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植林プロジェクトが終わってから、少し力が入らなかった。同僚とも少し距離を置きたかった。そうすることで、また0からやれると思っていたから。追い討ちをかけるように風邪をひく。そして、病み上がりの火曜日。俺は、元気に振る舞っているつもりだった。同僚たちと会話しながら、もくもくと報告書やオフィスワークをこなしていた。しかし、ふと同僚Rが、俺に言う。「ケンタロー、元気無いね。どうしたの?」あ、気づかれましたか。そう、仕事をしていても笑いがでない。ジョークもふざけることもできなくなっていた。そんな時の彼の一言。やっぱり一緒に仕事してきたRは、解っているんだね。ありがとう。俺も、やる気を取り戻さねばね。そう思いながら、次の日、一人コミュニティに出た。最後に一人で行ったコミュニティは2ヶ月前と、久しぶりだ。あ~、なんで元気が出ないんだろう。風邪のせいかな。なんて思い、雨期なのにすっかりと晴れ渡った景色が見える窓をぼーっと眺める。バスを降り、小学校に向かう。これから40分の下り道。住民が挨拶をしてくれる。「おはよう」。。。あ、おはよう!このなんでもないやりとりを懐かしく感じた。そして、なぜか元気を少し感じた。これだ!元気に挨拶しよう!そう決めて、挨拶してくれる住民、してくれない住民、みんなになるべく大きな声で挨拶しながら歩いていく。俺の体がどんどん軽くなる。学校につく頃には、挨拶に来て、いたずらをする子どもとはしゃげる俺がそこにいた。(写真上:雨期の中休みの空 写真下:芝生の上をゴロゴロゴロ。俺も一緒になってゴロゴロ)
Jul 31, 2006
落とした!!酔っぱらいに拾ってもらう。まぁ、オフィスで、世界遺産の頂上で、道ばたで何回も落としているから大丈夫だろう、大丈夫であってほしい。そう願っていた。ほっ。あ、映る。良かった。俺と1年半伴にしてきたデジカメ。今回も安堵のため息。こき使ってごめん。今日は、市の伝統文化の女王(とうもろこしの女王)を決めるイベントに彼を連れてきていた。彼をポケットから落としてしまったが、元気なようだ。さぁ、女王が出てくるぞ、シャッターチャンス。電源オン。。。。。液晶まっくら。おい。起きろ。叩いても、揺すっても、なでても、彼の目は開かない。がーーーーーーーーーん。俺の相棒!!!!!電源は入るが、シャッターが開かないため、まったく映らない。仮死状態。テンションは急降下するが、こらえてイベントを見続ける。市のイベント自体は対した事無いが、他の市から来た伝統衣装と踊りを披露する団体が、それはもう素敵な舞台を披露する。小林幸子真っ青のきらびやかで豪華な衣装に、マツケンには決してできないダイナミックなラテンの伝統的な踊り。この写真を撮れないなんて、なんて俺はついていないんだ。踊りへの興奮の気持ちと、カメラへの落胆の気持ちが上下する。それからは、自分の目から直接、モノを見ていた。思い出のための写真を撮る事に集中することよりも、その場の雰囲気を思い出にしよう。その時にしか味わえない、音、映像、雰囲気。これを自分の目、頭、体、心にインプットするんだ。体で覚えた思い出は、いつでもどこでも、いつまでも引き出せるのかもしれない。記憶力には全く自信がないが、今は、そう自分に言い聞かせている。
Jul 29, 2006

夏フェス、真っ最中の標高2700m。この村では、何故か女王決定戦が5回も開かれる。一つ目。「祭りの女王」理解できる。その2。「お姫様:ベコニアのつぼみ」幼児のお姫様を選ぶイベント。これがかなりお母様方のやらせで見てて痛くなる。その3。「女王:小麦の穂」市の銀行主催。祭りの女王と大して変わりはない。名前とは裏腹に、水着などの派手な衣装と踊りで観客を楽しませる。その4。「神話の女王」中学生の年代の女王たち。一番かわいい子ぞろい。しかし、なぜか審査委員は一人で、彼の独断と偏見で女王が決定してしまう。そして、「トウモロコシの女王」市の伝統衣装を披露するイベント。ネーミングはどうにかならないか。田舎臭さが漂いすぎで、女王がかわいそう。これらをもっと統一して、豪華なイベントにできないの?と文句をぶつぶつ良いながらも、誘いを受けほとんど毎夜参加して楽しんでしまっている。
Jul 27, 2006

