叫ぶO Freiheit! Hergott im Himmel!自由だわ猛獣使いはやせ衰えたルルを見て商売できないと思い出ていくシゴルヒも出ていくアルヴァとルルルルは事の次第をアルヴァに説明するゲシュヴィッツ伯爵令嬢はルルの身代わりになって牢獄にいるのだシェーン博士殺しの罪を償っているのだアルヴァはルルを自分のマネキンの衣装、聖母マリアに仕立てようとする。(本来の設定では画家が描いたルルの肖像画を見てのシーン)キスしてくれあたしはあんたの父さんを殺したのよIch habe Deinen Vater erschossen.だからどうなんだこの大きな目!はやく逃げましょうアルヴァのルル賛歌Diese Knöchel: - ein Grazioso彼女への愛を作曲家である彼が音楽に例えるミューズというわけだ。しかしこの演出では彼はルルを聖母マリアに仕立て上げるここはちょっと本来の意図を逸脱している。神父様ならともかく。前川さんすばらしい声です新境地を開拓したかも。こんな彼は初めて見る必死だ。声と声との格闘このシーンはすごいです2人の声がすごいですDein Vater - verblutet hat?あなたのお父さんの血がソファについてるのよアルヴァはショックで叫んで倒れ、気を失う通常はここで2幕の終わりだが、舞台は続いていく。ここからルルの一人舞台だ。ルルのボディダブルがルルの周りで踊りだすゲシュヴィッツ伯爵令嬢(?)が舞台裏で叫ぶルルが殺されたことが暗示される。2幕版全幕了(第3幕はすべてカットで最後のゲシュヴィッツ伯爵令嬢の部分のみ(?)生かされているようでした。)大拍手10分以上続いたアプローズでした。ほんとマキシム・パスカルの音楽がすごかったです。感謝しかありません!!
2021年08月28日
第19回東京音楽コンクール 声楽部門 第2次予選2021年8月22日(日)11:00開演15:45審査結果発表東京文化会館 小ホール【結果】本選出場者(第2次予選出場順)中須美喜(ソプラノ) NAKASU Miki, Soprano花房英里子(メゾソプラノ) HANAFUSA Eriko, Mezzo-soprano梶田真未(ソプラノ) KAJITA Mami, Soprano奥秋大樹(バス) OKUAKI Daiki, Bass七澤結(ソプラノ) NANASAWA Yui, Soprano1.川田桜香(ソプラノ) KAWADA Oka, Soprano ピアノ:佐藤文雄C.ドビュッシー:出現中田喜直:組曲「魚とオレンジ」より 「はなやぐ朝」V.ベッリーニ:オペラ『夢遊病の女』より 「私にとって今日という日は(気も晴れ晴れと)」 まさに奇跡の声。天使の声のようなソプラノ・レッジェーロ、コロラトゥーラ・ソプラノです。ものすごい高音プレイヤー。High Dや、High Esがラクラク。もっと高い音も出るような声だった。東京文化会館小ホールの奇蹟の響きで魅惑倍増。 蛇足ですが川田桜香さんはSHINZO Kinen Opera Vol.4 魔笛でパパゲーナ役でした。2 中須美喜(ソプラノ) NAKASU Miki, Soprano ピアノ:新納芳奈S.ラフマニノフ:12の歌 Op.21より 第7曲 ここは素晴らしい場所V.ベッリーニ:オペラ『カプレーティ家とモンテッキ家』より 「ああ!幾度か」V.ベッリーニ:オペラ『夢遊病の女』より 「ああ!信じられないわ」 美声のリリコ。圧巻の演奏に会場内からも大きな拍手だった。演技も入り込んでいて表情豊か。会場を震わす爆発的な響き。最後のLa SonnambulaではHighEs High D High Esと披露し、最後にHigh Esをとっておくという構成の見事さ。カバレッタで明るく豹変し会場内を震わせた爆演。 蛇足ですが中須美喜さんは2018年春祭ローエングリンの小姓役の一人でお聴きしていました。 3.花房英里子(メゾソプラノ) HANAFUSA Eriko, Mezzo-soprano ピアノ:木下志寿子O.レスピーギ:4つの歌 P125より 第4曲 古い歌に寄せてG.ロッシーニ:オペラ『チェネレントラ』より 「悲しみと涙のうちに生まれて」R.