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密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆新興宗教団体の信者たちだった―。集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く、「色シリーズ」第3弾。【送料無料】黄の調査ファイル価格:600円(税込、送料別)STシリーズ第六弾、そして色シリーズとしては第三弾になります。今回は「黄の調査ファイル」とゆーことで、メインは山吹さん。ここでまたまた、第三弾巻末の解説より、山吹さんの紹介を引用。山吹才蔵……第二化学担当。薬学などの専門家で、麻薬・覚醒剤・毒物に詳しい。曹洞宗の僧籍を持っている。え~今回は、宗教絡みとゆーことで、STメンバーであり、現役坊主でもある山吹さんが、事件の真相を暴きます。といっても、第二化学担当者としての薬学の専門知識を生かして…ということではなく、坊さんとして解決ってのが面白いですね。今は飄々としていつ何時も穏やかさを失わない山吹さんですが、昔は不安神経症に悩まされていたという過去も明らかになりました。なるほど、それを乗り越えたから今の山吹さんがあるんですねぇ。そこらへんは、とてもいいお話でした。しかし、百合根警部どのは可愛すぎる山吹さんの寺で禅の修行をしてるとこなんか、とても警察のキャリア組の人とは思えません。(笑)なんかいつも天然すぎですってゆーか、根が素直なんですね、きっと。STメンバーは、そんな警部どのをキャップとして信頼していますが、警部どの本人は、優秀だけど変わり者だらけのメンバーにただ振り回されているだけ、と思っているのが可笑しいです。今回も非常に面白く読めたお話でした♪
2007.08.31
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大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は、捜査の過程で、封印していた自らの過去と対峙する―。感動のラストが待つ好評「色シリーズ」第2弾。 【送料無料】赤の調査ファイル価格:650円(税込、送料別)STシリーズ第五弾、そして色シリーズとしては第二弾になります。今回は「赤の調査ファイル」とゆーことで、メインは赤城氏。ここでまた、第三弾巻末の解説より、赤城氏の紹介を引用。赤城左門……法医学担当。女性恐怖症。本人は一匹狼を気取るが、人を惹き寄せる魅力を持っている。メンバーのリーダー格。…ホント、赤がリーダーって、なんか戦隊みたいだな。(笑)さて、今回の捜査の舞台は、大学病院。かつてそこに在籍していた赤城氏の過去が明かされます。理想を持って医者を目指していた赤城氏がぶつかった、大学病院という超ピラミッド社会。患者当人ではなく、ただ病気を診るだけの場所となってしまっている体質への反発。今回の事件も、その歪んだ組織の構造が生み出した悲劇であるといえるでしょう。でもそれってものすごく現実的な問題ですよね。。。赤城氏は、本当はすご~く心根の優しい人なんだなあ対人恐怖症だったってのは、きっとその裏返しなんですよね。でも今回はっきりと、STメンバーを仲間だと明言しましたね普段は他のメンバーに対してあまり関心がなさそうに見えるSTメンバーの面々ですが、今回は何気に赤城氏を励ましたりしてね。みんなイイトコありますね。赤城氏にとってつらい事件ではあったでしょうが、でもそこを乗り越えて一歩進んだな、という感じでとても嬉しいです♪非常に面白く読めました
2007.08.30
