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あちこちで大変と言いながら、ライヴビューイングだので一人ブイブイ言わせてた感じのメトが大変らしいと.....メトロポリタン歌劇場、継続する財政難で解雇、給与削減、プログラム縮小を発表https://www.broadwayworld.com/translate/ja/Metropolitan-Opera-Announces-Layoffs-Salary-Cuts-and-Reduced-Programming-Amid-Ongoing-Financial-Strain-20260120Metropolitan Opera House announces layoffs, salary cuts amid financial woes: reporthttps://abc7ny.com/post/metropolitan-opera-house-announces-layoffs-salary-cuts-amid-financial-woes-ny-times-reports/18440938/Metropolitan Opera Clashes with ‘Carmen’ Team Following Restaging of Act Twohttps://operawire.com/metropolitan-opera-in-dispute-with-carmen-team-following-restaging-of-act-two/ メト、というかニューヨーク自体、9/11の前に行って以来行っていないので、本当のところ今どうなっているのかよく分からないんですけれどもね。 ただ、ライヴビューイングとか結構やっていて、確かに一人気を吐く感じではあったのですが。 どうやら、サウジアラビアで引越公演をやる売り上げというか契約金が当てに出来なくなって、急遽人員削減、給与カット、更にはリンカーンセンターの劇場を飾るシャガールの壁画を売りに出す、と、いやはや。 で、その結果、上演中のカルメンの2幕の演出で、ジャガーとトラック2台でエスカミーリョが登場、という場面で、予算削減の為、ジャガーを排してエスカミーリョは歩いて登場、代わりにトラック1台だけで、あとバイクで出てくるんだとか。その結果の削減額が、見間違いでなければ数千万円なんだと。で、演出家が、それなら自分の名前をクレジットに出すなとかなんとかかんとか........ メトに関しては、まぁ、言い出すとキリがないのですが、個人的にはあまり好きではありません。歌手はカネに飽かせてやたら拾ってくるけれど、基本金持ちの道楽という域を出ないような。変わってきたのは9/11以降でしょうか。あの辺からあの国はやはり何か変質が始まっているような気はするんですが、その辺で、金持ちの道楽、の道楽者が減ってきたような気はします。メトがライブビューイングとかやり始めたのはその頃からだったかと。勿論それには技術の展開が伴ったからというのはありますが。 で、欧州で猖獗を極めた現代演出は、なかなかアメリカには、特に道楽の殿堂・メトには上陸しなかったのだけれど、いつの間にかすっかり現代演出に染まり、というのが現状だと思います。その一方で、歌手は、どうもよく分からないんですよね。ただ、メトで出ていた歌手がそんなにいいのか、というと、どうもそういうわけでもないな、というのが現状じゃないかと。 いや、公平に言えば、今、世界中で歌手は払底しているよな、というのが正直な感想です。どこにもいない。いや、言い出せばキリがないので、とりあえず公演を打つ程度には歌手はいるけれど、本当に、これはいいなという人はいなくなってしまった。レネ・パーぺだっけか?なんかメトで人気の歌手、という話だけれど、少なくとも録音で聞く限り、別に大したことないなという。カウフマンも、まぁあれは欧州でも歌うし、相応にいい歌手だと思うけれど、そんなにすごい歌手でもないだろうと。 それが理由かどうかはともかく、そうはいってもあれだけブイブイ言わせてた筈のメトが財政難、しかも当てにしてたのがオイルマネーで、それが入らなさそうでさぁ大変、というのは、なかなかに皮肉の効いた話だと思います。確かあの劇場には、テキサコか何かの、つまり石油会社の名前が付いたラウンジだかなんだかがあったと思うのだけれど、それを思うと隔世の感があるというかなんというか。日本はとっくにそうなんだけれど、あの国もやはりそこが見えてきちゃってるのだな、という。いや、社会全体としてはまだそうでもないんでしょうけれど、オペラなんてもう支える気はないのかも知れないですね。あの歌劇場は私的支援で支えられている劇場だけれど、もう国内だけでは支えきれない、という。 あとはアレですかね。Netflixあたりに放映権売るとかですかね。スマホでライブビューイングで見た気になっちゃうとか、もう、ねぇ。 で、最後の演出の話ですが、これなんかバカな話だな、としか思えないんですよね。