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◆楽天でブログを始め、様々な内容や文体を試し、いろいろなことを勉強させていただいた。 楽天で知り合った方とセミナーも行った。 本当に感謝だ。★☆★突然ですが、楽天ブログは今日までとさせていただきます。★☆★★☆★今後は、アメブロに引っ越します。アメブロは、こちらへ★☆★◆ブログを開設して、1654日だという。 開設当時は楽天ブログは、名物ブロガーがたくさん輩出され、“勢い”があった。 でも、“ブログ削除”の嵐が吹き荒れ続け、名物ブロガーたちは、一人二人と去っていった。違反行為をしたら規制を加えるのは当然だ。 でも、事の善し悪しとは別に、楽天ブログはどんどん活気を無くしたように思える。 私的には、今は、アメブロが“激アツ”だ!!! 最初は、芸能人ばかりで一般人は無視かよ、と思ったが、社長もビジネスマンもたくさんいることが分かった! 「ペタ」というところを開いていただければ、たくさんの人が訪れているのが分かるだろう。 「ペタ」は、こちらへ。 楽天さん、ありがとうございました!!! 読者のみなさん、ありがとうございました!!!
2008年09月24日
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【税理士の訪問編】◆今日は国民の祝日、秋分の日だが、新規の面談がある。零細会計事務所に休みはない! 今日の面談は、いつもとちがう依頼なので、ワクワクする。 いつもそうだが、新規の面談の際は、営業や受注という意識は全くない。新しい社長とお会いして、新しい体験ができる喜びの方が大きい。◆ところで、昨日は、Jさんの確定申告書を提出するために、税務署に出向いた。 Jさんは外国人の方で、長く日本に住んでおられる。 海外に不動産を持っておられ、諸事情で申告ができず、遅ればせながら、この時期に確定申告をされた。 高嶋会計事務所には、オセアニア、ヨーロッパ、中国のお客様がおられるが、仕事の姿勢、投資の考え方、バカンスの取り方が、とても勉強になる。 外国人の方を通して、日本人とは違う、新しい体験をしている。
2008年09月23日
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◆今は日曜の早朝だ。 泊まり込みで仕事をしている。相変わらずだ。 今年の9月は特に忙しい。 申告の仕事に加えて、新規の受注が2件、新規の面談予定が1件あり、さらに、新規顧客の紹介をしていただける会社との打ち合わせもあったからだ。※ 新規の受注のうちの一件は、海外の不動産に関する申告。 物件も書類も海外のため、イレギュラーな状況がいくつかあって、それを整理するのに時間がかかっている・・・。※ 新規のもう一件は会社の新規設立。 この会社は、一人起業が多い中で、珍しく仲間三人での起業だ。 一人の場合と相談内容が違い、おもしろい!組織活動のための仕掛けを打ち合わせした。※ 面談予定の一件は、決算書の診断のご依頼。 お預かりした決算書を分析すると「会社の強みと弱み」が見えてきて、まだお会いしていないのにワクワクしてくる。 私の診断結果がどれだけお役に立てることが出来るか、楽しみだ!※ 新規顧客の紹介をしていただける会社との打ち合わせは、順調に進んでいる。 担当の営業マンはピカイチだ。アホな営業マンが多い中で、貴重な存在だろう。 この会社のことは、いずれ、ゆっくりと書きたいと思っている。 こんなに忙しくなってきたのはある「教え」がきっかけだ。 教えなんて言っても、どこの本屋にも置いてある一般的なものだが、その「教え」活用の仕方が分かったので、その通りにしたら、いろいろな壁が「一点突破」できそうだ。これがうまく回っていけば、「全面展開」していける!!! この「ある教え」については、いずれチャンスがあったら、明らかにしていきたい思っている。
2008年09月21日
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◆内部留保というのは、今まで貯めてきた利益のことである。 利益を生み出すためには、仕入→販売(利益)→代金回収(現金や預金)という流れをたどる。 だから、普通、内部留保が多いということは、それだけ、資金があるはずなのである・・・ ところが、そうはなっていない。内部留保が多くても、借金ばかりしている会社が少なくない。 その原因は様々だが、ひと言で言うと「資金循環の効率」が悪いのだ。 たとえば・・・※ 死に筋在庫には関心がなく、売れる商品を求めて東奔西走している。※ 売掛金の入金が滞っていても督促しない。※ 改装や新規設備の導入ばかり考えていて、それらがちゃんと利益を生み出しているかどうか、考えたことがない。※ 従業員や取引先へ貸付をして、ある時払いの催促なしになっている。※ 新規事業に手を染めては失敗し、ノウハウのローンや設備や在庫が残ってしまっている。などなど・・・だ。 つまり、「資金循環の効率」が悪いということは、内部留保に現金や預金の裏付けがなく、在庫、売掛金、貸付金、設備などが貯まっていて、底に沈殿している状態だ。 人間で言うと、ドロドロの血液になっていたり、動脈硬化を起こしているのである。 では、「資金循環の効率」を良くするためにはどうしたらよいか? 簡単な方法がある。 それは「預金残高を月商の3ヶ月にする」ことを目標にして、経営することである。 正直言って、月商の3ヶ月はもの凄くきつい・・・。 だから、まずは「預金残高を月商の1ヶ月にする」ことを目指す。 内部留保と預金はセットで考える。 それが、本当の内部留保を重んじる経営である。
2008年09月19日
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◆今は、日曜日の夕方だが、相変わらず仕事をしている。 私は、お客様の役に立つ仕事をしたい、自分が納得する仕事がしたいと思っている(おそらく誰もが同じだろうが)。 そのためには、土日も出ないと間に合わなくなるのだ。 だから、自然に「24時間闘う税理士」になってしまった・・・◆お客様の役に立ちたいという思いは、毎月、お客様にお送りしている「月次決算報告書」に印刷されている。「利益は報酬であること 使命を遂行し、社会に貢献した報酬として社会から与えられるのが適正利益だ」 これは、松下幸之助氏の『実践経営哲学』から抜粋したものだ。 松下幸之助氏は、利益は社会に貢献した報酬であると言っている。 逆に言えば、赤字であることは社会に貢献していないということだ。 何とも厳しい内容である・・・ ただ、こんな話を持ち出すと、「廉価で商品を販売し、利が薄い中でも必死になって従業員に給料を出して、結果的に赤字になるってこともある。それも社会に貢献していることにはならないのか?」と、反論する向きがあるかもしれない。 確かに“貢献”には様々な形があるから、赤字で資金繰りに奔走しながら、顧客に貢献し、従業員に貢献するのも、ひとつの形かもしれない。 でも、会社は継続する(ゴーイング・コンサーン)ことが前提であることを考えると、そんな状態を永遠に続けてはいられないので、決して健全な姿ではないだろう。 私は、松下幸之助氏のその言葉から、1.社会から報酬をいただける仕組み作りをすべきである2.利益額から社会に貢献したかどうかを冷徹に評価すべきであることの二つを教えられた。 その「社会貢献の仕組み」と「利益による自己評価制度」は、会社の存続・発展の大きな武器になると信じている。 赤字に苦しみ、資金繰りに奔走している会社は、目の前の赤字撲滅や金策に奔走しながらも、少しずつでも良いから松下幸之助氏の言葉を実践していって欲しい。
2008年09月14日