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釣りバカ18は、岡山ロケ編とゆーことで、9/8の全国公開を前に岡山では先行上映されております。ウチの近くにもロケが来ていて、それをちょっと見に行ったりもしたので、今まで釣りバカなんて一回も観たことないくせに、いそいそと映画観て来ましたそれに今回は、ダンちゃん(檀れいさん)がヒロインをやるとゆーのも興味がありまして。宝塚時代のダンちゃんの舞台は何度も観てるんですが、映像での演技を見るのは初めてなんですよ。(「武士の一分」観てないし)長い髪をぱっつり切って、いかにも「庶民の娘」という感じでしたが、でも相変わらず可憐な雰囲気で可愛かったです。さて、映画の方は、瀬戸内海のリゾート開発計画に関するお話。釣りバカ初めてのワタシにもよ~くわかる、非常にわかりやすいお話でした。でも、ワタシがロケを見に行ったシーンは、ばっさりカットされてたなあ。(笑)まあ尺の都合とか、いろいろあるんでしょーね。一緒に連れて行ったオバタリアン軍団は、とりあえず満足してました。(笑)これから観に行かれる方は、瀬戸内海の風光明媚な景色をじっくりお楽しみ下さいね。
2007.08.30
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心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。密室での出来事は事故死と処理されかけたが、警視庁科学特捜班は殺人の可能性を追う。スタッフ間の反目、霊能者、タレントらの人間関係が入り組む事件の真相は―。警察小説の名手が放つ、ST文書担当の青山翔が活躍する「色」シリーズ第1弾。【送料無料】青の調査ファイル価格:620円(税込、送料別)STシリーズ第四弾。そして本書から始まる「色」シリーズとしては、第一弾になります。「青の調査ファイル」とゆーことで、一応メインは、青山くん。ここで、第三弾巻末の解説より、青山くんの紹介を引用。青山翔……臨床心理士で文章鑑定担当。恐ろしいほどの美貌の持ち主。秩序恐怖症で、自分の周囲をちらかしておかないと落ち着かない。ついでにもうひとつ付け加えると、「ねえ、もう帰っていい?」が口癖(?)です。(笑)このセリフを見るたび、「答えは聞いてない!」と付け加えたくなるワタクシは、もちろん仮面ライダーファン…ついでに青山くんのセリフはみんな、リュウタロスの声で読んでしまいます。だって口調が似てるんだもんなあ。(笑)さて、そんなことはさておき、今回のお話。青山くんの心理学者ならではの鋭い洞察力が冴え、事件の真相が明らかに。なんか警察モノというよりも、ミステリー色の濃いお話でしたね。いつもやる気のなさそうな青山くんが、珍しくやる気を見せる(とも言えないですが)のが、見どころです。(笑)
2007.08.28
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彩雲国に暑い夏がやってきた。朝廷の諸官は夏バテと超過勤務で次々とダウン。人手不足を補うため、貧乏街道爆走中の名門紅家のお嬢様・秀麗に助っ人要員のお呼びがかかる。だが外朝は女人禁制、それに春先に求愛を蹴って後宮を辞した手前、城内をウロウロして王様にばったり会ってしまうのもマズイ。仕方なく変装(!?)し、こっそり仕事を始めた秀麗だったが―。絶好調・極彩色ファンタジー、待ってましたの第2弾。【送料無料】彩雲国物語(黄金の約束)価格:460円(税込、送料別)今回も、少女マンガ並みにいろいろドタバタしてましたねえ♪新キャラ登場で、静蘭たち、ちょっと影が薄かったかも。。。劉輝は、ますます天然ボケがひどくなり、バカ殿ぶりにさらに磨きが…。。って、アレはもうただのアホにしか見えん。。。すっかり遊ばれてて、なんかかわいそう秀麗、劉輝、静蘭の、恋の三角関係も今後気になりますね。この「彩雲国」を読むと、なんだか心がぽわんとあったかくなるような気がするのは、きっと、登場人物がみんな優しいからなんでしょうね。一人ひとりのドラマもきちんとしているし、なかなかよく出来たお話だなぁと思います。ラノベのファンタジーものを読んだのは久しぶりなんですが、たまにはこういうのもイイかもですね
2007.08.27