ジャガー出さずに済ますと4千万円の削減、てのは、ジャガーを借りるのか壊すのか、そういうコストでしょ?もはや。それが演出のキモになるのかというととてもそうは思えないんですがね。 私は決して現代演出を嫌っているわけではないですが、ただ、演出というものも、観客の評価を経て洗練される、言い換えればダメなものは篩い落とされていくものだと思っています。ト書きに忠実っぽい「伝統的」演出は篩い落とされる部分が少ないから無難なものとして生き残ってしまう、それに対して新しいものを試みるのは、それ自体は間違いではないと思うけれど、同時に、新しいものが常に価値があるなんてことは全くないのであって、むしろ大半はダメダメのクソだというのが実情だと思います。そりゃ言うまでもなくそうでしょ。しかも単に新しく制作するだけじゃなく、「独自の視点」なんてくだらない演出家個人の自我なんか入れてきた日にゃ大半はクソですよ。少なくとも現代から見ればオーソドックスに見えるであろう、ゼッフィレッリ、ポネル、クプファー、そうした天才なんてごく少数なんですから。そういう意味ではいわゆる「現代演出」の演出家にそのクラスの人はまぁいないですね。コンヴィチュニー?アレは典型的チンピラでしょ。個人的には、グラハム・ヴィックが、まぁまだしも高いレベルだとは思うけれども。 要するに、「新しい演出」なんて大半はクソで、でも、新しいものというのはそういう意味で洗礼と選別を経ていないのだから、そういうものなんですよね。大体が。新しい演出はどんどん叩いていいけれど、新しい演出を出さないようにするべきではない。 ただ、エスカミーリョを登場させるのにジャガーでなきゃダメだ、というのは、もうその時点で演出のダメさ加減が窺い知れますよね。メトも迷走してるな、と思うのは、そういうところかなと。カネがないことは確かに問題だけれど、ジャガーでなきゃ演出として成立しないと言い張るような演出家を起用しちゃってる時点で、もうダメかなと。そこにどんだけカネ突っ込んでんだよ、というね。うるせえな、カネあんだからいいんだよ、って反論ももはや通用しないわけで。ね。
2026年01月27日
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14:00〜 新国立劇場 4階右側 アイゼンシュタイン:トーマス・ブロンデル ロザリンデ:サビーナ・ツヴィラク フランク:レヴェント・バキルジ オルロフスキー:藤木大地 アルフレード:伊藤達人 ファルケ博士:ラファエル・フィンガーロス アデーレ:マリア・シャブーニア ブリント博士:青地英幸 フロッシュ:ホルスト・ラムネク イーダ:今野沙知恵 新国立劇場合唱団 東京シティ・バレエ団 東京交響楽団 指揮:ダニエル・コーエン 演出:ハインツ・ツェドニク 結局10月以降ほったらかしに近いわけですが、オペラを観たらまぁ書こうかな、とは思うわけです。良くも悪くも。 ハインツ・ツェドニクの演出は20年続いていてこれで8度目。まぁ手垢は付いてますが、確かツェドニクの演出はフォルクスオーパーだったかでも出ていて、内容は違うけれど(アイゼンシュタインはサケを注文するわけではない)ネタ的には被っていた筈で、悪く言えばマンネリだけれど、よく言えば練れているのも確かではある。そして「こうもり」は新しいものを求めることに大して意味は無かろうというものだろうから、これはこれでいいとは思うのです。 とはいえ卓越しているというわけでもなし、よって公演の面白さはその時その時の作られた舞台で決まるわけですが、しかし、ねぇ........ 結論から言うと、拍手(ぶらぼおおおおおおじゃないですよ。ただの拍手)に値するのはフロッシュくらい。歌唱陣はダメか凡庸のいずれか。 フロッシュは良かったです。そもそも声がちゃんと出ていた。言い換えれば他の面々は出てないか怒鳴ってるだけ。前者が多かったのが特徴ですかね。フロッシュは何言ってるかちゃんと聞こえるし(こうもりでよくある時事ネタのアドリブとかないですしね)、あれはピツィカート・ポルカだったか、に歌詞をつけたのを歌ってたけれど、まぁ小唄レベルですが、ちゃんと歌ってた。他は、ねぇ。ロザリンデやアデーレやオルロフスキーは舞台上で向きを変えると途端に聞こえなくなるというレベル。向きを変えると声の出る方向が変わるから聞こえ方が変わるのは当たり前で、それでも聞こえるというのが歌手というもので、それが出来なかやアマチュアレベルでしょう。まして新国立劇場はよく聞こえる甘々の劇場なのだから。これ、東京文化会館だったら成立してすらいないと思います。怒鳴ってるのがアイゼンシュタインとアルフレード。アルフレードとフロッシュのやり取り聞いてると、どっちが役柄上歌手だか分からないくらい。ファルケとかは、まぁ、可もなく不可もなくクラスかなぁと。 合唱は何歌ってるか分からないのはいつも通り安定のダメさ加減。