日本では、その真っ最中であろう。俺の村もここ1週間は市の中心部の祭りである。フジロック、APバンク、ライジング、サマソニに負けてられるかと。たとえ夜は10℃以下になろうとも。。。祭りの醍醐味:屋台(ピザ、お菓子、雑貨たちはめったにお目にかかれない)女王決定戦とそれに付随するイベントたち即席観覧車(日本のとは比べ物にならないくらい、早く回る。落下したら絶対即死)懐かしのサッカーゲーム(あの、棒が箱の横にくっついていて、それをくるくる回しながら、ボールを蹴るヤツ。これがかなり熱くなる。)ゲーセン(ゲーム機から日本語がいっぱい映っていて、懐かしく感じる。)行列(ブラジルのカーニバルを似せたもの。子ども達が扮装)ディスコ(サルサ、メレンゲ、マリンバ、レゲトン(知ってる?)と種類は豊富)来年の今はここにはいない。他に比べかなり地味な祭りだけど、今しか味わう事ができないこの祭りを目一杯楽しもう。(写真上:祭りの女王候補者の行列のための、装飾カー。俺らのグループが作った。 写真下1:おばあさんに扮した男たちが踊る。おばあさんというよりかは、化け物。 写真下2:即席海賊船。これも、いつ壊れるか解らないベルトの隙間から落ちそうで、ある意味すごいスリル。)
Jul 26, 2006

これ、7月のお祭りの女王候補者たち。笑顔がかわいい子、笑顔を作りすぎて不自然な子、恐い顔をした子、もうちょっとやせた方がいい子、と様々なラインアップ。 お祭りでは、幼児、小学生、中~高校生などさまざまな種類の女王が選ばれる。その中の、ひとつは市役所主催で候補者をたてる。俺の係は女王たちの写真を撮る事に。みんな化粧ばっちり。歳は16歳! 撮影会場となった、市役所前の小さな公園。村の人、子どもが興味津々に女王たちを見る。確かに、テンガロンハット、作業服、伝統衣装などが多くを占めるこの村に、彼女たちは大いに浮いている。俺も、初めてこんな風に写真を撮ってみたけど、不自然な人たちを自然に撮るのって難しい。写真家ってすごい、と一人感心する。今週末、この中の一人が女王に選ばれる。みんなならどの女性を選ぶ?(写真一番下:おまけ。経理課のお姉ちゃんもついでに撮ってみた。)
Jul 21, 2006

キノコ講習と関連して、乾燥室作ってます。しかも、太陽光を利用した。日本でも日干しがあるよね。キノコや、野菜、果物、薬草を乾燥させちゃおうっていう企み。この講習には、他に、太陽光を利用した「太陽光コンロ」「太陽光温水器」ももれなくついてくる。アウトドア大好きな俺は目が輝く。住民のためというより、むしろ自分のため。これを今の家に作って、五右衛門風呂できるかなぁ~なんていう企みは止まらない。もちろん、住民への普及も目指すけど。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~後日、その太陽光コンロで作った鳥のスープを食べた後に下痢が。。。(写真上:乾燥機 写真↓1:乾燥中のフルーツ 写真↓2:問題の鳥スープ 写真↓3:太陽光コンロ)
Jul 21, 2006

この前にも、キノコ栽培の記事を書きましたが、今回もそれ関連。今、僕らの村でキノコプロジェクトが進行中。おもしろいのは、とうもろこしの芯を使うところ。日本であれば、木の幹に、菌を植え込むのだけれど、ここでは、とうもろこしの芯をくだく↓ゆでる(消毒)↓袋に入れ、種も入れる↓温室につるすこんな行程。俺も、手伝ってきて、ひとつ自分用の袋をゲット。収穫が楽しみ。キノコ料理講習でもしようかと計画中。どんな料理をしよう。やはり王道はバター醤油?
Jul 19, 2006