シュトラウス:オペラ『ナクソス島のアリアドネ』より 「気分を直しましょう」 オペラのプロの舞台の第一線ですでに活躍している。直近ではファルスタッフのメグ・ページ、そして亞門さんの蝶々夫人のスズキ。プロとして確立した完成した技巧とノーブルで魅惑的な声。妖しい東欧的響き。2曲目はウラをかく選曲でなんとチェネレントラの大アリア。最後のシュトラウスでドイツ語で圧倒的表現。やはりドイツ語がはまる~~!酔いしれました。 4.田井友香(ソプラノ) TAI Yuuka, Soprano ピアノ:大貫瑞季S.ラフマニノフ:6つの歌 Op.38より 第3曲 ひなぎくC.ドビュッシー:アリエルのロマンスG.シャルパンティエ:オペラ『ルイーズ』より 「その日から」 美声のレッジェーロ・ソプラノ。ロシア語、仏語、仏語という構成です。昨年の日本音楽コンクールで最終予選に残った方です。5.照屋篤紀(テノール) TERUYA Atsuki, Tenor ピアノ:子安ゆかりB.ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット Op.22より 第1曲 ソネット第16番R.シューマン:12の詩 Op.35より 第10曲 ひそやかな涙R.シュトラウス:4つの歌 Op.27より 第3曲 ひそかな誘いJ.マスネ:オペラ『ウェルテル』より 「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 昨年の日本音楽コンクールで本選に残った方(入選)です。 美しい声のリリックテノール。芝居がかったシアトリカルな表現力があります。ブリテン。 シューマン、レガート。昨年の日本音コン本選でも歌って魅了しました。 ひそやかな誘い。最高音はGis あるいはAs(ラの♭)der Rose Pracht.のPracht(Gis) と O komm(As) が最高音。 ウェルテルからプルクワ Massenet: Werther Pourquoi me réveiller 最高音はB(B♭)で2回、強く長く伸ばすことが必要な難曲です。6.梶田真未(ソプラノ) KAJITA Mami, Soprano ピアノ:関根寿代A.ドヴォルザーク:オペラ『ルサルカ』より 「月に寄せる歌」P.I.チャイコフスキー:6つの歌 Op.38より 第3曲 騒がしい舞踏会の中でG.ヴェルディ:オペラ『運命の力』より 「神よ、平和を与えたまえ」 梶田さんは昨年蝶々夫人プレコンサート、そしてオペラ紅白でお聴きしたドラマチックソプラノの逸材。2017年の日生ルサルカの森の精役で出演されているのでルサルカはその時カバーだったのでしょうかね? ルサルカ、まるで地の霊のような深いミステリアスな響き。ダイナミックでスケールの大きい歌手です。 2曲目はロシア語。 3曲目の勝負曲はパーチェ。High C→B→B マレディツィオーネでHigh C!見事です。 7.奥秋大樹(バス) OKUAKI Daiki, Bass ピアノ:渡邊拓也F.プーランク:歌曲集「月並みな話」 FP107より 第4曲 パリへの旅F.プーランク:マズルカ FP145G.ロッシーニ:オペラ『チェネレントラ』より 「あの天の神秘の深みより」 2019年の日本音楽コンクールで入選。これまでにも何度かお聴きしているバスの逸材。 深い声のプロフォンドなのに美声。芝居っ気もあって癖のある役が多いバス歌手には適材。なんとも心地よい低音の響きに魅せられます。 入ってます!独特の彼の世界に引き込まれる。 チェネレントラよりアリドーロ先生のアリア。まさに奥秋劇場!プロフォンドな美声が心地よい。カデンツァも最高音も最低音もすばらしい!8.七澤結(ソプラノ) NANASAWA Yui, Soprano ピアノ:大貫瑞季G.ロッシーニ:オペラ『オリー伯爵』より 「悲しみの餌食となり」C.ドビュッシー:出現F.プーランク:「ルイ・アラゴンの2つの詩」 FP122より 第2曲 華やかな宴 なんとも魅力的な方です。愛嬌があってくるくるの大きな目に感情移入してしまいます。High E High Es ぶちかまします。すばらしい!