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「国立感染症研究所」で鳥インフルエンザのQ&Aがあります。Q13の回答として、「ペットとして家庭などで飼育していたニワトリや小鳥が直ちに危険になるということはありません。しかし、鳥はヒトに感染するウイルスや細菌を持っている可能性があります。」 何とかパニックにならないように、でも苦しい説明です。ある養鶏場でウイルスが発見された時は家畜保健衛生所の獣医がキャリア(運び役)でした。人間がウイルスを運び、鳥に感染した例ですが、えさは安全なのか、風で運ばれる塵芥の中に紛れていたとしたら、どうなるか自明ですね。家庭でゴキブリほどの大きさでも侵入するので無菌室でもなければ安全な場所はありません。感染者の場合、報道で見ていると体の弱っている場合に死亡例が高く感染しても発病しないケースもあるとのことですが、すべての人間に免疫がないので、罹患すれば重病になるとすべきです。第一次大戦でドイツ軍が撤退したのも鳥インフルエンザの一種であるスペイン風邪が流行したためで猛威です。さて、家庭でのペットの小鳥ですが、鳥への伝染が高率とすれば飼わないほうが賢明でしょう。現在、飼っている場合は定期的に獣医の診断をお勧めします。当園のような養鶏場では、月に一度、家畜保健衛生所の獣医による検査がありますので発見は容易ですが、ペットの小鳥を獣医に定期健診の必要性は高いと思います。ウイルスの発生地域でないとしても物流はあるわけで、全国どこも安全といえません。また、人間も同じく体調不振があれば、医師の診断が必要です。一般的には高熱が出ますが症状の軽い場合もあり注意すべきでしょう。 幸いなことに監視体制がしっかりしていますし、新型ウイルスは発見されていないのでパニックになることはありませんが、人類が経験したことのないウイルスの出現は不可避(WHO)のため、日頃から厳重な体調管理をすべきです。なお、当園のHPに関連機関の情報がありますので、随時、参考にして下さい。
2006年03月30日
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お店で「有精卵」、「平飼い卵」と書いてあると高いし、何となくいいものだという気がしますか? 当園では、現在しておりません。しない理由があるためです。今回は、問題点について考えます。(1) 衛生面での問題(平飼い) じかに鶏糞と接触するため感染病(ブドウ球菌症、ニューカッスル、マレック、IB(伝染性気管支炎、他)、細菌病、内外寄生虫(回虫、条虫等) の群単位の発病が起こりやすい。 ・ 一般的な管理方法(当園では、行っていない) 1. 消毒、殺虫(消毒剤、オルソ剤、他) 2. 飼養添加物としての抗菌剤、薬剤の添加(抗生物質オキシテトラサイクリン、ペニシリン、他の約20種) ⇒いずれも省令による規制はあるが産卵前4日~10日に使用可能。(2) 飼養管理上の問題(平飼い) 生体維持、運動エネルギー増大による飼養効率の低下。 -食味の低下としてあらわれる。・ 卵白がゆるくなる(水分摂取の増加による)・ タンパク質の減少(運動エネルギーとして消費されるため)当園でのモニタリングでは、味が薄くなる、卵白がゆるい等の意見が多い(ゲージ卵との比較)(3) 生産管理面での問題(平飼い) 1. 産卵率の低下 2. 汚卵、破卵の増加-洗浄剤に含まれる漂白剤が卵殻を通して内部に浸透する危険が指摘されている。(当園では、規定濃度の塩素のみで洗浄) 3. 斃死(へいし)の増加(1) による健康上の問題が派生する可能性が大きい。一般には3~5%、当園ゲージ飼いでは3%以下。(4) 成分の変化(有精卵) 時間経過により以下の変化がある。 1. 卵白水分の減少 -5日で約60%、10日で約30%に減少(無精卵では5日で約10%の減少にとどまる) 2. タンパク質の消費および人間にとっては毒素となる代謝物の生成(アンモニア、 尿素、尿酸等の生成) 3. 