時々、酒場や通りで出会う、あごが突き出た青年。「けんたろー、サッカーやる?っていうか、サッカーする時にTシャツ必要なんだよね。ちょうだい」自分で買ってください。買えるんだから。俺だって、ここではみすぼらしいTシャツ着てるんだから。~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・工具屋さんであった、知らないおっちゃん「やぁ、元気かい?」知り合いだったかわからないので、会話する。「僕たちは貧乏なんだ。ジュースを買うお金をちょうだい」やっぱ知らない人だったんだ。ジュースじゃなくて、水を飲んでください。~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・近所の薬局のおっちゃん&昼間は小学校教師。日曜の市場にて「ケンタロー、元気~!?」うん、元気だよ。おじちゃんは?「元気、元気。でも、昨日ビール飲み過ぎた。ちょっと二日酔いなんだ」そっか、水一杯飲むといいよ。「うんうん。でも、ビール飲みたい。ビールおごって。」だから、水飲めって。向かい酒かよ。~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・最近一緒に活動している小学校の先生。「小学校にコンピュータをくれ」断る。その前に必要なものを考えてください。「お香が好きなんだ。ちょうだい」自分で買って、安いから。「ケンタローのリュックかっこいいね。ちょうだい」使ってるからダメ。急に真剣な顔になって、「あのさぁ。お金貸して、いやちょうだい」ぜったい、やだ。お金だけは言ってほしくなかった。友達なら、絶対に言ってほしくない言葉だ。この前、それについてバスの中で話したばっかりなのに。少なからずショック。俺の服装や振る舞いにも問題があるのかもしれない。もっともっと地味に生活しなければならないか。来て一年、まだまだ溶け込んでいない証拠。(写真上:その先生の子ども達。めちゃくちゃかわいい。 写真↓:その先生と、バスの中で言い合っているところ。 「モノをねだるなら、友達じゃない!!」、と俺。)
Jul 17, 2006
キッコン、バッタン、キッコン、バッタン何をしているんだろう?「ごめんください!」音が聞こえる家に入ってみる。機織りだ!!ここグアテマラでは有名な伝統織物。しかしこの土地で見られるとは思っていなかった。俺の住む村は、コンキスタドール(スペイン征服者)の子孫やそれを支援した人たち(ラディーノ)の村であり、残念ながら多くの伝統文化が無くなってしまっている。すぐそこの隣の村では、逆にインディヘナが多く集まる(追いやられた?)村であり、伝統衣装、織物、言語が色濃く残っている。自分の村でしかあまり活動していないため、こういった伝統文化に触れる機会は少ない。たまたま入った家でこれを見れて、仕事を忘れ感激しまくり。その手さばき、機織り機の精密さ(木製なのに)、細かい作業と布の渋い柄、何をとっても、新鮮。帰国前には、この家に寄って、布を買おう。と密かに企む。安く買えるかな?しかし、あの作業を見てみると、安く買いたたく気持ちは薄れる。機織りのおじさん、また来ます。お邪魔しました!外に出ると、同僚Rが住民と道の譲り合いで喧嘩していた。あ~ぁ、もう。
Jul 15, 2006
コミュニティからの帰りのバスを待つ。30分程待っただろうか。ようやく到着する。でも、なんか様子が変だ。バスの窓から青年達が、俺を指を指して笑っている。にらんで応酬すると彼らは目をそらす。ふぅん、意気地なしめぇ。バスの中に入る。何故かインディヘナの人々しかバスの中にはいなかった。(後で解ったことだけど、そのバスは公的なものではなくインディヘナの集会に行くバスだったらしい。インディヘナの皆様、勝手に乗り込み、席をぶんどってしまい申し訳ありませんでした。)喋っているのは、現地語で何を言っているのかさっぱり解らない。とりあえず運転手さんに、自分の目的地までつく事を確認。バスは、自分の不安と裏腹に進む。そんな中、俺の前の女の子が、車酔いから嘔吐をしてしまう。それなのに、周りの大人達は助けようとしない。ひとりの男性がジャンパーを脱いだ。あ、優しい、女の子に掛けてあげるんだ。と思ったら、自分の膝に置く。おい!女の子の隣のおばさん達は、女の子を冷やかすように笑っている。優しい言葉をかけている様子もない。なんで?どうして?なんで基本的な事をしないの?僕らは彼らの生活に対して、何らかの協力をしにきたつもり。しかし、お互いに助けあう気持ちを知らない人たちに何かを協力する必要があるのだろうか?少し彼らに対し偏見を持ってしまった日だった。
Jul 13, 2006

構想7ヶ月。やっと終わった。今日終わった。植林プロジェクトが終わった。去年の9月、何もできずにもやもやしていた。その気持ちのまま、国内旅行に出た。旅行を終えると、グアテマラをハリケーンが襲っていた。そのまま、1ヶ月弱、任地には戻れず首都に待機。やっと任地に戻った時には、大部分の道は崩れ、一部の畑は荒れ果てていた。そこへ、日本からハリケーン復興支援の話が入る。これしか今の俺にはできる事はない。そう思い植林のプロジェクトを計画。途中、本当に投げ出したくなるときもあった。正直日本に帰りたくなるときもあった。でも、周りの同僚や家族、友達、ここの人達の暖かさが俺の励みになった。俺たちが配った樹は、テフトラ(任地)の将来にどう映えるのだろう?しかし、長かった。しかし、実際にプロジェクトが実行に移ると、なんてあっと言う間だったんだろう。終わった実感がわかないまま、帰路につく。ふと登った家の屋上には、素敵な空が広がっていた。
Jul 10, 2006