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アンドレ・マトス様のニューアルバム「Time To Be Free」がついに発売! タイム・トゥ・ビー・フリーいや~ビンボーなんで、買おうか買うまいか、かなり迷ったんですけどね。。買ってよかった!!!!!!!!アンドレ様サイコーーーーー!!まさに「満を持して」という感じの素晴らしい出来栄えでございますこれからしばらく、ワタクシの車中のお供はこのCDになりそうです。ウフフアンドレ様の魅力といえば、やはりあの歌声、魅惑のハイトーンヴォイスでございます。ANGRA時代のあの不滅の名曲「Carry On」を初めて聴いた時は、この人どこまで声がでるんだろ?と、いたく感心いたしましたですよ。SHAMANになって、歌い方がかなり変わった感じがしましたが、でもあのワイルドな歌い方も好きです。アンドレ様の歌声って、なんか聴けば聴くほど味が出てくるというか、聴いてて全然飽きないんですよねもちろん楽曲も好きですが、音楽についてはあまり詳しくないので、アレコレいうのは省略。。。でもメタル系なのに、クラシックを勉強している方だけあって、今回のアルバムの中の「A New Moonlight」みたいな曲(ベートーベンの「月光」がモチーフになってます)が出来るのもいいですね。次のアルバムも楽しみかも♪
2007.08.25
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ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ―。モスクワに到着した警視庁科学特捜班、通称STの百合根と赤城を待ち構えていたのは、ロシア正教会で起きたマフィア怪死事件だった。さらに、日本人フリーライターも変死して…。STシリーズ第3弾。講談社文庫【送料無料】黒いモスクワ価格:600円(税込、送料別)今回も面白かったっス♪この第三弾の舞台は、ロシア・モスクワ。謎の爆発、ラスプーチンゆかりの教会、そしてシャンバラと、いろいろ面白い要素がもりだくさんのお話でした。STも、百合根警部どのを中心に、ますますいいチームになってきた感じですし菊川のおっさんは、すっかり巻き込まれちゃって、ちょっと気の毒ですが…。(笑)読んでると、非常に楽しいです♪あ、STと一緒にロシアへ行ったSATの皆さんも、ちょっと気の毒でした。(笑)ロシアの描写もとてもリアルで良かったです。ワタシまでロシアに行った気分になりましたよ、ええ続きをまた読みますです。
2007.08.24
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やっと観て来ました!まずは「モモタロスの夏休み」。コレ、ウケた♪♪スーパーヒーロータイムEDコントの劇場版みたいな感じですけど、(笑)四バカ漫才面白すぎ!!何気に金髪カツラ被ってるウラがツボでした♪で、劇場版本編。見終わって、なるほどTVとこういうふうに繋がってたのかと、ちょっとスッキリでもですねえ、、、作品としては面白く観れたのですが、もうすでにTVでも牙王やジークを見てるので、あんまり映画を観てるような気がしなかったのがちょっとなんとゆーか…。。。TVとのリンクは、面白い試みではあったと思うのですが、TVの映画宣伝編の後にこの劇場版を観ると、なんか例年のようなお祭り感が欠けていたというか、特別編としての驚きや新鮮さがあんまりなかった感じがして、ちょっと淋しい気もしました…。。。そこらへんがゲキレンジャーとは、対照的でしたね。そういえば、新フォームのお披露目も、今年は劇場版ではなく、TVでしたしね。(まあ製作上の都合がいろいろあるのでしょうが)でも、電王の4フォームが同時に登場というのは、よかったです。牙王役の渡辺裕之さんもさすがの貫禄で、カッコよかったですし☆感じたことを率直に書きましたが、でも作品としては十分面白く、とても楽しめる映画だったと思います♪
2007.08.23