酵素の減少-卵白内で殺菌性の低下となる。 4. ミネラル類の減少(Na、P、Ca、K、Mn、他)-半減する。 5. ビタミン類の減少-半減する(特にVB群)。人間はVBが欠乏しやすい。 栄養剤にVBが多いのは、このため。 6. ホルモンの産生 -無精卵にはホルモンはほとんどない。ホルモンは人間の内分泌に由来するものであり外摂取すべきものではない。 ⇒食品としての安定度に欠けてくる。すなわち体内でのホルモンバランスが崩れることを意味する。昨今、牛、豚の飼料に含まれるホルモン剤の悪影響がマスコミで指摘されたのを、ご覧の方もおいででしょう。 7. 熱産生(4日目 0.39cal) -炭水化物の消費(減少)。保存性が短期化する。 8. 温度(36~39.5℃)湿度(30~80%)で変化の増大 -孵化が始まる。冷蔵すると孵化が止まる、すなわち受精卵としての死で有精卵としての存在意味を失う。 参考文献 「養鶏ハンドブック」 養賢堂 「家畜衛生学」 ( “ )「有精卵」や「平飼い卵」といえば栄養豊富で自然というようなイメージとキャッチフレーズで販売されていますが、これは売る側で“高く売れる”からイメージを作り、消費者を誘導して成功した事例です。当園の取引先でも平飼いや有精でやってほしいと要請されることもありますが断っています。生産者として高く売れること以前に安全でなければ提供できないのです。ということで、安全な自然卵をよろしくお願いします。80個/4725円(税、配送費込み)
2006年03月25日
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前回の続きです。7.伝染性気管支炎(でんせんせいきかんしえん)ウイルス名鶏伝染性気管支炎ウイルス(Infectious Bronchitis Virus:IBV)特 徴鶏伝染性気管支炎ウイルスは、コロナウイルス科に属する1本鎖のRNAウイルスで、エンベロープを保有している。鶏が自然宿主であり、監視伝染病の対象である。多くの血清型が存在すると考えられているが、その性状は不明な点が多い。感染鶏から鼻水、涙、排泄物に多量のウイルスが排泄されて、鶏群内で急速に伝播する。鶏が感染した場合潜伏期間36時間で、呼吸器症状や産卵低下などの産卵障害、さらに腎炎を起こす。不顕性感染に終わることも珍しくない。6週齢以下では致死率は高くなる。組織学的には、気管、腎臓、卵管等の上皮細胞が変性破壊される。被害状況養鶏産業を営むほとんどの国々で発生、蔓延している。防除法ウイルス分離には気管や肺などの呼吸器、腎臓などを材料とする。発育鶏卵尿膜腔内接種が一般的である。病鶏気管の凍結切片や気管粘膜塗沫標本を蛍光抗体で染色し、細胞質内にウイルス特異抗原を検出する方法もある。RT-PCR法も補助診断として利用できる。多くの種類のワクチンが使用されているが、流行株との抗原性の違い等により、十分な効果が得られないこともある。8.伝染性喉頭気管炎(でんせんせいこうとうきかんえん)ウイルス名トリ伝染性喉頭気管炎ウイルス(Infectious Laryngotracheitis virus)Gallid herpesvirus 1特 徴トリ伝染性喉頭気管炎ウイルス(ILTV)はヘルペスウイルス科アルファーヘルペスウイルス亜科に分類されるエンベロープを持つ2本鎖DNAウイルスである。ニワトリ、キジ、クジャクが自然感染する。監視伝染病の対象となるのは鶏である。ILTVの血清型は1つで、病原性は株によって異なり致死率の高いもの(90%以上)から不顕性感染を起こすものまである。致死率は常在地では、10~20%である。産卵鶏は感染により産卵率が低下する。接触(飛沫)により経気道あるいは結膜から感染する。潜伏期間は6日から12日である。鶏が感染すると喉頭や気管などの上部呼吸器と結膜にカタル性、浸出性、出血性の炎症が認められ、発咳(キャッキャッという奇声)、鼻汁濾出、喀痰(たんが鶏体やケージに付着することもある)などの激しい呼吸器症状(ゴロゴゴロ音)を示し、重症の場合には痰がつまることによる窒息死も起こる。