独特の世界観があって、コメディエンヌ路線を爆走しています。9.木和田絢香(ソプラノ) KIWADA Ayaka, Soprano ピアノ:古藤田みゆきF.P.トスティ:「アマランタの四つの歌」より第1曲 放して!息をつかせて第3曲 むなしく祈りR.レオンカヴァッロ:オペラ『道化師』より 鳥の歌 「大空を晴れやかに」 ピアノが古藤田みゆきさんなのですばらしかったです!ピアノの前奏ですでに持ってかれました。 木和田絢香さんは背の高いすらっとした美女で将来性があります。美声のリリック・ソプラノです。演技しながら歌う演唱で情緒を感じさせます。 鳥の歌ではネッダの心情が伝わってくる演唱でした。若く自由を欲しているそして瑞々しい青春の発露。まぶしく、美しかったです。10.坂東達也(テノール) BANDO Tatsuya, Tenor ピアノ:藤本さえ子中田喜直:鳩笛の唄H.ヴォルフ:「メーリケの詩による歌曲集」より 「炎の騎士」J.マスネ:オペラ『ウェルテル』より 「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 彼は大変パワフルな歌手で中音域は独特の声でリリックテノールですが高音域はヘルデンテノールのような発声でした。 鳩笛。日本の曲で精緻な表現力を見せ曲のデュナーミクを表現。 ドイツ語 最後はウェルテルのプルクワ。高音のB、Bは見事でした。皆様お疲れ様でした!最高にすばらしかったです!!
2021年08月23日
荒川区民オペラ 夏の特別演奏会4つの名作からのスペシャルガラコンサート 2021年8月15日(日)サンパール荒川 大ホールソリスト:西本 真子(sop) 河野めぐみ(Mez) 相山 潤平(Ten) 野村 光洋(Br)指 揮:小崎 雅弘管弦楽:荒川区民交響楽団***荒川区民オペラのサマーコンサートまた泣いてしまった。西本真子さんのマッダレーナ すばらしすぎる!号泣です。すばらしい心揺さぶる歌唱のソプラノです。マッダレーナ ネッダはハマり役でした。テノールは相山 潤平さん彼はお聴きするの2回めです。じっくり聴いてみたかったのです。すばらしいリリック/ベルカント・テノールです。クラウス(KFV)のような美声で、タミーノなんかすごく合うだろうなあと思わせる声です。歌もうまい!パワーもあります。彼のトゥリッドウのもの悲しいシチリアーナが最高でした。今日は何故かスピントの役ばかり歌わされていましたが、ベルカントを貫きました。すばらしい。最高音は全て胸音で響かせ最後はH音、出していました。B音も美しいです。バリトン野村さんも魅せました。彼はリリックとカヴァリエの中間のお声でよく響く重い低音があります。メゾの河野さんはカルメンとサントゥッツァで魅了しました。今回特筆すべきは単にアリアを歌うだけのガラコンサートではなく、オペラの最もシンフォニックな場面を抜き出して構成していることで、さすがマエストロという感じでした。オペラ愛が感じられて嬉しかったです。重い演目ばかりで、後半のヴェリズモ3連発はシンフォニック的にも圧巻でした。第1部カルメンPrelude (orchestra)Parle-moi de ma mère (José, Micaëla)ホセ:相山 潤平ミカエラ:西本 真子Seguidilla: Près des remparts de Séville (Carmen, José)カルメン:河野めぐみホセ:相山 潤平河野めぐみさんは同役を歌いなれているようでサパテアードなど足を踏み鳴らしたり自在に演じるHalte-là! Qui va là? (orchestra)Votre toast, je peux vous le rendre (Escamilloエスカミーリョ:野村 光洋La fleur que tu m'avais jetée ♪花の歌ホセ:相山 潤平最後のEt j'étais une chose à toi.toiの最高音はB胸声で強く披露!第3幕への間奏曲フルート独奏C'est les contrabandiers le refuge ordinaire (Micaëla)ミカエラ:西本 真子第4幕への間奏曲「アラゴネーズ」Finale: C'est toi! – C'est moi! (Carmen, Joséフィナーレデモーン!