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やっと観て来ました!いや~面白かった!!TV版は、いくぶん地味目な感じのゲキレンジャーですが、この電影版は、いかにも「映画だゾ!電影版だゾ!特別なんだゾ!」といった感じのエンターテイメント性に溢れてて、とても楽しかったですね♪メインゲストの小野真弓ちゃん演じるラオファンは、ドジでとっても可愛かったし、インリン様は、いかにも香港の悪女という感じで妖しい雰囲気を振りまいてたし、敵のボス・ヤンを演じる石橋雅史さんは、戦隊ファンなら嬉しい人選ですよね。巨大戦も、香港という設定なので、セットも凝ってましたし。もちろん、「呉越同舟」ということで、ゲキレンジャーと理央さま・メレちゃんの共闘も見ものでした♪さらに、美希さん親子は、底なしの大食いというオチつき。(笑)上映時間が短かったので、とてもテンポよく話が進んで、あっという間に終わってしまいました!とっても楽しい電影版でした♪
2007.08.23
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東京・新宿の公園で若い男の変死体が発見された。そしてまた不可解な変死事件が…。個性派揃いの警視庁科学特捜班の面々が動き出した。事件の背後には、宗教にも似た自己啓発セミナーの存在が浮かんできた。テレビ局の有名女子アナの身に危険が迫る―。土壇場に意外な展開をみせる究極のサスペンス。 ST警視庁科学特捜班毒物殺人講談社文庫価格:650円(税込、送料別)STシリーズ第二弾です。今回も面白かった!!前回の第一弾では、臨床心理士の美青年青山くんが目立ってましたが、今回は薬学などの専門家で現役坊主の山吹さんが目立ってましたね。まあ今回は、一応フグ毒による連続殺人でしたから。フグ毒殺人と、人気女子アナ、そして自己啓発セミナー。STメンバーが、これらを繋ぎ合わせて、真相を解明していく過程が面白いです。そのSTメンバーも、各々はマイペースで他人のことを気にしてないように見える、一風変わった人たちですけど、でも実はそれぞれのプロとしての能力は信用していて、目に見えない妙な絆があるのもいいですね。キャップである百合根警部どのは、そんなメンバーに囲まれて、相変わらずオロオロしっぱなしなんですが。(笑)でもいつも一所懸命なんで、そこがカワイイ最初はSTを邪魔モノ扱いしてた菊川のおっさん刑事も、だんだんSTを認め始めたし。まあでも、あんな変わり者軍団のSTを見れば、現場の刑事なら、最初は誰でも胡散臭いと感じると思うぞ…。。(笑)次の第三弾の舞台は、モスクワのようです。楽しみ♪
2007.08.22
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秀麗は彩雲国でもピカいちの名家・紅家のお嬢様。なのに家計は火の車。明日のごはん代を稼ぐため、舞い込んだオイシイ話に飛びついたのはいいけれど、その依頼ときたら即位間もない「ダメ王様」教育係で、しかもお仕事期間中は貴妃として後宮に入れというものだった。ほかに妃嬪のいない空室アリの後宮で、まったく女に興味ナシの困った王様と秀麗師の、奇妙な関係が始まる!第1回ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞受賞。彩雲国物語(はじまりの風は紅く)角川ビーンズ文庫価格:460円(税込、送料別)久々ライトノベルです。ってか、ビーンズ文庫なんて読むの初めて。。(ヒエ~)昔コバルト文庫なんかはよく読んでたんですけどね。昔っていっても、須賀しのぶさんの「キル・ゾーン」あたりまでですが。(あ、その後の「帝国の娘」も読んだけど、「砂の覇王」は途中でやめちゃったなあ)ラノベは嫌いじゃないんですが、なんてゆーかハズレが多いので、あんまり読まなくなっちゃいました。。ええ、まあ年齢的についていけなくなったってのもありますけどね(ハハハ…)でもこの「彩雲国物語」は、とても面白く読めました!世界構築もなかなかしっかり出来ているし、キャラクターも魅力的だし、文章も読みやすいし、ストーリーも面白かった♪まあでもドタバタ感があるところは、やっぱりラノベだなあという感じですが。。それに、主人公が16歳の女の子だし。(笑)でもワタクシ的には、イイ男が出てくる話は大歓迎なので、その点は合格かな。(←コラコラ)静蘭、劉輝、絳攸、楸瑛。みんなそれぞれ個性があって、良かったですただ、ご老人の陰謀劇は、ちょっとタイクツだったかな。。続きがまだまだたくさんあるみたいなので、読んでみたいと思います♪