鶏は普通1~週間で回復するが、4週間かかることもある。病変部の粘膜上皮細胞には巨細胞や核内封入体が観察される。感染耐過鶏はウイルスに持続感染しているためにストレスによって散発的にウイルスを排泄する。株の区別はウイルスDNAの制限酵素切断分析で行うことができる。被害状況近年は病原性の強くない野外株の感染が散発的に認められる程度で、それほど大きな被害はない。米国では、本病のブロイラーでの発生が問題視されている。防除法喉頭気管の凍結切片や塗抹標本を蛍光抗体で染色すると閣内および細胞質内にウイルス特異抗原が検出できる。ウイルス分離も容易である。感染耐過鶏はウイルスの汚染源となるので、できれば発症鶏群の全てを淘汰し、鶏舎や器具機材を十分に洗浄・消毒すれば再発防止も不可能ではない。汚染地域では生ワクチンが使われるが、投与法を間違うと副作用が強く現れることがあるので注意が必要である。9.伝染性ファブリキウス嚢症(でんせんせいふぁぶりきうすのうしょう)ウイルス名伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス(Infectious bursal disease virus)特 徴IBDVはビルナウイルス科アビビルナウイルス属に分類される直径約60nmのエンベロープのない球形ウイルスで、 2本の2本鎖RNAを遺伝子に持つ。血清型には1型と2型の2種類があり、 1型のみに病原性がある。病原性の程度は株により様々で、致死率100%の高度病原性株から感染しても症状を示さない弱毒株まで存在する。鶏が高度病原性株に感染すると、2日目から元気消失、羽毛逆立ち、下痢を示し、 3日目から5日目にかけて症状は最も強く沈鬱から昏睡を経て死亡する。死亡しなかった鶏は6日目頃から回復に向かう。病鶏を解剖するとファプリキウス嚢(F嚢)に特徴的な水腫性変化と粘膜の壊死性変化が見られる。また、胸腺の萎縮、F嚢・腺胃・筋肉の出血、全身の脱水も認められる。被害状況経済被害の大きな高度病原性株によるIBDは1991年頃から発生しており、死亡率が数十%の例も珍しくない。防除法診断は、F嚢の肉眼病変の確認、F嚢からのIBDV抗原の検出で行う。予防には生ワクチン及び不活化ワクチンが使われるが、移行抗体保有雛に生ワクチンを投与する場合は抗体消失時期に合わせてワクチンを投与する必要がある。10.鶏白血病(にわとりはっけつびょう)ウイルス名トリ白血病ウイルス(Avian leukemia virus-ALV)特 徴ALVはレトロウイルス科(逆転写酵素がウイルス粒子中にある)に属しエンベロープを持つウイルスで、腫瘍原性のある5つの亜群(A、B、C、D、J)に分類されている。ALVが感染すると鶏細胞側の増殖因子などが活性化されその発現量が高まる結果、細胞が癌化し白血病となる。ALVに起因する鶏の腫瘍にはBリンパ細胞腫、血管腫、骨髄性白血病などがある。Bリンパ細胞腫は120日齢以降に散発的に発生する腫瘍で、産卵期ころに鶏は突然、食欲減退、産卵停止、緑色下痢排出、体重減少をきたし死亡する。解剖すると肝臓、ファブリキウス嚢などの内臓に腫瘍が見られるが、神経病変はない。この腫瘍は腫瘍化したBリンパ細胞からなる単一な細胞塊である。一方、1990年代になって肉用種鶏で発生するようになった骨髄性白血病は、肝臓、膵臓などの内臓腫瘍に加え、胸骨、肋骨などの胸部の骨の骨膜周辺に白い腫瘍塊が付着するのが特徴である。この腫瘍は骨髄球あるいは骨髄芽球からなる単一な細胞塊である。肉用鶏の骨髄性白血病はJ亜群のALVに起因するが、このウイルスに垂直感染したコマーシャル雛は出荷時の体重が2/3程度に抑えられることが報告されている。被害状況-防除法神経病変のない腫瘍は鶏白血病の可能性が高いが、病理組織検査による確定診断が必要である。J亜群ALVでは遺伝子診断法が確立されている。垂直感染を起こす母鶏あるいは膣スワブのウイルス検査が陽性の母鶏を摘発・淘汰し原原種鶏を清浄化することが最も確実な対策である。