全4件 (4件中 1-4件目)
1
というわけで、今年ももう終わろうとしているわけですが..... まぁ、まだ大晦日の公演があるので、終わりじゃないんですけれど、それはそれとして。LFJの話は別途書くとして、今回は今年一年を振り返って。 書いてないのも結構多いんですが、明らかに行ったコンサートの数は少なくなってると思います。 理由は幾つかあって、まずは金!まぁね、正直言ってね、お金が続きませんよ。今年はグルベローヴァ再訪で、遠征もしたし、その結果あまり引越し系とか、他に目を向ける余裕がなかったというのはあります。とはいうものの、収入が大幅減、というわけでもないし。要は他に回すこともあるけど、勿体無いという。 で、勿体無いということはですね、要は、わざわざ聞きに行くほどのことがあるのか?という事でもあるわけでして。いや、実のところ、GW明けから長めの出張が2回あって、そこで行けないコンサートが多発したところの流れから、「行かない癖」がついた、というのは、ある。ただ、「行かない癖」がついたくらいでそんなに行かないものか?というのもあるんですが.... 忙しくて、の流れから、敢えて一所懸命コンサート通いしなくなってる面もあります。 ただ、それにしても、で言わせてもらうと、昔ほどには、つまらなさそうなものまで一応聞いておこう、みたいなのは無くなりました。新日は定期会員完全にやめちゃったし。以前のブリュッヘン・プロジェクトみたいなのも、ないしね。 だから、実は、それほど「行ってない」という感じでも無いんですよね。そこそこ聞いてるつもりはある。ただ、落穂拾い的な聞き方まではしないなと。 なんていうか、ある種「つまらない演奏」のパターンが見えてきたかな、というのは、あります。下手なのはともかくとして、楽譜通り音を出さずに、というのは音を間違えるのではなく、楽譜が求めてる通り弾き切らない、という感じの演奏がね、やっぱり多いと思います。あと、歌は、何歌ってるのか分からない歌。 昔っから、そんなつまらないものばっか聞いてどうする、とか言われてきたのだけれど、いよいよ、諦めようかな、という気分になりつつあります。 まぁ、そこまで言う割には、聞いたコンサートはそこそこ良かったものが多かったかなと。ある意味危険察知能力が高くなってるのかもしれません。 そんな中で、今年聞いて良かったもの、但し国内で、となると..... グルベローヴァは、もう散々書きましたが、いろんな意味で自分にとっては別格。まぁ、楽しみましたよ。 それ以外だと、シフのリサイタルかなぁと。シフは、無休憩という、勘弁してよと言いたくなるスタイルながら、やはり良かった。それも、「最後の一つ前のソナタ集」の方が。あれは、やっぱり、曲が好きなんだろうなぁ.... 日本人で敢えて選ぶとすれば、こないだ書いた、北区国際音楽祭での、レ・ボレアードによるグルックの「オルフェとエウリディス」(仏語版だったので)かなぁと。曲がー、とか、古楽がー、とか、そういう事以前に、演奏が、特にオケの演奏が、とても良かった。よく考えられてあるのがよく分かった。そういう演奏。 こちらのアンテナが低くなってたのはあると思うけれど、しかしそれにしても、今年は結構低調だったんじゃ無いでしょうか。こちらが居なかった5,6月に、結構なものがあったりしてたような感じもあるんですけれどね。 ともあれ、簡単ではありますが、今年の総括という事で。よいお年を!
2017年12月31日
コメント(0)
NHKホール 19:00〜 3階後方正面 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ソプラノ:市原愛 メゾソプラノ:加納悦子 テノール:福井敬 バリトン:甲斐栄次郎 東京オペラシンガーズ NHK交響楽団 指揮:クリストフ・エッシェンバッハ 今年多分唯一の「第九」。 まぁ、概ね良かったんじゃないでしょうか。 エッシェンバッハのアプローチは概ねオーソドックスなもの。対向配置だとか、ちょっとした毛色の違いはあるけれど、全体としては奇を衒わない。 オーケストラの演奏としては、まぁ、やっぱり日本のオケだよねぇ、という。この間BCJで改めてしみじみ認識してしまったからというのもあるけれど、ちゃんと最後まで演奏しようよ、という.... 独唱は.....まぁ、言わないでおいてあげて、かなぁと。 合唱は、まぁ、こういうのもありだけれど、個人的には以前の国立音大だかの学生アルバイト合唱の方が良かったように思う。なんというか、独唱もそうなんだけれど、歌が下手なんですよね。第九だって、合唱だって、歌なんだけど、なんでがなっちゃうのかしらね。それはまぁ確かに日本の合唱・歌唱の宿痾なんだけれども、それにしてもがなるポイントがずれてるというのは....これだったら、同じ拙いにせよ、音大生の方が、下手なりに納得出来るというかね。 あれはあれで人数多すぎてどうよこれ、という話ではあったんだけれど、ある意味諦めはつくのでして。 .....あれ?じゃ、何処が良かった?変だな? いや、総体としては、まぁ、こんなものかなぁ、これはこれでいいんじゃない?という感じではあったんですけれどね。 お客は、まぁ、N響の第九だからある意味仕方ないんだけれど、ちょっと落ち着きなさ過ぎましたかねぇ。それはもうこういうものだからしょうがないと割り切るしかないんだろうけれども。難しいですな。 これで事実上今年のコンサートはおしまい。