2007.08.21
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多様化する現代犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、STの青山は一人これに異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。痛快無比エンタテインメントの真骨頂。ST警視庁科学特捜班講談社文庫価格:680円(税込、送料別)タイトル通り、警察モノです。面白かった!!特にキャラクターが面白い♪STのメンバー五人が、ありえねーだろ!というくらい、それぞれ超個性的で。(笑)各々は天才的な能力を持つ科学のプロフェッショナルなんですけど、でもちょっと人間性に問題があるとゆーか(笑)、協調性に欠けていて、はみ出し者となった人の集まりが、STというチームなのですね。その扱いにくいチームのキャップを務めるのが、キャリア組の百合根警部。この人がまたキャリアとは思えないほどイイ人で、気が弱いのです。でもなかなかイイ味出してますそんなSTが、初めて挑んだ連続猟奇殺人。変わり者軍団のSTメンバーの活躍が見ものです♪続編もぜひ読んでみたいと思います♪♪
2007.08.18
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アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは?謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか?異国の迷宮を舞台に描かれる、幻想的な長編ミステリー。 Maze (双葉文庫)恩田さんの本は初めて読みますず~っと気になる作家さんの一人ではあったのですが、最近ミステリーはなかなか読む気になれず、はや数年が経ってしまいまひた。。。そんな恩田さんへのファーストアタックにこの本を選んだのは、ただ単に本が薄かったから…。(笑)本の厚みが薄い方が、気楽に読めますからね(ナハハ)さて本書。途中までは、ファンタジックなミステリーだなあと思ってましたが、結末は…そーでもなかったですね。しかし「トーフ」ひとつでここまで話を作り上げるとは、さすがですなかなか面白く読めました♪この方は、ミステリーだけでなくいろんなジャンルの本をたくさん書いてらっしゃるし、今回、文章も比較的読みやすい方だなということもわかったので、次はもう少し厚みのある本に挑戦したいな、と思いましたですハイ。
2007.08.17
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ヴェスパシアヌスの長男として皇位に就いたティトゥスは誠実を身上とし、ヴェスヴィオ山の噴火によるポンペイの全滅、そして首都ローマの火災という惨事にも対策を怠らなかった。しかし、不運にも病に倒れ、その治世は短命に終わる。続いて皇帝となった弟ドミティアヌスは、死後「記録抹殺刑」に処せられる。帝国の統治システムを強化し、安全保障にも尽力したにもかかわらず、なぜ市民や元老院からの憎悪の対象になったのか。<本書より>父ヴェスパシアヌスの跡を継いだティトゥス。この人は、子供の頃から父親のそばで軍団経験を積み、父が皇帝となってからも共同統治者として、皇帝の仕事を学んできました。性格も誠実だったようで、統治者としてなかなか評判は良かったようですが、四十歳の若さで病死。治世は二年三ヶ月という短期間で終わります。アラ、残念。。このティトゥスの治世に、あのヴェスヴィオ火山の大噴火があったんですねえ。。さらにローマの大火、疫病の流行など、災害等が相次ぎ、短いながら大変な治世であったようです。お疲れさんです。。。そしてティトゥスの跡を継いだのは、三十歳だった弟のドミティアヌス。皇帝として、なかなか頑張った人だと思うのですが、四十代半ばにして暗殺され、死後、ネロと同じ「記録抹殺刑」に処せられてしまいます。