ワクチンはない。11.鶏結核病(にわとりけっかくびょう)ウイルス名鳥結核菌(とりけっかくきん-Mycobacterium avium)特 徴鳥結核菌は鳥結核の原因菌で、この菌はマイコバクテリウム属の第3グループに属し、グラム陽性の1~3?mの桿状ないしは球状の多形成を示す抗酸性桿菌である。本菌は3つの血清型に分けられ、鳥に対する病原性は2型が最も強い。監視伝染病の対象になるのは、鶏、あひる、七面鳥、うずらである。被害状況鳥結核は、先進国での発生は激減しておりわが国においても鶏での発生は見られていないが、動物園のフラミンゴや渡り鳥での発生例が知られている。防除法特にない。.12.鶏マイコプラズマ病(にわとりまいこぷらずまびょう)ウイルス名マイコプラズマ・ガリセプチカム(Myvoplasma gallisepticum)マイコプラズマ・シノビエ(Mycoplasma synoviae)特 徴鶏の呼吸器性マイコプラズマ病の原因菌の代表例として、マイコプラズマ・ガリセプチカムおよびマイコプラズマ・シノビエが挙げられている。マイコプラズマは、一般細菌と異なり細胞壁を欠き、適当な培地には良く発育する。生細胞なしに培養できる極めて小さな直径0.3~0.8?mの大きさ微生物である。鶏のマイコプラズマは、何らかの誘因が加わると慢性呼吸器病および関節炎を引き起こす。被害状況世界各地で本菌による被害が認められ、日本においても慢性呼吸器病や関節炎を引き起こし、産卵率の低下や発育の遅延により、経済的な損失がみられている。本菌では、鶏群内の水平感染の他に、本菌は親鳥からひなへの「介卵感染」(垂直感染)がみられる。防除法この菌は、水平感染の他に「介卵感染」(垂直感染)が容易にみられるため、予防にはワクチンの接種および抗生物質の投与の他、一般的な衛生管理の徹底が重要である。13.ロイコチトゾーン病(ろいこちとぞーんびょう)ウイルス名ロイコチトゾ-ン・カウレリー (Leucocytozoon caulleryi)特 徴ロイコチトゾ-ン・カウレリーは、胞子虫綱、真コクシジウム目、ロイコチトゾーン科に属する原虫で、媒介昆虫ニワトリヌカカによって伝播される。種特異性が強く、鶏以外には罹らないが、ヒナに対して病原性が強く、届け出伝染病となっている。被害状況東南アジアを中心に発生が見られ、日本では、青森以南で毎年夏に多く発生が見られる。特に産卵鶏に対する有効な防除対策が確立されていないので、産卵鶏群で産卵低下、軟卵、死亡などの被害が出ている。防除法ブロイラーおよび10週齢までの採卵鶏ヒナには、アンプロリウム・エトパベイト・スルファキノキサリンの合剤やハロフジノン・ポリスチレン・スルホン酸カルシウムなどの飼料添加物を、10週齢以降産卵開始前までの採卵鶏ヒナには、サルファ剤やその関連合剤である動物用医薬品を用いて予防する。産卵中の鶏に対しては、媒介者のニワトリヌカカ対策として、殺虫剤を散布して数を減らして、感染の機会を減らす。人間と同様に健康が一番。市販卵の飼料には病気対策の添加物もあり卵に移行するとどうなるでしょうか?元気な自然卵M30個/2310円(税、配送費込み)
2006年03月24日
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鶏の代表的な病気をご紹介します。当園では体力を維持し病気にかからないか、軽くすむよう研究しております。1.家禽コレラ(かきんこれら)ウイルス名家禽コレラ菌(Pasteurella multocida)特 徴家きんコレラの病原体は、Pasteurella multocida(パスツレラ ムルトシダ)と呼ばれており、グラム陰性の短桿菌(たんかんきん)で、血液寒天上に良く発育する。この菌は莢膜およびO抗原の血清型で15型に分類され、そのうち血清型5:A、8:A、9:Aが、鶏、あひる、七面鳥、うずらの家きんコレラの原因菌となる。