2017年12月27日
コメント(0)
東京文化会館小ホール 14:00〜 バッハ:ゴールドベルク変奏曲 <アンコール> バッハ:コラール「高き天より我は来たれり」 BWV701 チェンバロ:小林道夫 最近の良し悪し良し悪しの順番でいうと「良し」の筈の回〜 年末になんかやる、というのの定番のジルベスターコンサートに対して、ベートーヴェンの交響曲全曲を一気に演奏するというキワモノ(まぁ、キワモノですよ。ご当人もそんなニュアンスのことを言っていた。)をやり始めたのが岩城宏之。それを、氏の亡くなった後もなんとなくやり続けてしまって、ついでに便乗して?弦楽四重奏全曲演奏会なんてのもやるようになり。あの、ベートーヴェン全曲、ってのは、岩城宏之が病気して、復帰した時に、いわば「やれる!」という確信を持ちたいのと感謝の気持ちを込めてやったからまぁ「あり」なのであって(付き合ったオケの面々もまぁアレなんだけど)、他の人がやっても、忘年会で乱痴気騒ぎで暴飲暴食してるの図に通ずるところがあって、私は行かないのですよね。今は小林研一郎がやってるようで、これも長くなったみたいだけど、まぁあの人だからなんとなくアリって感じなんでしょうが、こういうのは詰まるところ最初に考えた人が偉いっつーかパイオニアっつーかなんであってね。 それとは別だとは思うんですが、というかそんなのと一緒にしちゃ失礼だとは思うんですが、いつのまにか毎年24日にゴールドベルク変奏曲を演奏するのが恒例になっているのが小林道夫。なんていうか、無駄にはしゃいでない感じがいいです。ゴールドベルクというのはちょっと特別感はあるけれど、なんか馬鹿やってるわけでなし。 以前から気にはなっていたんですが、しかし、この時期は第九なんかもあるし、何より平日だと聞きに行くのはしんどいし。今年は日曜日なので、初めて行ってみました。 結論から言ってしまうと、良かった。御歳84歳ということですが、まぁそう思って聞くからかも知れないけれど、ちょっとそうは思えないしっかりした演奏。普通にミスタッチとかはありますけどね。一部、あれ?と思わないでもない箇所もあったけれど、ゴールドベルク変奏曲全曲演奏としては満足感のある演奏。こういうホールで、ちゃんとチェンバロの演奏を聴く機会というのも、実はありそうであまりないし。 文化会館の小ホールというのも、これも、今時の「小ホール」と違って、空間を十分とってあって、かつ無駄に大きくもない。舞台とのいい距離感がある。 全曲演奏会だし、通しだろうな、と思って聞いていたら、第15変奏の後で休憩が入って、「あれ?休憩なの?」とも思ったのだけれど、第16変奏がフランス風序曲様なので、違和感がない。なるほどよく考えてあるものだよなぁ、と、改めて思いながら、つらつら聞いていたのでした。 アンコールに、「天使が飛び交っている様をお聞かせ出来れば」というようなことを言われてのBWV701。確かに天使が飛び交っていました。うん。 こういう演奏会、というのはつまり、相応の名手が、きちんと準備して、毎年恒例のように、同じ曲でもそうでなくてもいいんだけど、こんな風に落ち着いて聞かせてくれる、そういう演奏会がもっとあってくれていいと思うんですけどね。いろんな意味でなかなか難しいのは分かるんだけれど.....小山実稚恵の文化村の12年で24公演、あれもこういうイメージに近かったんじゃないかとは思うんですが、もうちょっと落ち着いた感じがいいかなぁと。チェンバロだから、ですかね。 実際、ゴールドベルク変奏曲をチェンバロの実演で聞く機会というのは、あんまりないのでして。最近はピアノで弾く人こそいるけれど、というよりチェンバリストのリサイタル、というもの自体あまりないし。だから、機会があれば来年も来てみてもいいかな、とも思うのでした。
2017年12月26日
コメント(0)
1ヶ月ぶりのエントリーですが、実はそんなに聞いてないわけでもないといえばない。ただ、色々あって、書くのを躊躇してるうちにこんなタイミング。で、結論から言うと、最近、聞きに行くといいのと悪いのが交互に来る感じで。ぶっちゃけて言えば、新国とBCJがダメな感じで、間の北区国際音楽祭での、レ・ボレアードのオルフェオとエウリディーチェがよかった。ただ、新国もBCJもいい席で聞いてない上に途中からなんですよね。だからどうしようかと思ったんだけれど、でも、考えてる内に考えるのめんどくさくなって、全部まとめて書くことにしました。 でね。どっから書き始めるかと言うと、一番ダメだなと思うBCJからなんですね。 