ドミティアヌスを殺したのは、皇后ドミティアつきの解放奴隷ステファヌスという男らしいですが、なんだか理由がはっきりしませんね。まあ後継者問題に絡んで、いろいろ事はあったようですけどね。。「記録抹殺刑」というのも、ちょっと気の毒ですねえ。。塩野さんは、近衛軍団や辺境軍団の動きを封ずるためであろうという見方をしていますが、元老院が暗殺の首謀者が誰かを問うこともなかったというのは、なんかおかしいですよねえ。。。生前ドミティアヌスは、新たに「終身財務官」という役職をつくり、それに就任しましたが、この「財務官」の権限の中には、ローマの指導層に相応しくないとされた元老院議員を追放できるというのがありました。このことが、反皇帝派の元老院議員たちには、脅威だったということもあるんでしょうかねえ。。で、次の皇帝になったのが、七十歳のネルヴァ。ここから、五賢帝時代が始まることになります。ネルヴァは、ゲルマニア防衛担当の軍司令官トライアヌスを後継者に指名して、一年四ヶ月で治世を終えます。次は、ローマ帝国初の属州出身皇帝トライアヌスの登場です。 ローマ人の物語(23)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.08.11
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三人の皇帝が相次いで倒れ、帝政ローマの統治機構に制度疲労が生じ始めていた頃、それを裏付けるように、辺境で異民族の反乱が勃発した。西方のゲルマン系ガリア人が独立を宣言したのだ。一方、東方ではユダヤ人が反抗を続け、帝国は一層窮地に立たされる。この苦境の中に帝位へ登ったヴェスパシアヌスは、出自にも傑出した才能にも恵まれていなかった。しかし時代が求めた別の資質、「健全な常識人」を武器に、彼は帝国再建に力を注ぐ。 <本書より>ローマで皇帝がコロコロ入れ替わっている間、ライン河防衛線では属州兵が反乱を起こし、軍の主力であるローマ軍団兵を攻め、ガリア帝国をつくろうと蜂起。しかしローマ側の対応は素早く、反乱は約一年でおさまることになります。ん~、ここはいっぱいユリウスが出てきて、ややこしいのう。。(詳しくは本書を読んでね)一方、東方ではユダヤ戦役が起き、こちらは約七年でなんとか終結。この両方の反乱をおさめたのが、ヴィテリウスの後帝位に就くことになったヴェスパシアヌスの良き協力者ムキアヌスと息子のティトゥスでした。ヴェスパシアヌスは、貴族出身の人ではなく、軍団たたき上げで出世した、ローマでは第二階級である騎士階級に属する人であります。(ローマ社会は、元老院階級、騎士階級、平民階級、解放奴隷、奴隷と分かれていた)そういう人でも元老院や市民に認められれば皇帝になれちゃうなんて、これがローマ史の面白いところですね。良き協力者にも恵まれたヴェスパシアヌスは、帝国再建に力を尽くし、寿命を全うしてこの世を去ることになります。うーむ、ちゃんと寿命を全うできた皇帝って、二代皇帝のティベリウス以来かな??どーも皇帝職ってのは、血生臭い最期が多いよねえ。。。ところで今もローマに残るあの有名なコロッセウムを建設させた人こそ、このヴェスパシアヌスです。当時はもっと豪華絢爛だったみたいですけどね。おお~、行ってみたいな~♪ ローマ人の物語(22) (新潮文庫)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.08.09