症状は、集団的に相次いで急性経過で倒れ、皮下の出血、漿膜面の点状出血、心外膜面の点状出血、肝臓の多発性巣状壊死がみられ、多くは急死する。菌を含む飼料や飲み水による経口感染が多い。日本に存在していないといわれているが、家畜伝染病に指定され、海外病の一つである。被害状況70%以上の急性敗血症で死亡する。家禽コレラの発生は日本では確認されていない。(我が国での発生はない)防除法特にない。.2.家禽ペスト(かきんぺすと)ウイルス名トリインフルエンザAウイルス(H5およびH7亜型)の強毒株特 徴家禽ペスト型強毒株を含むA型インフルエンザウイルスは、オルトミクソウイルス科に分類されるマイナスで、8分節のRNAウイルスでエンベロープを保有している。トリに感染するA型インフルエンザウイルスのH5およびH7亜型の中には鶏、七面鳥、あひる、うずらに全身性に感染し100%近い致死率のウイルス株がある。これを法定家畜伝染病と定義している。1997年香港では、家禽ペスト型ウイルスに感染した18人中6名が死亡する症例があり人獣共通感染症の一面も考慮しなくてはならない。被害状況1997年にイタリアでH5亜型、オーストラリアでH7亜型による家禽ペストが発生した。現在、世界中に蔓延しつつある。防除法診断法としては、ウイルス分離が決め手となる。.3.ニューカッスル病(にゅーかっするびょう)ウイルス名ニューカッスル病ウイルス(Newcastle disease virus)特 徴ニューカッスル病ウイルスは、パラミクソウイルス科に分類されるマイナスで、1本鎖のRNAウイルスでエンベロープを保有している。鳥類における感受性は広く、50目の鳥類の内、27目236種で自然または実験感染が成立する。鶏、ホロホロチョウ、七面鳥、クジャク、ウズラ、キジなどは最も感受性が高いが、ガチョウ、アヒルは発病しにくい。自然感染が認められている野鳥は50種以上にのぼり、分離されるウイルスの病原性も一様ではない。しかし、病原性の強弱はF遺伝子の配列で、ある程度推測できる。感染鶏から鼻水、涙、排泄物に多量のウイルスが排泄されて、鶏群内で伝播する。ウイルス保有鶏の導入、感染野鳥の侵入、汚染物あるいは人による持込によって他の鶏群に伝播する。発症鳥は、緑色下痢便、奇声や開口呼吸などの呼吸器症状、 脚麻痺や頚部捻転などの神経症状を示す。肉眼所見では、腺胃や盲腸扁桃などに見られる出血性潰瘍が強毒株の感染鶏の特徴的な病変である。被害状況日本ではワクチン普及以降、1992年から発生は激減している。1999年11月にはワクチン未接種愛玩鶏に発生があった。防除法診断法としては、ウイルス分離およびペア血清でのHI抗体価上昇などをみる。ワクチン接種によって日本ではほとんど制御されている。愛玩鶏から分離されるウイルス株も鶏に対する病原性、遺伝子配列から強毒ウイルスと考えられるので、今後も注意すべき伝染病である。その他ニューカッスル病に罹った鶏は、通常は産卵が停止する。万一、その鶏が卵を産み、それを人間が食べたとしてもニューカッスル病のウイルスは人には感染しない。ニューカッスル病は、鶏の病気である。4.家禽のサルモネラ症(かきんのさるもねらしょう)ウイルス名ひな白痢菌、鶏チフス菌特 徴この菌はひな白痢の病原体であり、Salmonella Pullorum(サルモネラ プローラム)と呼ばれている。ひな白痢は、家禽サルモネラ感染症のうち家畜伝染病に指定されている2週齢までの幼すうの疾病である。本菌は卵黄に菌が含まれる「介卵感染」で広がり、幼すうの白色下痢を伴う敗血症死する急性疾患である。 成鶏では菌が臓器や組織に潜み、無症状な保菌鶏となることが多い。鶏チフス菌(Salmonella Gallinarum:サルモネラ ガリナルム)は、ひな白痢菌と血清学的には同一であるが、生化学性状や病原性が異なっている。一般的には鶏チフス菌は 成鶏に対して病原性が強い。被害状況日本では、1923~1924年にかけて確認されて以来、全国的に発生してきた。その後、我が国では全血急速凝集反応による保菌鶏の摘発淘汰が進み、最近の本病の発生は著しく減少し、ほぼ撲滅された。