今度書こうと思いますけど、年末の第九でこりゃいくらなんでもというのを聞かされたのもあって点は辛いですが、良く言う要素も無イノでしょうがない。 いや、独唱陣も、見ようによっては「いや、あれは良かった」「これは良かった」って言うことも出来なくもないのかも知れないけれど、正直、このレベルじゃなぁ、と言うのが本音。いいところを探す前の基本レベルがダメじゃん、という。 バレエは、まぁ狭いししょうがないけど、ピリッとしないなぁ.....まぁ、多くを求めるものじゃないしね......と思って見てたのですが、新国のバレエ団じゃないのですね。いいんだけどさ。でも、こういう時、新国のバレエ団じゃないのは、奇妙ですね。バレエを持ってる劇場で、こういう時に踊るのが座付きのバレエ団じゃないってこと、そんなにあるのかしらん。新国はバレエはバレエ、オペラはオペラ、ってやってるつもりなのかも知れないけれど、奇妙だと思います。申し訳ないけど、わざわざ呼ぶほど優れているというわけでもないでしょうし。 そもそもこうもりを年末にやるというのはウィーンの習い性で、それというのも何故か舞台設定が12月31日だから。なので、ジルベスタこうもりはガラコンサートのような扱いなのです。ウィーンでも、フォルクスは知らんけど、国立歌劇場の方は、12/31の公演だけは、2幕がガラ仕立てになる。ゲスト歌手を呼んできたりする。それはあくまで12/31の夜だけで、翌1/1の元旦の夜もこうもりはやるけれど、ガラはない。ミュンヘンでも12/31はガラ仕立てで、ゲストでアルバレスだかが歌った上に、ボードヴィル芸人というのか、日本だと牧伸二のウクレレ漫談みたいなのが入ったりして。前に一度チューリッヒのこうもりを見たことがあるけれど、その時もガラでした。 別に1月末にこうもりやるなというわけではないし、公演日は特別な日でもないので、それだけのことではあるけれど、言い換えればこうもりなんてわざわざ有り難がってやるもんでもないですよ。それでもやるんだったら、もうちょっと楽しませることをやるべきだと思うんですよね。それが演出の日本語くすぐり、というのは、まぁ、寒いよね。バレエくらい本気で出せばいいのに、と思う所以。まぁ、それでも、歌唱陣が良ければ、そこまで気にしないんでしょうけど、なにしろ無惨な出来なので.... オケは.......指揮者は頑張ったんでしょうね。ただ、元がどうしようもないので、ねぇ。歌わない、楽しくない音楽。まぁ、東響だからね。バレエのテンポが遅かったり、チャルダーシュもなんかぎこちなくギッタンバッタンみたいな感じだったのは、演者に合わせたんだ、ということにしておきましょう。 初日は絶賛だったという噂も聞くし、今日もやるようだから、昨日はセーブしてました、てなことなのかも知れないけれど、多分無いな。正直これのどこがいいのか分からなかった。今日のためにセーブしてたとしても、聞く方はその日のそれしか聞かないのでね。客にその言い訳は効かないのだよ。
2026年01月25日
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というわけで旧年中の記事もろくすっぽ書かないままに年が明けてしまいました。 去年は謹賀新年ってバレンタインデーに書いてたんですね。こりゃ酷い。酷いけどまぁそんなもんか。でも、「聞きに行く理由がどんどん減っている気がする」って書いてましたね。これは本音だなぁ。 昔は良かった、ってことになっちゃうんでしょうけれど、それでもやっぱり言うなら、演奏の質というかレベルというか、というのはやっぱり下がってるよな、とは思ってしまいます。それは日本だけじゃなくて海外でもそうだなと思うのは昨日書いた通りなんですが。だからって全然慰めにはなってないし。 思い返してみると、去年は頓にリサイタルの類に行く回数が減っていたと思います。オペラもですが。来日系は明らかに減っていると思うし、その数少ないのも、平日公演になってたりして、買いづらかったのは確か。その傾向は大きくは変わらないのでしょう。だから、今年は更に輪を掛けて聞く回数は減るんじゃないかなと思ってはいます。ちょっと忙しいってのもあるんですけどね。 LFJは色々ありつつも、今年もやることは決定したわけですが、そろそろ限界かなぁ.... 良くも悪くも、今のやり方を見直す時期に来てるのではないかなとは思うんですよね。初回の時に「テレビで見たんだけど、なんかよくわかんないんだけどベートーヴェンの珍しい弦楽四重奏ってのが聞けるんですって?」とか言ってイザイ四重奏団だったかのベートーヴェン初期四重奏曲のコンサートに来てたおばさんを思い出します。その頃の理念というかショックというかから随分遠い所に来てしまったなというのはしみじみ感じます。やめろというつもりは更々ないのだけれど、あり方はもう一度ゼロクリアで考え直すべきなんじゃないかと思います。 まぁ、ともあれ、今年もよろしく。
2026年01月01日
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