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◆毎日、営業の電話が2~3本かかってくる。 ほとんどが受付で撃退されるが、たまたま私が出ることがある。そのどれもがアホな営業マンばかりである。●例えば、 「赤坂のマンションのご紹介なのですが、このマンションは・・・」 と、いきなり商品説明になる。 「赤坂のマンションのご紹介なのですが、投資用のマンションにご興味はございますか?」 と尋ねるのが道理ではないだろうか?●あるいは、 「福利厚生目的の生命保険のご紹介なのですが、一度、ご説明にあがらせていただけないでしょうか?」 と、押し売りをしてくるので、 「私は、必要ありません!」 と断ると、 「この保険はとても良い保険ですので、ぜひ一度、ご説明をお聞き下さい。」 と切り替えしてくる。 その保険が良いと思っているのは先方であって、私の価値観との違いを認識しておらず、ただの押しつけになっているのが分かっていない。 必要ないと言われた場合は、 「初対面でぶしつけなのですが、必要がないと思われている理由をお聞かせいただけると大変に勉強になるのですが・・・」 と応じてくれると、へぇ、面白い営業マンだなあと思うのだが・・・●また、こんな営業マンもいた。 「今度、かなり利回りが期待できる商品ファンドが発売されることになったのですが、いかがでしょうか?」 と言うので、 「商品ファンドは全く関心ありません!」 と断ると、 「実は、今、近くを回っておりますので、突然ですが、お会いするこはできないでしょうか?」 と、会うことを強要してきた。しかたなく、私は、この営業マンを諭すことにした。 「あのぉ、あなたに会うことで私は何かメリットがありますか?何か私にプラスになるものがあれば、お会いしますが。」 結局、この営業マンは、二の句が継げなかった。 お客様の心を動かすことが出来ない営業マン、お客様のメリットを提案できない営業マン、ワンパターンの応酬話法しかできない営業マン、名刺交換を上司への言い訳にしか使えない営業マン・・・そんなアホな営業マンばかりで、うんざりする。 そういえば、私が顧問をさせていただいている社長さんたちの武勇伝をお聞きすると、みなさん、“受付突破力”を持った方ばかりだ。 もしかすると、アホな営業マンを卒業できると、自分の会社が持てるのかもしれない。
2008年09月10日
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◆税理士という仕事をしていると、様々なご相談を受ける。 どんな相談内容でも解決の道はあるし、それを見い出すのが私の役目だと思っているから、深刻な内容でも、ドロドロした内容でも、厄介と思った事はない。 ご相談を受けていて、厄介なもののひとつが、「相談者の頑固さ」だ。 今の悩みは、今のやり方や考え方では限界があるから乗り越えられない。 だから、自分を、自社を、変える必要がある。 そこで、私が相談者にとって耳痛い事をズバリと指摘すると、 「それは分かるんですけどねぇ・・・なかなか出来ないんですよねぇ・・・」 と言われる事が結構多い。 本気で解決したいのなら、 「アドバイスされたことを実行するためにはどうしたらよいのでしょうか?」 と尋ねるのが、正しい答えだろう。 おそらく、「分かるんですけどねぇ・・・」と答える人は、まだ切羽詰まっていないし、まだ本気じゃないのだろうと思っている。 ただ、残念な事に、切羽詰まった状況に陥った時には、手遅れの事が多い。 従業員からの訴訟、労働基準監督署の改善命令、財産の差押えや競売、民事再生や自己破産・・・ こうなってら、話し合いや支払猶予や販路拡大などの余裕はなくなってしまう。 選択肢がある時、ほかの手を打つためのヒトもカネもある時に、今までのやり方や考え方を変えなければ遅いのだ! だから、うまくいかない時、壁にぶつかった時は、頑固さにしがみつかないで欲しい、素直になって欲しい、勇気を持って欲しい。 そして、自分を変えて欲しい。
2008年09月05日
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◆A社のBさんのところに、区役所から「住民税申告書」が届いた。きちんと申告しているはずなのに・・・ 私は、またか!と思った。 良くあることなのだ。 いずれにしても、Bさんは会社の怠慢かと疑念を持ち、A社は、会計事務所の怠慢かと疑念を持つ。 怠慢なのは、実は、区役所なのだ。 区役所の担当者に「住民税申告書」が届いた理由を尋ねると、 「はい、この方は昨年退職されているので、お出ししていますが。」という答えだった。 こちらからは「給与支払報告書」を提出したので、「住民税申告書」を送付する必要はないのではないかと疑問をぶつけると、 「ええ、そういう方たちにも一斉にお出ししていますので、必要がなければ破棄していただけますか。」という回答。 どう考えても、申告が不要な人の所にまで“一斉に”送ってくる必要は全くないはずである。 納税者に迷惑を掛けているという自覚が全くない。それどころか、全く悪びれる様子もないし、お詫びのひと言もない・・・ しかも、過去に、削除依頼をしなかったら、翌年、同じように「住民税申告書」を送ってきた役所があったので、こちらから送付リストからの削除依頼をすると、 「えっ・・・そ、それでは、お名前とご住所をお願いできますか・・・」と、あわてて氏名と住所を聞く始末だ。 来年また、同じ過ちを繰り返すつもりなのだろうか。 民間の会社なら、“使えない社員”のレッテルを貼られることだろう。 全くあきれた話しだ。◆役所の立場からすると、「給与支払報告書」を一斉に回収する時期に「住民税申告書」も送付して、住民税の計算を滞りなく進めようという算段かもしれない。 でも、1月末までに「給与支払報告書」を提出するようになっているのだから、役所でしっかり住民税の申告漏れをチェックしてから、「住民税申告書」を送付するのが本筋だろう。 民間の会社で例えると、得意先に機械的に売掛金の督促状を送るようなものだ。そんなことをしたら、会社の信用はがた落ちだ。 タイミングがあまりにも悪過ぎる。 あまりにも怠慢だ!!! しかも、申告書の用紙代や郵送代など、諸経費の無駄遣いだ。 些細なことかもしれないが、そうした些細なことで信用をなくしてはいけないという理屈は、役所には通じないのかもしれない。
2008年02月20日
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◆今日、A社の社長から当惑気味に電話がかかってきた。 「Bさんのところに、区役所から、区民税の申告をしていないっていう書類が届いたそうなんです。 前の会社では、税金のことは会社が全部やってくれていたのに、うちではやってくれないのかと聞かれたんですが、いったいどうしたらいいんですか?」 それを聞いて、私は、またか!と思った・・・◆サラリーマンの方は、住民税の計算のために、市役所や区役所に「給与支払報告書」という書類を提出している。 そうした書類が出ていない人は住民税の計算が出来ないため、個人宛に「県民税・市民税(特別区民税・都民税)申告書(以下、住民税申告書)」が送られてくる。 「手引き」によれば、「住民税申告書」の提出が必要な方は、・税務署へ確定申告書を提出していない方や、・勤務先から「給与支払報告書」が提出されていない方などとなっており、転職先で「給与支払報告書」をきっちり出している方は対象外だ。 ところが、本来対象外の方のところへも、この「住民税申告書」が送られてくる。 しかも、これは、東京都だけではない。 そして、タイミングが最悪だ。 社員の方は、年末調整の際に必要書類をかき集め、税金計算は会社に任せて安心している時期。 また、会計事務所としても、年末年始の鬼のような業務を終えてホッとした矢先だ。 だから、社員の方も、会計事務所も、気分は良くない。 場合によっては、会計事務所の怠慢と疑念も持つ会社もあるのである。 Bさんの件に関して、とにかく、区役所に確認の電話を入れてみた・・・つづく>>>
2008年02月19日
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◆粉飾を暴き出し、焦げ付き債権を損切りするシナリオはできたが、私は、これはうまくいったら儲けものというふうに考えていた。 だから、さらなる仕掛けを探した。 まず、第一に考えたのが、B社は、損益的には「債務超過の状態が相当期間継続」しているが、「その営む事業に好転の見通しがない」という条件は当てはまらない。 しかし、資金的に破綻していることを証明すれば、損切りの可能性があるだろうということ。 これは、「黒字倒産」を応用したものだ。 そこで、五期間のキャッシュフロー計算書を作り、資金的に破綻しているかどうかを検証してみた。 ところが、いろいろと精査しても、「資金的には苦しいが、破綻しているとはいえない」というのが結論だった。 結局、貸借対照表と損益計算書を「粉飾」していない限り、B社の資金繰りは破綻しないことを証明する結果になった。 ただ、逆に、「B社は、損益的にも、資金的にも破綻していない」と証明できたことで、損切りとは全く別の可能性が出てきた。 それは、もうすでにお分かりの読者も多いと思うが、損益と資金の両面で健全であれば、支払を滞らせる理由がない。 つまり、支払の再開を要求することができるのだ。 これが、もう一つの仕掛けである。 結論としては、粉飾を見つけ出して事業に好転の見通しなしということが証明されれば、債権は損切りできるし、粉飾なしということならば、支払の再開を要求できるのである。 結局、A社にとっては、どっちに転んでも有利になる見通しがたったのである。