日本では、鶏チフスの発生はない。防除法ひな白痢は、全血急速凝集反応あるいは血清凝集反応により保菌鶏を摘発淘汰(とうた)し、種鶏群を正常化する。鶏チフスもひな白痢と同様に対処する。5.鶏 痘(けいとう)ウイルス名鶏痘ウイルス(fowl poxvirus)特 徴鶏痘ウイルスは、ポックスウイルス科アビポックスウイルス属の2本鎖DNAウイルスで、エンベロープを保有している。成熟ウイルス粒子の形態はレンガ状で、250nm×354nmである。ウイルスDNAのサイズは288kbp、GC含量はおよそ35%である。監視伝染病の対象になるのは、鶏とうずらである。気管や口腔、食道などな粘膜に病変が形成される粘膜型では接触感染により伝播する。この型の発生は、晩秋から春に多く発生する。夏にカやヌカカによる機械的な伝播による発生では、皮膚に病変が形成される皮膚型の鶏痘が起こる。鶏の潜伏期間はおよそ4日である。致死率は、粘膜型でやや高いが、2次感染がなければ低い。鶏痘は、鶏の種、齢、性などに関係なく一様に感染し、開口呼吸、鼻汁漏出、顔面腫脹などの症状を示し、皮膚には丘疹・びらん・痂皮を形成したり、粘膜にチーズ用皮膜を形成する。被害状況鳥類における痘瘡は古くから認められており、1929年Woodruffらはウイルスを分離している。この病気は、日本を始め世界中に常在している。現在はワクチンの普及や衛生管理技術の向上により鶏痘の被害は著しく減少している。防除法臨床・疫学検査と、肉眼病変や細胞室内封入体(ボルリンゲル小体)の検出から診断が可能であるが、確定診断にはウイルス分離・同定が必要である。ウイルスを接種された鶏胚の漿尿膜には、白色で大型のポックができる。生ワクチンを翼膜に接種して、接種部位にポック様病変(発痘:はっとう)が認められれば、このワクチンは有効である。6.マレック病(まれっくびょう)ウイルス名マレック病ウイルス(Marek's disease virus-MDV))特 徴MDVはヘルペスウイルス科アルファーヘルペスウイルス属のエンベロープを持つ2本鎖DNAウイルスで、3つの血清型があり、そのうち1型のみに病原性がある。MDVの病原性の程度は株により様々で、非病原性株、弱毒株、病原性株、高度病原性株に分類できる。ウイルスは皮膚の羽包上皮細胞で増殖し、フケと共に皮膚から環境に放出され、この汚染したフケが気道から侵入することで鶏は感染する。ヘルペスウイルスであるMDVでは、環境へのウイルス放出が常時起こるためウイルスの伝播力は大変に強い。マレック病はCD4陽性のヘルパーT細胞の腫瘍で、神経及び内臓に腫瘍病変を作る。侵された末梢神経は腫脹し浮腫を起こすため、病鶏は脚弱、翼麻痺、斜頚などを示す。また、内臓の腫瘍は病原性の強いMDVによるもので、鶏は高率に死亡する。マレック病の組織病変は、大小リンパ様細胞の増殖からなる腫瘍性病変と、大小リンパ球の集まった非腫瘍性反応性病変からなる。この組織病変が他の腫瘍性疾病であるリンパ性白血病や細網内皮症との類症鑑別の決め手である。続く。
2006年03月24日
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アジアや欧州で猛威をふるう鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)について、北海道大などの研究グループが国内初となるニワトリ用ワクチンの開発に成功(3/22 読売新聞より引用) 重要なニュースで、これで安心と思われた方もおいでかもしれません。今まで海外より輸入をすすめ備蓄してきたので、その面では前進です。 ただし農水省の方針として、ウイルスが蔓延の事態になった時に局地的にワクチンを投入し封じ込め、それ以外は殺処分とすることとしています。ワクチンの使用は新型ウイルスに変異の可能性があり、同時に抗体を持つ鶏ばかりになり外来のウイルスの発見が困難となるためです。 そのため、ワクチンが開発されたといっても使用するわけではないのです。ただ、いざとなったら使うということなので必要分を確保できることは大いに価値あることです。 アフリカへし拡大、アメリカへは1ヶ月で確認されるだろうと言われ、もう世界中に蔓延する中、死者の増大も連日の報道ですが、日本では妙に関心が薄いようです。現実の危機ですので、個人では、うがい、手洗い等をする、企業では今から危機管理を検討して頂きたいと思います。とりあえず、卵を食べて栄養をつけましょう。自然卵MS108個個/3150円(税、配送費込み)