(前回からの続き)さぁ、気分は晴れないが出発。今日の道のりは長い。なんせ村の奥まで行かなければならない。しかも、ヒッチハイクで。しかも、その車も通るかわからない。歩いては、ヒッチハイク。途中で車を降りては、また歩く。そして、山を登る。晴れた青空。汗をかいていると、気分もどうやら晴れて来た。コミュニティ到着。2時間以上の遅れ。待ちくたびれたであろう住民の皆さん、本当にごめんなさい。あやまって、植林の苗木を配布することにする。問題なく配布終了。さて、次は、この苗床から500本の苗木を他のコミュニティに運ばなくては。と、思っていたら、この苗床に、その500本が存在しない事が判明。え~、契約したのにぃ。また、同僚Rと相談。その結果、山を下りて、最寄りの苗床に頼みにいく事に。住民に別れを告げ、駆け足で山を下る。雨が降ってきそうだ。その苗床は、俺は全く知らない。他の団体の管理であるからだ。苗床に到着。同僚Rは責任者を知っているため、見つけ出し、交渉してくれる。その上、彼が苗木を運ぶ車も違う人に、頼んで手配した。そして、俺は帰宅する手段がないからと、苗木を運ぶのを俺は手伝わなくて良いとまで言ってくれる。頼もしすぎるぞ、同僚R本当にありがとう。同僚R。しかし、俺の頭がすごく混乱する。俺をいらつかせた朝の言動や、時々の無責任な言動、軽率な判断、無計画な行動は俺を少なからず参らせる。しかし、Rは、本当にすごく良いヤツ。彼がいなきゃ、このプロジェクトや仕事は成し得ない。彼の人脈や地理感、住民への啓発は尊敬に値する。俺は、彼と一緒に仕事をしてきて、彼のやり方に慣れてきたはずだった。しかし、ここ最近の仕事のやり方には、納得がいかない。でも、結果はオーライである。という事は、彼のやり方はあっているのか。俺も、もっとラテン的な感覚を持つべきなのか。壕にいらば壕に従え原点に戻ろう。(写真上:お待ちかねの住民 写真下:男同士でもみもみしてふざけあう住民)
Jul 8, 2006
植林プロジェクト佳境。10コミュニティのうち、残り5コミュニティ。今日は、村のずっと奥のコミュニティまで。でも、そのコミュニティ自体に苗床があるため、そのコミュニティに苗木を運ぶ必要がないためいくらか楽。と思っていたのに。やはりそううまく行かない。そのコミュニティに行くまでの車がない。知り合いの人に頼んでいたが、来ない。先週の確認の電話では来ると言っていたのに。同僚Rに相談。「難しいねぇ~」でた!その言葉!でも、行かなくては行けない。俺の焦りと不安は募る。行かなきゃ!バスもないから、早いうちにピックアップ拾って(ヒッチハイクで)行かなきゃ!しかし、同僚は、何故か上機嫌。なぜか「♪海へ行こう~」と歌いながら、踊っている!!海なんか、ねーよ!ここは、純粋な山だ!また、俺の頭の中で沸々とわき上がるのがわかる。顔から笑顔が消える。もう~、なんなんだぁ、この同僚は~!!早くプロジェクト終わらせたい!終わらせたら、少し休ませてくれ!そして、少しひとりで仕事をさせてくれ!そんな気持ちが俺の脳裏によぎる。そして、ほんとは出るはずでなかった定例会議に参加した。しかし、その中で俺の今の焦りの気持ちと、今日のアクティビティどうすんの!?って言う気持ちを同僚達にぶつける。アメリカ人ボランティアが俺を助けてくれ、なんとか同僚Rにも真剣さが伝わったらしい。会議が終わり、結局ピックアップで行く事にする。最初からそうすれば良かったのに。そして、何故か同僚がこんな事を言い始める。「ケンタロー、バイク直そうよ。」そりゃ、そうだね。「ケンタロー、そのお金出してよ」血管切れそう。何度も言っているように、俺はバイクを直すお金は出せない。バイクは市の所有物であり、その維持費は、市役所に責任があるんだ。市役所に頼むのを嫌がって、俺に頼むのはおかしいよ。そう言って、俺の気持ちを解ってくれるであろう、秘書に助けを求める。どう思う?「少しで良いのよ、ケンタロー」あ~~~!!!!お前までぇ~!月曜の朝から気分が晴れない。しかし、もうコミュニティに到着していなければいけない時間。同僚とヒッチハイクするために、山を下る。(つづく)
Jul 5, 2006
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