2008年01月31日
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◆もし、B社が貸借対照表と損益計算書(以下決算書という)を粉飾していれば、売掛金1,000万円のうち、回収不能の金額を損切りすることができる。 そうすれば、A社は、毎年、ある程度の利益を出しているので、大きな節税になる。 そこで、決算書の数字を分析してみると、いくつか不自然な動きをしているものがあり、“実質赤字”になりそうな仮説が浮かび上がってきた。 難しいのは、この仮説をどう検証するかということだが、そのための対策を講じた。 それは、二つ。(1) B社の社長に、決算書上の矛盾点をヒアリングする。 B社は、昔は得意先であったが、今は、大口の債務者になってしまい、A社の方が立場が強くなっているため、ある程度の質問には答える義務があると考えたのだ。(2) 最近、保証協会の保証付き融資の際に、「中小企業の会計に関する指針の適用に関するチェックリスト」を、税理士が作成し、ハンコを押すことを要請される。 私は、これは、決算書の適法性を税理士が証明するための書類だと考えている。つまり税理士による「監査証明書」なのである。 そこで、その制度を利用して、B社の顧問税理士から、そのチェックリストを提出してもらうのだ。 それを見れば、決算書がどの程度粉飾されているか、一目瞭然だ。 もし税理士がその提出を拒んだら、かえって粉飾の嫌疑が深くなる。 ただ、リスクヘッジとして、そのどちらもが功を奏さないおそれがあるので、さらに、もう一つの作戦を講じてみることにした・・・つづく>>>
2008年01月30日
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◆最近顧問税理士になったばかりのA社からのご相談。 A社は、B社の売掛金1,000万円が焦げ付いて困っていた。 前の税理士さんの見解としては、B社の売掛金は、全額損切り(貸倒損失)はもちろんのこと、半分損切りすること(貸倒引当金)も、難しいということだった。 私が新たな目で見て、損切りの可能性を探して欲しいというのがご相談のポイントだった。 そもそも、民事再生や破産等に陥った会社なら、債権を損切りすることは簡単だが、少なくとも営業を続けている会社に対する債権を損切りするためには、「債務超過の状態が相当期間継続し、その営む事業に好転の見通しがないこと」という条件が必要だ。 そうした理由を見つけるために、貸借対照表と損益計算書(以下、決算書という)の五期間の比較表を拝見した。 それによると、五期前に2,000万円ほどの赤字を出しているが、それ以降は、毎年500万円前後の黒字を出していた。 儲けの少ない事業を分離したり、借入金のリスケを行ったりして、再建を図っているということだったので、それが数字にも表れているということだ。 決算書の数字面(づら)を見る限り、確かに「債務超過の状態が相当期間継続」しているが、「その営む事業に好転の見通しがない」という条件は当てはまらない。 結論としては、前の税理士さんと同様、“税務上の救済はない”と言わざるを得ない。 ただし、これは、入手した決算書が正しいことを前提にしてのことだ。決算書が粉飾されていれば、結論は真逆になる。 そこで、私は、決算書の精査を開始した。つづく>>>
2008年01月29日
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◆業績が低迷しているA社の社長は、起死回生の一手を考えあぐねて、悩んでいた。 私が、あれやこれやと提案しても、 「う~む、それは分かっているんですが、いろいろと難しくて・・・」と、考え込んでしまう。 何が難しいいのか原因を聞き出すと、 「いやあ、客先も不景気だし、展示会に行ってもこれといった商品もないし、うちの営業マンは力不足だし、悩みは尽きないんです・・・」 つまり、A社の社長は、景気の良い得意先や売れ筋商品や優秀な営業マンが欲しいと言っているのだ。 そこで、私は、質問を変えてみた。 「社長自らが得意先を回って、トップ渉外をしましたか?」 「いえ、したことがありません。得意先回りは、営業マンに任せていますよ。」 もう一つ質問してみた。 「今の商品の売り方を工夫してみましたか?販売方法や販路についてのアイデアが10個や20個ありますか?」 「いくつかやってみましたが、うまくいかないいんです。それに、いくらなんでも、10個や20個の方法を考え出すなんて、難しいでしょう。」 さらに、もう一つ聞いてみた。 「優秀な営業マンが欲しいと言われましたが、営業マンの教育はどんな風にされてきましたか?」 「教育って言えるほどカチっとしたものはないですが、まあ、そこそこという感じですかねぇ・・・」 この社長は、社長自身と会社の力を出し切っていないと感じた。無い物ねだりをしているだけなのだ。 まず、現在の販路、商品、営業マンという現有の資源を生かしきる努力をする。 それで、業績が上がらなければ、その販路や商品などは、可能性がないか、自社に合わないと判断せざるを得ない。だから、現在の販路、商品、営業マンを捨てる覚悟をする。そういうふうに、腹をくくることが肝要だ。 現有の資源でうまくいかない場合は、他の販路や商品を必死になって探すしかない。 創業当時を思い出してほしい。パワフルに商品や販路を開拓していったのではないか。第二の創業だと思って、努力するしかない。ある意味、経営者やトップセールスマンとしての能力を試されているのだ。 会社の現状が受け入れられずに、さしたる努力をせずに、他の商品や販路などに期待をかけるのは、青い鳥シンドロームだ。 “コップに水が半分しかない”ではなく、“コップに水が半分もある”という発想に変えると、世界が違って見えてくる。
2008年01月15日
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◆Aさんがため息混じりにこんなことを言い始めた・・・「今の世の中、なんか、おかしいことだらけですね。日本はダメになってしまうんじゃないんでしょうか。」「日本がダメになるって、食品偽装問題とか、防衛省の汚職とか、兄弟や親子殺しなんかが起きてるからですか?」 Aさんは頷きながら、言葉をつなげた。 「それもそうですし、安倍さん、福田さんは、日本のリーダーとしてどう思いますか?」 現総理大臣の福田さんの指導力では、日本は悪くなる一方で、このままいくと日本はそのうち滅亡してしまう、ということらしい。 Aさんからは悲壮感が漂ってくる。 かなりのマイナス思考だ。 私は、Aさんの話しは一面的すぎるなと感じたので、別の見方を提示してみた。「確かに今の日本は狂っていると思います。で、確かに、兄弟や親子殺しなんかは最近の家族関係の問題が影響しているんでしょうね。でも、偽装も汚職も大昔からあったことで、私は、日本人の業のようなものは変わっていないんじゃないかと思うんですが・・・」 Aさんは、自分の意見は、至極当たり前で、常識的なことと思っていたらしく、意外そうな面持ちで耳を傾けている。「混沌とした時代にでもたくましく生きてきた人はいます。例えば、戦後の闇市からのし上がってきた立志伝中の人はたくさんいますし、どんな時代にでも、運河を造るのに私財をなげうった人とか、内部告発して組織を浄化していった人なんかがいますよね。だから、現実うんぬんじゃないと思うんですよ。環境は関係ないんじゃないでしょうか。」 Aさんは、神妙な顔をして聞いている。「むしろ、この悲惨な状況だからこそ、優劣や善悪がはっきりと分かれるんじゃないでしょうか。こういう時だからこそ、今やるべきことは、前向きに、最善を尽くして、優劣の「優」、善悪の「善」の側に勝ち残れるようにする必要があると思っているんです。」「う~む、なるほど、日本にはまだまだ希望があるということですね。」 ちょっとポイントがずれているような気がするが、Aさんには、物事を前後左右から多角的に観察することが少しでも分かってもらえれば、いいかなと思っている。
2007年12月29日