の高音も素晴らしい。相山さん。<後半>道化師The excerpt from I PagliacciRuggero Leoncavallo 前奏曲Prologoトニオ:野村光洋この曲は大変難しい曲でバリトンの最高峰が歌う最難関曲の一つと言えるでしょう。野村さんにはダークなバリトンの重い響きがあるのでよかったです。トニオの屈折した黒い影の部分を声で表現できなければこの歌は歌えないのです。間奏曲ネッダとシルヴィオの二重唱ネッダ:西本真子シルヴィオ:野村光洋トニオを追い払った後のネッダの独白から。シルヴィオが来る。Nedda! Silvio, a quest'oraDecidi il mio destin,シルヴィオの告白、すばらしい!一転して恋する青年の声音。ネッダはミラクルなパワーを解き放ち会場を震撼させるすばらしい!カヴァレリア・ルスティカーナThe excerpt from Cavalleria rusticana前奏曲とシチリアーナO Lola ch'ai di latti la cammisaトゥリッドウ:相山 潤平舞台袖で歌うことが想定されている曲なのでオケのしもてがわで歌う。すばらしい!!ママも知るとおり'Voi lo sapete'サントゥッツァ:河野めぐみ間奏曲超有名曲アンドレア・シェニエThe excerpt from Andrea Chénier Umberto GiordanoLa mamma mortaマッダレーナ:西本真子すばらしすぎて号泣!涙が止まりませんでした。Come un bel dì di maggioシェニエ:相山 潤平二重唱Vicino a te...la nostra morteシェニエ:相山 潤平マッダレーナ:西本真子最後の高音H(カウフマン、ベチャワで確認)相山さんも出しました。大喝采。お疲れ様でした!
2021年08月15日
バイエルン バッハラー総裁退任ガラFestspiel-Sonderkonzert: Der wendende PunktBESETZUNGNikolaus BachlerIvor BoltonPavol BreslikConstantinos CarydisDiana DamrauAlex EspositoAsher FischElīna GarančaChristian GerhaherGünther GroissböckGerold HuberErmonela JahoAnja KampeJonas KaufmannSimon KeenlysideWolfgang KochKent NaganoAnne Sofie von OtterMarlis PetersenKirill PetrenkoAdrianne PieczonkaAnne SchwanewilmsNina StemmeGeorg ZeppenfeldBayerisches StaatsorchesterAufzeichnung vom 30. Juli 2021Dauer ca. 2 Stunden 45 MinutenVom 3. August 2021, 19.00 Uhr bis 10. August 2021, 23.59 Uhr steht die Aufzeichnung als Video-on-Demand zur Verfügung.https://operlive.de/festspielkonzert/?fbclid=IwAR1uZgaBcgeCYpCQSnn15YCNjqRXZhT1KQsCmEFm9mEoE5bJD-ZDc5b8F8wRecording from July 30, 2021Duration est. 2 hours 45 minutesThis performance is available as video-on-demand from 3 August 2021, 7.00 pm (CET) to 10 August 2021, 11.59 pm (CST).