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失政を重ね帝国に混乱をもたらしたネロが自死した翌年(紀元69年)、ローマには三人の皇帝が現れては消えた。ガルバ、オトー、そしてヴィテリウス。初代皇帝アウグストゥスの血統ではない彼らに帝国の命運が託されたが、傲岸、生硬、怠惰という各人の性格に由来する統治力のなさが露呈、いずれも短期間で破滅した。さらにその間、軍団同士が争う内戦状態に突入し、帝政始まって以来の危機的状況に陥る。果たしてローマ人はこれをいかに乗り越えたのか。 <本書より>ネロが死に、またまた混乱状態に陥ってしまったローマ。まずは、スペイン駐屯の軍団によって皇帝に推挙されたガルバが立ちますが…。この時すでに72歳だったガルバは、ろくな政策を打たず、在位約7ヶ月で殺されてしまいます。次に帝位についたのは、ガルバを殺したオトー。しかし、ゲルマニア軍団が擁立したヴィテリウスと争うことになり、オトーは在位わずか約3ヵ月で自死。今度はヴィテリウスが帝位につきますが、これまたろくに政治もせず、ヴェスパシアヌスを推すドナウ軍団に殺されてしまいます。これまた在位わずか約8ヶ月。…うーむ、短期間の間にこんなに皇帝がコロコロ替わるとは、なんとも忙しい時代ですなあまあ結局この三人は、どっちかってーとあまり深くものごとを考えず、行き当たりばったりで帝位についたような人たちですからね。それに政治能力もあんまりなかったみたいだし。。ま、ローマ皇帝の器ではなかったとゆーことですね。。。さて、次の皇帝はどうなのかな?? ローマ人の物語(21) ●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.08.07
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劉家の妖物が歌った詩が、李白の「清平調調」であり、それは時代を遡ること約六〇年前、玄宗皇帝の前で、楊貴妃の美しさを讃えるために歌われたものである…。それを空海に示唆したのは、白居易という役人であった。当時、李白しはこれをきっかけに玄宗の寵を得たが、それを妬んだ宦官の高力士の讒言により、のちに長安を追われることになったという。それを知った空海は、楊貴妃の墓所がある、馬嵬駅に赴く。劉家と綿畑の怪は、安禄山の乱における楊貴妃の悲劇の死に端を発すると看破した空海は、貴妃の墓を暴くことを決意する。墓前で空海は、白居易―のちの大詩人・白楽天と初めて出会う。白は空海に、詩作の悩みを打ち明けるのだった…。 沙門空海唐の国にて鬼と宴す(巻ノ2)徳間ノベルズ価格:860円(税込、送料別)相変わらず面白いです~♪楊貴妃の謎、そして安倍仲麻呂が遺したという手紙をめぐり、お役人から妖しげな道士までが入り乱れ、タイヘンなことになっておりますさらに、中国の詩人白居易までが登場ですよ☆へえ~、白居易って空海と同じ時代を生きた人なんですね。知らんかった。。(←無知な奴)長安の都についても勉強になって面白いです。長安には本当にいろんな人種の人がいて、当時の日本人から見ると、あらもうビックリ状態だったんだろうなあ~。そんな国を治めている中国皇帝って、当時の日本の天皇とは、やっぱスケールが全然違いますね。。ワタクシも中国史にはとても興味はあるのですが、どーもやはり漢字が多くてですね、なかなかお勉強が進みません。。。ハハハ。。。。。しかしあの安倍仲麻呂の手紙って、たぶん夢枕さんの創作ですよね??長い手紙でしたが、丁寧でリアルな話作り、さすが上手いですね♪まだまだ謎は残っています。次の巻も楽しみです。
2007.08.04
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見ますたよクレヨンしんちゃんなんて見たの、何年ぶりかなあ。(笑)こういうコラボがない限りは、たぶん絶対見ない番組だしな。。ナルホド、良ちゃんやハナ姐を、しんちゃんワールドにアニメ化すると、あんなになるのね…なんかあんまり実物と似てなかったケド。。。(汗)声はご本人がアテてたみたいですが、ハナ姐の声、なんか別人でした。。。たぶん慣れてらっしゃらないからだと思うけど、ちょっと棒読み??(笑)電王部分は、やっぱり動きがアニメだと難しかったのかな?ってカンジ。。スーアクさんの動きには、まったくかないませんですね。(当たり前ぢゃ!・笑)内容は…まああんなもんでしょう。。とゆーことで、劇場版電王は、本日より公開♪ちまたの評を聞いて、ゆっくり観にいくつもりです☆
2007.08.04