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◆FX(外国為替証拠金取引)で利益を上げている人が増えてきた。 そんな矢先、「FX脱税で主婦に有罪 東京地裁、罰金3400万円」という記事を見つけた(8/25 Yahoo!ニュース(元ネタは産経新聞))。 それによると、東京都世田谷区の主婦が、3年で約4億700万円の所得を隠し、約1億3900万円を脱税したという。 東京地裁は、「犯行は悪質」として、この主婦に、懲役1年6月、執行猶予3年、罰金3400万円の判決を下した。 この主婦は、脱税した税金約1億3900万円と罰金3400万円の合計約1億7300万円を支払わなければならない。 FXがもてはやされている今、国税局としては“一罰百戒”の意味を込めて、“見せしめ”にしたのだろう。◆ところで、おそらく、この主婦は、FXの取引も決済もネット上で行っていたため、税務署にはバレないとタカをくくっていたのだろう。 ところが、ネット取引は、国税局の「電子商取引専門調査チーム」によって“監視”されているのだ。 この「電子商取引専門調査チーム」は、ネット取引に精通した精鋭で構成されている。言ってみれば、国税局のネットヲタクの集団だ。 噂によると、一般ユーザーがアクセスしているサイトの分析にとどまらず、プロバイダーからアクセスログを取り寄せて分析したり、ネットバンクの取引履歴を取り寄せて分析しているらしいのだ。 だから、FXで大儲けしている人たちは、FXの取引(管理)会社やネットバンクの取引履歴、プロバイダーのアクセスログなどによって、自分たちが丸裸にされていると、覚悟しておいた方が良いだろう。 もし、ヤバイと感じた方は、できる限り早く、最寄りの税務署に申告した方が良い。 確定申告の期限(毎年3/15)はとうに過ぎているが受け付けてくれる。 また、去年の分だけの申告の場合、税務署から過去の分の調査を受けることになりかねないので、申告するなら、過去の分を全て申告する覚悟をした方が良い。
2007年08月30日
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◆税理士として、会社組織に深くかかわっていると、「組織の腐敗」を目の当たりにすることが多い。 例えば、派閥争いや昇給、出世だけが組織構成員の目的になって、顧客満足を軽視している会社、自部門の利益だけを追求して、他部門の要求を排斥したり、全社目標を無視している会社、無能な役員や部長を整理できず、有能な人材がどんどん辞めていってしまう会社などがある。 会社組織以外でも「組織の腐敗」は生じる。 最近、ある社長が属している経営者団体でも、名義だけ借りて会員数を水増ししたり、名刺に刷り込みたいために幹部になっている人がいるという話を聞いた。 これは、「組織の腐敗」ではなく、不正なのかもしれないが、組織が腐敗した結果の一つなのだろう。 宗教組織でも、万民の幸福や世界平和という教義の本質を忘れ、盲目的信仰、教条主義的体質になってしまっているところは意外と多い。 ただ、こうした組織の腐敗を憂いたり、批判したりするつもりはない。 経営者は、「組織は、巨大化、機能分化とともに腐敗していく、ということを前提にして経営していくべきだ」ということを言いたいのである。 だから、経営者は、組織を活性化するために「組織のゆらぎ」を起こすことが必要だ。 ここでいう「組織のゆらぎ」とは、組織の階層、体制、ルールを改革することで、組織を活性化することを言う。 「組織のゆらぎ」を起こさせることは、経営者の重要な責務である。
2007年07月27日
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◆人の話を聞くのが苦手な人に共通しているのは、「相づちがヘタ」、「質問がヘタ」、「まとめがヘタ」である。●「相づちがヘタ」というのは、例えば、感動的な話しをしても“ふぅ~ん”という気のない相づちを打ってみたり、悲しい話しをしても“そうなんだ”というだけで同情したそぶりがなかったり、冗談を言ってもつっこまなかったり・・・という感じだ。 おそらく話し手の話しに関心がないのだろう。 だから、話し手が良い気分になって、つい口を滑らせてしまったということがない。●「質問がヘタ」というのは的確な質問ができないということだが、聞き下手な人はそもそも質問がほとんどない。 詳しい内容を聞かなければならない(聞いて欲しい)タイミングで質問がないので、話しが深まらないし、広がらないのである。 だから、“口外しないで欲しいんだけど”と言って特別に話してくれる「あなただけ情報」にありつけない。●「まとめがヘタ」というのは、話し手が何が言いたいのかひと言でまとめられない、あるいは、「話題の見出し」を付けることができないのである。 だから、関連する話題を話したつもりがまったく的外れで、「空気が読めない人」というレッテルを貼られてしまう。 「話題の見出し」をさりげなく言うことができると、話し手の「良き理解者」になることができ、人間関係はより深まるのである。 大きな商談がまとまらない、社員教育ができない、有能な社員が辞めていく、コンサルタント・弁護士・税理士などの専門家のアドバイスが役に立たない・・・というようなことに心当たりがある場合、その原因は、もしかしたら、話し手の話を上手に聞くという基本的なことができていないためかもしれない。
2007年07月21日
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◆世の中には、思考方法が、Why(なぜそうなるのか)の人とHow(どのようにしたらよいか)の人がいる。 ただし、「Whyの人」がどのようにしたらよいかを考えないわけではないし、「Howの人」がなぜそうなるのかを追求しないわけではない。 WhyとHowのどちらを先に考えるか、どちらにより関心があるか、ということである。 例えば、●A商品の売り上げがダウンした☆Whyの人は・・・まずはダウンした理由や原因から考えてみようとする☆Howの人は・・・すぐにアップさせる方法を探そうとする●資金繰りが苦しくなった☆Whyの人は・・・まずは資金繰りが苦しくなった理由や原因を追求する☆Howの人は・・・すぐに資金調達方法をあれやこれや思いをめぐらす 誤解しないで欲しいのは、「Whyの人」と「Howの人」に優劣をつけたいわけではないし、どちらかを批判したいわけでもない。 「Whyの人」か「Howの人」を見極めることが、社内外の人間関係を円滑にするための重要なポイントだと思うのである。
2007年07月12日
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◆経理にかかわる仕事をしていてお恥ずかしいことだが、どんぶり勘定というのは天丼とかカツ丼の丼からきているものと思いこんでいたが、どうやら違うらしい。 どんぶり勘定の「どんぶり」は、職人などの腹掛けの前部に付けた大きな物入れのことで、職人達が、このどんぶりにお金を入れて無造作に出し入れしていたことから、大雑把な金の出し入れを「どんぶり勘定」と言うようになったそうだ。(語源由来辞典より) なるほど。 そう言われてみると、どんぶり勘定の社長は、無用の仕入れ、無駄な経費、大雑把な投資をしがちだ。 だから、どんぶり勘定の元凶を要約すると、「不要経費」、「不良在庫」、「不良債権」(売掛・手形)になる。 つまり、「三つの不」である。(1)「不要経費」というのは、費用対効果の低い経費支払いである。(2)「不良在庫」は、無用の仕入れ、売り切る努力の欠如、売れ筋にしか関心がない姿勢などから生まれる。(3)「不良債権」は、代金回収の甘さが原因だ。 その場合、売り掛けや手形に関して、誤った認識を持っていることが多い。 たとえば、代金回収できない場合、また次回にしようと妥協したり、相手に嫌われたくないと変な気を回したりしていることが多い。 「代金回収までが販売である」ことを肝に銘じていれば、妥協も変に気を回すことも一切不要であることが分かるはずだ。 また、お客様にあまり強くは言えないということを良く聞くが、「お金を払わない人はお客様ではない」のだから、堂々と代金回収をして、嫌がられたら、もっと素晴らしいお客様と出会うように努力した方が良い。 どんぶり勘定の社長は、こうして点を一つ一つ変えていくしかない。 ただ、現実的には、なかなか変わらないから、そういう場合は、サポートしてくれる人材を雇うしかないだろう。その場合は、今までに述べた「三つの不」を予防・改善してくれる能力があるかどうかが、人材採用の基準になる。