2021年08月11日
がーん ヴァイグレのショスタコ 売り止めじゃん⁉︎ 今頃気づく私も遅いですが 罪よのう 50%規制 ショックすぎる… スロースターターはコンサートも買えない時代か。 ついでに言うと N響新シーズンもいったん販売延期になってました。 あれれ 何も買えない。 N響は招聘キャストがすごいだけに入国も厳しそうだ。 今後は販売が再開されたら即押さえるのが必要となるのでしょうか。
2021年08月10日
写真左から(前列) 岡村北斗 中原和人 石橋佳子 安藤英市 刈田享子 平尾弘之 堀内晃子 岩本久美 坪内清 (文中敬称略) Photo AlbumPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artistかっぱ橋歌劇団アドリアーナ・ルクヴルールマチネFrancesco Cilea:Adriana Lecouvreur初演:1902年かっぱ橋歌劇団2021年8月7日(土)亀戸文化センターカメリアホールF・チレア「アドリアーナ・ルクヴルール」(ダブルキャスト)指揮:吉田拓人演出:舘亜里沙照明:たきざわ勝彦字幕:桑原理一郎舞台監督:八方久美子ヘアメーク:鳳瀧妃麗ピアノ:【A組】 芦沢真理 【B組】土屋麻美 ヴァイオリン:勝部弓理子 ヴィオラ:西村葉子チェロ:杉田一芳稽古ピアニスト&譜めくりスト:望月ルミ 【A組】 【B組】アドリアーナ: 刈田享子 上木由里江 マウリツィオ: 安藤英市 宗像成弥 ブイヨン公妃: 石橋佳子 久利生悦子 ミショネ: 平尾弘之 神田宇士 ブイヨン公爵: 中原和人 追分基シャズイユ僧院長:岡村北斗 磯沼良 ポワソン: 坪内清 森谷健太郎 キノー: 平岩英一 戸村優希ジュヴノー: 堀内晃子 内田昌美 ダンジュヴィル: 岩本久美 齋実希子***(マチネ組を鑑賞)涙が止まらなかった。すばらしい公演だった。題名役の刈田さん、町田イタリア歌劇団で聴いてきちんと全幕聴きたいと思っていたのです。すばらしいリリコ・スピント・ソプラノです。彼女の声を聴いていると訳もなく感動して涙が出てくる。まさにミショネがオペラの中で語っているが、オペラとはそういうことなのだ。そのミショネ 平尾さんもすばらしかった。彼もお聴きするのは二回目だが、すばらしいリリック・バリトン。甘い声でパワーあふれる歌唱にもううっとり。最後の号泣が泣かせました。マウリツィオはリリコ・スピント・テノールの安藤英市さん。やはりすばらしい熱唱でパワーを見せつけました。ブイヨン公爵夫人もすばらしいパワフルなメゾでした。今回演出の舘さんの手腕に目を見はりました。この上演されることが稀な、言わば化石のようなオペラをうまい味付けで甦らせた。彼女は一貫して社会的弱者で犠牲者である女性への視点を持ち続けているようだ。オリジナルのものを付け加えているがそれが本線の邪魔にならない。ここ大事。彼女にはすぐにでも大きなプロダクションを任せていいだろう。オペラは演出に新しい血を必要としている。最小限のもので最高のものを創る才能が彼女にはある。このオペラで難物であるデュクロの扱いも鮮やかな手腕で処理している。また通常だとカットすると思われる「パリスの審判」のダンスシーンも一部ではあるが取り入れていた。***第1幕 第1場コメディ・フランセーズの楽屋ステージしもて側の上方にモリエールの肖像のイメージと思われる額縁がぶら下がっている。これはモリエールへのレスペクトである。ここをきちんと表現する演出家が心憎い。ステージのしもて側にピアノと弦楽アンサンブルというピアノカルテットの編成である。音楽的にも充実している。舞台監督のミショネがあれこれ出演者(ジュヴノー ダンジュヴィル キノー ポアソン)に言いつけられて閉口している。ミショネの服装を見るに原設定どおりの1730年のパリと思われる。かみてにはスタンドミラーがある。これだけは演出家が付け加えたもので女性たちを映し出すもの。映し出す女性たちはそれぞれ自分の心の中をそこに発見するのだ。舞台中央にテーブルといす、クラシックなものだ。Molière v'ascolta第2場ブイヨン公爵とシャズイユの僧院長が来る。僧院長はきちんと僧服。