2006年03月22日
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数年前から賞味期限の表示が義務となりました。産卵日表示のほうがいいという意見もありましたが大手の主張に押される形で賞味期限表示になったいきさつがあります。これは、後で述べます。 さて、たまごの賞味期限とはなんでしょうか。サルモネラ菌の中でも強力なサルモネラエンテディス(SE)による食中毒の発生が問題となり魚や肉、そして卵による被害が出ております。卵ですとサルモネラ汚染されていたとしても菌の増殖の点から産卵から夏場で17日間は発病しません。これを基準として賞味期限が設定されました。 購入したてなのに古い感じがしたことはありませんか?実は賞味期限が同じでも古いのです。大手だと何ヶ所もの養鶏場から集めてきて一箇所のGPセンターで同じ日付でパック詰めします。中には週1で集卵の養鶏場もあるので1週間の産卵日の差が出ます。養鶏場ごとに日付けを変える手間を負えないので厚生労働省は黙認です。これが産卵日表示に反対した理由。当園では産卵日に出荷するため古いものはないのですが。小売店の中には仕入れてきて好き勝手に日付けを入れているところもあって注意が必要です。 卵というと特売で78円とか無料とかありますよね。当園のお客様の中には“無料でもらったけど気持ち悪いので捨てた”という方がおいでです。全部とは言えませんが問題なのもあります。“特売”で早くさばきたい理由があるからです。わけもなく安いのは相応の理由ありです。 そんなことで、産卵日に出荷の自然卵をよろしくお願いします。40個/2730円(税、配送費込み)
2006年03月16日
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ある時、お客様からのご質問です。(お客様) 「自然卵」というけど、どこが自然なのですか?(私) 人間が好き勝手に鶏の品種をいじって交配していますが、これは自然じゃないです。それと人間が餌を与えて育てている。全然、自然じゃないですよね。野生の鶏の卵なら自然といえるかもしれません。(お客様) 「・・・・・・・」ふつうに考えると「不自然卵」ですが言葉は通用していて、一般にも何とも思われないし不当表示にもならない。不思議ですよね。当園では自然に近い環境での飼養ということにしていますが、この解釈も苦しいでしょう。そんなことで「自然卵」なるものは、まずないのでした。それでは当園の「自然卵」をよろしくお願い申し上げます。40個/2730円(税、配送費込み)
2006年03月08日
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毎日のようにマスコミで取り上げられているが、どうもおかしい。まず、本病に関する概要を「厚生労働省 -新型インフルエンザ対策行動計画 -」で確認下さい。 1918年のスペイン風邪も鳥インフルエンザの変異とされ世界で4000万人の死亡(日本では39万人の死亡)だったが、現在、人から人に感染する新型インフルエンザの出現は不可避で日本では重度の算定では17万人の死亡予想(感染者の70%)がなされている。 いたずらにパニックを起こすこともないが、当局の発表にはあえて国民には知らせないことも多いように思われる。・鳥から人には感染しないのか 農水省は以前に鳥から人には基本的に感染せず、濃厚な接触により「稀に」、あるいは「偶発的に」という表現で感染することもあると言っていました。