2007年07月06日
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◆このままでいったら会社はどうなるか? それは社長自身が一番よく知っている。 “もしかしたら廃業?自己破産?”という思いが頭をよぎっても、怖じ気づいてはいけない! 現実から目をそらしても、何も変わらない。 かえって事態は悪くなる! 廃業でも結構!借金まみれでも結構!自己破産でも結構! それが自分の置かれているまぎれもない現実。 結局、自分自身が蒔いた種を刈り取っているだけと、受け入れるしかない。 奇跡が起きて結果が180°変わってくれる、なんて考えない方がよい。 奇跡は再現性がない。 奇跡に頼ったら、次のピンチの時に困ってしまう。 だから、今後、何度、危機が訪れても乗り越えられるように、自分自身の手で運命を切り開くのだ。 ただ、エネルギーを全て出し切った時に、結果的に、奇跡が起こることも良くある。 巡り合わせや運が良かったということはある。 それも現実だ。 だから、結論としては、「現実から目をそらすな!」であり、「人事を尽くして天命を待つ」だ。
2007年07月03日
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◆国税局管轄の大規模会社が2社あり、泊まり込みで申告書を作成しており、書きたい内容をまとめる時間がないため、とりあえず現状をアップする・・・ そのうちのA社は、社歴30年の老舗。 資本金は4億円のため外形標準課税があり、しかも、全国に4支店あるため、地方税の申告書だけでも、時間がかかる。 さらに、人材投資促進税制の教育訓練費の税額控除の適用もあるので、さらに時間がかかる。 もうひとつのB社は、まだ設立数年だが、一挙に資本金をかき集め、3億円ほどになっている。 今流行のITではなく、泥臭い商売だ。 この種のビジネスで、こんなに短期間に資本金を集められるのは、ビジネスプランの魅力と社長の人徳だろう。 新年度に入って、上場企業とタイアップで新規事業をスタートさせているし、別のどでかい仕掛けが99%完成している。 この仕掛けのために、申告書の他に、別途、様々な財務書類を作成しており、これで時間がかかっている。 B社の仕掛けとここ数年での株式公開を楽しみにしながら、泊まり込みの日々である・・・
2007年06月27日
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◆社長は経理に精通すべきだと税理士から言われ、せっせと会計ソフトの入力を始めた方がいる。 その社長は、税理士が言うんだから何か深い意味があるんだろうと思いながらやってきたという。 私は、税理士にその目的や実益を聞てみて、もし、社長が理解できなかったら、即刻、入力を止めて下さいと申し上げた。 社長が経理に精通する目的はいくつかあるが、その基本は、次のようである。(1) 財務数値を見て経営を見直す 社長が財務分析や経営診断をしたい場合である。(2) 数値で経営戦略や経営計画を立てる 経営戦略や経営計画の数値部分を社長がシミュレーションしたい場合である。(3) 株主や銀行等に、数値で的確に説明する とくに融資の際には、銀行・信金・信組や信用保証協会に数値で説明できると評価は高い。 以上のような目的と会計ソフトの入力とは、直接連動しない。 だから、コスト抑制などのような事情がなければ、社長が会計ソフトに入力すべきではない。
2007年06月21日
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◆量をこなすと質に変わる “量稽古”と呼ぶ人もいる ただ、量を質に変えられない人もいる。 例えば、人とたくさん会い続けていても良い人脈が作れない、訪問販売をし続けていても顧客の心をつかめない、宝石やブランド商品を見続けていても真贋が見抜けない、というような人だ。 量を質に変えられるか変えられないかの違いは、二つある。●その一つは、量を質に変えられる人は、目的を見失わない。 逆に言うと、量を質に変えられない人は、目的と手段の違いが分からなくなる。 例えば、良い人脈を作る目的を見失ってただ闇雲に人と会い続けたり、顧客の心をつかむ目的を見失って闇雲にドアを叩き続けたり、真贋を見抜く目的を見失って闇雲に宝石を見続けたりするのである。●もう一つは、量を質に変えられる人は、その達成のためには、工夫と改善をし続ける。 あきらめないのである。 懸命に努力してもダメだとか、いくら頑張ってもムリだという場合を例にとると・・・ 量を質に変えられない人は、ダメだ、ムリだという気持ちに支配され、気持ちが萎え、テンションが下がる。 量を質に変えられる人は、ダメだ、ムリだと思わない。 迷いはないし、やるしかないと考える。 だから、気持ちは萎えないし、テンションも下がらない。 それを松下幸之助さんは、次のように表現している。 「失敗するのは成功するまでに努力を放棄するからだ。成功するまで続ければ、事は必ず成功する。」 目的を見失わないことと、成功するまでやり続けることを死ぬまでやり続ける覚悟があったら、必ず結果は表れる。
2007年06月18日
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◆「死ぬ覚悟のある社長は生きる道がある」 死ぬ覚悟といっても、肉体の生命を絶つという意味ではない どんな最悪の結果になっても甘んじて受け入れると心に決めておくことだ。観念するといっても良い。 ただ、“甘んじる”、“観念する”といっても、あきらめて努力しないということではない。 死ぬ覚悟のある社長は、土壇場でも平常心で対処することができる。 そうすると、解決の道が見えてくるのである。 武道では、土壇場での行動の差は平素の覚悟の差だと言われているそうだ。 キリスト教でも、ヨハネによる福音書12章で次のような一文がある。「一粒の麦は地に落ちて死ななければ一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」 私は、「死ぬ覚悟のある社長は生きる道がある」というのは、古今東西共通の真理だと信じて疑わない。
2007年06月15日
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◆ロジカルシンキングというのは、論理的思考であり、筋道を立てて考えることだ。 言い換えると、ロジカルシンキングとは、物事を「順序」良く考えることだ。 ロジカルシンキングのイメージとしては、 ・頭の中に様々なラベルの貼られた「棚」があって、 ・そのラベルには、例えば、時系列、原因と結果、理由と結論、目的と手段などの名称が書かれている。 ・そして、雑多な情報を、それぞれのラベルにあった「棚」に収納していくという感じだ。 ちなみに、ロジカルシンキングの「棚」は、言い換えると、「フレームワーク」、つまり、検討・分析・実行の枠組みとも言える。 ロジカルシンキングの「棚」や「フレームワーク」がしっかりしていれば、雑多な情報は「順序」良く並び替えられて整理され、不足の項目や過剰な項目が見えてきたり、根本的な問題点や原因が浮き彫りになってくる。 こうしたロジカルシンキングが好きな社長はそれを磨いて大きな武器にすればよいし、何か難しいなあと感じた社長は、ロジカルシンキングができる参謀をおいておけばよいのである。
2007年06月12日
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◆やってはいけない時に、新規事業、新規出店、本店移転などをやってしまったり、逆に、イケイケドンドンの時に、ためらいや心配のあまり、勝負をかけられない経営者は少なくない。 経営には春夏秋冬がある。 「経営の自然な流れ」と言っても良い。● 秋から冬にかけては、養分をたっぷり根に蓄える時。 その時期に、花を咲かせようとムリをしてはいけない。 何があってもじっと耐える。 耐えるだけでなく、全てを養分にするのである。● 逆に、春から夏にかけては、大きく華を咲かせる時。 この時期は、今まで蓄えていたものを、すべて出し切る時。 出し惜しみはいけない。 大きな華を咲かせ、みんなに観てもらうのである。 ただ、「経営の自然な流れ」は変えられないものではない。 運命ではない。 今の流れに乗りながらも、一番ふさわしい流れを探せば良い。 ポイントは、日々の出来事は、「経営の自然な流れ」の中で起こっているから、良いことも悪いことも、一つ一つ意味のあることだと理解することである。