で、何がダメかと言うと、まぁ、標準的には、日本のオケというか楽団としては、標準的だと思うんです。それはつまり、はっきり言って、あまり良くないということなんだけれども。でも、多分、演奏としては、それなりの水準だとは思うんですね。でも、私は感心しなかった。 BCJの最大の問題は、これ正直言うと今回はっきり認知したのですけれど、要は何やっても同じってことなんですね。 いや、無論、曲は違いますよ。で、それぞれの曲に対して何某か考えてやってはいるんでしょう。でも、聞いてる側からすると、ヘンデルのオラトリオもバッハのカンタータや受難曲も、同じように聞こえる。 これ、多分、鈴木雅明の問題だと思うんですけどね。 古楽演奏、オーセンティックな演奏、というものは、大いなる矛盾が内在しているということを、どれだけの人が自覚しているんだろう、と以前から思っています。例えば今回、ヘンデルのメサイアをやったのは、サントリーホール。2千人くらい入る現代のホール。一方、メサイアの初演当時の会場は、当時のロンドンやらの劇場だった筈で、まず、そんなに大きくない。一方、今のホールほど響きはよくない筈。つまり、演奏環境が全く違うんですね。で、問題は、そこで、オーセンティックとはどういうことか、ということ。 正直、30年前とかの、「ヴィヴラート掛けないのがピリオド」みたいな時代ではない訳で、そういうレベルを超えたところで、「じゃぁ何をどうするんだ?」というのが、今の古楽演奏の課題点なのだと思います。要するに、オーセンティックなのは分かったけれど、だからなんなの?というのが今の時代。 で、BCJの問題はというと、そこが詰め切れてないんですね、多分。恐らくは、鈴木御大の中で。だから、正直言うと、ヘンデルもバッハも同じように聞こえる。でも、ヘンデルのオラトリオは、内容に関わらず、かなりの部分オペラなんですね。それまでイタリアオペラをやっていたものが、どうにも人気が出なくなってオラトリオに移行していったのがヘンデル。だから、内容に関わらず、というのはつまりそれまでのオペラとは打って変わって宗教的な主題を選びながらも、ヘンデルのオラトリオは教会ではなく劇場で上演された。それはやっぱり本当に教会で演奏されたバッハのカンタータとは違う訳です。それは内容が、とか、心構えが、とかいうことではなく、演奏環境と目的が違う。担い手も。 そういうものを、「オーセンティック」な編成で、現代の巨大ホールで演奏する。そこを詰め切れていない。 北とぴあでのオルフェオとエウリディーチェ、実はフランス語だったので、オルフェとエウリディスと言うべきなのか、まぁ、こちらがまずもって良かったと思うのは、「これをどこでやるか?」と言うことに対する自覚が明確にあったこと。だから、聞いていて、違和感がないんですね。今、この時代に、そこそこ近代的なホールという空間で聞いていて。 そして、その演奏が、上質である。特に日本の楽団において顕著である、音を最後まで弾き切らない、という悪癖が見られなかった。ちゃんと音が最後まで出てるんですね。これと対照的なのがBCJで、弾き切らないんですね。だから、音価の最後まで弾かない。 これについて、以前、「ホールの残響があるから云々」言うとった大馬鹿者の話を聞いたことがありますが、これは大間違い。残響と実音は全く別物なんであって、しかも、そんなに残響云々言えるのは、日本の風呂場みたいなホールでやってるからであって、例えば欧州の教会なんかが残響が長いといっても、実音の減衰は早いのが一般的で、ただ、あとあとまで響きが残る感じ。だから、ちゃんと最後まで音は出さないといけない。 これは新国でも同じ問題だったのであって、とにかくそういうことがきちんと丁寧に出来ないんですよね。 あと、BCJについて言えば、メサイアは英語なんだけれど、正直、全然英語に聞こえなかった。まぁ、その辺は多かれ少なかれな問題ではあるのですが、正直、英語に聴こえないというか何言ってるかさっぱり。英語の歌は分かりにくい、とかいう人は、是非ボストリッジ(英国人)が歌うブリテンの歌曲でも聞いてみてください。 オルフェは、正直、オルフェ役が「君、ちょっと張り切りすぎでないかい?」という系統の歌唱ではあったけれど、全体には、とてもバランスよく、かつ最後まで楽しんで聞けた演奏でした。「今、北とぴあという会場で、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」を、お客さんにどういうように観せようか」ということをきちんと考えてある。そんな演奏。 対してのBCJの、というか鈴木雅明のは、「俺がこう思うものを聞かせてやる」と言ったところ。でも、そのバリエーションは乏しくて、大体演奏がどれも似たようなもの。しかも、「今、サントリーホールで....」というところへの詰めがあまい。 こんな感じですかね。 とりとめもないんだけれども。
2017年12月24日
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1

![]()