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さて!?どれに乗ろう。世界の列車を乗りまくる、マニア垂涎のエッセイ。―十余年ぶりに訪れた台湾で、「自強号」「復興号」そして普通列車と乗り、ハノイからホーチミンまで約1700キロの二泊三日寝台列車の旅。世界の豪華列車No.1といわれる南アフリカ「ブルートレイン」やブラジル、マレー半島の旅を収録。 <本書より>鉄道大好き宮脇さんの旅本です。本書では、台湾、ヴェトナム、南アフリカ、そしてマレー半島の鉄道に乗ってます。オマケとして、個人で行ったブラジル旅行記もついてます。特に、南アフリカ、マレー半島のブルートレインは、豪華寝台車で、サービス、施設もホテル並み。そのかわり、料金もイイらしいですけどねでもそんな旅ができるなんて、鉄道好きにはタマランでしょうねえ。ワタシ自身は、鉄道の旅にはそんなに興味ないんですけど、でもその体験記を読むのはとても楽しいです♪普通の旅行記では味わえない面白さがありますもんね。鉄道も各国さまざまで、ガイドブックとはまた違ったお国事情なんかも発見できて楽しいですね。外国の鉄道の旅の困難さは、切符の予約の難しさ。現地に行かないと取れないものもあるし、豪華ブルートレインとなれば、早いうちから予約が殺到していて、チケットを取るのさえタイヘンらしい。。でも、だからこそ、乗れた時の喜びもひとしおなんでしょうね。ああ、旅はいいですねえ…。。 豪華列車はケープタウン行●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.08.03
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東映チャンネルで放映されているのを見ました!以前からずっと見たいなあと思ってたのでこの第一弾の方は、主にマジレンジャーのメンバーが中心です。あとは、デカレンジャーのバンとウメコ。みんなそれぞれ適役だなあと思いましたが、芳香ちゃん(別府あゆみちゃん)の役は…。。。(笑)一人芝居ごくろーさんですあとマユゲのないヒカル先生と、お歯黒の蒔人にーちゃんは、ちょっとコワかったゾ。。リンちゃんは、綺麗だったけどね。まあ全体的に、予算のせいか(笑)、ノスタルジックなヒーローモノという感じでした。あまり余計なことをツッコまずに見ると、戦隊ファンとしては、かなり楽しく見れたかな♪第二弾の方のメイキングも見ましたが、こっちも見てみたい!!風のシズカちゃん、可愛いしそれにチーフも出るしいつか放映される日を楽しみに待っとりやす☆ 東映まつり!最大40%OFF!★超忍者隊イナズマ!(DVD) ◆23%OFF!
2007.08.01
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昨日、本屋さんで「FOOL'S MATE」を立ち読み。いやだって、今月号の表紙がYOSHIKIだったんで、ちょっと気になって…。。見ると、YOSHIKIのインタビューが載ってました。ささっと読んだだけなのでうろ覚えですが、GacktやSUGIZOなどと組んで、なにやらやっていることとか、久しぶりにTOSHIくんと電話で話をしたこととか、Xの復活についてのこととかが書かれてありました。そっかー。Xの復活ねえ。。そーいえば週刊誌とかにも以前載ってたけどね。。。HIDEちゃんがもうこの世にいない今、完全復活は夢のまた夢ですが、とりあえずYOSHIKIとTOSHIくんがまた組んでくれれば、ちょっと嬉しいかなあ。。そーいえば、Xの東京ドームライブ「青い夜 白い夜」のDVDも、この7月に発売されたそーで…。確かこのライブってもう10年以上前だよね??ワタシも二日間行きましたですよ、ええは~、懐かしいです。。いやしかし、YOSHIKIとGacktの共演は、一度見てみたいなあ♪きっともうこの世のパラダイスでしょうなとりあえず陰ながら、YOSHIKIのことはこれからも応援しますよ♪ X JAPAN/青い夜 白い夜 完全版 DVD-BOX〈初回限定生産・5枚組〉
2007.08.01
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