2007年06月08日
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◆成功する社長の条件は、「愛」と「ビジョン」と「信念」を持つことだ。 「愛」と「ビジョン」に続いて、今回は、「信念」だ。 ここで言う「信念」とは、揺るがない心と変わらない思いで、「ビジョン」を実現させ、「愛」を実践することだ。 ただ、それは、頑固や独りよがりとは違う。 「信念」は、「ビジョン」や「愛」を客観的に説明し、多くの人たちを納得させられるが、頑固や独りよがりは、自己満足に陥りやすい。 「愛」や「ビジョン」と同様、「信念」を持ち続けることが、10年後の経営を変えていくのである。 また、「愛」と「ビジョン」と「信念」は、社長だけではなく、全てのリーダーや一家の家長など、上に立つ者が持つべき資質なのだ。
2007年06月05日
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◆成功する社長の条件は、「愛」と「ビジョン」と「信念」を持つことだ。●「愛」に続いて、今回は、「ビジョン」だ。 ここで言う「ビジョン」とは、明確な方向性であり、経営の青写真であり、具体的には、経営計画や事業計画のことだ。 ただ、精緻で遠大な計画でなくても良い。どんなに小さくても良い。また、冊子になった立派なものでなくても良いのだ。 目先の売上や貯金でななく、売上を上げてどうするか、お金を貯めてどうするかが、具体的で明確であることが必要だ。 「愛」と同様、「ビジョン」を持ち続けることが、10年後の経営を変えていくのである。>>>続く
2007年06月04日
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◆私の周りの社長を見ていると、成功する条件は共通しているのが分かる。 その条件とは、成功する社長になるためには、「愛」と「ビジョン」と「信念」を持つ必要がある、ということだ。●まず、ここで言う「愛」とは、ひと言で言えば、自分と関わる人を喜ばせること、幸せにすることである。 家族や社員や顧客や取引先などの関係者を、一人でも多く喜ばせたい、幸せにしたいと願えば、必ず、周囲の人は共感し、追従し、協力してくれるだろう。 そのためには、関係者の言葉に耳を傾け、ニーズやウォンツを把握し、それを実現すれば良い。 聖人君子ではないのだから、現実的にはとても難しいことだ。 でも、「愛」を実践したいという「ビジョン」と「信念」が、10年後の経営を変えていくのである。>>>続く
2007年06月02日
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◆現代は、学校や家庭で、主従関係が希薄になっている。 会社でも、“おじさんたち”は、今時の若者に、主従関係や厳しさを教えることを放棄している人が多い。 社長はもちろん、上司の立場にいる人間は、「主従関係」を教える必要がある。 「主従関係」といっても、主人と奴隷の関係ではない。 上司だから服従せよという“恐怖政治”をとっている人たちも多いが、それでは、部下に尊敬されるはずはない。 まずは、部下の思考、心理、行動パターンをよくよく理解し、部下の成長をこよなく願うことが大前提だ。 そのうえで、厳然たる力の差を見せつけ、自分に従うことがどんなに徳かをいろいろな形で示してあげるのである。 つまり、部下を「こよなく愛すること」と「力強く従わせること」が必要であり、部下に要求するよりも、社長や上司の「たゆまぬ努力」が必要なのだ。 これができれば、夫と妻、親と子、先生と生徒の関係は、正しい「主従関係」になる。 正しい「主従関係」ができていれば、夫婦、家庭、学校、会社は発展するはずである。
2007年05月31日
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◆因果とは、「自分のやった善は善果を生み、また悪を行えば悪果が返ってくる」ことを言う(Wikipediaより)。 それは、自分の行いしだいで全てが変わるということである。 逆に言えば、悪い結果が出た時は、そのような結果が出てしまうような思考と行動をしているということだ。◆経営に関しても、「因果の法則」は厳然と存在している。 業績の良い“マルキン社長”は業績が良くなるように行動し、業績が悪い“マルビ社長”は業績が上がらないように行動している。 つまり、“マルキン社長”は、悪い結果が出たら、その原因や思考・行動のプロセスを反省するので、因果関係が明確になり、「ロジカルな戦術」をとることができる。 それに対して、“マルビ社長”は、因果関係を曖昧にするので、「場当たり的な戦術」しかとれない。 “マルキン社長”から“マルビ社長”に変身するためには、“目に見える”結果に一喜一憂するのではなく、“目に見えない”原因を、「真正面から」「冷静に」分析する姿勢が必要だ。
2007年05月30日
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◆むしょうに肉が食べたいと思う日がある。 肉汁が溢れてきて、肉の旨みが口いっぱいに広がるようなステーキやハンバーグが食べたいのだ。 「ステーキレストラン わかき」のステーキやハンバーグは、旨くて、安くて、ボリュームがある。 訪問がてら、「ステーキレストラン わかき」のサーロインステーキを食べた。 いつも、焼き加減はレアだが、赤身は肉の旨みがあり、脂身は甘さを感じる。 冷凍をチンしたような付け合わせは、水っぽくて、食感もグジャグジャだが、ここのは違う。 まず、フライドポテトは、棒状ではなく、厚さ1センチほどの輪切りで、食べ応えがある。 また人参も厚みがあり、しっかりした歯ごたえがある。 ちなみに、人参は、お好みによって、コーンも選べる。これは、粒が大きくて、甘味がある。 ランチでは、170gのサーロインステーキが850円、ビーフハンバーグステーキが750円など、どのメニューもお手頃な値段だ。 オーナーと俵型のハンバークの話題になったのだが、アツアツの鉄板の上で半分に割って、ステーキソースをかけるとうまいのだそうだ。 ジャーマンステーキというメニューだそうだから、今度は、それを食べてみようと思う。
2007年05月26日
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◆努力をして報われたというのは、作業や思考に時間を費やし、精神的に苦労した結果、その人が満足できる報酬やモノや感謝の言葉などが手に入った状態だ。 つまり、「費やした時間や精神的な苦労」と、手に入れた「モノやカネなど」がその人なりに満足できる状態をいうのである。 現実の社会、特に、生き馬の目を抜く会社経営では、努力をしても報われるとは限らない。 他人以上に時間を費やし、精神的に苦労しても、満足できるモノやカネなどを得られない人も多い。 そんな人を見ていると、「同じ努力」を繰り返していることが多いように思う。 自分のやり方に固執していたり、過去の成功体験にしがみついたりして、工夫をしていない。 努力が大事といっても、「同じ努力」をしていては、「同じ結果」しか生まれず、努力は報われないのだ。 努力が報われない時は、潔く過去のやり方を捨ててみる。 そして、「努力の方向性」や「努力の仕方」を再考してみる。 これができたら、努力は報われるようになるはずだ。
2007年05月23日
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◆以前の税務調査では、パソコンの中身を見られる場合、データをチェックするというよりも、勉強していたという感じだった。 初心者レベルの人が多く、とても調査の現場で通用するものではなかった。 しかし、最近の国税調査官は違う。 検索の仕方や操作履歴の見方、チェックポイントなどを充分に理解している。 時には、過去に作成したファイルや検討過程のファイルなど、作成者自身も忘れているデータを、ハードディスクの底から掬い上げてくるのである。 コマンドを打ち込みながら操作するので、IT業界の社長が見ていても、パソコンに詳しいという印象を受けるくらいのレベルになった。 各税務署で署内研修に力を入れているからだという。 そのせいだからだろうか、最近の国税調査官は侮れない!