ところが既に100人以上が感染し鶏との接触がない感染も発生していることから“稀”でなく感染するといえるでしょう。種の壁は、簡単に越えられているようです。ドイツで猫に感染した、ということはネズミでも、虫でもとなると、もはや「今そこにある危機」なのに、なぜかマスコミ報道は他人事のような扱い。・養鶏場等への対策指導は、ポーズ 鶏と野鳥への接触がないように防鳥ネットを張る、地面に消毒用に石灰をまく等の指導をしていると農水省は発表し、報道を見られた方は「これで大丈夫」と思われたかもしれません。ちょっと考えれば大丈夫でないのは、すぐわかるでしょう。野鳥の糞が風で飛んだら、どうなります? ハエや虫は? 飼料は? というふうに子供でもわかりますよね。相手はウイルスなんで、無菌室レベルでなければ対応できないのです。この程度で、とりあえず国民は騒がないだろうみたいな、稚拙な方策です。高病原性鳥インフルエンザウイルス(電子顕微鏡写真)・伝播 -渡り鳥説はウソ- ウイルスの伝播には、いくつかの説があるが、このうち渡り鳥による伝播は低病原性のものであり高病原性のウイルスは発見されていない。強毒である以上、死亡し海を渡って飛来するのが不可能だからだ。このへんの報道が誤解を生んでいるが低病原性が高病原性に変異する可能性もあって注意を要する。野鳥や人、車、伝播は種々あると考えるべきだ。世界中に人や物資が移動する現在では人から人へ感染する新型インフルエンザに変異しスペイン風邪以来の世界的大流行(パンデミック)となると考えられている。世界保健機構(WHO )では行動計画を策定しているが、蔓延防止策でありパンデミック自体を食い止めることはできない。現在は3にあたり、人から人に感染するウイルス発生の直前である。(WHO)・ 社会的混乱は、なぜか軽い報道だ -パニックへ-ニュースをみていると、感染初期にタミフルが有効だとか、ワクチンが臨床試験の段階という程度の報道で、社会生活や経済がどうなるかとの指摘が少ないようだ。最大で入院患者数は約200万人、死亡者数は約64万人と推定される(厚生労働省)が、その時どうなっているのか。病院はパンク状態の可能性もあれば、ウイルスの特定からワクチン製造まで早くても数ヶ月とすれば医療スタッフそのものが、不足するだろう。不特定の人と多く接する、飲食業、小売業、サービス業に早くから広まり、次に交通機関の停止、企業の操業停止となり、食料をはじめとする基礎生活物資が入手不能となる。この時点までに流言、デマの類が広まりパニック状態になっているかもしれない。阪神大震災の時では何より欲しかったのは情報だと聞く。現在から報道機関には正確な情報を出してもらいたい。それだけでパニックを防げる。・食品への誤解フォアグラが輸入禁止となった。とりあえず輸入禁止の措置はわかるのだが、感染地域でなければ実際には危険性はない。鶏肉でもそうだが胃酸でウイルスが死滅する以上、食べても何らの問題もない。卵では卵殻内でウイルスが生存できず、生食可。さらには70℃1分以上の加熱でウイルスは死滅する。そうした報道が少ないのも気にかかる。・ 対策人にまったく免疫がない新型インフルエンザは危険だが、通常のインフルエンザ対策と同様の手段が有効となる。マスク、うがい、手洗い等。個人レベルではないが交通機関では窓を開ける、換気だとか、学校や企業でも同様に消毒を心がければ、かなりの効果となる。 新型インフルエンザの発生と流行は阻止できないとWHOで分析している。有効なワクチンも初期には間に合わない。長い間、人類は新種のウイルスと戦ってきたし、現在も続いている。70%の致死率という恐怖のウイルス出現前夜に今あるが、個人でできる対策と必要な情報を入手し備えを固めれば最小限の被害ですむだろう。くれぐれも流言、デマからパニックに陥らないよう心がけましょう。明日は明るい日です。当たり前か。
2006年03月06日
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