デュクロとアドリアーナとの世紀の共演に沸き立っている楽屋。この演出では舞台女優デュクロが実際に登場する。デュクロとダンサー、アドリアーナの小間使いは同一人物が演じる。デュクロはアドリアーナを憎んでいる。Eccola ... basta!第3場アドリアーナが登場。アドリアーナは実在したコメディ・フランセーズの女優アドリエンヌ・ルクヴルール。舞台の扮装だ。クリーム色のストレートなロングドレス。同色のヴェールアドリアーナのアリアIo son l'umile ancella del Genio creator♪私は創造の神の卑しい僕すばらしい!すでに涙が…METの公演ではミショネを演じたアンブロージョ・マエストリが実際に泣いていた。ブイヨン公はデュクロの手紙を横取りするよう僧院長に命ずる第4場ミショネはアリアドーナに思いを打ち明けるか悩んでいるしかしミショネはアドリアーナがある男性に思いを寄せていることを知る。第5場マウリツィオ登場。マウリツィオはポーランドのザクセン伯爵の一介の旗手と名乗っている。マウリツィオのアリアLa dolcissima effigie すばらしいパワー今夜の約束をする二人。第6場手紙を手に入れたブイヨン公ブイヨン公は愛人デュクロに与えた屋敷での密会を示唆する内容にそこを急襲することを思いつく。しかし実はデュクロはポーランドとフランスの外交的交渉役としてブイヨン公妃とザクセン白色の橋渡しをしていたのだった。第7場第8場ミショネは舞台で演じるアドリアーナを見ている。ミショネは感動する。ミショネのアリアEcco il monologo In ascoltarla, affogo le mie pene,e rido, e piango, e sogno,e dimentico tutto.第9場アドリアーナはマウリツィオの今夜の誘いを断る手紙を舞台上でもらう。ブイヨン公はアドリアーナを例の屋敷に誘う。アドリアーナはザクセン伯にマウリツィオのことをとりなそうと行く決心をする第2幕デュクロの別荘マウリツィオを待つブイヨン公妃。彼女は政治的駆け引きを利用してマウリツィオへの恋心を成就させようとしている。ブイヨン公妃のアリアAcerba voluttà, dolce tortura 第2場マウリツィオが来るマウリツィオはパリを発つと告げるマウリツィオのアリアL'anima ho stanca ブイヨン公妃Amore è fiamma, cener l'amistà ブイヨン公の到着を察し、ブイヨン公妃は奥の部屋に隠れる第3場そうとも知らずブイヨン公はマウリツィオに愛人のデュクロを押し付けようとする第4場アドリアーナが到着し、ブイヨン公はマウリツィオをザクセン伯爵として紹介する。驚くアドリアーナ黙って!第5場アドリアーナとマウリツィオ第7場マウリツィオは奥の部屋に隠れている女性を守るようにアドリアーナに頼む第8場確認しに行ったミショネが戻ってくる暗闇で女性の姿は見えなかった第9場貴族の戯れに利用されるアドリアーナを諫めるミショネアドリアーナは聞かない第10場女性を呼び出すアドリアーナお互い恋敵と知る。アドリアーナは正体を見極めようとするがブイヨン公妃は去っていく第3幕第1場ブイヨン公の邸宅場を仕切ろうとする僧院長第3場ブイヨン公妃に取り入る僧院長第4場一同登場第5場Madamigella Lecouvreur!声で気づくブイヨン公妃マウリツィオが負傷したとの誤報を流す気絶するアドリアーナアドリアーナOh, il gelo di quello sguardo!第6場ザクセン伯爵が来るマウリツィオのアリアIl russo Mencikoff riceve l'ordine ダンスシーンIl Giudizio di Parideここもオリジナルですばらしかったです。男性ダンサーは公妃にリンゴではなく花束を捧げ賞賛するしかし一方でお互いの正体を見破ったアドリアーナと公妃が丁々発止の展開を繰り広げている。公妃はアドリアーナに朗誦させようとするアドリアーナは仕返しに公の提案を受け入れる「フェードラ(フェードル)」を演じることにしたのだuna fronte di gel, che mai debba arrossir!