物語がすきな旅人のおはなし。

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candy pink

candy pink

January 25, 2004
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初のエントリーシートを8時間かけて書き上げて

Curzon Cinema SOHOに急いで向かう。

友人と約束しているのだ。

わたしは基本的にはひとりで映画をみることのほうが

多いのだけれど、

友人とみたい映画が一致したときは

こうしていっしょにみに行くことにしている。

ひとりでみるのもいいけれど、

友人とみるのはもっとわくわくする。

わたしはみた映画について考えたり

書いたりひとに伝えたりすることがすきなのだけれど、

友人とみるとみた後まだ熱が冷めやらぬうちに

互いの感想を言い合ったりできるのがいい。

だからわたしにとって友人と映画をみるということは、

映画をみて、その後感想を言い合うところまで含む。

映画というのは不思議なものでみている最中、

みた直後に「ああ、よかったなぁ」というものもあれば、

あとからじわじわと「ああ、よかったよなぁ」

というものもある。

わたしの場合、たいていの場合、

みた直後はいろいろな想いが

押し寄せてきて混乱している。

というわけで今日は「羅生門」をみた。

昨年末、Mayfairで「生きる」をみたときは

ガラガラだった

(立地もその理由のひとつかもしれない。)ので、

その感覚で映画館に向かったら、

すごいことになっていた。

チケット売り場は行列になっていた。

「もしかしたら、入れないかも」と一瞬不安になったけれど、

なんとか入ることができた。

でも座席はかなり埋まっていた。

この映画は「羅生門」というタイトルだけれど、

もとになったのは小説「羅生門」ではなくて

「藪の中」(これも芥川の小説)だという。

映画館のウェブサイトに書かれてある

あらすじを読んだとき

正直ちょっとゲゲッと思った。

もしかしてエグい映画なのかな、と。

エグいのはめちゃくちゃ苦手だ。

でも最後までみても、エグい場面は出てこなかった。

もしかしたら小説のほうがエグいのかもしれないと思った。

小説のほうが自分でいろいろイメージしてしまうから。

だから高校の国語の教科書に載っていた

「羅生門」の強烈なイメージはいまでも

わたしのなかに残っている。

しかも高校ではご丁寧に何度も音読するから、

よけいかもしれない。

この映画では三船敏郎の演技が印象的だった。

実はこの映画に「三船敏郎」が出ているということは

知っていたのだけれど、

部屋に戻ってくるまで、

どのひとが三船敏郎か知らなかった。

それから多襄丸(たじょうまる)だということを知った。

この映画は日本の映画だからもちろん日本語なのだけれど、

むずかしいと感じた。

問題はことばだけじゃないのだと思った。

英語の映画でもわかりやすい映画はいくらでもある。

わたしは日本の映画を外国でみるとき、

とりわけそれが外国でも評価されてきた映画なら、

「どうしてこの映画は外国人に受けたのだろうか」

ということを考えずにはいられない。

この映画が受けた理由のひとつは

もしかしたら多襄丸と侍が

剣で対決するシーンかもしれない。

これは多襄丸、侍、その妻、そまぎ売り、

すべての証言のなかで出てくる。

それから「日本らしさ」みたいなものが

表されているものが好まれるのかもしれない。

この映画をみたときいったい

どの時代なのかはっきりわからなかったのだけれど

(ことばも大河ドラマ調ではなくて

普通に現代語だったから。)、

帰って調べてみたら平安時代のようである。


わたしは何かきっかけがないと

「ひととは・・・」っていうことを

あまり考えないのだけれど

この映画をみれば嫌でも考えてしまう。

ひととは物事を

自分の都合のいいようにしてしまうものだろうか。

ひととはなんのために嘘をつくのだろうか。

云々。


「生きる」よりおもしろかったね、というのが

友人と共通した意見だった。

「生きる」にも出ていた志村喬がこの映画にも出ていた。

---

映画が終わって映画館から出ると

中華街がにぎやかだった。

中国の新年は22日だったのだけれど、

いまだに正月気分らしい。

日本のとは明らかにはちがう、

色とりどりの華やかなちょうちんが

いっぱいぶら下がっていた。

それからパレードをしていたのだけれど、

あまりにもすごいひとで、ちっとも見えなかった。

紙でできたドラゴンを買った。

友人もわたしも

どうしようもなく中華料理が食べたくなったのだけれど、

みんな考えることはおなじらしく

どこの店もいっぱいだった。

---

その後友人の友人も合流する。

中華料理は断念してモロッコ料理(!)の店に入る。

ムサカだとかハマスだとか食べたのだけれど、

1番おいしくいただいたのはミントティー。

これはモロッコ特有のものなのか

どうかわからないけれど。

殺人的な量(!)の砂糖が入っているので

甘ったるいのだけれど

(紅茶に砂糖3つ入れる友人ですら

甘いと言っていた。)、涼しげな香りがする。

今度見つけたら買いたいな♪

アラブ圏といえば水パイプ!

この店でも吸っているひとがいた。

いつか吸ってみたいな♪

ドラッグが混ざっているのじゃなくて

純粋な水パイプを吸ってみたいなぁと思う。

ところで友人の友人がおしゃべりで疲れた。(>_<)

わたしもときどきおしゃべりになるけれど、

世間話はあんまりしない。

世間話は聞いてて疲れる。

---
寮に戻ると本が届いていた。(*^▽^*)

「送って」と頼んでいたやつだ。

江國香織さんの「絵本を抱えて部屋のすみへ」と

「日のあたる白い壁」だ。

何度か読んだ本なのだけれど、

どちらもここで読みたくなるような本である。

(送ってくれてありがとう!)





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Last updated  July 18, 2006 08:48:23 PM コメント(4) | コメントを書く
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candy pink @ Re[1]:Happy new decade!(01/03) lumi6765さん >毎年新しいことにチャレ…
lumi6765 @ Re:Happy new decade!(01/03) 毎年新しいことにチャレンジっていいです…
candy pink @ Re[1]:back home(11/06) lumi6765さん >おかえんなさーーーーい…
lumi6765 @ Re:back home(11/06) おかえんなさーーーーい。 どーでした?…
candy pink @ Re[1]:今週。(10/06) lumi6765さん >そーそー。旅先であれも…

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