2007年05月17日
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◆国税調査官を納得させるには、 (1) 口頭ではなく、極力、証拠書類や現物で説明する (2) 業務に直接・間接に関連することを説明する (3) 出金の「成果物」を説明する 必要がある。 例えば、・800万円のベンツでも業務に必要であることを説明すれば社用車になるが、・35万円の中古車でも、業務上必要でないと認定されれば経費にならない。 また、・300万円のコンサルティング費用でも、中期経営計画書や経営診断書や研修を実施したなどの「成果物」があれば経費になるが、・10万円の報酬でも、何の「成果物」もなく、縁故者ゆえの出金であることが分かれば社長の役員賞与になってしまう。 そもそも実態が問題なのだが、説明の仕方ひとつで、国税調査官は一発で納得することもあるし、疑念の心を抱えたまま調査を進めることもある。 時として、国税調査官の疑念は、別件の問題を曲解へ導くことがあるので恐ろしいのだ・・・
2007年05月15日
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★最近、国税調査官の銀行強盗事件があった。 この国税調査官は、調査の現場を取り仕切る上席国税調査官で、「マルサ」と呼ばれる査察部に在籍したこともあったそうだ。 また、上席国税調査官が調査先から168万円分の贈与と借金を重ね、懲戒免職になるという国税調査官の贈収賄事件もあった。 国税調査官はストレスの溜まる仕事なのだろう。 そういえば、税務署は、上司にゴマをすらなきゃ出世できなかったり、署内の“イジメ”も少なくないそうだ。 それに輪を掛けて、調査先で冷たい対応をされたら、国税調査官の“ストレス指数”は上がっていくだろう。 国税調査官に敵対的に対応する税理士が身近にいて、税務調査で“ケンカ別れ”になるように持って行くそうだ。 でも、それで国税調査官に目を付けられたら困るし、ストレスのあまり調査報告書に「ねつ造情報」を書き込まれたら目も当てられない。 やはり、会社を守る為には、国税調査官とは友好的に接すべきだ。
2007年05月13日
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◆社長は利益の創出と資金の確保をめざし、経理担当者はそれを全面的にサポートする。 そんなシンプルなことがなかなか実現されず、対立することが多い。 それは、「会計のルール」は会社の活動を規制することが多く、「儲けのルール」からすると、邪魔ばかりしているように見えるからだ。 経理の働きによって、コストダウンや融資など、当面の利益や資金の創出に貢献するのが理想だし、数値情報が、戦略立案のツールとして役立てばこの上ないことだ。 そのためには、・経理担当者には、社長や営業をお客様として奉仕するという姿勢が必要であり、・社長は、経理が単なる記帳係であるという見方を止めることと、利益や資金に貢献できるような教育をしてあげることが必要だ。 社長が、「経理なんて、所詮、“会社の扶養家族”だよ」と話しているのを聞くと、「伝道師」としての血が騒ぐのである・・・
2007年05月10日
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◆拡大か縮小かの判断が上手くない経営者がいます。 そうした経営者の共通点は、・客観的な現状分析の不足・具体的なシミュレーションの不足・最悪の結果の際のリスクヘッジの不足が挙げられます。 ただ、厄介なのが、そうしたことはある程度やっているから、私の指摘に心当たりがない、と思われる場合です。 大切なポイントは、・現状分析していても、“客観的”でない・シミュレーションしてても、“具体的、現実的”でない・リスクヘッジしていても、破産という“最悪の結果”を想定していないのです。 だから、同じ事を繰り返します。 月次報告書を見ると、出店や新規事業や人材採用などが業績に結び付いているかどうかが分かります。 いくら言い繕っても、数字は正直なものです。
2007年05月07日
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◆アドバイスを受けるタイミングの悪い経営者がいます。 経費にならない消耗品、事前届け出をしていない役員賞与、個人契約の投資など、前もって相談をしてくれれば真逆の展開ができたのに・・・ 意思決定の間違いで財務体質が悪化することもあり得ます。だから、意思決定の大切さを肝に銘じて欲しいのです。 ニュートラルな心で物事を見れば、自ずと助けを求めるタイミングは見えてきます。 そう言う意味では、不安、焦り、奢り、思い込み、独りよがりなどが、タイミングを見抜く心を曇らせているのでしょう。 アドバイスを受けるタイミングの良さも経営能力の一つのようです。
2007年05月05日
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◆4/30が休日だったため、5/1は、4月申告(2月決算)の期限でした。 最後の一社の申告書を提出し、ホッとしています。 この会社は、先週、ハンコをいただくばかりになっていたのですが、売上の請求書が漏れていたので、決算をやり直してくれ、という電話がありました。 それもかなりの金額の請求書です。 税務署に提出する書類としては、別表、決算書、勘定内訳書、事業概況説明書があり、種類も量もあるのです。 そして、それらは数字があちこちリンクしていますので、一箇所を訂正すると、何カ所も訂正しなければなりませんので、正直、大変です・・・ううむ・・・ でも、愚痴を言っても仕方がありません! とにかく、土日に全てやり直すしかありません! 4/28(土)、4/29(日)、4/30(休日)のうち、1日くらい休めるかなと淡い期待をしていましたが、結局、他の案件もありずっと仕事でした。 5月の連休もすべて仕事です。 あまりにも忙しすぎるかなと、ちょっと思い始めています・・・
2007年05月02日
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◆社長のストレスを減らすために、税務調査官A氏の10年間の経歴を調べてみました。 そこから、A氏の実力や調査手法について、次のような仮説を立てました。(1) 「上席」という役職の在職年数からすると、年齢は50歳を超える。(2) 50歳という年齢からすると、調査歴は30年前後。(3) 「上席」の順位からすると、昇進は平均かちょっと落ちるくらい。(4) 一箇所の税務署の勤務年数からしても、やはり、昇進は平均かちょっと落ちるくらい。(5) 以上を総合し、経験則的なものを加味すると、A氏は、そんなにキレ者ではなく、平均的な調査官といえます。 それゆえ、調査手法もオーソドックスだと考えられます。 で、実際はどうだったか?● 年齢は52歳。● 調査歴は30年。● 全般的に教科書的でオーソドックスな調査手法でした。 むしろ、対象項目の選定や証拠収集の仕方などに難があったため、鋭い突っ込みもなく、平穏な調査でした。 調査後に社長がひと言。「経歴の説明を受けて調査に臨んだので『ああこのことだったのか』と思わされたことが多く、何となく怖かったのがかなり楽になりました」 まさに、「己を知り、敵を知らずんば、百戦危うからずや。」という孫子の教えの通りでした。
2007年04月28日
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◆事前に税務調査官のことが分かっていれば、社長のストレスを減らすことができるかもしれません。 税務調査官の実力や調査手法を判定するために、その経歴を分析するのが簡単で効果的だということが分かりました。 例えば、次のような経歴の税務調査官A氏がいたとしましょう。(H09) ○○税務署 上席(第一順位)(H10) 〃 〃(H11) 〃 上席(第二順位)(H12) 〃 〃(H13) △△税務署 上席(第一順位)(H14) 〃 〃(H15) 〃 〃(H16) □□税務署 上席(第一順位)(H17) 〃 〃(H18) 〃 〃 ここからA氏はどんな税務調査官だと考えられるでしょうか? ちなみに、上のような経歴はどうやったら分かるのか? 税理士だったら簡単に手に入りますが、残念ながら、一般の方の目に触れることはありません・・・>>>続く
2007年04月27日
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◆孫子の兵法として、「己を知り、敵を知らずんば、百戦危うからずや。」という教えがあります。 税務調査では、社長は不安だらけです。 でも、税務調査の様子をお話しすればするほど、社長には安心していただけます。 その一つが、孫子の教えの通り、税務調査官を知ることです。 税務調査官は敵ではありません。 でも、その個人情報を知り、実力や調査手法が分かれば、社長のストレスは軽減し、もしかすると、平穏に過ごすことも可能ではないか、と考えました。 いろいろ調べていくうちに、最も簡単で効果的なやり方が見つかりました。>>>続く
2007年04月26日
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◆A社がベンチャーキャピタルから出資を受けることになりました。 ベンチャーキャピタルは“将来性”にはお金を出さず、新商品や新しいビジネスモデルの売上実績がないと出資しないと聞いていたので、驚きです。 ただ、A社の凄いのは、ビジネスモデル「Xシステム」の考案者に徹し、実際の運営は、実績のあるB社に任せたところです。 ベンチャーキャピタルとしても、「Xシステム」が、“絵に描いた餅”で終わるか、“金の卵を産む鶏”になるかは、その営業、集客、運営にかかっていますから、B社に委託したのは成功要因の一つといえます。 A社から見れば、先行者利益を総取りするのではなく、パートナー企業とシェアすることを選択したのです。 私は、A社は、資金力、営業力のある企業を上手に利用したと思いますし、今後は、毎月、何もしなくても「Xシステム」の利用料というロイヤリティが入ってきますので、売上、利益、資金の面から見て、安泰だと思います。 ワーキングプアになっている会社も少なくない中、自戒を込めて、A社のやり方を取り入れなければと思わされました。
2007年04月20日