アドリアーナは公妃を指さす仕返しを誓う公妃第4幕第1場ミショネがアドリアーナの家を訪れるミショネ:Taci, mio vecchio cuor!第2場 アドリアーナが来るミショネは結婚をやめたと告げるこの場もいいシーンです!第3場役者仲間たちが来る第4場謎の配達人が持ってきた小箱第5場箱を開けたアリアドーナは毒を浴びるアドリアーナのアリア:Poveri fiori 第6場マウリツィオがやってくるミショネが手紙で呼んだのだマウリツィオはアドリアーナにプロポーズするla mia corona è sol d'erbe intessuta,ed è un palco il mio trono e un falso altar説得するマウリツィオアリアドーナは指輪を受け入れるマウリツィオが送り返してきた花の件マウリツィオは否定する突如アリアドーナは錯乱する第7場倒れる最終場ミショネが来る毒の件を話すマウリツィオとミショネ意識を失っていたアリアドーナは突如憑依し、立ち上がって舞台上の人物を演じ始める。アリアドーナはこときれる。Morta! morta!ショックを受けたマウリツィオは叫びながら逃げていく。ここは原演出と異なるオリジナル演出です。ピンカートンと同じです責任を放棄し逃げ出す、それがこの時代の高貴な男性たちだったのですそこを演出家は痛烈に表現しました。鏡に映る虚ろな女性たちの虚飾な姿とは裏腹な悲惨な人生女性演出家は表現します。反対に本当にアリアドーナを愛していたミショネはむくろに取りすがって号泣します。もう涙、涙です。すばらしい公演でした。お疲れ様でした。
2021年08月07日
Bayerische StaatsoperTRISTAN UND ISOLDESTREAMRecording from July 31, 2021This performance is available as video-on-demand from 2 July 2021, 7.00 pm (CET) to 3 August 2021, 11.59 pm (CST).TRISTAN UND ISOLDE Musikalische Leitung Kirill PetrenkoRegie Krzysztof WarlikowskiBühne und Kostüme Malgorzata SzczesniakLicht Felice RossVideo Kamil PolakChoreographie Claude BardouilChor Stellario Fagone Dramaturgie Miron Hakenbeck, Lukas LeipfingerBayerisches StaatsorchesterChor der Bayerischen StaatsoperTristan Jonas KaufmannKönig Marke Mika KaresIsolde Anja HarterosKurwenal Wolfgang KochMelot Sean Michael PlumbBrangäne Okka von der DamerauEin Hirte Dean PowerEin Steuermann Christian RiegerEin junger Seemann Manuel Günther***ワルリコウスキしてましたわ~映像を使いまくる主役が美男美女だとそりゃこうしようと演出家は思うよね~ホテルでの密会そしてラストは…!セルロイドの人形みたいなテーマパークや蝋人形館のような人形たちトリスタンは孤児院育ちだったのか…?時代は現代でメロートや舵手は軍人だった。メーロトは将校で舵手は水兵だった。牧童は民間人で若い水夫は美形のマヌエル・グンター君。トリスタンの演出はほとんどが名だたる駄作ぞろいだがさすがワルリコウスキはうまいよ。まあまあ許せるトリスタンの演出としては最近ではチェルニアコフ演出のベルリン バレンボイム シャーガーシェローのトリスタンぐらいでしょうか
2021年08月03日
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