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◆前の税理士さんからチェンジしたJ社の決算書を作成しました。 1年間の売上、仕入、経費について、正しい金額をはじき出さなくてはなりません。 経理上の“正しい金額”は、請求ベースの金額です。請求ベースというのは、未入金の売上(売掛金)や手形(受取手形)、未払の仕入(買掛金)や経費(未払金)を含んだところの数字です。 経験上、利益を、請求ベースで計算する場合と入出金のみで計算する場合とで、損益は大きく違ってきます。例えば、実際の事例として、赤字だと思って安心していたのに、たくさんの手形を受け取っていたので一挙に多額の黒字になったとか、まずまずの黒字だったのに、多額の展示会費用を未払計上したら赤字に転落して、融資の審査に通りそうもないということがありました。 J社は、1年分の資料がドカッと届いたので、それをザッと入力したところ、多額の利益が出ています。おそらく、まだ、請求ベースの正しい金額になっていないと考えられます。 一つは、現金残高がかなりありますので、まだ、経費精算書や領収書が会社に残っていると考えられます。 もう一つは、期末月に大口の売上の請求書が発行されているのですが、それに対応する仕入や経費の請求書がありませんので、漏れている可能性があります。 担当者から書類をスムーズに出していただく為に、次のことを心がけています。・ 売掛金、買掛金、未払金などの考え方を理解していただく。・ お預かりした書類で全部だと安心しないで、不足しているかどうかをシミュレーションしてみる。・ さらに、新年度の通帳その他で漏れていないかどうかを確認する。 このプロセスをしっかりやらないと、正しい利益が出ませんし、税務調査で“泣く”ことになるのです。
2007年04月04日
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◆昨日、一昨日と税務調査でした・・・ ちょっとした修正がありましたが、会社の方は、この程度で終わるなら“御の字”と、ホッと胸をなで下ろしていました。 もちろん何もやましいことはありませんが、税務調査官に正面切って聞かれると、犯罪者扱いされているなあというのが正直な気持ちです。 領収書、請求書、契約書などが、一枚でも見つからないと、とても後ろめたい気持ちになるものです。 ですから、日ごろから、書類を整備しておくことが大切です。 書類を整備するとは、必ず書類を作成しておくこと、その書類を取っておくこと、特別な事情があったらメモしておくこと、の三つです。 特に、やっておかずに後で困るのが「必ず書類を作成しておくこと」です。長いおつきあいをしている相手先との取引や、会社と社員のお金や物の貸し借りなど、信頼関係の強い相手先とは口約束になりがちです。 その時に、まあいいやとスルーしてしまうと、税務調査の際に冷や汗たらたらということになりがちです。
2007年03月21日
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◆「いろいろやってみたんですがうまくいきません。大きな壁にぶつかったみたいです・・・」 こんな社長の相談を受けました。 途方に暮れているので、質問をしてみました。「その壁というのは、具体的にどんなものですか?」「うまくいかない原因は何ですか?」「うまくいかなかったときには、どんな実害がありますか?」「逆に、うまくいったときには、具体的に何が手に入りますか?」 こんなふうな質問を次から次へぶつけてみると、社長をがんじがらめに縛っていた鎖はひとつひとつ解けていきます。 そうすると、次第に次第に、社長自身が答えを語り始めます。 まとめとして、社長の気づきを数値化し、アクションプランに落とし込んであげると、ブレイクスルーする対策とやる気が生まれます。 答えは社長自身の中にあったのです。 私は、社長のアタマとココロの中にあるものを「見える化」しただけです。それが「気づき」です。
2007年03月17日
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◆久々の更新です! 今は3/15の午前中です。確定申告が終了しました。何とか終わってホッとしています・・・ 確定申告数は約30件。決して多い方ではないと思いますが、半月ほど事務所に泊まり込んでの作業となりました。 記憶に残った方を何人かご紹介します。●“確定申告の百貨店”のAさんご夫妻 Aさんご夫妻で、会社役員の給与があり、住宅ローンの控除があり、マンションを売却され、お母さんから生前贈与があって、まるで“確定申告の百貨店”のような状態。 結局、マンション売却は少し赤字、生前贈与は相続時精算課税を選択しましたので、今回の税金はなし。むしろ住宅ローン控除で税金の戻りがありました。 これだけいろんな申告をされたのに、税金還付なんて、なんかうらやましくなりました・・・●5日前に書類を送ったBさん Bさんは事業を営んでいますが、その書類が届いたのが5日前。 会計データはソフトに入力されていますが、経費は、事業用とプライベートが混在していますので、それをチェックしました。 クリーニング代、被服費、自宅の雑貨など、次から次へと出てきますので、それを整理しました。 他の方の申告もあるので、やっぱり、5日前はちときつい・・・●納税額をめちゃくちゃ気にするCさん 誰しも税金を支払うのはイヤなもの。 でも、このCさん、とくに税金に敏感です。1円でも税金が増えるとものすごいショックを受けるのです。 ですので、一刻も早く、税金の金額をお知らせしなくちゃいけませんので、こちらも緊張し、ハラハラ、ドキドキしました・・・●東京脱出を考えているDさん カチコチのCさんに対し、脱力系のDさん。 税金がいくらになろうが一向に気にしません。「えぇ~、だって、払わなきゃいけないんだったら、しかたないですよねぇ~」 今後の方針(事業計画)をお聞きしたときの答えも、「う~む、もう、東京で商売するの、飽きちゃったんですよねぇ~。もう、東京を脱出しちゃおっかなぁ、なんて考えているんですよ。」 日々の緊張がほぐれるひとときでした・・・●役員会議のE社 最後に番外です。E社の役員会議に出席しました。 E社はもちろん確定申告ではありませんが、この時期にあったので、確定申告つながりでひとこと。 会議は、追い込みの時期の3/14にあり、終日、みっちり行われました。 泊まり込みの日々の中で、1日拘束の会議は大変でした。かといって、パスできない大事な会議ですから、全力投入しました。 まあ、毎年、いろんなことがあるので、この仕事、辞められません。 来年の確定申告も楽しませて下さい!
2007年03月15日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆トラブルというものは連続して起こるものです。 今年は、その当たり年です。 そして、最近、トラブル続きです。だから、今は、心が苦しいし、痛いです。 超えてしまってからブログに書くよりも、真っ直中にいるときに書いた方が臨場感があると思い、今、記録しておきます。●トラブルをどう捉えるか、私なりのやりかたがあります。 それは、トラブルの原因は自分にもありますので、自分に不足があったということです。ですので、その不足(汚れ、ウミ)を出し切ろうと念じます。何となく気が重いなあという気持ちがふつふつとわき上がってくる度に、“ウミよ、出よ~、ウミよ、出よ~”と念じます。そうすると、だんだんと、“やるしかないか~”、という気持ちに変わります。 例えば、会議をするのは気が進まないなあと思っていたのが、面と向かって、きっちり話しを聞き、こちらの言い分もきっちり話そうという気持ちになります。会議資料の準備に前向きに取り組めます。 この仕事やりたくないなあという気持ちだったのが、まあ、泊まり込んでやりゃいいか、という気持ちになります。●これは、ムツゴロウさんこと畑正憲さんが動物と接するコツと同じようです。 動物に手を噛まれた時に、慌てて手を引っ込めると食いちぎられます。ですので、そんな時は、逆に手を口の中に押し込んでいくと、動物は、びっくりして、口を空けてくれるそうです。 トラブルも同じで、逃げるとどんどん深みにはまっていきます。それで、トラブルに食いちぎられ、大切なもの失ってしまうかもしれません。 だから、トラブルが起きたら、トラブルの中に身体ごと押し込むつもりでやっています。◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年12月20日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆飲食店のA社に税務調査に来た二人の調査官。オーダー伝票とレジペーパーをしきりに気にしていました。 調査官は、二人ともお店のファンだという話しに違和感を持った私は、上席に“ツッコミ”を入れてみました。 「へぇ~、お二人はこのお店のファンだったんですか!なんか、嬉しいですねぇ。そんでもって、ついでに、伝票に目印なんかつけといたら一石二鳥ですね。って、マルサかっ!」(タカ・アンド・トシのつもり・・・) 調査官は二人とも、目がテンになっていました。 「い、いえ、え~と、私たちは、さ、査察じゃないんですから、なぁ・・・」 上席は、若い調査官の方を見ました。明らかに動揺しています。 もしかしたら、食事をした時にオーダー伝票に目印をつけ、今日は、それとレジペーパーが合っているかどうか、二人でひそひそと話しをしていたのかもしれません。 すると、上席は、咳払いをしながら、あわてて話題を変えます。 「え~と、今日は、ありのままを見せていただきましたが、特にお話しすることはありません。先生にも突然で、お手間取らせて、申し訳ありませんでした。」 後日、帳簿、領収書、請求書の調査がありましたが、特に、問題点を指摘されることはありませんでした。 任意の税務調査で、そこまでやるのかどうかはわかりません。 でも、もしそうだとしたら、何か、地雷原を歩かされていたようで、背筋が寒くなります・・・(ブログの内容は事実に基づくものですが、読みやすさのために脚色を加えています。)◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年12月13日
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